JP3838905B2 - 携帯電話装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話装置に関し、特に、側音制御を可能とする携帯電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周囲の雑音レベルが高い場所(例えば、展示会やショーの会場等)において、携帯電話装置を使用する際に、受話器から聞こえてくる側音レベルが大きく、通話相手からの音声が聞き取り難くなる。また、同時に、周囲の雑音レベルよりも大きな声で発声せんとして、自分の発声音声レベル(音量)も自然に大きくなってしまうため、周囲にも迷惑がかかってしまう。
かかる問題を解決するために、周囲の雑音レベルが高くなった時、送話時に、送話側の増幅度を増加させると共に、受話側に印加する側音をも増大させることにより、送話者の発声音声レベル(音量)を自然に低下せしめる装置が、例えば、特開平6−6441号公報「携帯電話機」にて開示されている。
【0003】
図3は、特開平6−6441号公報に記載されている携帯電話装置の構成を示したブロック構成図である。図3において、基地局(図示していない)からの電波は、受信用アンテナ301により受信されて、受信用高周波増幅器302、復調回路303及び受話音声信号増幅回路304を経て、受話器305から音声として出力される。
一方、送話器311で集音された音声は、送話音声信号増幅回路309、変調回路308及び送信用高周波増幅器307を経て、送信用アンテナ306から基地局に向けて放射される。
【0004】
周囲の雑音レベルが高い公衆環境で使用するに当たっては、携帯電話装置の通話モードを公衆環境通話モードに切り替えるための通話モード切替スイッチ312が、受話音声信号増幅回路304と送話音声信号増幅回路309とに連動していて、通話モード切替スイッチ312をONにすると、受話音声信号増幅回路304と送話音声信号増幅回路309とのそれぞれの増幅度を、一定量だけ増加せしめる。
また、通話モード切替スイッチ312がONになることにより、側音増幅器310が働き、送話器311からの送話音声信号が増幅されて、受話音声信号増幅回路304を経て受話器305に出力され、受話器305からの送話側の側音の音量が大きくなるようにされている。
【0005】
但し、側音増幅器310の出力は、一旦、ボイススイッチ313を経由して、受話音声信号増幅回路304に出力されるようにされており、相手側からの受話音声がある場合、もしくは、当該送話器311からの送話がされていない場合には、ボイススイッチ313が働き、側音増幅器310の出力を受話音声信号増幅回路304に送出しないようにして、相手側からの受話音声の劣化を防止している。
【0006】
而して、特開平6−6441号公報のごとく構成して、周囲の雑音レベルが高い公衆環境で使用する際には、通話モード切替スイッチをONにして、公衆環境通話モードに切り替えることにより、送話時の送話器311からの送話音声の音声側音が増大して受話器305から聞こえるため、加入者習性として、送話者の発声音声レベルは自然に低下することになるが、同時に、送話音声信号増幅回路309の増幅度を増加させるようにしているので、たとえ、送話者の発声音声レベルが低下しても、相手側への送話信号レベルは増大されて、相手側での受話音量に影響を及ぼさない。
【0007】
しかしながら、前記特開平6−6441号公報に記載の技術の問題点として、周囲の雑音レベルが高い公衆環境において、送話者の発声レベルを低下させるべく、送話側の音声側音を増大させると共に、通話相手側に送信する送話側の音声レベルの増幅度を増加させた場合には、送話者の発声レベルは自然に小さくなり、かつ、送話音量レベルが増大してしまうことになるので、周囲の雑音ばかりが大きく増大されて、通話相手側に伝わってしまい、通話相手側では、送話者の発声が聞き取り難くなってしまう結果を招く。
【0008】
かかる問題点を解決するために、特開平10−336305号公報「携帯電話装置」においては、周囲の雑音レベルが高くなった際には、送話者の発声レベルを必要以上に低下させることを抑制する技術が開示されている。
【0009】
図4は、特開平10−336305号公報に記載されている携帯電話装置の構成を示したブロック構成図である。図4において、受信系として、基地局(図示していない)からの無線信号を受信する高周波受信回路401と、高周波受信回路401で受信した無線信号を復調する復調回路402と、復調回路402により復調された復調信号を受話器404から音声出力するために増幅する受話音声処理部403とが設けられている。
【0010】
