JP3840093B2 - 絞り装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影光学系内に配置され、通過する光量を制限するためめ絞り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スチルカメラ、ビデオカメラ等の撮影レンズの絞り装置には、複数の絞り羽根を光軸回りに回動させて絞り径の調整を行う所謂「虹彩絞り」に代えて一直線上を互いに逆方向に移動する2枚の絞り羽根を用いて小型化と軽量化及びコストの低減を図った撮影レンズの絞り装置が使用されるようになってきている。
【0003】
ところが、被写体が明るいときに絞り径が小さくなり過ぎると、回折による画質の劣化と焦点深度の増大によるゴミの写り込みが問題となる。
【0004】
そこで、絞り径が小さくなり過ぎるのを防止するため、一方の絞り羽根にNDフィルタを取り付け、2枚の絞り羽根を駆動して絞り開口を形成するとともに、NDフィルタを絞り開口に進入させるようにしたものがある。
【0005】
しかしながら、NDフィルタを取り付けたことにより、撮像素子に結像して反射した光が逆行してNDフィルタに平行光束として入射し、再び平行光束として戻るため、光源のゴースト像が撮像素子の近くに結像してしまうという問題があった。
【0006】
上記ゴーストの結像を防止する目的で、絞りユニット全体を傾けて配置し、NDフィルタで反射した光束が撮像素子から離れた位置に結像するよう構成した例がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、絞りユニットを斜めに配置すると、絞り付近の有効光束がほぼ平行に入射する場合は良いが、光学系によっては、円錐状に傾いた光線として入射するために絞りユニットを傾けた方向に光束を制限する量に差が生じ、上下或は左右方向に光量のアンバランスが生じるという問題が発生する。
【0008】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、NDフィルタと撮像素子とで生じる強度の強いゴーストを実用上有害にならないようにするとともに、光量のアンバランスを改善することができる絞り装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、撮影光学系と、該撮影光学系の中に配置され、複数の絞り羽根を駆動して像面へ到達する光量を調節する絞り手段とを有し、前記絞り羽根が移動する平面が前記撮影光学系の光軸と直角方向に対して所定の角度を有する絞り装置において、前記撮影光学系を通過する光束を光軸中心に均等に制限するために、開放から最小絞りまでの開口形状を構成する前記複数の絞り羽根の光軸からの距離がそれぞれ異なるように構成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0011】
図1は本発明に係る絞り装置を搭載したズームレンズの断面図であり、同図において、1は凸の第1群レンズL1を保持した固定鏡筒、2は後方に図示しないローパスフィルタを保持し、更に後方には不図示のCCDセンサが取り付けられる後部鏡筒である。3は固定の凸レンズである第3群レンズL3を保持したアフォーカル鏡筒であり、これは固定鏡筒1と後部鏡筒2に挟持され、ビスによって固定されている。4は第2群鏡筒であり、これはズーミングを行う凹の第2群レンズL2を保持し、上記第2群鏡筒4は、前後を固定鏡筒1と後部鏡筒2に保持されている2本のガイドバーによって光軸方向へ移動自在に保持されている。
【0012】
5はフォーカス調節を行う凸の第4群レンズL4を保持した第4群鏡筒であり、これは第2群鏡筒4と同じガイドバーによって光軸方向へ移動自在に保持されている。ガイドバーは光軸を挟んで設けられており、これら2本のガイドバーによって第2群鏡筒4と第4群鏡筒5の光軸方向の案内と光軸周りの回り止めとを行っている。第2群鏡筒4と第4群鏡筒5は、それぞれ図示しないステップモータによって、周知のネジ送り機構で光軸方向に進退し、ズーミング及びフォーカス調整を行う。
【0013】
6は本発明を実施した絞りユニットであり、2枚の絞り羽根7,8が光軸の垂直平面に対して所定の角度を持って配置されている。本実施の形態においては、光源となり易い太陽光等は通常撮影ではレンズの上側から入り易いため、絞りユニット6を上下方向で、且つ、被写体側に倒した方向に傾けてある。それによって、上側から入射した光線に対して、NDフィルタ10によって反射したゴースト像が撮像素子からより離れた位置に結像するよう構成している。
