JP3839550B2 - 駐輪装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数台の二輪車を施錠状態で並設して駐輪可能な駐輪装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、駅の近くの駐輪場には、多数の自転車が駐輪されている。そして、各自転車は、夫々に装備されたスタンドによって自立しているのが通常である。
【0003】
ところで、駐輪場では、できるだけ少ないスペースに多数の自転車を駐輪させていることから、隣接する自転車の間隔が相当に狭くなっている。この場合、スタンドが片側のみであると、駐輪中の自転車が傾斜してしまうため、転倒のおそれがあるだけでなく、隣接する自転車の間隔がさらに狭くなり、出し入れが不便となる不具合が生じる。ましてや、スタンドの無い自転車においては、正常に駐輪させることすら不可能である。
【0004】
そこで、駐輪場にガイドレールを配置し、このガイドレールに前輪および後輪を係合させるようにした駐輪場がある。この場合、スタンドの無い自転車であっても駐輪させることが可能である。しかしながら、ガイドレールの幅は、通常、全ての車種に対応して設定されることになるため、例えば、車輪の幅が狭いロードレーサタイプの自転車においては、車体が傾斜してしまい、隣接する自転車の出し入れに支障が生じてしまう。
【0005】
一方、このような不具合が生じることのない駐輪装置として、例えば、特開平8−104268号公報に開示されたものがある。この駐輪装置は、図10に示すように、自転車1の前輪2の下部両側部を挟持する前輪保持壁体3と、パイプアーム4を介して前記前輪保持壁体3に連設され、前輪2の前端部を挟持する前輪ロック装置5とから構成されている。
【0006】
このように構成された駐輪装置では、自転車1の前輪が前輪保持壁体3および前輪ロック装置5によって挟持されているため、スタンドの有無に拘わらず自転車1が傾斜することがなく、従って、傾斜による自転車1の出し入れの不具合が生じることはない。
【0007】
しかしながら、図11に示すように、複数の自転車1a〜1cが並設して駐輪された場合、自転車1bのハンドル6bと、隣接する自転車1aのハンドル6aあるいは自転車1cのハンドル6cとが邪魔になり、自転車1bの前輪ロック装置5の施錠あるいは解錠作業に支障を来してしまう。特に、自転車1bが隣接する自転車1aおよび1cよりも小型である場合において顕著となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前述した事情を考慮してなされたものであり、二輪車の駐輪場からの出し入れを容易にするとともに、駐輪場での施錠、解錠作業を容易とすることのできる駐輪装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の駐輪装置は、複数台の二輪車を施錠状態で並設して駐輪可能な駐輪装置において、
サドル位置を基準として前記二輪車の前輪を位置決めする位置決め機構と、
前記サドルを支持する車体フレームに配設された係合部に係合する施錠手段と、
駐輪している前記二輪車のサドル側部に配置され、前記二輪車のサドル側部と前記係合部との間で前記施錠手段を移動可能な施錠手段移動機構と、
を備え、
前記位置決め機構は、
大型二輪車の前輪前方端部を当接させることで位置決めする第1位置決めフレームと、
小型二輪車の前輪ハブを当接させることで位置決めする第2位置決めフレームと、
を備え、前記大型二輪車および前記小型二輪車のサドル位置が直線状となるように設定することを特徴とする。
また、本発明の駐輪装置は、複数台の二輪車を施錠状態で並設して駐輪可能な駐輪装置において、
サドル位置を基準として前記二輪車の前輪を位置決めする位置決め機構と、
前記サドルを支持する車体フレームに配設された係合部に係合する施錠手段と、
駐輪している前記二輪車のサドル側部に配置され、前記二輪車のサドル側部と前記係合部との間で前記施錠手段を移動可能な施錠手段移動機構と、
を備え、
前記位置決め機構は、
サイズの異なる二輪車の前輪ハブの位置に対応して設定された複数の段部を有する階段状の位置決めフレームを備え、前記段部に前記前輪ハブを当接させることでサイズの異なる二輪車のサドル位置が略直線状となるように設定することを特徴とする。
