JP2627824B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2627824B2
JP2627824B2 JP3016975A JP1697591A JP2627824B2 JP 2627824 B2 JP2627824 B2 JP 2627824B2 JP 3016975 A JP3016975 A JP 3016975A JP 1697591 A JP1697591 A JP 1697591A JP 2627824 B2 JP2627824 B2 JP 2627824B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第1の色分解信号群を
第2の色分解信号群に変換するとともに、当該第2の色
分解信号群にもとづいて画像を形成する画像処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】カラー画像は、BGR信号やYMCK信
号などの種々の色分解方式の信号群(以下では単に「色
分解信号群」とよぶ。)によって表わされる。ほとんど
の画像処理装置では、内蔵する色演算装置によって、第
1の色分解信号群を第2の色分解信号群に変換してい
る。例えば、製版用カラースキャナにおいては、カラー
原稿から出射された光を分光フィルタによって青
(B)、緑(G)、赤(R)の各色に分光し、これを光
電子増倍管によってBGR電気信号(第1の色分解信号
群)に変換している。そして、カラースキャナ内の色演
算装置によってBGR信号をYMCK信号(第2の色分
解信号群)に変換したのち、これらのYMCK信号に基
づいて印刷用の網フィルムなどを作成している。
【0003】色演算装置における色分解信号群相互の変
換方法としては、特公昭55−25416号公報に開示
された方法や、本出願人により開示された特公昭58−
16180号公報の方法などが知られている。これらの
方法では、まず変換前の色分解信号群に従ってルックア
ップテーブルを参照することにより、変換後の色分解信
号群の基本データを求める。さらに、これらの基本デー
タを補間することによって、変換後の色分解信号群の詳
細な信号値を求めている。これらの方法において基本デ
ータの補間を行なうのは、ルックアップテーブルのメモ
リ容量が膨大になるのを防ぐためである。例えば、BG
R信号の値をYMC信号の値に直接変換するルックアッ
プテーブルを使用するとすれば、前記特公昭58−16
180号公報の第3欄第41行〜第4欄第2行にも記載
されているように、膨大なメモリ容量が必要となる。そ
こで、上述のように、基本値を求める際にのみルックア
ップテーブルを使用し、これらの基本データを更に補間
することによって詳細な信号値を求めていたのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の画像処
理装置では、上述のように基本データを補間していたの
で、その補間演算に比較的長時間を要するという問題が
あった。例えば、画像のレタッチを行なう画像修正装置
においては、YMCK信号をBGR信号に変換してカラ
ーモニタに画像を表示するが、修正した画像を表示しよ
うとすれば、画像を修正するたびに補間演算を行うこと
になる。この結果、画像修正装置の応答が遅くなるの
で、作業効率が低下するという問題があった。
【0005】一方、基本データの補間を行なわずに、ル
ックアップテーブルのみを用いて変換後の詳細な信号値
を直接的に求めるようにすれば、補間演算を行なう場合
に比べて変換速度を早くすることができる。しかし、こ
の場合には、上述したように、ルックアップテーブルの
ために膨大なメモリ容量を要し、かつ、それに伴って色
分解すべき原画に応じてその都度必要とされるルックア
ップテーブルの更新、すなわちテーブル中に格納される
べきすべての基本データの算出や設定に長時間を要する
という問題があった。
【0006】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、膨大なメモリを
必要とせずに、画像信号の色分解方式を高速に変換する
ことのできる画像処理装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この画像処理装置は、少なくとも3つの色分解信号
を有する第1の色分解信号群を第2の色分解信号群に変
換するとともに、当該第2の色分解信号群にもとづいて
画像を形成する画像処理装置であって次の構成要素を有
する。
【0008】(1)第1の色分解信号群の各信号を座標
