JP3839714B2 - 熱交換システムの熱源選択方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電機を駆動するエンジン等の駆動源を含む複数の熱源を用いた熱交換システムの熱源選択方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、発電機を駆動するエンジンを熱源とし、エンジンが発生する排熱を利用するコージェネレーションシステムが知られている。この排熱回収は、駆動源のウォータージャケット部に流す冷却水や排熱回収水を熱媒として利用し、この熱媒に吸収させた熱を利用するものである。この熱媒が吸収した熱で加熱された温水を貯湯タンクに溜めて蓄熱し、又は、その熱で上水等を加熱して給湯に利用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のコージェネレーションシステムでは、電力負荷の低い時間帯に運転すると、余剰電力が電気ヒータによる加熱に当てられるため、電力損失が大きくなり、経済性が悪化することが報告されている。
【0004】
また、排熱を流体に熱交換し、貯湯タンクに蓄熱する場合には、流体をエンジンによる熱源とは別に燃焼熱を用いたバックアップ熱源を併用し、このバックアップ熱源で発生した熱で流体を加熱して暖房負荷に対応する熱交換システムが提案されている。このような熱交換システムでは、エンジン又はバックアップ熱源の何れの選択が経済的に有利なのかが問題となる。
【0005】
そこで、本発明は、発電を伴うエンジンの排熱や燃焼熱で熱量を得る等、質の異なるエネルギ変換における経済的な熱源選択を実現した熱交換システムの熱源選択方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の熱交換システムの熱源選択方法は、電力負荷(2)に給電する発電機(4)の駆動源からなる第1の熱源(エンジン6)と、燃料ガス(G)の燃焼で熱量を発生する第2の熱源(バーナ28)と、前記第1の熱源の排熱を流体(熱媒16)に熱交換する第1の熱交換手段(熱交換器12)と、前記第2の熱源の熱量を流体(温水22)に熱交換する第2の熱交換手段(熱交換器30)と、前記流体を溜めて蓄熱する蓄熱手段(貯湯タンク34)と、前記流体の熱の供給を受ける熱負荷(38、44)とを備えた熱交換システムの熱源選択方法であって、前記第1の熱源からの排熱回収に基づく料金換算値から前記電力の料金換算値を減算した値と、前記第2の熱源の熱量に基づく料金換算値とを比較し、両者の大小関係により前記第1又は第2の熱源を選択して運転させることを特徴とする。この場合、第1の熱源の排熱で加熱される流体と、第2の熱源の熱で加熱される流体とは、同一でもよく、又は異なるものでもよい。即ち、第1の熱源で得られた熱エネルギや電力エネルギと第2の熱源で得られた熱エネルギとを直接比較することは困難であるので、電力料金やガス料金の換算値を比較し、第1又は第2の熱源を選択して運転させれば、経済効率を高めることができる。
【0007】
本発明の熱交換システムの熱源選択方法において、発電効率をηe 、前記第1の熱交換手段の排熱回収効率をηh 、前記第2の熱源からの熱が前記熱負荷に供給される効率をη、前記第1の熱源に供給される燃料の料金をA、電力料金をB、前記第2の熱源に供給される燃料の料金をCとすれば、
【0008】
【数2】
Figure 0003839714
【0009】
であるとき、前記第1の熱源を選択して運転させることを特徴とする。即ち、左辺は第1の熱源に必要なガス料金と電力料金との差額であり、右辺は第2の熱源に必要なガス料金である。
【0010】
本発明の熱交換システムの熱源選択方法において、前記第1の熱源側の前記料金換算値の演算情報に前記電力負荷の学習値を含むことを特徴とする。即ち、電力負荷は刻々と変化するので、その学習値を演算情報に取り込むことで、画一的な第1又は第2の熱源の運転の弊害を是正することができる。
【0011】
