JP3844568B2 - 風呂装置 - Google Patents

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JP3844568B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽水の追い焚きを行う風呂装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4には給湯機能付き風呂装置のシステム構成例がモデル図により示されている。この給湯機能付き風呂装置(器具)は、同図に示すように、給湯熱交換器1と追い焚き熱交換器2を有し、上記給湯熱交換器1の入側には水供給源から水を給湯熱交換器1に導くための給水通路3が接続され、給湯熱交換器1の出側には該給湯熱交換器1から流れ出た湯水を台所やシャワー等の給湯場所に導くための給湯通路4が接続されている。
【0003】
上記追い焚き熱交換器2の一端側には往管5の一端側が接続され、往管5の他端側は循環金具27を介して浴槽6に連通接続されている。また、追い焚き熱交換器2の他端側には通路7の一端側が接続され、この通路7の他端側は循環ポンプ8の吐出口に接続されている。循環ポンプ8の吸入口には戻り管10の一端側が接続され、戻り管10の他端側は上記循環金具27を介して浴槽6に連通接続されている。上記往管5と追い焚き熱交換器2と通路7と循環ポンプ8と戻り管10によって浴槽6の湯水を循環ポンプ8の駆動により循環させるための追い焚き循環通路11が構成されている。
【0004】
上記追い焚き循環通路11の通路7と給湯通路4とを連通接続する注湯通路12が設けられており、この注湯通路12には該通路の開閉を行う電磁弁により形成された湯張り制御弁13と、水圧により浴槽6の水位を検出する水位センサ14とが介設されている。上記給湯熱交換器1から給湯通路4と注湯通路12と追い焚き循環通路11とを順に通って浴槽6に至るまでの通路によって湯張り通路が構成されている。
【0005】
また、上記給湯熱交換器1を燃焼加熱する給湯バーナ15と、追い焚き熱交換器2を燃焼加熱する追い焚きバーナ16とが設けられており、上記各バーナ15,16には燃料ガス供給源に連通された通路(図示せず)から分岐されたガス供給通路17,18がそれぞれ接続されている。燃料ガス供給源から各バーナに至るまでの通路には弁開度でもってバーナへの供給燃料ガス量を可変制御する比例弁(図示せず)が介設されている。
【0006】
なお、図4に示す20は給水通路3の通水流量を検出する水量センサを示し、21は給湯熱交換器1に流れ込む入水温度を検出する入水サーミスタを示し、22は給湯熱交換器1から流れ出た湯水の温度を検出する出湯サーミスタを示し、23は追い焚き循環通路11を循環する浴槽湯水の温度を風呂の温度として検出する風呂温度センサを示し、24は追い焚き循環通路11の循環湯水流を検出する水流スイッチを示し、28は追い焚き熱交換器2の近傍の湯水温度を検出する追い焚きサーミスタを示している。
【0007】
この給湯機能付き風呂装置には給湯運転や湯張り運転や追い焚き運転等の器具運転を制御する制御装置25が設けられており、この制御装置25にはリモコン26が接続されている。上記リモコン26には給湯(湯張り)温度を設定する給湯温度設定手段や、浴槽6の水位を設定する浴槽水位設定手段や、風呂の温度を設定する風呂温度設定手段等が設けられている。
【0008】
上記制御装置25は、水量センサ20等の様々なセンサ出力の情報や、給湯設定温度等のリモコン26の情報を取り込み、これら取り込んだ情報に基づき給湯運転や湯張り運転や追い焚き運転等を次のように制御する。例えば、台所やシャワー等の給湯場所に導かれた給湯通路4の給湯栓(図示せず)が開栓され、給水通路3の通水が水量センサ20によって検出されると、給湯運転による給湯バーナ15の燃焼を開始して、給湯される湯温がリモコン26に設定されている給湯設定温度となるように給湯バーナ15の加熱熱量を上記比例弁の弁開度を制御することで(つまり、給湯バーナ15への供給燃料ガス量を制御することで)制御し、その給湯バーナ15の燃焼火炎の熱によって給湯熱交換器1の通水を加熱して湯を作り出し該湯を給湯通路4を通して所望の給湯場所に給湯する。上記給湯栓が閉栓され、水量センサ20が給水通路3の通水停止を検知すると、給湯バーナ15の燃焼を停止して、次の給湯運転に備える。
【0009】
湯張り運転を行うときには、湯張り制御弁13を開弁し、上記同様に給湯熱交換器1で湯を作り出し、給湯熱交換器1から給湯通路4と注湯通路12と追い焚き循環通路11を順に介して浴槽6にほぼ設定温度の湯を落とし込み、水位センサ14により検出される浴槽水位がリモコン26に設定されている浴槽設定水位に達したときに、湯張り制御弁13を閉弁して湯張り運転を終了する。
【0010】
追い焚き運転を行うときには、循環ポンプ8を駆動して追い焚き循環通路11の循環水流が水流スイッチ24により検出された以降に、追い焚きバーナ16の燃焼を開始させ、追い焚き熱交換器2を流れる循環湯水を加熱して追い焚きを行い、風呂温度センサ23により検出される風呂温度がリモコン26に設定されている風呂設定温度に達したときに追い焚きバーナ16の燃焼を停止させ、循環ポンプ8を停止して追い焚き運転を終了する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記追い焚き循環通路11に介設されている水流スイッチ24には浴槽水が通過するので、浴槽水に混在している髪等のゴミが水流スイッチ24に詰まり、追い焚き循環通路11を浴槽水が循環していないのにも拘らず、上記ゴミ詰まりに起因して循環通水を検知したと水流スイッチ24が誤検知して通水オン信号を出力してしまうことがある。このように、水流スイッチ24から通水オン信号が出力されると、前述したように追い焚きバーナ16の燃焼が開始され、追い焚き熱交換器2内に湯水がない場合には追い焚き熱交換器2を空焚きしてしまい危険であるという問題が生じる。
