JPH059454A - 発泡性接着剤及びその用途 - Google Patents

発泡性接着剤及びその用途

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JPH059454A
JPH059454A JP19094891A JP19094891A JPH059454A JP H059454 A JPH059454 A JP H059454A JP 19094891 A JP19094891 A JP 19094891A JP 19094891 A JP19094891 A JP 19094891A JP H059454 A JPH059454 A JP H059454A
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JP
Japan
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weight
isocyanate
adhesive
foamable adhesive
isocyanate prepolymer
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JP19094891A
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English (en)
Inventor
Akira Shintani
彰 新谷
Yasuo Akita
康夫 秋田
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Taoka Chemical Co Ltd
Original Assignee
Taoka Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発泡性を有し間隙充填性に優れた一液性の常
温硬化型の発砲性接着剤を提供する。 【構成】 ポリエ−テルポリオ−ル系イソシアネ−トプ
レポリマ−10〜95%重量部およびポリエステルポリ
オ−ル系イソシアネ−トプレポリマ−5〜90重量%、
整泡剤0.01〜5重量%および非反応性の親水性有機
溶剤が0.1〜30重量%よりなることを特徴とする発
泡性接着剤。 【効果】 発泡しながら硬化することにより間隙充填性
に優れており、特に、塩ビ製のパイプ、樋、パネルなど
の水密性の接着に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、発泡性接着剤に関す
る。詳しくは発泡性を有し間隙充填性に優れた一液性の
常温硬化型の発泡性接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば塩ビ製のパイプを貼り合わ
せる接着剤として、アセトン等の有機溶剤に塩ビ系の樹
脂を溶解させて得られる溶剤型接着剤が用いられて来
た。かかる溶剤型接着剤は、通常、有機溶剤60〜90
重量%および塩ビ系合成樹脂40〜10重量%を含んで
なり、使用時に接合部に塗布すると成分中の有機溶剤が
被着体を溶解し、半乾燥状態の間に接合部を貼り合わせ
るものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
溶剤型接着剤は、樹脂固形分が少ないため有機溶剤の揮
発に伴いいわゆる肉痩せが生じ、被接着部が完全に密着
する形状でないと、間隙の箇所で必ずしも充分な充填性
が得られず、このため特に水道管や雨樋において接合部
で水漏れを起こす原因となった。また多量の有機溶剤を
大気中に放出するため、安全衛生上ならびに環境保護上
の面で好ましくないものであった。
【0004】従って、肉痩せを生じることなく、好まし
くは間隙部では膨張する接着剤が求められていた。ま
た、有機溶剤の含有量を減少させることが望まれてい
た。本発明は、かかる課題を解決しようとするものであ
る。
【0005】本発明者等は、前記の如き従来の接着剤が
有する欠点を解決すべく鋭意研究、検討の結果、本発明
を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ポ
リエ−テルポリオ−ル系イソシアネ−トプレポリマ−1