一方、送信系としては、マイク408で集音された使用者の発声音声や周囲の雑音等の中から、使用者本人の音声帯域を送話音声信号として抽出する帯域制限回路409と、帯域制限回路409により抽出された送話音声信号を増幅する送話音声処理部410と、増幅された送話音声信号を変調する変調回路411と、変調された送話音声信号を無線信号として基地局に送信する高周波送信回路412とが設けられている。
【0011】
また、受話音声処理部403及び送話音声処理部410の増幅度を制御するための音声拡大処理部406と、音声拡大処理を機能させるために使用者が操作する音声拡大機能ボタン407とが設けられている。更に、マイク408で集音された音声信号と、帯域制限回路409により帯域制限された送話音声信号とのレベルを比較すると共に、比較した結果に基づいて、音声拡大処理部406の動作を制御するためのS/N測定回路405が設けられている。
【0012】
使用者が、音声拡大機能ボタン407を押すと、音声拡大処理部406の制御により、送話音声処理部410の増幅度が一定量増加し、使用者が大きな声で発声しなくても、通話の相手は声を聞き取ることができる。この時、同時に音声拡大処理部406の制御により、受話音声処理部403の増幅度も一定量増加させるので、使用者は、大声で発声していなくても、通話相手に音声が伝わっていることを、受話器404を介して認識することができる。
【0013】
S/N測定回路405は、マイク408が集音した音声信号と帯域制限回路409により帯域制限された送話音声信号との音声レベルの比を常時監視している。そして、マイク408が集音した周囲雑音が増加し、両者の比が所定範囲を超えたと判断したとき、S/N測定回路405は、音声拡大処理部406を制御して、音声拡大処理機能を解除する。これにより、受話音声処理部403における受話音声信号の増幅度が減少するので、使用者が必要以上に小声になることを抑制することができる。また、送話音声処理部410の増幅度も減少するので、周囲の雑音が相手に大きく聞こえてしまうという不具合も防止することができる。
【0014】
一方、S/N測定回路405は、音声拡大処理機能が解除された後も、引き続き、マイク408が集音した音声信号と帯域制限回路409で帯域制限された送話音声信号との音声レベルの比を監視し続け、周囲の雑音が減少し、両者の比が、前記所定範囲に入ったと判断したとき、S/N測定回路405は、音声拡大処理部406を制御して、音声拡大処理機能を復帰させる。
【0015】
而して、特開平10−336305号公報に記載されたごとく構成する結果、音声拡大処理が機能中であっても、人の送話音声信号に対して、周囲雑音が大きいときには、自動的に受話音声信号処理の増幅度が減少するため、使用者が必要以上に小声になることを抑制することができる。また、同時に、送話音声信号処理の増幅度が減少するため、周囲雑音が相手に大きく聞こえることも防止することができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の技術のうち、特開平6−6441号公報において開示されている技術の場合、周囲の雑音レベルが高くなった時、受話器側に印加される側音を増加させることにより、送話者の発声音声レベル(音量)を自然に低下せしめることを促している。しかしながら、側音を増加させる過程で、消費電力が増えてしまうため、結果的に電池等の消耗が激しくなるという問題点や、送話音声レベルを増大させる結果として、周囲の雑音ばかりが通話相手に伝わってしまい、通話相手から大きな声で発声することを促されることになるという問題点もある。
【0017】
一方、特開平10−336305号公報において開示されている技術の場合、使用者の操作等により音声拡大処理が機能中の際に、人の送話音声信号に対して周囲雑音が大きいときには自動的に受話音声信号処理の増幅度を減少させることにより、使用者が必要以上に小声で発声することを抑制させている。しかしながら、送話者の送話音声信号に対して周囲雑音が大きい場合には、受話音声信号処理の増幅度を減少させることに伴い、通話相手からの受話音量も低下してしまい、通話相手からの音声が聞き取り難くなってしまうという問題点がある。
【0018】
更に、特開平10−336305号公報の技術においては、周囲の雑音が減少した時は、自動的に音声拡大処理機能を復帰させているので、受話音声信号の増幅度を増加させる過程、及び、送話音声信号の増幅度を増加させる過程において、消費電力が増加してしまい、結果的に電池等の消耗が激しくなる。
【0019】