また、本発明の駐輪装置は、複数台の二輪車を施錠状態で並設して駐輪可能な駐輪装置において、
サドル位置を基準として前記二輪車の前輪を位置決めする位置決め機構と、
前記サドルを支持する車体フレームに配設された係合部に係合する施錠手段と、
駐輪している前記二輪車のサドル側部に配置され、前記二輪車のサドル側部と前記係合部との間で前記施錠手段を移動可能な施錠手段移動機構と、
を備え、
前記施錠手段移動機構は、
前記二輪車のサドル側部に配置される支柱と、
一端部が前記支柱の上端部に軸支される一方、他端部に前記施錠手段が配設され、前記係合部と前記サドル側部との間で旋回自在に構成される旋回アームと、
前記旋回アームが軸支される一端部に設けられ、前記施錠手段が前記係合部に近接した状態において前記旋回アームの旋回動作を規制して保持する保持手段と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
この場合、サドル位置が一直線状となるように、位置決め機構によって前輪を位置決めし、次いで、二輪車のサドル側部に配置された施錠手段移動機構によって施錠手段をサドル下部のフレームの係合部まで移動させ、施錠を行う。ここで、施錠に際して、位置決め機構により前記係合部が隣接する二輪車のサドル位置に配置されているため、隣接する二輪車のハンドルが施錠作業の邪魔となることがない。また、二輪車のサドル下部が施錠手段によって施錠されるため、二輪車が傾斜することがなく、従って、二輪車の出し入れを容易に行うことができる。なお、解錠作業も同様にして容易に行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態である駐輪装置が適用される駐輪場を含む電動車両のレンタルシステムを示す。
【0012】
この電動車両のレンタルシステムは、複数台の電動車両がレンタル可能な状態で駐輪されている駐輪場10と、前記駐輪場10の状況および利用者を管理する中央制御室12とを備える。
【0013】
ここで、図2は、このレンタルシステムでレンタルされる電動車両の一例である電動二輪車14を示す。この電動二輪車14は、ペダル15による駆動力を補助する補助駆動部16と、前記補助駆動部16に対して電力を供給するバッテリ18とを備える。バッテリ18は、ハンドル19の前部に装着されたバッテリケース20に着脱自在に収納される。バッテリケース20は、収納されたバッテリ18の盗難を防止するため、ロック機構22を備えた蓋24を有する。また、サドル25の下のメインフレーム26には、駐輪場10に装備された後述するサークル錠が施錠されるコ字状係合部28が設けられる。さらに、後輪30には、電動二輪車14の任意の駐輪個所での盗難を防止するためのサークル錠32が設けられる。なお、バッテリ18のロック機構22、駐輪場10に装備された後述するサークル錠および後輪30のサークル錠32は、同一のキーで解錠可能となっている。
【0014】
駐輪場10は、図1および図3に示すように、当該駐輪場10における電動二輪車14の貸出処理の全体を制御する貸出制御装置34と、非接触式ICカード等の利用者証により利用者を識別する利用者識別装置36と、選択可能な電動二輪車14に係る選択情報を表示し、且つ、選択するタッチパネル付表示装置38と、駐輪場10に駐輪されている電動二輪車14の複数のキーを各キーボックス64内に保持し、所望の電動二輪車14に係るキーを選択可能なキー供給装置40と、複数のバッテリ18を各装填部100に保持するバッテリ供給装置42と、バッテリ内蔵タイプの電動二輪車に対する充電を制御する充電制御装置43と、複数台の電動二輪車14を施錠状態で駐輪させる駐輪装置44と、ユーザ電話46からの問い合わせに応じ、当該駐輪場10における電動二輪車14の在庫状態の応答を行う在庫応答装置48と、CCDカメラ等からなり、駐輪場10の状況を監視する駐輪場監視装置50と、非常電話52とを備える。
【0015】
中央制御室12は、図1に示すように、利用者の登録機能、精算機能および駐輪場10の管理機能を備える利用者管理装置54と、非接触式ICカード等からなる利用者証を発行する利用者証発行装置56と、駐輪場10に設置された非常電話52からの問い合わせに対して応答する非常電話応答装置58とを有する。なお、利用者管理装置54と駐輪場10の貸出制御装置34とは、モデム60を介して情報の授受を行う。
