JP3840582B2 - 床置式空気調和機の室内機 - Google Patents

床置式空気調和機の室内機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、室内の床面に載置して据え付けるよう成された床置形空気調和機の室内機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のような床置形空気調和機の室内機の従来例としては、例えば特許第2577374号公報記載のものを挙げることができる。そして図10は、上記従来の床置形空気調和機の室内機を室内に据え付けた状態を示す斜視図である。同図に示す室内機は、本体ケーシング41内の上部と下部とに2つのクロスフローファン(図示せず)が離間して配置され、上記本体ケーシング41の前面側上部と下部とにそれぞれ吹出口41b、41bを備える一方、これらに挟まれた前面側中央部に吸込口41aを備えている。そして上記室内機を床面43に載置し、壁42に沿わせるようにして室内に据え付けるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のような床置形空気調和機の室内機では、本体ケーシング41の全体が居住空間に露出して据え付けられるので、居室の床面積を占有して居住性を低下させるという問題があった。またこの問題を解決するために、室内に棚等を設けてその下方空間に上記室内機を据え付けるようにしたり、壁42内に上記室内機を埋め込んで室内側からこの室内機を覆い隠す前面グリルを壁42に取り付ける等もなされていた。しかし棚等の下方空間に室内機を設けるためにはその居室自体を棚等が設けられるのにふさわしい形態としなければならず、大幅な住宅の改造が必要になるという問題があった。また壁42内に室内機を埋め込んで据え付けるためには据付枠や上記前面グリル等が別途に必要となり、これがコストアップの一因となるという問題があった。
【0004】
この発明は上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、大幅な住宅の改造や特別な部材を必要とすることなく、居室の床面積の占有による居住性の低下を回避し得る床置形空気調和機の室内機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで請求項1の床置形空気調和機の室内機は、本体ケーシング1の内部に熱交換器21、送風ファン等を備えるとともに、その前面側に吸込口1aと吹出口1bとを備えて成る床置形空気調和機の室内機において、上記本体ケーシング1は、室内の壁板7に設けた開口6から壁9内に埋入させる埋入部3と、この開口6を室内側から覆う前面部2と、この前面部2と上記埋入部3とを接続して壁板7に沿って延びる接続部4とを有して成り、上記接続部4を室内側から壁板7に当接させて据え付けるよう成されており、上記開口6の周囲の壁板7を壁9内側から押圧し、上記接続部4との間で上記壁板7を挟持する押圧部18と、この押圧部18を上記接続部4に押圧させる作業が室内側から可能な作業部16とを有する固定手段を備えていることを特徴としている。
【0006】
上記請求項1の床置形空気調和機の室内機では、埋入部3を壁板7に設けた開口6から壁9内に埋入させているので、居室において占有することとなる床面積を減少させることが可能となる。また上記開口6は前面部2で覆われるので、外観性を向上させるための特別な部材や作業を不要とすることが可能となる。さらに住宅側では壁板7に開口6を設けるだけでよいので、大幅な住宅の改造を不要とすることが可能となる。また、接続部4と壁板7とを当接させて据え付けるようにしているので、特別な部材を用いることなく室内と壁9内との連通を遮断することが可能となる。さらに、上記床置形空気調和機の室内機では、据付枠等の特別な部材を用いることなく据付固定を行うことが可能となる。また据付時における固定手段に対しての作業が室内側から可能となるので、据付作業性を向上させることが可能となる。
【0007】
請求項の床置形空気調和機の室内機は、上記埋入部3の側面に固定具用穴24を備え、上記固定手段は、その押圧部18を上記固定具用穴24から本体ケーシング1外に出没自在となるよう成されていることを特徴としている。
【0008】
上記請求項の床置形空気調和機の室内機では、埋入部3を壁9内に埋入させるときには固定手段の押圧部18を固定用具穴24に没入させ、埋入部3を壁9内に埋入させた後に上記押圧部18を固定用具穴24から突出させることにより、埋入部3を円滑に壁9内に埋入させることが可能となる。
【0009】
