JP3839676B2 - 色補正装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、入力された画像信号に対して処理を施して出力する画像処理装置における色補正装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、画像信号に対して色補正処理を行うための色補正方法または画像処理装置においては、画像データをRGB信号、XYZ信号またはYCbCr信号などの、3次元の色空間上のデータとして取り扱う場合が多い。
【0003】
また、3次元の色空間上のデータで色補正を行う方法としては、より正確な色補正を行うために、3次元の色空間上のデータから3次元の色空間上のデータへの変換を行うLUT(ルックアップテーブル)と補間処理とを組み合わせたものが数多く見られる。
【0004】
たとえば、特開平5−75848号公報に記載された色補正処理方法においては、XYZ信号からなる3次元の色空間を格子状に区切っており、格子点に対して3次元LUTが用いられている。そして、格子点を頂点とする複数の三角柱に色空間を分割し、三角柱内において、各頂点間の線形補間により色補正が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の色補正装置および方法は以上のように、たとえば特開平5−75848号公報に記載の方法によれば、3次元LUTを用いているので、LUT用のメモリ領域が大きくなって回路規模が大形化するという問題点があった。
【0006】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、小規模な回路を用いて高精度な色補正処理を実現することのできる色補正装置および方法を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る色補正装置は、1次元の輝度信号と2次元の色差信号とからなる画像信号に対応して補正後の画像信号を出力する色補正装置であって、2次元の色差信号に対応した座標軸により構成される2次元空間を複数の三角形領域に分割するとともに、2次元の色差信号が三角形領域のいずれに属するかを判定する三角形領域算出部と、2次元の色差信号が属する三角形領域の基準点に対して、各次元毎に2次元の色差信号の差分値を算出する差分値算出部と、複数の三角形領域の基準点に関する各次元毎のオフセット値および傾き係数をデータテーブルとして格納するとともに、2次元の色差信号が属する三角形領域に対しデータテーブルから求まるオフセット値および傾き係数と差分値とを用いて2次元の色差信号を補正し、補正後の画像信号として出力する色差信号補正手段と、1次元の輝度信号を補正するための輝度信号補正手段とを備え、色差信号補正手段は、2次元の色差信号が属する三角形領域に対しデータテーブルから求まるオフセット値および傾き係数と差分値とを用いて、2次元の色差信号に対する補正量を算出する色差信号補正量算出部と、補正量を用いて2次元の色差信号を補正する色差信号補正部とを含み、輝度信号補正手段は、複数の三角形領域の基準点に関する1次元の輝度信号のオフセット値および傾き係数を第2のデータテーブルとして格納するとともに、2次元の色差信号が属する三角形領域に対し第2のデータテーブルから求まるオフセット値および傾き係数と差分値とを用いて、1次元の輝度信号に対する補正量を算出する輝度信号補正量算出部と、補正量を用いて1次元の輝度信号を補正し、補正後の輝度信号として出力する輝度信号補正部とを含む色補正装置において、1次元の輝度信号を用いて第2の補正量を算出する第2の補正量算出部をさらに備え、第2の補正量算出部は、第2の補正量として、1次元の輝度信号に対する第2の輝度信号補正量と、2次元の色差信号に対する第2の色差信号補正量とを算出し、輝度信号補正手段は、輝度信号に対する補正量と第2の輝度信号補正量とを用いて1次元の輝度信号を補正し、色差信号補正部は、色差信号に対する補正量と第2の色差信号補正量とを用いて2次元の色差信号を補正するものである。
【0013】
また、この発明の請求項2に係る色補正方法は、1次元の輝度信号と2次元の色差信号とからなる画像信号に対応して補正後の画像信号を出力する色補正方法であって、2次元の色差信号に対応した座標軸により構成される2次元空間を複数の三角形領域に分割するとともに、2次元の色差信号が三角形領域のいずれに属するかを判定する第1のステップと、2次元の色差信号が属する三角形領域の基準点に対して、各次元毎に2次元の色差信号の差分値を算出する第2のステップと、複数の三角形領域の基準点に関する各次元毎のオフセット値および傾き係数をデータテーブルとして格納するとともに、2次元の色差信号が属する三角形領域に対しデータテーブルから求まるオフセット値および傾き係数と差分値とを用いて2次元の色差信号を補正し、補正後の画像信号として出力する第3のステップと、1次元の輝度信号を補正するための第7のステップとを備え、第3のステップは、2次元の色差信号が属する三角形領域に対しデータテーブルから求まるオフセット値および傾き係数と差分値とを用いて、2次元の色差信号に対する補正量を算出する第5のステップと、補正量を用いて2次元の色差信号を補正する第6のステップとを含み、第7のステップは、複数の三角形領域