JP3839902B2 - フィルタ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子複写装置等の電源制御におけるフィードバック制御に好適なフィルタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、前述のようなフィードバック制御にはアナログフィルタを用いていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
アナログフィルタは、比較的安価で構成できるが、各素子のばらつきや温度変動,経年変動などがあるため、ローコストで信頼性の高い設計が難しかった。
【0004】
また、デジタルフィルタでは、一般的なDSP装置を用いれば容易に信頼性の高い安定なフィルタを構成できるが、あまりにも高価であり、かつ設計も非常に難しいという問題があった。特に入出力に用いるD/A,A/D変換器は、回路規模が大きくなりコスト高になる原因であった。特に、フィードバックループなどの連続量のデジタル処理に汎用のD/A,A/D変換器はオーバスペックとなる無駄があった。又、電源ではスイッチングノイズによる耐ノイズ設計が難しかった。
【0005】
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、安価で信頼性の高いフィルタ装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、フィルタ装置を次の(1)のとおりに構成する。
(1)デジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換器と、
装置の入力端から入力されたアナログ信号と前記DA変換器の出力信号を比較するチョッパ方式のコンパレータと、
前記コンパレータの出力信号が連続して同じ値のときにカウンタ値のアップまたはダウンを制御するアップダウン制御回路と、
前記アップダウン制御回路の出力信号によりカウンタ値がアップまたはダウンするアップダウンカウンタと、
前記アップダウンカウンタの出力信号を時分割で前記DA変換器に出力する第一の時分割回路と、
前記アップダウンカウンタの出力信号をフィルタ処理するフィルタ処理回路と、
前記フィルタ処理回路の出力信号を時分割で前記DA変換器に出力する第二の時分割回路と、
前記DA変換器の出力信号をサンプルホールドして装置の出力端に出力するサンプルホールド回路と、
を備えたフィルタ装置。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を“2チャンネルのフィルタ装置”により詳しく説明する。本発明は、これに限らず、1チャンネル或は3以上の複数チャンネルの形で実施することができる。
【0014】
【実施例】
(実施例1)
図1は、実施例1である“2チャンネルのフィルタ装置”の構成を示すブロック図である。
【0015】
図1において、1,2はそれぞれ、チャンネル1,2のフィルタ装置の入力端子、3〜9はアナログスイッチで、3,4は1ビット回路構成であり、5〜9はnビット回路構成になっている。
【0016】
10〜16はアナログスイッチ3〜9の制御入力端子、17はオーバサンプリング方式のAD変換に供するコンパレータ、18,19はその比較結果をラッチするDタイプフリップフロップ(以下DFFと記す)であり、コンパレータ17の比較結果出力がDDF18,19のD入力端子に供給され、DFF18,19のQ出力端子はそれぞれU/D制御回路20,21の入力端子に接続され、U/D制御回路20,21の出力端子71,73はnビットのU/Dカウンタ22,23のU/D入力端子に接続されている。U/Dカウンタ22,23のデジタルカウント出力端子がそれぞれnビットの信号線37,38に接続され、信号線37はアナログスイッチ8のnビットの組の入力端子の一端に対応するビット毎に接続されると同時にデジタルフィルタ処理回路35のnビットの入力端子の対応するビット毎に接続されている。nビットの信号線38はアナログスイッチ9のnビットの組の入力端子の一端に対応するビット毎に接続されると同時にデジタルフィルタ処理回路36のnビットの入力端子の対応するビットに接続されている。デジタルフィルタ処理回路35,36のnビットの出力端子はnビットのDFFからなるラッチ33,34のd入力端子にそれぞれ対応するビット毎に接続され、ラッチ33,34のn個のQ出力端子はそれぞれ、アナログスイッチ6,7のnビットの組の入力端子の対応するビット毎に接続されている。アナログスイッチ6〜9の他端の出力端子はD/A変換器24のnビットのデジタル入力端子に対応するビット毎にそれぞれ共通に接続されている。