0〜95%重量部およびポリエステルポリオ−ル系イソ
シアネ−トプレポリマ−5〜90重量%、整泡剤0.0
1〜5重量%および非反応性の親水性有機溶剤が0.1
〜30重量%よりなることを特徴とする発泡性接着剤で
ある。
【0007】本発明に用いられるポリエ−テルポリオ−
ル系イソシアネ−トプレポリマ−とは、公知のポリエ−
テルポリオ−ル系イソシアネ−トプレポリマ−であり、
例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシドなどのオ
キシラン化合物を、例えばエチレングリコ−ルなどの低
分子量ポリオ−ルなどを開始剤として重合させて得られ
るポリエ−テルポリオ−ル、あるいはテトラヒドロフラ
ンを開環重合して得られるポリテトラメチレングリコ−
ルなどのポリエ−テルポリオ−ルに、ジフェニルメタン
ジイソシアネ−ト、フェニレンジイソシアネ−ト、キシ
リレンジイソシアネ−ト、ヘキサメチレンジイソシアネ
−ト、トリレンジイソシアネ−トなどのポリイソシアネ
−ト化合物を付加させて得られる。
【0008】かかるポリエ−テルポリオ−ル系イソシア
ネ−トプレポリマ−として、具体的には、ポリイソシア
ネ−ト化合物としてジフェニルメタンジイソシアネ−
ト、トリレンジイソシアネ−ト等の芳香族系ポリイソシ
アネ−ト化合物を用いた芳香族系イソシアネ−トプレポ
リマ−が好ましく、より好ましくはイソシアネ−ト含量
2〜15重量%の芳香族系イソシアネ−トプレポリマ−
が挙げられる。
【0009】ポリエ−テルポリオ−ル系イソシアネ−ト
プレポリマ−の配合量としては、10〜95重量%が好
ましい。
【0010】本発明に用いられるポリエステルポリオ−
ル系イソシアネ−トプレポリマ−とは、公知のポリエス
テルポリオ−ル系イソシアネ−トプレポリマ−であり、
例えばアジピン酸、ピメリン酸などの多塩基酸とエチレ
ングリコ−ル、1、4−ブタンジオ−ルなどの多価アル
コ−ルとの反応によって得られるポリエステルポリオ−
ルや、ε−カプロラクトン等のラクトンを開環重合して
得られるポリエステルポリオ−ルなどに、フェニレンジ
イソシアネ−ト、キシリレンジイソシアネ−ト、ヘキサ
メチレンジイソシアネ−ト、トリレンジイソシアネ−ト
などのポリイソシアネ−ト化合物を付加させて得られ
る。
【0011】かかるポリエステルポリオ−ル系イソシア
ネ−トプレポリマ−として、具体的には、ポリイソシア
ネ−ト化合物としてジフェニルメタンジイソシアネ−
ト、トリレンジイソシアネ−ト等の芳香族系ポリイソシ
アネ−ト化合物を用いた芳香族系イソシアネ−トプレポ
リマ−が好ましく、より好ましくはイソシアネ−ト含量
3〜9重量%の芳香族系イソシアネ−トプレポリマ−で
ある。
【0012】本発明の特徴は、前記ポリエ−テルポリオ
−ル系イソシアネ−トプレポリマ−とポリエステルポリ
オ−ル系イソシアネ−トプレポリマ−を配合することを
特徴とするが、その配合比率はポリエ−テルポリオ−ル
系イソシアネ−トプレポリマ−は10〜95重量%、好
ましくは20〜85重量%、ポリエステルポリオ−ル系
イソシアネ−トプレポリマ−は、5〜90重量%、好ま
しくは15〜80重量%の範囲である。
【0013】本発明に用いられる整泡剤としては、各種
界面活性剤が用いられるが、中でもシリコ−ン界面活性
剤(ポリシロキサン−ポリオキシアルキレン共重合体)
が好ましく用いられる。かかる整泡剤の配合量として
は、接着剤組成物に通常0.01〜5重量%の範囲で用
いられる。整泡剤の配合量が少ないと発生する泡の形状
が不均一となりやすく、場合によっては連続気泡となる
ので好ましくなく、また多過ぎると接着性が低下する傾
向を示すので好ましくない。
【0014】本発明に用いられる非反応性の親水性有機
溶剤としては、イソシアネ−ト基と反応性を持たず、常
温で水に1%以上溶解する有機溶剤が好ましく用いられ
る。具体的には、例えば、アセトン、酢酸ブチル、ジオ
キサン、メチルエチルケトン、ジメチルホルムアミドな
どが挙げられる。これら非反応性の親水性有機溶剤の配
合量は接着剤中通常0.1〜30重量%、好ましくは1
〜20重量%であり、配合量が少なくなると発泡が表面
部に集中しやすくかつ内部の泡が相対的に極大化しやす