【0012】
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、追い焚き熱交換器内の湯水の有無を自動的に判断する制御構成を備えて、追い焚き熱交換器の空焚きを確実に防止することができる風呂装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためにこの発明は次のような構成をもって前記課題を解決する手段としている。すなわち、第1の発明は、供給された浴槽水をバーナ燃焼熱により加熱して追い焚きを行う追い焚き熱交換器と、該追い焚き熱交換器又はその近傍の湯水温度に対応したレベルをもつ信号を出力することが可能な追い焚きサーミスタとを備えた風呂装置において、加熱指令を受けて上記追い焚きサーミスタを加熱するための加熱手段と;該加熱手段による追い焚きサーミスタの加熱が開始された直後の時間の経過に対する追い焚きサーミスタの出力信号レベルの変化の傾きが予め定められたしきい値よりも大きいときには追い焚き熱交換器内に湯水が無いことを示す水無し信号を出力する追い焚き熱交換器湯水有無判断部と;を設けた構成をもって前記課題を解決する手段としている。
【0014】
第2の発明は、供給された浴槽水をバーナ燃焼熱により加熱して追い焚きを行う追い焚き熱交換器と、該追い焚き熱交換器又はその近傍の湯水温度に対応したレベルをもつ信号を出力することが可能な追い焚きサーミスタとを備えた風呂装置において、追い焚き燃焼停止中に加熱指令を受けて上記追い焚きサーミスタを加熱するための加熱手段と;該加熱手段による追い焚きサーミスタの加熱が開始されてから予め定めた微小な時間を経過したときに追い焚きサーミスタから出力された信号のレベルが予め定められたしきい値よりも大きいときには追い焚き熱交換器内に湯水が無いことを示す水無し信号を出力する追い焚き熱交換器湯水有無判断部と;を設けた構成をもって前記課題を解決する手段としている。
【0015】
第3の発明は、供給された浴槽水をバーナ燃焼熱により加熱して追い焚きを行う追い焚き熱交換器と、該追い焚き熱交換器又はその近傍の湯水温度に対応したレベルをもつ信号を出力することが可能な追い焚きサーミスタとを備えた風呂装置において、加熱指令を受けて上記追い焚きサーミスタを加熱するための加熱手段と;追い焚きサーミスタから出力された信号のレベルを監視する信号レベル監視部と;上記加熱手段による追い焚きサーミスタの加熱が開始された以降に、上記信号レベル監視部により監視された追い焚きサーミスタの出力飽和値が予め定めたしきい値よりも大きいときには追い焚き熱交換器内に湯水が無いことを示す水無し信号を出力する追い焚き熱交換器湯水有無判断部と;を設けた構成をもって前記課題を解決する手段としている。
【0016】
第4の発明は、供給された浴槽水をバーナ燃焼熱により加熱して追い焚きを行う追い焚き熱交換器と、該追い焚き熱交換器又はその近傍の湯水温度に対応したレベルをもつ信号を出力することが可能な追い焚きサーミスタとを備えた風呂装置において、加熱指令を受けて上記追い焚きサーミスタの加熱を開始し、予め定められたタイミングで追い焚きサーミスタの加熱を停止する加熱手段と;該加熱手段による追い焚きサーミスタの加熱が停止した直後の時間の経過に対する追い焚きサーミスタの出力信号レベルの変化の傾きが予め定められたしきい値よりも小さいときには追い焚き熱交換器内に湯水が無いことを示す水無し信号を出力する追い焚き熱交換器湯水有無判断部と;を設けた構成をもって前記課題を解決する手段としている。
【0017】
第5の発明は、供給された浴槽水をバーナ燃焼熱により加熱して追い焚きを行う追い焚き熱交換器と、該追い焚き熱交換器又はその近傍の湯水温度に対応したレベルをもつ信号を出力することが可能な追い焚きサーミスタとを備えた風呂装置において、加熱指令を受けて上記追い焚きサーミスタの加熱を開始し、追い焚きサーミスタの出力信号レベルが予め定めたレベルに達したときに追い焚きサーミスタの加熱を停止する加熱手段と;該加熱手段による追い焚きサーミスタの加熱が停止してから予め定められた微小な時間を経過したときに追い焚きサーミスタから出力された信号のレベルが予め定められたしきい値よりも大きいときには追い焚き熱交換器内に湯水が無いことを示す水無し信号を出力する追い焚き熱交換器湯水有無判断部と;を設けた構成をもって前記課題を解決する手段としている。
【0018】
第6の発明は、供給された浴槽水をバーナ燃焼熱により加熱して追い焚きを行う追い焚き熱交換器と、該追い焚き熱交換器又はその近傍の湯水温度に対応したレベルをもつ信号を出力することが可能な追い焚きサーミスタとを備えた風呂装置において、追い焚き燃焼停止中に加熱指令を受けて上記追い焚きサーミスタの加熱を開始し、予め定められたタイミングで追い焚きサーミスタの加熱を停止する加熱手段と;追い焚きサーミスタから出力された信号のレベルを監視する信号レベル監視部と;上記加熱手段による追い焚きサーミスタの加熱の停止後に、上記信号レベル監視部により監視された追い焚きサーミスタの出力下方安定値が予め定められたしきい値よりも大きいときには追い焚き熱交換器内に湯水が無いことを示す水無し信号を出力する追い焚き熱交換器湯水有無判断部と;を設けた構成をもって前記課題を解決する手段としている。
【0019】