【0017】
D/A変換器24のアナログ出力端子はアナログスイッチ5,25,26の一方の端子に接続され、アナログスイッチ5,25,26の他方の端子は、それぞれ、コンパレータ17の−信号入力端子、他端が接地されているサンプルホールド用コンデンサ30の一端が接続している、オペアンプ32の+信号入力端子、他端が接地されているサンプルホールド用コンデンサ29の一端が接続している、オペアンプ31の+信号入力端子にそれぞれ接続されている。オペアンプ31,32の信号出力端子はそれぞれその−信号入力端子に接続され、同時に、信号出力端子39,40に接続されている。
【0018】
また、アナログスイッチ3〜9および、アナログスイッチ25,26の制御入力端子は、それぞれ、10〜16、および、27,28で示され、それぞれの端子には図5のタイムチャートに示す信号が印加されている。また、DFF18,19,33,34の制御信号入力端子は、それぞれ43,44,41,42で示され、これらの端子にも図5に示す信号が印加されている。また、コンパレータ17の制御信号入力端子は47で、U/D制御回路20,21、U/Dカウンタ22,23の制御信号入力端子はそれぞれ48,49、45,46で示される。制御信号入力端子45,46はそれぞれANDゲート83,84の出力端子に接続され、ANDゲート83,84の一方の入力端子には制御端子45−2,46−2が接続されている。これらの端子47,48,49,45−2,46−2も図5のタイムチャートに示す信号が印加される。なお、ANDゲート83,84の他方の入力端子はそれぞれ、U/D制御回路20,21の制御出力端子74,75に接続されている。デジタルフィルタ処理回路35,36の制御入力端子は、それぞれ50,51で示され、それぞれの端子には図5に示す信号が印加されている。同時に50,51には7−37のバスが接続されている。
【0019】
次に動作に関して説明する。
【0020】
チャンネル1は、素子3,5,17,18,20,22,8,24,83により、入力端子1より入力されるアナログ信号がオーバサンプリング方式によりAD変換される。同様にチャンネル2は、素子4,5,17,19,21,23,9,24,84により、入力端子2より入力されるアナログ信号はオーバサンプリング方式によりAD変換される。
【0021】
次にその動作を詳細に説明する。先ずチャンネル1に入力されるアナログ信号に対する動作を説明する。素子3,5,17,18,20,22,8の制御入力端子10,12,47,43,48,45,15にはそれぞれ、図5に示す信号が入力される。
【0022】
この動作の詳細は次のとおりである。すなわち、入力端子1に入力されるアナログ信号は、アナログスイッチ3が信号2のHのタイミングでオンとなり、コンパレータ7の+入力端子に入力され、コンパレータ17はその+端子の電圧とその直前に信号1がHのときに−入力端子に加わったアナログ電圧との比較結果をその出力端子に出力するように動作する。当該−端子には信号13がHのタイミングでD/A変換器24のアナログ信号が印加される。すなわち、信号1がオンのタイミングでアナログスイッチ8,5もオンとなり、その結果、U/Dカウンタ22のデジタル出力値がD/A変換器24のデジタル入力端子に入力され、そのデジタル値でアナログ変換されたアナログ電圧がコンパレータ17の−入力端子に印加され、その値と、入力端子1に入力されたアナログ信号の大小の比較がなされた結果が信号3が立ち上がるときまでにコンパレータ17の出力端に出力され、信号3の立ち上がりタイミングでDFF18のQ出力にその結果がラッチされる。
【0023】