請求項の床置形空気調和機の室内機は、上記固定具用穴24、25は、前後に複数個が並設されていることを特徴としている。
【0010】
上記請求項の床置形空気調和機の室内機では、壁板7の厚さが異なる場合や壁板7に例えば補強桟等が取り付けられているようなときにも、確実な据付固定を行うことが可能となる。
【0011】
請求項の床置形空気調和機の室内機は、上記埋入部3に着脱可能に取り付けられるカバー部材5を有し、このカバー部材5は、上記埋入部3に取り付けた状態で上記前面部2と連接して成ることを特徴としている。
【0012】
上記請求項の床置形空気調和機の室内機では、埋入部3にカバー部材5を取り付けることで前面部2とカバー部材5とが連接するようになるので、従来通りの床置形空気調和機の室内機として使用するときの外観性を向上させることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の床置形空気調和機の室内機の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0014】
(実施形態1)
図1(a)は、実施形態1の室内機の斜視図である。この室内機は、本体ケーシング1内の上部と下部とに2つのクロスフローファン(図示せず)を離間して配置し、その前方には熱交換器21(図5参照)を備えている。そして上記本体ケーシング1の前面側上部と下部とに吹出口1b、1bを備える一方、これらに挟まれた前面側中央部に吸込口1aを備えている。また上記本体ケーシング1の前面側には、図10に示す従来例の室内機と略同様の正面四辺形状をなす前面部2が構成される一方、この前面部2の後側には、上記前面部2よりもひと回り小さな正面四辺形状をなす埋入部3が構成されている。この埋入部3の奥行き寸法は、約95mmとしている。そしてこれらの前面部2と埋入部3とは接続部4で接続されるが、この接続部4は本体ケーシング1の前面と略平行に形成されている(同図(b)参照)。つまり上記本体ケーシング1には、その上面及び両側面に、後方側が段落ちとなるような段差が形成されているということである。また上記埋入部3には、正面コ字状のカバー部材5が着脱自在に取り付けられるようになっている。このカバー部材5は、埋入部3の上面及び両側面を覆うように取り付けられるものであって、このカバー部材5を埋入部3に取り付けた状態では、その上面及び両側面が、前面部2の上面及び両側面とそれぞれ連接して成るように形成されている。
【0015】
図2は、上記のような室内機を室内に据え付けるために設けるボード(壁板)7の開口6を示す図である。同図(a)は上記開口6を室内側から見た正面図であって、この開口6は、床面39に接して上記前面部2の平面形状(破線で示す)よりもひと回り小さく、かつ上記埋入部3を埋入し得る大きさに形成されている。また同図(b)は、上記開口6が設けられたボード7を含んで構成される壁9の断面図である。同図に示すようにこの壁9は例えば間仕切壁であって、上記ボード7と、このボード7から約100mm隔てた位置に設けられた他のボード8とから構成されている。そして上記室内機は、図1(b)に示すようにその埋入部3を上記開口6から壁9内に埋入させ、接続部4をボード7に当接させて前面部2で上記開口6を覆うようにして床面39に据え付けられる。
【0016】
図3は、上記室内機について、その上部側の固定手段を説明するための断面図である。本体ケーシング1は、主としてその前面部2を構成する前面パネル11と、主として接続部4及び埋入部3を構成する背面側フレーム12とを備えているが、この据え付け作業は、上記前面パネル11を取り外した状態で室内側(同図における左側)から行われるものである。上記背面側フレーム12の立垂部12aは本体ケーシング1の接続部4を構成するものであり、この立垂部12aには、スペーサ13を介して固定板14が固定ネジ15で固定されている。また本体ケーシング1の埋入部3を構成する背面側フレーム12の横設部12bには、2つの金具穴(固定具用穴)24、25が前後(同図においては左右)に並設されている。上記ボード7には特に補強桟等は設けられていないから、据付作業を行うにはまず上記2つの金具穴24、25のうち前側に設けられているボード用金具穴24に、概略S字状の固定金具17の上端部18を挿通させる。そして上記固定板4の下端側に穿設された挿通穴(図示せず)に作業ネジ16を挿通させるとともに、この作業ネジ16を上記固定金具17の下端部19に設けられたネジ穴(図示せず)に螺挿する。そして室内側から上記作業ネジ16をネジ込んで行くと、上記固定金具17がボード7側に移動して次第にこれを押圧し、固定金具17の上端部18と背面側フレーム12の立垂部12aとでボード7を挟持することとなる。すなわち、上記固定金具17の上端部18が固定手段の押圧部に相当し、また作業ネジ16が上記固定手段の作業部に相当するということである。また上記ではボード7に補強桟等は設けられていなかったが、図4に示すようにボード7の開口6に近接して補強桟10が設けられているような場合には、上記ボード用金具穴24よりも背面側に穿設された補強桟用金具穴25に固定金具17の上端部18を挿通させて、上記と同様の作業を行えばよい。
