JP3844981B2 - 超高圧発生装置 - Google Patents

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    • B30B11/00Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses
    • B30B11/004Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses involving the use of very high pressures

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超高圧発生装置に関する。さらに詳しくは、ダイヤモンドの合成や物質の超高圧下での現象を解明する等の用途に用いられる超高圧発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、従来から用いられているDIA 型のガイドブロックを使用した超高圧発生装置を説明する。図に示すように、DIA 型の超高圧発生装置は、上下のガイドブロック101 ,102 、下ガイドブロック101 の中央に固定されたベースプレート103 とその上面に取付けられた下アンビル104 、上ガイドブロック102 の中央に固定されたベースプレート105 とその下面に取付けられた上アンビル106 、上下のガイドブロック101 ,102 に設けられた四角錐傾斜面により加圧中心に向けて摺動される4個のスライディングブロック107 、及び各スライディングブロック107 の対向側面に固定される4個のサイドアンビル108 から構成されている。
前記ガイドブロック101 ,102 の四角錐傾斜面とスライディングブロック107 の傾斜面は、4個のスライディングブロック107 に固定されたサイドアンビル108 の面間距離の中心方向への移動量が、上下のガイドブロック101 ,102 の中央に固定されたアンビル104 ,106 の面間距離の変化と同じようになるよう設定されている。また、上記6個のアンビル104 ,106 ,108 の前端面で構成される空間の形状は一般的には立方体で構成され、この空間に超高圧力を発生させようとする圧力媒体がセットされる。
このため、6個のアンビル104 ,106 ,108 の前端面で構成される空間に圧力媒体を設置し、図示しないプレスラムによって上下のガイドブロック101 ,102 を、上下から加圧すれば、6個のアンビル104 ,106 ,108 によって圧力媒体を加圧することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来の超高圧発生装置では、以下の(1) 、(2) に示す問題がある。(1) 6個のアンビル104 ,106 ,108 に加わる重は、すべて上下のガイドブロック101 ,102 によって支持される。しかし、上下のアンビル104 ,106 から上下のガイドブロック101 ,102 に加わえられる荷重は、プレスラムが上下のガイドブロック101 ,102 を加圧する方向と平行かつ逆向きであり、上下のガイドブロック101 ,102 において上下のアンビル104 ,106 からの荷重を支持する部分には圧縮応力しか加わらない。一方、サイドアンビル108 から上下のガイドブロック101 ,102 に加わる荷重は、プレスラムが上下のガイドブロック101 ,102 を加圧する方向に対して傾いている。このため、上下のガイドブロック101 ,102 においてサイドアンビル108 からの荷重を支持する部分には、圧縮応力に加えて曲げ応力が発生する。よって、上下のアンビル104 ,106 のサポート条件が、サイドアンビル108 のサポート条件に比べて剛性が高くなり、上下のアンビル104 ,106 の面間距離の変化が、各サイドアンビル108 の面間距離の中心方向への移動量よりも大きくなってしまうという問題がある。
(2) 上下のガイドブロック101 ,102 、スライディングブロック107 、および6個のアンビル104 ,106 ,108 のいずれかの設計誤差が大きくなった場合、各サイドアンビル108 の面間距離の中心方向への移動量および上下のアンビル104 ,106 の面間距離の変化量が異なってしまうという問題がある。
【0004】