第7の発明は、上記第1〜第6の発明のうちの1つの発明の構成に加えて、追い焚き熱交換器湯水有無判断部から水無し信号が出力されたときには、追い焚きのバーナ燃焼を禁止する燃焼禁止制御部を設けた構成をもって前記課題を解決する手段としている。
【0020】
上記構成の発明において、追い焚き熱交換器又はその近傍に配設された追い焚きサーミスタを加熱手段により加熱する。追い焚きサーミスタから出力される信号レベルは加熱開始直後には時間の経過と共に上昇し、その信号レベルの上昇傾向は追い焚き熱交換器内に水が有る場合よりも水が無い場合の方が急激である。また、追い焚きサーミスタを加熱し続けると、追い焚きサーミスタの出力信号レベルは追い焚き熱交換器内の湯水の有無によってそれぞれ異なる出力飽和値に達し、追い焚き熱交換器内に湯水が無い場合の出力飽和値は水が有る場合の出力飽和値よりも大きい。
【0021】
さらに、上記追い焚きサーミスタを加熱して追い焚きサーミスタの出力信号レベルが上昇した後に追い焚きサーミスタの加熱を停止した場合、追い焚きサーミスタから出力される信号レベルは加熱停止直後には時間の経過と共に下降し、その信号レベルの下降傾向は追い焚き熱交換器内に水が有る場合よりも水が無い場合の方が緩やかである。さらにまた、加熱停止してから時間が経つと、追い焚きサーミスタの出力信号レベルは追い焚き熱交換器内の湯水の有無によってそれぞれ異なる出力下方安定値で安定し、追い焚き熱交換器内に湯水が無い場合の出力下方安定値は水が有る場合の出力下方安定値よりも大きい。
【0022】
上記の如く、追い焚きサーミスタの加熱を開始した以降の追い焚きサーミスタ出力信号レベルの上昇傾向や出力飽和値、また、加熱停止した後の追い焚きサーミスタ出力信号レベルの下降傾向や出力下方安定値は追い焚き熱交換器に水が有る場合と水が無い場合とで異なることから、この発明では、この点に着目し、追い焚き熱交換器湯水有無判断部は、加熱開始後の追い焚きサーミスタ出力信号レベルの上昇傾向又は出力飽和値、又は、加熱停止後の追い焚きサーミスタ出力信号レベルの下降傾向又は出力下方安定値を利用して追い焚き熱交換器内の湯水の有無を判断し、追い焚き熱交換器内に水が無いと判断したときには、水無し信号を出力する。この水無し信号が出力された後には、例えば、燃焼禁止制御部によって追い焚きのバーナ燃焼が禁止され、追い焚き熱交換器の空焚きが防止される。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明に係る実施形態例を説明する。この実施形態例の風呂装置は前記図4に示すシステム構成を有し、図1には本実施形態例において特徴的な制御構成がブロック図により示されている。なお、この実施形態例では、前記図4の風呂装置のシステム構成の説明は前述したのでその重複説明は省略する。
【0024】
本実施形態例に示す制御装置25は、図1に示すように、前述したような追い焚き運転を制御する追い焚き燃焼制御部30と前述したような湯張り運転を制御する湯張り制御部35に加えて、加熱手段31と、信号レベル監視部33と、追い焚き熱交換器湯水有無判断部32と、燃焼禁止制御部34とを有して構成されている。
【0025】
追い焚き燃焼制御部30は、例えば、リモコン26等に設けられている追い焚きボタン等が器具の利用者によって押されてリモコン26から追い焚き開始指令が発せられると、前述したような追い焚き運転を開始する。
【0026】
追い焚き熱交換器湯水有無判断部32は上記追い焚き燃焼制御部30の動作情報を取り込み、この情報に基づき追い焚き運転が停止中であると判断している期間、予め定めた時間間隔(例えば、20分間隔)毎に加熱指令を加熱手段31に出力する。
【0027】
加熱手段31は、上記加熱指令を受けて、追い焚きサーミスタ28自体を発熱させることができ、かつ、追い焚きサーミスタ28の熱破損の虞がない予め定めた電圧又は電流を追い焚きサーミスタ28に通電し、追い焚きサーミスタ28を発熱させる。
【0028】
上記追い焚きサーミスタ28は抵抗成分を有し、この抵抗成分は、表1に示すように、追い焚きサーミスタ28自体の温度に応じた抵抗値を示し、この抵抗値によって定まるレベルをもつ出力信号が追い焚きサーミスタ28から出力される。通常、追い焚きサーミスタ28には該追い焚きサーミスタ28が発熱しない電圧(又は電流)が通電されており、追い焚きサーミスタ28の温度は追い焚き熱交換器2の近傍の湯水温度の変化に伴って変化する。この追い焚きサーミスタ28の温度変化により上記追い焚きサーミスタ28の抵抗成分の抵抗値が変化して追い焚きサーミスタ28から出力される信号はレベルが可変するので、追い焚きサーミスタ28は追い焚き熱交換器2の近傍の湯温に対応したレベルをもつ信号を出力することができる。
【0029】
【表1】
Figure 0003844568
【0030】
信号レベル監視部33はタイマ(図示せず)を内蔵しており、上記加熱手段31の動作情報を取り込み、該動作情報に基づき加熱手段31により追い焚きサーミスタ28の加熱が開始されたことを検知したときから、追い焚きサーミスタ28から出力される信号を時々刻々と取り込み、この取り込んだ追い焚きサーミスタ28の出力信号のレベルを追い焚きサーミスタ28の加熱開始からの経過時間に対応させて内蔵のメモリ(図示せず)に格納する。
【0031】
上記の如く加熱手段31により追い焚きサーミスタ28の加熱が開始された直後には、図2のグラフに示すように、追い焚きサーミスタ28の温度上昇に伴って追い焚きサーミスタ28から出力される信号のレベルは時間の経過と共に上昇し、この追い焚きサーミスタ28の加熱開始直後の時間の経過に対する追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルの変化の上昇傾き(上昇傾向)は追い焚き熱交換器2内に湯水が有る場合よりも湯水が無い場合の方が急激である。また、追い焚きサーミスタ28の加熱を継続して行うと、上記追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルは追い焚き熱交換器2内の湯水の有無によってそれぞれ異なる出力飽和値に達し、追い焚き熱交換器2内に湯水が無い場合の出力飽和値Kkhは追い焚き熱交換器2内に湯水が有る場合の出力飽和値Kmhよりも大きい。
