JP3843422B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
する電力変換装置に係り、特に鉄道車両に用いられるような高電圧でノイズレベ
ルが大きい電力変換装置に対応する技術に関する。
れている。この公報には、汎用の誘導電動機を駆動するインバータ装置の構成が
記載されている。この従来のインバータ装置のブロック図が同公報の第22図お
よび第23図に示されている。ここで、インバータの出力電流および直流電圧は
電流センサ及び電圧センサで検知され、この検知された信号は、アナログ信号の
状態で制御基盤800にフィードバックされる。このフィードバックされたアナ
ログ信号は、制御基盤内のマイコン801に内蔵されたA/D変換器によりデジ
タル信号に変換され、制御情報として用いられる。
しかし、汎用のインバータ装置に比べて電気車用の電力変換装置(インバータ
あるいはコンバータ装置)は、主回路電圧が高いため、スイッチングによるノイ
ズレベルが大きい。このようなノイズの大きな環境下で制御情報をアナログ信号
のまま転送するとノイズが混入する。また、ノイズの発生源である主回路の近く
に配置される制御回路においては、その制御回路内にA/D変換器回路などのア
ナログ回路を備えることはノイズ混入を招くことになる。
これらのノイズ混入を防止するためには、ノイズの発生源である主回路から制
御回路を物理的に遠ざけてしまうことが考えられる。
しかし、主回路と制御回路とを物理的に遠ざけて配置することは、電力変換装
置の全体の大型化を招く。例えば、電気車では、車両内の設置スペースに限りが
あるため、電気車用の電力変換装置としては、大型化は好ましくない。
るノイズレベルが大きな環境下においても、耐ノイズ性と小型化を両立させた電
力変換装置を提供することにある。
と、主回路を制御する制御装置と、主回路における交流側の電流を検出する電流
検出手段とを備え、該検出された電流を制御情報として制御装置に伝送する電力
変換装置において、電流検出手段には、複数の被検出部に取付けられたホール効
果を利用して交流電流値をアナログ信号として検出する複数の電流検出装置と、
該検出したそれぞれのアナログ信号をデジタル信号に変換する複数のA/D変換
手段と、複数のA/D変換手段で変換されたデジタル信号を時分割にシリアル出
力するシリアルインタフェースとが内蔵されてなり、電流検出手段のシリアルイ
ンタフェースと制御装置とはシリアル伝送ケーブルで接続され、電流検出手段か
ら制御装置への検出情報がデジタル信号でシリアル伝送される。
ここで、主回路における交流が複数相である場合、該各相毎に電流検出手段を
設け、該各電流検出手段のシリアルインターフェースと制御装置間を、制御装置
が末端になるようにシリアル伝送ケーブルで直列に接続する。
を制御装置に設けなくて済み、耐ノイズ性を増すことができる。
このように制御装置の耐ノイズ性を増すことで、ノイズの発生源である主回路
の近くに制御装置を配置することができ、電力変換装置全体の小型化を実現する
ことができる。
3の実施例を示して説明する。
第1図は、直流電力を交流電力に変換し、交流モータ6を駆動する電気車のイ
ンバータ装置における構成の概要をブロック図で示している。
インバータ装置は、直流電圧Vdを三相のモータ電流iu,iv,iwに変換
するスイッチング素子(IGBT素子)等からなる主回路3と、主回路3の直流
側に接続され、主回路3に直流電源を供給し、かつ平滑化するフィルタコンデン
サ4と、運転台5からの運転指令,検出されたモータ電流,フィルタコンデンサ
電圧に基づいて変調率を生成し、それをPWMパルス情報aに変換してゲートド
ライブ2に出力する制御装置1と、そのPWM情報aを主回路3内のスイッチン
グ素子のゲート信号bに変換するゲートドライブ2から構成される。運転台5は、
力行・回生指令,ノッチ信号,ブレーキ指令などの運転指令を出力する。この運
転指令は、シリアル伝送ケーブル9Cによって制御装置1に伝送される。電気車
を駆動する交流モータ6は、主回路3の交流側に接続されている。
なお、第1図では明示していないが、主回路3内にはUVWの各三相分×P・
N側の2極=6個のIGBT素子が内蔵されている。このため、ゲートドライブ
2から主回路3へ送るゲート信号bは6本、同様に制御装置1からゲートドライ
ブ2へ送るPWMパルス情報aも6本の信号線で送られる。
主回路3の直流側には、フィルタコンデンサ4の端子電圧Vdを検出する直流
電圧センサ(PT)7が設けられ、交流側には、モータ電流iu,iv,iwの
瞬時値を検出するモータ電流センサユニット8が設けられる。各センサ7,8に
は、シリアル信号伝送用の接続端子として入力用と出力用とが設けられている。
これにより、直流電圧センサ(PT)7の出力用接続端子とモータ電流センサユ
