JP2004165905A - 半導体集積回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のアナログ信号を切り換えてAD変換する場合に回路規模が小さく且つ高い変換精度が得られるデルタシグマ変調方式のAD変換回路を提供することにある。
【解決手段】サンプリングされた電圧(IN)と前にデジタル化された信号に対応して選択された選択電圧(Vref,−Vref)とを加算して積算する加算器および積分器(10,20)と、該積分器の出力を1ビット信号にデジタル化する比較器(31)と、該比較器の出力を計数するカウンタ(35)とを備えたデルタシグマ変調方式のAD変換回路において、入力を複数チャンネルの入力信号の中から選択的に切り換える切換え器(38)と、上記積分器(20)の残留電圧と選択回路(25)の出力とを初期値にするリセット回路(24,32,34)とを備え、入力信号の切り換えに伴って積分器や選択回路のリセットが行われる構成とした。
【選択図】 図4
【解決手段】サンプリングされた電圧(IN)と前にデジタル化された信号に対応して選択された選択電圧(Vref,−Vref)とを加算して積算する加算器および積分器(10,20)と、該積分器の出力を1ビット信号にデジタル化する比較器(31)と、該比較器の出力を計数するカウンタ(35)とを備えたデルタシグマ変調方式のAD変換回路において、入力を複数チャンネルの入力信号の中から選択的に切り換える切換え器(38)と、上記積分器(20)の残留電圧と選択回路(25)の出力とを初期値にするリセット回路(24,32,34)とを備え、入力信号の切り換えに伴って積分器や選択回路のリセットが行われる構成とした。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、デルタシグマ変調方式のAD変換回路を備えた半導体集積回路に関し、複数チャンネルのアナログ信号をAD変換する場合に利用して特に有用な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、連続するアナログ信号をAD変換するのに、アナログ信号をAD変換の動作周波数よりも数十〜数千倍高い周波数でサンプリング(以下オーバーサンプリングと称する)して、このオーバーサンプリングされた電圧をデルタシグマ変調器で1ビットのデジタル信号に変調するとともに、このような変調を1回のAD変換動作の中で繰り返し行って、その間の出力をNビットカウンタでカウントすることでデジタル信号を出力するように構成されたAD変換回路がある(例えば特許文献1参照)。このようなAD変換回路は、連続するアナログ信号を小さな回路規模で比較的高い変換精度でAD変換することが出来るという利点がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−252828号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
デルタシグマ変調方式のAD変換回路では、1回のAD変換処理の終りに変調回路の積分器に残余電圧が残ってしまうため、この残余電圧が次のAD変換処理の誤差となってAD変換の変換精度が劣化するという課題がある。すなわち、1回のAD変換の動作期間にNビット分の回数(2N回)のデルタシグマ変調およびカウントを行う場合、Nビットカウンタの最下位ビットに残余電圧の誤差が現われるため、N−1ビットの変換精度しか得られない。
【0005】
このような誤差が生じるため、デルタシグマ変調方式のAD変換回路は主に音声信号のような連続するアナログ信号を連続的にAD変換していく用途に用いられ、例えば複数のアナログ信号を切り換えながら順次AD変換していくような非連続的なAD変換に用いられることは無かった。不連続に切り換えられるアナログ信号をAD変換する場合、アナログ信号が切り換わるたびに残余電圧による誤差がランダムに現われてしまうので誤差はそのまま変換精度の劣化となってしまう。
【0006】
この発明の目的は、複数のアナログ信号を切り換えてAD変換する場合に回路規模が小さく且つ高い変換精度が得られるAD変換回路を提供することにある。
【0007】
この発明の他の目的は、前の変換処理で残された残余電圧を回路面積を大きくすることなく速やかに除去して変換精度の高いAD変換を実現することのできるデルタシグマ変調方式のAD変換回路を提供することにある。
【0008】