【0032】
追い焚き熱交換器湯水有無判断部32は加熱手段31の動作情報を取り込み、該動作情報に基づき加熱手段31により追い焚きサーミスタ28の加熱が開始されたことを検知した以降に、追い焚き熱交換器2内の湯水の有無を次に示す第1〜第6の手法のうちの1個以上の手法により判断する構成を有する。
【0033】
まず、第1の手法は、追い焚き熱交換器2内の湯水の有無によって異なる追い焚きサーミスタ加熱開始直後の追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルの変化の上昇傾きを利用して追い焚き熱交換器2内の湯水の有無を判断する手法である。
【0034】
前述したように、追い焚きサーミスタ28の加熱を開始した直後の追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルの変化の上昇傾きは、追い焚き熱交換器2内に水が無い場合の方が水が有る場合よりも大きく、上記追い焚き熱交換器2内に水が無い場合の上記出力信号レベルの変化の上昇傾きと、追い焚き熱交換器2内に水が有る場合の上記出力信号レベルの変化の上昇傾きとは実験や演算等によって予め定まることから、追い焚きサーミスタ28の加熱開始直後の追い焚きサーミスタ28からの出力信号レベルの変化の上昇傾きM1によって追い焚き熱交換器2内の湯水に有無を判断するためのしきい値Ssmを予め求め与えておくことができる。このことから、第1の手法では、上記しきい値Ssmが予め求め与えられている。
【0035】
第1の手法では、加熱手段31による追い焚きサーミスタ28の加熱が開始されると、その加熱開始直後の、時間の経過に対する追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルの変化の上昇傾きを求める。具体的には、信号レベル監視部33に格納された追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルと該出力信号に対応する加熱開始からの経過時間との情報に基づき、例えば、加熱開始から微小な時間T1が経過したときの追い焚きサーミスタ28の出力信号のレベルがK1であり、加熱開始から上記時間T1よりも僅かに長い時間T2が経過したときの追い焚きサーミスタ28の出力信号のレベルがK2であるときには、時間の経過に対する追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルの傾きM1を、M1=(K2−K1)/(T2−T1)の演算式に従って、求める。
【0036】
また、追い焚きサーミスタ28の加熱を開始してから予め定められた図2に示す時間Thu(つまり、追い焚き熱交換器2内に湯水が無い場合に追い焚きサーミスタ28の出力信号のレベルが出力飽和値にほぼ達する時間)を経過するまでの間、予め定めた時間間隔毎に、上記時間の経過に対する追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルの変化の上昇傾きを求め、それら求めた傾きの平均値を求めて、その平均値を追い焚きサーミスタ28の加熱開始直後の時間の経過に対する追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルの変化の上昇傾きM1として求めるようにしてもよい。
【0037】
上記のように求められた追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルの変化の上昇傾きM1を上記しきい値Ssmに比較し、上記上昇傾きM1が上記しきい値Ssmよりも大きいと判断したときには、追い焚き熱交換器2内に湯水が無いと判断し、それ以外は追い焚き熱交換器2内に湯水が有ると判断する。
【0038】
第2の手法は、追い焚きサーミスタ28の加熱開始直後に追い焚きサーミスタ28から出力される信号レベルが追い焚き熱交換器2内の湯水の有無によって異なる現象を利用して追い焚き熱交換器2内の湯水の有無を判断する手法である。
【0039】
追い焚きサーミスタ28の加熱が開始されてから予め定められた微小な時間、例えば追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルが出力飽和値に達する前の図2に示すΔt1が経過したときには、図2に示すように、追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルは追い焚き熱交換器2内に水が無い場合の方が水有りの場合よりも大きく、追い焚き熱交換器2内に水が有る場合の追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルKmzと、水が無い場合の追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルKkkとは追い焚きサーミスタ28の加熱開始時の出力信号レベルKonからそれぞれ予め定まる上昇量(水有りの場合は図2に示すΔK1、水無しの場合は図2に示すΔK2)を上昇させた値であることから、第2の手法では、追い焚きサーミスタ28の加熱が開始されてから予め定めた微小な時間Δt1を経過したときの追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルによって追い焚き熱交換器2内の湯水の有無を判断するためのしきい値Ssnを求めるための次式(1)に示すしきい値演算式データが予め与えられている。