ニット8の入力用接続端子はシリアル伝送ケーブル9Aで接続され、センサユニ
ット8の出力用接続端子と制御装置1の入力用接続端子はシリアル伝送ケーブル
9Bで接続される。このように、センサ7,8と制御装置1は、シリアル伝送ケ
ーブル9A〜9Bを介して直列に接続される。
なお、運転台5と直流電圧センサ(PT)7とをシリアル伝送ケーブルで接続
しても良い。
なお、各センサ7,8は、検出したアナログ信号を内蔵のA/D変換機能によ
りデジタル信号に変換する機能と、(すべてのセンサが−続きのシリアル伝送ケ
ーブルで接続されるため)センサの出力が衝突しないようシリアル信号線のアク
セス権を調停しながら、A/D変換されたデジタル信号を時分割してシリアル出
力するシリアルインタフェース機能を備えている。シリアル信号線のアクセス権
の調停方法及びシリアルインタフェースの動作例に関しては第5図で説明する。
モータ電流センサユニット8は、モータ電流iu,iv,iwの瞬時値をそれ
ぞれ検出する電流検出装置81a〜81cと、A/D変換する際の前処理として
周波数帯域を制限するためのフィルタ装置82a〜82cと、アナログ信号をデ
ジタル信号に変換するA/D変換装置83a〜83cと、A/D変換されたデー
タを順次シリアルインタフェース85に送るため、データを一次待機させるバッ
ファ84a〜84cと、デジタル信号に変換されたモータ電流値をシリアル信号
線のアクセス権を調停しながら時分割してシリアル出力する機能を備えたシリア
ルインタフェース85から構成される。なお、図示してはいないが、シリアルイ
ンタフェース85には、A/D変換装置83a〜83cからの信号を一次待機さ
せるバッファを有している。
電流検出装置81a〜81cは、ホール効果を利用したもので、リング811
a〜811cの中に検出する電流iu,iv,iwをそれぞれ通して測定する。
フィルタ装置82a〜82cは、検出した信号の周波数帯域を、A/D変換装置
83a〜83cのサンプリング周波数の半分以下に制限するために設けている。
また、シリアル伝送ケーブル9A,9Bは、電源線91とアース線92と信号
線93の3本構成とする。モータ電流センサユニット8にこのシリアル伝送ケー
ブル9A,9Bを接続して信号の配線のほか、必要な電源を供給できるものとす
る。なお、電源は制御装置1から供給するものとする。
またモータ電流センサユニット8は、検出したモータ電流の瞬時値をA/D変
換して送るだけでなく、所定の演算(例えば、過電流検知や実効値演算など)を
施した後のデータを送っても構わない。
直流電圧センサ(PT)7の詳細構成図は図示しないが、第2図の電流検出装
置81a〜81cが電圧検出装置に置き換わり、電圧検出装置,フィルタ装置,
A/D変換器、バッファが1つとなるのみで、他の構成は変わらないものとする。
す。
制御装置1,ゲートドライブ2,主回路モジュール30(主回路3を含む)は、
上方からの投影図形がほぼ同じになるようなケースに納められており、下から順
に主回路モジュール30(主回路3を含む),ケートドライブ2,制御装置1お
よび制御装置1の蓋10の順に重ねて配置されている。
さらに、これら装置の側面には凹部が設けてあり、これら凹部と、フィルタコ
ンデンサ4の凸部及びモータ電流センサユニット8とが組み合うようになってい
る。なお、図面では、制御装置1,ゲートドライブ2,主回路モジュール30,
センサ7,8を切り離して図示しているが、これらは一体構成となっている。
制御装置1の内部には、第4図で詳述するインバータ制御装置を行うマイコン
やPWMパルスを出力する電気・光変換素子などを実装したプリント板11をケ
ースからホールダ12により浮かせた状態で固定している。制御装置1の両側面
には、プリント板11を冷却するために通気口13を設けており、ちゃうど通気
口13の高さの中央付近にプリント板11を置いている。制御装置1の前面にシ
リアル伝送ケーブルの接続端子14a,14bを2個設けている。なお、図示し
ていないが、制御装置1の底面には、PWMパルス情報aをゲートドライブ2に
伝達するための電気・光変換素子(E/O)が取り付けられている。
ゲートドライブ2の内部には、ゲート回路を実装したプリント板21を制御装
置1と同様にゲートドライブ2のケースからホールダ22により浮かせた状態で
固定している。また制御装置1よりPWMパルス情報aを受け取るために光・電
気変換素子(O/E)23が取り付けられている。なお、図示していないが、ゲ
ートドライブ2の底面には、ゲート信号bを主回路モジュール30に伝達するた
めのゲート信号コネクタが取り付けられている。
制御装置1の電気・光変換素子(E/O)とゲートドライブ2の光・電気変換
素子(O/E)23の間は、両装置1,2間の電気的絶縁のために光ファイバー