本発明はかかる事情に鑑み、全てのアンビルのサポート条件を同一にすることができ、しかも、各アンビルの位置調整が容易にできる超高圧発生装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の超高圧発生装置は、プレスラムとプレスフレームとの間に配置された、下四角錐ブロックと、下ガイドブロックと、下ベースブロックと、4個のスライディングブロックと、上ベースブロックと、上ガイドブロックと、上四角錐ブロックとからなり、前記下四角錐ブロックは、ベース部材の上面に角錐部を形成したブロックであり、前記上四角錐ブロックは、ベース部材の下面に角錐部を形成したブロックであり、前記下ガイドブロックは、その中心に上面と下面との間を貫通する貫通穴が設けられ、その上面と下面に、中心に向かって下傾する上四角錐斜面と下四角錐斜面がそれぞれ形成された、上下対称な形状のブロックであり、前記上ガイドブロックは、その中心に上面と下面との間を貫通する貫通穴が設けられ、その上面と下面に、中心に向かって下傾する上四角錐斜面と下四角錐斜面がそれぞれ形成された、上下対称な形状のブロックであり、前記下ベースブロックは、その下部に前記下ガイドブロックの貫通穴に挿入される挿入ブロックが形成され、その上部に四角錐状の加圧ブロックが形成された部材であり、前記加圧ブロックの上端に下アンビルを備えており、前記上ベースブロックは、その上部に前記上ガイドブロックの貫通穴に挿入される挿入ブロックが形成され、その下部に四角錐状の加圧ブロックが形成された部材であり、前記加圧ブロックの下端に上アンビルを備えており、前記4個のスライディングブロックは前後対称に形成された前四角錐部分と後四角錐部分とからなり、前四角錐部分が、その前端にサイドアンビルを備えた側方加圧ブロックとなっており、前記下ガイドブロックの下四角錐斜面とプレスラム又はプレスフレームとの間に前記下四角錐ブロックを配置し、前記上ガイドブロックの上四角錐斜面とプレスラム又はプレスフレームとの間に前記上四角錐ブロックを配置し、前記下ガイドブロックの貫通穴および前記上ガイドブロックの貫通穴に、前記下ベースブロックの挿入ブロックおよびベースブロックの挿入ブロックを、それぞれ挿入し、前記下ベースブロックの加圧ブロックおよび上ベースブロックの加圧ブロックの外周面に沿ってスライドし、かつ前記下ガイドブロックの上四角錐斜面および前記上ガイドブロックの下四角錐斜面に沿ってスライドするように、前記4個のスライディングブロックが配置されていることを特徴とする。
請求項2記載の超高圧発生装置は、請求項1記載の発明において、前記各ベースブロックの挿入ブロックにおいて、その軸方向の一端面から、その軸方向に沿って、複数の穴が形成されており、該複数の穴のうち、挿入ブロックの中心軸からの距離が同じ位置に形成された穴は、互いに回転対称な位置に形成されており、断面形状が同一であり、かつ前記軸方向の一端面から穴の底までの距離が同じ長さであることを特徴とする。
請求項3記載の超高圧発生装置は、請求項1または2記載の発明において、前記各加圧ブロックが、圧縮媒体を加圧するためのアンビルと、該アンビルを保持するためのベースと、該ベースと、前記アンビルとの間の間隔を調整するためのシムとからなることを特徴とする。
【0006】
請求項1の発明によれば、プレスラムで加圧すると、下四角錐ブロックを介して下ベースブロックが、上ベースブロックと対向するように動く。一方で、プレスラムで加圧すると上下のガイドブロックも接近するので、4個のスライドブロックとともに4個の側方加圧ブロックが中心方向に接近し、上下の加圧ブロックに取付けられている上下のアンビルと4個の側方加圧ブロックに取付けられているサイドアンビルによって、被圧縮体が加圧される。このとき、上下のアンビルに加わる荷重は、それぞれ上下のベースブロックによって支持され、各サイドアンビルに加わる荷重は、上下のガイドブロックによって支持されるので、上下のガイドブロックと、上下のベースブロックの剛性を最適に調整すれば、上下のアンビルのサポート条件と4個のサイドアンビルのサポート条件を均一にすることができる。よって、被圧縮体を所望の立方体形状に正確に加圧できる。
請求項2の発明によれば、複数の穴を設ける数およびその深さを変えれば、挿入ブロックの剛性を調整することができる。しかも、挿入ブロックの中心軸からの距離が同じ位置に形成された穴は、回転対称な位置に形成されており、断面形状が同一かつ、軸方向の一端面から穴の底までの距離も同じ長さであるので、挿入ブロックの剛性を、その中心軸に対して均一に保つことができる。