【0040】
Ssn=Kon+ΔK・・・・・(1)
【0041】
ただし、上記式(1)に示すKonは追い焚きサーミスタ28の加熱が開始されたときに追い焚きサーミスタ28から出力された信号のレベルであり、ΔKは上記ΔK1よりも大きく、かつ、ΔK2よりも小さい予め定めた定数である。
【0042】
第2の手法では、加熱手段31により追い焚きサーミスタ28の加熱が開始されたときの出力信号レベルKonを信号レベル監視部33から読み出し、この読み出した出力信号レベルKonと上記しきい値演算式データに基づいて、しきい値Ssnを求める。
【0043】
そして、加熱手段31による追い焚きサーミスタ28の加熱が開始されてから予め定められた微小な時間Δt1を経過したときの追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルを信号レベル監視部33から読み出し、この読み出した信号レベルを上記求めたしきい値Ssnに比較し、上記検出した信号レベルがしきい値Ssnよりも大きいときには追い焚き熱交換器2内に湯水が無いと判断し、それ以外のときには追い焚き熱交換器2内に湯水が有ると判断する。
【0044】
第3の手法は、追い焚きサーミスタ28の加熱を開始してからしばらく経つと、追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルは飽和状態に達し、その追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルの出力飽和値が追い焚き熱交換器2内の湯水の有無によって異なることを利用して追い焚き熱交換器2内の湯水の有無を判断する手法である。
【0045】
上記追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルの出力飽和値は追い焚き熱交換器2内の湯水の有無および加熱手段31により追い焚きサーミスタ28に供給される予め設定された電圧(又は電流)によって予め定まり、追い焚き熱交換器2内に水が無い場合の出力飽和値Kkhは水が有る場合の出力飽和値Kmhよりも大きい値であることから、第3の手法では、上記追い焚きサーミスタ28の加熱開始後の追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルの出力飽和値に基づいて追い焚き熱交換器2内の湯水有無を判断するためのしきい値Ss0(つまり、上記追い焚き熱交換器2内に水が無い場合の出力信号レベルの出力飽和値Kkhよりも小さく、かつ、水有りの場合の出力信号レベルの出力飽和値Kmhよりも大きい値)が予め与えられている。
【0046】
第3の手法では、信号レベル監視部33により監視された追い焚きサーミスタ加熱開始後の追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルの出力飽和値を上記しきい値Ss0に比較し、上記検出された出力飽和値が上記しきい値Ss0よりも大きいときには追い焚き熱交換器2内に水が無いと判断し、それ以外は追い焚き熱交換器2内に湯水が有ると判断する。
【0047】
第4の手法は、追い焚きサーミスタ28の加熱を停止した直後の追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルの変化の下降傾きが、図3に示すように、追い焚き熱交換器2内の湯水の有無によって異なることを利用して追い焚き熱交換器2内の湯水の有無を判断する手法である。
【0048】
加熱手段31による追い焚きサーミスタ28の加熱を停止させた直後の時間の経過に対する追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルの変化の下降傾きは、図3のグラフに示すように、追い焚き熱交換器2内に水が無い場合の方が水有りの場合よりも小さく、水無しの場合における出力信号レベルの変化の下降傾きと、水有りの場合における出力信号レベルの変化の下降傾きとはそれぞれ予め定まることから、第4の手法では、追い焚きサーミスタ28の加熱停止直後における追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルの変化の下降傾きに基づいて追い焚き熱交換器2内の湯水の有無を判断するためのしきい値Skl(つまり、上記水無しの場合における出力信号レベルの変化の下降傾きよりも大きく、かつ、水有りの場合における出力信号レベルの変化の下降傾きよりも小さい値)を予め定めて与えておく。
【0049】
第4の手法では、例えば、加熱手段31による追い焚きサーミスタ28の加熱を予め定めたタイミング(例えば、追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルが設定のレベルKoff に達したタイミング)で停止させ、その加熱停止直後の時間の経過に対する追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルの変化の下降傾きを、前述した上昇傾きを求めた場合と同様にして求め、この求めた信号レベルの変化の下降傾きM2を上記しきい値Sklに比較し、上記下降傾きM2がしきい値Sklよりも小さいときには追い焚き熱交換器2内に水が無いと判断し、それ以外は追い焚き熱交換器2内に湯水が有ると判断する。
【0050】