【0016】
次に、駐輪場10に配置された駐輪装置44の具体的構成について詳細に説明する。
【0017】
駐輪場10には、複数台の電動二輪車14を駐輪させる複数の駐輪装置44が設けられる。この駐輪装置44は、図3に示すように、電動二輪車14の側方向の位置決めを行うガイドレール140と、前後方向の位置決めを行う位置決め機構142と、電動二輪車14を施錠するロック機構144とを備える。なお、駐輪場10には、当該駐輪装置44にバッテリ内蔵タイプの図示しない電動二輪車が駐輪された際に、その充電を行うコンセント145が設けられる。なお、バッテリ内蔵タイプの電動二輪車がコンセント145に接続されているか否かおよびその充電状態は、貸出制御装置34の管理下において、充電制御装置43により制御される。
【0018】
ガイドレール140は、図4に示すように、駐輪場10の壁面に対して水平面内で所定角度傾斜して設定される。このように、電動二輪車14を斜めに駐輪させることにより、隣接して駐輪される電動二輪車14のハンドル19が干渉することがなく、より多くの駐輪スペースを確保することができる。位置決め機構142は、駐輪されている複数の電動二輪車14のサドル25の位置が、図4に示すように一直線状となるよう、サイズの大きな電動二輪車14A(図5)の前輪148(例えば、24インチ)が当接する第1位置決めフレーム150と、サイズの小さな電動二輪車14B(図6)の前輪152(例えば、20インチ)のハブ154が当接する第2位置決めフレーム156とから構成される。位置決め機構142下部のガイドレール140間には、電動二輪車14(14A、14B)の有無を前輪の有無として検知する車両センサ158が配設される。この車両センサ158は、貸出制御装置34に接続される。
【0019】
なお、図5および図6に示す位置決め機構142の代わりに、図7に示す位置決め機構143とすることもできる。すなわち、この位置決め機構143は、電動二輪車14のサイズに応じて前後の位置および高さが異なるハブ147a〜147cに対応し、複数の段部149a〜149cが形成された位置決めフレーム151を有する。
【0020】
ロック機構144は、図3および図8に示すように、ガイドレール140間に立設された支柱160と、支柱160の上端部に配設される旋回軸部162と、旋回軸部162に一端部が固定される施錠手段移動機構である旋回アーム164と、旋回アーム164の他端部に装着される施錠手段であるサークル錠166とから構成される。なお、サークル錠166は、図8に示すように、電動二輪車14のメインフレーム26(図2参照)のコ字状係合部28に係合することで、当該電動二輪車14の盗難を防止するとともに、駐輪中における転倒を防止するものである。なお、このサークル錠166は、メインフレーム26が細いパイプ状である場合、直接メインフレーム26に係合させるようにしてもよい。また、ロック機構144を構成する支柱160の高さが任意に変更可能となるように構成すれば、より広範囲の機種の電動二輪車14に対応させることができることになる。
【0021】
旋回軸部162は、図9に示すように、支柱160に対して旋回アーム164を回転自在に連結する旋回軸168と、中間部が旋回アーム164に軸支される揺動アーム170と、支柱160に植設され旋回アーム164の旋回域を制限するストッパピン172と、支柱160に植設され旋回アーム164を図9の仮想線で示す状態に保持する保持手段である保持用ピン174とを備える。なお、揺動アーム170は、旋回時に保持用ピン174に当接するローラ176が一端部に設けられ、他端部と旋回アーム164との間がスプリング178により連結される。
【0022】
本実施形態の駐輪装置44が適用される電動車両のレンタルシステムは、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、このレンタルシステムを利用した電動二輪車14の貸出および返却処理について説明する。
【0023】
レンタルシステムの利用に先立ち、先ず、利用者管理装置54の制御の下、中央制御室12の利用者証発行装置56を用いて、契約利用者の住所、氏名、貸出車両の種類(範囲)、利用料金の精算のための銀行口座番号、カードID番号、利用者ID番号、暗証番号、有効期間等の情報を登録し、非接触型ICカード等の利用者証を発行する。
