JP3840707B2 - プレート・フィン型熱交換器 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、プレート・フィン型熱交換器、詳細には低温流体流路と高温流体流路を隔離板で隔離する形式のプレート・フィン型熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプレート・フィン型熱交換器は、図1、図2に示すように低温流体導入用ヘッダ1と加熱された低温流体流出用ヘッダ2、流入側及び流出側に設けた斜交流部3aと斜交流部3b、斜交流部3aに設けた高温流体導入口5、斜交流部3bに設けた高温流体流出口6、斜交流部3aと斜交流部3b間に設けられ、低温流体7と高温流体8とが熱交換をする対向流部4とからなるものである。
【0003】
このプレート・フィン型熱交換器の内部の構造は、図2のA−A断面図である図13、図2のB−B断面図である図14、及び各部材の斜視図である図15に示すように周囲に縁25a を設けるとともに、低温流体導入用ヘッダ1及び低温流体流出用ヘッダ2の2つのヘッダを挿入する2つの穴23、24を設けた第一隔離板9b(図15のa)と、低温流体流路12用の伝熱促進体14及び2個の斜流路部材18、19(図15のb)と、2つのヘッダを挿入する2つの穴23、24の周囲にエンボス部 22a、22b を設けた第二隔離板10b (図15のc) と、高温流体流路13用の伝熱促進体15及び2個の斜流路部材20、21(図15のd)とを繰り返して2段以上、多いものでは80段以上をそれぞれの間にろう材を挟みつつ積み重ね、その上に上記第一隔離板9b並びに低温流体流路12用の上記伝熱促進体14及び2個の斜流路部材18、19を重ね、最上部に2つのヘッダを挿入する穴23、24を設けた平板状の第三隔離板11a (図15のe) をろう材を挟んで重ね、各隔離板間に補強部材28を入れて、高温真空炉にて、予め挟みこんだろう材を溶解させ、部材同士を接着させ、低温流体導入用ヘッダ1及び低温流体流出用ヘッダ2を取付け、さらに上下にカバー16a 、17a を固定したものである。
【0004】
上記従来のプレート・フィン型熱交換器は、低温流体導入用ヘッダ1から低温流体流路12の斜流路部材18に入った低温流体7が、対向流部4で高温流体流路13の斜流路部材20の高温流体導入口5から入った高温流体8によって加熱されて、低温流体流路12の斜交流部19を通って低温流体流出用ヘッダ2から流出し、熱交換が終わった高温流体8は高温流体流路13の斜流路部材21の高温流体流出口6から流出するようになっているものである。
【0005】
また、図8、図9、図16に示したような左右対称形のプレート・フィン型熱交換器を本発明者らは開発し、これを特願平7─144168号として特許出願した。このプレート・フィン型熱交換器は、図8、図9に示すように熱交換する左右対称形の対向流部4と、低温流体7及び高温流体8の流入又は流出する左右対称形の斜交流部3a、3bと、同一形状の低温流体導入用ヘッダ1及び低温流体流出用ヘッダ2とを左右対称になるように配置したもので、低温流体導入用ヘッダ1から斜交流部3cに入った低温流体7が、対向流部4aで高温流体導入口5a、5bから入った高温流体8によって加熱されて、斜交流部3bを通って低温流体流出用ヘッダ2から流出し、熱交換が終わった高温流体8は斜交流部3aの高温流体流出口6a、6bから流出するようになっているものである。
【0006】