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面から明らかになるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のとおりである。
【0010】
すなわち、サンプリングされた電圧と既にデジタル化された信号に対応して選択された選択電圧とを加算して積算する加算器および積分器と、該積分器の出力を例えば1ビット信号にデジタル化する比較器と、該比較器の出力を計数するカウンタとを備えたデルタシグマ変調方式のAD変換回路において、入力を複数チャンネルの入力信号の中から選択的に切り換える入力切換え器と、上記積分器の残留電圧と上記選択電圧とを初期値にするリセット回路とを備え、入力信号の切り換えに伴って積分器や選択電圧のリセットが行われるようにしたものである。
【0011】
このような手段によれば、回路規模の小さなデルタシグマ変調方式のAD変換回路により複数チャンネルのアナログ信号を順次切り換えながら高い変換精度でAD変換していくことが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】
[第1実施例]
図1は、本発明の第1実施例に係るデルタシグマ変調方式のAD変換回路を示す構成図、図2はこのAD変換回路の動作を説明するタイムチャートである。
【0014】
この実施例に係るAD変換器は、例えばMR素子と呼ばれる方位検出用の素子から出力されるアナログの検出電圧を例えばNビットのデジタル信号に変換するもので、特に制限されないが、公知のMOS半導体集積回路製造技術によって単結晶シリコンのような一つの半導体基板に形成される。
【0015】
この第1実施例に係るAD変換回路は、キャパシタC1,C2やスイッチ11〜14等からなり入力電圧INと選択電圧Vref,−Vrefを加算する加算器10と、キャパシタC3やオペアンプ21およびスイッチ24からなり加算器10の出力を積算する積分器20と、積分器20の出力に応じてハイレベルかロウレベルの1ビットデジタル信号OUTを出力する比較器31と、該比較器31から出力される1ビットデジタル信号OUTの値に応じて選択電圧Vref,−Vrefを加算器10に出力する選択回路としてのスイッチ25と、比較器31から出力される1ビットデジタル信号OUTをカウントするカウンタ35と、リセット信号に基づき積分器20をリセットさせる信号を生成するAND回路32と、リセット信号に基づきスイッチ25をリセットさせる信号を生成する論理回路33とから構成される。上記のスイッチ11〜14,24,25は、例えばMOSトランジスタから構成され、また、上記のスイッチ24やAND回路32および論理回路33はリセット回路を構成するものである。
【0016】
上記の加算器10および積分器20は、AD変換の動作周波数よりも例えば212倍以上高いサンプリング周波数のクロック信号φA,φBに同期して動作する。すなわち、クロック信号φAがハイレベルのときにスイッチ11,13がオンされてキャパシタC1,C2にそれぞれサンプリング電圧と選択電圧Vref又は−Vrefとが保持され、その後、クロック信号φBがハイレベルのときにスイッチ12がオンされてキャパシタC1,C2に保持された電圧が加算されて積分器20に出力される。そして、この出力電圧がキャパシタC3に積算保持されてオペアンプ21から出力される。
【0017】
比較器31は、積分器20の出力電圧が閾値電圧より高ければハイレベルの信号OUTを、閾値電圧より低ければロウレベルの信号OUTを出力する。
【0018】
カウンタ35は、例えばNビット(例えば12ビット)カウンタであり、比較器31からの1ビットデジタル信号を例えば2N個のクロック期間分カウントを行う。そして、この値がAD変換回路のデジタル出力となる。
【0019】
リセット信号は、図2に示すように、カウンタ35においてカウントが開始されるタイミングの1クロック期間前に出力される。そして、AND回路32によりクロック信号φAのハイレベル期間にスイッチ24に出力されて該スイッチ24をオンさせる。これにより、積分器20のキャパシタC3に保持された残余電圧が0Vにされる。また、リセット信号は論理回路33を介してスイッチ25にも出力されてスイッチ25を接地電位GNDに接続させる。これにより、キャパシタC2に保持される電圧も0Vにされる。
【0020】
