JP3842246B2 - 数値制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械等を制御するCNC(数値制御装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】
工作機械において高速、高精度の加工を行うには、最適な切削条件で加工を行う必要がある。この最適な切削条件を得るには、主軸やワーク送り軸のモータにかかる負荷や振動等の加工状態情報を取得し、これらの情報に基づいて切削条件を選定することが重要になる。
そのため、外部からの要求に応答して主軸や送り軸等のモータ負荷を検出するようにした数値制御装置が開発されている。また、サンプリングしたモータ負荷情報を出力する機能を備える数値制御装置も公知である。
【0003】
さらに、放電加工において、加工電圧や加工速度データ等の加工状態検出情報とシーケンス番号、ブロック番号、累積移動距離、加工開始穴番号、仕上げ加工回数等の加工位置情報とを関連付けて記憶し、この2種類の情報を関連付けてグラフ表示する発明も公知である(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
国際公開第WO99/58281号パンフレット
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
主軸やワーク送り軸のモータにかかる負荷等の加工状態情報を、単に取得するだけでは、加工個所と加工状態情報の関連がなく、最適な加工条件を決定するには不十分である。また、上述した特許文献1に記載されているように、加工状態検出情報と加工位置情報とを関連付けて記憶し表示する方法では、金型加工や航空機の部品加工のような加工プログラムが長くなった場合、加工全域について情報を取得し記憶するには膨大な情報量となってしまう。この膨大な情報に基づいて分析、解析して最適の加工条件を得るには、分析、解析に時間と労力を要するという問題がある。
そこで、本発明の目的は、必要とする加工個所に対応付けて加工状態情報を取得でき、この情報の分析を容易とする数値制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、工作機械を制御してワークの加工を行わせる数値制御装置において、加工中の加工状態情報を取得する加工状態情報取得手段と、該加工状態情報と該加工状態情報を取得した加工個所を表す加工個所情報とを記憶又は出力する手段と、前記加工状態情報を取得する個所を指定する手段とを設けることによって、前記目的を達成するようにした。
そして、前記加工状態情報を取得する個所を指定する手段は、NCプログラム中にコメントで構成するか、若しくはNCプログラムの付属情報により指定する手段で構成した。また、前記付属情報により、加工状態情報を取得する領域の開始と終了のNCプログラムのブロック番号又はシーケンス番号を指定し、サンプリング周期を指定すると共に、指定領域における加工距離、経過時間又はイベント発生のいずれか1つによって、所定周期毎の加工状態情報の取得開始タイミングを指定するものとした。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態の要部ブロック図である。数値制御装置10は、通信ネットワーク20を介して上位システム21に接続されている。上位システム21は、収集したデータを保存するデータベースシステムやデータ解析システムで構成されている。数値制御装置10には、工作機械等の各送り軸を駆動するサーボモータやスピンドルモータ等のモータ22が接続され、さらに、工具に係わる負荷や振動等の加工状態情報を検出するセンサ23が接続されている。
【0008】
数値制御装置10は、メモリ14に格納された加工プログラム等に基づいてスピンドルモータや各送り軸のサーボモータを駆動制御するCNC制御部11を備え、本発明と関係し、加工状態情報及び加工個所情報を取得してメモリ14に記憶させる情報記憶・出力制御手段12を備える。さらに、上位システム21と通信するための通信インタフェース13を備え、また、各種データや加工プログラム等を表示するCRTや液晶で構成される表示手段及びキーボード等のデータや指令を入力する表示手段/入力手段15を備える。
【0009】
上述した数値制御装置10の構成は従来の数値制御装置とほぼ同一であり、CNC制御部にソフトウェアで構成された情報記憶・出力制御手段12を備える点で従来の数値制御装置と相違するものである。
【0010】
本発明の第1の実施形態においては、加工状態情報及び該加工状態情報に対応する加工個所情報(以下加工状態情報と加工個所情報を合わせて加工監視情報という)を得るためのサンプリング開始指令Gm、サンプリング終了指令Gn及びサンプリング方法Aa,Bb,Ccを指定する指令コードが予め用意されている。