本発明の熱交換システムの熱源選択方法において、前記第1の熱源側の前記料金換算値の演算情報に前記蓄熱手段の放熱量の予測値を含むことを特徴とする。即ち、蓄熱手段の放熱量はその蓄熱量に比例して増大するので、その予測値を演算情報に取り込むことで、蓄熱手段の放熱ロスの影響を回避して第1又は第2の熱源の選択を行うことができる。
【0012】
本発明の熱交換システムの熱源選択方法において、前記蓄熱手段の放熱量の予測値をQL とすれば、左辺の分母を(ηh /ηe −QL )としたことを特徴とする。このようにすれば、蓄熱手段の放熱ロスの影響を回避して第1又は第2の熱源の選択を行うことができ、選択精度を高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に示した実施例を参照して説明する。
【0014】
図1は、本発明が適応される熱交換システムの実施例を示している。この熱交換システムでは、電力負荷2に電力を供給する発電機4が設置され、この発電機4を駆動する駆動源としてエンジン6が設置されている。エンジン6には燃料ガスGが制御弁8を介して供給され、燃料ガスGを燃焼させて回転力が発生する。この回転力を受けた発電機4が電力を発生する。このような発電機4を駆動するエンジン6では、その運転時、相当な放熱を伴うので、これを熱源として使用することができる。この実施例では、エンジン6の運転制御手段としての制御部10に発電機4側から電力負荷2の負荷情報が加えられている。また、制御弁8には制御部10からの制御出力が加えられ、その開閉又はその開度が調整される。
【0015】
そして、エンジン6には水冷ジャケット等の冷却手段が設置されているが、この実施例では、第1の熱交換手段である熱交換器12でエンジン6の冷却手段が構成されている。この熱交換器12には第1の循環路14が形成され、この循環路14には第1の流体として熱媒16を循環させるとともに、この熱媒16を強制的に循環させるためのポンプ18が設置されている。このポンプ18は、その運転を制御する手段でもある制御部10によってその駆動が制御される。ポンプ18には例えば、回転数の制御が容易なDCモータを駆動手段とするDCポンプが用いられている。
【0016】
この循環路14に対して第2の循環路20が設けられ、この循環路20には第2の流体として温水22を循環させるとともに、その循環を強制的に行うためのポンプ24が設置されている。このポンプ24には例えば、回転数の制御が容易なDCモータを駆動手段とするDCポンプが用いられている。また、循環路14、20の間には熱媒16と温水22との熱交換を行い、熱媒16が持つ熱で温水22を加熱する第2の熱交換手段である熱交換器26が設けられている。この熱交換器26は、図示しないが、例えば、循環路20側にその管径より断面積の大きい筒状部を設け、この筒状部内に温水22と独立して熱媒16を流す螺旋管等の放熱管を通して温水22と熱媒16との間で熱交換を可能にしたものである。
【0017】
また、この実施例では、温水22を加熱する第2の熱源、バックアップ熱源としてバーナ28が設置されており、このバーナ28の燃焼熱と温水22との熱交換を行い、燃焼熱で温水22を加熱する手段として熱交換器30が循環路20に設置されている。バーナ28には、燃料ガスGが制御弁32を介して供給されており、制御弁32の開閉は制御部10によって行われ、即ち、第2の熱源であるバーナ28の運転が制御部10によって制御される。
【0018】
そして、循環路20には、加熱された温水22の蓄熱手段として貯湯タンク34が設置されている。ポンプ24を駆動すれば、貯湯タンク34の下層部側の温水22が熱交換器26、30に循環し、加熱されて高温化した温水22が貯湯タンク34の上層部側に戻されるので、貯湯タンク34には上層部側が高温、最下層部が最低温となる温度勾配を持つ階層蓄熱が行われる。また、この貯湯タンク34に接続された第3の循環路36には、暖房負荷等の熱負荷38、温水22を循環させるポンプ40が設けられ、循環路36から分岐された流路42には給湯負荷等の熱負荷44が存在している。この熱負荷44は給湯等の熱消費のモデルである。この場合、貯湯タンク34から外部に給湯として用いられた温水22を補填するため、下層部側から貯湯タンク34には上水が供給されるが、同様に、熱交換器26、30で加熱された高温の温水22を貯湯タンク34の上層部側に戻すことにより、上層部側が高温、最下層部が最低温となる温度勾配を持つ階層蓄熱が行われる。