第5の手法は、加熱手段31による加熱によって上昇した追い焚きサーミスタ28の出力信号のレベルが予め定めた設定のレベルKoff に達したときに加熱手段31による加熱動作を停止させてから、図3に示すように、追い焚きサーミスタ28の出力信号のレベルが出力下方安定値(Kjh,Knh)に達する前の予め定めた微小な時間Δt2を経過したときにおける追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルが、追い焚き熱交換器2内の湯水の有無によって異なることを利用して追い焚き熱交換器2内の湯水の有無を判断する手法である。
【0051】
加熱手段31による加熱によって追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルが予め定められたレベルKoff に達したときに、加熱手段31による追い焚きサーミスタ28の加熱を停止し、この停止時から予め定めた図3に示す微小な時間Δt2を経過したときに追い焚きサーミスタ28から出力される信号レベルは、追い焚き熱交換器2内に水が無い場合と水が有る場合とでそれぞれ予め定まり、その追い焚き熱交換器2内に水が無い場合の出力信号レベルKjkは水が有る場合の出力信号レベルKnzよりも大きいことから、第5の手法では、加熱停止してから予め定めた微小な時間Δt2を経過したときの追い焚きサーミスタ28の出力信号のレベルに基づき追い焚き熱交換器2内の湯水有無を判断するためのしきい値Skn(上記出力信号レベルKjkよりも小さく、かつ、出力信号レベルKnzよりも大きい値)を予め定め与えておく。
【0052】
第5の手法では、加熱手段31による追い焚きサーミスタ28の加熱を上記の如く停止してから、予め定めた微小な時間Δt2が経過したときの追い焚きサーミスタ28の出力信号のレベルを信号レベル監視部33から取り込み、この取り込んだ信号レベルを上記しきい値Sknに比較し、上記検出した信号レベルがしきい値Sknよりも大きいときには追い焚き熱交換器2内に水が無いと判断し、それ以外のときには追い焚き熱交換器2内に湯水が有ると判断する。
【0053】
第6の手法は、図3に示すように、加熱手段31による追い焚きサーミスタ28の加熱を停止した以降に追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルは、追い焚き熱交換器2内に湯水の有無によってそれぞれ異なる出力下方安定値に安定することを利用して追い焚き熱交換器2内の湯水の有無を判断する手法である。
【0054】
加熱手段31による追い焚きサーミスタ28の加熱を停止した以降に、追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルは、図3に示すように、追い焚き熱交換器2内に水が無い場合と水が有る場合とでそれぞれ異なる下方安定値Kjh,Knhに安定し、その追い焚き熱交換器2内に水が無い場合の下方安定値Kjhは水が有る場合の下方安定値Knhよりも大きいことから、第6の手法では、追い焚きサーミスタ28の加熱停止後の出力下方安定値に基づいて追い焚き熱交換器2内の湯水の有無を判断するためのしきい値Sk0(上記下方安定値Kjhよりも小さく、かつ、上記下方安定値Knhよりも大きい値)を予め定めて与えておく。
【0055】
第6の手法では、予め定めたタイミングで加熱手段31による追い焚きサーミスタ28の加熱を停止した以降に、信号レベル監視部33により監視された追い焚きサーミスタ28の出力信号レベルの出力下方安定値を取り込み、該取り込んだ出力下方安定値を上記しきい値Sk0に比較し、上記検出した出力下方安定値が上記しきい値Sk0よりも大きいときには追い焚き熱交換器2内に水が無いと判断し、それ以外のときには追い焚き熱交換器2内に湯水が有ると判断する。
【0056】
追い焚き熱交換器湯水有無判断部32は、上記第1〜第6の手法のうちの1個以上の手法により、追い焚き熱交換器2内の湯水の有無を判断し、水が無いと判断したときには追い焚き熱交換器2内に水が無いことを示す水無し信号を出力する。
【0057】
燃焼禁止制御部34は、上記追い焚き熱交換器湯水有無判断部32から水無し信号が出力されたことを検知したときには、追い焚きバーナ16の燃焼を禁止させるための燃焼禁止信号を追い焚き燃焼制御部30に出力する。燃焼禁止制御部34から燃焼禁止信号が出力された以降には、追い焚き燃焼制御部30は追い焚きバーナ16の燃焼を行わない。そして、水流スイッチ24により追い焚き循環通路11の循環水流が検出されたときに上記追い焚きバーナ16の燃焼禁止状態は解除される。
【0058】
また、追い焚き燃焼制御部30は、燃焼禁止制御部34により追い焚きバーナ16の燃焼が禁止されているときに追い焚き開始指令が発せられたときには湯張り制御部35に湯張り開始指令を発して湯張り制御部35により湯張り運転を行わせ、リモコン26に設定されている設定の風呂温度の湯を浴槽水位まで張って風呂を沸き上げてもよい。
【0059】
この実施形態例によれば、追い焚きサーミスタ28を加熱したときに該追い焚きサーミスタ28から出力される信号のレベルの変化の上昇傾きや出力飽和値や、追い焚きサーミスタ28の加熱を停止した後に追い焚きサーミスタ28から出力される信号のレベルの変化の下降傾きや出力下方安定値は、追い焚き熱交換器2内に水が有る場合と水が無い場合とで顕著な違いが認められ、この現象を利用して、追い焚き熱交換器2内の湯水の有無を自動的に判断する構成を備えたので、追い焚き熱交換器2内の湯水の有無を自動的に予め定めた期間毎に判断することができ、追い焚き熱交換器2内に湯水が無いと判断されたときには追い焚きバーナ16の追い焚き燃焼を禁止させることによって、例えば、浴槽6が空であるのにも拘らずゴミ詰まりに起因して水流スイッチ24から追い焚き循環通路11の循環水流オン信号が出力されてしまった場合にも、追い焚き熱交換器2の空焚きを回避することができる。