そしてその結果と、それ以前のラッチ結果をもとにU/D制御情報を生成するU/D制御回路20の生成情報が、信号3の立ち下がりタイミングでU/D制御回路20の制御出力端子74,71にラッチされ、U/Dカウンタ22のU/D制御入力端子に入力されその信号は信号14の立ち上がりでU/Dカウンタ22のU/D情報としてU/Dカウンタ22にデジタル情報として取り込まれる。その場合、制御出力端子74がHのときU/D制御回路20の出力端子71の出力端子がHのときにはU/Dカウンタ22は1アップし、出力信号がLだと1ダウンするようにU/Dカウンタ22は動作する。また出力信号がLのときでもU/Dカウンタ22の出力値が0であるときにはその値を保つよう制御される。また、制御出力端子74がLのときは、U/Dカウンタ22のU/D動作は禁止され、それ以前のU/Dカウンタ22のカウンタ値を保つよう制御される。
【0024】
そして、信号14の立ち上がりのタイミングで増減または、その前のカウント値を保持したU/Dカウンタ22のデジタルカウント値が、次に信号1がHになるタイミングで再び、D/A変換器24のデジタル入力端子に印加され、以上で述べたのと同じ動作を繰り返す。
【0025】
チャンネル2に入力されるアナログ信号に対しても、チャンネル1の制御と同様に、タイミングが考慮されており、問題なく同様に制御される。すなわち、4,5,17,19,21,23,9の制御入力端子11,12,47,44,49,46,16にもそれぞれ、図5に示す信号が入力される。
【0026】
すなわち、入力端子2に入力されるアナログ信号は、アナログスイッチ4が信号5のHのタイミングでオンとなり、コンパレータ17の+入力端子に入力され、コンパレータ17はその+端子とその直前に信号4がHのときに−入力端子に加わったアナログ電圧との比較結果をその出力端子に出力するように動作する。当該−端子には信号13がHのタイミングでD/A変換器24のアナログ信号が印加される。すなわち、信号4がHのタイミングでアナログスイッチ9,5もオンとなり、その結果U/Dカウンタ23のデジタル出力値がD/A変換器24のデジタル入力端子に入力され、そのデジタル値でアナログ変換されたアナログ電圧がコンパレータ17の−入力端子に印加され、その値と、入力端子2に入力されたアナログ信号の大小の比較がなされた結果が、信号6が立ち上がるときまでにコンパレータ17の出力端に出力され、信号6の立ち上がりタイミングでDFF19のQ出力にその結果がラッチされる。
【0027】
そしてその結果と、それ以前のラッチ結果をもとにU/D制御情報を生成するU/D制御回路21の生成情報が、信号6の立ち下がりタイミングでU/D制御回路21の出力端子75,73にラッチされ、U/Dカウンタ23のU/D制御入力端子に入力され、その信号は信号15の立ち上がりでU/Dカウンタ23のU/D情報としてU/Dカウンタ23にデジタル情報として取り込まれる。その場合、制御入力端子46がHのとき、U/D制御回路21の出力端子73の出力信号がHのときにはU/Dカウンタ23は1アップし、出力信号がLだと1ダウンするようにU/Dカウンタ23は動作する。また出力信号がLのときでもU/Dカウンタ23の出力値が0であるときにはその値を保つよう制御される。また、制御入力端子46がLのときは、U/Dカウンタ23のU/Dカウンタ23のU/D動作は禁止され、それ以前のU/Dカウンタ23のカウンタ値を保つよう制御される。
【0028】
そして、信号15の立ち上がりのタイミングで増減または、その前のカウント値を保持したU/Dカウンタ23のデジタルカウント値が、次に信号4がHになるタイミングで再び、D/A変換器24のデジタル入力端子に印加され、以上で述べたのと同じ動作を繰り返す。
【0029】
この結果、図5のタイムチャートの制御クロックが、入力端子1,2に入力されるアナログ信号の変化に対してサンプリングを満たすクロックより、10分に大きなクロックレート(たとえば10倍程度)を満足する場合、1,2の各チャンネルは、それぞれ、入力端子1のアナログ値=信号線37のデジタル値、入力端子2のアナログ値=信号線38のデジタル値となるよう、定常状態では常に制御される。
【0030】
言い換えれば、37線上に入力端子1の電圧のデジタル変換値が常時出力され、38線上に入力端子2の電圧のデジタル変換値が常時出力されるよう時分割に制御されるわけである。
【0031】