ケーブルで接続し、光信号によりPWMパルス情報aを伝送する仕組みになって
いる。
主回路モジュール30の内部には、ゲートドライブ2よりゲート信号bを受け
取るためのゲート信号コネクタ31と、フィルタコンデンサ4(端子41a,4
1b)より直流電圧Vdを受け取るための直流電圧端子32a,32b(三相分)
と、フィルタコンデンサ4によって安定化された直流電圧Vdを三相のモータ電
流iu,iv,iwに変換する主回路3と、交流モータ6にモータ電流iu,i
v,iwを供給するためのモータ電流端子33(三相分)が取り付けられている。
主回路3は、三相×P側/N側の合計6個の電力用半導体素子から構成され、三
相それぞれ、P側とN側の電力用半導体素子の端子を接続プレート(ブスバー)
34により、モータ電流端子33および直流電圧端子32a,32bに接続し、
さらにモータ電流端子33にはモータ電流ケーブル301を接続する。
なお、図示していないが、電気車用の主回路3はフィンなどの冷却装置が必要
で、それらを取り付けるために主回路モジュール30の底面には穴を開けている。
フィルタコンデンサ4の上部には、フィルタコンデンサ4の端子電圧Vdを測
定する直流電圧センサ(PT)7が取り付けられている。ただし必ずしも直流電
圧センサ(PT)7をフィルタコンデンサ4の上部に配置する必要はなく、フィ
ルタコンデンサ4の近くにあれば、下でも横でも構わない。なお、フィルタコン
デンサ4を主回路モジュール30の近くに配置するのは配線距離を短くするため
である。また、直流電圧センサ(PT)7は、フィルタコンデンサ4と一体の部
品にまとめられても、別々の部品でネジやビスなどによって固定されても構わな
い。直流電圧センサ(PT)7は、シリアル伝送ケーブル端子71a,71bを
2個備えており、他のセンサ(モータ電流センサユニット8)のシリアル伝送ケ
ーブル接続端子に接続するものとする。
モータ電流センサユニット8は、モータ電流センサユニット8の3個の穴の中
をそれぞれモータ電流iu,iv,iwのケーブル301を通す。モータ電流セ
ンサユニット8は、シリアル伝送ケーブルの接続端子81a,81bを2個備え
ており、それぞれ直流電圧センサ(PT)7のシリアル伝送ケーブル接続端子7
1aと制御装置1のシリアル伝送ケーブル接続端子14bに接続するものとする。
本実施例においては、主回路3の直流側と交流側を主回路モジュール30の同
じ側に設けられており、交流線301は、主回路モジュール30のフィルタコン
デンサ4側から設けられている。また、電流センサユニット8は、主回路3(主
回路モジュール30)の近くに配置、つまり交流線301(主回路3側)の根元
付近に配置され、フィルタコンデンサ4と主回路モジュール30の間に配置され
ている。また、ゲート信号コネクタ31は、主回路3を挟んで、主回路3の交流
側と反対の位置で、主回路モジュール30に設けられている。
制御装置1は、シリアル伝送ケーブル9Cを介して運転台5から伝えられるシ
リアル信号の運転指令や各種保護信号を、パラレル信号の情報に変換するシリア
ルインタフェース101aと、シリアル伝送ケーブル9Bを介して各種センサ7,
8から送られてくるフィルタコンデンサ電圧Vdおよびモータ電流iu,iv,
iwの瞬時値のシリアル信号を、パラレル信号の制御情報に変換するシリアルイ
ンタフェース101bと、これらの制御情報に基づいて変調率演算を行う制御ユ
ニット102と、この生成された変調率からPWMパルス情報aを生成するパル
ス出力装置103と、PWMパルス情報aをゲートドライブに出力するための電
気・光変換素子(E/O)ユニット104から構成されている。
制御ユニット102は、シリアルインタフェース101a,101bによって
変換されたパラレル信号の制御情報が書込まれる記憶装置105a,105bと、
記憶装置105a,105bより任意のタイミングで制御情報を読み出して変調
率演算処理を行うCPU106とから構成されている。なお、パルス出力装置1
03はデジタル信号を取り扱うデバイスである。
CPU106は、記憶装置105aを参照し、運転台5より送られた力行・回
生指令,ノッチ信号,ブレーキ指令などからトルク指令又は速度指令の制御指令
を生成する制御指令生成部107と、生成された制御指令より電流指令の時系列
パターンを生成する電流指令生成部108と、記憶装置105bを参照して電流
を読み出す電流読出部109と、電流指令生成部108により生成された電流指
令値と、電流続出部109により読み出された電流検出値より電流制御を行う瞬
時電流制御部110と、電流読出部109により読み出された電流検出値よりモ
ータの回転速度を推定する速度推定部111と、速度推定部111により推定さ
れたモータの回転速度を積分して位相を求める位相演算部112と、瞬時電流制