【0017】
さらに図5は、上記室内機について、その下部側の据え付け作業を説明するための斜視図である。室内機下部側の据え付けは、本体ケーシング1の下面側を構成する底板20に穿設された取付穴20a、20aに対し、斜め前方から取付ネジ22、22を挿通し、この取付ネジ22、22を床面39に螺着することによって行う。
【0018】
上記のような床置形空気調和機の室内機では、本体ケーシング1の埋入部3をボード7の開口6から壁9内に埋入させて据え付けるようになっている。従ってこの室内機が室内において占有することとなる床面積を従来よりも減少させることができる。また上記開口6は室内側から本体ケーシング1の前面部2で覆われるから、前面グリル等の特別な部材を用いたり、あらためて仕上げ加工を施したりする必要がなく、従って作業性の向上及びコストダウンを図ることができる。さらに、接続部4をボード7に当接させて据え付けるようになっているから、室内機の据え付けと同時に室内と壁9内との連通を遮断することができる。従って簡易な作業で良好な空調性能を維持することができることとなる。
【0019】
また上記床置形空気調和機の室内機では、背面側フレーム12の立垂部12aと固定金具17の上端部18とでボード7を挟持して据え付けを行うようになっている。従って据付枠等の特別な部材は不要となり、さらに作業性の向上及びコストダウンを図ることができる。またボード7の挟持は作業ネジ16を室内側からネジ込むことで行えるから、作業性は一段と良好なものとなる。しかもこの固定手段によれば上記立垂部12aとボード7との当接が一段と確実なものとなるので、室内と壁9内との連通の遮断も一段と確実なものとできる。さらに埋入部3を壁9内に埋入させた後に金具穴24、25から固定金具17の上端部18を突出させているので、上記埋入部3の壁9内への埋入を円滑に行うことができる。そして上記金具穴24、25はボード用金具穴24と補強桟用金具穴25との2つを前後に並設しているので、開口6近傍に補強桟10がある場合にもない場合にも容易に対応することができる。
【0020】
また埋入部3にカバー部材5を取り付けると、前面部2の上面及び両側面が、取り付けたカバー部材5の上面及び両側面とそれぞれ連接するようになる。従って埋入部3を壁9内に埋入させずに用いる場合において、その外観性を向上させることができる。このような用い方をすると居室の床面積を大きく占有することとなるのは上述の通りであるが、居室が十分に広く、かつボード7に開口6を設けられない場合等には、上記のような使い方が好都合である。
【0021】
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。上記では、埋入部3を壁9内に埋入させた後、金具穴24に固定金具17の上端部18を下方から挿通させ、その後に作業ネジ16を螺挿するようにしているが、これは図6に示すような構造としてもよい。すなわち、予め固定金具17の下端部19に設けられたネジ穴に作業ネジ16を螺挿しておき、この作業ネジ16を中心にして固定金具17を回動させることにより、その上端部18が金具穴24、25から出没自在となるようにするということである。そして固定金具17を横倒させて上端部18を金具穴24、25内に没入させた状態にし、埋入部3を壁9内に埋入させる。その後上記固定金具17を起立させて上端部18を金具穴24、25から突出させ、室内側から作業ネジ16をネジ込んで行くのである。このようにすると固定金具17を手で支持しながら作業ネジ16を螺挿するという作業を現地で行う必要がなくなるので、さらに作業性を向上させることができる。また上記では埋入部3の奥行き寸法を95mmとしているが、通常は60〜150mm程度であるボード7、8の間隔に対応させて、適宜に変更することができる。
【0022】
(実施形態2)