【0019】
そして、制御部10には、制御情報として発電効率、排熱回収効率、バーナ28のみで暖房を行った場合の効率、CGS(コージェネレーションシステム)用ガス料金、電力料金、通常のガス料金、電力負荷学習値等の各種制御情報を入力するキーボードや外部記憶装置等を含む入力装置46、第1の熱源であるエンジン6、第2の熱源であるバーナ28の運転選択や、その運転状況を表示する手段として表示器48が接続されている。
【0020】
このような構成において、制御弁8を開いて燃料ガスGを供給することにより、エンジン6を回転させることができる。このエンジン6の回転によって発電機4が発電を開始し、電力負荷2に電力が供給される。このとき、エンジン6が発生する熱量はポンプ18によって循環路14に循環する熱媒16に伝達され、熱媒16を加熱する。そして、ポンプ24を運転すれば、貯湯タンク34に上述した階層蓄熱が行われる。そして、貯湯タンク34の温水22は、熱的負荷38、44に供給される。
【0021】
この実施例の熱交換システムでは、エンジン6を停止した状態でバーナ28を燃焼させれば、熱交換器30の熱交換により循環路20の温水22を単独で加熱することができ、エンジン6の運転と無関係に貯湯タンク34への蓄熱、暖房負荷等の熱負荷38、44に熱供給を行うことができる。
【0022】
次に、この熱交換システムの熱源選択方法の第1実施例を図2に示すフローチャートを参照して説明する。この選択方法は、電力負荷、暖房負荷、貯湯タンクの蓄熱量の実測値等を参照して第1又は第2の熱源を選択するものである。
【0023】
そこで、ステップS1では、制御部10に加えられる流量情報や温度情報等を参照して熱負荷38、44に代表される熱負荷があるか否かを判定し、熱負荷が存在する場合にはステップS2に移行し、電力負荷測定値より発電効率ηe 、排熱回収効率ηh を演算により求める。電力負荷測定値は、発電機4から電力負荷2に加えられる電力、電力負荷2の消費電力であり、制御部10に加えられている。この場合、図示しないが、電力負荷2側から消費電力の値を制御部10に加えてもよい。そこで、発電効率ηe は、燃料ガスG、この実施例の場合、CGS(コージェネレーションシステム)用ガスの消費量に対する発電機4の発電出力であり、また、排熱回収効率ηh は、CGS用ガスの消費量に対する熱媒16の回収吸熱量である。即ち、発電効率ηe は、CGS用ガスがどれだけ電力に変換されたか、排熱回収効率ηh は、CGS用ガスがどれだけ熱回収されたかを示しており、これら効率ηe 、ηh と負荷率との関係を図3に示す。この場合、電力負荷2から負荷率を求め、この負荷率は、発電出力に対する電力負荷の割合であって、実験により求めることができる。負荷率が上昇すれば、効率ηe 、ηh の各値が近付くことになる。
【0024】
そして、各効率ηe 、ηh の演算の後、ステップS3では、次式の演算処理を実行する。
【0025】
【数3】
Figure 0003839714
【0026】
ただし、式(2)において、
ηe :発電効率
ηh :排熱回収効率
ηBU:バーナ28のみで暖房を行う場合の効率(バックアップ熱量効率)
A:CGS用ガス料金(円/kWh)
B:電力料金(円/kWh)
C:バックアップ用ガス料金(円/kWh)
である。
【0027】
式(2)において、(1/ηe )×A=A/ηe は、発電効率ηe が加味された電力1(kWh)当たりのCGS用ガス料金を表し、{(1/ηe )×A−B}は、電力1(kWh)当たりのCGS用ガス料金と電力1(kWh)当たりの電力料金との差額である。(ηh /ηe )は、発電効率ηe に対する排熱回収効率ηh のエネルギ比率である。そこで、左辺は、コージェネレーションシステムで1kWhに相当する熱量を実現するに必要なエネルギの価額を示している(コージェネレーションシステムの発電電力が電力会社の電力と同一であることを条件としている)。また、右辺は、バックアップ熱源であるバーナ28で1kWhに相当する熱量を実現するに必要なエネルギの価額である。
