JP3840643B2 - 湧昇流発生人工礁 - Google Patents

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Description

本発明は、海底に設置し、潮流との相互作用によって湧昇流を生じさせ発生させることにより魚類の生息環境を改善する湧昇流発生人工礁に関する。
一般に、海洋において植物プランクトンの餌となる栄養塩を豊富に含んだ底層水を有光層まで上昇させることにより、植物プランクトンが増殖し、動物プランクトンが増殖・蝟集され、その結果、魚類が蝟集し、好漁場となることが知られている。
このような自然現象を人工的な湧昇流によって生じさせ、魚類の生育環境を改善することを目的として、例えば、図4に示す如き湧昇流発生人工礁が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
この湧昇流発生人工礁1は、潮流方向に直行する向きに衝立版2を立設した主衝立体3と、その上流側に、これより小さい幅(主衝立体の約1/2〜1/3)の衝立版4の両端に潮流と平行配置の側版5を備えた補助衝立体6を設置し、補助衝立体6の側版5の外側を通る流れが主衝立体3の位置に集まる際に形成された渦を、主衝立体3の衝立版2に当てて、上方へ離脱させることによって大きな湧昇流が発生されるようにしたものである。
特開平5−15275号公報
一般に潮流を遮る障害物である人工礁を水底に設置し、潮流を利用して湧昇流を発生させる場合、魚類の生息環境を好転させる効果を得るには、通常水深の1/5程度の高さの人工礁が必要となることが知られている。
従って、大水深海域に設置される主衝立体の中には、500tを超える大型のものがあり、このような大型のものになると大水深域に於けるブロック沈設に大型のクレーン船が必要になり、しかもクレーン船が大型になればなる程吊下げ用のブームが長大となるため作業中の揺れに対して敏感になり、平穏な海象条件下での作業が必要となるため、作業効率が悪く施工費用が嵩むという問題があった。
本発明は上述の如き従来の問題に鑑み、大水深海域であってもより低コストで湧昇流発生効果の高い湧昇流発生用人工礁の提供を目的としてなされたものである。
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明の特徴は、潮流方向と交差する向きに向けて水平に延びる衝立版を有する主衝立体と、該主衝立体の前記潮流の上流側に所定の間隔を隔てて設置された補助衝立体とを備え、前記両衝立体は底版上に衝立版を一体に立設した1又は複数のコンクリートブロックをもって構成してなる湧昇流発生用人工礁において、
前記主衝立体は、潮流と交差する配置の衝立版の両端に、それぞれの先端側が互いに離反する方向の斜め前方側に向けた一対の前側縮流用補助版を一体に備えたことにある。
請求項2に記載の発明の特徴は、主衝立体は、衝立版の両端に、それぞれの先端側が互いに離反する方向の斜め後方側に向けた一対の後側縮流補助版を、前記前側縮流補助版と対称配置に一体に備えたことにある。
本発明に係る湧昇流発生人工礁は、主衝立体が潮流と交差する配置の衝立版の両端に、その斜め前方側に向けた縮流用補助版を一体に備えたことにより、補助衝立体の外側を通った流れを縮流用補助版によって誘導して衝立版の中央よりの部分に集中させることによって、潮流が衝立版に衝突する際の流速を高めることができ、より高い湧昇効果を得ることができる。
従って、小規模なものであっても従来の大型の衝立体と同様の効果を得ることができ、小規模な起重機船により施工することができるので大水深海域においても施工性が向上し、費用が低減される。
また、主衝立体が、衝立版の両端に、その斜め後方側に向け、縮流補助版と前後対称配置の縮流補助版を一体に備えたことにより、逆向きの潮流、即ち後方よりの潮流に対しても高い湧昇効果を得ることができるとともに、前後の縮流補助版間の空間において、その空間での流れが静穏になるため魚礁効果を得ることができる。
次に本発明の形態を図面に示した実施例に基づいて説明する。尚、上述の実施例と同一の部分には同一符号を付して説明を省略する。
図1は湧昇流発生人工礁の一例を示し、図中符号6は補助衝立体、符号10は主衝立体である。
この湧昇流発生人工礁は、潮流方向と交差する向きに向けて水平に延びる衝立版を有する主衝立体10と、主衝立体の潮流の上流側に所定の間隔を隔てて設置された補助衝立体6とを備え、補助衝立体6に衝突したその両側部に迂回して後方に至る流れが主衝立体10の位置に集まる際に形成された渦を主衝立体10の衝立版に当てて上方へ離脱させることによって大きな湧昇流が発生されるようにしたものである。
補助衝立体6は、図4に示す従来例と同様に、平板状の底版6aと、底版6aの中央部に立設された衝立版4と、衝立版4の両端部に立設された側版5,5とを一体に備え、鉄筋コンクリートによりブロック状に形成されている。
