JP3844753B2 - 砥石を用いた車輪用転がり軸受装置の加工方法 - Google Patents

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本発明は、砥石を用いた車輪用転がり軸受装置の加工方法に関する。
従来、車輪用転がり軸受装置の加工方法としては、特開2002−370104号公報(特許文献1)に記載されたものがある。この車輪用転がり軸受装置の加工方法は、車輪用転がり軸受装置の外輪と内輪と複数の玉とを組み付けた後、車輪用転がり軸受装置の中心軸を鉛直方向に向けた状態で、上記外輪の鉛直方向の下側の一端部に形成されたフランジ部のフランジ面を、車輪用転がり軸受装置の固定台に固定する一方、上記内輪の鉛直方向の上側の一端部に内嵌したスピンドルを回転させることによって、上記内輪の鉛直方向の上側の一端部に形成されたフランジ部の被切削フランジ面を回転させて、この回転している被切削フランジ面を精密加工バイトに接触させて、上記内輪の被切削フランジ面を切削している。
しかしながら、上記従来の車輪用転がり軸受装置の加工方法では、外輪を固定した上で、回転している内輪の被切削フランジ面を精密加工バイトに接触させて、内輪の被切削フランジ面を切削しているので、内輪の被切削フランジ面からボルトの軸部等の突出物が突出している場合には、この突出物が邪魔になって、上記突出物が突出している上記被切削フランジ面を切削しにくく、かつ、被切削フランジ面全面を切削しにくいという問題がある。
特開2002−370104号公報(第4図)
そこで、本発明の課題は、被研削面から突出物が突出していても被研削面全面を容易に研削できる砥石を用いた車輪用転がり軸受装置の加工方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の車輪用転がり軸受装置の加工方法は、
外輪と内輪と複数の転動体とを備え、上記外輪または上記内輪は、ブレーキディスクを直接的または間接的に取り付けるブレーキディスク取付面を有するブレーキディスク取付用フランジを備えている車輪用転がり軸受装置を加工する車輪用転がり軸受装置の加工方法であって、
上記ブレーキディスク取付用フランジの略同心円上の孔に軸部を貫通させて上記ブレーキディスク取付面側に突出させると共に、上記ブレーキディスク取付面と反対側の面に頭を着座させて固定した複数のボルトを有する車輪用転がり軸受装置を用意する車輪用転がり軸受装置用意工程と、
上記ブレーキディスク取付用フランジを、所定位置に周方向に回転不可に取り付けるフランジ取付工程と、
上記ブレーキディスク取付面側に突出した上記ボルトの上記軸部に、研削面に、周方向に延びる略円弧状の長溝を略同心円上に互いに離間して複数個設けた砥石の上記長溝を外嵌させて、上記ブレーキディスク取付面と、上記砥石の研削面とを接触させた状態で、上記砥石を周方向に揺動させて、上記ブレーキディスク取付面を研削するフランジ面研削工程と
を備えることを特徴としている。
上記ブレーキディスク取付面には、ブレーキディスクが、直接的に取り付けられても、他部材を介して間接的に取り付けられても良い。
また、上記ブレーキディスク取付面の研削中、上記ブレーキディスク取付用フランジを備えている上記外輪または上記内輪は、少なくとも周方向に回転不可にされれば良く、周方向に加えて、軸方向および径方向の少なくとも一方を移動不可にしても良い。
上記発明の車輪用転がり軸受装置の加工方法によれば、上記ボルトの軸部を、研削面に、周方向に延びる略円弧状の長溝を略同心円上に互いに離間して複数個設けた砥石の上記長溝に外嵌させて、周方向に回転不可な状態になっているブレーキディスク取付面と、上記砥石の研削面とを接触させた状態で、上記砥石を周方向に揺動させて、上記ブレーキディスク取付面を研削するので、上記砥石の研削面の上記略同心円上における長溝が存在しない部分で、上記ブレーキディスク取付面の上記ボルトが存在する略同心円上における、ボルトが存在しないブレーキディスク取付面部分を研削することができる。したがって、上記砥石を周方向に揺動させるだけで上記ブレーキディスク取付面の略全面を容易に研削することができて、工数をかけずに上記ブレーキディスク取付面の平面度を良くすることができる。