【0060】
なお、この発明は上記実施形態例に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、上記実施形態例では、追い焚きサーミスタ28を発熱させることができる電圧や電流を追い焚きサーミスタ28に供給して、追い焚きサーミスタ28を加熱(発熱)させていたが、追い焚きサーミスタ28の外部に該追い焚きサーミスタ28を加熱するためのヒーター等の加熱手段を設けて、この加熱手段により追い焚きサーミスタ28を加熱するようにしてもよい。
【0061】
また、上記実施形態例では、追い焚き熱交換器2の近傍の湯水温度を検出する追い焚きサーミスタ28から出力されたセンサ出力を追い焚き熱交換器2内の湯水温度として用いていたが、追い焚き熱交換器2内の温度を検出する図4の点線に示すサーミスタ37を追い焚きサーミスタとして設け、追い焚きサーミスタ28のセンサ出力の代わりに上記サーミスタ37から出力されるセンサ出力に基づいて上記実施形態例同様に追い焚き熱交換器2内の湯水の有無判断を行うようにしてもよい。
【0062】
さらに、上記実施形態例では、追い焚き熱交換器湯水有無判断部32は、追い焚き熱交換器2内に水が無いと判断したときに水無し信号を出力し、水が有ると判断したときには水が有ることを示す信号を出力しなかったが、水が有ると判断したときに追い焚き熱交換器2内に湯水が有ることを示す水有り信号を出力するようにしてもよい。
【0063】
さらに、上記実施形態例では、追い焚き熱交換器湯水有無判断部32による追い焚き熱交換器2内の湯水の有無を判断するためのしきい値は水無しを判断するためのしきい値と、水有りを判断するためのしきい値とが共通であったが、水無しを判断するためのしきい値と、水有りを判断するためのしきい値とを別個に設けるようにしてもよい。
【0064】
さらに、上記実施形態例では、追い焚き熱交換器湯水有無判断部32から水無し信号が出力された後に、追い焚き燃焼制御部30による追い焚き燃焼動作を禁止させる例を示したが、例えば、次に示す保温機能が備えられている場合には、追い焚き熱交換器湯水有無判断部32から水無し信号が出力された後に保温機能による追い焚きバーナ16のバーナ燃焼を禁止するようにしてもよい。上記保温機能とは、湯張り運転や追い焚き運転等によって風呂が沸き上がった後に予め定められた間隔毎(例えば、30分間隔毎)に循環ポンプ8を駆動させ風呂温度センサ23により検出される風呂の温度がリモコン26に設定されている風呂温度よりも予め定められた許容温度を越えて低下しているときには水流スイッチ24の循環水流オン信号を受けて追い焚きバーナ16の燃焼を開始させ、風呂温度を設定温度に高めて風呂の保温を行う機能である。
【0065】
例えば、浴槽水が多量に使用されて浴槽水位が循環金具27の配設位置以下となり追い焚き熱交換器2の湯水が流れ出て追い焚き熱交換器2内に湯水が無い場合には、前記追い焚き熱交換器湯水有無判断部32によって追い焚き熱交換器2内に湯水が無いと判断されて燃焼禁止制御部34により追い焚きの燃焼が禁止されることによって、水流センサ24のゴミ詰まりに起因して追い焚き循環通路11に循環水流がないのにも拘らず水流センサ24から通水オン信号が出力され保温機能による追い焚きバーナ16の燃焼が開始されるという問題を確実に回避することができ、追い焚き熱交換器2の空焚きを防止することができる。
【0066】
さらに、上記実施形態例では、追い焚き燃焼停止中に予め定めた時間間隔毎に、加熱手段31による追い焚きサーミスタ28の加熱を開始させ、追い焚き熱交換器湯水有無判断部32によって追い焚き熱交換器2内の湯水の有無を判断していたが、追い焚きバーナ16の燃焼が開始される直前にのみ、加熱手段31による追い焚きサーミスタ28の加熱を開始させ、追い焚き熱交換器湯水有無判断部32によって追い焚き熱交換器2内に湯水の有無を判断してもよい。
【0067】
さらに、上記実施形態例では、図4に示す風呂装置を例にして説明したが、この発明は、追い焚き熱交換器と、該追い焚き熱交換器又はその近傍の湯水温度を検出する追い焚きサーミスタとを備えた風呂装置であれば、図4に示す風呂装置以外にも適用することができる。
【0068】
【発明の効果】
この発明によれば、追い焚きサーミスタの加熱を開始した直後に該追い焚きサーミスタから出力される信号レベルの変化の上昇傾きおよび出力飽和値や、追い焚きサーミスタの加熱を停止した直後の追い焚きサーミスタの出力信号レベルの変化の下降傾きや出力下方安定値が、追い焚き熱交換器内に湯水が有る場合と湯水が無い場合とで顕著な違いが認められる現象を利用して、追い焚き熱交換器内の湯水の有無判断を行う構成を備えたので、予め定めた期間毎に自動的に追い焚き熱交換器内の湯水有無判断を行うことが可能となり、追い焚き熱交換器内に湯水が無いと判断したときには追い焚きバーナ燃焼を行わせないようにすることによって、追い焚き熱交換器の空焚きを確実に回避することができる。
【0069】
追い焚きサーミスタの加熱を開始した直後における追い焚きサーミスタの出力信号のレベル又は追い焚きサーミスタの出力信号レベルの変化の上昇傾きや、追い焚きサーミスタの加熱停止直後の追い焚きサーミスタの出力信号レベル又は追い焚きサーミスタの出力信号レベルの変化の下降傾きを用いて追い焚き熱交換器内の湯水の有無を判断する構成を備えたものにあっては、追い焚きサーミスタの加熱を開始した直後又は加熱停止した直後に瞬時に追い焚き熱交換器内の湯水の有無を判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施形態例において特徴的な制御構成を示すブロック図である。
