JPH09172554A - カラールックアップテーブル - Google Patents

カラールックアップテーブル

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Publication number
JPH09172554A
JPH09172554A JP7332931A JP33293195A JPH09172554A JP H09172554 A JPH09172554 A JP H09172554A JP 7332931 A JP7332931 A JP 7332931A JP 33293195 A JP33293195 A JP 33293195A JP H09172554 A JPH09172554 A JP H09172554A
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JP
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color
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output
color data
data
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Pending
Application number
JP7332931A
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English (en)
Inventor
Yuji Kobayashi
雄二 小林
Takako Yokota
孝子 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP7332931A priority Critical patent/JPH09172554A/ja
Publication of JPH09172554A publication Critical patent/JPH09172554A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 演算速度を落とさず、小規模な回路で8点補
間法による色変換回路を構成する。 【解決手段】 テーブル値選択部1は入力色データとシ
ーケンスビットαの値に基づいて所定のアドレスを生成
する。CLUT2〜5に入力アドレスは同一であるが、
互いに異なる格子点、具体的には一つの組として用いら
れる格子点に対応して設定された色データが書き込まれ
ている。CLUT2〜5からは、それぞれ、α= 0の場
合にはC000 ,C001 ,C010,C011 が出力され、α
= 1の場合にはC100 ,C101 ,C110 ,C111 が出力
されるので、累算部39からは ((1-c)*(1-m)*C000+c*(1-m)*C001+(1-c)*m*C
010+c*m*C011)*(1-y)+((1-c)*(1-m)*C100+c*(1
-m)*C101+(1-c)*m*C110+c*m*C111)*y の演算で求められる出力色データを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色変換回路に用い
るカラールックアップテーブル(以下、CLUTと称
す)に係り、特に8点補間法による色変換回路に用いる
CLUTに対する色データの記憶方法に関する。
【0002】
【従来の技術】色変換は、カラープリンタや印刷におい
て、原稿の画像を読み取って得た3つの色要素である赤
(R)、緑(G)、青(B)を、印字色である3つの色
要素、シアン(Cy)、マゼンタ(M)、イエロー(Y
e)に変換する場合、あるいはR,G,Bの3つの色要
素をそれぞれR′,G′,B′という3つの色要素に変
換する場合、もしくは3つの色要素Cy,M,Yeをそ
れぞれCy′,M′,Ye′という3つの色要素に変換
する場合等に行われている。
【0003】なお、本明細書中においては、色要素とは
ある色を表すのに用いる3つまたは4つの構成成分を意
味し、色データはある色を表すための色要素の値を意味
するものとする。
【0004】色変換方法としては、一次マトリクスを用
いる方法、二次マトリクスを用いる方法、カラー・ルッ
ク・アップ・テーブル(以下、CLUTと記す)を用い
る方法等、種々の方法が知られているが、近年ではCL
UTを用いる方法が広く採用されている。
【0005】CLUTを用いる色変換方法は、入力色空
間から出力色空間への入力3次元あるいは4次元、出力
3次元あるいは4次元のテーブルを用いる方法である
が、いま例えば3つの色要素x,y,zの色データが入
力され、それらの色データに基づいて3つの色要素s,
t,uの色データを生成する場合を考え、これらの色要
素x,y,z,s,t,uの色データが全て8ビットで
表されているものとすると、この色変換回路はそれぞれ
8ビットの3つの色要素x,y,zの色データを入力ア
ドレスとして、それぞれ8ビットの3つの色要素s,
t,uの色データを出力するCLUTで構成することが
できる。
【0006】しかし、この場合には入力される色データ
の組み合わせの総数は2563個であるので、CLUTにこ
れらの全ての入力色の組み合わせに対する出力される色
要素s,t,uの色データを記憶させると、一つの出力
する色要素について16Mバイトのメモリ容量を必要と
し、実現は非常に困難なものである。
【0007】なお、ここで入力する色要素x,y,z
は、それぞれ、R,G,Bでもよく、Cy,M,Yeで
もよく、あるいはその他の色でもよい。出力する色要素
s,t,uについても同様であり、これらはそれぞれ
R,G,Bでもよく、Cy,M,Yeでもよく、あるい
はその他の色であってもよい。
【0008】以上のように、入力する色要素x,y,z
の全ての組み合わせに対して出力する色要素の色データ
を記憶するとCLUTのメモリ容量が膨大なものとな
る。そこで、入力する色要素x,y,zを出力する色要
素s,t,uに変換する場合において、入力色空間を形
成するx,y,zの各軸を適宜の個数の区間に区切って
入力色空間を単位立方体に分割し、この単位立方体の頂
点の格子点の位置にだけ出力する色要素の色データを記
憶しておき、出力色が格子点の位置に一致しない場合に
は当該出力色の位置を取り囲む8個の格子点の位置に対
して記憶されている色データを読み出し、それらの色デ
ータから補間により出力色の色データを求める方法が提
案された。これが8点補間法である。なお、入力色空間
の各軸をいくつに分割するかは任意であるが、8分割〜