論理回路33はリセット信号と比較器31の出力信号OUTを受けてそれらに応じた2ビットの信号をスイッチ25に出力する。また、スイッチ25は、論理回路33からの2ビットの信号とクロック信号φA,φBとを受けて、それぞれに応じた接続先を選択する。具体的には、クロック信号φAがハイレベルのときには接地電位GNDへ接続し、クロック信号φBがハイレベルで論理回路33の出力がハイレベルのリセット信号を示しているときには接地電位GNDへ、クロック信号φBがハイレベルで且つ論理回路33の出力がロウレベルのリセット信号で出力信号OUTが“1”を示しているときには正の基準電圧Vrefへ、クロック信号φBがハイレベルで且つ論理回路33の出力がロウレベルのリセット信号で出力信号OUTが“0”を示しているときには負の基準電圧−Vrefへ、それぞれ接続を切り換える。
【0021】
以上のような構成により、加算器10、積分器20、比較器31およびスイッチ25からなるデルタシグマ変調器において、AD変換の動作周波数よりも数十〜数千倍高いサンプリング周波数でサンプリングされた入力電圧INがこのサンプリング周波数で1ビットデジタル信号OUTに変調され、このような変調を1回のAD変換処理の中で所定回数繰り返し行われるとともに、この1ビットデジタル信号OUTがカウンタ35で所定回数分カウントされることで、1回のNビットAD変換が完了される。
【0022】
また、カウンタ35によるカウントの開始前に、リセット信号に基づき積分器20のキャパシタC3に保持された残余電圧が0Vにされ、また、スイッチ25の接続が接地電位GNDに固定されるので、前回のAD変換処理の残余電圧等による誤差がなくなり、カウンタ35でカウントしただけの変換精度を得ることが出来る。例えば、カウンタ35がNビットカウンタで2N回のカウントを行うものとすれば、リセット処理無しではN−1ビットの変換精度しか得られないのに対して、リセット処理を行うことでNビットの変換精度を得ることが出来る。
【0023】
また、同一の変換周波数で同一の変換精度を得るためには、リセット処理無しの場合にはリセット処理有りの場合よりも1ビット分余計にカウントを行わなければならないので、AD変換にかかる処理時間はリセット処理により半分に短縮することが出来る。
【0024】
[第2実施例]
図3には、本発明の第2実施例に係るAD変換回路の構成図を示す。
【0025】
この第2実施例のAD変換回路はスイッチ25をリセットするのにOR回路34で比較器31の出力とリセット信号の論理和を取ってその信号をスイッチ25に出力することで、リセット期間にスイッチ25の接続先を常に基準電圧−Vrefとしたものである。その他の構成は第1実施例のAD変換回路と同様であり、動作も図2のタイムチャートに示される通りである。
【0026】
このようなAD変換回路においては、リセット直後の積分器21の積算電圧は0Vにならず基準電圧−Vrefとなるが、前回のAD変換の処理に関係なく常に一定値となるので、AD変換の変換精度を劣化させることはない。
【0027】
なお、リセット期間にスイッチ25で選択される電圧を正の基準電圧Vrefとしても良い。
【0028】
この第2実施例のAD変換回路によれば、第1実施例の論理回路33を1個のOR回路34に置き換えることが出来るので、第1実施例の回路よりも回路面積をさらに小さくすることが出来る。
【0029】
[第3実施例]
図4には、本発明の第3実施例に係るAD変換回路を示す構成図を、図5にはこのAD変換回路の動作を説明するタイムチャートを示す。なお、図4において加算器10やスイッチ25を簡略化して描いているが、この部分は図3のAD変換回路と同一の構成である。
【0030】
この第3実施例のAD変換回路は、その入力信号を例えば方位検出用の素子から出力されるX軸方向の検出電圧A(正相),/A(逆相)とY軸方向の検出電圧B(正相),/B(逆相)とからなる複数チャンネルの信号にしたものである。
【0031】
特に制限されるものではないが、このように正相信号A,Bと逆相信号/A,/Bとを共にAD変換して、正相信号A,Bのアナログ値から逆相信号/A,/Bのアナログ値を減算することで、正相信号と逆相信号とに共に含まれるオフセット電圧Vofを相殺して、オフセット電位を取り除いた“{(A+Vof)−(/A+Vof)}/2=A”,“{(B+Vof)−(/B+Vof)}/2=B”のデジタル変換値を得ることが出来る。
【0032】
AD変換器の入力段には、これら複数チャンネルのアナログ信号を入力する複数の入力端子と、これら複数の入力端子の何れかから入力信号を選択的に内部回路に取り込むセレクト回路38とが設けられている。