次にフィルタ処理、およびアナログ出力回路の動作に関して説明する。信号線37はフィルタ処理回路35に信号9の立ち上がりのタイミングでサンプリングされ、その演算結果がラッチ33に信号9の立ち下がりタイミングでラッチされる。そのラッチ33のラッチ信号が信号10がHのタイミングでD/A変換器24のデジタル入力端子に印加される。そしてそれと同じタイミングでアナログスイッチ26もオンし、コンデンサ29にD/A変換器24でD/A変換されたラッチ33のデジタル値に相当するアナログ電圧がサンプルホールドされる。そして、その電圧がオペアンプ31でバッファされ出力端子39に出力される。同様に信号線38はフィルタ処理回路36に信号12の立ち上がりのタイミングでサンプリングされ、その演算結果がラッチ34に信号12の立ち下がりタイミングでラッチされる。そのラッチ34のラッチ信号が信号7がHのタイミングでD/A変換器24のデジタル入力端子に印加される。そしてそれと同じタイミングでアナログスイッチ25もオンし、コンデンサ30にD/A変換器24でD/A変換されたラッチ34のデジタル値に相当するアナログ電圧がサンプルホールドされる。そして、その電圧がオペアンプ32でバッファされ出力端子40に出力される。
【0032】
次にコンパレータ17の構成と動作に関して説明する。図3にその内部回路を示す。回路はインバータ61,62、コンデンサ63−1,63−2、アナログスイッチ64、抵抗65,66で構成されている。コンパレータ17の+入力端子67と、−入力端子68とは、内部で接続され、コンデンサ63−1の一端子に接続されている。コンデンサ63−1の他端子はインバータ61の入力端子およびトランスファーゲート(アナログスイッチ64)の一端子に接続され、トランスファーゲート64の他端子は抵抗65の一端子に接続され抵抗65の他端子はインバータ61の出力端子とコンデンサ63−2の一端子に接続され、コンデンサ63−2の他端子はインバータ62の入力端子と抵抗66の一端子に接続されている。インバータ62の出力端子が、抵抗66の他端子および出力端子60に接続されている。また、47はトランスファーゲート64のコントロール端子であり、信号13が印加される。
【0033】
次に動作について説明する。コンパレータ17の−入力端子68にHが入るタイミングは、信号13がHのタイミングであり、このときアナログスイッチ3,11はオフであり、アナログスイッチ64はオンとなる。−入力端子に加わるアナログ電圧をVrefとし、インバータ61の入力電圧をVinB、出力端子をVoutBとすると、この条件下でVinB=VoutBとなっており、この電圧が通常インバータの反転電圧に相当し、それを、Vthとすると、コンデンサ63−1にはVref−Vthの電荷が蓄積する。そして次のタイミングで、信号13がLとなり、信号2、または5がHとなるタイミングに、アナログスイッチ5,64がオフとなり、入力端子1、または2が入力端子67に接続する。入力端子1、または2の入力電圧をVinとすると、インバータ61の入力端子にはVinB=Vin−Vref+Vthの電圧がかかり、Vin>Vrefであればインバータ61の出力はLとなり、Vin<Vrefであればインバータ61の出力はHとなり、VinとVrefの比較が可能となる。このインバータ61の出力がコンデンサ63−2を通じてインバータ62と抵抗66で構成されるアンプで反転増幅され、コンパレータ17の出力に接続している信号線60上には、Vin>VrefであればHが出力され、Vin<Vrefであれば出力はLが出力されるように動作する。このようなコンパレータを用いることにより、CMOSでのデジタルIC上でも、ノイズで誤動作しない、かつ、入力電圧のダイナミックレンジの広くとれるコンパレータを実現できる。
【0034】
次にU/D制御回路20,21に関して説明する。図4にその内部の詳細図を示す。図示のように、U/D制御回路20または21は、DFF80,81とエクスクルーシブNOR回路82より構成されており、48または49のクロック入力端子がDFF80,81のクロック入力端子に接続される。DFF80のD入力端子が、U/D制御回路20,21の信号入力端子70,72に相当する。DFF80のQ出力がDFF81のD入力端子とエクスクルーシブNOR回路82の一方の入力端子に接続されており、DFF81のQ出力端子はエクスクルーシブNOR回路82の他の入力端子に接続され、この端子がU/D制御回路20,21のUD信号出力端子71,73に相当する。エクスクルーシブNOR回路82の出力端子はUDカウンタ制御出力端子74,75に相当する。