御部110によって求められた電圧パターンと位相演算部112によって求めら
れた位相より変調率を演算し、求めた変調率をパルス出力装置103に送信する
変調率演算部113より構成されている。
電気・光変換素子(E/O)ユニット104は、6個の電気・光変換素子(E
/O)から構成されている。パルス出力装置103は、これら6個の電気・光変
換素子(E/O)と接続されている。
第4図では、制御ユニット102を汎用のCPU106および記憶装置105
a,105bから構成したが、必ずしもこの構成にする必要はなく、例えば制御
ユニット102はゲートアレイやASICなどの1チップLSIで構成してもよ
い。
シリアル伝送ケーブル9A,9B上では、一定のサンプリング周期ごとにフレ
ームと呼ばれるシリアルバス構造のデータが送られる。シリアル伝送ケーブル9
A,9B上は通常“H”レベルにプルアップされているが、1ビット期間“L”
レベルにセットすることで(これをスタートビットと呼ぶ)1フレームの始まり
とする。スタートビットの後、各センサは、ID(識別番号)の順序に従って、
一定のデータ長からなるデータをシリアル伝送ケーブル9上に出力する。このよ
うにして、制御装置1に送られるデータは、第5図に示したような構成となる。
この図においては、モータ電流センサユニット8にID=0〜2(U相モータ電
流にID=0,V相モータ電流にID=1,W相モータ電流にID=2)、直流
電圧センサ5にID=3が割り当てられている。
なお、IDの設定は、各センサにディップスイッチを備えて固定的に設定して
も構わないし、電源投入時にシリアル伝送ケーブル上に接続されているデバイス
を検出して自動的にIDを割り当てても構わない。
センサ7,8は、シリアル伝送ケーブル9上の状態を常に監視し“L”レベル
(スタートビット)になるのを待っている。ID=0のU相のモータ電流には、
スタートビット終了後すぐにある一定期間だけシリアル伝送ケーブル9上への書
き込み権が与えられるので、その間にA/D変換したU相モータ電流iuの瞬時
値を時分割して出力する。ID=1のV相のモータ電流には、スタートビット終
了後、ID=0のU相のモータ電流に対してシリアル伝送ケーブル9上への書き
込み権が与えられた後、ある一定の期間だけシリアル伝送ケーブル9上の書き込
み権が与えられるので、その間にA/D変換したV相のモータ電流ivの瞬時値
を時分割して出力する。ID=2のW相のモータ電流には、スタートビット終了
後、ID=0および1の電流に対してシリアル伝送ケーブル9上への書き込み権
が与えられた後、ある一定の期間だけシリアル伝送ケーブル9上への書き込み権
が与えられるので、その間にA/D変換したW相モータ電流iwの瞬時値を時分
割して出力する。ID=3の直流電圧センサ7は、スタートビットの終了後ID
=0〜2のモータ電流センサユニット8にシリアル伝送ケーブル上への書き込み
権が与えられた後、ある一定の期間だけシリアル伝送ケーブル9上への書き込み
権が与えられるので、その間にA/D変換した直流電圧値Vdの瞬時値を時分割
して出力する。そして、各センサは、再びスタートビットを待ち続ける。
なお、シリアル伝送ケーブル9上への書き込みの調停は上記のように行うが、
シリアル伝送ケーブル上の読み出しは自由にできるので、制御装置1はスタート
ビットの後、センサIDの順にデータを読み続けることにより、制御情報を得る
こともできる。
流を直ちにデジタル信号に変換して制御装置に送信し、それに伴い、少なくとも
制御装置の主たる機能である電圧又は電流を制御情報として用いる制御機能に関
してはデジタル化としている。そのため、センサと制御装置間の伝送中にノイズ
の影響を受けても、制御装置側へのノイズの影響を少なくすることができる。ま
た、制御装置自身の耐ノイズ性も増すことができる。このように、耐ノイズ性を
増すことで、ノイズの発生源である主回路の近くに、制御装置とこの制御装置と
センサ間の伝送ケーブルとを配置することができ、伝送ケーブルの省線化と電力
変換装置全体の小型化を実現することができる。(なお、本実施例では、検出さ
れた電圧及び電流をデジタル信号として制御装置に送信することにより、制御装
置内の制御機能をすべてデジタル化している。)
また、上述のように電圧又は電流を制御情報として用いる制御機能に関しては
デジタル化が可能となるので、制御装置が熱変動にも強くなるという効果も奏す
る(アナログ回路は熱変動に弱い)。
によるノイズレベルが大きいため、通常、センサと制御装置を接続する信号線及
び主回路にシールドを設けている。そのため、電力変換装置の艤装が面倒となり、
また、電力変換装置の大型化を招いていた。
本実施例は、電流又は電圧を検出するセンサに、検出したアナログ信号をデジ