また、一実施形態の車輪用転がり軸受装置の加工方法は、上記ブレーキディスク取付用フランジを有さない上記内輪または上記外輪から、上記ブレーキディスク取付用フランジを有する上記外輪または上記内輪に向けて軸方向に荷重をかけた状態で、上記ブレーキディスク取付用フランジを有さない上記内輪または上記外輪を周方向に回転させながら、フランジ面研削工程を行うことを特徴としている。
上記実施形態の車輪用転がり軸受装置の加工方法によれば、上記ブレーキディスク取付用フランジに荷重がかかるように、上記ブレーキディスク取付用フランジを備えていない上記内輪または上記外輪に荷重をかけ、かつ、上記内輪または外輪を回転させた状態で、上記フランジ面研削工程を行うので、上記荷重によって、車輪用転がり軸受装置の内外輪と上記玉との間に隙間が生じないようにすることができて、上記内外輪と上記玉との間に隙間がない状態で上記ブレーキディスク取付面を研削できる。このことから、内外輪と上記玉との間に隙間がない状態で、すなわち、上記外輪と上記内輪とを、常に転動体を介して互いに位置決めした状態で、上記内輪または外輪を回転させて上記ブレーキディスク取付面を研削するので、車輪用転がり軸受装置の中心軸が、上記ブレーキディスク取付面に対して垂直になっている状態で上記ブレーキディスク取付面を研削することができる。したがって、車輪用転がり軸受装置の中心軸の上記ブレーキディスク取付面に対する直角度を優れたものにすることができる。
砥石は、周方向に延びる略円弧状の長溝が、上記研削面の同心円上に、互いに離間した状態で複数個設けられているので、被研削部材の被研削面からボルトの軸部等の突出物が突出していても、上記突出物を上記長溝に収容させて、上記砥石の研削面と上記被研削部材の被研削面とが密着した状態で、砥石を周方向に揺動させて、上記被研削面を研削することができる。したがって、上記突出物が突出している被研削面の全面を容易に研削することができて、工数をかけずに上記被研削面の平面度を良くすることができる。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態の車輪用転がり軸受装置の加工方法で加工されている車輪用転がり軸受装置1を示す図である。
上記車輪用転がり軸受装置1は、内輪2と、外輪3と、内輪2の外周面に設けられた2列の軌道溝と、外輪3の内周面に設けられた2列の軌道溝の間に配置された転動体の一例としての複数の玉4とを備える。
上記内輪2は、軸方向の一端部に、ブレーキディスク(図示せず)を直接または間接的に取り付ける径方向に広がる円板状のブレーキディスク取付用フランジ5を有する。このブレーキディスク取付用フランジ5の略中心を中心とする同心円上には、複数のボルト貫通穴が形成されており、複数のボルト10が、その軸部を車輪用転がり軸受装置1の軸方向の外側に向けた状態で、このボルト貫通穴に挿通固定されている。
一方、上記外輪3は、軸方向の一端部に、径方向に広がる円板状の車体取付用フランジ8を有する。この円板状の車体取付用フランジ8の略中心を中心とする同心円上には、車体取付用フランジ8を車体に取り付けるボルトを挿入するためのボルト貫通穴9が複数形成されている。
上記車輪用転がり軸受装置1の矢印Aで示す鉛直方向の下側には、砥石15が配置されている。上記砥石15は、その下面が鉛直方向下方に配置された揺動軸37の上面に取り付けられており、揺動軸37がその中心軸62のまわり、すなわち、図1に矢印Cで示す周方向に揺動すると、矢印Cで示す周方向に揺動するようになっている。上記車輪用転がり軸受装置1は、ブレーキディスク取付用フランジ5を貫通している突出物であるボルト10の軸部を、砥石15の研削面19に形成された長溝20に外嵌させて、鉛直方向下側に向けられた上記ブレーキディスク取付用フランジ5のブレーキディスク取付面11が、砥石15の上面である研削面19に接触させられた状態で、砥石15上に載置されている。また、この実施形態の車輪用転がり軸受装置の加工方法では、図2の研削面19付近の部分拡大図に示すように、ブレーキディスク取付面11の径方向の寸法よりも、砥石15の研削面19の径方向の寸法の方が大きくなっており、砥石15で、ブレーキディスク取付面11のボルト10よりも径方向の内側部分と外側部分の全てを研削できるようになっている。
