JP2006260434A - 制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】送信条件設定部105と、送信命令追加部104を備え、主制御部102に送信命令実行部107を備え、さらにサーボ演算部101に送信データ作成部108と、通信部103にバッファメモリ109をそれぞれ備え、教示プログラム106に指定した条件でデータ送信開始と停止命令を追加し、実行できるようにした。
【選択図】図1
Description
このような遠隔診断を行う場合、従来の制御装置では図4のように機器の制御装置から通信回線を介して、診断などを行う遠隔地のコンピュータに電子メールやデータを送信し、モニタリングを行っていた(例えば、特許文献1、2参照)。また、制御装置側に機器の稼働データを記憶したり、制御装置の状態を判断したりするコンピュータを設置し、このコンピュータを通信回線に接続して診断データを遠隔地に送信するものもあった(例えば、特許文献3参照)。
これらの制御装置は、工場の生産ラインを一旦止め特別な動作によって診断を行うのではなく、通常運転中に機器を常時監視しながら診断するものである。
また、特許文献2にて開示されている従来の制御装置は、機器が設置されている工場の作業者が機器を操作するための操作ペンダントに表示されている表示データをイーサネット(登録商標)などの通信回線を使って遠隔地のコンピュータに送信し、遠隔地でも操作ペンダントを操作可能にしたものである。
しかしながら、表示データのデータ送信を常時行っており、ロボットや工作機械が停止している間にも送信しているため、通信の無駄が多く通信回線の負荷が大きいといった問題があった。また、一般的に操作ペンダントは詳細な診断を実施するには情報量が少ないといった問題もあった。さらに、故障が発生した時に機器を設置している工場側の作業者が制御装置の電源を遮断してしまうと診断が不可能になるといった問題もあった。
特許文献3にて開示されている従来の制御装置は、ロボットや工作機械など制御対象の稼働データを取得するためのコンピュータを別途接続する必要があり、設置コストが増大するといった問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、制御装置側に特別なコンピュータなどの機器を設置することなく、詳細な診断を可能とする機器の稼働データを遠隔地に送信するとともに通信回線の負荷を軽減することができる制御装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、電動機を含む制御対象の状態に応じて前記電動機の駆動指令を生成するサーボ演算部と、前記制御対象の動作などを記述した教示プログラムを実行して前記サーボ演算部に動作指令を送る主制御部と、前記制御対象の稼働データを通信回線を介して外部のコンピュータに送信する通信部とを備えた制御装置において、前記主制御部は、前記教示プログラムに含まれる送信命令を実行する送信命令実行部を備え、前記サーボ演算部は、前記送信命令に応じて送信データを作成する送信データ作成部を備え、前記教示プログラムに前記外部のコンピュータへの前記稼働データの送信を開始する命令および送信を停止する命令を追加する送信命令追加部と、前記送信命令追加部に接続され前記送信の条件を設定する送信条件設定部とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記通信部は、前記稼働データを逐次更新しながら記憶していくバッファメモリを備え、同時に前記バッファメモリに一時的に記憶された前記送信データを逐次送信することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記送信条件設定部は、少なくとも前記稼働データのサンプリング間隔と、送信データとして送信する項目とからなる前記送信条件を少なくとも1つ設定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記送信命令追加部は、選択された前記送信条件または前記送信条件の項目を前記送信命令に付加することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記送信条件設定部は、前記制御装置内部の検出信号または前記制御装置外部から入力した検出信号によって送信を停止するか否かを設定することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によると、送信データの記憶領域を増加させることなく短いサンプリング間隔にてデータを送信できるので、より詳細な診断が可能となる。また、データを記憶するために、制御装置に特別な装置を付加する必要がない。さらに、故障発生後に制御装置の電源を落としても診断に必要なデータは既に遠隔地のコンピュータに記憶されているので、診断を実施することが可能となる。