請求項3の発明によれば、上下のガイドブロック、上下のベースブロックおよび各スライディングブロックのいずれかの製造誤差が、設計段階における許容誤差よりも大きくなっても、各加圧ブロックのシムの厚さを変えれば、各サイドアンビルの面間距離および、上下のアンビルの面間距離を許容誤差に内に収まるように調整することができる。よって、ガイドブロック等の製造誤差が大きくなっても、被圧縮体を所望の立方体形状に正確に加圧できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る超高圧発生装置の要部断面正面図、図2は同超高圧発生装置における加圧状態の説明図である。
【0008】
図1において、符号1は下ガイドブロック、符号2は上ガイドブロック、符号3は下ベースブロック、符号5は上ベースブロック、符号7は4個のスライディングブロック、符号11は下四角錐ブロック、符号12は上四角錐ブロックである。
【0009】
図1および図2示すように、前記下ガイドブロック1は、その中心に上面と下面を貫通する貫通穴1hが形成されたブロックである。この下ガイドブロック1には、その上面と下面に、中心に向かって下傾する上四角錐傾斜面1Aと下四角錐傾斜面1Bが形成されており、上下対称な形状である。
前記上ガイドブロック2は、その中心に上面と下面を貫通する貫通穴2hが形成されたブロックである。この上ガイドブロック2には、その上面と下面に、中心に向かって下傾する上四角錐傾斜面2Bと下四角錐傾斜面2Aが形成されており、上下対称な形状である。
【0010】
前記下ベースブロック3は、挿入ブロック3Aと加圧ブロック3Bとから構成されたものである。
図3は、挿入ブロック3Aの単体図であって、(A) は縦断面図であり、(B) は平面図である。同図に示すように、挿入ブロック3Aは、その下面(図3では左側の端面)からその軸方向に沿って複数の穴3a ,3bおよびその中心軸上に挿入ブロック3Aを下四角錐ブロック11に取り付けるためのボルト穴cが形成されたものである。
図3に示すように、挿入ブロック3Aの中心線に対して互いに回転対称な位置に形成された複数の穴3aは、少なくとも3つ以上設けられており、その断面形状は全て同一であり、かつ挿入ブロック3Aの下面から穴3aの底までの距離も全て同じ長さである。
また、複数の穴3aと同様に、挿入ブロック3Aの中心線に対して互いに回転対称な位置に形成された複数の穴3bも、少なくとも3つ以上形成されており、その断面形状は全て同一であり、かつ挿入ブロック3Aの下面から穴3bの底までの距離が全て同じ長さである。
このため、複数の穴3a ,3bを設ける数およびその深さを変えれば、挿入ブロック3Aの剛性を調整することができる。しかも、挿入ブロック3Aの中心軸からの距離が同じ位置に形成された穴は、回転対称な位置に形成されており、その断面形状が全て同一かつ、挿入ブロック3Aの下面、つまり挿入ブロック3Aの軸方向の一端面から穴の底までの距離もすべて同じ長さであるので、挿入ブロック3Aの剛性を、その中心軸に対して均一に保つことができる。
【0011】
さらに、図3に示すように、この複数の穴3は、前記複数の穴3よりも挿入ブロック3Aの下面から穴3の底までの距離が長くなっている。つまり、挿入ブロック3Aの中心線に対して互いに回転対称な位置に形成された複数の穴同士は、その断面形状が全て同一かつ挿入ブロック3Aの下面から穴の底までの距離が全て同じ長さでなければならないが、挿入ブロック3Aの中心線からの距離が異なれば、その断面形状や挿入ブロック3Aの下面から穴の底までの距離が異なってもよい。
この場合、挿入ブロック3Aの中心線からの距離が異なる穴同士で、各穴の断面形状と挿入ブロック3Aの下面から穴の底までの距離の組み合わせを変えれば、挿入ブロック3Aは、その剛性を中心軸に対して均一に保ったまま、その剛性を自在に調整することができる。
【0012】
なお、複数の穴3a ,3bは、その軸方向に沿って形成された貫通穴でもよい。
さらになお、下ガイドブロック3の挿入ブロック3Aの剛性を調整する方法は、上記の方法に限定されず、挿入ブロック3Aの剛性をその中心軸に対して均一に保つことができれば特に限定はない。
【0013】
また、加圧ブロック3Bは、前記挿入ブロック3Aの上面に取り付けられている。この加圧ブロック3Bは、その上端に頂点を有する円錐状であり、その上端に下アンビル3cを備えているが、詳細は後述する。
【0014】
前記上ベースブロック5は、挿入ブロック5Aと加圧ブロック5Bとから構成されたものである。