【0028】
このような価額の比較に基づき、左辺の値が右辺の値より小さい場合には、ステップS4に移行してエンジン6が選択されて起動され、左辺の値が右辺の値より大きい場合には、ステップS5に移行してバーナ28が選択されて点火されることになる。
【0029】
この実施例では、バックアップ熱源であるバーナ28のみで暖房を行った場合の効率ηBUを用いているが、このような効率ηBUを包括的に含む第2の熱源であるバーナ28の熱が熱負荷38、44に供給される効率をηとして用いてもよい。
【0030】
そして、第1実施例の熱源選択において、暖房需要(暖房熱量>排熱量)が発生したとき、式(2)の条件を満たす場合のみ、第1の熱源であるエンジン6を運転させてもよく、このようにすればより経済的な熱源運転ができる。
【0031】
また、暖房負荷(暖房熱量<排熱量)が発生した場合、給湯負荷の予測値を演算情報に用いてもよい。この場合、式(2)に給湯負荷が発生する時刻(予測値)までに貯湯タンク34での放熱量の予測値QL を演算情報に用いると、式(2)は、次のようになる。
【0032】
【数4】
Figure 0003839714
【0033】
このような式(3)を用いて左辺の価額と右辺の価額との大小関係から、エンジン6かバーナ28かの運転を選択すれば、経済効率の高い運転形態を実現することができる。
【0034】
次に、図4に示すフローチャートを参照して熱交換システムの熱源選択方法の第2実施例を説明する。この選択方法では、電力負荷2の学習値を参照して熱源の選択制御を実現したものである。
【0035】
ステップS11では、上述した制御と同様に、制御部10に加えられる流量情報や温度情報等を参照して熱負荷38、44に代表される熱負荷があるか否かを判定し、熱負荷が存在する場合にはステップS12に移行し、電力負荷学習値Ei より各時間の予想発電効率ηei、予想排熱回収効率ηhiを求める。
【0036】
この場合、電力負荷2の学習値Ei は、例えば、1時間毎の学習値であって、数時間運転したときのランニングコストメリットが得られるかを予測するものであり、横軸に時間情報i=1、2、3・・・・n、縦軸に電力負荷学習値Ei を取ると、その推移は例えば、図5に示すようになる。
【0037】
そして、予想発電効率ηeiは、燃料ガスG、この実施例の場合、CGS(コージェネレーションシステム)用ガスの消費量に対する発電機4の予想発電出力であり、また、予想排熱回収効率ηhiは、CGS用ガスの消費量に対する熱媒16の予想回収吸熱量である。即ち、予想発電効率ηeiは、CGS用ガスがどれだけ電力に変換されるか、予想排熱回収効率ηhiは、CGS用ガスがどれだけ熱回収されるかの予想値を示している。
【0038】
そして、各予想効率ηei、ηhiの演算の後、ステップS13では、次式の演算処理を実行する。
【0039】
【数5】
Figure 0003839714
【0040】
ただし、式(4)において、
ηei:予想発電効率
ηhi:予想排熱回収効率
ηBU:バックアップ熱量効率
A:CGS用ガス料金(円/kWh)
B:電力料金(円/kWh)
C:バックアップ用ガス料金(円/kWh)
である。
【0041】
式(4)において、(Ei /ηei×A)は、Ei 及びAからなる値に予想発電効率ηeiが加味された予想電力1(kWh)当たりのCGS用ガス料金を表し、(Ei /ηei×A−B)は、予想電力1(kWh)当たりのCGS用ガス料金と予想電力1(kWh)当たりの電力料金との差額であり、左辺の分子は、その加算値である。また、(Ei ×ηhi/ηei)は、電力負荷学習値Ei に予想発電効率ηeiと予想排熱回収効率ηhiとの比率が加味されて修正された電力負荷学習値であり、その左辺の分母はその加算値である。
【0042】