主衝立体10は、平板状の底版11と、底版11の中央部に立設された衝立版12と、衝立版12の両端に、それぞれの先端側が互いに離反する方向の斜め前方に向けて立設された一対の前側縮流補助版13,13と、前側縮流補助版13と前後対称配置に衝立版12の両端に、それぞれの先端側が互いに離反する方向の斜め後方に向けて立設された一対の後側縮流補助版14,14と、衝立版12の中央部に該衝立版12と交差する方向に向けて立設された三角壁版15,15とを一体に備えたブロック状に鉄筋コンクリートにより形成されている。
この主衝立体10は、衝立版12が潮流方向と交差する方向を向くように起重機船により、沈設されるようになっている。
この湧昇流発生人工礁では、図2に示すように、補助衝立体6の外側を通った流れが主衝立体の両前側縮流補助版に突き当たって誘導されることによって、主衝立体の衝立版11の前方中央側に縮流、即ち流れが集中するようになっている。
このように補助衝立体6の外側を通過することによって発生した剥離流、即ち補助衝立体6により両側に剥離された流れは、上述の如く縮流されることによって大きな流速で合流して強い渦を発生し、また上方への離脱する際の流速も大きくなっているため高い湧昇効果が得られるようになっている。
また、この湧昇流発生人工礁では、後方からの潮流に対しても、潮流が後側縮流補助版13,13に突き当たって誘導されることによって縮流され、その状態で主衝立体の衝立版11に後方より当たることによって湧昇効果を得ることができるようになっている。
更には、前後側の縮流補助版13,14に挟まれた空間16は、潮流が静穏になり魚礁としての役割を担うようになっている。
尚、上述の実施例では、主衝立体10は、衝立版12の両端に、前後対称配置に前側縮流補助版13及び後側縮流補助版14を一体に備えた例について説明したが、前側縮流補助版13のみを備えたものであってもよい。
また、主衝立体20は、図3に示すように、嵩上げ用マウンド21を形成しておき、該マウンド21上に戴置するようにしてもよい。この場合、嵩上げ用マウンド21の高さ分だけ主衝立体20の高さを低くすることができ、主衝立体20の重量が低減されて作業効率が向上する。尚、上述の実施例と同一の部分には、同一符号を付して説明を省略する。
この嵩上げ用マウンド21は、鉄線等の線材を編みこんで形成された直方体状の籠、所謂布団籠22の中に玉石又は割石等の石材23,23…を充填し、その内部に玉石又は割石が充填された布団籠22,22…を並べて設置することにより形成され、このように布団籠22,22…を用いて嵩上げ用マウンド21を形成すると、均し作業を行わずとも頂面が略平らに形成され、安定した状態で主衝立体20が戴置できるようになっている。
また、嵩上げ用マウンド21は、捨石等の石材を敷設して積み上げることにより形成してもよく、その場合はその頂面を平らに均すことが好ましい。
尚、主衝立体20は、補助衝立体6の外側を通った流れを上方へ移動させる役割を担うものであり、その下部にまで流れを制御する構造を必要としないため、嵩上げ用マウンド上に戴置する構造としても、嵩上げ用マウンドを使用しない場合と同様の湧昇効果が得られるようになっている。
また、上述の実施例では、主衝立体10,20をひとつのブロックにより形成した例について説明したが、複数のブロックの組合せにより形成するようにしてもよい。
本発明に係る湧昇流発生人工礁の一例を示す斜視図である。 同上の潮流を説明するための平面図である。 本発明に係る湧昇流発生人工礁の他の一例を示す斜視図である。 従来の湧昇流発生人工礁の一例を示す斜視図である。
符号の説明
10 主衝立体
11 底版
12 衝立版
13 前側縮流補助版
14 後側縮流補助版
15 三角壁版
16 空間
20 主衝立体
21 嵩上げ用マウンド
22 布団籠
23 石材

Claims (2)

  1. 潮流方向と交差する向きに向けて水平に延びる衝立版を有する主衝立体と、該主衝立体の前記潮流の上流側に所定の間隔を隔てて設置された補助衝立体とを備え、前記両衝立体は底版上に衝立版を一体に立設した1又は複数のコンクリートブロックをもって構成してなる湧昇流発生用人工礁において、
    前記主衝立体は、潮流と交差する配置の衝立版の両端に、それぞれの先端側が互いに離反する方向の斜め前方側に向けた一対の縮流用補助版を一体に備えたことを特徴としてなる湧昇流発生人工礁。
  2. 主衝立体は、衝立版の両端に、それぞれの先端側が互いに離反する方向の斜め後方側に向けた一対の縮流補助版を、前記斜め前方側に向けた縮流補助版と対称配置に一体に備えた請求項1に記載の湧昇流発生人工礁。
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