の基準点に関する1次元の輝度信号のオフセット値および傾き係数を第2のデータテーブルとして格納するとともに、2次元の色差信号が属する三角形領域に対し第2のデータテーブルから求まるオフセット値および傾き係数と差分値とを用いて、1次元の輝度信号に対する補正量を算出する第8のステップと、補正量を用いて1次元の輝度信号を補正し、補正後の輝度信号として出力する第9のステップとを含む色補正方法において、1次元の輝度信号を用いて第2の補正量を算出する第10のステップをさらに備え、第10のステップは、第2の補正量として、1次元の輝度信号に対する第2の輝度信号補正量と、2次元の色差信号に対する第2の色差信号補正量とを算出し、第7のステップは、輝度信号に対する補正量と第2の輝度信号補正量とを用いて1次元の輝度信号を補正し、第6のステップは、色差信号に対する補正量と第2の色差信号補正量とを用いて2次元の色差信号を補正するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
【0019】
図1はこの発明の実施の形態1に関連した参考例1による色補正装置2を備えた画像処理装置1を示すブロック構成図であり、図2〜図7は色補正装置2の処理動作を示す説明図である。
【0020】
図1において、画像処理装置1は、入力画像信号となる色空間信号すなわち、RGB信号(または、XYZ信号など)を、補正後のR′G′B′信号に変換処理して出力するために、色補正装置2、色空間変換部3および色空間逆変換部4を備えている。
【0021】
色空間変換部3は、RGB信号を、1次元の輝度信号Yと、2次元の色差信号CbおよびCrとに分離し、YCbCr信号(または、YUV信号など)からなる色空間信号に変換する機能を有する。
【0022】
この場合、色空間変換部3は、代表的にRGB信号をYCbCr信号に変換する場合を示しているが、上述した通り、RGB信号はXYZ信号などの他の色空間信号であってもよく、YCbCr信号は、YUV信号などの他の輝度信号と色差信号とに分離された色空間信号であってもよい。
【0023】
色空間逆変換部4は、色補正装置2から出力されるYCbCr信号(輝度信号Y、補正後の色差信号Cb′およびCr′に分離された色空間信号)を、補正後のR′G′B′信号に変換する機能を有する。
【0024】
ここでは代表的に、色空間逆変換部4がYCb′Cr′信号をR′G′B′信号に変換する場合を示しているが、YCb′Cr′信号は輝度信号および色差信号に分離されたYUV信号などの他の色空間信号であってもよく、R′G′B′信号はXYZ信号などの他の色空間信号であってもよい。
【0025】
色補正装置2は、三角形領域算出部6、差分値算出部7、Cb′算出部およびCr′算出部を備えており、入力されるYCbCr信号のうちの色差信号CbおよびCrに対しては補正処理を施して補正後の色差信号Cb′およびCr′を出力し、輝度信号Yに対しては補正処理を施さずにそのまま出力する。
【0026】
図2はCb−Cr空間上の三角形領域をRGBおよびYMC位置とともに示す説明図であり、各三角形領域は直角二等辺三角形により形成されている。
色補正装置2内の三角形領域算出部6は、入力される色差信号CbおよびCrが、図2内の各格子点で区切られたCb−Cr空間上のどの三角形領域に属するかを判断する。
【0027】
たとえば、図2において、色差信号CbおよびCrの座標値(Cb、Cr)が点「X」である場合、点「X」の座標値(Cb、Cr)は、格子点D、E、Fで囲まれた三角形領域に属する。
【0028】
同様に、色差信号CbおよびCrの座標値(Cb、Cr)が点「+」である場合、点「+」の座標値(Cb、Cr)は、格子点D、H、Gで囲まれた三角形領域に属する。
【0029】
なお、図2に示した三角形領域にはそれぞれ番号が割り当てられており、図3は番号割り当ての一例を示す説明図である。
図3においては、各三角形領域に対してT0〜T127の順番が割り当てられており、たとえば図2中の点「X」は三角形領域T3に属し、図2中の点「+」は三角形領域T12に属する。
【0030】
一方、図1において、色補正装置2内の差分値算出部7は、入力される色差信号CbおよびCrと、その座標値(Cb、Cr)の点が属する三角形領域の基準点(直角頂点の座標値)との差分値を算出する。
【0031】
図4は点「X」を含む三角形領域を拡大して示す説明図であり、図5は点「+」を含む三角形領域を拡大して示す説明図である。
【0032】
たとえば図4のように、色差信号CbおよびCrの座標値(Cb、Cr)が点「X」である場合、算出される差分値は、座標値(Cb、Cr)と三角形領域基準点(64、32)との差分の絶対値(|Cb−64|、|Cr−32|)であり、差分値(vb、vr)で表わされる。
【0033】
同様に、図5のように、色差信号CbおよびCrの座標値(Cb、Cr)が点「+」である場合も、算出される差分値は、座標値(Cb、Cr)と三角形領域基準点(64、32)との差分の絶対値(|Cb−64|、|Cr−32|)であり、差分値(vb、vr)で表わされる。
【0034】
続いて、色補正装置2内のCb′信号算出部8は、三角形領域算出部6で求めた三角形領域と、差分値算出部7で算出した差分値とから、最終的な補正後の色差信号Cb′を算出する。
【0035】
