JP3840278B2 - 防水性シール材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくともその一表面に粘着層が設けられた防水性シール材に関する。本発明の防水性シール材は、シール材そのものが防水性に優れるとともに、特に被シール体がガラス等、その表面における水の接触角が小さい材料であっても、界面における浸水、透水が確実に防止される。
【0002】
【従来の技術】
従来より防水性シール材として、独泡タイプのEPDM発泡体、ポリ塩化ビニル発泡体及びポリエチレン発泡体、或いは連泡タイプの軟質ポリウレタン発泡体等のゴム又は樹脂発泡体が使用されている。特に軟質ポリウレタン発泡体は圧縮永久歪等、優れた物性を有するため多用されている。これらはポリ塩化ビニル発泡体を除いて通気性が低く、また、素材そのものが撥水性であることにより防水性が発現されている。
【0003】
防水性を評価する方法としてはU字試験が一般に採用されている。これはU字状であって断面が方形等の試片を、所定の圧縮率でもって二枚のアクリル樹脂板の間に挟み、U字状部分に水を入れて底部からの漏水の有無或いは漏水に至る時間を観察、評価するものである。この方法により従来から実用に供されている防水性シール材の性能を評価した場合、一般にシール材そのものの透水により漏水することはほとんどない。
【0004】
しかし、シール材と被シール体との界面から漏水することが多く、従来より、シール材の原材料として疎水性の高いものを選択したり、シール材中に疎水性物質を混入或いはシール材と疎水性物質とを反応させたりして、より疎水性の高いシール材の開発が進められている。そして実際に上記U字試験において実質的に漏水のないシール材も開発されている。
【0005】
U字試験では上記のように通常アクリル樹脂板が使用されるが、これはシール材を実用に供する場合の被シール体に相当するものである。実際の被シール体は勿論アクリル樹脂ばかりではなく、各種ゴム又は樹脂からなる成形品、或いは金属、ガラス等各種の素材からなる。そこで各種の被シール体を想定し、且つそれらの表面における水の接触角に着目して、アクリル樹脂板に代え各種素材からなる成形板を使用して通常のU字試験と同様にしてその止水性を評価した。
【0006】
その結果、同じ防水性シール材を使用しても、被シール体に相当する試験材料表面における水の接触角によって結果が大きく異なることが分かった。防水性シール材が適用される建材等各種材料の表面における水の接触角は、例えば、樹脂ではナイロン;52、ポリカーボネート;56、硬質ポリ塩化ビニル;68、軟質ポリ塩化ビニル;73、低圧法ポリエチレン;73、アクリル樹脂;75及び高圧法ポリエチレン;81等である。また、金属ではアルミニウム箔;77、鉄板;50等であり、その他材料ではガラス;45、デコラ;58、アクリル塗装板;90等である。
【0007】
上記のように接触角の異なる材料を使用してU字試験をすると、その接触角によって漏水に至る時間に大きな差が生じることは前記の通りである。特に接触角が50°以下の表面を有する材料では、通常アクリル樹脂板では24時間以上の止水性を有する防水性シール材を使用しても、高々10分程度で漏水に至ることが見出された。
【0008】
上記の被シール体に相当する材料の違いによる止水性について、以下により具体的に説明する。例えば接触角75°の表面を有するアクリル樹脂板を使用し、モルトプレンSH(ウレタン系防水性シール材、株式会社イノアックコーポレーション製)を50%圧縮し、水深100mmにてU字試験を実施した結果、48時間以上の止水性が確認された。アクリル樹脂板を接触角40°の表面を有するガラス板に代えた他は同様にして試験をしたところ5分で漏水が始まった。また、表面にフッ素樹脂を薄くコーティングした接触角100°の表面を有するガラス板を使用したところ、48時間以上の止水性が確認された。
【0009】
このように同じ防水性シール材を使用しても、被シール体に相当する材料の表面における水の接触角が小さい場合は、漏水に至る時間が極端に短くなる。そしてポリ塩化ビニル、アルミニウム、デコラ及びガラス等、実際に何らかの防水処理、手段を要する用途に使用されることの多い材料は、前記のようにアクリル樹脂に比べて一般に相当に接触角が小さい。そのため被シール体を構成する材料の接触角にかかわりなく、防水性シール材と被シール体との界面からの漏水を確実に防止することができる、優れた止水性を有する防水性シール材の開発が望まれている。
【0010】
上記の問題を解決するため、一体発泡により表面に皮膜を形成したポリウレタンフォームの開発も試みられている。モールド法によってポリウレタンフォームを成形すれば、一般にその表面には皮膜が形成される。更に簡便な方法として、ダブルコンベア方式でポリウレタンフォームを成形すれば、両面に皮膜を有する長いシート状のフォームを得ることもできる。