【0024】
次に、前記利用者証を所有する利用者は、例えば、ユーザ電話46によって駐輪場10の在庫応答装置48を呼び出す。この場合、駐輪場10の駐輪装置44は、車両センサ158(図5〜図7参照)が検出した電動二輪車14の有無データに係る信号を貸出制御装置34に常時供給しており、前記貸出制御装置34は、この有無データを、例えば、電動二輪車14の種類および在庫台数を示す音声情報に変換し、在庫応答装置48にリアルタイムで提供する。そこで、利用者は、前記在庫応答装置48からの音声応答に従って所望の電動二輪車14の有無を判断することができる。
【0025】
在庫が確認されると、次に利用者は、駐輪場10において、所望の電動二輪車14を借り出す。この場合、先ず、利用者は、駐輪場10に備えられた利用者識別装置36に対して非接触型ICカード等の利用者証を近づける。貸出制御装置34は、利用者識別装置36を介してカードID番号、利用者ID番号等の利用者データを読み込み、当該利用者が正規利用者であるか否かを確認する。
【0026】
正規利用者であることが確認された後、利用者は、タッチパネル付表示装置38に表示された電動二輪車14より所望の電動二輪車14を選択する。貸出制御装置34は、利用者が選択した電動二輪車14が使用可能であるか否かを確認し、使用可能であれば、その電動二輪車14のキーを保持するキーボックス64に対して解錠信号を出力する。
【0027】
利用者は、前記解錠信号に従って解錠されたキーボックス64からキーを抜き取る。なお、キーが抜き取られたことは、貸出制御装置34によって検知され、当該キーに対応した電動二輪車14の貸出が開始されたことが確認される。
【0028】
次に、利用者は、タッチパネル付表示装置38に表示されたバッテリ18から所望のバッテリを選択する。この場合、貸出制御装置34は、選択されたバッテリ18が使用可能であれば、バッテリ供給装置42の該当する装填部100の図示しないロック機構を解除する。そこで、利用者は、解錠されたバッテリ18を装填部100より抜き取る。
【0029】
なお、貸出制御装置34は、貸し出した電動二輪車14の車両番号、貸出時刻、利用者ID番号、貸出中であることを示すデータ等をモデム60を介して利用者管理装置54に転送する。
【0030】
以上のようにして貸し出し処理が完了した後、利用者は、キー供給装置40より取り出したキーを用いて、駐輪装置44の該当する電動二輪車14を解錠する。この場合、電動二輪車14は、図3および図8に示すように、電動二輪車14間に配置されたロック機構144を構成する旋回アーム164の先端部に設けられたサークル錠166により駐輪装置44に施錠されている。
【0031】
そこで、前記サークル錠166をキーを用いて解錠し、メインフレーム26のコ字状係合部28から取り外す。この場合、図4に示すように、ガイドレール140が斜めに設置されているため、隣接する電動二輪車14に対するロック機構144が解錠の邪魔となることがない。サークル錠166が解錠された旋回アーム164は、図9に示すように、支柱160の旋回軸168を中心として旋回させ、実線で示す位置まで退避させる。なお、旋回アーム164を旋回させる際、当該旋回アーム164に軸着された揺動アーム170の端部に配設されたローラ176が、旋回動作に伴いスプリング178の弾性力に抗して支柱160側の保持用ピン174を乗り越える。その後、旋回アーム164の端部がストッパピン172に当接して停止する。
【0032】
前記のようにして解錠した後、当該電動二輪車14を駐輪装置44から取り出す。
【0033】
ここで、電動二輪車14は、図3に示すように、ガイドレール140によって前後の車輪が保持され、且つ、図5および図6に示すように、前輪148および152が位置決め機構142によって位置決めされている。この場合、サイズの大きな前輪148を有する電動二輪車14A(図5参照)は、その前輪148が第1位置決めフレーム150に当接した状態となっている。これに対して、サイズの小さな前輪152を有する電動二輪車14B(図6参照)は、その前輪152のハブ154が第2位置決めフレーム156に当接した状態となっている。従って、前記第2位置決めフレーム156の位置を調整しておくことにより、図4に示すように、電動二輪車14のサイズによらず、駐輪場10の壁に対するサドル25の位置を同じに設定することができる(点線参照)。