この左右対称形のプレート・フィン型熱交換器の内部構造を説明すると、図16に示すように周囲に一段高い縁を設けるとともに、低温流体導入用ヘッダ1及び低温流体流出用ヘッダ2の2つのヘッダを挿入する2つの穴23、24を設けた左右対称形の第一隔離板9c(図11のa参照)の上に低温流体流路12a 用の左右対称形の伝熱促進体14a 及び2個の左右対称形の斜流路部材18a 、19a(図11のb参照)をろう材を挟んで固定し、その上に周囲に一段低くした縁を設けると共に2つのヘッダーを挿入する穴の周囲に一段高くしたエンボス部22c 、22d を設けた左右対称形の第二隔離板10cと、高温流体流路13a 用の左右対称形の伝熱促進体15a 及び2個の左右対称形の斜流路部材20a 、21a (図11のd参照)と、第二隔離板10cを裏返した第三隔離板11cと、低温流体流路12a用の左右対称形の伝熱促進体14a及び2個の左右対称形の斜流路部材18a、19a(図11のb参照)とを間にろう材を挟んで固定したものを2段以上、多いものでは80段以上積み重ね、その上に第一隔離板9cを裏返して乗せ、低温流体導入用ヘッダ1及び低温流体流出用ヘッダ2を取付け、さらに上下にカバー16a、16b、17a、17bを固定した構造になっているものである。
【0007】
次に、従来のプレート・フィン型熱交換器の各部材の固定方法を説明すると、各部材の間にろう材を挟んでいる場合には、高温炉内に入れて加熱し、ろう材を溶融して固定する。また第一隔離板9cと第二隔離板10c 、第二隔離板10c と第三隔離板9cのそれぞれの外縁及び穴23、24同士、並びに第一隔離板9cと下カバー16a、16b、第二隔離板10c と第三隔離板9c及び第一隔離板9cと上カバー17a 、17b のそれぞれの各ヘッダー1、2を通す穴の内縁同同士溶接して固定する。また2つのヘッダー1、2は下カバー16a、16b及び上カバー17a 、17b に溶接して固定している。
【0008】
上記従来のプレート・フィン型熱交換器(図1、図2、図13〜15に記載したもの。)は、低温流体流路12と高温流体流路13を隔離する隔離板として第一隔離板9b、第二隔離板10b および第三隔離板11a の形状の異なった3種類の隔離板を使用する必要があり、3種類の隔離板設計・製作する必要があた。
また、上記本発明者らが開発した左右対称形のプレート・フィン型熱交換器(図8、図9および図16に示したもの)は、中間に挟む第二隔離板10c および第三隔離板11c は形状が同じもので、同じものを裏返して使用することができるようにしたものであるが、初段および最終段に使用する第一隔離板9cは別の形状のものが必要であり、2種類の隔離板を設計・製作する必要があった。また、隔離板の中には形状が複雑なものもあっため、製作日数・時間が長く、またコストも高くなっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、プレート・フィン型熱交換器の低温流体流路と高温流体流路を隔離する隔離板の種類を少なくするとともに、隔離板の形状を単純なものとしたプレート・フィン型熱交換器を提供することを目的としているものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の周囲に一段高い縁25を設けるとともに低温流体導入用ヘッダ及び低温流体流出用ヘッダの2つのヘッダを挿入する2つの穴を設けた第一隔離板と、低温流体流路用の伝熱促進体及び2個の斜流路部材と、上記2つのヘッダを挿入する2つの穴を設けた平板状の第二隔離板と、高温流体流路用の伝熱促進体及び2個の斜流路部材とを2回以上繰り返して積み重ねた部材を有するプレート・フィン型熱交換器においては、第二隔離板と第一隔離板の間で、かつ2つのヘッダを挿入する2つの穴の周囲にリングを挿入して第二隔離板と第一隔離板に固定したことである。
【0011】