図6はCb′信号算出部8内のメモリにあらかじめ格納されたデータテーブルを示す説明図であり、各三角形領域に関する基準点のCb軸上のオフセット値Cb(T)と、基準点からのCb軸方向の傾き係数Gbb(T)と、基準点からのCr軸方向の傾き係数Gbr(T)とを対応付けて示している。
【0036】
図7は格子点D、E、Fからなる(点「X」を含む)三角形領域のオフセット値Cb(T)、傾き係数Gbb(T)およびGbr(T)の一例を示す説明図である。
【0037】
図7において、点「X」を含む三角形領域は、基準点Dのオフセット値Cb(T)と、基準点DからのCb軸方向への傾き係数Gbb(T)と、基準点DからのCr軸方向への傾き係数Gbr(T)とを有する。
【0038】
Cb′信号算出部8は、色差信号Cb、Crを含む三角形領域の値(番号)に応じて、対応するオフセット値Cb(T)、傾き係数Gbb(T)およびGbr(T)を読み出し、以下の式(1)にしたがって、補正後の色差信号Cb′を算出する。
【0039】
Cb′=Cb(T)+Gbb(T)×vb+Gbr(T)×vr・・(1)
【0040】
また、Cb′信号算出部8と同様に、Cr′信号算出部9においても、三角形領域算出部6で求めた三角形領域と、差分値算出部7で算出した差分値とから、最終的な補正後の色差信号Cr′を算出する。
【0041】
すなわち、Cr′信号算出部9は、図6と同様のデータテーブル(図示せず)を有しており、三角形領域毎に、基準点におけるオフセット値Cr(T)と、Cb軸方向の傾き係数Grb(T)と、Cr軸方向への傾き係数Grr(T)とがメモリ内にあらかじめ格納されている。
【0042】
Cr′信号算出部9は、三角形領域の値に応じて、対応するオフセット値Cr(T)、傾き係数Grb(T)およびGrr(T)を読み出し、以下の式(2)にしたがって、補正後の色差信号Cr′を算出する。
【0043】
Cr′=Cr(T)+Grb(T)×vb+Grr(T)×vr・・(2)
【0044】
上式(1)、式(2)のように、Cb′信号算出部8およびCr′信号算出部9は、2次元空間上の三角形領域に対し、色差信号Cb、Crの基準点のオフセット値Cb(T)、Cr(T)と、色差信号Cb、CrのCb軸方向への傾き係数Gbb(T)、Grb(T)と、Cr軸方向への傾き係数Gbr(T)、Grr(T)とのデータテーブルを参照するのみで、補正後の画像信号を算出することができる。
【0045】
以下、画像処理装置1内の色空間逆変換部4は、補正後の画像信号すなわち、輝度信号Yと補正後の色差信号Cb′およびCr′とを用いて、補正後の色空間信号R′、G′、B′を出力する。
【0046】
上記Cb′信号算出部8およびCr′信号算出部9で用いられるデータテーブルは、実質的に2次元LUTなので、従来装置の3次元LUTと比較して、メモリサイズを大幅に削減することができる。
【0047】
また、三角形領域内で2元の線形補間を行う演算処理のみで済むので、演算量も大幅に削減することができる。
【0048】
なお、上記参考例1では、1次元の輝度信号Yを補正せずにそのまま画像信号として出力したが、1次元の輝度信号Yを補正し、補正後の輝度信号Y′として出力してもよい。
【0049】
図8は輝度信号Yを補正した参考例2による色補正装置20を示すブロック構成図である。
図8において、前述(図1参照)と同様の構成については、同一符号を付して詳述を省略する。また、色補正装置20に関連した色空間変換部3および色空間逆変換部4(図1参照)は、ここでは省略されているものとする。
【0050】
色補正装置20は、YCbCr信号(輝度信号Y、色差信号Vb、Cr)を補正して、Y′Cb′Cr′信号を出力する。
YCbCr信号は、YUV信号などの他の輝度信号および色差信号でもよい。
【0051】
色補正装置20は、前述の三角形領域算出部6、差分値算出部7、Cb′信号算出部8およびCr′信号算出部9に加えて、輝度信号補正量算出部10および輝度信号補正部11を備えている。
【0052】
輝度信号補正量算出部10は、三角形領域算出部6で求めた三角形領域と、差分値算出部7で算出した差分値とを用いて、輝度信号Yに対する補正量ΔCYを算出する。
【0053】
すなわち、輝度信号補正量算出部10は、図6と同様のデータテーブル(図示せず)を有しており、各三角形領域に対して、三角形領域基準点におけるオフセット値DCY(T)、Cb軸方向への傾き係数GYb(T)、Cr軸方向への傾き係数GYr(T)をあらかじめ格納している。
【0054】
これにより、輝度信号補正量算出部10は、2次元の色差信号Cb、Crが属する三角形領域に応じて、対応するオフセット値DCY(T)、傾き係数GYb(T)およびGYr(T)を読み出し、以下の式(3)にしたがって、輝度信号Yに対する補正量ΔCYを算出する。
【0055】
ΔCY=DCY(T)+GYb(T)×vb+GYr(T)×vr・・(3)
【0056】
上式(3)のように、色補正装置20内の輝度信号補正量算出部10は、2次元空間上の三角形領域に対し、基準点のオフセット値DCY(T)と、傾き係数GYb(T)、GYr(T)とのデータテーブルを参照するのみで、補正量ΔCYを算出することができる。
【0057】
続いて、輝度信号補正部11は、補正量ΔCYおよび輝度信号Yから、以下の式(4)にしたがって、補正後の輝度信号Y′を算出する。