【0035】
次に動作について説明する。信号入力端子70または72に入力されたUD信号は、クロック入力端子48,49に入力される信号の立ち下がり毎にDFF80のQ出力にラッチされ、またこのラッチされた信号はさらにクロック入力端子48,49に入力される信号の立ち下がり毎にDFF81のQ出力となるように制御される。この結果エクスクルーシブNOR回路82の出力端子には、コンパレータ17で比較判定された比較結果が連続2回以上同じであるときHレベルとなり、そうでないときLとなるよう動作する。
【0036】
この結果、比較結果が、HLHLと順次に符号反転するような制御条件では、U/Dカウンタ22,23のカウント値の増減制御がANDゲート83,84により禁止され、一定値を保つようになり、比較結果が、HHHHやLLLL等と順次に符号反転しないような制御条件では、U/Dカウンタ22,23のカウント値の増減制御がANDゲート83,84により禁止されないため、UDカウンタ値がコンパレータ17の比較結果に追随して変化し、結果としてA/D変換結果が(変換されたデジタル値が)滑らかに変化するよう(見かけ上、積分動作のように)に動作する。
【0037】
次に、フィルタ回路35,36に関して説明する。基本は、アナログフィルタの伝達関数に関する離散時間でのシステムの伝達関数を実現することであり、それより、差分方程式でデジタルフィルタを実現できる。具体的には、辻井重男,久保田一著「わかりやすいデイジタル信号処理」(オーム社)に一連の手法が書かれているので、その説明は省略する。(例えば、1次のCRフィルタの離散時間のシステム関数の例が例題5・2に示されている。これを、差分方程式になおすと、図5−16のようなFIRフィルタとなる)極の存在する2次フィルタは、同様に差分方程式にすると、FIRフィルタとなる。FIRはインパルスの応答が有限の長さだけ持続するフィルタである。
【0038】
このようなデジタルフィルタは、フィルタの演算係数を工夫することによって、アナログ制御では実現できないゲインと位相特性を有するフィルタを実現できる。それらは、必要に応じて実験で決定するのが適当である。図6に巡回型デジタルフィルタ(FIR)の一例を示す。(前著の図5・21を参照)6−1のZ−1はディレー要素で、回路ではDFFに置き換わり、6−2は係数an倍する掛け算器、6−3の+は、加算器である。
【0039】
この構成を実際にk=3の場合に、8ビットのバイナリデータに対し構成した回路を、図7に示す。6−1をDFFに、6−2を掛け算器に、6−3をアダーに置き換えたものである。次に具体的な回路構成を説明する。信号入力端子7−100は図1の信号線37または38に接続されており、8個のDFF7−31のD入力端子にそれぞれMSB〜LSB毎接続されると同時に、掛け算器7−23の一方の8入力にそれぞれMSB〜LSB毎に接続されている。また、DFF7−31のQ出力は、8個のDFF7−32のD入力端子にそれぞれMSB〜LSB毎接続されると同時に、掛け算器7−24の一方の8入力にそれぞれMSB〜LSB毎に接続されている。また、DFF7−32のQ出力は8個のDFF7−33のD入力端子にそれぞれMSB〜LSB毎接続されると同時に、掛け算器7−25の一方の8入力にそれぞれMSB〜LSB毎に接続されている。また、DFF7−33のQ出力は、掛け算器7−26の一方の8入力にそれぞれMSB〜LSB毎に接続されている。掛け算器7−23の他方の入力端子には、8ビットのレジスタ7−10の出力端子がビット毎にMSB〜LSBまで接続されていて、掛け算器7−24の他方の入力端子には、8ビットのレジスタ7−11の出力端子がビット毎にMSB〜LSBまで接続されていて、掛け算器7−25の他方の入力端子には、8ビットのレジスタ7−12の出力端子がビット毎にMSB〜LSBまで接続されていて、掛け算器7−26の他方の入力端子には、8ビットのレジスタ7−13の出力端子がビット毎にMSB〜LSBまで接続されている。掛け算器7−23,7−24の出力端子はアダー7−17の2組の入力端子にそれぞれMSB〜LSBに対応して入力され、そのアダー7−17の出力端子と掛け算器7−25の出力端子が、アダー7−18の2組の入力端子にそれぞれMSB〜LSBに対応して入力され、そのアダー7−18の出力端子と掛け算器7−26の出力端子が、アダー7−19の2組の入力端子にそれぞれMSB〜LSBに対応して入力され、そのアダー7−19の出力端子とインバータ4−30の出力端子が、アダー7−22の2組の入力端子にそれぞれMSB〜LSBに対応して入力され、アダー7−22の出力端子は、DFF7−34のデータ入力端子Dに接続されると共に、フィルタ出力端子に接続され、チャンネル毎にそれぞれ、図1に示すラッチ33または34の入力端子に接続される。