また、上記ブレーキディスク取付用フランジ5の径方向の外側には、周方向に回転不可になっているワークガイド30が配置されている。このワークガイド30の上面には、上記ボルト10と同じ数の回転止め38が、周方向に回転不可な状態で固定されている。この回転止め38は、ボルト10の頭部分を係止しており、ブレーキディスク取付用フランジ5は、ボルト10の軸部と砥石17の長溝20の周面とが接触していない状態で、ワークガイド30に対して、径方向に移動不可かつ周方向に回転不可な状態になっている。
一方、上記車輪用転がり軸受装置1の鉛直方向上方には、荷重付加装置40が配置されている。上記荷重付加装置40は、本体部41とこの本体部41に連なる土台部42とを有し、図1に矢印Bで示す本体部41の中心軸60のまわりに回転自在で、かつ、軸方向に移動可能な構造になっている。上記荷重付加装置40は、土台部42の環状の端面が、外輪3の車体取付用フランジ8の鉛直方向上側のフランジ面に接触している状態で、車輪用転がり軸受装置1に載置されている。
図3は、上記車輪用転がり軸受装置1を、矢印Dで示す鉛直方向下方に移動させて上記砥石15に接触させている最中の、外輪2の車体取付用フランジ8と、内輪2のブレーキディスク取付用フランジ5と、砥石15とを示す図である。
図3に示すように、上記砥石15の長溝20は、略円弧状の形状を有し、中空の円板状の研削面19の略中心Pを中心とする略同心円上に、互いに等間隔に離間された状態で、5個形成されている。また、上記5個の長溝20の周方向の両端の縁形状は、ボルト10の軸部に略対応する半円形状になっている。また、上記砥石15の研削面19には、5個の長溝20の夫々に径方向の内側と外側とから連通するクーラント溝45が形成されている。このクーラント溝45は、径方向の内側部分から各長溝20に連通する2本の溝と、各長溝20から径方向の外側部分に延びる1本の溝とから構成されている。このクーラント溝45には、ブレーキディスク取付面11の研削中に、径方向の内側の2本の溝から長溝20を経由して径方向の外側の1本の溝に向けて、冷却剤が流されるようになっており、ブレーキディスク取付面11と砥石15の研削面19と間で発生する摩擦熱を放熱すると共に、ブレーキディスク取付面11と砥石15の研削面19との間で発生する研削クズを除去するようになっている。
図4は、砥石15を揺動させる前の初期状態の長溝20におけるボルト10の軸部の位置を示す図である。
図4に示すように、砥石15が揺動する前の初期状態では、ボルト10は、その軸部が、長溝20の周方向の中心に位置するように、長溝20に外嵌されている。また、図4に示すように、ボルト10の軸部の直径は、長溝20の径方向の幅よりも小さくなっており、ボルト10の軸部の側面と、長溝20の周方向の縁との間には、逃がし隙間50が設けられている。このようにして、ブレーキディスク取付面11の研削中に、ボルト10の軸部と長溝20の周方向の縁とが接触しないようにしている。また、矢印Eは、砥石15の揺動幅を示している。上記揺動幅は、長溝20の周方向の両端の間の幅よりも若干小さな寸法に設定されており、研削の最中に、ボルト10の軸部と長溝20の周方向の端部の縁とが接触しないようになっている。
上記構成において、図1に示すように、上記車輪用転がり軸受装置1の上方に位置する荷重付加装置20を、矢印Aで示す鉛直方向下側に所定距離軸方向に移動させながら、矢印Bで示す周方向に回転させて、車輪用転がり軸受装置1の上方から車輪用転がり軸受装置1の外輪3に所定の荷重をかけてブレーキディスク取付面11を砥石15に所定圧力で押圧しながら、外輪3を矢印B方向に回転させる一方、上記車輪用転がり軸受装置1の下方に位置する揺動軸37を、矢印Cで示す周方向に、図4に矢印Eで示す揺動幅37で揺動させて、揺動軸37と同一の周方向の揺動をしている砥石15に接触しているブレーキディスク取付面11を研削する。