16分割程度が通常である。
【0009】この8点補間法を図6を参照して説明する
と次のようである。いま図6Aに示すように、入力色空
間のCy,Ye,Mの各軸をn個の区間に区切ったと
し、当該入力色空間における出力色が図中のPで示す位
置であったとすると、点Pを取り囲む単位立方体が必ず
一つだけ存在する。
【0010】このとき図6Bに示すように、当該点Pを
取り囲む単位立方体の8つの格子点の位置に対して記憶
されている色データをC000 ,C001 ,C010 ,C
011 ,C100 ,C101 ,C110 ,C111 とする。
【0011】また、当該点Pを取り囲む単位立方体の入
力色空間座標の原点に一番近い格子点(以下、この格子
点を基準格子点と称す)、即ち色データC000 が記憶さ
れている格子点と点PとのCy方向の距離をc、Ye方
向の距離をy、M方向の距離をmとする。なお、これら
の距離c,y,mはそれぞれCy方向の格子点間距離、
Ye方向の格子点間距離、M方向の格子点間距離を 1に
正規化した場合の値とする。
【0012】更に、図6BにおいてC000 ,C001 ,C
010 ,C011 ,C100 ,C101 ,C110 ,C111 で示さ
れている8個の格子点に対する点Pの重みを、それぞ
れ、W000 ,W001 ,W010 ,W011 ,W100 ,W
101 ,W110 ,W111 とすると、点Pの位置で表される
出力色Cy′の色データC′は下記の(1) 式で表すこと
ができる。
【0013】 C′=C000*W000+C001*W001+C010*W010+C011*W011 +C100*W100+C101*W101+C110*W110+C111*W111 …(1) そして(1) 式において重みW000 ,W001 ,W010 ,W
011 ,W100 ,W101 ,W110 ,W111 はそれぞれ下記
の(2) 式で表されることが知られている。
【0014】 W000=(1−c)*(1−m)*(1−y) W001= c *(1−m)*(1−y) W010=(1−c)* m *(1−y) W011= c * m *(1−y) …(2) W100=(1−c)*(1−m)* y W101= c *(1−m)* y W110=(1−c)* m * y W111= c * m * y 以上、3つの色要素Cy,Ye,Mの色データから一つ
の出力色要素Cy′の色データを得る場合について説明
したが、他の出力色要素Ye′,M′の色データについ
てもCLUTの内容を変更することによって同様にして
求めることができる。
【0015】以上は3つの色要素の色データを入力し
て、3つの色要素の色データを出力する場合であるが、
4つの色要素の色データを入力して、4つの色要素の色
データを出力する場合にも同様であり、この場合、各出
力色要素の色データは下記の(3) 式で求めることができ
ることが知られている。
【0016】 ΣΣΣΣCijkl*Wijkl …(3) ここで、Cijklは4次元入力色空間における出力色の位
置を取り囲む4次元立方体の各格子点に記憶されている
色データを示し、Wijklは各格子点に対する重みを示し
ており、これらの重みWijklの値は、 W0000=(1−c)*(1−m)*(1−y)*(1−k) W0001= c *(1−m)*(1−y)*(1−k) W0010=(1−c)* m *(1−y)*(1−k) W0011= c * m *(1−y)*(1−k) W0100=(1−c)*(1−m)* y *(1−k) W0101= c *(1−m)* y *(1−k) W0110=(1−c)* m * y *(1−k) W0111= c * m * y *(1−k) …(4) W1000=(1−c)*(1−m)*(1−y)* k W1001= c *(1−m)*(1−y)* k W1010=(1−c)* m *(1−y)* k W1011= c * m *(1−y)* k W1100=(1−c)*(1−m)* y * k W1101= c *(1−m)* y * k W1110=(1−c)* m * y * k W1111= c * m * y * k で表される。
【0017】以上、8点補間法による色変換の原理につ
いて説明したが、この色変換方法を実現するための色変
換回路として本出願人は特願平7−312448号にお
いて図7に示す構成の色変換回路を提案した。
【0018】まず、図7に示す色変換回路における色変
換方法について説明する。この色変換方法は、結果とし
ては上記(1) 式の演算を行うものではあるが、(2) 式に
示す重み係数の規則性を有効に利用することによって、
重み係数と格子点の出力色データとの4つの積和を必要
回数繰り返して、それらの総和を求めることによって出
力色データを求めるのである。後述するところより明ら
かなように、3つの色要素の色データを入力する場合に
は2回繰り返し、4つの色要素の色データを入力する場
合には4回繰り返せばよいものである。
【0019】さて、(2) 式の重みを(1) 式に代入して式
を整理すれば次のようになる。 C′= ((1-c)*(1-m)*C000+c*(1-m)*C001+(1-c)*m*C010+c*m*C011) *(1-y) + ((1-c)*(1-m)*C100+c*(1-m)*C101+(1-c)*m*C110+c*m*C111) *y …(5) このことから、まず第1のステップとして、入力色空間
における出力色の位置を取り囲む8個の格子点の中の4
個の格子点に対して記憶されている色データC000 ,C
001 ,C010 ,C011 と、これらの格子点に対する重み
係数であって、入力色要素の中の2つの色要素に関する
4種類の重み係数(1-c)*(1-m) ,c*(1-m) ,(1-c)
*m ,c*m と、入力色要素の中の上記2色要素以外の
入力色要素に関する重み係数(1-y)を求め、4つの色デ
ータと対応する4種類の重み係数との積和を求め、更に
その積和に(1-y)を乗算した値をラッチしておき、次
に第2のステップとして、残りの4個の格子点に対して
記憶されている色データC100 ,C101 ,C110 ,C
111 と、上記の4種類の重み係数(1-c)*(1-m) ,c*
(1-m) ,(1-c)*m ,c*m と、上記2色要素以外の
入力色要素に関する重み係数yを求め、色データと対応
する重み係数との積和を求めてそれにyを乗算し、その
値を第1のステップでラッチした値に加算することによ
っても色変換を行うことができる。
【0020】これが図7に示す色変換回路で採用してい