加工監視情報を得るためには、加工プログラムに次のような指令をプログラムしておく。
Gm Aa Bb Cc
この指令ブロックにおける「Gm」は、サンプリング開始を指令するコードである。「Aa」は、サンプリング周期を指令するもので、msec単位で周期時間を指令するものである。a=100とすれば、100msecの周期で加工監視情報を取得する指令となる。また、「Bb」はサンプリング開始判別の種類(移動距離によるか経過時間によるか又はイベントによるか)を指定する指令で、bが「1」と設定されれば距離、「2」と設定されていれば時間、「3」と設定されていればイベントをサンプリング開始条件とする。「Cc」は、サンプリング開始条件(移動距離又は経過時間の値又はイベントの種類)を指令するものであり、指令Bbのbが「1」で距離が指定されているとき、Ccのcにはサンプリングを開始する移動距離がmm単位で指令されるものであり、b=2であれば、サンプリングを開始する経過時間がmsec単位で指定される。またb=3の場合には、このCcにはイベントの種類が指定される。
また、サンプリング終了指令として「Gn」が用意されている。
【0011】
図2は、このサンプリング開始指令、終了指令をNC加工プログラムに組み込んだ一例を示している。この図2に示したNCプログラムにおいて、例えば、a=100,b=1,c=0.2と設定されていたとすると、シーケンス番号(N番号)「N100」のブロックの指令による移動開始から、0.2mm移動した時点からサンプリングが開始され、100msec毎にセンサ24で検出されるデータ及びスピンドルモータや送り軸を駆動するサーボモータ等の駆動電流を検出しこれらを加工状態情報としてメモリ14に記憶するとともに、そのときの加工個所位置を示す加工個所情報をメモリに記憶する。以下、サンプリング終了指令Gnが読み込まれるまで、図2ではシーケンス番号N200のブロックの指令による移動が終了するまで加工監視情報が取得されるものである。
【0012】
図3は、数値制御装置10のプロセッサが実施するサンプリング開始処理のフローチャートであり、図4は、加工監視情報を取得する処理のフローチャートである。また、図5は、サンプリング開始処理におけるフラグと実行状態の遷移を説明する説明図である。
【0013】
数値制御装置10のプロセッサは、NCプログラムから1ブロック毎読み取り、該ブロックを実行する処理の周期毎に本発明に関係する図3の処理を行う。 まず、NCプログラムから読み出したブロックからサンプリング終了指令Gnが読み出されたか判断し(ステップA1)、サンプリング終了指令Gnが読み出されてなければ、サンプリング開始フラグFsが「オン」か判断し(ステップA3)、最初はこのフラグFsはオフである。なお、このフラグFsをも含めて後述するフラグFt,Fc,Frは数値制御装置に電源が投入されたときの初期設定により「オフ」に設定されている。
【0014】
サンプリング開始フラグFsが「オフ」であることから、ステップA3からステップA4に移行し、サンプリング開始指令Gmが読み込まれているか判断する(ステップA4)。サンプリング開始指令Gmが読み込まれてなければ、サンプリング要求フラグFcが「オン」か判断し(ステップA6)、最初は「オフ」であるからステップA9に進み、サンプリング実行フラグFrが「オン」か判断し(ステップA9)、「オン」でなければ、この周期の処理を終了する。以下、サンプリング開始指令GmがNCプログラムから読み込まれるまで、ステップA1,A3,A4,A6,A9の処理を各処理周期毎実施する(図5において、全てのフラグが「オフ」で「サンプリング指令がまた現れていない」状態を示す)。
【0015】
次に、サンプリング開始指令Gmが読み込まれると、ステップA4で読み込まれたことが検出され、該サンプリング開始指令Gmと共に指令されているサンプリング方法の指令Aa,Bb,Ccを読み込む。また、サンプリング要求フラグFcをオンにセットし(ステップA5)、当該周期の処理を終了する。図5において、Fc=オン,Fr=オフ,Fs=オフの「サンプリング指令のブロックを処理した」状態に変わる。
【0016】
次の周期では、ステップA1,A3,A4,A6と進み、ステップA6でサンプリング要求フラグFcがオンであることが判別されるから、ステップA7に移行し、当該ブロックが移動を指令する移動ブロックか判断する。移動ブロックでなければ、当該周期の処理を終了する。図2に示すように、サンプリング開始指令Gmの次のブロックには、通常移動ブロックがくる。移動ブロックと判別されると、サンプリング実行フラグFrを「オン」、サンプリング要求フラグFcを「オフ」とする(ステップA8)。これにより、図5のFc=オフ,Fr=オン,Fs=オフの「サンプリングを行うブロックの実行に入った」状態となる。