【図2】追い焚きサーミスタの加熱を開始した後に、時間の経過と共に変化する追い焚きサーミスタ出力信号レベルの変化例を追い焚き熱交換器内に湯水が有る場合と無い場合とで分けて示すグラフである。
【図3】追い焚きサーミスタの加熱を停止した後に、時間の経過と共に変化する追い焚きサーミスタ出力信号レベルの変化例を追い焚き熱交換器内に湯水が有る場合と無い場合とで分けて示すグラフである。
【図4】風呂装置の一例を示すモデル図である。
【符号の説明】
2 追い焚き熱交換器
28 追い焚きサーミスタ
31 加熱手段
32 追い焚き熱交換器湯水有無判断部
33 信号レベル監視部
34 燃焼禁止制御部

Claims (7)

  1. 供給された浴槽水をバーナ燃焼熱により加熱して追い焚きを行う追い焚き熱交換器と、該追い焚き熱交換器又はその近傍の湯水温度に対応したレベルをもつ信号を出力することが可能な追い焚きサーミスタとを備えた風呂装置において、加熱指令を受けて上記追い焚きサーミスタを加熱するための加熱手段と;該加熱手段による追い焚きサーミスタの加熱が開始された直後の時間の経過に対する追い焚きサーミスタの出力信号レベルの変化の傾きが予め定められたしきい値よりも大きいときには追い焚き熱交換器内に湯水が無いことを示す水無し信号を出力する追い焚き熱交換器湯水有無判断部と;を設けたことを特徴とする風呂装置。
  2. 供給された浴槽水をバーナ燃焼熱により加熱して追い焚きを行う追い焚き熱交換器と、該追い焚き熱交換器又はその近傍の湯水温度に対応したレベルをもつ信号を出力することが可能な追い焚きサーミスタとを備えた風呂装置において、追い焚き燃焼停止中に加熱指令を受けて上記追い焚きサーミスタを加熱するための加熱手段と;該加熱手段による追い焚きサーミスタの加熱が開始されてから予め定めた微小な時間を経過したときに追い焚きサーミスタから出力された信号のレベルが予め定められたしきい値よりも大きいときには追い焚き熱交換器内に湯水が無いことを示す水無し信号を出力する追い焚き熱交換器湯水有無判断部と;を設けたことを特徴とする風呂装置。
  3. 供給された浴槽水をバーナ燃焼熱により加熱して追い焚きを行う追い焚き熱交換器と、該追い焚き熱交換器又はその近傍の湯水温度に対応したレベルをもつ信号を出力することが可能な追い焚きサーミスタとを備えた風呂装置において、加熱指令を受けて上記追い焚きサーミスタを加熱するための加熱手段と;追い焚きサーミスタから出力された信号のレベルを監視する信号レベル監視部と;上記加熱手段による追い焚きサーミスタの加熱が開始された以降に、上記信号レベル監視部により監視された追い焚きサーミスタの出力飽和値が予め定めたしきい値よりも大きいときには追い焚き熱交換器内に湯水が無いことを示す水無し信号を出力する追い焚き熱交換器湯水有無判断部と;を設けたことを特徴とする風呂装置。
  4. 供給された浴槽水をバーナ燃焼熱により加熱して追い焚きを行う追い焚き熱交換器と、該追い焚き熱交換器又はその近傍の湯水温度に対応したレベルをもつ信号を出力することが可能な追い焚きサーミスタとを備えた風呂装置において、加熱指令を受けて上記追い焚きサーミスタの加熱を開始し、予め定められたタイミングで追い焚きサーミスタの加熱を停止する加熱手段と;該加熱手段による追い焚きサーミスタの加熱が停止した直後の時間の経過に対する追い焚きサーミスタの出力信号レベルの変化の傾きが予め定められたしきい値よりも小さいときには追い焚き熱交換器内に湯水が無いことを示す水無し信号を出力する追い焚き熱交換器湯水有無判断部と;を設けたことを特徴とする風呂装置。
  5. 供給された浴槽水をバーナ燃焼熱により加熱して追い焚きを行う追い焚き熱交換器と、該追い焚き熱交換器又はその近傍の湯水温度に対応したレベルをもつ信号を出力することが可能な追い焚きサーミスタとを備えた風呂装置において、加熱指令を受けて上記追い焚きサーミスタの加熱を開始し、追い焚きサーミスタの出力信号レベルが予め定めたレベルに達したときに追い焚きサーミスタの加熱を停止する加熱手段と;該加熱手段による追い焚きサーミスタの加熱が停止してから予め定められた微小な時間を経過したときに追い焚きサーミスタから出力された信号のレベルが予め定められたしきい値よりも大きいときには追い焚き熱交換器内に湯水が無いことを示す水無し信号を出力する追い焚き熱交換器湯水有無判断部と;を設けたことを特徴とする風呂装置。
  6. 供給された浴槽水をバーナ燃焼熱により加熱して追い焚きを行う追い焚き熱交換器と、該追い焚き熱交換器又はその近傍の湯水温度に対応したレベルをもつ信号を出力することが可能な追い焚きサーミスタとを備えた風呂装置において、追い焚き燃焼停止中に加熱指令を受けて上記追い焚きサーミスタの加熱を開始し、予め定められたタイミングで追い焚きサーミスタの加熱を停止する加熱手段と;追い焚きサーミスタから出力された信号のレベルを監視する信号レベル監視部と;上記加熱手段による追い焚きサーミスタの加熱の停止後に、上記信号レベル監視部により監視された追い焚きサーミスタの出力下方安定値が予め定められたしきい値よりも大きいときには追い焚き熱交換器内に湯水が無いことを示す水無し信号を出力する追い焚き熱交換器湯水有無判断部と;を設けたことを特徴とする風呂装置。
  7. 追い焚き熱交換器湯水有無判断部から水無し信号が出力されたときには、追い焚きのバーナ燃焼を禁止する燃焼禁止制御部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちのいずれか1つに記載の風呂装置。
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