タル信号に変換するA/D変換機能を内蔵し、センサと制御装置間をデジタル伝
送とし、制御装置をデジタル化している。
そのため、センサと制御装置間の伝送中に主回路からのノイズの影響を受けて
も、制御装置側へのノイズの影響を少なくすることができるので、センサと制御
装置を接続する伝送ケーブル及び主回路にシールドを設けることなく、電力変換
装置の小型化及び艤装の容易を図ることができる。
また、鉄道車両の場合、振動対策が重要である。特に装置間を長いケーブルで
接続する場合には、ケーブルの振動を防ぐためにケーブルを固定する必要がある
ほか、ケーブルのコネクタの脱落を防ぐためにネジ止めなどの対策が必要である。
このため、装置間の距離が離れると、ケーブル及びケーブルの支持構造による容
積が無視できないため、インバータ装置(又はコンバータ装置)全体の大型化に
つながる。また、配線作業の手間がかかるという問題点がある。
本実施例では、少なくとも制御装置の主たる機能である電圧又は電流を制御情
報として用いる制御機能に関してはデジタル化が可能となるので、耐ノイズ性を
増すことができる。このため、制御装置の耐ノイズ性を増すことで、ノイズの発
生源である主回路の近くに制御装置を配置することができ、装置間のケーブルを
短くできるので上記問題点を解決できる。
また同様に、鉄道車両の場合、汎用インバータ装置に比べて主回路の発熱量が
大きいほか、力行・惰行・回生といったサイクルでインバータ装置を動作させる
(このうちインバータ装置がフル稼働しているのは力行・回生時のみ)ため、比
較的短いサイクルで大きな熱変動が起こる。温度によって抵抗やコンデンサなど
の特性変化があるため、アナログ回路は熱変動に弱い。
本実施例では、少なくとも制御装置の主たる機能である、電圧又は電流を制御
情報として用いる制御機能に関してはデジタル化が可能となるので、熱変動に強
くなる。
む)、ゲートドライブ2,制御装置1の側面には凹部が設けてあり、これら凹部
と、フィルタコンデンサ4の凸部とおよびモータ電流センサユニット8と組み合
うようになっているので、電力変換装置をコンパクトにすることが可能となる。
また、本発明の第1の実施例によれば、三相のモータ電流をそれぞれ検出する
センサを設けず、モータ電流センサユニット8で三相のモータ電流を一括して検
出しているので、制御装置とセンサ間の伝送ケーブル又はセンサ間を接続するシ
リアル伝送ケーブルを不要とすることができる。
また、本発明の第1の実施例によれば、センサと制御装置間の伝送をシリアル
で行っているため、信号線の本数を削減することができる。
また、本発明の第1の実施例によれば、複数のセンサは、検出したアナログ信
号をデジタル信号に変換するA/D変換機能と変換されたデジタル信号を時分割
にシリアル出力する機能(シリアルインタフェース)をそれぞれ備え、これら複
数のセンサと制御装置とをシリアル伝送ケーブルで直列に接続しているので、各
センサと制御装置にそれぞれ伝送線を設けることに比べ伝送線を大幅に削減する
ことができる。また、シリアル伝送するため、パラレルで伝送する場合に比べ、
信号線の本数も大幅に削減することができる。これらの削減効果により、配線の
取り回しやケーブルの接続作業が容易になるといったメリットも生まれる。また、
複数センサと制御装置とをシリアル伝送ケーブルで直列に接続しているので、セ
ンサの情報を入力する制御装置の入力用接続端子は1つで済み、制御装置の小型
化を図ることができる。
装置が端となる)ことにより、試験時の対応が容易となる。試験時に車上でモー
タ電流や直流電圧などの各種センサ情報を観測するなどの用途で、制御装置に入
力するセンサ情報を車上に伝送したい場合がある。このような場合、従来のアナ
ログ信号によるパラレル接続の場合はすべての信号配線に分岐を設け、さらに分
岐した配線をすべて車上まで配線する必要があった。ところが、本実施例のよう
なシリアル接続の場合、制御装置に入力する直前のシリアル伝送ケーブルにはす
べてのセンサの情報が含まれているので、そこに信号を分岐する装置を設け、1
本のシリアル伝送ケーブルのみ車上まで導けば良い。
また、各センサ,制御装置とをシリアル伝送ケーブルで直列に接続する(制御
装置が端となる)ことにより、センサの追加が容易となる。制御上必須の情報で
ないが、試験時に制御性能の確認のために新たにセンサを追加することがある。
例えば乗り心地測定のための振動センサ,騒音計,主回路の温度センサ,制御
装置箱の冷却風の風量計などがあげられる。このようなセンサの情報を制御装置
に取り込む場合、既存のセンサのシリアル伝送ケーブルによる直列接続のチェイ
ンの末尾に追加する、あるいは途中に割り込めば良いので、試験用のためだけに
新たに信号の入力部(コネクタ)を設ける必要はない。また前段で挙げた車上モ