次にこの発明の床置形空気調和機の室内機の実施形態2について説明するが、この実施形態2が上記実施形態1と異なるのはその固定手段の構造だけであるので、ここでは固定手段の構造に関する事項のみを説明する。図7は、上記固定手段を説明するための断面図である。固定金具26は概略S字状であり、その中間部が回動軸27によって軸支され、ボード7と略直交する方向に回動自在となるよう背面側フレーム12の横設部12bに設けられている。据付作業を行うには、まずこの固定金具26を横倒させて、同図(a)に示すようにその上端部26aを背面側フレーム12の横設部12bに沿わせ、この状態で本体ケーシング1の埋入部3を壁9内に埋入させる。そして埋入後、同図(b)に示すように上記固定金具26を回動して起立させ、その下端部26bに作業ネジ29を挿通させる。そして室内側からこの作業ネジ29をネジ穴28(同図(a)参照)にネジ込んで行くと、固定金具26の上端部26aがボード7側に移動して次第にこれを押圧し、固定金具26の上端部26aと背面側フレーム12の立垂部12aとでボード7を挟持することとなる。従ってこの場合にも、固定金具26の上端部26aが固定手段の押圧部に相当し、作業ネジ29が作業部に相当する。
【0023】
上記実施形態2の床置形空気調和機の室内機においても、接続部4を構成する背面側フレーム12の立垂部12aと固定金具26の上端部26aとでボード7を挟持して据え付けるようになっている。従って据付枠等の特別な部材は不要となり、作業性の向上及びコストダウンを図ることができる。またボード7の挟持は作業ネジ29を室内側からネジ込むことで行えるから、作業性は一段と良好なものとなる。しかもこの固定構造によれば上記立垂部12aとボード7との当接が一段と確実なものとなるので、室内と壁9内との連通の遮断も一段と確実なものとできる。さらに埋入部3を壁9内に埋入させた後に固定金具26を起立させ、その上端部26aを背面側フレーム12の横設部12bから突出させるようにしているので、上記埋入部3の壁9内への埋入を円滑に行うことができる。
【0024】
(実施形態3)
次にこの発明の床置形空気調和機の室内機の実施形態3について説明するが、この実施形態3が上記実施形態1と異なるのはその固定手段の構造だけであるので、ここでは固定手段の構造に関する事項のみを説明する。図8は、上記固定手段を説明するための断面図である。固定金具31は弾性を有する部材で成され、同図(a)に示すようにその左端側が取付部31cとなって背面側フレーム12の立垂部12aに取着されている。そしてこの取付部31cから屈曲部を経て当接部31bが設けられているが、この当接部31bは通常の状態では右端側ほど下方に位置するよう傾斜した状態となっている。そしてさらにこの当接部31bの右端側には、右端側ほど上方に位置するよう傾斜して設けられた傾斜部31aが形成され、背面側フレーム12の横設部12bに穿設された金具穴24の下方に位置している。一方、上記固定金具31の取付部31cには、室内側(同図に示す左側)からさらに取付部材32が取着されている。そして押上部材33の取付片33aに挿通された作業ネジ35が、上記取付部材32に螺挿されている。この状態では傾斜部31aは金具穴24内の没入しているので、据付作業を行うにはまずこの状態のままで本体ケーシング1の埋入部3を壁9内に埋入させる。そして埋入後、室内側から作業ネジ35をネジ込んで行くと、上記押上部材33が上側摺動壁34aと下側摺動壁34bとに挟まれながら図における右側に摺動する。すると押上部材33の右端が固定金具31の当接部31bに左側から当接し、この当接部31bを次第に上方に押し上げるようになる。そしてさらに作業ネジ35をネジ込んで押上部材33を摺動させると、同図(b)に示すように金具穴24から固定金具31の傾斜部31aが突出し、ボード7を背面側から押圧してこの傾斜部31aと背面側フレーム12の立垂部12aとでボード7を挟持することとなる。従ってこの場合には固定金具31の傾斜部31aが固定手段の押圧部に相当し、作業ネジ35が作業部に相当する。
【0025】
上記実施形態3の床置形空気調和機の室内機においても、据付枠等の特別な部材を用いることなく、かつ室内側から据え付けが行えるので、作業性の向上及びコストダウンを図ることができる。しかも固定金具31は予め背面側フレーム12に取り付けられ、作業ネジ33のネジ込みによって金具穴24から出没する構造となっているから、現地で必要な作業はこの作業ネジ35のネジ込みだけとなる。従って据付作業性を飛躍的に向上させることができる。
【0026】
参考例
図9は、上記固定手段の参考例を説明するための断面図である。背面側フレーム12の立垂部12aには取付穴36が穿設されている。そしてスペーサ38を介して作業ネジ37が上記取付穴36に挿通され、さらにボード7に螺着されている。これは、特に木ネジ等の螺着が可能なボード7であった場合や、木ネジ等の螺着が可能な補強材を設けた場合に限って採用される参考例である。
【0027】
【発明の効果】