そして、左辺は、コージェネレーションシステムで1kWhに相当する熱量を実現するに必要なエネルギの予想価額を示し、右辺は、バックアップ熱源であるバーナ28で1kWhに相当する熱量を実現するに必要なエネルギの価額である。
【0043】
このような価額の比較に基づき、左辺の値が右辺の値より小さい場合には、ステップS14に移行してエンジン6が選択されて起動され、左辺の値が右辺の値より大きい場合には、ステップS15に移行してバーナ28が選択されて点火されることになる。
【0044】
次に、図6に示すフローチャートを参照して熱交換システムの熱源選択方法の第3実施例を説明する。この選択方法では、貯湯タンク34に温水22を溜めると、自然放熱損失を生じるので、その放熱量を加味した熱源の選択制御を実現したものである。
【0045】
ステップS21では、上述した制御と同様に、制御部10に加えられる流量情報や温度情報等を参照して熱負荷38、44に代表される熱負荷があるか否かを判定し、熱負荷が存在する場合にはステップS22に移行し、電力負荷学習値Ei より各時間の予想発電効率ηei、予想排熱回収効率ηhi、エンジン6の排熱量Qi を求める。
【0046】
この場合、電力負荷2の学習値Ei については、上述の通りであり、予想発電効率ηei及び予想排熱回収効率ηhiについても同様であるが、排熱量Qi は、熱交換器12に入る熱媒16の入側温度Tiと出側温度Toを測定し、その流量Fを用いて、Qi =F×(To−Ti)から求めることができる。
【0047】
ステップS23では、次の給湯負荷が発生するまでの時間tを求め、ステップS24では、時間tまでの予測積算排熱量ΣQi を求め、ステップS25では、時間tまでに貯湯タンク34に温水22によって溜まる熱量ΣQti を求め、この熱量ΣQti は、熱量ΣQi から暖房負荷Qを減算した値(ΣQi −Q)である。この熱量ΣQti (=ΣQi −Q)は貯湯タンク34に残留する熱量である。
【0048】
また、ステップS26では、貯湯タンク34の放熱量の予測値QL を求める。この予測値QL は、貯湯タンク34の放熱損失であるから、貯湯タンク34の表面積や外気温等を参照して求めることができる。この予測値QL と熱量ΣQti との関係は、図7に示すように、蓄熱量が多くなれば、その放熱量も多くなるという一定の比例関係にある。
【0049】
そして、ステップS27では、次式の演算処理を実行する。
【0050】
【数6】
Figure 0003839714
【0051】
ただし、式(5)において、
ηei:予想発電効率
ηBU:バックアップ熱量効率
A:CGS用ガス料金(円/kWh)
B:電力料金(円/kWh)
C:バックアップ用ガス料金(円/kWh)
i :排熱量
L :放熱量の予測値
である。
【0052】
式(5)において、(Ei /ηei×A)は、Ei 及びAからなる値に予想発電効率ηeiが加味された予想電力1(kWh)当たりのCGS用ガス料金を表し、(Ei /ηei×A−B)は、予想電力1(kWh)当たりのCGS用ガス料金と予想電力1(kWh)当たりの電力料金との差額であり、左辺の分子は、その加算値である。また、ΣQi は予測積算排熱量であり、QL は放熱量の予測値であるから、左辺の分母は、貯湯タンク34に残留する熱量である。したがって、左辺は、コージェネレーションシステムで1kWhに相当する熱量を実現するに必要なエネルギの予想価額を示し、右辺は、バックアップ熱源であるバーナ28で1kWhに相当する熱量を実現するに必要なエネルギの価額である。
【0053】
このような価額の比較に基づき、左辺の値が右辺の値より小さい場合には、ステップS28に移行してエンジン6が選択されて起動され、左辺の値が右辺の値より大きい場合には、ステップS29に移行してバーナ28が選択されて点火されることになる。
【0054】
次に、図8は他の熱交換システムを示しており、この熱交換システムでは、熱交換器30を循環路20側から循環路36に移し、循環路36側の温水22を第2の熱源であるバーナ28の燃焼熱によって加熱する構成である。この場合、貯湯タンク34側の温水22の加熱ないし蓄熱はエンジン6の排熱に依存し、バーナ28はバックアップ熱源、補助熱源として構成したものである。その他の構成は、図1の熱交換システムと同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略する。このような熱交換システムにも、本発明の熱源選択方法を実施することができる。