【0017】
ステップA8からステップA9に移行し、サンプリング実行フラグFrが「オン」か判断するが、ステップA8で「オン」にセットされているから、ステップA10に進み、サンプリング開始条件が満足しているか判断する。この判断は、ステップ5で読み込んだサンプリング方法を指定するBb,Ccの条件を満たしているか判断するものである。b=1でサンプリング開始を移動距離で指定されている場合には、Ccのcで指定された移動距離だけ当該移動ブロックの開始から移動したかを判断する。これは、指令ブロックの移動開始から移動量を積算する移動距離カウンタの値がcで指定された移動距離以上かによって判断する。
【0018】
また、Bbの指令で、b=2で移動開始からの時間でサンプリング開始を決めることが指定されている場合には、指令ブロックの移動開始から時間を計時する実行時間カウンタの値が、Ccのcで指定された移動時間以上になっているかによって判断する。また、b=3でサンプリング開始をイベントで指令されている場合には、Ccで指定されるイベントの種類(特定の指令や外部から入力される信号等)が発生しているかによって判断される。
【0019】
このサンプリング開始の条件(Bb,Cc)が満たされない場合は、この周期の処理は終了する。次の周期からは、ステップA1,A3,A4,A6,A9,A10の処理を各周期毎実行し、サンプリング開始条件が満たされるまで待つ。
【0020】
そして、サンプリング開始条件が満たされると、ステップA11に進み、サンプリング開始フラグFsを「オン」サンプリング実行フラグFrを「オフ」として、図5のFc=オフ,Fr=オフ,Fs=オンの「サンプリング開始条件が満足されサンプリングが始まった」状態となる。次の周期からは、加工プログラムよりサンプリング終了指令Gnが読み込まれない限り、ステップA1,A3の処理を行いサンプリング開始フラグFsが「オン」であるから、当該周期の処理を終了する。以下各周期毎にステップA1,A3の処理を実行するが、加工プログラムよりサンプリング終了指令Gnが読み込まれると、ステップA1からステップA2に移行し、サンプリング開始フラグFsを「オフ」及び後述するタイマカウント中フラグFtを「オフ」とし、この周期の処理を終了する。これにより、図5のFc=オフ,Fr=オフ,Fs=オフの「サンプリングを行う範囲を抜けてサンプリングを終了した」状態となる。
【0021】
図4は、加工監視情報(加工状態情報と加工個所情報)を取得する処理である。数値制御装置10のプロセッサは、まず、サンプリング開始フラグFsが「オン」か判別し(ステップB1)、「オン」でなければ、この周期の処理を終了する。一方、図3で示した処理でサンプリング開始条件が満足したことが判断されて、ステップA11でサンプリング開始フラグFsがオンにセットされると、ステップB1からステップB2に移行し、タイマカウント中フラグFtが「オン」か否か判断する。タイマカウント中フラグFtは、最初は「オフ」であるから、ステップB3に進み、センサ23及びスピンドルモータや送り軸を駆動するサーボモータ等のモータ22の駆動電流を検出し、そのデータを加工状態情報としてメモリ14に記憶する。またこの加工状態情報と共に、この採取したデータ(加工状態情報)に対応する加工位置を示す識別情報を加工個所情報として、メモリ14に記憶する。
【0022】
図6は、この加工監視情報のメモリ14への記憶状態を示す説明図である。ステップB3は、加工監視情報を得る最初のサンプリング時であることから、ステップA5で読み込んだサンプリング方法におけるBbによるサンプリング開始条件(距離、時間、イベント)と、サンプリングを開始したシーケンス番号(開始N番号)をヘッダとして書込み、次に、加工個所情報としての、シーケンス番号、ブロック番号、データ番号(データを取得する毎に更新される追番)と加工状態情報としてのセンサ23からの検出データやモータ22の駆動電流値等のデータを書き込む。
【0023】
次に、プロセッサは、タイマカウント中フラグFtを「オン」とし、計時するタイマの現在時刻を初期値にセットし(ステップB4)、このタイマの現在時刻から初期値を減算した値がステップA5で読み出したAaによって指定されているサンプリング周期以上か判断する(ステップB5)。最初は、サンプリング周期を越えていないから、このまま当該周期の処理を終了する。次の周期からは、サンプリング開始フラグFs及びタイマカウント中フラグFtが共に「オン」となっているから、ステップB1,ステップB2をへてステップB5に移行し、現在時刻から初期値を減算した値がサンプリング周期以上かを判断する。この現在時刻から初期値を減算した値がサンプリング周期以上となるまで、各周期毎、ステップB1,B2,B5の処理を繰り返し実行する。