【0033】
図5に示されるように、セレクト回路38は、例えば、システムクロック信号に基づくタイミング制御によりAD変換の動作周波数に合せて所定周期(例えば1回のAD変換動作期間T1)で選択が切り換えられるように制御され、それにより複数のアナログ入力信号A,/A,B,/Bが順番にAD変換器に入力されてAD変換処理される。
【0034】
また、同様にシステムクロック信号に基づくタイミング制御により、入力信号A,/A,B,/Bの切換えが行われてその入力信号のAD変換が開始される1クロック前には、リセット信号が出力されて積分器20とスイッチ25のリセットが行われるようになっている。
【0035】
以上のように、この実施例に係るAD変換回路によれば、それぞれ独立した複数チャンネルのアナログ信号の中から入力を順次切り換えてAD変換を行う場合でも、リセット処理により変換精度を落とすことなく各アナログ信号のAD変換処理を行うことが出来る。また、このようなデジタル変換を1個のデルタシグマ変調方式のAD変換回路で実現できる、すなわち小さな回路規模で実現できるという効果が得られる。
【0036】
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0037】
例えば、実施例ではデルタシグマ変調器の加算器および積分器としてキャパシタの各電極の接続をスイッチさせながら電圧の加算と積算とを行うスイッチドキャパシタ方式のものを例示したが、オペアンプを用いた加算器や抵抗とキャパシタとを用いた積分回路など、種々の回路を適用することが可能である。
【0038】
また、第2実施例においてリセット信号を供給するAND回路32やOR回路34は例えば出力先の素子の極性を逆転させたり入力信号を逆相にするなどして、NAND回路やNOR回路などの他の論理ゲートに変更することも可能である。
【0039】
また、第3実施例において多チャンネルの入力の切換えとリセット信号の出力とを、1回のAD変換ごとに行うものとして説明したが、これに限定されず、例えば複数回のAD変換ごとに入力切換えとリセット信号の出力を行うようにしても良いし、或いは、任意のタイミングで入力の切り換えを行い、それに同期させてリセット信号を出力させるようにしても良い。
【0040】
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野である方位検出用素子の検出電圧をデジタル変換するAD変換回路について説明したがこの発明はそれに限定されるものでなく、種々のアナログ信号をデジタル変換する場合に広く利用することができる。
【0041】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
【0042】
すなわち、本発明に従うと、回路規模の小さなAD変換回路を用いて複数チャンネルのアナログ信号を高い変換精度で順次AD変換できるという効果がある。
【0043】
また、デルタシグマ変調方式のAD変換回路でAD変換処理の誤差となる積分器の残余電圧や選択回路の出力電圧を、回路面積を大きくすることなく取り除くことが出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るAD変換回路を示す構成図である。
【図2】図1のAD変換回路の動作を説明するタイムチャートである。
【図3】本発明の第2実施例に係るAD変換回路を示す構成図である。
【図4】本発明の第3実施例に係るAD変換回路を示す構成図である。
【図5】図4のAD変換回路の動作を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
10 加算器
20 積分器
24 スイッチ(リセット回路)
25 スイッチ(選択回路)
31 比較器
32 ANDゲート
33 論理回路
34 ORゲート
35 カウンタ
38 セレクト回路(入力切換え器)
C1 第1容量
C2 第2容量
C3 第3容量
【発明の属する技術分野】