【0011】
また、例えば前記モルトプレンSHを発泡、硬化させる際、ポリオール成分又はポリイソシアネートに粘着付与剤を添加し、混合液を2枚の離型紙の間に流し込んでそのまま発泡させ、反応、硬化が終了した後、離型紙を剥がすと両面に薄い皮膜を有するポリウレタンフォームが得られる。このフォームを防水性シール材として、ガラス板、アクリル樹脂板及びフッ素コーティングを施したガラス板で挟んでU字試験を行ったところ、ガラス板も含めすべての材料で48時間経過後も漏水はなかった。
【0012】
しかし、上記のダブルコンベア方式等によってフォームを製造する場合、離型紙等の間にて発泡させるため、密度が上昇してコストアップとなる、所定厚さの薄いフォームとする必要があるため、生産性が低くコストアップとなる等の問題がある。また、皮膜の厚さのコントロールが難しく、適切な厚さでの生産が難しいとの問題もある。
【0013】
更に、皮膜には、柔軟であり且つ適度な粘着性によって被シール体との密着性が高いことが要求され、皮膜以外の部分には、気泡が細かく、通気性が低く、圧縮永久歪が小さいことが必要とされている。このように皮膜とそれ以外の部分とではその要求特性が大きく異なる。しかし、上記方法では皮膜とそれ以外の部分とが同一組成の原料からなっているため、特に皮膜に特有の性質を要する場合に対応できない等の問題もある。また、皮膜のみに配合すれば足りる添加剤、例えば粘着付与剤、酸化防止材等についても、フォーム全体への配合となってしまいコストアップとなる。
【0014】
尚、ダブルコンベア方式によってシート状のポリウレタンフォームを生産する方法では、皮膜のピンホールを皆無とすることは難しく、且つ皮膜の厚さも不均一になり易い。そのため上記方法によって得られる防水性シール材では、その全面に渡って安定した均一な止水性を実現することは困難である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題を解決するものであり、ポリウレタンフォームの表面に特定のポリウレタンからなる粘着層を設けた防水性シール材を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
発明の防水性シール材は、ポリウレタンフォームからなる基体と、少なくともその一表面に設けられる粘着層とからなる防水性シール材であって、上記基体の表面には、上記ポリウレタンフォームの気泡が開口しており、上記基体と上記粘着層との界面近傍においては、上記ポリウレタンフォームの気泡壁が、上記粘着層に貫入しており、且つ上記粘着層は、少なくとも粘着付与剤を含有するポリウレタンにより形成されており、上記ポリウレタンは、少なくとも粘着付与剤を含有するイソシアネート末端プレポリマーからなる原料を湿気硬化させてなり、該イソシアネート末端プレポリマーの末端イソシアネート基の含有量は15%以下であり、且つ上記原料の100℃における粘度が10〜5000ポイズ、及び流動点が40℃以上であり、上記イソシアネート末端プレポリマーを100重量部とした場合に、上記粘着付与剤は40〜100重量部であることを特徴とする。
【0017】
上記「ポリウレタンフォーム」としては、各種のフォームを使用し得るが、圧縮永久歪等に優れる連泡型ポリウレタンフォームが好適である。また、柔軟性等に優れる軟質ポリウレタンフォームが好ましい。更に、ポリオールとしてポリエステルタイプのものを使用した場合は、得られるフォームが加水分解によって劣化し易いため、ポリエーテルポリオールを使用したエーテルタイプのものが好ましい。このエーテルタイプのポリウレタンフォームは紫外線等により劣化する傾向があるため、必要に応じて適量の紫外線吸収剤、酸化防止剤等を添加して使用する。
【0018】
上記「粘着層」は、少なくとも粘着付与剤を含有するイソシアネート末端プレポリマー(以下、単にプレポリマーということもある。)を原料として形成される。そして、この「イソシアネート末端プレポリマー」の末端イソシアネート基の含有量は15%以下、特に7%以下であり、また、上記原料の100℃における粘度が10〜5000ポイズ、特に50〜3000ポイズ、及び流動点が40℃以上、特に50℃以上であることが好ましい。
【0019】
上記末端イソシアネート基の含有量が15%を越える場合は、湿気硬化の際ピンホールが発生することがあり、また、所定の粘度以上のプレポリマーが得られないため好ましくない。また、上記100℃における粘度が10ポイズ未満では、離型性を有する基材表面において、原料がその表面張力によって液滴になろうとする現象を生じ、均一な厚さの粘着層を形成することが困難となる。更に、この粘度が5000ポイズを越える場合は、所定厚さ以下の粘着層とすることが容易ではない。また、流動点が40℃未満では、原料が液滴になろうとする現象を生ずるとともに、ピンホールのない粘着層を形成することが困難となり好ましくない。