く連続気泡が出来やすく、配合量が多くなると該接着剤
の肉痩せが著しくなるので、いずれも好ましくない。
【0015】本発明の発泡性接着剤は、チクソ性指数を
1〜20、好ましくは1.5〜10とすることがより好
ましい。チクソ性指数(thixotropy ind
ex)は、ASTM D 2556−66 Tの記載に
準じ、単一円筒回転粘度計(B型粘度計)で試料粘度に
応じたロ−タ−で2rpmおよび20rpmの粘度を測
定し、2rpmの粘度を20rpmの粘度で除して求め
られる。
【0016】本発明の発泡性接着剤において、チクソ性
を調整する方法については特に制限的ではないが、例え
ば煙霧質シリカ、有機ベントナイト、ステアリン酸カル
シウム、水添ひまし油、脂肪酸アマイドなどの公知の揺
変性付与剤を添加する方法がある。本発明において、か
かる揺変性付与剤は、チクソ性指数を好ましくは1〜2
0に出来れば良く、品名および配合量は特に制約されな
いが、具体例としては煙霧質シリカ、有機ベントナイ
ト、脂肪酸アマイドが好ましく、配合量としては接着剤
中1〜20重量%が好ましい。
【0017】また本発明の発泡性接着剤は、硬化時に発
泡倍率が1.1〜6倍であることが好ましい。発泡倍率
が1.1より低いと間隙充填性が充分でなく、6倍より
も高いと接着強度が低くなるので好ましくない。
【0018】本発明の発泡性接着剤は、必要に応じて公
知の触媒等を併用使用することが出来る。かかる触媒と
しては代表的なものには、たとえばトリエチルアミン、
テトラメチルプロパンジアミン、トリエチレンジアミ
ン、モルホリン、N−メチルモルホリンなどの三級アミ
ン類、ステアリン酸亜鉛、ジブチル錫ジラウレ−トなど
の有機金属塩などが挙げられる。
【0019】また、本発明の接着剤組成物には、本発明
の目的を損なわない範囲で公知のフィラ−を添加するこ
とができる。かかるフィラ−としては、炭酸カルシウ
ム、アルミナ、シリカ、タルク、クレ−、酸化鉄などの
公知のフィラ−が上げられる。
【0020】さらに、また公知の添加剤を添加すること
ができる。かかる添加剤として具体的には、石油樹脂等
の高分子物質、ジオクチルアジペ−ト等の可塑剤、べん
がら等の顔料、酸化防止剤、分散安定剤、消泡剤、難燃
剤、殺菌剤、防黴剤などが挙げられる。
【0021】本発明の接着剤組成物は、通常、常温下で
使用され、刷毛、へら、ハンドロ−ラ−などにより塗布
することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明の発泡性接着剤は、発泡しながら
硬化することにより間隙充填性に優れており、特に、塩
ビ製のパイプ、水道管や雨樋、パネルなどの水密性の接
着に有用である。
【0023】
【実施例】次に実施例および比較例を挙げて、本発明を
より具体的、詳細に説明するが、本発明はこれらの実施
例に限定されるものではない。ここで、「部」は重量部
を表す。
【0024】実施例1 平均分子量1000のポリプロピレングリコールにトリ
レンジイソシアネートを付加させて得られるイソシアネ
ートプレポリマー(イソシアネート含量6.0%)58
部、平均分子量1000のポリエステルポリオール(ア
ジピン酸および1,6−ヘキサンジオール系)にトリレ
ンジイソシアネートを付加させて得られるイソシアネー
トプレポリマー(イソシアネート含量5.7%)25
部、ジメチルホルムアミド10部、整泡剤(F138、
信越化学品、シリコ−ン界面活性剤)0.5部、煙霧質
シリカ6.5部を高速撹拌機で均一に混合した。BH型
粘度計(東京計器社品)を用いて25℃での粘度を測定
したところ4200cps/2rpmおよび2300c
ps/20rpmであった(チクソ性指数1.8)。サ
ンプル20ccをメスシリンダ−中で自然発泡させたと
ころ、均一な発泡体が得られ、硬化後の容積は52cc
であった(発泡倍率2.6)。塩ビ板(25mm×50
mm)上に該組成物を1mm厚に塗布し、厚さ2mmの
スペ−サ−を用い該塩ビ板の上にガラス板を平行に置き
(塩ビ板との間隔2mm)間隙充填性を観察した。1日
後、塩ビ板とガラス板の間の隙間は、直径0.1〜2m
mの小さな気泡で完全に充填されていた。
【0025】比較例1 塩ビ30%、溶剤70%(アセトンおよびシクロヘキサ