この発明は、デルタシグマ変調方式のAD変換回路を備えた半導体集積回路に関し、複数チャンネルのアナログ信号をAD変換する場合に利用して特に有用な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、連続するアナログ信号をAD変換するのに、アナログ信号をAD変換の動作周波数よりも数十〜数千倍高い周波数でサンプリング(以下オーバーサンプリングと称する)して、このオーバーサンプリングされた電圧をデルタシグマ変調器で1ビットのデジタル信号に変調するとともに、このような変調を1回のAD変換動作の中で繰り返し行って、その間の出力をNビットカウンタでカウントすることでデジタル信号を出力するように構成されたAD変換回路がある(例えば特許文献1参照)。このようなAD変換回路は、連続するアナログ信号を小さな回路規模で比較的高い変換精度でAD変換することが出来るという利点がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−252828号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
デルタシグマ変調方式のAD変換回路では、1回のAD変換処理の終りに変調回路の積分器に残余電圧が残ってしまうため、この残余電圧が次のAD変換処理の誤差となってAD変換の変換精度が劣化するという課題がある。すなわち、1回のAD変換の動作期間にNビット分の回数(2N回)のデルタシグマ変調およびカウントを行う場合、Nビットカウンタの最下位ビットに残余電圧の誤差が現われるため、N−1ビットの変換精度しか得られない。
【0005】
このような誤差が生じるため、デルタシグマ変調方式のAD変換回路は主に音声信号のような連続するアナログ信号を連続的にAD変換していく用途に用いられ、例えば複数のアナログ信号を切り換えながら順次AD変換していくような非連続的なAD変換に用いられることは無かった。不連続に切り換えられるアナログ信号をAD変換する場合、アナログ信号が切り換わるたびに残余電圧による誤差がランダムに現われてしまうので誤差はそのまま変換精度の劣化となってしまう。
【0006】
この発明の目的は、複数のアナログ信号を切り換えてAD変換する場合に回路規模が小さく且つ高い変換精度が得られるAD変換回路を提供することにある。
【0007】
この発明の他の目的は、前の変換処理で残された残余電圧を回路面積を大きくすることなく速やかに除去して変換精度の高いAD変換を実現することのできるデルタシグマ変調方式のAD変換回路を提供することにある。
【0008】
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面から明らかになるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のとおりである。
【0010】
すなわち、サンプリングされた電圧と既にデジタル化された信号に対応して選択された選択電圧とを加算して積算する加算器および積分器と、該積分器の出力を例えば1ビット信号にデジタル化する比較器と、該比較器の出力を計数するカウンタとを備えたデルタシグマ変調方式のAD変換回路において、入力を複数チャンネルの入力信号の中から選択的に切り換える入力切換え器と、上記積分器の残留電圧と上記選択電圧とを初期値にするリセット回路とを備え、入力信号の切り換えに伴って積分器や選択電圧のリセットが行われるようにしたものである。
【0011】
このような手段によれば、回路規模の小さなデルタシグマ変調方式のAD変換回路により複数チャンネルのアナログ信号を順次切り換えながら高い変換精度でAD変換していくことが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】
[第1実施例]
図1は、本発明の第1実施例に係るデルタシグマ変調方式のAD変換回路を示す構成図、図2はこのAD変換回路の動作を説明するタイムチャートである。
【0014】
この実施例に係るAD変換器は、例えばMR素子と呼ばれる方位検出用の素子から出力されるアナログの検出電圧を例えばNビットのデジタル信号に変換するもので、特に制限されないが、公知のMOS半導体集積回路製造技術によって単結晶シリコンのような一つの半導体基板に形成される。
【0015】
この第1実施例に係るAD変換回路は、キャパシタC1,C2やスイッチ11〜14等からなり入力電圧INと選択電圧Vref,−Vrefを加算する加算器10と、キャパシタC3やオペアンプ21およびスイッチ24からなり加算器10の出力を積算する積分器20と、積分器20の出力に応じてハイレベルかロウレベルの1ビットデジタル信号OUTを出力する比較器31と、該比較器31から出力される1ビットデジタル信号OUTの値に応じて選択電圧Vref,−Vrefを加算器10に出力する選択回路としてのスイッチ25と、比較器31から出力される1ビットデジタル信号OUTをカウントするカウンタ35と、リセット信号に基づき積分器20をリセットさせる信号を生成するAND回路32と、リセット信号に基づきスイッチ25をリセットさせる信号を生成する論理回路33とから構成される。上記のスイッチ11〜14,24,25は、例えばMOSトランジスタから構成され、また、上記のスイッチ24やAND回路32および論理回路33はリセット回路を構成するものである。