【0020】
上記プレポリマーの末端イソシアネート基の含有量が7%以下であり、上記原料の粘度が20〜2000ポイズ、特に40〜1000ポイズ、及び流動点が50℃以上であれば、離型紙等の表面において上記原料が均一な厚さの粘着層を形成し、且つピンホールの発生もないためより好ましい。また、所定厚さの粘着層を容易に形成することもできる。尚、上記の流動点とは、プレポリマーが融点を持つものであればその融点のことであり、融点を持たない場合は、ガム状の固体が流動を開始する温度を意味する。
【0021】
上記の「イソシアネート末端プレポリマー」は、反応型ホットメルトタイプのプレポリマーであり下記のようなものが挙げられる。
(1) 結晶性を有するポリオールとポリイソシアネートを反応させて得られるプレポリマー
結晶性を有するエーテル系ポリオールとしてはポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)等が挙げられる。また、エチレンオキサイドを付加重合させて得られるポリエチレングリコール(EG)であって、分子量が500以上、融点が30℃以上のものを使用することもできる。更に、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのブロックコポリマーであって、エチレンオキサイドの重量比が40%以上、且つ平均分子量が1500以上であるものも融点を持つことが知られている。
【0022】
上記のエーテル系ポリオールとしては以下の各種の市販品を利用することができる。三洋化成株式会社製、商品名「PTMG3000」(水酸基価;24)、商品名「ニューポール PE−68」(水酸基価;35)、商品名「ニューポール PE−78」(水酸基価;45)、商品名「ニューポール PE−108」(水酸基価;60)、商品名「PEG2000」(水酸基価;45)
【0023】
また、エステル系ポリオールとしては、1,4−ブタンジオール(BG)、エチレングリコール又はヘキサンジオール(HG)とアジピン酸(AA)等との縮合物、及びラクトンエステルとして分類されるカプロラクトンの開環縮合物であるポリオール等が挙げられる。
【0024】
上記のエステル系のポリオールとしては以下の各種の市販品を利用することができる。旭電化株式会社製、商品名「ニューエース F15−20」(水酸基価;45)、商品名「ニューエース F7−37」(水酸基価;50)、以上、EGとAAとの反応生成物、商品名「ニューエース F13−35」(水酸基価;50)、BGとAAとの反応生成物、商品名「ニューエース F9−30」(水酸基価;50)、商品名「ニューエース L4−71」(水酸基価;50)、以上、EG及びBGとAAとの反応生成物、商品名「ニューエース YG−111」(水酸基価;50)、HGとAAとの反応生成物
【0025】
日立化成ポリマー株式会社製、商品名「TA22−196」(水酸基価;50)、BGとAAとの反応生成物、商品名「TA22−102」(水酸基価;55)、商品名「テスラック 22−190」(水酸基価;60)、以上、HGとAAとの反応生成物、商品名「テスラック 22−145」(水酸基価;65)、商品名「テスラック 22−146」(水酸基価;65)、シクロヘキサンジメタノールとAAとの反応生成物、商品名「テスラック 22−057A」(水酸基価;65)、商品名「テスラック 22−228」(水酸基価;65)、HGとセバシン酸との反応生成物
【0026】
更に、カプロラクトンの開環縮合物としては、ダイセル化学工業株式会社製、商品名「プラクセル 210」(水酸基価;55)、商品名「プラクセル 210」(水酸基価;55)、商品名「プラクセル 230」(水酸基価;60)等が挙げられる。
【0027】
(2) 添加剤を使用する製法
融点を持たないポリオールを使用する場合、反応系に融点を有する添加剤を混合することにより流動点を有するプレポリマーを調製することができる。融点を有する添加剤としては、芳香族系の炭化水素、直鎖脂肪族エステル系等のワックス、石油系炭化水素パラフィンワックスなどが挙げられる。これら添加剤は、プレポリマーの調製時、使用するポリオールと相溶性のあるものはポリオールに溶解し、ポリイソシアネートと相溶性のあるものはポリイソシアネートに溶解して使用される。
【0028】