ノン)を混合し、塩ビ用接着剤を作成した。実施例1と
同様に、塩ビ板(25mm×50mm)上に該組成物を
1mm厚に塗布し、厚さ2mmのスペ−サ−を用い該塩
ビ板の上にガラス板を平行に置き間隙充填性を観察し
た。1日後、塩ビ板とガラス板の間の隙間は全く充填さ
れておらず、塗布した接着剤の厚みは0.4mmに減少
(肉痩せ)していた。
【0026】比較例2 実施例1においてジメチルホルムアミド10部を配合し
ないほかは同様にして行なった試験では、均一な発泡が
得られず内部は連続気泡となった。
【0027】実施例2 平均分子量1000のポリプロピレングリコールにジフ
ェニルメタンジイソシアネートを付加させて得られるイ
ソシアネートプレポリマー(イソシアネート含量4.8
%)74部、平均分子量1000のポリエステルポリオ
ール(アジピン酸および1,6−ヘキサンジオール系)
にトリレンジイソシアネートを付加して得られるイソシ
アネートを付加させて得られるイソシアネートプレポリ
マー(イソシアネート含量5.7%)14部、ディスパ
ロン#6500(脂肪酸アマイド、揺変性付与剤、楠本
化成社品)4.5部、ジメチルホルムアミド7部、整泡
剤(実施例1のもの)0.5部を80℃で40分間混合
した。得られた組成物の粘度は、25℃で670ps/
2rpmおよび320ps/20rpmであった(チク
ソ性指数2.1)。実施例1と同様に測定した発泡倍率
は、2.4であった。実施例1と同様にして塩ビ板とガ
ラス板で間隙充填性を観察し、実施例1と同様な結果を
得た。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエ−テルポリオ−ル系イソシアネ−
    トプレポリマ−10〜95%重量部およびポリエステル
    ポリオ−ル系イソシアネ−トプレポリマ−5〜90重量
    %、整泡剤0.01〜5重量%および非反応性の親水性
    有機溶剤が0.1〜30重量%よりなることを特徴とす
    る発泡性接着剤。
  2. 【請求項2】 ポリエ−テルポリオ−ル系イソシアネ−
    トプレポリマ−がイソシアネ−ト含量2〜15重量%の
    芳香族系イソシアネ−トプレポリマ−である請求項1に
    記載の発泡性接着剤。
  3. 【請求項3】 ポリエステルポリオ−ル系イソシアネ−
    トプレポリマ−がイソシアネ−ト含量3〜9重量%の芳
    香族系イソシアネ−トプレポリマ−である請求項1に記
    載の発泡性接着剤。
  4. 【請求項4】 チクソ性指数が1〜20である請求項1
    〜3に記載の発泡性接着剤。
  5. 【請求項5】 発泡倍率が1.1〜6である請求項1〜
    4に記載の発泡性接着剤。
  6. 【請求項6】 雨樋の接着用として用いる請求項1〜5
    のいずれかに記載の発泡性接着剤。
  7. 【請求項7】 塩化ビニル製の雨樋の接着用として用い
    る請求項6に記載の発泡性接着剤。
  8. 【請求項8】 ポリエ−テルポリオ−ル系イソシアネ−
    トプレポリマ−10〜95%重量部およびポリエステル
    ポリオ−ル系イソシアネ−トプレポリマ−5〜90重量
    %、整泡剤0.01〜5重量%および非反応性の親水性
    有機溶剤が0.1〜30重量%よりなる発泡性接着剤を
    用いることを特徴とする雨樋の接着方法。 【0001】
JP19094891A 1991-07-04 1991-07-04 発泡性接着剤及びその用途 Pending JPH059454A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111234763A (zh) * 2020-01-19 2020-06-05 广西壮族自治区林业科学研究院 一种轻质刨花板用的复配发泡胶黏剂

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111234763A (zh) * 2020-01-19 2020-06-05 广西壮族自治区林业科学研究院 一种轻质刨花板用的复配发泡胶黏剂

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