【0058】
Y′=Y+ΔCY・・・(4)
【0059】
上式(4)においては、輝度信号Yと補正量ΔCYとを加算処理して補正後の輝度信号Y′を算出したが、たとえば以下の式(5)のように、乗算処理により補正後の輝度信号Y′を算出してもよい。
【0060】
Y′=Y×ΔCY・・・(5)
【0061】
また、以下の式(6)のように、加算処理および乗算処理を組み合わせて補正後の輝度信号Y′を算出してもよい。
【0062】
Y′=Y+Y×ΔCY・・・(6)
【0063】
上記輝度信号補正量算出部10で用いられるデータテーブルは、実質的に2次元LUTなので、従来装置の3次元LUTと比較して、メモリサイズを大幅に削減することができる。
【0064】
また、三角形領域内で2元の線形補間を行う演算処理のみで済むので、演算量も大幅に削減することができる。
さらに、輝度信号Yに対する補正処理も可能となるので、さらに高精度の色補正を実現することができる。
【0065】
なお、上記参考例1では、色差信号補正手段としてCb′信号算出部8およびCr′信号算出部9を用いたが、各次元毎の色差信号補正量算出部および色差信号補正部を用いてもよい。
【0066】
図9は色差信号補正量算出部12、13および色差信号補正部30、31を用いた参考例3による色補正装置21を示すブロック構成図であり、前述(図1参照)と同様の構成については、同一符号を付して詳述を省略する。
【0067】
図9において、色補正装置21は、入力された輝度信号Y、色差信号CbおよびCrのうち、2次元の色差信号CbおよびCrに対して補正処理を施し、補正後の色差信号Cb′およびCr′を輝度信号Yとともに出力する。
【0068】
色補正装置21は、前述の三角形領域算出部6および差分値算出部7に加えて、Cb信号補正量算出部12、Cr信号補正量算出部13、Cb信号補正部30およびCr信号補正部31を備えている。
【0069】
Cb信号補正量算出部12は、三角形領域算出部6で求めた三角形領域と、差分値算出部7で算出した差分値とから、色差信号Cbに対する補正量ΔCbを算出する。
【0070】
Cb信号補正量算出部12は、図6と同様のデータテーブル(図示せず)を有し、各三角形領域に対して、基準点におけるオフセット値DCb(T)、Cb軸方向への傾き係数Gbb(T)、Cr軸方向への傾き係数Gbr(T)を格納している。
【0071】
すなわち、Cb信号補正量算出部12は、2次元の色差信号Cb、Crが属する三角形領域に応じて、対応するオフセット値DCb(T)、傾き係数Gbb(T)およびGbr(T)を読み出し、以下の式(7)にしたがって、色差信号Cbに対する補正量ΔCbを算出する。
【0072】
ΔCb=DCb(T)+Gbb(T)×vb+Gbr(T)×vr・・(7)
【0073】
同様に、Cr信号補正量算出部13は、三角形領域基準点におけるオフセット値DCr(T)、Cb軸方向への傾き係数Grb(T)、Cr軸方向への傾き係数Grr(T)を用いて、以下の式(8)にしたがって、色差信号Crに対する補正量ΔCrを算出する。
【0074】
ΔCr=DCr(T)+Grb(T)×vb+Grr(T)×vr・・(8)
【0075】
上式(7)、式(8)のように、2次元空間上の三角形領域に対し、基準点のオフセット値DCb(T)、DCr(T)と、傾き係数Gbb(T)、Grb(T)と、Cr軸方向への傾き係数Gbr(T)、Grr(T)とのデータテーブルを参照するのみで、色差信号補正量ΔCb、ΔCrを算出することができる。
【0076】
続いて、Cb信号補正部30は、色差信号Cbおよび補正量ΔCbから、以下の式(9)にしたがって、補正後の色差信号Cb′を算出する。
【0077】
Cb′=Cb+ΔCb・・・(9)
【0078】
上式(9)においては、色差信号Cbと補正量ΔCbとを加算処理して補正後の色差信号Cb′を算出したが、たとえば以下の式(10)のように、乗算処理により補正後の色差信号Cb′を算出してもよい。
【0079】
Cb′=Cb×ΔCb・・・(10)
【0080】
また、以下の式(11)のように、加算処理および乗算処理を組み合わせて補正後の色差信号Cb′を算出してもよい。
【0081】
Cb′=Cb+Cb×ΔCb・・・(11)
【0082】
なお、Cr信号補正部31については演算処理を省略するが、色差信号Crおよび補正量ΔCrを用いて、上記式(9)(または、式(10)、式(11))と同様に(CbをCrに変えたのみ)、補正後の色差信号Cr′を算出する。
【0083】
上記Cb信号補正量算出部12およびCr信号補正量算出部13で用いられるデータテーブルは、実質的に2次元LUTなので、従来装置の3次元LUTと比較して、メモリサイズを大幅に削減することができる。
【0084】
また、三角形領域内で2元の線形補間を行うのみなので、演算量も大幅に削減することができる。
【0085】
さらに、Cb信号補正量算出部12およびCr信号補正量算出部13内のデータテーブルは、前述(図6)とは異なり、補正後の色差信号に直接関連するデータ値ではなく、色差信号に対する補正量ΔCb、ΔCrのみを格納していればよいので、さらにデータ量を削減することができる。
【0086】
なお、上記参考例3では、1次元の輝度信号Yを補正せずにそのまま画像信号として出力したが、1次元の輝度信号Yを補正し、補正後の輝度信号Y′として出力してもよい。