【0040】
8ビット構成のDFF7−34のQ出力は、それぞれ8個のDFF7−35のD入力端子の対応するMSB〜LSBのビットの端子に接続されると同時に、掛け算器7−27の一方の8入力のそれぞれ対応するMSB〜LSBのビットの端子に接続されている。また、8ビット構成のDFF7−35のQ出力は、それぞれ8個のDFF7−36のD入力端子の対応するMSB〜LSBのビットの端子に接続されると同時に、掛け算器7−28の一方の8入力のそれぞれ対応するMSB〜LSBのビットの端子に接続されている。また、8ビット構成のDFF7−36のQ出力は、掛け算器4−29の一方の8入力のそれぞれ対応するMSB〜LSBのビットの端子に接続されている。また、掛け算器7−27の他方の入力端子には、8ビットのレジスタ7−14の出力端子がビット毎にMSB〜LSBまで接続されていて、掛け算器7−28の他方の入力端子には、8ビットのレジスタ7−15の出力端子がビット毎にMSB〜LSBまで接続されていて、掛け算器7−29の他方の入力端子には、8ビットのレジスタ7−16の出力がビット毎にMSB〜LSBまで接続されている。
【0041】
掛け算器7−27,7−28の出力端子はアダー7−20の2組の入力端子にそれぞれMSB〜LSBに対応して入力され、そのアダー7−20の出力端子と掛け算器7−29の出力端子が、アダー7−21の2組の入力端子にそれぞれMSB〜LSBに対応して入力され、そのアダー7−21の出力端子は、8ビットインバータ7−30の対応するビットの入力端子に接続されている。また、レジスタ7−10〜7−16の信号入力端子は、信号線7−37に接続されており、各々のアドレスに応じたデータが外部より入力できるよう、レジスタ7−10〜7−13は、それぞれのアドレス線7−201〜7−204を用いて設定できる構成となっている。また、レジスタ7−14〜7ー16は、それぞれのアドレス線7−205〜7−207を用いて設定できる構成となっている。またDFF7−31〜7−36のクロック入力端子は端子7−101に接続され、外部よりクロック信号が入力される。この端子7−101は、図1の端子50,51に相当する。
【0042】
次に動作について説明する。まず、信号線7−37を用いて、外部より、レジスタ7−10〜7−16に、図6におけるa0〜an,b1〜bnの係数データをアドレス線7−201〜7−207を用いて設定し、フィルタに必要な特性を実現できるようにする。信号線7−101に周期Tのクロック信号を印加することによって、図6に示す周期Tのサンプリング周期を有するFIRフィルタのK=3の場合の動作をする。
【0043】
以上説明したように、本実施例によれば、1個のDA変換器を時分割に制御して、制御に必要な複数の、DA,AD変換器を実現しデジタルフィルタ処理可能なフィルタ装置を構成しているので、高価なDA,AD変換器を独立に複数構成する必要がなくなり、安価で信頼性の高いフィルタ装置を構成することができる。
【0044】
さらに、オーバーサンプリング方式のADでAD変換器を構成することにより、高価なフラッシュ方式のAD変換器を用いず1個のコンパレータと、DA変換器を時分割に制御することで、複数のAD変換器を実現しているので、安価なフィルタ装置を構成することができる。また、ADが追随制御となるため、電源等連続して値が変化するようなシステムの制御を用いる場合、フェイルセーフ設計にもなる。
【0045】
さらにチョッパ方式のコンパレータを用いているので、ダイナミックレンジの大きいかつ誤動作の少ないコンパレータを、デジタルLSIの中に1チップで構成可能となる。
【0046】
さらにオーバーサンプリング方式のAD変換器を1ビット方式のものを採用することによりハード設計が非常に簡単となり、かつ、ハード回路を小さくできる。