また、プレポリマーと上記の各種添加剤との相溶性を向上させるため、相溶化剤として可塑剤や炭化水素系の溶剤などを適宜使用することもできる。更に、ポリブテン、ジオクチルフタレート、ジオクチルアジペート、ダイマー酸縮合エステル等、上記の炭化水素系の溶剤などと相溶性を有するポリオールを共用することも有効である。
【0029】
本発明では、上記の各種のポリオールを適宜選択し、ポリイソシアネートと反応させてプレポリマーを調製する。ポリイソシアネートとしては、結晶性を有し且つ反応性が高く、融点の高いMDI、特に純MDI等が好適である。また、これらに粘着付与剤及び必要であれば粘度調整剤等として、各種添加剤を配合して使用することができる。
【0030】
上記「粘着付与剤」としては、通常、ホットメルト系接着剤等に使用されるものを特に制限されることなく使用することができる。例えばタール、アスファルト、クマロン樹脂等の石油樹脂などが挙げられ、これらは2種以上を併用することもできる。この粘着付与剤は、プレポリマー100重量部に対して40〜100重量部、特に60〜80重量部程度使用することが好ましい。この配合量が40重量部未満では十分な止水性が得られない。また、100重量部配合すれば十分な止水性が実現され、それ以上配合した場合は、他成分と均一に混合することが容易ではない。更に、防水性シール材の強度が低下したり、粘着性が過大となって表面がべとつき取り扱い難くなるため好ましくない。
【0031】
また、本発明の防水性シール材では、その粘着層は紫外線等に晒される場合も多い。そのため酸化防止剤及び紫外線吸収剤等を配合し、熱劣化、酸化劣化或いは紫外線劣化等を抑えることが好ましい。酸化防止剤等としては、通常、樹脂に配合されるものを用いることができるが、特にヒンダードアミン系或いはヒンダードフェノール系の酸化防止剤が好適である。これらは酸化防止機能と同時に紫外線吸収機能も併せ有するものであるが、特に必要であれば、更に通常の紫外線吸収剤を配合してもよい。
【0032】
酸化防止剤等の配合量は、プレポリマー100重量部に対して0.1〜2重量部、特に0.2〜1重量部の範囲が好ましい。この配合量が0.1重量部未満では十分な耐候性が得られない。また、2重量部配合すれば十分な耐候性が実現され、それ以上の配合は必要がない。
【0033】
更に、本発明の防水性シール材では、ポリウレタンフォームからなる基体の厚さは、通常のシール材と同程度でよく、3〜25mm、特に7〜18mm程度であればよい。また、粘着層は、被シール体と全面に渡って均等且つ十分に密着することができ、しかも取り扱い時等に容易に破損しない程度の強度があればよい。この厚さは20〜500μm、特に50〜300μm、更には100〜200μmの範囲が好ましい。この厚さであれば確実な止水ができるとともに強度も十分である。
【0034】
以上詳述したように、本発明の防水性シール材では、ポリウレタンフォームからなる基体と粘着層とを、それぞれの要求特性等に応じて任意に設計することができる。特に粘着層のみに必要な粘着性与剤の配合などは、基体にはまったく不要であり、むしろ圧縮永久歪等の物性を低下させるものである。また、酸化防止剤等も基体、粘着層それぞれに適宜のものを適量配合することができ、更に、上記のように粘着層の厚さも容易に調整することができる。このように本発明の防水性シール材では、所要の止水性、物性、或いは被シール体の種類等によって、最適な防水性シール材とすることができ、ダブルコンベア方式等では製造することができない、性能、コスト等すべてにバランスのとれた防水性シール材を得ることができる。
【0035】
また、発明の防水性シール材は、ポリウレタンフォームからなる基体と、少なくともその一表面に設けられる粘着層とからなる防水性シール材の製造方法において、少なくとも粘着付与剤を含有するイソシアネート末端プレポリマーからなる原料を、その流動点以上の温度に加熱して流動状態とした後、離型性を有する基材表面に流延して上記粘着層を形成することとなる皮膜を形成し、その後、該皮膜が流動状態にあるうちに、該皮膜に、上記ポリウレタンフォームの気泡が開口した表面を圧着し、次いで、冷却して上記皮膜を固化させ、その後、上記イソシアネート末端プレポリマーを湿気硬化させることにより得ることができる
【0036】
上記「原料」は、常温では固体であって100℃での粘度が比較的低いものである。そして流動点を越える温度に加熱された後、常温の離型紙等、「離型性を有する基材」の表面に液状で供給され、流延することによって「皮膜」が形成される。上記皮膜は、離型紙等の表面で急激に温度が低下し、急速な粘度上昇が生じ、常温にまで温度低下した時点では固体状となる。従って、軟質ポリウレタンフォーム等の基体の皮膜への「圧着」は、皮膜の粘度が上昇をしている間であって、固化する前に実施する必要がある。皮膜が流動性を失った後では、フォーム表面に開口した気泡の壁を皮膜に貫入させることができない。