更には、特開平10−336305号公報の技術においては、周囲の雑音レベルと送話者本人の発声音声レベルの大きさを判定する手段として、マイクで集音された音声信号のレベルとマイクの後段に設けられた帯域制限回路において抽出された送話音声信号の音声レベルとの比較を行なっているが、一般的に、周囲の雑音と人の音声とは、周波数帯域が類似していて、両者を周波数帯域で識別することは困難とされている。従って、送話者の発声音声帯域の抽出に帯域制限手段を使用するような技術では、周囲の雑音レベルと送話者本人の発声音声レベルとを、正確に分離して比較することは困難である。而して、マイクで集音された音声レベルの中から周囲の雑音レベルのみを抑制して通話相手に送信することが困難であり、送話者の発声音声を通信相手側に明瞭に伝えることは難しい。
【0020】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、周囲の雑音レベルと送話者本人の発声音声レベルとを正確に比較して、周囲の雑音レベルが送話者本人の発声音声レベルよりも高くなった場合に、雑音側音のみを低下させることにより、送話者の発声音声レベル(音量)を自然に低下せしめ、かつ、従来技術のごとく、側音を増加させる過程で、消費電力が増加してしまい、電池等の消耗が激しくなることを防止すると共に、通話相手側からの発声音声が聞き取り難くなることも防止することができる携帯電話装置を提供せんとするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る携帯電話装置は、前述の目的を達成するために、マイクから入力された送話音声信号の信号レベルと、マイクから入力された該送話音声信号の中から周囲の雑音のみを除去した信号の信号レベルとを比較することができるS/N比較回路を設けること、また、マイクから入力された前記送話音声信号と、マイクから入力された前記送話音声信号の中から前記周囲の雑音のみを除去した信号とを切り替えて、側音として出力する側音制御部を設けること、更には、マイクから入力された前記送話音声信号の中から周囲の前記雑音のみを除去する手段として、送話者本人の発声音声の特徴パラメータによる抽出を行なうことができる符号化/復号化手段を具備していることを特徴としている。
【0022】
かかる構成とすることにより、本発明に係る携帯電話装置は、音声側音を増加させるのではなく、周囲の雑音側音を低下させることにより、周囲の雑音側音と比較して、音声側音のレベルを相対的に増加させているので、送話者の発声音声レベル(音量)を自然に低下せしめることが可能である。
【0023】
また、マイクで集音した送話音声信号レベルと周囲の雑音レベルとの比較に際し、送話者本人の発声音声の特徴パラメータによる音声抽出をすることができる符号化/復号化手段を使用しているので、送話者本人の音声レベルと周囲の雑音のレベルとの比較を正確に行なうことが可能となる。
【0024】
また、前述のごとく、周囲の雑音レベルが高くなった際には、周囲の雑音レベルが低減されるので、送話者の発声音声レベルが低下しても、送話音量を増加させる必要はなく、電池等の消耗も防止することができる。
【0025】
同様に、送話者の発声音声レベルが低下しても、通話相手側に伝わる周囲の雑音が相対的に増加してしまうことにならないため、通話相手側から大きな声で発生することを催促されることもなく、而して、通話相手側からの受話音量を下げる必要もなくなるため、通話相手からの音声が聞き取り難くなることも防止することができる。
【0026】
以下の如く、本発明に係る携帯電話装置は、具体的には、以下の技術手段から構成されている。
【0027】
第1の技術手段は、受信アンテナが受信した、基地局からの無線信号を受信する高周波受信回路と、該高周波受信回路が受信した無線信号を復調する復調回路と、該復調回路が復調した復調信号を復号化し、受話器へ出力する受話音声復号化回路と、マイクから入力された送話音声信号を符号化する送話音声符号化回路と、該送話音声符号化回路が符号化した符号化信号を変調する変調回路と、該変調回路で変調した変調信号を、送信アンテナを介して、基地局へ放射する高周波送信回路とを有する携帯電話装置において、前記送話音声符号化回路が出力した符号化信号を復号化する送話音声復号化回路と、該送話音声復号化回路が復号化した復号化信号の復号化信号レベルと、前記マイクから入力された周囲雑音を含む送話音声信号の送話音声信号レベルとを比較するS/N測定回路と、前記送話音声復号化回路が復号化した前記復号化信号と、前記マイクから入力された前記送話音声信号とを切り替えて側音として前記受話音声復号化回路へ出力する側音処理部とを設け、前記S/N測定回路において、前記送話音声復号化回路が復号化した前記復号化信号の前記復号化信号レベルに対する前記マイクから入力された前記送話音声信号の前記送話音声信号レベルの割合が、予め定められた所定範囲を超えたと判断された場合、前記側音処理部に対して、前記送話音声復号化回路からの前記復号化信号を、側音として前記受話音声復号化回路へ出力するように制御する携帯電話装置とすることを特徴とするものである。
【0028】