挿入ブロック5Aは、前記下ベースブロック3の挿入ブロック3Aを上下反転させた形状であり、その上面からその軸方向に沿って図示しない複数の穴が形成されたものである。
このため、複数の穴を設ける数およびその深さを変えれば、挿入ブロック5Aの剛性を調整することができる。しかも、挿入ブロック5Aの中心軸からの距離が同じ位置に形成された穴は、回転対称な位置に形成されており、その断面形状は全て同一かつ、挿入ブロック5Aの上面、つまり挿入ブロック5Aの軸方向の一端面から穴の底までの距離も全て同じ長さであるので、挿入ブロック5Aの剛性を、その中心軸に対して均一に保つことができる。
【0015】
さらに、挿入ブロック5Aの中心線からの距離が異なる穴同士で、各穴の断面形状と挿入ブロック5Aの下面から穴の底までの距離の組み合わせを変えれば、挿入ブロック5Aは、その剛性を中心軸に対して均一に保ったまま、その剛性を自在に調整することができる。
【0016】
なお、複数の穴は、その軸方向に沿って形成された貫通穴でもよい。
さらになお、上ガイドブロック5の挿入ブロック5Aの剛性を調整する方法は、上記の方法に限定されず、挿入ブロック5Aの剛性をその中心軸に対して均一に保つことができれば特に限定はない。
【0017】
また、加圧ブロック5Bは、前記挿入ブロック5Aの底面に取り付けられている。この加圧ブロック5Bは、その下端に頂点を有する円錐状であり、その下端に上アンビル5cを備えているが、詳細は後述する。
【0018】
前記4個のスライディングブロック7は、いずれも、前四角錐部分と後四角錐部分7Aを結合して前後対称に形成されたブロックであり、前四角錐部分が加圧ブロック7Bとなっている。この加圧ブロック7Bは、その前端にサイドアンビル7cを備えているが、詳細は後述する。
【0019】
前記下四角錐ブロック11は、角錐部11b の下面にベース部11a が結合された部材であり、角錐部11b は前記下ガイドブロック1の下四角錐傾斜面1Bに嵌合する形状である。
前記上四角錐ブロックには、角錐部12b の上面にベース部12a が結合された部材であり、角錐部12b は前記上ガイドブロック2の上四角錐傾斜面2Bに嵌合する形状である。
なお、13はプレスラム、14はプレスフレームの一部であるが、これらは上下逆に配置してもよい。
【0020】
図1の例では、プレスラム13上に、下四角錐ブロック11、下ガイドブロック1を、その順で設置し、下ベースブロック3を、その挿入ブロック3Aを下ガイドブロック1の貫通穴1hに挿入した状態で、下四角錐ブロック11上に設置している。
また、プレスフレーム14の下に、上四角錐ブロック12、上ガイドブロック2を、その順で配置し、上ベースブロック5を、その挿入ブロック5Aを上ガイドブロック2の貫通穴2hに挿入した状態で、上四角錐ブロック12の下方に設置している。
そして、4個のスライディングブロック7は、下ガイドブロック1の上四角錐傾斜面1Aおよび上ガイドブロック2の下四角錐傾斜面2Aの間において、前記下ベースブロック3の加圧ブロック3Bおよびベースブロック5の加圧ブロック5Bの周囲に配置されている。すなわち、スライディングブロック7は、その加圧ブロック7Bが、下ベースブロック3の加圧ブロック3Bの外周面および上ベースブロック5の加圧ブロック3Bの外周面に沿ってスライドするように、そして後四角錐部分7Aが、下ガイドブロック1の上四角錐傾斜面1Aおよび上ガイドブロック2の下四角錐傾斜面2Aに沿ってスライドするように配置されている。
よって、図2に示すように、上下のアンビル5c ,3cおよび4個のサイドアンビル7cに囲まれた空間が被圧縮体mを加圧する空間となるのである。
【0021】
つぎに、加圧ブロック3B ,5B ,7Bについて詳細に説明する。
加圧ブロック3B ,5B ,7Bは、全ての同じ構成であるので、上ベースブロック5の加圧ブロック5Bについてのみ説明する。
図4は、上ベースブロック5の加圧ブロック5Bの拡大断面図である。同図に示すように、前記上ベースブロック5の挿入ブロック5Aの下面には、加圧ブロック5Bのベース5aが取り付けられている。このベース5aは、その下端に頂点を有する円錐状をした部材である。このベース5aの下端には、圧縮媒体を加圧するための上アンビル5cが取り付けられている。この上アンビル5cとベース5aの間には、板状の部材であるシム5bが設けられている。
このため、シム5bの厚さを変えれば、上アンビル5cとベース5aの間の間隔を調整することができる。したがって、シム5bの厚さを変えれば上アンビル5cの下面と挿入ブロック5Aの下面との間の距離を変えることができる。