また、本発明のプレート・フィン型熱交換器においては、周囲に一段高い縁を設けるとともに、低温流体導入用ヘッダ及び低温流体流出用ヘッダの2つのヘッダを挿入する2つの穴を設けた第一隔離板と、低温流体流路用の伝熱促進体及び2個の斜流路部材と、上記2つのヘッダを挿入する2つの穴を設けた平板状の第二隔離板と、高温流体流路用の伝熱促進体及び2個の斜流路部材とを順に2回以上繰り返して積み重ね、その上に第一隔離板と低温流体流路用の上記伝熱促進体及び2個の斜流路部材とを重ね、最上部に上記ヘッダを挿入する穴を設けた平板状の第二隔離板を重ね、第二隔離板と第一隔離板の間で、かつ上記2つのヘッダを挿入する2つの穴の周囲にリングを挿入して第二隔離板と第一隔離板に固定し、低温流体導入用ヘッダ及び低温流体流出用ヘッダを取付け、さらに上下にカバーを固定したものを有するものとしたことである。
【0012】
また、上記目的を達成するために、本発明の周囲に一段高い縁を設けるとともに低温流体導入用ヘッダ及び低温流体流出用ヘッダの2つのヘッダを挿入する2つの穴を設けた左右対称形の第一隔離板と、低温流体流路用の左右対称形の伝熱促進体及び2個の左右対称形の斜流路部材と、第一隔離板を裏返した第二隔離板と、高温流体流路用の左右対称形の伝熱促進体及び2個の左右対称形の斜流路部材とを2回以上繰り返して積み重ねて構成した部材を有するプレート・フィン型熱交換器において、第二隔離板と第一隔離板の間で、かつ2つのヘッダを挿入する2つの穴の周囲にリングを挿入して第二隔離板と第一隔離板に固定することである。
【0013】
また、本発明のプレート・フィン型熱交換器においては、周囲に一段高い縁を設けるとともに、低温流体導入用ヘッダ及び低温流体流出用ヘッダの2つのヘッダを挿入する2つの穴を設けた左右対称形の第一隔離板と、低温流体流路用の左右対称形の伝熱促進体及び2個の左右対称形の斜流路部材と、第一隔離板を裏返した第二隔離板と、高温流体流路用の左右対称形の伝熱促進体及び2個の左右対称形の斜流路部材とを順に2回以上繰り返して積み重ね、その上に第一隔離板と低温流体流路用の左右対称形の伝熱促進体及び2個の左右対称形の斜流路部材とを重ね、最上部に第二隔離板を重ね、第二隔離板と第一隔離板の間で、かつ上記2つのヘッダを挿入する2つの穴の周囲にリングを挿入して第二隔離板と第一隔離板に固定し、低温流体導入用ヘッダ及び低温流体流出用ヘッダを取付け、必要に応じて下のカバーの上及び上のカバーの下に側板を固定し、さらに上下にカバーを乗せて固定したものを有するものとしたことである。
【0014】
また、本発明のプレート・フィン型熱交換器においては、第二隔離板と第一隔離板の間に入れるリングの断面を円形又楕円形の弧状、コの字状及び円弧状にくり抜いた4角形のうちのいずれか1つとしたことである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の構成および作用を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施例のプレート・フィン型熱交換器を説明するための斜視図、図2は本発明の一実施例のプレート・フィン型熱交換器の上面図、図3は図2のA−A断面拡大図、図4は図2のB−B断面拡大図、図5は本発明の一実施例のプレート・フィン型熱交換器の各部材の斜視図、図6は本発明に使用するリングの平面図、図7は図6のリングの断面図である。また図8は本発明の他の実施例のプレート・フィン型熱交換器を説明するための斜視図、図9は図8のものの上面図、図10は図9のA−A断面拡大図及び図11は図8のものの各部材の斜視図である。
【0016】
本発明の一例のプレート・フィン型熱交換器は、外形が図1および図2に示したように従来と同様な形状をしているもので、低温流体導入用ヘッダ1と加熱された低温流体流出用ヘッダ2、流入側及び流出側に設けた斜交流部3aと斜交流部3b、斜交流部3aに設けた高温流体導入口5、斜交流部3bに設けた高温流体流出口6、斜交流部3aと斜交流部3b間に設けられ、低温流体7と高温流体8とが熱交換をする対向流部4とからなる矩形型のものである。
【0017】