第2の技術手段は、前記第1の技術手段に記載の携帯電話装置において、前記S/N測定回路にて、前記送話音声復号化回路が復号化した前記復号化信号の前記復号化信号レベルに対する前記マイクから入力された前記送話音声信号の前記送話音声信号レベルの割合が、予め定められた前記所定範囲に収まっていると判断された場合、前記マイクから入力された前記送話音声信号を、側音として前記受話音声復号化回路へ出力するように制御する携帯電話装置とすることを特徴とするものである。
【0029】
第3の技術手段は、前記第1又は第2の技術手段に記載の携帯電話装置において、前記マイクから入力された前記送話音声信号の前記送話音声信号レベルとの比較の対象とする前記復号化信号の前記復号化信号レベルとして、前記送話音声符号化回路において送話者本人の発声音声の特徴パラメータによる抽出がなされた音声信号が符号化された符号化信号を、前記送話音声復号化回路にて復号化した復号化信号の復号化信号レベルを用いている携帯電話装置とすることを特徴とするものである。
【0030】
第4の技術手段は、前記第3の技術手段に記載の携帯電話装置において、前記送話音声符号化回路が、ARIB(Association of RadioIndustries and Businesses)勧告STD−27に準拠するVSELP(Vector Sum Excited Linear Prediction)方式に基づく符号化方式からなっている携帯電話装置とすることを特徴とするものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明に係る携帯電話装置の実施形態の一例について、以下に図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る携帯電話装置の構成の一例を示すブロック構成図である。
【0032】
図1に示すように、本発明に係る携帯電話装置は、受信系として、受信アンテナ101,高周波受信回路102,復調回路103,受話音声復号化回路104及び受話器であるスピーカ105を備えている。
また、送信系として、送信アンテナ106,高周波送信回路107,変調回路108,送話音声符号化回路109及びマイク111を備えている。
更に、送話音声と雑音との側音を制御するために、送話音声復号化回路110,S/N測定回路112及び側音処理部113を備えている。
【0033】
まず、受信系の動作について説明する。
高周波受信回路102においては、受信アンテナ101にて捉えられた、基地局(図示していない)からの無線信号を受信して、復調回路103へ出力する。復調回路103においては、高周波受信回路102にて受信された無線信号を復調音声信号として復調し、受話音声復号化回路104へ出力する。受話音声復号化回路104においては、復調回路103からの復調音声信号を、後述する側音処理部113からの音声信号を側音として、共に、スピーカ105へ出力する。
【0034】
次に、送信系の動作について説明する。
送話音声符号化回路109においては、マイク111で集音された周囲雑音を含む送話者の送話音声信号に対して、送話者本人の発声音声の特徴パラメータにより送話者本人の音声信号が抽出される符号化方式を適用した符号化を行ない、送話者本人の発声音声の特徴パラメータにより抽出された音声信号が符号化された符号化信号を、変調回路108及び送話音声復号化回路110へ出力する。
変調回路108においては、送話音声符号化回路109にて符号化された符号化信号を変調し、高周波送信回路107へ出力する。高周波送信回路107においては、変調回路108にて変調された変調音声信号を、送信アンテナ106を介して、基地局(図示していない)に対して放射する。
【0035】
一方、送話音声復号化回路110においては、送話音声符号化回路109にて符号化された符号化信号を復号化信号として復号化し、側音処理部113及びS/N測定回路112へ出力する。
S/N測定回路112においては、マイク111で集音された周囲雑音を含む送話音声信号の送話音声信号レベルと、送話音声符号化回路109において送話者本人の発声音声の特徴パラメータによる抽出がなされた後の符号化信号を送話音声復号化回路110にて復号化させた復号化信号の復号化信号レベルとを監視し、双方の信号レベルの比較結果に基づいて、側音処理部113に対する切り替え制御を行なう。
【0036】
即ち、側音処理部113においては、S/N測定回路112からの制御に基づいて、マイク111にて集音された送話音声信号と送話音声復号化回路110からの音声信号である復号化信号とのいずれかが選択されて(切り替えられて)、受話音声復号化回路104に対して、側音として、出力される。
【0037】