る色変換方法であり、この方法によれば、色データと重
み係数との積和及びその積和に残りの重み係数を乗算す
る工程を2回繰り返す必要はあるが、第1のステップで
も第2のステップでも色データと重み係数との積和は4
個であるので、この積和を求めるためには乗算器は4個
だけで済むので回路規模を小さくすることができる。
【0021】なお、(5) 式を導くに際しては(1-y)とy
を共通項としたが、(1-m)とm、あるいは(1-c)とcを
共通項とすることもできることは明らかである。なお、
その場合には第1のステップ及び第2のステップで求め
る格子点の色データは上記とは異なることは当然であ
る。
【0022】以上は3つの色要素の色データを入力して
一つの色要素の色データを出力する場合であるが、その
他の色要素の色データを出力するには、各格子点におけ
る色データを変えればよいことは当業者に明らかであ
る。
【0023】以上、3つの色要素の色データを入力する
場合について説明したが、この方法は4つの色要素の色
データを入力する場合、例えばCy,M,Ye,Kの4
つの色要素の色データを入力して出力色要素の色データ
を求める場合にも容易に拡張することができる。
【0024】即ち、(4) 式を(3) 式に代入して整理する
と、一つの出力する色要素の色データC′は次の式で現
される。
【0025】 C′= ((1-c)*(1-m)*C0000+c*(1-m)*C0001+(1-c)*m*C0010+c*m*C0011 ) *(1-y)*(1-k) + ((1-c)*(1-m)*C0100+c*(1-m)*C0101+(1-c)*m*C0110+c*m*C0111 ) *y*(1-k) + ((1-c)*(1-m)*C1000+c*(1-m)*C1001+(1-c)*m*C1010+c*m*C1011 ) *(1-y)*k + ((1-c)*(1-m)*C1100+c*(1-m)*C1101+(1-c)*m*C1110+c*m*C1111 ) *y*k …(6) この(6) 式から、上述した3つの色要素の色データを入
力する場合と同様に、入力色空間における出力色の位置
を取り囲む4個の格子点に対して記憶された色データ
と、これらの格子点に対する重み係数であって入力色要
素の中の2つの色要素に関する4種類の重み係数の積和
をとり、その積和に上記重み係数を求めるために用いた
入力色要素以外の入力色要素に関する重み係数を乗算す
る処理を4回繰り返すことによって一つの出力色要素の
色データが得られることが分かる。
【0026】しかも、(5) 式と(6) 式を比較すれば明ら
かなように、色データと積和をとるための重み係数は全
て同じであるので、この重み係数を求めるための回路は
入力する色要素の数に関係なく同じ構成とすることがで
きる。
【0027】さて、図7に示す色変換回路について説明
すると次のようである。図7は、3つの色要素Cy,Y
e,Mの色データを入力して一つの出力色要素Cy′の
色データを得るための色変換回路の構成例を示す図であ
り、図中、20〜23は重み演算部、24〜27はテー
ブル値選択部、28〜31はCLUT、32〜35は乗
算器、36は加算器、37は重み演算部、38は乗算
器、39は累算部、60〜62は入力レジスタを示す。
なお、ここでは入力色空間の各軸はn個に分割されてい
るものとする。
【0028】さて、入力レジスタ60には一つの色要素
Cyの色データが入力され、そのうちの下位ビットは重
み演算部20〜23に入力され、上位ビットはテーブル
値選択部24〜27に入力される。
【0029】入力レジスタ61には一つの色要素Mの色
データが入力され、そのうちの下位ビットは重み演算部
20〜23に入力され、上位ビットはテーブル値選択部
24〜27に入力される。
【0030】入力レジスタ62には一つの色要素Yeの
色データが入力され、そのうちの下位ビットは重み演算
部37に入力され、上位ビットはテーブル値選択部24
〜27に入力される。また、テーブル値選択部24〜2
7にはシーケンスビットαも入力される。
【0031】図7において、入力色データは上位ビット
と下位ビットに分割され、上位ビットはテーブル値選択
部24〜27に供給され、下位ビットは重み演算部20
〜23、37に供給されるが、このように、テーブル値
選択部24〜27に入力色データの上位ビットを入力
し、重み演算部20〜23、37には下位ビットを入力
するのは次の理由による。
【0032】即ち、出力色データを求めるには、上述し
たところから明らかなように、単位立方体に分割された
入力色空間において出力色の位置を取り囲む単位立方体
の8個の格子点を決定する必要があり、更にその単位立
方体における出力色の位置と基準格子点との距離c,
y,mを求める必要がある。
【0033】いま例えば、当該入力色空間の各軸が16
個の区間に分割されているとすると、各単位立方体の基
準格子点の位置は3つの入力色データのそれぞれ上位4
ビットを与えることによって求めることができ、そこか
ら出力色の位置を取り囲む8個の格子点の位置を定める
ことができることは容易に理解できるところである。
【0034】そこで、テーブル値選択部24〜27には
入力する色要素の色データのそれぞれ上位ビットを与え
て、入力色空間における出力色の位置を取り囲む格子点
に対して書き込まれている色データを読み出すようにし
ているのである。
【0035】つまり、テーブル値選択部24〜27に入
力する上位ビットのビット数は、入力色空間の各軸をい
くつに分割するかによって決まるのであり、例えば各軸
を8個に分割すればデータテーブル2に入力する上位ビ
ット数は3ビットでよく、各軸を16個に分割するので
あれば上位ビットは4ビット必要になる。
【0036】次に、重み演算部20〜23、37につい
てであるが、入力される色要素の色データの下位ビット
は、それぞれ、出力色の位置を取り囲む8個の格子点の
基準格子点からの各軸に沿った距離に相当するものであ
ることは明らかであり、そこで、重み演算部20〜2
3、37に入力する色要素の色データのそれぞれ下位ビ
ットを与えて、基準格子点からの各軸に沿った正規化さ
れた距離に対応して書き込まれている重み係数を読み出
すようにしているのである。なお、ここで下位ビットと
はテーブル値選択部24〜27に入力される上位ビット
を除く全てのビットである。
【0037】さて、重み演算部20〜23には二つの入
力色要素Cy,Mの色データの下位ビットが入力され
る。重み演算部20は入力色要素Cy,Mの下位ビット
に基づいて(1-c)*(1-m) を演算して出力する。ここ
で、c,mの値は入力色空間に設定された格子点間距離