【0014】
絞りユニット6は、円錐状のピン6aをアフォーカル鏡筒3の円錐状の穴3aに嵌合させて位置決めを行うとともに、光軸を挟んで反対側に設けたピンと長穴によって回り止めを行っている(不図示)。そして、固定鏡筒1とアフォーカル鏡筒3によって挟持固定されている。
【0015】
図1に示す2点鎖線20は入射する光束の有効範囲を示しており、絞りユニット6の近辺では円錐状に斜めに入射することが分かる。従って、絞りを斜めに配置した場合、絞り羽根によって切断される光束の断面積は、光軸より上側の光束の方が下側の光束に比べて小さくなる。通常の絞りのように開口の中心から同心円状に開口形状が形成されるものを用いると、上下の光量バランスが崩れることによって、撮影される画像に明暗の差が生じることがある。
【0016】
そこで、本発明は、2枚の絞り羽根7,8が移動する距離を異ならせることにより、前記問題を解決するよう構成したものである。即ち、開放時の絞り形状が、絞りユニット6の傾きに合わせて、羽根7は図1上A、羽根8はBで示す位置に絞り開口形状が来るように配置し、光軸中心で閉じ切るように構成している。従って、上下方向に均等に光量が配分されるようになり、前記のような画質劣化が生じない。
【0017】
図2は絞りユニット6の平面図であり、図2(a)は閉じきった状態、図2(b)は開放状態を示している。又、図3は絞りユニット6の分解斜視図である。
【0018】
図において、羽根7は地板6bに設けたピン6c,6d,7eに長穴7a,7b,7cが係合し、図中、上下方向に移動可能に保持されている。羽根8も同様に地板6bに設けたピン6c,6d,6fに長穴8a,8b,8cが係合し、図中、上下方向に移動可能に保持されている。
【0019】
9はメータ6gの回転軸に固定され、電磁機構によって揺動運動を行うレバーであり、ピン9a,9bが羽根7,8に設けた長穴7d,8dに係合し、羽根7,8を駆動するものである。ここで、レバー9の回転中心9cからピン9a,9bまでの距離A’,B’に差をつけることにより、開放から閉じ切りまでの羽根7,8の移動距離A”,B”を所定の長さにするように構成している。尚、A”,B”は図1のA,Bに対して閉じ切ったときの羽根7,8同士のオーバーラップ量、寸法誤差等を加えた量である。
【0020】
10はNDフィルタであり、これは羽根7に接着固定されている。11は金属板で構成された押さえ板であり、これは羽根7,8を所定のスペース内で駆動するためにフック11a,11b,11cで固定される。
【0021】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、撮影光学系と、該撮影光学系の中に配置され、複数の絞り羽根を駆動して像面へ到達する光量を調節する絞り手段とを有し、前記絞り羽根が移動する平面が前記撮影光学系の光軸と直角方向に対して所定の角度を有する絞り装置において、前記撮影光学系を通過する光束を光軸中心に均等に制限するために、開放から最小絞りまでの開口形状を構成する前記複数の絞り羽根の光軸からの距離がそれぞれ異なるように構成したため、NDフィルタと撮像素子とで生じる強度の強いゴーストを実用上有害にならないようにするとともに、光量のアンバランスを改善することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る絞り装置を搭載したズームレンズの断面図である。
【図2】本発明に係る絞りユニットの平面図である。
【図3】本発明に係る絞りユニットの分解斜視図である。
【符号の説明】
6 絞りユニット
7,8 絞り羽根
9 レバー
10 NDフィルタ
11 押さえ板
Claims (2)
- 撮影光学系と、該撮影光学系の中に配置され、複数の絞り羽根を駆動して像面へ到達する光量を調節する絞り手段とを有し、前記絞り羽根が移動する平面が前記撮影光学系の光軸と直角方向に対して所定の角度を有する絞り装置において、
前記撮影光学系を通過する光束を光軸中心に均等に制限するために、開放から最小絞りまでの開口形状を構成する前記複数の絞り羽根の光軸からの距離がそれぞれ異なるように構成したことを特徴とする絞り装置。 - 前記絞りは揺動を行うレバーに設けたピンによって駆動される2枚の絞り羽根によって構成され、それぞれの羽根に係合するピンのレバー回転中心からの距離を異ならせることによって、各絞り値に対するそれぞれの絞り羽根の光軸中心からの距離が異なるように構成したことを特徴とする請求項1記載の絞り装置。
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