【0037】
また、離型紙等の表面に形成される皮膜にピンホールを生成させず、且つ圧着したフォームを十分に皮膜中に貫入させるためには、上記原料の60〜70℃の温度範囲における粘度が少なくとも1000ポイズ、特に1000〜3000ポイズ程度であることが好ましい。本発明では、通常の操作に従って皮膜形成に続いて連続的に基体の圧着、貫入を行った場合、その時点での皮膜の温度は上記範囲程度となる。その時点で原料の粘度が上記範囲であれば、容易に確実に基体を皮膜中に貫入させることができる。
【0038】
上記の粘度があまりに低い場合は、圧着されたフォームの気泡開口部にプレポリマー等からなる原料が含浸されてしまって、十分な厚さの皮膜即ち粘着層が形成されなくなる。この場合、防水性シール材は通気性を有するものとなってしまい、防水性、特に止水性が劣ったシール材しか得られない。
【0039】
これまでの、例えばダブルコンベア方式で表面に皮膜を有するシール材を製造する方法では、常温或いはかなり温度の低い原料が供給され、その後、これを加熱することにより反応、硬化させ、シール材が得られている。しかし、本発明の方法では、原料は例えば100℃程度の高温で供給され、その後、これを室温程度にまで降温させて固化させ、次いで、「湿気硬化」させることによりシール材が得られる。このように本発明の防水性シール材の製造方法は、従来の方法とはまったく発想を異にするものである。
【0040】
また、発明の防水性シール材を用いた防水構造は、防水性シール材と被シール体により構成される防水構造において、上記防水性シール材は、ポリウレタンフォームからなる基体と、少なくともその一表面に設けられる粘着層とからなり、上記粘着層は、少なくとも粘着付与剤を含有するポリウレタンにより形成されるとともに、上記被シール体に密着されており、且つ上記被シール体の表面における水の接触角が70°以下であることを特徴とする。
【0041】
同じ防水性シール材を使用しても、防水性、特に止水性が被シール体によって大きく異なることは前記の通りである。本発明の防水構造では、特定の粘着層を有する防水性シール材を使用することにより、被シール体の材質にかかわりなく、言い換えれば、それら材料表面における水の接触角の大小にかかわりなく、極めて優れた止水性を有する防水構造とすることができる。特に上記のポリウレタンが発明の、少なくとも粘着付与剤を含有する特定のプレポリマーによって構成される場合は、より優れた性能の防水性シール材が得られる。
【0042】
本発明の防水構造では、上記「被シール体」が、その表面における水の接触角が50°以下の親水性の高い材料、例えばガラスからなる場合であっても、アクリル樹脂板などの疎水性の高い材料からなる被シール体である場合と同様、非常に優れた止水性が実現される。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例及び比較例を具体的に説明する。
実施例1
反応型ホットメルトタイプのプレポリマー(日立化成ポリマー株式会社製、商品名「ハイボン4811」)(末端イソシアネート基の含有量;4%)200gを、100℃に設定されたキュアー炉中にて溶融した。その溶融物に粘着付与剤として石油樹脂(三井石油化学工業株式会社製、商品名「「FTR6100」)40gと芳香族系炭化水素化合物(日本石油化学株式会社製、商品名「「ハイゾールSAS−LH」)20gとを混合して溶解し、原料(100℃における粘度;15ポイズ、流動点;60℃)を調製した。
【0044】
尚、上記の方法では、プレポリマーを予め溶融させ、その後、他成分を混合して溶解させているが、各成分を同時にキュア炉に供給して一時に溶融させてもよい。
【0045】
上記のようにして得られた溶融混合物を100℃に加熱されたロールコーターによって常温のシリコーン離型紙表面に100g/m2 の量で供給した。その後、アプリケータによって展延し、厚さ約100μmの皮膜を形成した。この皮膜の表面に、皮膜形成後直ちに厚さ10mmのポリウレタンフォーム(前出のモルトプレンSH)を圧着して、その気泡壁を貫入させ、一日放置して湿気硬化させた後シリコーン離型紙を剥がした。このようにして形成された粘着層を目視により観察したところ、柔軟且つ平滑で、ピンホールはまったく認められなかった。尚、JIS P 8117によって測定した通気性は150秒以上であった。
【0046】
このポリウレタンフォームの片面に粘着層が設けられた防水性シール材(実施品)、及び粘着層が設けられていないシール材(モルトプレンSHのみ、比較品)を使用し、下記のU字試験法によってそれらの止水性を評価した。
【0047】