軸とする多次元空間において前記第1の色分解信号群の
上位ビットの信号値を座標値とする格子点を考えたと
き、前記第1の色分解信号群の上位ビットの信号に基づ
いて、前記第1の色分解信号群の各信号値で表わされる
座標を取り囲む複数の格子点を特定するとともに、当該
複数の格子点の座標値を順次出力する格子点特定部。 (2)下色除去の量に応じた複数組の前記第2の色分解
信号値の基本値を有し、前記下色除去の量を示す下色除
去信号に応じて前記複数組の基本値のうちの1組が選択
されるとともに、前記複数の格子点の座標値をアドレス
として、前記第2の色分解信号群の各信号値の基本値を
出力する基本値テーブルメモリ。 (3)前記第1の色分解信号群の下位ビットの信号に基
づいて、前記基本値を補間するための荷重値を出力する
荷重値テーブルメモリ。 (4)前記基本値と前記荷重値との積和演算をすること
によって、前記第2の色分解信号群の各信号値を求める
積和演算部。 (5)前記積和演算部で得られた第2の色分解信号群に
基づいて画像を形成する画像形成部。
【0009】
【作用】格子点特定部は、第1の色分解信号群の信号値
で表わされる座標を取り囲む複数の格子点の座標値を出
力するが、これらの複数の格子点の座標値は、第1の色
分解信号群の上位ビットの信号に基づけば容易に求めら
れる。
【0010】第2の色分解信号群の基本値は、下色除去
の量に応じた複数組分が基本値テーブルメモリに含まれ
ている。この中の1組が、下色除去の量を示す下色除去
信号に応じて選択される。この基本値は、複数の格子点
の座標値をアドレスとして基本値テーブルメモリから読
み出され、また、補間のための荷重値は第1の色分解信
号群の下位ビットの信号に基づいて荷重値テーブルメモ
リから読み出される。したがって、基本値と荷重値とを
高速に得ることができ、積和演算部でこれらを積和演算
したとしても、第2の色分解信号群の信号を高速に得る
ことができる。
【0011】
【実施例】図1は、この発明の一実施例としての画像処
理装置の概略構成を示すブロック図である。この画像処
理装置は例えば製版用スキャナであり、画像入力装置1
と、信号処理装置2と、画像メモリ3と、画像出力装置
4とを備えている。
【0012】画像入力装置1は、例えば製版スキャナの
入力スキャナ部であり、原稿の画像を走査することによ
って、第1の色分解信号群としてのBGR信号SB,S
G,SRを生成する。信号処理装置2は、BGR信号S
B,SG,SRで表わされる画像データを収納する画像
メモリ21と、各種の色演算処理(BGR信号からYM
CK信号への信号方式の変換や、色補正などの処理)を
行なう色演算装置22とを有している。画像メモリ3
は、第2の色分解信号群としてのYMCK信号SY,S
M,SC,SKで表わされる画像データを一時記憶し、
画像出力装置4からの要求に応じて画像信号(YMCK
信号)SY,SM,SC,SKを出力する。画像出力装
置は、複製画像を網フィルムなどの画像記録媒体に記録
する装置であり、例えば製版用スキャナの出力スキャナ
部である。なお、画像出力装置は出力スキャナ部の他
に、カラー画像表示装置やカラー画像記録装置であって
もよい。また、画像出力装置の代わりに、一旦画像信号
(YMCK信号)を格納する大容量の記憶装置を使用す
るようにしてもよい。
【0013】図2は、色演算装置22における色分解信
号方式の変換部CU1を示すブロック図である。図にお
いて、この変換部CU1は格子点特定部221と、基本
値テーブルメモリ222と、荷重値テーブルメモリ22
3と、積和演算部224と、8進カウンタ225とを備
えている。8進カウンタ225からは、他の回路要素2
21〜224に3ビットのカウント値が与えられてお
り、これら他の回路要素221〜224はこのカウント
値に同期して信号処理を行なっている。なお、図2には
Y信号SYを生成する回路のみを示しているが、他の信
号SM,SC,SKを生成する回路も等価な構成を有し
ている。
【0014】この実施例では各色分解信号SB,SG,
SR,およびSY,SM,SC,SKを全て8ビットの
デジタル信号として扱っている。また、図2において、
BGR信号SB,SG,SRは、それぞれ上位4ビット
の信号SBu,SGu,SRuと、下位4ビットの信号
SBl,SGl,SRlとに分けられている。上位4ビ
ットの信号SBu,SGu,SRuは、格子点特定部2
21に与えられ、下位4ビットの信号SBl,SGl,
SRlは荷重値テーブルメモリ223に与えられてい
る。
【0015】この変換部CU1は、以下に詳述するよう