【0024】
そして、現在時刻から初期値を減算した値がサンプリング周期以上となると、加工状態情報であるセンサ23で検出したデータやモータ駆動電流のデータと、加工個所情報の識別情報をメモリ14に格納する。このステップB6の処理は、2回目以降のデータ収集処理であることから、図6に示すヘッダの情報(開始条件、開始N番号)は書き込まれず、加工個所情報として、N番号(シーケンス番号)、ブロック番号、データ番号(データの追番)及び、加工状態情報としてのセンサ23で検出したデータ、モータ22の駆動電流値のデータ等が書き込まれ記憶されることになる。次にタイマの現在時刻を初期値にセットし(ステップB7)、当該周期の処理を終了する。
【0025】
次の周期からは、各周期毎ステップB1,B2,B5の処理を繰り返し実行し、現在時刻から初期値を減算した値がサンプリング周期以上になったことが判別される毎にステップB6,B7の処理を実行し、サンプリング指令のAaで指令したサンプリング周期で加工監視情報(加工状態情報と加工個所情報)を図6に示すようにメモリ14に記憶されることになる。
【0026】
そして、加工プログラムからサンプリング終了指令Gnが読み込まれ、ステップA1でこれを検出すると、プロセッサはサンプリング開始フラグFs及びタイマカウント中フラグFtを共に「オフ」とする(ステップA2)。その結果、加工監視情報の収集処理である図4では、ステップB1でサンプリング開始フラグFsがオンではないことが判別されるから、加工監視情報の収集処理は行わず、このままこの処理を終了する。
【0027】
こうして収集された加工監視情報(加工状態情報と加工個所情報)は、通信インタフェース13、ネットワーク20を介して上位システム21に出力され上位システム21で分析、解析がなされ、最適の加工条件等が求められる。また、このメモリ14に記憶された加工監視情報(加工状態情報と加工個所情報)を表示手段/入力手段15の表示手段に表示させ、分析することもできる。
【0028】
上述した第1の実施形態では、サンプリングの開始、終了及びサンプリング方法を指定する指令コードを設けてNCプログラム中に、これら指令を記述しプログラム化したものであったが、第2の実施形態では、サンプリングの開始、終了及びサンプリング方法を指定する指令をNCプログラム中に設けるのではなく、数値制御装置に予め設定して記憶させておくか、NCプログラムの付属情報として外部より読み込みメモリに記憶させておき、この記憶されたサンプリングの開始、終了及びサンプリング方法に基づいて、加工監視情報(加工状態情報と加工個所情報)を取得するものである。
【0029】
図7(a)は、数値制御装置10に予め設定するデータ、又はNCプログラムの付属情報として記憶させるデータを示し、図7(b)は記憶したデータの説明である。
「開始N番号」は、サンプリングを開始するN番号(シーケンス番号)、「終了N番号」はサンプリングを終了するN番号(シーケンス番号)である。また、「サンプリング周期」は加工監視情報をサンプリングして取得するサンプリングの周期である。「サンプリング開始条件の種類」は、サンプリング開始のタイミングを、移動開始からの移動距離又は経過時間で決めるのか、又はイベントによって決めるのかを指定するものである。「サンプリング開始条件」は、「サンプリング開始条件の種類」で指定されたものに対応して、移動距離又は経過時間の値又はイベントの種類を指定するものである。
【0030】
この第2の実施形態の場合、図3に示すサンプリング開始処理のフローチャートにおいて、ステップA1の処理が、メモリに記憶されている「終了N番号のブロックか」の判断に代わる。またステップA4の処理が、メモリに記憶されている「開始N番号のブロックか」の判断に代わる。そして、ステップA5において、サンプリング方法に関する指令はすでにメモリ内に設定格納されているから、サンプリング方法は読み出す処理は必要なく、サンプリング要求フラグFcを「オン」にさせる処理だけとなる。他は図3に示す処理と同じである。
また、図4に示す加工監視情報を取得する処理のフローチャートは、この第2の実施形態においても、同じ処理でよいものである。
【0031】
上述した第2の実施形態において、サンプリングを開始、終了する位置の指定をN番号(シーケンス番号)で行ったが、N番号に代えて、NCプログラムのブロック番号でも、NCプログラムに記述されているコメントに記述した特定文字列でも、さらにはサブプログラムの呼び出し及びメインプログラムへのリターンと対応させるようにしてもよい。
【0032】