同様に、加圧ブロック3Bにおいて、シムの厚さを変えることによって、下アンビル3cの上面と下ベースブロック3の挿入ブロック3Aの上面との間の距離を変えることができるし、加圧ブロック7Bにおいて、シムの厚さを変えることによって、サイドアンビル7cの前面とスライディングブロック7の後四角錐部分7Aの前面との間の距離を変えることができる。
【0022】
したがって、上下のガイドブロック1 ,2、上下のベースブロック3 ,5および各スライディングブロック7のいずれかの製造誤差が、設計段階における許容誤差よりも大きくなっても、各加圧ブロック3B ,5B ,7Bのシムの厚さを変えれば、各サイドアンビル7cの面間距離および、上下のアンビル5c ,3cの面間距離を許容誤差に内に収まるように調整することができる。
【0023】
つぎに、本実施形態の超高圧発生装置のプレス作用を説明する。
図1の状態からプレスラム13を伸長させると、下四角錐ブロック11によって下ベースブロック3が押し上げられ、下四角錐ブロック11と下ガイドブロック1を介して4個のスライディングブロック7が押し上げられる。
4個のスライディングブロック7が上ガイドブロック2の下四角錐傾斜面2Aに当たると、その反力は上ガイドブロック2、上ベースブロック5および上四角錐ブロック12を介してプレスフレーム14で受け止められる。
【0024】
さらに、プレスラム13で加圧すると、下ベースブロック3および上ベースブロック5が加圧中心に向けて移動し、下アンビル3cの上面および上アンビル5cの下面の面間距離が短くなる。同時に、上下ガイドブロック1,2の上下四角錐傾斜面1A,2Aで案内されて、4個のスライディングブロック7が加圧中心に向けて移動し、対向する2対のサイドアンビル7cの面間距離も短くなる。したがって、6個のアンビル3c,5c,7cで囲まれる空間に被圧縮体mをセットしておくと、その被圧縮体mは超高圧に加圧できる。
【0025】
そして、被圧縮体mを加圧したときに、上下のアンビル5c,3cに加わる荷重は、それぞれ上下のベースブロック5 ,3によって支持され、各サイドアンビル7cに加わる荷重は、上下のガイドブロック2,1によってそれぞれ支持される。
上述したように、上下のベースブロック5,3の挿入ブロック5A,3Aには、複数の穴が形成されており(図3参照)、その剛性が上下のガイドブロック2,1の剛性と同じようになるように調整されている。このため、図5に示すように、プレスラム13によって加圧したときに、荷重に対する上下のアンビル5c,3cの面間距離Aの変化割合を、荷重に対する2対のサイドアンビル7c,7cの面間距離Bの変化割合と同じ傾きにすることができる。
つまり、下アンビル3cと上アンビル5cの接近距離と対向する2対のサイドアンビル7c,7c間の接近距離が等しくなるように、上下のベースブロック2 ,1の挿入ブロック5A ,3Aの剛性を最適に調整しておけば、上下のアンビル5c,3cのサポート条件と4個のサイドアンビル7cのサポート条件を均一にすることができるのである。
【0026】
また、図5に示すように、上下のガイドブロック2 ,1、上下のベースブロック5 ,3および各スライディングブロック7のいずれかの製造誤差が、設計段階における許容誤差よりも大きくなった場合、上下のアンビル5c,3cの面間距離Aと、荷重に対する2対のサイドアンビル7c,7cの面間距離Bに差bが生じる。
しかし、各加圧ブロック3B ,5B ,7Bのシムの厚さを変えれば、各サイドアンビル7cの面間距離および、上下のアンビル5c ,3cの面間距離を許容誤差に内に収まるように調整すれば、上下のアンビル5c,3cの面間距離Aと、荷重に対する2対のサイドアンビル7c,7cの面間距離Bとをおなじにすることができる。
よって、ガイドブロック1 ,2等の製造誤差が大きくなっても、被圧縮体mを所望の立方体や直方体の形状に正確に加圧できる。
【0027】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、上下のアンビルのサポート条件と4個のサイドアンビルのサポート条件を均一にすることができる。よって、被圧縮体を所望の立方体形状に正確に加圧できる。
請求項2の発明によれば、挿入ブロックの剛性を調整することができ、しかも、挿入ブロックの剛性を、その中心軸に対して均一に保つことができる。