【0016】
上記の加算器10および積分器20は、AD変換の動作周波数よりも例えば212倍以上高いサンプリング周波数のクロック信号φA,φBに同期して動作する。すなわち、クロック信号φAがハイレベルのときにスイッチ11,13がオンされてキャパシタC1,C2にそれぞれサンプリング電圧と選択電圧Vref又は−Vrefとが保持され、その後、クロック信号φBがハイレベルのときにスイッチ12がオンされてキャパシタC1,C2に保持された電圧が加算されて積分器20に出力される。そして、この出力電圧がキャパシタC3に積算保持されてオペアンプ21から出力される。
【0017】
比較器31は、積分器20の出力電圧が閾値電圧より高ければハイレベルの信号OUTを、閾値電圧より低ければロウレベルの信号OUTを出力する。
【0018】
カウンタ35は、例えばNビット(例えば12ビット)カウンタであり、比較器31からの1ビットデジタル信号を例えば2N個のクロック期間分カウントを行う。そして、この値がAD変換回路のデジタル出力となる。
【0019】
リセット信号は、図2に示すように、カウンタ35においてカウントが開始されるタイミングの1クロック期間前に出力される。そして、AND回路32によりクロック信号φAのハイレベル期間にスイッチ24に出力されて該スイッチ24をオンさせる。これにより、積分器20のキャパシタC3に保持された残余電圧が0Vにされる。また、リセット信号は論理回路33を介してスイッチ25にも出力されてスイッチ25を接地電位GNDに接続させる。これにより、キャパシタC2に保持される電圧も0Vにされる。
【0020】
論理回路33はリセット信号と比較器31の出力信号OUTを受けてそれらに応じた2ビットの信号をスイッチ25に出力する。また、スイッチ25は、論理回路33からの2ビットの信号とクロック信号φA,φBとを受けて、それぞれに応じた接続先を選択する。具体的には、クロック信号φAがハイレベルのときには接地電位GNDへ接続し、クロック信号φBがハイレベルで論理回路33の出力がハイレベルのリセット信号を示しているときには接地電位GNDへ、クロック信号φBがハイレベルで且つ論理回路33の出力がロウレベルのリセット信号で出力信号OUTが“1”を示しているときには正の基準電圧Vrefへ、クロック信号φBがハイレベルで且つ論理回路33の出力がロウレベルのリセット信号で出力信号OUTが“0”を示しているときには負の基準電圧−Vrefへ、それぞれ接続を切り換える。
【0021】
以上のような構成により、加算器10、積分器20、比較器31およびスイッチ25からなるデルタシグマ変調器において、AD変換の動作周波数よりも数十〜数千倍高いサンプリング周波数でサンプリングされた入力電圧INがこのサンプリング周波数で1ビットデジタル信号OUTに変調され、このような変調を1回のAD変換処理の中で所定回数繰り返し行われるとともに、この1ビットデジタル信号OUTがカウンタ35で所定回数分カウントされることで、1回のNビットAD変換が完了される。
【0022】
また、カウンタ35によるカウントの開始前に、リセット信号に基づき積分器20のキャパシタC3に保持された残余電圧が0Vにされ、また、スイッチ25の接続が接地電位GNDに固定されるので、前回のAD変換処理の残余電圧等による誤差がなくなり、カウンタ35でカウントしただけの変換精度を得ることが出来る。例えば、カウンタ35がNビットカウンタで2N回のカウントを行うものとすれば、リセット処理無しではN−1ビットの変換精度しか得られないのに対して、リセット処理を行うことでNビットの変換精度を得ることが出来る。
【0023】
また、同一の変換周波数で同一の変換精度を得るためには、リセット処理無しの場合にはリセット処理有りの場合よりも1ビット分余計にカウントを行わなければならないので、AD変換にかかる処理時間はリセット処理により半分に短縮することが出来る。
【0024】
[第2実施例]
図3には、本発明の第2実施例に係るAD変換回路の構成図を示す。