このプレート・フィン型熱交換器の内部構造は、図3〜5に示すように周囲に一段高い縁25を設けるとともに、低温流体導入用ヘッダ1と低温流体流出用ヘッダ2の2つのヘッダを挿入する2つの穴23、24を設けた矩形状の第一隔離板9(図5の(a))の上に低温流体流路12用の伝熱促進体14及び2個の斜流路部材18、19(図5の(b))を積み、この上に2つのヘッダ1、2を挿入する2つの穴23、24を設けた平板状で矩形状の第二隔離板10(図5の(c))を積み、更にこの上に高温流体流路13用の伝熱促進体15及び2個の斜流路部材20、21(図5の(d))とを2回以上繰り返し、この例では4回繰り返して積み、その上に第一隔離板9と低温流体流路12用の伝熱促進体14及び2個の斜流路部材18、19とを積み、最上部に第二隔離板10を積み重ねて固定し、第二隔離板10と第一隔離板9の間で、かつ下記2つのヘッダ1、2を挿入する2つの穴23、24の周囲にリング26、27、この例では断面が楕円弧状のものを挿入し、第二隔離板10と第一隔離板9に固定し、低温流体導入用ヘッダ1及び低温流体流出用ヘッダ2を取付け、さらに上下にカバー16a 、17a を固定したものである。
なお、この例では、リング26、27として、図6に示したように円形の図7に示したような断面形状が楕円弧状のもの(b)を使用しているが、円弧状(a)、コ状(c)及び円弧状にくり抜いた4角形のもの(d)などを使用することができる。
【0018】
次に、このプレート・フィン型熱交換器の各部材の固定方法の一例について説明すると、第一隔離板9、第二隔離板10、低温流体流路用の伝熱促進体14及び2個の斜流路部材18、19並びに高温流体流路13用の伝熱促進体15及び2個の斜流路部材20、21は、それぞれの間にろう材を挟んで積み重ね、所定の数だけ積み重ねた後、ろう付けに必要な圧力を積層方向にかけつつ高温真空炉で、予め挟みこんだろう材を溶解させ、部材同士を接着させることができる。また、リング26、27と第一隔離板9及び第2隔離板10、第一隔離板9と第二隔離板10の周囲、低温流体導入用ヘッダ1及び低温流体流出用ヘッダ2と上下のカバー16a 、17a とは溶接することにより固定することができる。
【0019】
このプレート・フィン型熱交換器は、従来のものと同様に低温流体導入用ヘッダ1から低温流体流路12の斜流路部材18に入った低温流体7が、対向流部4で高温流体流路13の斜流路部材20の入口5から入った高温流体8によって加熱されて、低温流体流路12の斜交流部19を通って低温流体流出用ヘッダ2から流出し、熱交換が終わった高温流体8は高温流体流路13の斜流路部材21の出口6から流出するようになっているものである。
【0020】
このプレート・フィン型熱交換器は、第二隔離板と第一隔離板の間で、かつ2つのヘッダを挿入する2つの穴の周囲にリングを用いたことにより、従来のこのタイプのプレート・フィン型熱交換器では3種類の隔離板が必要であったが、2種類の隔離板で済むようになった。すなわち従来の第二隔離板(10b)を用いる必要がなくなった。
【0021】
次に、本発明の他の例を説明する。このプレート・フィン型熱交換器は、本発明者らが発明して特許出願したものの外形と同様な外形をしているもので、図8および図9に示したように熱交換する左右対称形の対向流部4と、低温流体7及び高温流体8の流入又は流出する左右対称形の斜交流部3c、3dと、同一形状の低温流体導入用ヘッダ1及び低温流体流出用ヘッダ2などを左右対称になるように配置したものである。このプレート・フィン型熱交換器は、低温流体導入ヘッダ1から斜交流部3aと対向流部4aにおいて高温流体流導入口5a、5bから入った高温流体8によって加熱され、低温流体流出用ヘッダ2から流出し、熱交換が終わった高温流体8は斜交流部3cの高温流体流出口6a、6bから流出するようになっているものである。
【0022】