上記請求項1の床置形空気調和機の室内機では、居室において占有することとなる床面積を減少させることにより、居住性の低下を回避することが可能となる。また外観性を向上させるための特別な部材や作業が不要となるので、作業性を向上させるとともにコストダウンを図ることが可能となる。さらに住宅側では壁に開口を設けるだけでよいので、大幅な住宅の改造を不要とすることが可能となる。また上記床置形空気調和機の室内機では、接続部と壁面とを当接させて据え付けるようにしているので、特別な部材を用いることなく室内と壁内との連通を遮断することが可能となる。さらに上記床置形空気調和機の室内機では、据付枠等の特別な部材を用いることなく据付固定を行うことができるので、さらにコストダウンを図ることが可能となる。また据付時における固定手段に対しての作業が室内側から可能となるので、据付作業性をさらに向上させることが可能となる。
【0028】
請求項の床置形空気調和機の室内機では、据付作業において埋入部を円滑に壁内に埋入させることができるので、据付作業性を一段と向上させることが可能となる。
【0029】
請求項の床置形空気調和機の室内機では、壁板の厚さが異なる場合や、壁板に例えば補強桟等が取り付けられているときにも確実な据付固定を行うことが可能となる。
【0030】
請求項の床置形空気調和機の室内機では、埋入部にカバー部材を取り付けることで前面部とカバー部材とが連接するようになるので、従来通りの床置形空気調和機の室内機として使用するときの外観性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の床置形空気調和機の室内機の一実施形態を示し、(a)はその斜視図であり、(b)は据付状態を示す断面図である。
【図2】 上記室内機を据え付ける壁を示し、(a)は正面図であり、(b)は断面図である。
【図3】 実施形態1の床置形空気調和機の室内機に設けられた固定手段を示す断面図である。
【図4】 開口近傍に設けられた補強桟を示す断面図である。
【図5】 上記室内機の下部側の据付作業を説明する斜視図である。
【図6】 上記固定手段の変形例を示す図である。
【図7】 実施形態2の床置形空気調和機の室内機に設けられた固定手段を示す断面図である。
【図8】 実施形態3の床置形空気調和機の室内機に設けられた固定手段を示す断面図である。
【図9】 床置形空気調和機の室内機に設けられた固定手段の参考例を示す断面図である。
【図10】 従来例の床置形空気調和機の室内機の据付状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 本体ケーシング
1a 吸込口
1b 吹出口
2 前面部
3 埋入部
4 接続部
5 カバー部材
6 開口
7 ボード
9 壁
16 作業ネジ
18 上端部
21 熱交換器
24 ボード用金具穴
25 補強桟用金具穴

Claims (4)

  1. 本体ケーシング(1)の内部に熱交換器(21)、送風ファン等を備えるとともに、その前面側に吸込口(1a)と吹出口(1b)とを備えて成る床置形空気調和機の室内機において、上記本体ケーシング(1)は、室内の壁板(7)に設けた開口(6)から壁(9)内に埋入させる埋入部(3)と、この開口(6)を室内側から覆う前面部(2)と、この前面部(2)と上記埋入部(3)とを接続して壁板(7)に沿って延びる接続部(4)とを有して成り、上記接続部(4)を室内側から壁板(7)に当接させて据え付けるよう成されており、上記開口(6)の周囲の壁板(7)を壁(9)内側から押圧し、上記接続部(4)との間で上記壁板(7)を挟持する押圧部(18)と、この押圧部(18)を上記接続部(4)に押圧させる作業が室内側から可能な作業部(16)とを有する固定手段を備えていることを特徴とする床置形空気調和機の室内機。
  2. 上記埋入部(3)の側面に固定具用穴(24)を備え、上記固定手段は、その押圧部(18)を上記固定具用穴(24)から本体ケーシング(1)外に出没自在となるよう成されていることを特徴とする請求項の床置形空気調和機の室内機。
  3. 上記固定具用穴(24)(25)は、前後に複数個が並設されていることを特徴とする請求項の床置形空気調和機の室内機。
  4. 上記埋入部(3)に着脱可能に取り付けられるカバー部材(5)を有し、このカバー部材(5)は、上記埋入部(3)に取り付けた状態で上記前面部(2)と連接して成ることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかの床置形空気調和機の室内機。
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