に、上位4ビットの信号SBu,SGu,SRuに基づ
いてY信号SYの基本値SYbを基本値テーブルメモリ
222から読み出すとともに、下位4ビットの信号SB
l,SGl,SRlに基づいてY信号SYを補間するた
めの荷重値(x・y・zなど、後述するx,y,zおよ
びそれらの補数を用いて計算される値)を荷重値テーブ
ルメモリ223から読みだしている。そして、この基本
値SYbと荷重値の積和演算を積和演算部224におい
て行なうことによって、補間されたY信号SYを生成し
ている。
【0016】図3は、基本値テーブルメモリ222の3
次元アドレス空間を示す概念図である。この3次元アド
レス空間は、B,G,Rの各色分解信号SB,SG,S
RのためのアドレスAB,AG,ARを互いに直交する
座標軸として有している。そして、信号SB,SG,S
Rで示される格子点P1に対して1つの基本値SYb
(図3には図示せず)が割り当てられている。また、図
3には後述する補間演算に用いられる格子点P2〜P8
も示されている。これらの格子点P1〜P8の座標値は
次のように与えられる。
【0017】P1(SB ,SG ,SR ) P2(SB ,SG ,SR+1) P3(SB ,SG+1,SR ) P4(SB ,SG+1,SR+1) P5(SB+1,SG ,SR ) P6(SB+1,SG ,SR+1) P7(SB+1,SG+1,SR ) P8(SB+1,SG+1,SR+1)
【0018】上位4ビットの信号SBu,SGu,SR
uが格子点特定部221にあたえらえると、格子点特定
部221は上記格子点P1〜P8の座標値を順次、アド
レス(AB,AG,AR)として基本値テーブルメモリ
222に与える。なお、このアドレス(AB,AG,A
R)の出力は、8進カウンタ225から格子点特定部2
21に与えられる3ビットのクロック信号に同期して行
なわれる。
【0019】基本値テーブルメモリ222からは、上記
のアドレス(AB,AG,AR)に応じて8つの格子点
P1〜P8におけるY信号の基本値SYbを読み出すこ
とができる。アドレス(AB,AG,AR)と基本値S
Ybとの対応は、下記の数式1で等価的に表わされる。
【数1】
【0020】この変換関数F1で表わされる関係は、B
GRの上位4ビットの信号SBu,SGu,SRuの組
で表わされる原画像に対してYMCK信号の基本値SY
b,SMb,SCb,SKbで再現される画像が好まし
いものとなるように、予め実験的に求められる。なお、
この際には、3つの信号SBu,SGu,SRuの他
に、下色除去量(UCR量(%))も決めておく必要が
ある。そこで、実験では、UCR量のいくつかの値に対
して(例えば12.5%から100%まで、12.5%
おきの8つの値に対して)、3つの信号SBu,SG
u,SRuの値の組に対応するすべての基本値SYb,
SMb,SCb,SKbの値を求めておく。そして、U
CR量を示すUCR信号SU(図2)の各値ごとに、信
号SBu,SGu,SRuの値をアドレスとして、基本
値SYbを基本値テーブルメモリ222に書き込んでお
く。
【0021】基本値テーブルメモリ222には、格子点
P1〜P8の座標値がアドレス(AB,AG,AR)と
して与えられるとともに、オペレータにより指定された
UCR信号SUが入力され、これらの値にしたがって基
本値SYbが出力される。このさい、8進カウンタ22
5から基本値テーブルメモリ222に与えられる3ビッ
トのカウント値に同期して、8つの格子点1〜P8に付
いての基本値SYbが1つずつ順次出力される。
【0022】基本値SYbが基本値テーブルメモリ22
2から出力されるのと同期して、荷重値テーブルメモリ
223からは、格子点P1〜P8に対応する荷重値が出
力される。これらの荷重値は、次の数式2に従って上記
基本値Syを補間し、詳細な信号値SYを求めるために
用いられる。
【数2】 数式2の8つの項についての基本値SYbは、それぞれ
8つの格子点P1〜P8に対する基本値である。
【0023】数式2の荷重値(x,y,zの積x・y・
zやx,y,zの補数の積等)は、後述の荷重値係数
x,y,zおよびそれらの補数を用いて計算された値で
ある。荷重値係数x,y,zおよびそれらの補数は、そ
れぞれ下位ビット信号SBl,SGl,SRlの値を用
いて次の数式3で定義されている。
【数3】
【0024】なお、この数式2と数式3で表わされる補
間式は、2次元空間における補間方法であるバイリニア
法を3次元に拡張して求めたものである。また、この補
間式は、詳細値SYが補間区域内で次の数式4の関数形
を有することを仮定している。
【数式4】