で正規化された値であることは上述した通りである。そ
して重み演算部20から出力された重み係数は乗算器3
2に入力される。
【0038】同様に、重み演算部21、22、23は、
入力色要素Cy,Mの色データの下位ビットに基づい
て、それぞれ、c*(1-m) ,(1-c)*m ,c*m を演算
して出力する。そしてこれらの出力はそれぞれ乗算器3
3、34、35に入力される。
【0039】重み演算部20〜23の構成例を図8に示
す。なお、図8において40〜43は減算器、44〜4
7は乗算器を示す。
【0040】図8において、入力色の色要素Cyの下位
ビットの値であるc、及び入力色の色要素Mの下位ビッ
トの値であるmはそれぞれ重み演算部20〜23に入力
される。
【0041】重み演算部20の減算器40、41にはそ
れぞれc,mが入力される。減算器40、41の他方の
入力端子には常に1が入力されるので、減算器40から
は(1-c)が出力され、減算器41からは(1-m)が出力さ
れ、これらの出力が乗算器44で乗算されるので、重み
演算部20からは(1-c)*(1-m) が出力されることにな
る。その他の重み演算部21〜23についても同様であ
る。
【0042】テーブル値選択部24〜27には3つの入
力色要素Cy,Ye,Mの色データの上位ビットと、繰
り返し演算の回数を示す1 ビットのシーケンスビットα
が入力される。
【0043】テーブル値選択部24は、入力色要素C
y,Ye,Mの上位ビットに基づいて、α=0 の場合に
はCLUT28の中の格子点C000 に対する色データが
記憶されているアドレスを生成して出力し、α=1 の場
合にはCLUT28の中の格子点C100 に対する色デー
タが記憶されているアドレスを生成して出力する。
【0044】このとき、アドレスを生成するための演算
式は次のようになる。 (Cyの上位ビット)+(Mの上位ビット)×(各軸の
分割数+1)+(Yeの上位ビット+α)×(各軸の分
割数+1)2 ここで、Cyの上位ビット、Mの上位ビット、Yeの上
位ビットの順は、CLUT28の中の格子点データの並
び順に対応している。
【0045】例えば、各軸の分割数が16である場合、求
める格子点のアドレスは、 (Cyの上位 4ビット)+(Mの上位 4ビット)×17+
(Yeの上位 4ビット+α)× 289 となる。
【0046】テーブル値選択部25は、入力色要素C
y,Ye,Mの上位ビットに基づいて、α=0 の場合に
はCLUT29の中の格子点C001 に対する色データが
記憶されているアドレスを生成して出力し、α=1 の場
合にはCLUT29の中の格子点C101 に対する色デー
タが記憶されているアドレスを生成して出力する。
【0047】このとき、アドレスを生成するための演算
式は次のようになる。 (Cyの上位ビット+1)+(Mの上位ビット)×(各
軸の分割数+1)+(Yeの上位ビット+α)×(各軸
の分割数+1)2 ここで、Cyの上位ビット、Mの上位ビット、Yeの上
位ビットの順は、CLUT29の中の格子点データの並
び順に対応している。
【0048】例えば、各軸の分割数が16である場合、求
める格子点のアドレスは、 (Cyの上位 4ビット+1)+(Mの上位 4ビット)×
17+(Yeの上位 4ビット+α)× 289 となる。
【0049】テーブル値選択部26は、入力色要素C
y,Ye,Mの上位ビットに基づいて、α=0 の場合に
はCLUT30の中の格子点C010 に対する色データが
記憶されているアドレスを生成して出力し、α=1 の場
合にはCLUT30の中の格子点C110 に対する色デー
タが記憶されているアドレスを生成して出力する。
【0050】このとき、アドレスを生成するための演算
式は次のようになる。 (Cyの上位ビット)+(Mの上位ビット+1)×(各
軸の分割数+1)+(Yeの上位ビット+α)×(各軸
の分割数+1)2 ここで、Cyの上位ビット、Mの上位ビット、Yeの上
位ビットの順は、CLUT30の中の格子点データの並
び順に対応している。
【0051】例えば、各軸の分割数が16である場合、求
める格子点のアドレスは、 (Cyの上位 4ビット)+(Mの上位 4ビット+1)×
17+(Yeの上位 4ビット+α)× 289 となる。
【0052】同様に、テーブル値選択部27は、入力色
要素Cy,Ye,Mの上位ビットに基づいて、α=0 の
場合にはCLUT31の中の格子点C011 に対する色デ
ータが記憶されているアドレスを生成して出力し、α=
1 の場合にはCLUT31の中の格子点C111 に対する
色データが記憶されているアドレスを生成して出力す
る。
【0053】このとき、アドレスを生成するための演算
式は次のようになる。 (Cyの上位ビット+1)+(Mの上位ビット+1)×
(各軸の分割数+1)+(Yeの上位ビット+α)×
(各軸の分割数+1)2 ここで、Cyの上位ビット、Mの上位ビット、Yeの上
位ビットの順は、CLUT31の中の格子点データの並
び順に対応している。
【0054】例えば、各軸の分割数が16である場合、求
める格子点のアドレスは、 (Cyの上位 4ビット+1)+(Mの上位 4ビット+
1)×17+(Yeの上位4ビット+α)× 289 となる。
【0055】CLUT28〜31は全ての格子点の位置
に対して設定されている色データが書き込まれたテーブ
ルであり、α=0 の場合にはCLUT28からはC000
の色データが出力され、CLUT29からはC001 の色
データが出力され、CLUT30からはC010 の色デー
タが出力され、CLUT31からはC011 の色データが
出力される。また、α=1 の場合にはCLUT28から
はC100 の色データが出力され、CLUT29からはC
101 の色データが出力され、CLUT30からはC110
の色データが出力され、CLUT31からはC111 の色
データが出力される。
【0056】重み演算部37には、入力色要素の色デー
タのうちの重み演算部20〜23に入力された色要素の
色データ以外の色要素の色データ、ここでは色要素Ye
の色データの下位ビットと、シーケンスビットαが入力
される。そして、重み演算部37は、α=0 の場合には
重み係数(1-y)を演算して出力し、α=1 の場合には重
み係数yを演算して出力する。ここでyの値は入力色空
間に設定された格子点間距離で正規化された値であるこ
とは当然である。
【0057】重み演算部37の構成例を図9に示す。図
9において50は減算器、52はデータセレクタを示
す。
【0058】重み演算部37には、入力色要素Yeの下
位ビットの値であるy、及びシーケンスビットαが入力
される。