【0025】
この第2実施例のAD変換回路はスイッチ25をリセットするのにOR回路34で比較器31の出力とリセット信号の論理和を取ってその信号をスイッチ25に出力することで、リセット期間にスイッチ25の接続先を常に基準電圧−Vrefとしたものである。その他の構成は第1実施例のAD変換回路と同様であり、動作も図2のタイムチャートに示される通りである。
【0026】
このようなAD変換回路においては、リセット直後の積分器21の積算電圧は0Vにならず基準電圧−Vrefとなるが、前回のAD変換の処理に関係なく常に一定値となるので、AD変換の変換精度を劣化させることはない。
【0027】
なお、リセット期間にスイッチ25で選択される電圧を正の基準電圧Vrefとしても良い。
【0028】
この第2実施例のAD変換回路によれば、第1実施例の論理回路33を1個のOR回路34に置き換えることが出来るので、第1実施例の回路よりも回路面積をさらに小さくすることが出来る。
【0029】
[第3実施例]
図4には、本発明の第3実施例に係るAD変換回路を示す構成図を、図5にはこのAD変換回路の動作を説明するタイムチャートを示す。なお、図4において加算器10やスイッチ25を簡略化して描いているが、この部分は図3のAD変換回路と同一の構成である。
【0030】
この第3実施例のAD変換回路は、その入力信号を例えば方位検出用の素子から出力されるX軸方向の検出電圧A(正相),/A(逆相)とY軸方向の検出電圧B(正相),/B(逆相)とからなる複数チャンネルの信号にしたものである。
【0031】
特に制限されるものではないが、このように正相信号A,Bと逆相信号/A,/Bとを共にAD変換して、正相信号A,Bのアナログ値から逆相信号/A,/Bのアナログ値を減算することで、正相信号と逆相信号とに共に含まれるオフセット電圧Vofを相殺して、オフセット電位を取り除いた“{(A+Vof)−(/A+Vof)}/2=A”,“{(B+Vof)−(/B+Vof)}/2=B”のデジタル変換値を得ることが出来る。
【0032】
AD変換器の入力段には、これら複数チャンネルのアナログ信号を入力する複数の入力端子と、これら複数の入力端子の何れかから入力信号を選択的に内部回路に取り込むセレクト回路38とが設けられている。
【0033】
図5に示されるように、セレクト回路38は、例えば、システムクロック信号に基づくタイミング制御によりAD変換の動作周波数に合せて所定周期(例えば1回のAD変換動作期間T1)で選択が切り換えられるように制御され、それにより複数のアナログ入力信号A,/A,B,/Bが順番にAD変換器に入力されてAD変換処理される。
【0034】
また、同様にシステムクロック信号に基づくタイミング制御により、入力信号A,/A,B,/Bの切換えが行われてその入力信号のAD変換が開始される1クロック前には、リセット信号が出力されて積分器20とスイッチ25のリセットが行われるようになっている。
【0035】
以上のように、この実施例に係るAD変換回路によれば、それぞれ独立した複数チャンネルのアナログ信号の中から入力を順次切り換えてAD変換を行う場合でも、リセット処理により変換精度を落とすことなく各アナログ信号のAD変換処理を行うことが出来る。また、このようなデジタル変換を1個のデルタシグマ変調方式のAD変換回路で実現できる、すなわち小さな回路規模で実現できるという効果が得られる。
【0036】
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0037】
例えば、実施例ではデルタシグマ変調器の加算器および積分器としてキャパシタの各電極の接続をスイッチさせながら電圧の加算と積算とを行うスイッチドキャパシタ方式のものを例示したが、オペアンプを用いた加算器や抵抗とキャパシタとを用いた積分回路など、種々の回路を適用することが可能である。
【0038】
また、第2実施例においてリセット信号を供給するAND回路32やOR回路34は例えば出力先の素子の極性を逆転させたり入力信号を逆相にするなどして、NAND回路やNOR回路などの他の論理ゲートに変更することも可能である。
【0039】
また、第3実施例において多チャンネルの入力の切換えとリセット信号の出力とを、1回のAD変換ごとに行うものとして説明したが、これに限定されず、例えば複数回のAD変換ごとに入力切換えとリセット信号の出力を行うようにしても良いし、或いは、任意のタイミングで入力の切り換えを行い、それに同期させてリセット信号を出力させるようにしても良い。