このプレート・フィン型熱交換器の内部構造は、図10、図11に示すように周囲に一段高い縁25a を設けるとともに、低温流体導入用ヘッダ1と低温流体流出用ヘッダ2の2つのヘッダを挿入する2つの穴23、24を設けた第一隔離板9a(図11の(a))上に低温流体流路12a 用の伝熱促進体14a 並びに低温流体導入用ヘッダ1を挿入する穴を設けた斜流路部材18a 及び低温流体流出用ヘッダ2を挿入する穴を設けた斜流路部材19a (図11の(b))を積み、この上に第一隔離板9aを裏返した第二隔離板10a (図11の(c))を積み、更にこの上に高温流体流路13a 用の伝熱促進体15a 及び2個の斜流路部材20a 、21a (図11の(b))を積むのを2回以上、この例では4回繰り返し、その上に第一隔離板9aと低温流体流路12a 用の伝熱促進体14a 及び2個の斜流路部材18a 、19a とを積み、最上部に第二隔離板10a を積み重ねて各部材を固定し、第二隔離板10a と第一隔離板9aの間で、かつ上記2つのヘッダを挿入する2つの穴23、24の周囲に断面が円弧状のリング26、27を挿入し、第二隔離板10a と第一隔離板9aに固定し、低温流体導入用ヘッダ1及び低温流体流出用ヘッダ2を取付け、さらに上下にカバー16a 、16b 、17a 、17b を固定するものである。
なお、この例では、リング26、27として、図6に示したように円形で、その断面形状が図7の(a)に示した円弧状のものを使用しているが、楕円弧状(b)、コ状(c)及び円弧状にくり抜いた4角形のもの(d)などを使用することができる。
【0023】
このプレート・フィン型熱交換器の第一隔離板9a、第二隔離板9b、低温流体導入用ヘッダ1、低温流体流出用ヘッダ2などの固定は、上記図1〜5に記載したものの固定方法と同じ方法で行うことができる。
【0024】
このプレート・フィン型熱交換器は、上記特許出願のものと同様に流入ヘッダ1から低温流体流路12a の斜流路部材18a に入った低温流体7が、対向流部4aで高温流体流導入口5a、5bから入った高温流体8によって加熱されて、低温流体流路12a の斜交流部19a を通って低温流体流出用ヘッダ2から流出し、熱交換が終わった高温流体8は高温流体流路13a の高温流体流出口6a、6bから流出するようになっているものである。
【0025】
このプレート・フィン型熱交換器は、第一隔離板を裏返した第二隔離板と第一隔離板の間で、かつ2つのヘッダを挿入する2つの穴23、24の周囲にリング26を、27用いたことにより、上記特許出願のものでは隔離板として形状が非常に複雑なものとそれほど複雑でないものの2種類を使用していたが、形状が非常に複雑なものの代わりにそれほど複雑でないもののを裏返して使用ることができるようになる。すなわち、従来の形状が非常に複雑な第二隔離板(10c 又は11c)が必要なくなる。
【0026】
また、上記のプレート・フィン型熱交換器は、最下部の第一隔離板9aに下のカバー16a、16bを、また最上部の第二隔離板10a に上カバー17a、17bを直接固定しているが、図12に示したように最下部の第一隔離板9aと下のカバー16a、16bの間及び最上部の第二隔離板10a と上カバー17a、17bとの間に、低温流体導入用ヘッダ1及び低温流体流出用ヘッダ2用の2つの穴を設けた側板29a 、29b 入れ、上下にろう付けにより固定するとともに、さらにこれらの部材の2つのヘッダ1、2を挿入する穴の周囲などを隣り合うもの同士を溶接してカバー16a、16b、17a、17bを固定することもできる。
【0027】
このように側板29a 、29b 入れたものは、第一隔離板9a及び第二隔離板10a の肉厚が薄く、溶接が困難なものに適しており、この側板29a 、29b を用いたことによりこのプレート・フィン型熱交換器の強度が高くなり、また、運搬用の吊り具や組み込み場所への接続用保持治具の設置もしやすくなる。
【0028】
なお、本発明は上記実施例において説明したもののみに限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の変更を加え得ることはもちろんである。