請求項3および4に記載の発明によると、診断目的に応じた最適な状態量を選択することができ、複数の送信条件によってデータ送信を行うことができるので、複数種類の診断方法に対応可能であり、効率的かつ詳細な診断が可能となる。
請求項5に記載の発明によると、制御装置内部のアラームや、ロボット以外の周辺機器の異常検出信号などの入力信号によってデータ送信を自動的に停止することができるので、通信回線の負荷を軽減できる。
またデータ送信開始命令には送信条件設定部105で設定した複数の送信条件のうち、条件番号1(CND=1)を指定している。
一方、図2(b)に示す教示プログラム106bの例でも同様にデータ送信開始命令TRACE ON(01行目)と停止命令TRACE OFF(07行目)を追加しているが、図で示しているように送信条件として、個々の条件項目(データサンプリング時間、送信するデータ種類など)を変数を使ってデータ送信開始命令に付加している。条件項目は変数を使って指定することもできるし、直接に値を指定することもできる。
このようにすることで、データ送信開始命令TRACE ONから停止命令TRACE OFFでMOV命令を実行している場合にのみ、指定した条件にてデータ送信を行い、ロボット2の停止中などはデータ送信しないので通信回線の負荷を増大させることがない。ここでは、送信条件をデータ送信開始命令TRACE ONに付加しているが、デフォルトで設定された送信条件でデータ送信を行う場合などは、必ずしもデータ送信開始命令TRACE ONに条件を付加する必要はない。
例えば、送信条件設定画面105aにおいて、カーソルを条件番号1の「サンプリング時間」の位置におき、クリックするとサンプリング時間が入力可能状態となる。また、「送信データ」の位置においてクリックすると、送信データ選択画面105bが現れ、ここで速度やトルクなど診断に必要なデータを選択しておく。
また、制御装置1内部で発生したアラームや、ロボット2以外の周辺機器の異常検出信号などによる入力信号で送信を停止したい場合は、送信条件設定画面105aの「停止条件」(アラーム、入力信号)のいずれかまたは両方を選択する。例えば「アラーム」を選択すると、アラーム発生時に送信命令実行部107は送信を停止する。
図3のような送信条件設定部105の条件設定画面は一例であって、他の形態として、例えば教示プログラム106の編集画面で、条件を1つ1つ入力するようにしてもよい。また、送信条件はロボット制御装置1内の図示しない不揮発性メモリに記憶されるパラメータとして設定してもよい。
2 ロボット
3 診断用コンピュータ
4 通信回線
101 サーボ演算部
102 主制御部
103 通信部
104 送信命令追加部
105 送信条件設定部
106 教示プログラム
107 送信命令実行部
108 送信データ作成部
109 バッファメモリ
Claims (5)
- 電動機を含む制御対象の状態に応じて前記電動機の駆動指令を生成するサーボ演算部と、前記制御対象の動作などを記述した教示プログラムを実行して前記サーボ演算部に動作指令を送る主制御部と、前記制御対象の稼働データを通信回線を介して外部のコンピュータに送信する通信部とを備えた制御装置において、
前記主制御部は、前記教示プログラムに含まれる送信命令を実行する送信命令実行部を備え、
前記サーボ演算部は、前記送信命令に応じて送信データを作成する送信データ作成部
を備え、
前記教示プログラムに前記外部のコンピュータへの前記稼働データの送信を開始する命令および送信を停止する命令を追加する送信命令追加部と、
前記送信命令追加部に接続され前記送信の条件を設定する送信条件設定部とを備えたことを特徴とする制御装置。 - 前記通信部は、前記稼働データを逐次更新しながら記憶していくバッファメモリを備え、同時に前記バッファメモリに一時的に記憶された前記送信データを逐次送信することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
- 前記送信条件設定部は、少なくとも前記稼働データのサンプリング間隔と、送信データとして送信する項目とからなる前記送信条件を少なくとも1つ設定することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
- 前記送信命令追加部は、選択された前記送信条件または前記送信条件の項目を前記送信命令に付加することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
- 前記送信条件設定部は、前記制御装置内部の検出信号または前記制御装置外部から入力した検出信号によって送信を停止するか否かを設定することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
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