【0034】
このように、隣接するサドル25の位置が同じ位置となるように設定されているため、サイズの異なる電動二輪車14が隣接して駐輪されている場合であっても、そのハンドル19が干渉して電動二輪車14の出し入れが不便となる事態を回避することができる。また、各電動二輪車14は、メインフレーム26において施錠されているため、傾斜しない状態で駐輪されている。従って、利用者は、隣接する電動二輪車14が邪魔となることなく、それらの間に入り込んで容易に解錠作業を行うことができる。
【0035】
なお、図7に示すように、電動二輪車14のサイズに応じて高さおよび位置が設定された複数の段部149a〜149cを有する位置決めフレーム151を設け、各段部149a〜149cによってハブ147a〜147cの位置を規制することで、サドル25の位置が同じとなるようにすることもできる。
【0036】
利用者は、前記のようにして取り出した電動二輪車14のバッテリケース20に対して、バッテリ供給装置42から取り出したバッテリ18を装填し、蓋24を閉めた後、ロック機構22を前記サークル錠166を解錠したキーによって施錠する。利用者は、このようにしてバッテリ18が装填された電動二輪車14に乗り、所望の場所まで移動することになる。
【0037】
次に、使用した電動二輪車14を返却する場合の処理について説明する。利用者は、駐輪場10において、電動二輪車14を借り出す場合と同様に、先ず、利用者識別装置36に利用者証を近づける。貸出制御装置34は、利用者識別装置36を介して利用者データを読み込み、この利用者データから抽出された利用者ID番号を登録されている利用者ID番号と比較照合することで、当該利用者が正規利用者であるか否かが確認される。
【0038】
そこで、利用者は、駐輪装置44の所定の位置に電動二輪車14を返却する。すなわち、ガイドレール140に対して前後の車輪を係合させ、次いで、第1位置決めフレーム150に電動二輪車14Aの前輪148を当接させ、あるいは、第2位置決めフレーム156に電動二輪車14Bのハブ154を当接させた後、メインフレーム26のコ字状係合部28にロック機構144を構成するサークル錠166を施錠する。なお、この施錠に際して、旋回アーム164を図9の状態から略90゜旋回させると、ローラ176が保持用ピン174を乗り越えた状態で固定されるため、旋回アーム164が仮想線で示す状態を保持することになる。従って、利用者による施錠作業が容易となる。
【0039】
前記のようにして電動二輪車14が所定の駐輪装置44に返却されると、その位置決め機構142に設けられた車両センサ158が返却状態を検知し、返却検知信号を貸出制御装置34に送信する。従って、貸出制御装置34は、所定の電動二輪車14が返却されたものと判断する。同様に、利用者は、バッテリケース20からバッテリ18を取り出し、バッテリ供給装置42の装填部100に装填する。バッテリ18が装填されたことは、貸出制御装置34によって検知される。電動二輪車14およびバッテリ18の返却が完了した後、利用者は、キーを返却する。キーの返却状態も同様にして貸出制御装置34により検知される。
【0040】
なお、貸出制御装置34は、利用者データに対して、返却された電動二輪車14の車両番号、貸出中であることを示すフラグのクリア処理を行うとともに、貸出終了時刻を書き込み、モデム60を介して利用者管理装置54に転送する。
【0041】
以上のようにして、電動二輪車14の返却処理が完了する。なお、電動二輪車14の貸出を行った利用者の利用状況は、前記利用者データに基づいて利用者管理装置54で管理されており、例えば、単位期間毎に契約利用者の利用状況を集計し、タッチパネル付表示装置38を介して課金情報が表示されるとともに、利用明細の発行、課金等の処理が行われる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る駐輪装置によれば、サドル位置が一直線状となるように、位置決め機構によって前輪が位置決めされているため、隣接する二輪車のハンドルが施錠作業の邪魔となることがない。また、二輪車のサドル下部が施錠手段によって施錠されるため、二輪車が傾斜することがなく、従って、二輪車の出し入れを容易に行うことができる。なお、解錠作業も同様にして容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動車両のレンタルシステムの構成ブロック図である。