ニタ機能を用いて上記センサの情報を容易に車上に伝送することができる。
また、各センサ,制御装置とをシリアル伝送ケーブルで直列に接続する(制御
装置が端となる)ことにより、伝送ケーブル全体の距離を短くすることができ、
主回路3から発生するノイズを、伝送ケーブルで拾うことが少なくなる。
るので、各種センサの出力電圧レベルなどの差異もセンサ側で対応できるため、
制御装置1のハードウェアは変更しないでよい。つまり、従来、フィルタ装置は、
制御装置に内蔵されており、センサの出力電圧に応じて、このフィルタ装置を変
換又は調整していたが、本実施例は、センサにフィルタ装置が内蔵されているた
め、センサごと変換するのみで対応できる。
また、本発明の第1の実施例によれば、主回路3の直流側と交流側を主回路モ
ジュール30の同じ側に設けて、交流線301は主回路モジュール30のフィル
タコンデンサ4側から設けている。そのため、主回路モジュール30の片側にフ
ィルタコンデンサからの直流電圧を取り込むコネクタとモータ電流を取り出すコ
ネクタ(交流線301含む)をまとめることで、高電圧側配線をまとめることが
できる(絶縁対策及びノイズ対策の観点から、高電圧配線と低電圧配線は分離す
ることが望ましい)。
また、本発明の第1の実施例によれば、電流センサユニット8は、主回路3
(主回路モジュール30の近くに配置(交流線301の主回路3側の根元付近に
配置)されるので、交流線301の途中でシールドを1部取り外すことがなくな
る(高電圧・大電流の交流線には通常、フェライトコアに交流線を通したり、あ
るいは交流線のシールドを巻いたりするなどの電磁誘導障害対策が必要となる。
このため交流線にセンサを取り付けるためには、シールドを一部取り外す必要が
あるが、シールドを一部取り外すことは電磁誘導障害の対策上好ましくない)。
また、本発明の第1の実施例によれば、電流センサユニット8はフィルタコン
デンサ4と主回路モジュール30の間に配置されているので、直流電圧センサ
(PT)7と電流センサユニット8を接続するシリアル伝送ケーブル9Aを短く
配線することができる。
また、本発明の第1の実施例によれば、ゲート信号コネクタ31は、主回路3
を挟んで、主回路3の交流側と反対の位置で、主回路モジュール30に設けられ
ているので、ゲート信号コネクタ31から半導体素子(IGBT素子),交流線
取り出し口までの配置を直線状に配置され、三相のゲート信号やモータ電流の配
線距離を短くでき、半導体素子(IGBT素子)のスイッチングの高速化を図る
ことができる。さらに各相の配線が互いに交差することはないため、他相のスイ
ッチングの影響も受けにくい。
なお、本実施例の第3図の実装構成において、制御装置1からゲートドライブ
2へのPWM信号の光伝送にファイバーケーブルを用いていたが、光の発光部と
受光部を対向させて直接光伝送すればファイバーケーブルは不要となり、インバ
ータ装置をよりコンパクトにできる。
流電力を交流電力に変換し、複数のモータを駆動する電気車のインバータ装置に
おける構成の概要をブロック図で示している。
本実施例におけるインバータ装置は、上記第1の実施例と同様な構成である。
上記第1の実施例と異なる点は、主回路3によって2個のモータ6a,6bを駆
動し、モータ電流iu1,iv1,iw1およびiu2,iv2,iw2を検出
する2個のモータ電流センサユニット8a,8bが取り付けられていることであ
る。そして、直流電圧センサ(PT)7,センサユニット8b,センサユニット
8a,制御装置1は、シリアル伝送ケーブル9D〜9Fで直列に接続されている。
第6図では、1個の制御装置および主回路によって2個のモータを駆動する例
を示しているが、通常の電気車では1個の制御装置及び主回路によって4個ある
いは8個のモータを駆動することが多い。このように複数のモータを駆動する場
合、通常の電気車ではモータ別に電流センサを設けず、例えば、U相のモータ電
流iu1とiu2に分岐する地点より主回路3側にU相のモータ電流センサを配
置し、V,W相のモータ電流も同様の配置とすることで、1個のモータの場合と
同数の電流センサで済ませる場合がほとんどである。このような場合、モータ電
流センサで検出する値は、複数のモータのモータ電流の和であり、モータ電流よ
リモータの回転速度を推定する場合においても、複数のモータの回転速度の平均
値しか得られない。ところで、実際にはモータに接続されている車輪半径および
路面状況等によってモータの回転速度に差が生じるが、きめ細やかな空転滑走制
御のためには、複数モータのモータ電流の平均値よりも最大値や最小値を得たい
場合がある。このためにはモータ毎に電流センサを設ける必要があるが、モータ
毎に電流センサを設けた場合、モータ個数×三相の電流センサが必要となり、制