【0087】
図10は輝度信号Yを補正した参考例4による色補正装置22を示すブロック構成図である。
図10において、前述(図8、図9参照)と同様の構成については、同一符号を付して詳述を省略する。
【0088】
色補正装置22は、入力された輝度信号Y、色差信号CbおよびCrに対して補正処理を施し、補正後の輝度信号Y′、色差信号Cb′およびCr′を出力する。
【0089】
色補正装置22は、図9内の三角形領域算出部6、差分値算出部7、Cb信号補正量算出部12、Cr信号補正量算出部13、Cb信号補正部30およびCr信号補正部31に加えて、図8内の輝度信号補正量算出部10および輝度信号補正部11を備えている。
【0090】
図10の構成によれば、2次元空間上の三角形領域に対して、基準点のオフセット値DCY(T)、DCb(T)、DCr(T)と、Cb軸方向への傾き係数GYb(T)、Gbb(T)、Grb(T)と、Cr軸方向への傾き係数GYr(T)、Gbr(T)、Grr(T)とのデータテーブル(2次元LUT)を格納していればよく、従来装置の3次元LUTと比較してメモリサイズを大幅に削減することができる。
【0091】
また、三角形領域内で2元の線形補間を行うのみなので、演算量も大幅に削減することができる。
また、色差信号データではなく補正量のみをデータテーブルに格納していればよいので、保持すべきデータ量を削減することができる。
【0092】
さらに、上記参考例3の効果に加えて、輝度信号Yに対しても補正を行うことができるので、さらに高精度の色補正を実現することができる。
【0093】
なお、上記参考例4では、色差信号Cb、Crに基づく各種補正量ΔCb、ΔCr、ΔCYのみを用いて補正後の画像信号Y′、Cb′、Cr′を生成したが、上記補正量のみならず輝度信号Yに基づく第2の補正量を用いて補正後の画像信号を生成することが望ましい。
【0094】
図11は輝度信号Yに基づく第2の補正量を用いたこの発明の実施の形態1による色補正装置23を示すブロック構成図である。
図11において、前述(図10参照)と同様の構成については、同一符号を付して詳述を省略する。
【0095】
色補正装置23は、入力された輝度信号Y、色差信号CbおよびCrに対して補正処理を施し、補正後の輝度信号Y′、色差信号Cb′およびCr′を出力する。
【0096】
色補正装置23は、前述の三角形領域算出部6、差分値算出部7、輝度信号補正量算出部10、Cb信号補正量算出部12およびCr信号補正量算出部13に加えて、輝度信号補正量算出部Y15、Cb信号補正量算出部Y16、Cr信号補正量算出部Y17、輝度信号補正部18、Cb信号補正部32およびCr信号補正部33を備えている。
【0097】
輝度信号補正量算出部Y15、Cb信号補正量算出部Y16およびCr信号補正量算出部Y17は、1次元の輝度信号Yを用いて第2の補正量ΔYY、ΔYbおよびΔYrを算出する第2の補正量算出部を構成している。
【0098】
すなわち、輝度信号補正量算出部Y15は、1次元の輝度信号Yに対する第2の輝度信号補正量ΔYYを算出する。
また、Cb信号補正量算出部Y16およびCr信号補正量算出部Y17は、それぞれ、2次元の色差信号Cb、Crに対する第2の色差信号補正量ΔYbおよびΔYrを算出する。
【0099】
輝度信号補正部18、Cb信号補正部32およびCr信号補正部33は、前述(図10参照)の輝度信号補正部11、Cb信号補正部30およびCr信号補正部31にそれぞれ対応している。
【0100】
すなわち、輝度信号補正部18は、補正量ΔCYおよび第2の輝度信号補正量ΔYYを用いて1次元の輝度信号Yを補正し、補正後の輝度信号Y′を生成する。
【0101】
また、Cb信号補正部32は、補正量ΔCbおよび第2の色差信号補正量ΔYbを用いて色差信号Cbを補正し、補正後の色差信号Cb′を生成する。
同様に、Cr信号補正部33は、補正量ΔCrおよび第2の色差信号補正量ΔYrを用いて色差信号Crを補正し、補正後の色差信号Cr′を生成する。
【0102】
なお、輝度信号補正量算出部Y15において、輝度信号Yから第2の輝度信号補正量ΔYYを算出するためには、1次元LUTを用いればよい。
また、輝度信号Yと輝度信号補正量ΔYYとの関係が簡易な多項式で表される場合には、輝度信号Yに対し多項式演算を施して第2の輝度信号補正量ΔYYを算出することができる。
【0103】
また、Cb信号補正量算出部Y16において輝度信号Yから第2の色差信号補正量ΔYb信号を算出する場合も、1次元LUTを用いるか、または、輝度信号Yに対して多項式演算を施せばよい。
【0104】
同様に、Cr信号補正量算出部Y17において輝度信号Yから第2の色差信号補正量ΔYr信号を算出する場合も、1次元LUTを用いるか、または、輝度信号Yに対して多項式演算を施せばよい。
【0105】
次に、輝度信号補正部18、Cb信号補正部32およびCr信号補正部33における具体的な演算処理について説明する。
まず、輝度信号補正部18は、前述(図10参照)の輝度信号補正部11とは異なり、以下の式(12)にしたがって、補正後の輝度信号Y′を算出する。
【0106】
Y′=Y+ΔCY+ΔYY・・・(12)
【0107】