【0029】
【発明の効果】
本発明は、上記構成にしたことにより、▲1▼本発明の上記矩形型のプレート・フィン型熱交換器においては、従来のこのタイプのプレート・フィン型熱交換器では3種類の隔離板が必要であったが、2種類の隔離板で済むようになり、すなわち従来の第二隔離板(10b)を用いる必要がなくなり、また、▲2▼本発明の上記左右対称型のプレート・フィン型熱交換器においては、このタイプの上記特許出願のプレート・フィン型熱交換器では隔離板として2種類のものを使用していたが、一方のものを裏返して使用ることができるようになり、すなわち従来の第二隔離板(10c 又は11c)が必要になくなったので、従来の装置の第二隔離板を設計・製作する必要がなくなるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のプレート・フィン型熱交換器を説明するための斜視図である。
【図2】図1のプレート・フィン型熱交換器の上面図である。
【図3】図2のA−A断面拡大図である。
【図4】図2のB−B断面拡大図である。
【図5】図1のプレート・フィン型熱交換器の各部材の斜視図である。
【図6】本発明に使用するリングの平面図である。
【図7】図6リングの断面図である。
【図8】本発明の他の実施例のプレート・フィン型熱交換器を説明するための斜視図である。
【図9】図8のプレート・フィン型熱交換器の上面図である。
【図10】図9のA−A断面拡大図である。
【図11】図9のプレート・フィン型熱交換器の各部材の斜視図である。
【図12】図10のものとは別の実施例で、図9のA−A断面拡大図である。
【図13】従来のプレート・フィン型熱交換器の断面図である。
【図14】従来のプレート・フィン型熱交換器を図12とは異なった位置で切断した断面図である。
【図15】図12のプレート・フィン型熱交換器の各部材の斜視図である。
【図16】従来の他のプレート・フィン型熱交換器図の断面図である。
【符号の説明】
1 低温流体導入用ヘッダ
2 低温流体流出用ヘッダ
3a、3b、3C、3d 斜交流部
4 、4a 対向流部
5、5a、5b 高温流体流導入口
6、6a、6b 高温流体流出口
7 低温流体
8 高温流体
9、9a、9b、9c 第一隔離板
10、10a 、10b 、10c 第二隔離板
11a 、11c 第三隔離板
12、12a 低温流体流路
13、13a 高温流体流路
14、14a 低温流体流路用伝熱促進体
15、15a 高温流体流路伝熱促進体
16、16a 、16b 下のカバー
17、17a 、17b 上のカバー
18、18a 低温流体流路の流入側の斜流路部材
19、19a 低温流体流路の流出側の斜流路部材
20、20a 高温流体流路の流入側の斜流路部材
21、21a 高温流体流路の流出側の斜流路部材
22a 22b 、22c 、22d エンボス部
23、24 隔離板のヘッダを挿入する穴
25、25a 第一隔離板の縁
26、27 リング
28 補強材
29a 、29b 側板

Claims (6)

  1. 周囲に一段高い縁(25)を設けるとともに、低温流体導入用ヘッダ(1)及び低温流体流出用ヘッダ(2)の2つのヘッダを挿入する2つの穴(23、24)を設けた第一隔離板(9)と、低温流体流路(12)用の伝熱促進体(14)及び2個の斜流路部材(18、19)と、上記2つのヘッダを挿入する2つの穴(23、24)を設けた平板状の第二隔離板(10)と、高温流体流路(13)用の伝熱促進体(15)及び2個の斜流路部材(20、21)とを2回以上繰り返して積み重ねるプレート・フィン型熱交換器において、第二隔離板(10)と第一隔離板(9)の間で、かつ上記2つのヘッダを挿入する2つの穴(23、24) の周囲にリング(26、27)を挿入して第二隔離板(10) と第一隔離板(9)に固定することを特徴とするプレート・フィン型熱交換器。