【図2】電動二輪車の説明図である。
【図3】駐輪場の構成図である。
【図4】駐輪場における電動二輪車の駐輪状態を示す平面説明図である。
【図5】サイズの大きな電動二輪車と位置決め機構との関係説明図である。
【図6】サイズの小きな電動二輪車と位置決め機構との関係説明図である。
【図7】位置決め機構の他の構成説明図である。
【図8】ロック機構と電動二輪車との関係説明図である。
【図9】ロック機構を構成する旋回部の構成図である。
【図10】従来の駐輪装置の説明図である。
【図11】従来の駐輪装置を使用した場合の駐輪状態の説明図である。
【符号の説明】
10…駐輪場 12…中央制御室
14、14A、14B…電動二輪車 18…バッテリ
38…タッチパネル付表示装置 40…キー供給装置
42…バッテリ供給装置 44…駐輪装置
48…在庫応答装置 50…駐輪場監視装置
54…利用者管理装置 56…利用者証発行装置
58…非常電話応答装置 60…モデム
64…キーボックス 144…ロック機構
142、143…位置決め機構 150…第1位置決めフレーム
151…位置決めフレーム 156…第2位置決めフレーム
158…車両センサ 160…支柱
162…旋回軸部 164…旋回アーム
166…サークル錠
Claims (4)
- 複数台の二輪車を施錠状態で並設して駐輪可能な駐輪装置において、
サドル位置を基準として前記二輪車の前輪を位置決めする位置決め機構と、
前記サドルを支持する車体フレームに配設された係合部に係合する施錠手段と、
駐輪している前記二輪車のサドル側部に配置され、前記二輪車のサドル側部と前記係合部との間で前記施錠手段を移動可能な施錠手段移動機構と、
を備え、
前記位置決め機構は、
大型二輪車の前輪前方端部を当接させることで位置決めする第1位置決めフレームと、
小型二輪車の前輪ハブを当接させることで位置決めする第2位置決めフレームと、
を備え、前記大型二輪車および前記小型二輪車のサドル位置が直線状となるように設定することを特徴とする駐輪装置。 - 複数台の二輪車を施錠状態で並設して駐輪可能な駐輪装置において、
サドル位置を基準として前記二輪車の前輪を位置決めする位置決め機構と、
前記サドルを支持する車体フレームに配設された係合部に係合する施錠手段と、
駐輪している前記二輪車のサドル側部に配置され、前記二輪車のサドル側部と前記係合部との間で前記施錠手段を移動可能な施錠手段移動機構と、
を備え、
前記位置決め機構は、
サイズの異なる二輪車の前輪ハブの位置に対応して設定された複数の段部を有する階段状の位置決めフレームを備え、前記段部に前記前輪ハブを当接させることでサイズの異なる二輪車のサドル位置が略直線状となるように設定することを特徴とする駐輪装置。 - 複数台の二輪車を施錠状態で並設して駐輪可能な駐輪装置において、
サドル位置を基準として前記二輪車の前輪を位置決めする位置決め機構と、
前記サドルを支持する車体フレームに配設された係合部に係合する施錠手段と、
駐輪している前記二輪車のサドル側部に配置され、前記二輪車のサドル側部と前記係合部との間で前記施錠手段を移動可能な施錠手段移動機構と、
を備え、
前記施錠手段移動機構は、
前記二輪車のサドル側部に配置される支柱と、
一端部が前記支柱の上端部に軸支される一方、他端部に前記施錠手段が配設され、前記係合部と前記サドル側部との間で旋回自在に構成される旋回アームと、
前記旋回アームが軸支される一端部に設けられ、前記施錠手段が前記係合部に近接した状態において前記旋回アームの旋回動作を規制して保持する保持手段と、
を備えることを特徴とする駐輪装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置において、
前記施錠手段を解錠するキーは、前記二輪車に装着されている他の施錠手段を解錠するキーと共通であることを特徴とする駐輪装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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