上式(12)においては、輝度信号Yと補正量ΔCYおよび第2の補正量ΔYYとを加算処理して補正後の輝度信号Y′を算出したが、たとえば以下の式(13)のように、乗算処理により補正後の輝度信号Y′を算出してもよい。
【0108】
Y′=Y×ΔCY×ΔYY・・・(13)
【0109】
また、以下の式(14)、式(15)または式(16)のいずれかのように、加算処理および乗算処理を組み合わせて補正後の輝度信号Y′を算出してもよい。
【0110】
Y′=Y+ΔCY+Y×ΔYY・・・(14)
Y′=Y+Y×ΔCY+ΔYY・・・(15)
Y′=Y+Y×ΔCY+Y×ΔYY・・・(16)
【0111】
また、Cb信号補正部32は、以下の式(17)にしたがって、補正後の色差信号Cb′を算出する。
【0112】
Cb′=Cb+ΔCb+ΔYb・・・(17)
【0113】
上式(17)においては、色差信号Cbと補正量ΔCbおよび第2の補正量ΔYbとを加算処理して補正後の色差信号Cb′を算出したが、たとえば以下の式(18)のように、乗算処理により補正後の色差信号Cb′を算出してもよい。
【0114】
Cb′=Cb×ΔCb×ΔYb・・・(18)
【0115】
また、以下の式(19)、式(20)または式(21)のいずれかのように、加算処理および乗算処理を組み合わせて補正後の色差信号Cb′を算出してもよい。
【0116】
Cb′=Cb+ΔCb+Cb×ΔYb・・・(19)
Cb′=Cb+Cb×ΔCb+ΔYb・・・(20)
Cb′=Cb+Cb×ΔCb+Cb×ΔYb・・・(21)
【0117】
同様に、Cr信号補正部33は、以下の式(22)にしたがって、補正後の色差信号Cr′を算出する。
【0118】
Cr′=Cr+ΔCr+ΔYr・・・(22)
【0119】
上式(22)においては、色差信号Crと補正量ΔCrおよび第2の補正量ΔYrとを加算処理して補正後の色差信号Cr′を算出したが、たとえば以下の式(23)のように、乗算処理により補正後の色差信号Cr′を算出してもよい。
【0120】
Cr′=Cr×ΔCr×ΔYr・・・(23)
【0121】
また、以下の式(24)、式(25)または式(26)のいずれかのように、加算処理および乗算処理を組み合わせて補正後の色差信号Cr′を算出してもよい。
【0122】
Cr′=Cr+ΔCr+Cr×ΔYr・・・(24)
Cr′=Cr+Cr×ΔCr+ΔYr・・・(25)
Cr′=Cr+Cr×ΔCr+Cr×ΔYr・・・(26)
【0123】
図11の構成によれば、前述(図10)の場合と同様に、2次元空間上の三角形領域に対して、基準点のオフセット値DCY(T)、DCb(T)、DCr(T)と、Cb軸方向への傾き係数GYb(T)、Gbb(T)、Grb(T)と、Cr軸方向への傾き係数GYr(T)、Gbr(T)、Grr(T)とのデータテーブル(2次元LUT)を格納していればよく、従来装置の3次元LUTと比較してメモリサイズを大幅に削減することができる。
【0124】
同様に、第2の補正量算出部15〜17においても、輝度信号Yから算出される第2の輝度信号補正量ΔYY(1次元LUT)と、第2の色差信号補正量ΔYbおよびΔYrのデータテーブル(2次元LUT)を保持していればよいので、従来装置の3次元LUTと比較して、メモリサイズを大幅に削減することができる。
【0125】
また、三角形領域内で2元の線形補間を行うのみなので、演算量も大幅に削減することができる。
また、色差信号データではなく補正量のみをデータテーブルに格納していればよいので、保持すべきデータ量を削減することができる。
【0126】
また、輝度信号Yに対しても補正を行うことができるうえ、輝度信号Yを用いた補正を行うことができるので、上記参考例4の効果に加えて、さらに高精度の色補正を実現することができる。
【0127】
なお、上記実施の形態1においては、色補正装置2、20〜23を便宜的に機能ブロックで構成した場合を例にとって説明したが、各機能ブロックをソフトウェアの処理ステップに置き換えてもよく、上述と同様の作用効果を奏することは言うまでもない。
【0128】
【発明の効果】
以上のように、この発明の請求項1によれば、1次元の輝度信号と2次元の色差信号とからなる画像信号に対応して補正後の画像信号を出力する色補正装置において、2次元の色差信号に対応した座標軸により構成される2次元空間を複数の三角形領域に分割するとともに、2次元の色差信号が三角形領域のいずれに属するかを判定する三角形領域算出部と、2次元の色差信号が属する三角形領域の基準点に対して、各次元毎に2次元の色差信号の差分値を算出する差分値算出部と、複数の三角形領域の基準点に関する各次元毎のオフセット値および傾き係数をデータテーブルとして格納するとともに、2次元の色差信号が属する三角形領域に対しデータテーブルから求まるオフセット値および傾き係数と差分値とを用いて2次元の色差信号を補正し、補正後の画像信号として出力する色差信号補正手段と、1次元の輝度信号を補正するための輝度信号補正手段とを備え、色差信号補正手段は、2次元の色差信号が属する三角形領域に対しデータテーブルから求まるオフセット値および傾き係数と差分値とを用いて、2次元の色差信号に対する補正量を算出する色差信号補正量算出部と、補正量を用いて2次元の色差信号を補正する色差信号補正部とを含み、輝度信号補正手段は、複数の三角形領域の基準点に関する1次元の輝度信号のオフセット値および傾き係数を第2のデータテーブルとして格