御装置側には電流センサと同数の接続端子及びセンサと同数の伝送ケーブルが必
要となる。また、対ノイズ性のため、伝送ケーブルと主回路にシールドを設ける
こととなる。つまり、電力変換装置の艤装が煩雑となってしまうのである。その
ため、従来は、上述のようにセンサの個数を減らしていたのである。
ンサユニット8a,8bは、A/D変換装置とシリアルインタフェースを備えて
おり、これらセンサと制御装置1はシリアル伝送ケーブル9D〜9Fで直列に接
続されているので、制御装置側に入力端子を増やすことなく、また、電力変換装
置の艤装を煩雑とすることなく、きめ細やかな空転制御が可能となる。また、本
実施例では、正相のモータ電流を一括して検出するモータ電流センサユニットを
使用しているので、このモータ電流センサをモータ個数に応じて追加するだけで、
きめ細やかな空転滑走制御を行うことができる。
なお、本実施例のようにモータ電流センサユニットを用いずに、A/D変換器
を内蔵したセンサを各相毎に設けて、これらセンサ間をシリアル伝送ケーブルで
直列に接続しても、対ノイズ性の向上に伴った主回路及び伝送ケーブルへのシー
ルドの不要、そしてシリアル伝送することによる伝送ケーブル及び信号線の削減
の効果を有するので、電力変換装置の艤装が容易となる。従って、従来の電力変
換装置に比べ、比較的容易にセンサを追加することが可能となり、きめ細やかな
空転制御が可能となる。
第7図は、交流電力をコンバータによって直流電力に変換し、交流モータを駆
動する電気車のインバータ装置に直流電力を供給する電気車用コンバータ装置に
おける構成の概要をブロック図で示している。
本実施例におけるコンバータ装置は、交流電源70の交流電圧vを整流して直
流電圧Vdに変換するスイッチング素子(IGBT素子)等からなる主回路3C
と、交流電源の交流電圧v、交流電流1、及びフィルタコンデンサ4の端子電圧
Vdを制御情報として、交流電圧指令を生成し、それをPWMパルス情報cに変
換してゲートドライブ2Cに出力する制御装置ICと、この制御装置ICから出
力されたPWMパルス情報cを主回路3C内のスイッチング素子のゲート信号d
に変換するゲートドライブ2Cから構成される。
主回路3Cの交流側には、単相交流電源70と、この交流電源70の交流電圧
vを保持するリアクトル71が設けられ、主回路3Cの直流側には、主回路3C
により変換された直流電圧Vdを保持するフィルタコンデンサ4が設けられてい
る。
なお、図示していないが、主回路3C内には二相分×P・N側の2極=4個の
IGBT素子が内蔵されているものとする。このため、ゲートドライブ2Cから
主回路3Cへ送るゲート信号dは4本、同様に制御装置1Cからゲートドライブ
2Cへ送るPWMパルス情報cも4本の信号線で送られる。
主回路3Cの交流側には、交流電源70の交流電圧vの(瞬時値)を検出する
交流電圧センサ(PT)72と、リアクトル71から主回路3Cに流れ込む交流
電流の瞬時値を検出する交流電流センサ(CT)73が設けられている。そして、
直流側には、フィルタコンデンサ4の端子電圧Vdを検出する直流電圧センサ
(PT)7が設けられている。
交流電圧センサ(PT)72と交流電流センサ(CT)73,交流電流センサ
(CT)73と直流電圧センサ(PT)7、さらに直流電圧センサ(PT)7と
制御装置1Cは、それぞれシリアル伝送ケーブル9G〜10Iを介して直列に接
続されている。
なお、センサ72,73は、上記第1の実施例において説明した第2図と同様
の構成である。
また、第7図に示したコンバータ装置の具体的な構成は、第3図で示したもの
と同様である。
また、各センサからシリアル伝送ケーブル9(9G〜9I)上への出力のタイ
ミング及びシリアル上で伝送されるデータの構成も第一の実施例(第5図)で説
明したものと同様である。
なお、本実施例においては、単相のコンバータ装置を示したが、三相のコンバ
ータ装置においても本発明は適用可能である。交流電源側の電力供給線が三本に
増えるので、交流電流センサを必要に応じて配置するとよい。
成とすることにより、本発明の第1の実施例と同様な効果を奏することができる。
つまり、ノイズに強い、信号線の削減,信号線数の削減(例えば、デジタル信
号をパラレルに伝送する場合、交流電圧v+交流電流i+直流電圧Vd=3種類
の信号を、例えば各8ビットで量子化するとして3種類×8ビット=24本の信
号線が必要であるが、シリアルで伝送すると、交流電圧v+交流電流i+直流電
圧Vd=計3本の信号線で良い。)、試験時の対応が容易,センサの追加が容易,
各種センサの出力電圧レベルもセンサ側で対応できる、信号線と主回路にシール
ドを設けなくて良い、艤装が容易などの効果を奏することができる。
なお、第1図と第7図を比較すると、センサの種類や数が異なるだけで、制御