【0059】yは減算器50の一方の入力端子に入力さ
れると共に、データセレクタ52の一方の入力端子に入
力される。減算器50の他方の入力端子には常に 1が入
力されており、またデータセレクタ52の他方の入力端
子には減算器50の出力が入力される。減算器50から
は(1-y)が出力されるので、データセレクタ52では(1
-y)またはyの何れか一方が選択されて出力されること
になる。
【0060】ここで、データセレクタ52はシーケンス
ビットαの値に応じて二つの入力のうちの一方を出力す
るものであり、シーケンスビットαの値が 0の場合には
(1-y)を選択して出力し、シーケンスビットαの値が 1
の場合にはyを選択して出力する。
【0061】以上、図7に示す色変換回路の主要な部分
について説明したが、次に全体的な動作について説明す
ると次のようである。
【0062】まず、重み演算部20〜23に入力色要素
Cy,Mの下位ビットが入力されて、(1-c)*(1-m) ,
c*(1-m) ,(1-c)*m ,c*m が出力される。このと
き同時に、テーブル値選択部24〜27には入力色要素
Cy,Ye,Mの上位ビットが入力されるが、このとき
にはα=0 であるので、CLUT28〜31からはそれ
ぞれ色データC000 ,C001 ,C010 ,C011が出力さ
れる。
【0063】従って乗算器32〜35では、それぞれ、
(1-c)*(1-m)*C000 ,c*(1-m)*C001 ,(1-c)*m*
010 ,c*m*C011 の積和演算が行われ、加算器36
でそれらの積和が加算される。
【0064】また、このとき重み演算部37には入力色
要素Yeの下位ビットとシーケンスビットα=0 が入力
され、(1-y)が出力されるので、乗算器38では結局上
記の(5) 式の右辺の第1項が演算されて累算部39に一
旦ラッチされる。
【0065】ここまでの演算が終了すると、テーブル値
選択部24〜27には再度入力色要素Cy,Ye,Mの
上位ビットが入力されるが、このときにはα=1 となさ
れているので、CLUT28〜31からはそれぞれ色デ
ータC100 ,C101 ,C110,C111が出力される。
【0066】従って乗算器32〜35では、それぞれ、
(1-c)*(1-m)*C100 ,c*(1-m)*C101 ,(1-c)*m*
110 ,c*m*C111 の積和演算が行われ、加算器36
でそれらの積和が加算される。
【0067】また、重み演算部37には入力色要素Ye
の下位ビットとシーケンスビットα=1 が入力され、y
が出力されるので、乗算器38では結局上記の(5) 式の
右辺の第2項が演算されて、累算部39に入力され、ラ
ッチされている(5) 式の右辺の第1項の値と累算される
ので、(5) 式の演算が行われ、出力色要素Cy′の色デ
ータが得られることになる。
【0068】以上、3つの色要素の色データから一つの
出力色要素Cy′の色データを求める場合について説明
したが、例えばCy′,Ye′,M′の3つの色要素の
色データを求める場合には、単純には図7に示す構成を
3系統設ければよいが、この色変換方法によれば4つの
色データと積和演算するための重み係数は全ての出力色
について同じであり、共通に用いることができるので、
図7に示すテーブル値選択部24〜27から累算部39
までの構成を3系統設け、重み演算部20〜23につい
ては一系統だけ設けて3系統に共通に使用すればよいも
のである。ただし、各系統のCLUTにはそれぞれ出力
する色要素についての最適な色データが記憶されること
は当然である。
【0069】以上、3つの色要素の色データを入力する
場合について説明したが、図7に示す色変換回路は4つ
の色要素の色データを入力する場合にも容易に拡張する
ことができる。
【0070】その構成例を図10に示す。図10は、C
y,Ye,M,Kの4つの色要素の色データから所望の
一つの出力色要素Cy′の色データを求める場合の色変
換回路の構成例を示す図であり、図7に示す構成に色要
素Kの色データに関する回路系が付加された構成を有し
ている。
【0071】即ち、入力レジスタ63には一つの色要素
Kの色データが入力され、その下位ビットは重み演算部
37に入力され、上位ビットはテーブル値選択部24〜
27に入力される。
【0072】重み演算部20〜23は図7に関して説明
したものと同様である。テーブル値選択部24〜27は
4つの色要素Cy,Ye,M,Kの上位ビットと、2ビ
ットのシーケンスビットαを入力として、α=00の場合
にはCLUT28〜31からそれぞれC0000,C0001
0010,C0011を出力させ、α=01の場合にはCLUT
28〜31からそれぞれC0100,C0101,C0110,C
0111を出力させ、α=10の場合にはCLUT28〜31
からそれぞれC1000,C1001,C1010,C1011を出力さ
せ、α=11の場合にはCLUT28〜31からそれぞれ
1100,C1101,C1110,C1111を出力させるアドレス
を生成するようになされている。
【0073】このとき、アドレスを生成するための演算
式は、テーブル値選択部24では (Cyの上位ビット)+(Mの上位ビット)×(各軸の
分割数+1)+(Yeの上位ビット+αの下位ビット)
×(各軸の分割数+1)2+(Kの上位ビット+αの上
位ビット)×(各軸の分割数+1)3 であり、テーブル値選択部25では (Cyの上位ビット+1)+(Mの上位ビット)×(各
軸の分割数+1)+(Yeの上位ビット+αの下位ビッ
ト)×(各軸の分割数+1)2+(Kの上位ビット+α
の上位ビット)×(各軸の分割数+1)3 であり、テーブル値選択部26では (Cyの上位ビット)+(Mの上位ビット+1)×(各
軸の分割数+1)+(Yeの上位ビット+αの下位ビッ
ト)×(各軸の分割数+1)2+(Kの上位ビット+α
の上位ビット)×(各軸の分割数+1)3 であり、テーブル値選択部27では (Cyの上位ビット+1)+(Mの上位ビット+1)×
(各軸の分割数+1)+(Yeの上位ビット+αの下位
ビット)×(各軸の分割数+1)2+(Kの上位ビット
+αの上位ビット)×(各軸の分割数+1)3 となる。Cy,M,Ye,Kのそれぞれの上位ビットの
式中での並び順は、CLUT28〜31の中の格子点デ
ータの並び順に対応している。
【0074】また、重み演算部37はYe,Kの2つの
色要素の下位ビット、及び2ビットのシーケンスビット
αを入力し、α=00の場合には重み係数(1-y)*(1-k)
を出力し、α=01の場合には重み係数y*(1-k) を出力
し、α=10の場合には重み係数(1-y)*k を出力し、α