【0047】
(実施例2)
に実施例2の構成を示す。具体的には、実施例1におけるU/D制御回路20,21に、制御信号端子5−1,5−2が付加されただけで、他の回路は実施例1と同じなのでU/D制御回路以外の回路の説明を省略する。
【0048】
図9にU/D制御回路20−1,21−2の詳細を示す。実施例1に対し、9−1〜9−4の回路が付加されているのでその変更点の回路と動作を説明する。9−2,9−3はアナログスイッチで、9−1はインバータであり、インバータ9−1の入力端子とアナログスイッチ9−3のコントロール端子が制御端子9−4に接続されている。インバータ9−1の出力端子がアナログスイッチ9−2のコントロール端子に接続されている。アナログスイッチ9−2の一方の入出力端子はDFF80のD入力端子に接続され、他方の入出力端子はDFF81のD入力端子に接続されている。また、アナログスイッチ9−3の一方の入出力端子はDFF80のQ出力端子に接続され、他方の入出力端子はDFF81のD入力端子に接続されている。また制御端子9−4が信号線5−1または5−2(図8参照)に接続されている。
【0049】
次に動作について説明する。制御端子9−4にHレベルの信号が加わっているときは、アナログスイッチ9−2がオフ、アナログスイッチ9−3がオンとなり、実施例1と同じ動作をする。制御端子9−4にLレベルの信号が加わっているときは、アナログスイッチ9−2がオン、アナログスイッチ9−3がオフとなり、実施例1と若干動作が異なるようになる。すなわち、ちょうどDFF80が除去され、入力端子70または72に加わる信号がDFF81のD入力端子に加わることから、実施例1に対してDFF80によるディレーなしに積分動作されるようになり、応答性が良くなる。それ以外の動作は実施例1と同じである。
【0050】
すなわち、オーバーサンプリング方式のAD変換器における積分回路に相当するUD制御回路の制御方式を必要に応じて変更することを可能にしたので、フィードバック制御条件の変化に応じてこの制御処理を変更し最適処理を実行可能となる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、安価で信頼性の高いフィルタ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の構成を示すブロック図
【図2】 n回路構成のアナログスイッチを示す図
【図3】 コンパレータの内部回路を示す図
【図4】 U/D制御回路の回路図
【図5】 実施例1のタイムチャート
【図6】 巡回形デジタルフィルタの直接形構成を示す図
【図7】 k=3の場合のデジタルフィルタの回路例を示す図
【図8】 実施例2の構成を示す図
【図9】 U/D制御回路の回路図
【符号の説明】
24 DA変換器
35,36 フィルタ回路

Claims (2)

  1. デジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換器と、
    装置の入力端から入力されたアナログ信号と前記DA変換器の出力信号を比較するチョッパ方式のコンパレータと、
    前記コンパレータの出力信号が連続して同じ値のときにカウンタ値のアップまたはダウンを制御するアップダウン制御回路と、
    前記アップダウン制御回路の出力信号によりカウンタ値がアップまたはダウンするアップダウンカウンタと、
    前記アップダウンカウンタの出力信号を時分割で前記DA変換器に出力する第一の時分割回路と、
    前記アップダウンカウンタの出力信号をフィルタ処理するフィルタ処理回路と、
    前記フィルタ処理回路の出力信号を時分割で前記DA変換器に出力する第二の時分割回路と、
    前記DA変換器の出力信号をサンプルホールドして装置の出力端に出力するサンプルホールド回路と、
    を備えたことを特徴とするフィルタ装置。
  2. 請求項1に記載のフィルタ装置において、前記アップダウンカウンタは、前記アップダウン制御回路の出力信号に応じてカウンタ値が1アップ或いは1ダウンすることを特徴とするフィルタ装置。
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