次に、S/N測定回路112の動作について、その一例を、フローチャートを用いて説明する。図2は、S/N測定回路112の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、自携帯電話装置からの発呼あるいは通信相手側からの着呼により、音声通話が開始されると(ステップS201)、S/N測定回路112においては、マイク111が集音した周囲の雑音も含む送話音声信号の出力レベル即ち送話音声信号レベルと、送話音声復号化回路110の出力である、送話者本人の発声音声の特徴パラメータにより抽出されて符号化された後、復号化された音声信号の出力レベル即ち復号化信号レベルとを照合する(ステップS202)。
【0038】
周囲の雑音等が増加することにより、ステップS202において、送話音声復号化回路110が復号化した復号化信号の前記復号化信号レベルに対するマイク111から入力された前記送話音声信号の前記送話音声信号レベルの割合が予め定められた所定範囲を超えたと判断された場合(ステップS202のYES)、S/N測定回路112は、側音処理部113に対して、送話音声復号化回路110が出力した信号、つまり、送話者本人の発声音声の特徴パラメータにより抽出された音声信号である前記復号化信号を、側音として、受話音声復号化回路104へ送信するように制御がなされ、送話音声復号化回路110の出力である前記復号化信号が、受話音声復号化回路104に出力される(ステップS203)。
【0039】
而して、周囲の雑音が増加した場合にあっては、周囲の雑音レベルを低下させた側音レベルとなり、送話者の音声側音レベルが周囲の雑音側音レベルと比較して相対的に増加して、スピーカ105からは聞こえてくることになる。
その結果、送話者習性として、送話者の発声音声レベル(音量)を自然に低下するように作用させることができる。
【0040】
また、周囲の雑音が増加したとしても、通話相手に対しては、送話者本人の音声の特徴パラメータにより抽出された音声信号即ち周囲の雑音が低減された明瞭な音声信号を送信することができるので、通信相手側から更に大きな音量で発声することを催促されるような事態を抑制することができる。
而して、送話音声レベルを増加させる必要もなくなり、結果として、自携帯電話装置側の受話音量を下げる必要もなくなるため、通信相手側からの音声が聞き取り難くなるような事態も防止することができる。
【0041】
なお、かかる制御がなされた後においても、S/N測定回路112は、マイク111にて集音された周囲の雑音も含む送話音声信号の出力である送話音声信号レベルと、送話音声復号化回路110の出力である、送話者本人の発声音声の特徴パラメータにより抽出されて符号化された後、復号化された音声信号の出力である前記復号化信号レベルとの比を照合する監視動作を継続し続ける(ステップS202)。
ここで、周囲の雑音レベル等が減少し、S/N測定回路112において、送話音声復号化回路110が復号化した復号化信号の前記復号化信号レベルに対するマイク111から入力された前記送話音声信号の前記送話音声信号レベルの割合が、予め定められた前記所定範囲内に収まっていると判断された場合、側音処理部113に対して、マイク111が集音した送話音声信号を、側音として、受話音声復号化回路104へ送信するように制御がなされ、マイク111にて集音された送話音声信号が、受話音声復号化回路104に出力される(ステップS204)。
【0042】
なお、送話音声符号化回路109における、送話者本人の発声音声の特徴パラメータによる音声信号の抽出手段に関しては、例えば、1990年に、日本のPDC(Personal Digital Cellular)方式のフルレート音声符号化の標準方式として、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses:(社)電波産業会)勧告STD−27に採用されているVSELP(Vector SumExcited Linear Prediction)等を適用しても良く、あるいは、ACELP(Algebraic Code Linear Prediction)やその他適宜の手段を採用しても良い。
【0043】
【発明の効果】
以上に説明したごとく、本発明に係る携帯電話装置は、周囲の雑音レベルが高くなった時には、従来の技術のように、受話側に印加される側音レベルを増大させるのではなく、周囲の雑音の側音レベルを逆に低下させることにより、相対的に送話者の発声音声の側音レベルを雑音の側音レベルに比し相対的に増加させることとしているので、送話者習性として、送話者の発声音声レベルを低下せしめることが可能となる。
【0044】
また、マイクにて集音された送話音声信号の出力レベルと、送話者本人の発声音声の出力レベルとを比較するに際し、送話者本人の発声音声の特徴パラメータによる抽出を行なう符号化/復号化手段を適用することにより、送話者本人の発声音声の音声レベルと、周囲の雑音レベルとの比較を正確に行なうことが可能である。