  2. 周囲に一段高い縁(25)を設けるとともに、低温流体導入用ヘッダ(1)及び低温流体流出用ヘッダ(2)の2つのヘッダを挿入する2つの穴(23、24)を設けた第一隔離板(9)と、低温流体流路(12)用の伝熱促進体(14)及び2個の斜流路部材(18、19)と、上記2つのヘッダを挿入する2つの穴(23、24)を設けた平板状の第二隔離板(10)と、高温流体流路(13)用の伝熱促進体(15)及び2個の斜流路部材(20、21)とを順に2回以上繰り返して積み重ね、その上に第一隔離板(9)と低温流体流路(12)用の上記伝熱促進体(14)及び2個の斜流路部材(18、19)とを重ね、最上部に第二隔離板(10)を重ね、第二隔離板(10)と第一隔離板(9)の間で、かつ上記2つのヘッダを挿入する2つの穴(23、24) の周囲にリング(26、27)を挿入して第二隔離板(10) と第一隔離板(9)に固定し、低温流体導入用ヘッダ(1)及び低温流体流出用ヘッダ(2)を取付け、さらに上下にカバー(16、17)を固定したことを特徴とするプレート・フィン型熱交換器。
  3. 周囲に一段高い縁(25a) を設けるとともに、低温流体導入用ヘッダ(1)及び低温流体流出用ヘッダ(2)の2つのヘッダを挿入する2つの穴(23、24) を設けた左右対称形の第一隔離板(9a)と、低温流体流路(12a)用の左右対称形の伝熱促進体(14a)及び2個の左右対称形の斜流路部材(18a 、19a )と、第一隔離板(9a)を裏返した第二隔離板(10a)と、高温流体流路(13a)用の左右対称形の伝熱促進体(15a )及び2個の左右対称形の斜流路部材(20a 、21a )とを2回以上繰り返して積み重ねるプレート・フィン型熱交換器において、第二隔離板(10a)と第一隔離板(9a)の間で、かつ上記2つのヘッダを挿入する2つの穴(23、24)の周囲にリング(26、27)を挿入して第二隔離板(10a)と第一隔離板(9a)に固定することを特徴とするプレート・フィン型熱交換器。
  4. 周囲に一段高い縁(25a) を設けるとともに、低温流体導入用ヘッダ(1)及び低温流体流出用ヘッダ(2)の2つのヘッダ(1、2)を挿入する2つの穴(23、24) を設けた左右対称形の第一隔離板(9a)と、低温流体流路(12a)用の左右対称形の伝熱促進体(14a)及び2個の左右対称形の斜流路部材(18a 、19a )と、第一隔離板(9a)を裏返した第二隔離板(10a)と、高温流体流路(13a)用の左右対称形の伝熱促進体(15a )及び2個の左右対称形の斜流路部材(20a 、21a )とを順に2回以上繰り返して積み重ね、その上に第一隔離板(9a)と低温流体流路(12a)用の左右対称形の伝熱促進体(14a)及び2個の左右対称形の斜流路部材(18a 、19a )とを重ね、最上部に第二隔離板(10a)を重ね、第二隔離板(10a)と第一隔離板(9a)の間で、かつ上記2つのヘッダを挿入する2つの穴(23a 、24a)の周囲にリング(26、27)を挿入して第二隔離板(10a)と第一隔離板(9a)に固定し、低温流体導入用ヘッダ(1)及び低温流体流出用ヘッダ(2)を取付け、さらに上下にカバー(16a、16b、17a、17b)を乗せて固定したことを特徴とするプレート・フィン型熱交換器。
  5. リング(26、27)は、その断面が弧状、コの字状及び円弧状にくり抜いた4角形のもののうちのいずれか1つであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のプレート・フィン型熱交換器。
  6. 最下部の第一隔離板(9a)と下のカバー(16a、16b)の間及び最上部の第二隔離板(10a)と上カバー(17a、17b)との間に側板(29a 、29b)入れて固定したことを特徴とする請求項4記載のプレート・フィン型熱交換器。
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