記砥石15によれば、周方向に延びる略円弧状の長溝20が、研削面19の同心円上に、互いに離間した状態で5個設けられているので、この車輪用転がり軸受装置1のように、ブレーキディスク取付面11からボルト10の軸部が突出していても、この軸部を長溝20に収容させて、砥石15の研削面19とブレーキディスク取付面11とを密着させることができる。そして、この状態で、上記砥石15を周方向に揺動させて、ブレーキディスク取付面11を研削することができる。したがって、砥石15の研削面19の上記略同心円上における長溝20が存在しない部分33(図3参照)で、研削することが難しいブレーキディスク取付面11における研削面19の上記略同心円上の部分に対応し、かつ、ボルト10の軸部を除く部分39(図3参照)を容易に研削することができるので、ボルト10の軸部が突出しているブレーキディスク取付面11の略全面を容易に研削することができて、工数をかけずにブレーキディスク取付面11の平面度を良くすることができる。
また、上記砥石15によれば、5個の長溝20の夫々と連通するクーラント溝45を備えているので、クーラント溝45を流れる冷却剤で、ブレーキディスク取付面11の研削中に発生する摩擦熱を、吸収することができると共に、研削中に発生する研削屑を、クーラント溝45を通して長溝に収容でき、かつ、長溝20内に研削屑が過度に溜まっても、その研削屑をクーラント溝45を介して外部へ排出できる。
また、上記砥石15によれば、クーラント溝45が、5個の長溝20の夫々に、径方向の内側と外側とから連通しているので、研削中に、長溝20に収容され易い研削屑を効率的に除去することができる。
また、上記砥石15を用いた車輪用転がり軸受装置1の加工方法によれば、ブレーキディスク取付用フランジ5を備えていない外輪3に、ブレーキディスク取付用フランジ5の方に荷重をかけると共に、外輪3を回転させて、周方向に回転不可に取り付けられている上記ブレーキディスク取付面11と、周方向に揺動している砥石15とを接触させて、ブレーキディスク取付面11を研削するので、上記荷重によって、車輪用転がり軸受装置1の内外輪2,3と玉4との間に隙間が生じないようにすることができて、内外輪2,3と玉4との間に隙間がない状態でブレーキディスク取付面11を研削できる。このことから、内外輪2,3と玉4との間に隙間がない状態で、すなわち、内輪2と外輪3とを、常に玉4を介して互いに位置決めした状態で、外輪3を回転させてブレーキディスク取付面11を研削するので、車輪用転がり軸受装置1の中心軸61が、ブレーキディスク取付面11に対して垂直になっている状態で、ブレーキディスク取付面11を研削することができる。したがって、車輪用転がり軸受装置1の中心軸61のブレーキディスク取付面11に対する直角度を優れたものにすることができる。
また、上記砥石15を用いた車輪用転がり軸受装置1の加工方法によれば、ブレーキディスク取付用フランジ5を備えていない外輪3の車体取付用フランジ8に、車体取付用フランジ8のブレーキディスク取付用フランジ5側と反対側のフランジ面からブレーキディスク取付用フランジ5の方に荷重をかけるようにしたので、車体に車輪用転がり軸受装置1を固定するための車体取付用フランジ8をうまく利用して、ブレーキディスク取付用フランジ5の方に簡単安価に荷重をかけることができる。
また、上記実施形態の車輪用転がり軸受装置の加工方法によれば、ブレーキディスク取付用フランジ5を、ワークガイド30に対して径方向に移動不可かつ周方向に回転不可な状態にして、ブレーキディスク取付面11を研削するので、車輪用転がり軸受装置1が、研削中にぐらついて暴れる(移動する)のを防止できる。
尚、上記砥石15では、上記砥石15の長溝20を、中空の円板状の研削面19の略中心Pを中心とする略同心円上に、互いに等間隔に離間された状態で、5個形成したが、砥石は、砥石の長溝を、中空の円板状の研削面の略中心を中心とする略同心円上に、互いに等間隔に離間された状態で、5個以外の複数個形成しても良い。また、砥石は、砥石15の長溝20を、中空の円板状の研削面の略中心を中心とする略同心円上に、等間隔でない間隔で複数個形成しても良い。
また、上記砥石15では、径方向に延びるクーラント溝45が形成されていたが、砥石は、周方向に延びるクーラント溝を形成しても良い。また、砥石は、クーラント溝を形成しなくても良い。
