JP3840542B2 - Afi構造を有する結晶性アルミノシリケートの製造方法 - Google Patents
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Description
なお、前記AFI構造とは、国際ゼオライト協会のFramework Type Code(FTC)がAFIに相当する骨格トポロジーを持つ構造、すなわち、ユニットセル(単位胞)の結晶系はヘキサゴナル(六方)で、直径0.73nmの12員環1次元細孔を持つ構造を意味する。
しかしながら、この方法は、2段階法であることから、工業的方法としては不満足のものであるし、シリケート中のホウ素原子をアルミニウム原子で置換する方法であるので、分子中へのアルミニウム原子の導入量が不十分であった。
(1)AFI構造を有する結晶性アルミノシリケートの製造方法において、(i)ベータゼオライト、(ii)アルカリ金属源、(iii)ケイ素源、(iv)アルミニウム源、(v)構造規制有機物質及び(vi)水からなる混合物を、50〜200℃の温度で加圧下で反応させることを特徴とする前記方法。
(2)該ベータゼオライトに含まれるケイ素[(Si(β)]と、該ケイ素源に含まれるケイ素(Si)との原子比[Si(β)]/[Si]が0.02以上であることを特徴とする前記(1)に記載の方法。
(3)該AFI構造を有する結晶性アルミノシリケートにおいて、そのアルミニウムとケイ素との原子比[Al]/[Si]が0.0025〜0.05であることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の方法。
本発明により得られる[Al]−AFI−ゼオライトは、触媒や吸着剤等として有利に用いられる。
このベータゼオライトは、水素(H)型のものであってもよいし、アルカリ金属塩型やアンモニウム塩型のものであってもよい。
本発明においては、該ベータゼオライトは、平均粒径が0.2〜1.0μm、好ましくは0.25〜0.5μmの粉末状で反応に供される。
ケイ素源としては、コロイド状シリカ、シリカヒドロゾル、ケイ酸、ケイ酸塩、ケイ酸水酸化物、シリカゲル、オルトケイ酸エチル、オルトケイ酸メチル等が挙げられる。
このようなものには、第1級〜第3級アミン化合物や第4級アンモニウム化合物が包含される。アミン化合物の具体例としては、スパルテイン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エチレンジアミン、プロピルアミン、ジエチルアミン、ベンジルアミン、ピリジン、ピペリジン等が挙げられる。アンモニウム化合物の具体例としては、メチルスパルテイニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラプロピルアンモニウム、ジベンジルジメチルアンモニウム等の水酸化物又は各種塩(塩化物、臭化物等)が挙げられる。
SiO2/Al2O3:20〜400、好ましくは100〜250
HO/SiO2:0.05〜1.0、好ましくは0.1〜0.5
H2O/SiO2:10〜100、好ましくは30〜60
M/SiO2:0.02〜1.0、好ましくは0.05〜0.5
R/SiO2:0.05〜0.5、好ましくは0.1〜0.3
前記において、Mはアルカリ金属イオンを示し、RはSDAを示す。
なお、ベータゼオライトに含まれるSiやAl等の金属成分は、前記SiO2やAl2O3に換算される。
即ち、オートクレーブに前記した成分組成の反応原料を加え、水熱合成反応を行う。反応温度は、100〜200℃、好ましくは150〜190℃、より好ましくは170〜180℃である。反応圧力は、その反応温度に対応する水蒸気圧又はそれ以上の圧力である。反応時間は通常12〜96時間、好ましくは24〜48時間である。
(SiO2)n(Al2O3) (1)
(式中、nは20〜400の数を示す)
これらの用途に供される[Al]−AFI−ゼオライトは、水素型や、アルカリ金属塩型、アンモニウム塩型等の形態であることができる。
(ベータゼオライトの合成)
テフロン(商標)製容器に構造規制有機物質(SDA)としてテトラエチルアンモニウムヒドロキシド(35wt%)9.4665gと、9.457gのテトラエチルアンモニウムブロマイドを入れ、アルミ源として0.138gのNaAlO2を加えて10分間程撹拌した。その後、ケイ素源としてLudoxHS−40(コロイダルシリカ)を11.265g加えてさらに10分間撹拌し、2.512gのトリエタノールアミンを加えて3時間撹拌してゲルを得た。ゲル中の組成モル比は、1SiO2:0.3TEA+OH−:0.6Et4N+Br−:0.0084Al2O3:0.02NaOH:15H2O:0.22TEAである。得られたゲルをオートクレーブに移し、150℃のオーブンで7日間静置して合成を行った。得られた生成物を室温まで冷却した後、濾過し、蒸留水で洗浄して乾燥させた。
このようにして、SiO2/Al2O3モル比=100のベータゼオライトを得た。
アルカリ金属源としてのNaOH(6.297mmol/g水溶液)を0.157g、参考例1で得たベータゼオライト(H型、ケイ素源とアルミ源を兼ねる)0.301g、Cab−O−Sil(フュームドシリカ)0.298g、SDAとしてのメチルスパルテイニウムヒドロキシド(0.606mmol/g水溶液)を2.482g、水5.764gをオートクレーブに入れ、反応温度175℃で水熱合成反応を行った。24時間の反応で純度95%以上の純粋な[Al]−AFI−ゼオライト(AFI構造を有する結晶性アルミノシリケート)([Al]−SSZ−24)0.501g(収率70%)を得た。
このゼオライトは、次の組成式(2)で表されるものであった。
(SiO2)200(Al2O3) (2)
実施例1において、ベータゼオライトとしてNa塩型のものを用いた以外は同様にして実験を行った。この場合にも、24時間の反応で純粋な[Al]−AFI−ゼオライトが得られた。
実施例1で得た[Al]−AFI−ゼオライトを空気中で650℃で4時間焼成した。
この焼成ゼオライトの性状を以下に示す。
(1)比表面積(BET) :423.6m2/g
(2)比表面積(t−plot):632.8m2/g
(3)外部比表面積 :48.7m2/g
(4)細孔容積 :144.0mm3/g
Claims (3)
- AFI構造を有する結晶性アルミノシリケートの製造方法において、(i)ベータゼオライト、(ii)アルカリ金属源、(iii)ケイ素源、(iv)アルミニウム源、(v)構造規制有機物質及び(vi)水からなる混合物を、50〜200℃の温度で加圧下で反応させることを特徴とする前記方法。
- 該ベータゼオライトに含まれるケイ素[(Si(β)]と、該ケイ素源に含まれるケイ素(Si)との原子比[Si(β)]/[Si]が0.02以上であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 該AFI構造を有する結晶性アルミノシリケートにおいて、そのアルミニウムとケイ素との原子比[Al]/[Si]が0.0025〜0.05であることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
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