U字試験法;シール材をU字状の打ち抜き型でプレスして打ち抜き、15mm幅でU字を形成する試片を得、その厚さ方向両側か│2枚のアクリル樹脂板又はガラス板を押し当て、50%圧縮した状態(従って│厚さは約5mmとなる。)で挟み、U字状内面底部から100mmの高さまで水を入れて放置した時の、U字状外面底部から水がしみだしてくるまでの時間を測定する。尚、実施品では粘着層が設けられていない面、比較品ではいずれかの一面は、接着剤によってアクリル樹脂板又はガラス板に接合し、この面から漏水がないようにして試験を行った。
【0048】
上記U字試験において、粘着層が設けられた防水性シール材では、粘着層は完全にアクリル樹脂板又はガラス板と密着しており、水は粘着層とアクリル樹脂板又はガラス板との間にまったく侵入せず、48時間経過後もなお漏水はまったくなかった。更に、上記U字試験において水深を200mmとし、水圧を高めた場合も同様に48時間経過後も漏水はまったくなかった。このように本発明の防水性シール材は、非常に優れた止水性を有するものであることが分かる。
【0049】
一方、粘着層が設けられていないポリウレタンフォームのみからなるシール材でも、シール材そのものの透水はほとんどみられなかった。しかし、ガラス板との界面では、試験開始5分後には水の侵入及び漏水がみられた。また、接触角の大きいアクリル樹脂板の場合は、水深100mmでは48時間経過後も漏水はまったくなかったが、水深200mmでは30分経過後には漏水が始まった。漏水の箇所はフォームとアクリル樹脂板との界面であった。いずれにしても比較品は止水性に劣るものであった。
【0050】
実施例2
プレポリマーを日立化成ポリマー「ハイボン4812」(末端イソシアネート基の含有量:4%)に代えた以外は実施例1と同様にして皮膜を形成し、同様にしてポリウレタンフォームを圧着、貫入させて防水性シール材を得た。尚、原料の100℃における粘度は35ポイズ、流動点は70℃であった。
【0051】
この防水性シール材について、実施例1と同様にして柔軟性、平滑性、ピンホールの有無及び通気性を評価したところ、結果は実施例1の場合とほとんど同様であった。また、同様にしてその止水性を評価したところ、ガラス板を使用し、水深を200mmとした、最も厳しい試験条件においても48時間経過後も漏水はまったくみられず、実施例1の防水性シール材と同様優れた止水性を有することが分かった。
【0052】
実施例3
ヒンダードフェノール系の酸化防止材であるトリエチレングリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕(チバガイギー社製、商品名「イルガノックス1010」)、及び紫外線吸収剤である(4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)(三共株式会社製、商品名「サノールLS744」)を、それぞれ1g更に配合した以外は実施例2と同様にして皮膜を形成し、同様にしてポリウレタンフォームを圧着、貫入させて防水性シール材を得た。
【0053】
上記のようにして得られた防水性シール材について、実施例1と同様にして柔軟性、平滑性、ピンホールの有無及び通気性を評価したところ、結果は実施例1の場合とほとんど同様であった。また、同様にしてその止水性を評価したところ、ガラス板を使用し、水深を200mmとした、最も厳しい試験条件においても48時間経過後も漏水はまったくみられず、実施例1の防水性シール材と同様優れた止水性を有することが分かった。
【0054】
また、得られた防水性シール材及び上記組成のうち酸化防止剤と紫外線吸収剤とを配合しないで、同様にして製造した防水性シール材、並びに粘着層を有さないポリウレタンフォームのみからなるシール材(比較品)について、その耐候性を評価した。耐候性評価はフェードメーターによって実施し、ブラックパネルの温度は63℃とした。測定時間は500時間までとし、経時による引張強度の低下を測定し、初期強度に対する強度保持率で耐候性を表す。尚、初期強度は、実施例の防水性シール材が1.05kg/cm2 、比較品が1.15kg/cm2 であった。結果を表1に示す。
【0055】
【表1】
Figure 0003840278
【0056】
表1の結果によれば、粘着層を有さない比較品では、100時間経過後には保持率は既に50%にまで低下し、300時間では保持率が0になっている。これに対して酸化防止剤等を配合しない防水性シール材では、保持率が50%に低下するのが400時間経過後であり、500時間でも保持率は35%であって、優れた耐候性を有することが分かる。また、酸化防止剤等を配合した防水性シール材では、500時間経過後も保持率は53%と高く、非常に優れた耐候性を有するものであることが分かる。
【0057】
実施例4