【0040】
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野である方位検出用素子の検出電圧をデジタル変換するAD変換回路について説明したがこの発明はそれに限定されるものでなく、種々のアナログ信号をデジタル変換する場合に広く利用することができる。
【0041】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
【0042】
すなわち、本発明に従うと、回路規模の小さなAD変換回路を用いて複数チャンネルのアナログ信号を高い変換精度で順次AD変換できるという効果がある。
【0043】
また、デルタシグマ変調方式のAD変換回路でAD変換処理の誤差となる積分器の残余電圧や選択回路の出力電圧を、回路面積を大きくすることなく取り除くことが出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るAD変換回路を示す構成図である。
【図2】図1のAD変換回路の動作を説明するタイムチャートである。
【図3】本発明の第2実施例に係るAD変換回路を示す構成図である。
【図4】本発明の第3実施例に係るAD変換回路を示す構成図である。
【図5】図4のAD変換回路の動作を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
10 加算器
20 積分器
24 スイッチ(リセット回路)
25 スイッチ(選択回路)
31 比較器
32 ANDゲート
33 論理回路
34 ORゲート
35 カウンタ
38 セレクト回路(入力切換え器)
C1 第1容量
C2 第2容量
C3 第3容量
Claims (5)
- デジタル化された信号に応じて電圧を選択する選択回路と、サンプリングされた電圧と既にデジタル化された信号に対応して上記選択回路により選択された電圧とを加算する加算器と、該加算器の出力を積算する積分器と、該積分器の出力をデジタル化する比較器と、該比較器の出力を計数するカウンタとを備えたAD変換回路を有する半導体集積回路であって、
複数チャンネルの信号の中から一つを選択して上記AD変換回路へ入力させる入力切換え器と、
上記積分器の残留電圧と上記選択回路の出力電圧とを初期値にリセットするリセット回路とを備え、
上記入力切換え器による入力信号の切り換えに伴って上記リセットが行われるように構成されていることを特徴とする半導体集積回路。 - 上記複数チャンネルの入力信号には第1のアナログ信号と当該第1のアナログ信号の極性を反転させた第2のアナログ信号とが含まれることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
- 上記加算器および上記積分器には、上記サンプリングされた電圧を保持する第1容量と上記選択回路からの電圧を保持する第2容量と上記加算器の出力を積算した電圧を保持する第3容量とが設けられ、
上記リセット回路はリセット信号に基づき上記第2容量と上記第3容量に保持される電圧を初期電圧にするように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体集積回路。 - デジタル化された信号に応じて電圧を選択する選択回路と、サンプリングされた電圧と既にデジタル化された信号に対して上記選択回路により選択された電圧とを加算する加算器と、該加算器の出力を積算する積分器と、該積分器の出力をデジタル化する比較器と、該比較器の出力を計数するカウンタとを備えたAD変換回路を有する半導体集積回路であって、
上記加算器および上記積分器には、上記サンプリングされた電圧を保持する第1容量と上記選択回路からの電圧を保持する第2容量と上記加算器の出力を積算した電圧を保持する第3容量とが設けられ、
上記AD変換回路には、リセット信号に基づき上記第2容量と上記第3容量に保持された電圧を初期電圧にリセットするリセット回路が設けられていることを特徴とする半導体集積回路。 - 上記リセット回路は、リセット信号に基づき上記第3容量の電荷を放電させるスイッチと、上記比較器の出力とリセット信号の論理和をとって上記選択回路に入力される電圧選択用の信号を生成する論理ゲートとを備えていることを特徴とする請求項3又は4に記載の半導体集積回路。
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