装置の構成は変わらない。つまりインバータ装置とコンバータ装置の制御装置を
共通化できる。
たが、交流電力が架線から供給される場合の電気車において、第1図(又は第6
図)に示したインバータと第7図に示したコンバータを接続して使用することが
考えられる。これは、主回路3と主回路3Cの互いに直流側をフィルタコンデン
サ4を介して接続されてなる。このとき、フィルタコンデンサ電圧を検出する直
流電圧センサ(PT)7は2つの入力用接続端子と2つの出力用接続端子を有し、
インバータ装置とコンバータ装置の両方において、センサと制御装置とシリアル
伝送ケーブルで構成された直列体の一部を形成することとなる。なお、直流電圧
センサ(PT)7をコンバータ用とインバータ用の2つを設けて、インバータ,
コンバータそれぞれにおいて、センサと制御装置間をシリアル伝送ケーブルで直
列接続しても良い。
本明細書中では、モータ電流(交流電流)や交流電圧の瞬時値という言葉を使
用している。瞬時値を送るとは、波形を再現するのに十分な時間間隔(少なくと
も原波形の10倍以上の周波数)でサンプリングして転送することを意味する。
例えば交流電圧の場合、基本周波数は50〜60Hzであるから、交流電圧波形
を再現するのに十分な時間間隔である500〜600Hz以上でサンプリングさ
れて転送される。
しかし、フィルタコンデンサの直流電圧Vdは、インバータ装置のモータ電流
iu,iv,iw、交流電源の交流電流i及び交流電圧vを比べて時間変化は小
さい。したがって、フィルタコンデンサの直流電圧Vdを必ずしもモータ電流i
u,iv,iwなどと同じサンプリング周期で転送する必要はない。
さらに、フィルタコンデンサの直流電圧Vdといった時間変化の小さい直流量
は、モータ電流iu,iv,iw、交流電源の交流電流i及び交流電圧vといっ
た時間変化の大きな交流量に比べて制御上の重要度が低く、また、交流量は直流
量よりノイズの影響を受けやすい。したがって、モータ電流iu,iv,iw等
の交流量は、デジタル信号で取り入れるが、直流電圧Vdは従来と同様に制御装
置1にA/D変換機能を設け、直流電圧Vdをアナログ信号のまま取り入れると
いったハイブリッドな構成も取り得る。この場合、制御装置1にアナログ回路が
含まれることになるが、制御装置1の主たる機能には影響が小さい。
の大きな環境下において、ノイズに強く小型化が可能な電力変換装置を提供でき
るので、鉄道車両の電力変換装置への適用が最も適している。しかし、耐ノイズ
性が要求されるものであれば、鉄道車両以外の幅広い分野(汎用インバータ・電
気自動車など)にも利用が可能である。
3…パルス出力装置、104…電気・光変換素子(E/O)ユニット、105…
記憶装置、106…CPU、107…制御指令生成部、108…電流指令生成部、
109…電流続出部、110…瞬時電流制御部、111…速度推定部、112…
位相演算部、113…変調率演算部、2…ゲートドライブ、3…主回路、4…フ
ィルタコンデンサ、5…運転台、6…交流モータ、7…直流電圧センサ(PT)、
70…交流電源、71…リアクトル、72…交流電圧センサ(PT)、73…交
流電流センサ(CT)、8…センサユニット、81…電流検出装置、82…フィ
ルタ装置、83…A/D変換装置、84…バッファ、85…シリアルインタフェ
ース、9…シリアル伝送ケーブル、91…電源線、92…アース線、93…信号
線
Claims (2)
- 直流を交流に変換、又はその逆変換をする主回路と、該主回路を制御する制御
装置と、前記主回路における交流側の電流を検出する電流検出手段とを備え、前
記検出された電流を制御情報として前記制御装置に伝送する電力変換装置におい
て、
前記電流検出手段には、複数の被検出部に取付けられたホール効果を利用して
交流電流値をアナログ信号として検出する複数の電流検出装置と、該検出したそ
れぞれのアナログ信号をデジタル信号に変換する複数のA/D変換手段と、前記
複数のA/D変換手段で変換されたデジタル信号を時分割にシリアル出力するシ
リアルインタフェースとが内蔵されてなり、
該電流検出手段のシリアルインタフェースと前記制御装置とはシリアル伝送ケ
ーブルで接続され、前記電流検出手段から前記制御装置への検出情報がデジタル
信号でシリアル伝送されることを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1において、前記主回路における交流が複数相である場合、該各相毎に
前記電流検出手段を設け、該各電流検出手段のシリアルインターフェースと前記
制御装置間を、該制御装置が末端になるようにシリアル伝送ケーブルで直列に接
続したことを特徴とする電力変換装置。
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