ダイマー酸エステルポリオール(日立化成ポリマー株式会社製、商品名「テスラック2458」)100gに、「SAS−LH」20gと「FTR6100」60gを混合し、加熱溶解した後、純MDI70gを加えて2時間混合、加熱し、プレポリマーを調製した。このプレポリマーは、60℃以上では流動性を有し、100℃における粘度が20ポイズであり、末端イソシアネート基の含有量が5%であった。
【0058】
上記のプレポリマーを使用した以外は実施例1と同様にして皮膜を形成し、同様にしてポリウレタンフォームを圧着、貫入させて防水性シール材を得た。この防水性シール材について、実施例1と同様にして柔軟性、平滑性、ピンホールの有無及び通気性を評価したところ、結果は実施例1の場合とほとんど同様であった。また、同様にしてその止水性を評価したところ、ガラス板を使用し、水深を200mmとした、最も厳しい試験条件においても48時間経過後も漏水はまったくみられず、実施例1の防水性シール材と同様優れた止水性を有することが分かった。
【0059】
実施例5
「テスラック2458」25g、ポリエステルポリオール(ダイセル化学工業株式会社製、商品名「プラクセル240」)75g、「SAS−LH」20g及び「FTR6100」60gを、100℃にて混合して溶解し、均一な混合液を得た後、溶融させた純MDI70gを投入し、均一な攪拌混合を実施した後、更に100℃にて2時間攪拌を継続し、プレポリマーを調製した。このプレポリマーは、60℃以上では流動性を有し、100℃における粘度が40ポイズであり、末端イソシアネート基の含有量が5%であった。
【0060】
上記のプレポリマーを使用した以外は実施例1と同様にして皮膜を形成し、同様にしてポリウレタンフォームを圧着、貫入させて防水性シール材を得た。この防水性シール材について、実施例1と同様にして柔軟性、平滑性、ピンホールの有無及び通気性を評価したところ、結果は実施例1の場合とほとんど同様であった。また、同様にしてその止水性を評価したところ、ガラス板を使用し、水深を200mmとした、最も厳しい試験条件においても48時間経過後も漏水はまったくみられず、実施例1の防水性シール材と同様優れた止水性を有することが分かった。
【0061】
実施例6
「テスラック2458」25g、ポリエーテルポリオール(三洋化成株式会社製、商品名「PTMG3000」75g、「SAS−LH」20g及び「FTR6100」60gを、100℃にて混合して溶解し、均一な混合液を得た後、溶融させた純MDI70gを投入し、均一な攪拌混合を実施した後、更に100℃にて2時間攪拌を継続し、プレポリマーを調製した。このプレポリマーは、50℃以上では流動性を有し、100℃における粘度が50ポイズであり、末端イソシアネート基の含有量が5%であった。
【0062】
上記のプレポリマーを使用した以外は実施例1と同様にして皮膜を形成し、同様にしてポリウレタンフォームを圧着、貫入させて防水性シール材を得た。この防水性シール材について、実施例1と同様にして柔軟性、平滑性、ピンホールの有無及び通気性を評価したところ、結果は実施例1の場合とほとんど同様であった。また、同様にしてその止水性を評価したところ、ガラス板を使用し、水深を200mmとした、最も厳しい試験条件においても48時間経過後も漏水はまったくみられず、実施例1の防水性シール材と同様優れた止水性を有することが分かった。
【0063】
実施例7
ポリエーテルポリオール(三洋化成株式会社製、商品名「ニューポールPE108」100g、「SAS−LH」30g及び「FTR6100」30g、「イルガノックス1010」及び「サノールLS744」1gを、100℃にて混合して溶解し、均一な混合液を得た後、溶融させた純MDI70gを投入し、均一な攪拌混合を実施した後、更に100℃にて2時間攪拌を継続し、プレポリマーを調製した。このプレポリマーは、40℃以上では流動性を有し、100℃における粘度が20ポイズであり、末端イソシアネート基の含有量が5%であった。
【0064】
上記のプレポリマーを使用した以外は実施例1と同様にして皮膜を形成し、同様にしてポリウレタンフォームを圧着、貫入させて防水性シール材を得た。この防水性シール材について、実施例1と同様にして柔軟性、平滑性、ピンホールの有無及び通気性を評価したところ、結果は実施例1の場合とほとんど同様であった。また、同様にしてその止水性を評価したところ、ガラス板を使用し、水深を200mmとした、最も厳しい試験条件においても48時間経過後も漏水はまったくみられず、実施例1の防水性シール材と同様優れた止水性を有することが分かった。
【0065】