請求項3の発明によれば、ガイドブロック等の製造誤差が大きくなっても、被圧縮体を所望の立方体形状に正確に加圧できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る超高圧発生装置の要部断面正面図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る超高圧発生装置における加圧状態の説明図である。
【図3】 挿入ブロック3Aの単体図であって、(A) は縦断面図であり、(B) は平面図である。
【図4】 上ベースブロック5の加圧ブロック5Bの拡大断面図である。
【図5】 荷重に対する上下のアンビル5c,3cの面間距離の変化割合と、荷重に対する2対のサイドアンビル7c,7cの面間距離の変化割合を比較した図である。
【図6】 従来の超高圧発生装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 下ガイドブロック
1h 貫通穴
2 上ガイドブロック
2h 貫通穴
3 下ベースブロック
3A 挿入ブロック
3B 加圧ブロック
3c 下アンビル
5 上ベースブロック
5A 挿入ブロック
5B 加圧ブロック
5c 上アンビル
7 4個のスライディングブロック
7B 加圧ブロック
7c サイドアンビル
11 下四角錐ブロック
12 上四角錐ブロック

Claims (3)

  1. プレスラムとプレスフレームとの間に配置された、下四角錐ブロックと、下ガイドブロックと、下ベースブロックと、4個のスライディングブロックと、上ベースブロックと、上ガイドブロックと、上四角錐ブロックとからなり、
    前記下四角錐ブロックは、ベース部材の上面に角錐部を形成したブロックであり、
    前記上四角錐ブロックは、ベース部材の下面に角錐部を形成したブロックであり、
    前記下ガイドブロックは、その中心に上面と下面との間を貫通する貫通穴が設けられ、その上面と下面に、中心に向かって下傾する上四角錐斜面と下四角錐斜面がそれぞれ形成された、上下対称な形状のブロックであり、
    前記上ガイドブロックは、その中心に上面と下面との間を貫通する貫通穴が設けられ、その上面と下面に、中心に向かって下傾する上四角錐斜面と下四角錐斜面がそれぞれ形成された、上下対称な形状のブロックであり、
    前記下ベースブロックは、その下部に前記下ガイドブロックの貫通穴に挿入される挿入ブロックが形成され、その上部に四角錐状の加圧ブロックが形成された部材であり、前記加圧ブロックの上端に下アンビルを備えており、
    前記上ベースブロックは、その上部に前記上ガイドブロックの貫通穴に挿入される挿入ブロックが形成され、その下部に四角錐状の加圧ブロックが形成された部材であり、前記加圧ブロックの下端に上アンビルを備えており、
    前記4個のスライディングブロックは前後対称に形成された前四角錐部分と後四角錐部分とからなり、前四角錐部分が、その前端にサイドアンビルを備えた側方加圧ブロックとなっており、
    前記下ガイドブロックの下四角錐斜面とプレスラム又はプレスフレームとの間に前記下四角錐ブロックを配置し、
    前記上ガイドブロックの上四角錐斜面とプレスラム又はプレスフレームとの間に前記上四角錐ブロックを配置し、
    前記下ガイドブロックの貫通穴および前記上ガイドブロックの貫通穴に、前記下ベースブロックの挿入ブロックおよびベースブロックの挿入ブロックを、それぞれ挿入し、
    前記下ベースブロックの加圧ブロックおよび上ベースブロックの加圧ブロックの外周面に沿ってスライドし、かつ前記下ガイドブロックの上四角錐斜面および前記上ガイドブロックの下四角錐斜面に沿ってスライドするように、前記4個のスライディングブロックが配置されている
    ことを特徴とする超高圧発生装置。
  2. 前記各ベースブロックの挿入ブロックにおいて、その軸方向の一端面から、その軸方向に沿って、複数の穴が形成されており、
    該複数の穴のうち、挿入ブロックの中心軸からの距離が同じ位置に形成された穴は、互いに回転対称な位置に形成されており、断面形状が同一であり、かつ前記軸方向の一端面から穴の底までの距離が同じ長さである
    ことを特徴とする請求項1記載の超高圧発生装置。
  3. 前記各加圧ブロックが、
    圧縮媒体を加圧するためのアンビルと、
    該アンビルを保持するためのベースと、
    該ベースと、前記アンビルとの間の間隔を調整するためのシムとからなる
    ことを特徴とする請求項1または2記載の超高圧発生装置。
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