また、上記実施形態の車輪用転がり軸受装置1の加工方法では、車輪用転がり軸受装置用意工程の後、フランジ取付工程とフランジ面研削工程で、ボルト10の軸部を、砥石15の長溝20に外嵌させて、ブレーキディスク取付面11と、砥石15の研削面19とを接触させた状態で、ブレーキディスク取付面11を、ワークガイド30に対して径方向に移動不可かつ周方向に回転不可な状態にして、砥石15を周方向に揺動させてブレーキディスク取付面11を研削したが、この発明の車輪用転がり軸受装置の加工方法では、車輪用転がり軸受装置用意工程の後、先ず、ブレーキディスク取付面を、周方向に回転不可に支持部材に取り付けることによりフランジ取付工程を行い、その後、ボルトの軸部が突出しているブレーキディスク取付面に向けて、砥石を近づけて、ボルトの軸部を砥石の長溝に外嵌させて、上記ブレーキディスク取付面と、上記砥石の研削面とを接触させた状態で、上記砥石を周方向に揺動させて、フランジ研削工程を行っても良い。
また、上記実施形態の車輪用転がり軸受装置1の加工方法では、内輪2の外周面と、外輪3の内周面に複列の軌道溝を有する車輪用転がり軸受装置1に、この発明を適用したが、内輪の外周面と、外輪の内周面に単列の軌道溝を有する車輪用転がり軸受装置に、この発明を適用しても良い。また、転動体が玉4である車輪用転がり軸受装置1に、この発明を適用したが、転動体がころである車輪用転がり軸受装置に、この発明を適用しても良い。
また、上記実施形態の車輪用転がり軸受装置1の加工方法では、ブレーキディスクを直接的または間接的に取り付けるブレーキディスク取付面11を内輪2に有する車輪用転がり軸受装置1に、この発明を適用したが、ブレーキディスクを直接的または間接的に取り付けるブレーキディスク取付面を外輪に有する車輪用転がり軸受装置に、この発明を適用しても良い。
また、上記実施形態の車輪用転がり軸受装置1の加工方法では、荷重付加装置
40を用いて、外輪3を加圧すると共に矢印B方向に回転させながら、研削を行ったが、この発明の車輪用転がり軸受装置の加工方法では、荷重付加装置を用いずに、車輪用転がり軸受装置の自重のみを利用して、ブレーキディスク取付面を研削しても良い。
この発明の一実施形態の車輪用転がり軸受装置の加工方法で加工されている車輪用転がり軸受装置を示す断面図である。 図1の砥石の研削面付近の部分拡大図である。 車輪用転がり軸受装置を、砥石に接触させている最中の、車体取付用フランジと、ブレーキディスク取付用フランジと、砥石とを示す図である。 砥石を揺動させる前の初期状態の長溝におけるボルトの軸部の位置を示す図である。
符号の説明
1 車輪用転がり軸受装置
2 内輪
3 外輪
4 玉
5 ブレーキディスク取付用フランジ
8 車体取付用フランジ
10 ボルト
11 ブレーキディスク取付面
15 砥石
19 研削面
20 長溝
45 クーラント溝
P 研削面の略中心

Claims (2)

  1. 外輪と内輪と複数の転動体とを備え、上記外輪または上記内輪は、ブレーキディスクを直接的または間接的に取り付けるブレーキディスク取付面を有するブレーキディスク取付用フランジを備えている車輪用転がり軸受装置を加工する車輪用転がり軸受装置の加工方法であって、
    上記ブレーキディスク取付用フランジの略同心円上の孔に軸部を貫通させて上記ブレーキディスク取付面側に突出させると共に、上記ブレーキディスク取付面と反対側の面に頭を着座させて固定した複数のボルトを有する車輪用転がり軸受装置を用意する車輪用転がり軸受装置用意工程と、
    上記ブレーキディスク取付用フランジを、所定位置に周方向に回転不可に取り付けるフランジ取付工程と、
    上記ブレーキディスク取付面側に突出した上記ボルトの上記軸部に、研削面に、周方向に延びる略円弧状の長溝を略同心円上に互いに離間して複数個設けた砥石の上記長溝を外嵌させて、上記ブレーキディスク取付面と、上記砥石の研削面とを接触させた状態で、上記砥石を周方向に揺動させて、上記ブレーキディスク取付面を研削するフランジ面研削工程と
    を備えることを特徴とする車輪用転がり軸受装置の加工方法。
  2. 請求項1に記載の車輪用転がり軸受装置の加工方法において、
    上記ブレーキディスク取付用フランジを有さない上記内輪または上記外輪から、上記ブレーキディスク取付用フランジを有する上記外輪または上記内輪に向けて軸方向に荷重をかけた状態で、上記ブレーキディスク取付用フランジを有さない上記内輪または上記外輪を周方向に回転させながら、フランジ面研削工程を行うことを特徴とする車輪用転がり軸受装置の加工方法。
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