=11の場合には重み係数y*k を出力するようになされ
ている。
【0075】なお、CLUT28〜31には全ての格子
点の位置に対応して当該出力色要素に対して最適な色デ
ータが記憶されていることは当然である。
【0076】この場合の重み演算部37の構成例を図1
1に示す。図11において51は減算器、53はデータ
セレクタを示す。
【0077】重み演算部37には、入力色要素YeとK
について、それぞれの下位ビットの値であるy,k、及
び2ビットのシーケンスビットαが入力される。
【0078】yは減算器50の一方の入力端子に入力さ
れると共に、データセレクタ52の一方の入力端子に入
力される。減算器50の他方の入力端子には常に1が入
力されており、またデータセレクタ52の他方の入力端
子には減算器50の出力が入力される。減算器50から
は(1-y)が出力されるので、データセレクタ52では(1
-y)またはyの何れか一方が選択されて出力されること
になる。
【0079】kについても同様であり、kは減算器51
の一方の入力端子に入力されると共に、データセレクタ
53の一方の入力端子に入力される。減算器51の他方
の入力端子には常に1が入力されており、またデータセ
レクタ53の他方の入力端子には減算器51の出力が入
力される。減算器51からは(1-k)が出力されるので、
データセレクタ52では(1-k)またはkの何れか一方が
選択されて出力されることになる。
【0080】ここで、データセレクタ52はシーケンス
ビットαの下位ビットの値に応じて二つの入力のうちの
一方を出力するものであり、シーケンスビットαの下位
ビットの値が 0の場合には(1-y)を選択して出力し、シ
ーケンスビットαの下位ビットの値が 1の場合にはyを
選択して出力する。
【0081】データセレクタ53はシーケンスビットα
の上位ビットの値に応じて二つの入力のうちの一方を出
力するものであり、シーケンスビットαの上位ビットの
値が0の場合には(1-k)を選択して出力し、シーケンス
ビットαの上位ビットの値が1の場合にはkを選択して
出力する。そして、データセレクタ52、53の出力は
乗算器54において乗算される。
【0082】従って、上述したように、α=00の場合に
は(1-y)*(1-k) が出力され、α=01の場合にはy*(1-
k) が出力され、α=10の場合には(1-y)*k が出力さ
れ、α=11の場合にはy*k が出力されることになる。
【0083】以上のようであるので、図10に示す構成
によれば、第1ステップ、即ちα=00の場合には累算部
39には上記(6) 式の右辺の第1項の値がラッチされ、
第2のステップ、即ちα=01の場合には累算部39には
(6) 式の第1項と第2項の累算値がラッチされ、第3の
ステップ、即ちα=10の場合には累算部39には(6)式
の第1項、第2項及び第3項の累算値がラッチされ、第
4のステップ、即ちα=11の場合には累算部39では
(6) 式の右辺の値が演算され、出力色要素の色データが
得られることになる。
【0084】以上、4つの色要素の色データから一つの
出力色要素Cy′の色データを求める場合について説明
したが、例えばCy′,Ye′,M′,K′の4つの色
要素について出力色を求める場合には、上述したところ
から明らかなように、図7に示すテーブル値選択部24
〜27から累算部39までの構成を4系統設け、重み演
算部20〜23については一系統だけ設けてこれら4系
統に共通に使用すればよい。ただし、各系統のCLUT
にはそれぞれ出力する色要素に対しての最適な色データ
が記憶されることは当然である。
【0085】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、図7、
図10に示す構成によれば演算速度を落とすことなく色
変換回路の回路規模を小さくすることができるが、テー
ブル値選択部は4個必要となるという問題がある。
【0086】本発明は、上記の課題を解決するものであ
って、図7、図10に示す構成よりも回路規模を小さく
できるカラールックアップテーブルを提供することを目
的とするものである。
【0087】
【課題を解決するための手段】ところで、図7に示す構
成では、CLUT28〜31は同一構造とし、テーブル
値選択部24〜27において入力する色要素の色データ
の上位ビット及びシーケンスビットαに基づいてそれぞ
れ異なるアドレスを生成してCLUT28〜31に入力
しているが、このことから、4個のCLUTへの入力ア
ドレスは全て同じとし、各CLUTの同一アドレスには
隣接する格子点に対する色データを書き込んでおいても
よいことが分かる。
【0088】即ち、4個のCLUTにある同一のアドレ
スを入力した場合において、シーケンスビットα= 0の
場合には一つのCLUTからはC000 の色データが読み
出され、また別のCLUTからはC001 の色データが読
み出され、更にまた別のCLUTからはC010 の色デー
タが読み出され、残りのCLUTからはC011 の色デー
タが読み出されるようにし、またシーケンスビットα=
1の場合には、一つのCLUTからはC100 の色データ
が読み出され、また別のCLUTからはC101の色デー
タが読み出され、更にまた別のCLUTからはC110
色データが読み出され、残りのCLUTからはC111
色データが読み出されるようにするのである。
【0089】これによれば、図7に示す回路構成と同じ
色変換の演算を行うことができることは明らかであり、
しかもテーブル値選択部は一つ設ければよいから、図7
に示す構成に比較して回路規模を更に小さくすることが
できる。
【0090】そこで、本発明のカラールックアップテー
ブルは、入力色データの所定の上位ビット及び積和演算
の繰り返し回数を示すシーケンスビットに基づいて入力
色空間における出力色の位置を取り囲む所定の4個の格
子点に対して記憶された色データを出力する第1、第
2、第3、第4のカラールックアップテーブルであっ
て、第1、第2、第3、第4のカラールックアップテー
ブルには同一アドレスが入力され、且つ第1、第2、第
3、第4のカラールックアップテーブルの同一アドレス
には互いに異なる格子点に対する色データが記憶されて
いることを特徴とするのである。
【0091】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ実施の形
態について説明する。図1は本発明に係るカラールック
アップテーブルを用いた色変換回路の一構成例を示す図
であり、図中、1はテーブル値選択部、2〜5はCLU
Tを示す。なお、図7に示す構成要素と同等なものにつ