【0025】図4は、数式2と数式3とで表わされる補
間演算を示す概念図である。図4に示す点PPは、荷重
値係数x,y,zをその座標値とした点であり、P1〜
P8を8つの頂点とする立方体の内部に存在している。
また、この点PPは、図3の座標空間において、8ビッ
トのBGR信号SB,SG,SRを座標値として有する
点である。詳細値SYは、この点PPに対応するY信号
の値であり、数式2では、その周囲の8つの格子点1〜
P8の基本値を補間することにより詳細値SYが求めら
れている。
【0026】荷重値テーブルメモリ223は、下位4ビ
ットの信号SBl,SGl,SRlの値に応じた荷重値
があらかじめ収納されている。そして、下位4ビットの
信号SBl,SGl,SRlに基づいて、数式2の8つ
の項に用いられる荷重値を1つずつ順次出力する。この
8組の荷重値は、それぞれ8つの格子点P1〜P8の基
本値SYbに対する荷重値である。なお、この出力動作
は8進カウンタ225から荷重値テーブルメモリ223
に与えられる3ビットのカウント値に同期して行なわれ
る。さらにこれと同期して、基本値テーブルメモリ22
2から格子点1〜P8に付いての基本値SYbが1つず
つ出力されている。
【0027】積和演算部224には基本値テーブルメモ
リ222から与えられた基本値SYbと荷重値テーブル
メモリ223から与えられた荷重値とが、数式2の各項
ごとに入力され、これらの値に基づいて、数式2の各項
の積を行なうとともにそれらの積の和を求めている。こ
の結果、数式2で与えられる詳細値SYが16ビットの
デジタル値として求められる。
【0028】なお、MCKの各詳細値SM,SC,SK
もそれぞれ図2と同様の変換部により別途求めることも
できるが、それよりも、基本値テーブルメモリ222の
同一アドレスに対する1ワード長を拡張してY信号の基
本値SYbとともに他の基本値SMb,SCb,SKb
を同時に呼び出すようにするとともに、荷重値テーブル
メモリから呼び出される荷重値(x・y・z等)を各色
の基本値共通に与えるようにして、積和演算以後の処理
を各色独立に行なわせるように構成すれば、装置を簡単
化できる。
【0029】上述の変換部CU1(図2)では、基本値
テーブルメモリ222の容量が1つのUCR量ごとに2
の12乗ワード(ここで、1ワードは16ビット)、荷
重値テーブルメモリ223の容量も2の12乗ワードで
すんでいる。一方、8ビットの信号SB,SG,SRか
ら詳細値SYを直接求めるルックアップテーブルを用い
るとすれば、そのメモリの容量は2の24乗ワードにも
なる。したがって、この実施例では、詳細値SYを直接
求めるルックアップテーブルを用いる場合に比べて、約
2000分の1の容量のメモリを用いれば済むという利
点がある。
【0030】また、補間の計算に用いる荷重値を荷重値
テーブルメモリ223から読みだしているので、補間演
算を基本値と各荷重値係数とを用いて全て数値演算で行
なう場合に比べて、詳細値をより高速で求めることがで
きるという利点がある。
【0031】なお、荷重値係数を用いて計算される荷重
値はBGR信号とYMCK信号との対応関係に関係な
く、BGR信号の下位ビット信号のみによって決まる値
である。したがって、上記実施例のように変換部を構成
すれば、荷重値テーブルメモリの内容を、BGR信号と
YMCK信号との対応関係に関係なく記憶しておくこと
ができるという利点もある。
【0032】なお、上記実施例では、BGR信号SB,
SG,SRとUCR信号SUとに基づいて、YMCK信
号SY,SM,SC,SKを求める装置について説明し
たが、これとは逆に、YMCK信号SY,SM,SC,
SKに基づいてBGR信号SB,SG,SRを求める装
置にも本発明を適用することができる。図5は、この場
合の変換部CU2を示すブロック図である。
【0033】この変換部CU2も、図2の変換部CU1
と同様に、格子点特定部221aと、基本値テーブルメ
モリ222aと、荷重値テーブルメモリ223aと、積
和演算部224aと、16進カウンタ225aとを備え
ている。また、信号SY,SM,SC,SKは、それぞ
れ上位4ビットの信号SYu,SMu,SCu,SKu
と、下位4ビットの信号SYl,SMl,SCl,SK
lとに分けられている。上位4ビットの信号は、格子点
特定部221aに与えられ、下位4ビットの信号は荷重
値テーブルメモリ223aに与えられている。
【0034】この変換部CU2における信号の変換の原
理は、図2の変換部CU1と同じである。ただし、この
変換部CU2では、次の数式5で表わされる4次元の補
間式を用いている。
【数5】