また、図3、図4で示したような機能をモジュール化し数値制御装置に組み込むようにしてもよい。このような場合、モジュールの動作設定・変更は、加工監視情報を記録する条件を変更する時などに用いる。例えば、10種類のイベントを定義出来るようにしておき、イベント1は、主軸モータの電流がしきい値を超えること、イベント2は、ある時間間隔における切削負荷の積算値がしきい値を超えること、というようにイベントの内容をユーザが定義できるようにする。 また、イベントが単純な信号のオン/オフや数値の比較ではなく、幾つかの計算の結果によって判断されるような場合で、しかもこのようなイベントが複数定義されている時には、それらすべての発生を検証するのは制御装置のプロセッサによって負荷が大きくなる。そこで、加工状態情報を記録する個所の指定において指定されたイベントだけを検証するようにして、負荷を小さくする。
【0033】
ユーザは、表示手段/入力手段15を用いてイベントの定義を入力する。これは、信号名とオン/オフの指定、モータ電流を用いた計算式などである。入力情報を用いてイベントの処理が構築される。これは、イベントの定義からその処理を自動的に構築する機能によって行う。ここまでは、数値制御装置の初期設定として、NCプログラムを実行する前に行う。
NCプログラムの実行中は、イベントの処理が周期的に実行され、イベントが発生すればフラグをセットする。サンプリングの開始処理は、NCプログラムで指定された番号のイベントのフラグをチェックする。また、NCプログラムで指定されないイベントの処理を実行しないようにする。これはイベントの処理の先頭で実行するかどうかのフラグをチェックするようにしておき、そのフラグをオフすればよい。
【0034】
【発明の効果】
本発明は、加工状態情報を取得する個所を指定して、加工状態情報を取得するから、所望する特定の加工個所のみを指定して加工状態情報と対応加工個所情報を得ることができ、分析対象となるデータを抽出する作業が不要となり、分析に要する時間を短縮することができる。また、収集したデータを記憶するメモリの容量は小さいものでもよく、従来のようにメモリ容量の制限から十分な数の加工状態情報が得られなくなるという問題はなくなる。
さらに、加工状態情報を取得するサンプリング周期も指定するものであるから、加工個所によってこのサンプリング周期を変えて加工状態情報を取得できるので、効率よく採取できるものである。
また、加工状態情報と共に、該加工状態情報に対応する加工個所も加工個所情報も記憶し出力されるものであるから、加工個所とその個所における加工状態情報が対応し、データの分析が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の要部ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるNCプログラムの例である。
【図3】同第1の実施形態におけるサンプリング開始処理のフローチャートである。
【図4】同第1の実施形態における加工監視情報を取得する処理のフローチャートである。
【図5】同第1の実施形態のサンプリング開始処理において、フラグと実行状態の遷移を説明する説明図である。
【図6】同第1の実施形態における加工監視情報(加工状態情報と加工個所情報)の説明図である。
【図7】本発明の第2の実施形態における設定データの説明図である。
【符号の説明】
10 数値制御装置
20 通信ネットワーク
22 モータ
Claims (3)
- 工作機械を制御してワークの加工を行わせる数値制御装置において、
加工中の加工状態情報を取得する加工状態情報取得手段と、
該加工状態情報と該加工状態情報を取得した加工個所を表す加工個所情報とを記憶又は出力する手段とを備え、
前記加工状態情報を取得する個所を指定する手段としてNCプログラムのコメントが用いられていることを特徴とする数値制御装置。 - 工作機械を制御してワークの加工を行わせる数値制御装置において、
加工中の加工状態情報を取得する加工状態情報取得手段と、
該加工状態情報と該加工状態情報を取得した加工個所を表す加工個所情報とを記憶又は出力する手段とを備え、
前記加工状態情報を取得する個所を指定する手段としてNCプログラムの付属情報が用いられていることを特徴とする数値制御装置。 - 前記付属情報による指定は、加工状態情報を取得する領域の開始と終了のNCプログラムのブロック番号又はシーケンス番号を指定し、サンプリング周期を指定すると共に、指定領域における加工距離、経過時間又はイベント発生のいずれか1つによって、加工状態情報の取得のサンプリング開始タイミングを指定するものである請求項2に記載の数値制御装置。
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JP2005011203A (ja) | 2005-01-13 |
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