いては同一の符号を付して重複する動作の説明は省略す
る。
【0092】いま、入力色空間において出力色の位置P
を取り囲む8個の格子点の座標を図2に示すように定め
るとする。即ち、図2において、格子点G000 は基準格
子点の座標を示し、格子点G001 はYe方向及びM方向
の座標値は基準格子点G000と同じで、Cy方向の座標
値は基準格子点G000 の値より 1だけ大きい座標を有す
る格子点である。格子点G010 はCy方向及びYe方向
の座標値は基準格子点G000 と同じで、M方向の座標値
は基準格子点G000 の値より 1だけ大きい座標を有する
格子点である。格子点G011 はYe方向の座標値は基準
格子点G000 と同じであるが、Cy方向及びM方向の座
標値が基準格子点G000 の値よりそれぞれ 1だけ大きい
座標を有する格子点である。
【0093】また、格子点G100 ,G101 ,G110 ,G
111 は、それぞれ、格子点G000 ,G001 ,G010 ,G
011 とCy方向及びM方向の座標値は同じであるが、Y
e方向の座標値が 1だけ大きい値を有する格子点であ
る。
【0094】さて、テーブル値選択部1は、シーケンス
ビットα= 0の場合には基準格子点G000 の座標値に対
応するアドレスを生成し、シーケンスビットα= 1の場
合には格子点G100 の座標値に対応するアドレスを生成
する。
【0095】ところで、基準格子点G000 と、その他の
7個の格子点G001 ,G010 ,G011 ,G100 ,G
101 ,G110 ,G111 との相対的位置関係は上述したと
ころから明らかなように一義的に決定される。即ち、α
= 0のとき4個の格子点G000 ,G001 ,G010 ,G
011 は一つの組として演算に用いられ、α= 1のとき4
個の格子点G100 ,G101 ,G110 ,G111 も一つの組
として演算に用いられるのである。
【0096】従って、CLUT2〜5のある同一アドレ
スに、それぞれ格子点G000 ,G001 ,G010 ,G011
に対する色データを書き込んでおき、また他のある同一
アドレスにそれぞれ格子点G100 ,G101 ,G110 ,G
111 に対する色データを書き込んでおけば、シーケンス
ビットα= 0の場合には、テーブル値選択部1で生成さ
れたアドレスに対応してCLUT2〜5はそれぞれ色デ
ータC000 ,C001 ,C010 ,C011 を出力し、シーケ
ンスビットα= 1の場合には、テーブル値選択部1で生
成されたアドレスに対応してCLUT2〜5はそれぞれ
色データC100,C101 ,C110 ,C111 を出力するの
で、図7に示す構成と同じ演算を行うことができ、以て
出力色を演算することができることになる。
【0097】このように図1に示す構成においては、C
LUT2〜5の同一アドレスには一つの組として演算に
用いられる4個の格子点に対応する色データが書き込ま
れているのである。
【0098】その概念を説明すると次のようである。C
LUT2〜5は実際には3次元のLUTであるが、ここ
では理解を容易にするために2次元的な構造を説明する
ことにする。
【0099】さて、入力色空間が図3Aに示すようであ
ったとすると、CLUT2〜5にはこの入力色空間に定
義された全ての格子点のそれぞれに対して色データが書
き込まれているのであるが、いま、図3Aの破線で示す
ようにこの入力色空間をCy−M平面に平行な面で切
り、この平面内にある格子点のアドレスを図3Bに示す
ように定義し、この平面におけるCLUT2〜5の構造
について図4を参照して説明することにする。
【0100】図4(A)〜(D)はそれぞれCLUT2
〜5の図3Bに示す平面における2次元構造を示してい
る。なお、図4においてgij(i=0,…,n-1;j=0,…,n-
1)は各CLUT2〜5のアドレスを示し、Cijは入力
色空間における図3Bに示す平面での格子点Gijに対し
て設定された色データを示している。
【0101】即ち、図4(A)に示すようにCLUT2
のアドレスg00には格子点G00に対して設定された色デ
ータC00が書き込まれており、図4(B)に示すように
CLUT3の同じアドレスg00には格子点G01に対して
設定された色データC01が書き込まれており、図4
(C)に示すようにCLUT4の同じアドレスg00には
格子点G10に対して設定された色データC10が書き込ま
れており、図4(D)に示すようにCLUT5の同じア
ドレスg00には格子点G11に対して設定された色データ
11が書き込まれている。
【0102】そして、これらの4個の格子点G00
01,G10,G11は一つの組として用いられるものであ
ることは当然である。その他のアドレスについても同様
である。この場合のアドレスと、書き込まれている色デ
ータとの関係を示すと図5に示すようであり、図5にお
いて横方向に並んでいる4個の色データの値は、一つの
組として用いられる4個の格子点に対して設定されてい
る色データであることは明らかである。
【0103】以上のようであるので、テーブル値選択部
1は、入力色Cy,Ye,Mの色データの上位ビットが
与えられ、且つシーケンスビットα= 0の場合には、基
準格子点の座標値に対応するアドレスを生成して出力す
る。
【0104】このとき、テーブル値選択部1の生成する
アドレスは次式で計算される。 (Cyの上位ビット)+(Mの上位ビット)×(各軸の
分割数)+(Yeの上位ビット+α)×(各軸の分割
数)2 ここで、Cyの上位ビット、Mの上位ビット、Yeの上
位ビットの順は、CLUT2〜5の中の格子点データの
並び順に対応している。
【0105】そして、このアドレスが入力されると、C
LUT2〜5からはそれぞれC000,C001 ,C010
011 が出力され、上述した動作が行われ、次にシーケ
ンスビットα= 1となると、テーブル値選択部1は、C
y方向及びM方向の座標値は基準格子点の座標値と同じ
であるが、Ye方向の座標値が 1だけ大きい値を有する
格子点の座標値に対応するアドレスを生成して出力す
る。
【0106】そして、このアドレスが入力されると、C
LUT2〜5からはそれぞれC100,C101 ,C110
111 が出力され、上述した動作が行われて出力色デー
タが出力されることになる。
【0107】図1に示す構成は、3つの色要素の色デー
タを入力して一つの色要素のCy′の色データを求める
場合について説明したが、例えばCy′,M′,Ye′
の3つの色要素の出力色データを求める場合には、単純
には図1に示す構成を3系統設ければよいが、この色変
換方法によれば4つの色データと積和演算するための重