また、得られた防水性シール材の耐候性を実施例3の場合と同様にして評価した。結果を前記の表1に併記する。その結果によれば、200時間経過後まで保持率100%が維持され、500時間経過後も保持率は70%であって、実施例3の場合にくらべても更に優れた耐候性を有するものであることが分かる。
【0066】
比較例1
融点を持たないポリエーテルポリオール(三洋化成株式会社製、商品名「GP−3000」)100gに、粗MDI(ダウ社製、商品名「PAPI135」)20g、更に感熱性触媒(サンアプロ社製、商品名「U−CAT SA503」)0.1gを加え十分に攪拌した。得られたプレポリマーの25℃における粘度は250センチポイズと非常に低いものであった。また、末端イソシアネート基の含有量は10%であった。
【0067】
上記のようにして得られたプレポリマーを常温のシリコーン離型紙の表面に100g/m2 の量で供給した。その後、アプリケータによって厚さ約100μmに展延した。次いで、密度45kg/m3 、厚さ10mmの軟質ポリウレタンフォームを圧着し、100℃のキュアー炉中にて加熱し、重合を促進させた。
【0068】
得られたシール材の性状等を実施例1と同様にして評価したが、柔軟ではあるものの、平滑性に劣り、また多数のピンホール状の空孔があり、0.4cc/cm2 /sec以下ではあるが通気性を有するものであった。
【0069】
更に、実施例1と同様にしてその止水性を評価したところ、シール材は完全にアクリル樹脂板又はガラス板と密着しているが、水がシール材と各被シール体との界面において、特にピンホール部分を伝って侵入していくことにより漏水が始まることが観察された。漏水に至る時間は、被シール体がアクリル樹脂板の場合、水深が100mmでは3時間、水深を200mmとした場合は15分であった。また、被シール体がガラス板の場合は、水深が100mmでは15分、水深を200mmとした場合は1分以内であった。
【0070】
比較例2
「GP−3000」100gに、「PAPI135」25g加え十分に攪拌し、プレポリマーを得た。得られたプレポリマーの25℃における粘度は1500センチポイズと非常に低いものであった。また、末端イソシアネート基の含有量は15%であった。
【0071】
上記のようにして得られた混合液を常温のシリコーン離型紙の表面に100g/m2 の量で供給した。その後、アプリケータによって厚さ約100μmに展延した。次いで、比較例1の場合と同じ軟質ポリウレタンフォームを圧着し、一日放置後に離型紙を剥がし、シール材を得た。得られたシール材の性状等及び止水性を実施例1と同様にして評価したところ、いずれの結果も比較例1と同様であり、非常に止水性に劣るシール材であることが分かった。
【0072】
【発明の効果】
発明によれば、ポリウレタンフォームからなる基体の表面に、粘着付与剤を含有する特定の粘着層が設けられており、シール材そのものの透水がないのはもとより、ガラス等、接触角の小さい親水性の高い材料からなる被シール体であっても、シール材と被シール体との界面からの漏水がまったくない、優れた止水性を有する防水性シール材を得ることができる。
【0073】
また、発明によれば、少なくとも粘着付与剤を含有する特定の反応型ホットメルトタイプのNCO末端プレポリマーを粘着層の原料として使用し、この原料によって形成される皮膜が流動状態にある間に、ポリウレタンフォームを圧着し、その気泡壁を貫入させ、その後、上記プレポリマーを湿気硬化させることにより、容易に優れた性能の防水性シール材を製造することができる。更に、発明によれば、被シール体がガラス等親水性の高い材料からなる場合であっても、漏水のない優れた防水構造とすることができる。

Claims (2)

  1. ポリウレタンフォームからなる基体と、少なくともその一表面に設けられる粘着層とからなる防水性シール材であって、
    上記基体の表面には、上記ポリウレタンフォームの気泡が開口しており、上記基体と上記粘着層との界面近傍においては、上記ポリウレタンフォームの気泡壁が、上記粘着層に貫入しており、且つ上記粘着層は、少なくとも粘着付与剤を含有するポリウレタンにより形成されており、
    上記ポリウレタンは、少なくとも粘着付与剤を含有するイソシアネート末端プレポリマーからなる原料を湿気硬化させてなり、該イソシアネート末端プレポリマーの末端イソシアネート基の含有量は15%以下であり、且つ上記原料の100℃における粘度が10〜5000ポイズ、及び流動点が40℃以上であり、
    上記イソシアネート末端プレポリマーを100重量部とした場合に、上記粘着付与剤は40〜100重量部であることを特徴とする防水性シール材。
  2. 上記粘着層の厚さが100〜200μmである請求項1記載の防水性シール材。
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