【0035】また、上述した数式3、数式4に対応する
式は、それぞれ次の数式6および数式7となる。
【数6】
【数7】
【0036】上述の変換部CU2(図5)では、基本値
テーブルメモリ222aの容量が2の16乗ワード(こ
こで、1ワードは16ビット)、荷重値テーブルメモリ
223aの容量も2の16乗ワードですんでいる。一
方、8ビットの信号SY,SM,SC,SKから詳細値
SBを直接求めるルックアップテーブルを用いるとすれ
ば、そのメモリの容量は2の32乗ワードにもなる。し
たがって、この実施例では、詳細値SBを直接求めるル
ックアップテーブルを用いる場合に比べて、約3万分の
1の容量のメモリを用いれば済むという利点がある。
【0037】また、補間の計算に用いる荷重値を荷重値
テーブルメモリ223aから読みだしているので、補間
演算を全て数値演算で行なう場合に比べて、詳細値をよ
り高速で求めることができるという利点がある。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像処理
装置では、基本値と荷重値とを基本値テーブルメモリと
荷重値テーブルメモリからそれぞれ読み出すのでこれら
の値を高速に得ることができ、積和演算部でこれらの値
を積和演算したとしても、第2の色分解信号群の信号を
高速に得ることができるという効果がある。また、基本
値テーブルメモリと荷重値テーブルメモリにそれぞれ基
本値と荷重値とを収納するようにしたので、膨大なメモ
リを必要とせずに、画像信号の色分解方式を高速に変換
することができるという効果がある。また、基本値テー
ブルメモリは、下色除去の量に応じた複数組の基本値を
含んでおり、この中の1組が下色除去信号に応じて選択
されて使用されるので、下色除去の量と第1の色分解信
号群の信号値とに応じた第2の色分解信号群の信号を容
易に得ることができ、特に、第2の色分解信号群の信号
に変換した後に改めて下色除去処理を行う必要がないと
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としての画像処理装置の概略構
成を示すブロック図。
【図2】本発明の実施例における変換部の構成を示すブ
ロック図。
【図3】3次元アドレス空間を示す概念図。
【図4】補間演算に用いられる座標空間を示す概念図。
【図5】本発明の他の実施例における変換部の構成を示
すブロック図。
【符号の説明】
22 色演算装置 221 アドレス変換回路 222 基本値テーブルメモリ 223 荷重値テーブルメモリ 224 積和演算部 225 8進カウンタ
【数4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−208765(JP,A) 特開 平2−226867(JP,A) 特開 昭63−318573(JP,A) 特開 昭63−42576(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも3つの色分解信号を有する第
    1の色分解信号群を第2の色分解信号群に変換するとと
    もに、当該第2の色分解信号群にもとづいて画像を形成
    する画像処理装置であって、 前記第1の色分解信号群の各信号を座標軸とする多次元
    空間において前記第1の色分解信号群の上位ビットの信
    号値を座標値とする格子点を考えたとき、前記第1の色
    分解信号群の上位ビットの信号に基づいて、前記第1の
    色分解信号群の各信号値で表わされる座標を取り囲む複
    数の格子点を特定するとともに、当該複数の格子点の座
    標値を順次出力する格子点特定部と、下色除去の量に応じた複数組の前記第2の色分解信号値
    の基本値を有し、前記下色除去の量を示す下色除去信号
    に応じて前記複数組の基本値のうちの1組が選択される
    とともに、前記 複数の格子点の座標値をアドレスとし
    て、前記第2の色分解信号群の各信号値の基本値を出力
    する基本値テーブルメモリと、 前記第1の色分解信号群の下位ビットの信号に基づい
    て、前記基本値を補間するための荷重値を出力する荷重
    値テーブルメモリと、 前記基本値と前記荷重値との積和演算をすることによっ
    て、前記第2の色分解信号群の各信号値を求める積和演
    算部と、 前記積和演算部で得られた第2の色分解信号群に基づい
    て画像を形成する画像形成部、 とを備えることを特徴とする画像処理装置。
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