納するとともに、2次元の色差信号が属する三角形領域に対し第2のデータテーブルから求まるオフセット値および傾き係数と差分値とを用いて、1次元の輝度信号に対する補正量を算出する輝度信号補正量算出部と、補正量を用いて1次元の輝度信号を補正し、補正後の輝度信号として出力する輝度信号補正部とを含む色補正装置において、1次元の輝度信号を用いて第2の補正量を算出する第2の補正量算出部をさらに備え、第2の補正量算出部は、第2の補正量として、1次元の輝度信号に対する第2の輝度信号補正量と、2次元の色差信号に対する第2の色差信号補正量とを算出し、輝度信号補正手段は、輝度信号に対する補正量と第2の輝度信号補正量とを用いて1次元の輝度信号を補正し、色差信号補正部は、色差信号に対する補正量と第2の色差信号補正量とを用いて2次元の色差信号を補正するようにしたので、色差信号補正手段および輝度信号補正手段のデータテーブル容量を軽減し、小規模な回路を用いて高精度な色補正処理を実現することのできる色補正装置が得られる効果がある。
【0134】
また、この発明の請求項2によれば、1次元の輝度信号と2次元の色差信号とからなる画像信号に対応して補正後の画像信号を出力する色補正方法であって、2次元の色差信号に対応した座標軸により構成される2次元空間を複数の三角形領域に分割するとともに、2次元の色差信号が三角形領域のいずれに属するかを判定する第1のステップと、2次元の色差信号が属する三角形領域の基準点に対して、各次元毎に2次元の色差信号の差分値を算出する第2のステップと、複数の三角形領域の基準点に関する各次元毎のオフセット値および傾き係数をデータテーブルとして格納するとともに、2次元の色差信号が属する三角形領域に対しデータテーブルから求まるオフセット値および傾き係数と差分値とを用いて2次元の色差信号を補正し、補正後の画像信号として出力する第3のステップと、1次元の輝度信号を補正するための第7のステップとを備え、第3のステップは、2次元の色差信号が属する三角形領域に対しデータテーブルから求まるオフセット値および傾き係数と差分値とを用いて、2次元の色差信号に対する補正量を算出する第5のステップと、補正量を用いて2次元の色差信号を補正する第6のステップとを含み、第7のステップは、複数の三角形領域の基準点に関する1次元の輝度信号のオフセット値および傾き係数を第2のデータテーブルとして格納するとともに、2次元の色差信号が属する三角形領域に対し第2のデータテーブルから求まるオフセット値および傾き係数と差分値とを用いて、1次元の輝度信号に対する補正量を算出する第8のステップと、補正量を用いて1次元の輝度信号を補正し、補正後の輝度信号として出力する第9のステップとを含む色補正方法において、1次元の輝度信号を用いて第2の補正量を算出する第10のステップをさらに備え、第10のステップは、第2の補正量として、1次元の輝度信号に対する第2の輝度信号補正量と、2次元の色差信号に対する第2の色差信号補正量とを算出し、第7のステップは、輝度信号に対する補正量と第2の輝度信号補正量とを用いて1次元の輝度信号を補正し、第6のステップは、色差信号に対する補正量と第2の色差信号補正量とを用いて2次元の色差信号を補正するようにしたので、色差信号補正手段および輝度信号補正手段のデータテーブル容量を軽減し、小規模な回路を用いて高精度な色補正処理を実現するとともに、輝度信号も補正することのできる色補正方法が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に関連した参考例1による色補正装置を備えた画像処理装置を示すブロック構成図である。
【図2】 参考例1によるCb−Cr空間内の三角形領域の区切り方を示す説明図である。
【図3】 参考例1によるCb−Cr空間内の各三角形領域の番号を示す説明図である。
【図4】 参考例1による三角形領域内の点「X」の差分値を示す説明図である。
【図5】 参考例1による三角形領域内の点「+」の差分値を示す説明図である。
【図6】 参考例1による各三角形領域の番号と、基準点のオフセット値Cb(T)、基準点からのCb軸方向の傾き係数Gbb(T)およびCr軸方向の傾き係数Gbr(T)とを対応付けたデータテーブルを示す説明図である。
【図7】 参考例1による点「X」を含む三角形領域での基準点のオフセット値Cb(T)、基準点からの傾き係数Gbb(T)およびGbr(T)の一例を示す説明図である。
【図8】 参考例2による色補正装置を示すブロック構成図である。
【図9】 参考例3による色補正装置を示すブロック構成図である。
【図10】 参考例4による色補正装置を示すブロック構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態1による色補正装置を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
2、20〜23 色補正装置、6 三角形領域算出部、7 差分値算出部、8 Cb′信号算出部(色差信号算出部)、9 Cr′信号算出部(色差信号算出部)、10 輝度信号補正量算出部、11、18 輝度信号補正部、12 Cb信号補正量算出部(色差信号補正量算出部)、13 Cr信号補正量算出部(色差信号補正量算出部)、15 輝度信号補正量算出部Y(第2の輝度信号補正量算出部)、16 Cb信号補正量算出部Y(第2の色差信号補正量算出部)、17 Cr信号補正量算出部Y(第2の色差信号補正量算出部)、30、32 Cb信号補正部(色差信号補正部)、31、33 Cr信号補正部(色差信号補正部)、Y 輝度信号、Cb、Cr 色差信号、Y′ 補正後の輝度信号、Cb′、Cr′ 補正後の色差信号、ΔCY、ΔCb、ΔCr 補正量、ΔYY、ΔYb、ΔYr 第2の補正量。