み係数は全ての出力色について同じであり、共通に用い
ることができるので、図1に示すCLUT2〜5、及び
乗算器32〜35から累算部39までの構成を3系統設
け、テーブル値選択部1、重み演算部20〜23につい
ては一系統だけ設けて3系統に共通に使用すればよい。
ただし、各系統のCLUTにはそれぞれ出力する色につ
いての最適な色データが記憶されることは当然である。
【0108】以上、3つの色要素の色データを入力する
場合について説明したが、図1に示す色変換回路は4つ
の色要素の色データを入力する場合にも容易に拡張する
ことができる。
【0109】例えば、Cy,M,Ye,Kの4色の入力
色から所望の一つの色要素の色データを求める場合に
は、図1の構成において、重み演算部20〜23は同じ
とし、テーブル値選択部1にはCy,M,Ye,Kの上
位ビットと共に2ビットのシーケンスビットαを入力
し、α=00の場合にはCLUT2〜5からそれぞれC
0000,C0001,C0010,C0011を出力させ、α=01の場
合にはCLUT2〜5からそれぞれC0100,C0101,C
0110,C0111を出力させ、α=10の場合にはCLUT2
〜5からそれぞれC1000,C1001,C1010,C1011を出
力させ、α=11の場合にはCLUT2〜5からそれぞれ
1100,C1101,C1110,C1111を出力させるように
し、また、重み選択部37にはYe,Kの2色の入力色
の下位ビットと共に2ビットのシーケンスビットαを入
力し、α=00の場合には重み係数(1-y)*(1-k) を出力
させ、α=01の場合には重み係数y*(1-k) を出力さ
せ、α=10の場合には重み係数(1-y)*k を出力させ、
α=11の場合には重み係数y*k を出力させるようにす
ればよい。
【0110】なお、CLUT2〜5には全ての格子点の
位置に対応して当該出力色に対する最適な色データが記
憶されていることは当然である。
【0111】これによれば、第1ステップ、即ちα=00
の場合には累算部39には上記(6)式の右辺の第1項の
値がラッチされ、第2のステップ、即ちα=01の場合に
は累算部39には(6) 式の第1項と第2項の累算値がラ
ッチされ、第3のステップ、即ちα=10の場合には累算
部39には(6) 式の第1項、第2項及び第3項の累算値
がラッチされ、第4のステップ、即ちα=11の場合には
累算部39では(6) 式の右辺の値が演算され、当該出力
色の色データが得られることになる。
【0112】以上、4つの色要素の色データを入力して
一つの出力色要素Cy′の色データを求める場合につい
て説明したが、例えばCy′,M′,Ye′,K′の4
つの色要素の色データを求める場合には、上述したとこ
ろから明らかなように、図1に示すCLUT2〜5、及
び乗算器32〜35から累算部39までの構成を4系統
設け、テーブル値選択部1、重み演算部20〜23につ
いては一系統だけ設けてこれら4系統に共通に使用すれ
ばよい。
【0113】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、
種々の変形が可能であることは明らかである。
【0114】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、図7に示す構成と演算速度は同じで、より小
規模な回路で色変換を行うことが可能であり、しかも色
データと積和を行うための重み係数はどのような場合に
も同じものを用いることができるので、色変換回路のコ
ストを低減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る色変換回路の一実施形態を示す
図である。
【図2】 入力色空間における出力色の位置を取り囲む
8個の格子点の位置関係を説明するための図である。
【図3】 図1のCLUT2〜5の構造を説明するため
の図である。
【図4】 図1のCLUT2〜5の構造を説明するため
の図である。
【図5】 図4に示す構造におけるCLUT2〜5のア
ドレスと記憶されている色データとの関係を示す図であ
る。
【図6】 8点補間法を説明するための図である。
【図7】 本出願人が先に提案した8点補間法を用いた
色変換回路の構成例を示す図である。
【図8】 図7の重み演算部20〜23の構成例を示す
図である。
【図9】 図7の重み演算部37の構成例を示す図であ
る。
【図10】 本発明が先に提案した8点補間法を用いた
色変換回路の他の構成例を示す図である。
【図11】 図10の重み演算部37の構成例を示す図
である。
【符号の説明】
1…テーブル値選択部、2〜5…CLUT、20〜23
…重み演算部、24〜27…テーブル値選択部、28〜
31…CLUT、32〜35…乗算器、36…加算器、
37…重み演算部、38…乗算器、39…累算部、60
〜63…入力レジスタ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力色データの所定の上位ビット及び積和
    演算の繰り返し回数を示すシーケンスビットに基づいて
    入力色空間における出力色の位置を取り囲む所定の4個
    の格子点に対して記憶された色データを出力する第1、
    第2、第3、第4のカラールックアップテーブルであっ
    て、 第1、第2、第3、第4のカラールックアップテーブル
    には同一アドレスが入力され、且つ第1、第2、第3、
    第4のカラールックアップテーブルの同一アドレスには
    互いに異なる格子点に対する色データが記憶されている
    ことを特徴とするカラールックアップテーブル。
JP7332931A 1995-12-21 1995-12-21 カラールックアップテーブル Pending JPH09172554A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013219489A (ja) * 2012-04-06 2013-10-24 Pfu Ltd 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
US9155212B2 (en) 2012-04-27 2015-10-06 Canon Kabushiki Kaisha Electronic component, mounting member, electronic apparatus, and their manufacturing methods

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