【0055】
実施例では、熱交換器26を設置することにより、循環路14と循環路20とを独立化して異なる熱媒16、温水22を分離しながら熱交換を行っているが、熱交換器26を除いて循環路14、20を共通化し、熱媒16を熱交換器12に循環させて熱交換を行うとともに、貯湯タンク34に溜めることによって蓄熱を行うことができ、実施例のように、2つの流体を用いることなく、単一の流体を以て熱交換と蓄熱とを行うようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、発電機を駆動する駆動源の排熱を用いる熱源等、電力エネルギの発生を伴う熱源と、熱エネルギのみを発生する熱源とを併用する場合に経済性により熱源の選択運転をすることができ、熱交換及び蓄熱制御の高効率化を図ることができるとともに、経済的ロスを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱交換システムの実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の熱交換システムの熱源選択方法の第1実施例を示すフローチャートである。
【図3】効率対負荷率を示す図である。
【図4】本発明の熱交換システムの熱源選択方法の第2実施例を示すフローチャートである。
【図5】電力負荷学習値を示す図である。
【図6】本発明の熱交換システムの熱源選択方法の第3実施例を示すフローチャートである。
【図7】放熱量の予測値に対するタンク蓄熱量を示す図である。
【図8】本発明に係る熱交換システムの他の実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 電力負荷
4 発電機
6 エンジン(第1の熱源)
12 熱交換器(第1の熱交換手段)
16 熱媒(流体)
22 温水(流体)
30 熱交換器(第2の熱交換手段)
28 バーナ(第2の熱源)
34 貯湯タンク(蓄熱手段)
38、44 熱負荷

Claims (5)

  1. 電力負荷に給電する発電機の駆動源からなる第1の熱源と、燃料ガスの燃焼で熱量を発生する第2の熱源と、前記第1の熱源の排熱を流体に熱交換する第1の熱交換手段と、前記第2の熱源の熱量を流体に熱交換する第2の熱交換手段と、前記流体を溜めて蓄熱する蓄熱手段と、前記流体の熱の供給を受ける熱負荷とを備えた熱交換システムの熱源選択方法であって、
    前記第1の熱源からの排熱回収に基づく料金換算値から前記電力の料金換算値を減算した値と、前記第2の熱源の熱量に基づく料金換算値とを比較し、両者の大小関係により前記第1又は第2の熱源を選択して運転させることを特徴とする熱交換システムの熱源選択方法。
  2. 発電効率をηe 、前記第1の熱交換手段の排熱回収効率をηh 、前記第2の熱源からの熱が前記熱負荷に供給される効率をη、前記第1の熱源に供給される燃料の料金をA、電力料金をB、前記第2の熱源に供給される燃料の料金をCとすれば、
    Figure 0003839714
    であるとき、前記第1の熱源を選択して運転させることを特徴とする請求項1記載の熱交換システムの熱源選択方法。
  3. 前記第1の熱源側の前記料金換算値の演算情報に前記電力負荷の学習値を含むことを特徴とする請求項1記載の熱交換システムの熱源選択方法。
  4. 前記第1の熱源側の前記料金換算値の演算情報に前記蓄熱手段の放熱量の予測値を含むことを特徴とする請求項1記載の熱交換システムの熱源選択方法。
  5. 前記蓄熱手段の放熱量の予測値をQL とすれば、左辺の分母を(ηh /ηe −QL )としたことを特徴とする請求項2記載の熱交換システムの熱源選択方法。
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