Claims (2)
- 1次元の輝度信号と2次元の色差信号とからなる画像信号に対応して補正後の画像信号を出力する色補正装置であって、
前記2次元の色差信号に対応した座標軸により構成される2次元空間を複数の三角形領域に分割するとともに、前記2次元の色差信号が前記三角形領域のいずれに属するかを判定する三角形領域算出部と、
前記2次元の色差信号が属する三角形領域の基準点に対して、各次元毎に前記2次元の色差信号の差分値を算出する差分値算出部と、
前記複数の三角形領域の基準点に関する各次元毎のオフセット値および傾き係数をデータテーブルとして格納するとともに、前記2次元の色差信号が属する三角形領域に対し前記データテーブルから求まるオフセット値および傾き係数と前記差分値とを用いて前記2次元の色差信号を補正し、前記補正後の画像信号として出力する色差信号補正手段と、
前記1次元の輝度信号を補正するための輝度信号補正手段とを備え、
前記色差信号補正手段は、
前記2次元の色差信号が属する三角形領域に対し前記データテーブルから求まるオフセット値および傾き係数と前記差分値とを用いて、前記2次元の色差信号に対する補正量を算出する色差信号補正量算出部と、
前記補正量を用いて前記2次元の色差信号を補正する色差信号補正部とを含み、
前記輝度信号補正手段は、
前記複数の三角形領域の基準点に関する前記1次元の輝度信号のオフセット値および傾き係数を第2のデータテーブルとして格納するとともに、前記2次元の色差信号が属する三角形領域に対し前記第2のデータテーブルから求まるオフセット値および傾き係数と前記差分値とを用いて、前記1次元の輝度信号に対する補正量を算出する輝度信号補正量算出部と、
前記補正量を用いて前記1次元の輝度信号を補正し、補正後の輝度信号として出力する輝度信号補正部と
を含む色補正装置において、
前記1次元の輝度信号を用いて第2の補正量を算出する第2の補正量算出部をさらに備え、
前記第2の補正量算出部は、前記第2の補正量として、前記1次元の輝度信号に対する第2の輝度信号補正量と、前記2次元の色差信号に対する第2の色差信号補正量とを算出し、
前記輝度信号補正手段は、前記輝度信号に対する補正量と前記第2の輝度信号補正量とを用いて前記1次元の輝度信号を補正し、
前記色差信号補正部は、前記色差信号に対する補正量と前記第2の色差信号補正量とを用いて前記2次元の色差信号を補正することを特徴とする色補正装置。 - 1次元の輝度信号と2次元の色差信号とからなる画像信号に対応して補正後の画像信号を出力する色補正方法であって、
前記2次元の色差信号に対応した座標軸により構成される2次元空間を複数の三角形領域に分割するとともに、前記2次元の色差信号が前記三角形領域のいずれに属するかを判定する第1のステップと、
前記2次元の色差信号が属する三角形領域の基準点に対して、各次元毎に前記2次元の色差信号の差分値を算出する第2のステップと、
前記複数の三角形領域の基準点に関する各次元毎のオフセット値および傾き係数をデータテーブルとして格納するとともに、前記2次元の色差信号が属する三角形領域に対し前記データテーブルから求まるオフセット値および傾き係数と前記差分値とを用いて前記2次元の色差信号を補正し、前記補正後の画像信号として出力する第3のステップと、
前記1次元の輝度信号を補正するための第7のステップとを備え、
前記第3のステップは、
前記2次元の色差信号が属する三角形領域に対し前記データテーブルから求まるオフセ ット値および傾き係数と前記差分値とを用いて、前記2次元の色差信号に対する補正量を算出する第5のステップと、
前記補正量を用いて前記2次元の色差信号を補正する第6のステップと
を含み、
前記第7のステップは、
前記複数の三角形領域の基準点に関する前記1次元の輝度信号のオフセット値および傾き係数を第2のデータテーブルとして格納するとともに、前記2次元の色差信号が属する三角形領域に対し前記第2のデータテーブルから求まるオフセット値および傾き係数と前記差分値とを用いて、前記1次元の輝度信号に対する補正量を算出する第8のステップと、
前記補正量を用いて前記1次元の輝度信号を補正し、補正後の輝度信号として出力する第9のステップとを含む色補正方法において、
前記1次元の輝度信号を用いて第2の補正量を算出する第10のステップをさらに備え、
前記第10のステップは、前記第2の補正量として、前記1次元の輝度信号に対する第2の輝度信号補正量と、前記2次元の色差信号に対する第2の色差信号補正量とを算出し、
前記第7のステップは、前記輝度信号に対する補正量と前記第2の輝度信号補正量とを用いて前記1次元の輝度信号を補正し、
前記第6のステップは、前記色差信号に対する補正量と前記第2の色差信号補正量とを用いて前記2次元の色差信号を補正することを特徴とする色補正方法。
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