【0045】
また、同様に、送話者本人の発声音声の特徴パラメータによる抽出を行なう符号化/復号化手段を適用することにより、通話相手に送信される音声信号に含まれる周囲の雑音レベルが低減されるので、送話者の発声音声レベルが低下したとしても、従来の技術のように、送話音声レベルを増加させる必要もなく、電池等の消耗を防止することができる。
【0046】
更に、送話者の発声音声レベルが低下しても、通話相手側に伝わる周囲の雑音も低減されているので、従来の技術のように、通話相手側からの催促により、送話音声レベルを増加させる必要がなく、而して、受話音量を下げる必要がなくなるため、通話相手側からの音声が聞き取り難くなることも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯電話装置の構成の一例を示すブロック構成図である。
【図2】S/N測定回路の動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】従来技術における携帯電話装置の構成を示したブロック構成図である。
【図4】従来技術における携帯電話装置の別の構成を示したブロック構成図である。
【符号の説明】
101…受信アンテナ、102…高周波受信回路、103…復調回路、104…受話音声復号化回路、105…スピーカ、106…送信アンテナ、107…高周波送信回路、108…変調回路、109…送話音声符号化回路、110…送話音声復号化回路、111…マイク、112…S/N測定回路、113…側音処理部、301…受信用アンテナ、302…受信用高調波増幅器、303…復調回路、304…受話音声信号増幅回路、305…受話器、306…送信用アンテナ、307…送信用高調波増幅器、308…変調回路、309…送話音声信号増幅回路、310…側音増幅器、311…送話器、312…通話モード切替スイッチ、401…高周波受信回路、402…復調回路、403…受話音声処理部、404…受話器、405…S/N測定回路、406…音声拡大処理部、407…音声拡大機能ボタン、408…マイク、409…帯域制限回路、410…送話音声処理部、411…変調回路、412…高周波送信回路。

Claims (4)

  1. 受信アンテナが受信した、基地局からの無線信号を受信する高周波受信回路と、該高周波受信回路が受信した無線信号を復調する復調回路と、該復調回路が復調した復調信号を復号化し、受話器へ出力する受話音声復号化回路と、マイクから入力された送話音声信号を符号化する送話音声符号化回路と、該送話音声符号化回路が符号化した符号化信号を変調する変調回路と、該変調回路で変調した変調信号を、送信アンテナを介して、基地局へ放射する高周波送信回路とを有する携帯電話装置において、前記送話音声符号化回路が出力した符号化信号を復号化する送話音声復号化回路と、該送話音声復号化回路が復号化した復号化信号の復号化信号レベルと、前記マイクから入力された周囲雑音を含む送話音声信号の送話音声信号レベルとを比較するS/N測定回路と、前記送話音声復号化回路が復号化した前記復号化信号と、前記マイクから入力された前記送話音声信号とを切り替えて側音として前記受話音声復号化回路へ出力する側音処理部とを設け、前記S/N測定回路において、前記送話音声復号化回路が復号化した前記復号化信号の前記復号化信号レベルに対する前記マイクから入力された前記送話音声信号の前記送話音声信号レベルの割合が、予め定められた所定範囲を超えたと判断された場合、前記側音処理部に対して、前記送話音声復号化回路からの前記復号化信号を、側音として前記受話音声復号化回路へ出力するように制御することを特徴とする携帯電話装置。
  2. 請求項1に記載の携帯電話装置において、前記S/N測定回路にて、前記送話音声復号化回路が復号化した前記復号化信号の前記復号化信号レベルに対する前記マイクから入力された前記送話音声信号の前記送話音声信号レベルの割合が、予め定められた前記所定範囲に収まっていると判断された場合、前記マイクから入力された前記送話音声信号を、側音として前記受話音声復号化回路へ出力するように制御することを特徴とする携帯電話装置。
  3. 請求項1又は2に記載の携帯電話装置において、前記マイクから入力された前記送話音声信号の前記送話音声信号レベルとの比較の対象とする前記復号化信号の前記復号化信号レベルとして、前記送話音声符号化回路において送話者本人の発声音声の特徴パラメータによる抽出がなされた音声信号が符号化された符号化信号を、前記送話音声復号化回路にて復号化した復号化信号の復号化信号レベルを用いていることを特徴とする携帯電話装置。
  4. 請求項3に記載の携帯電話装置において、前記送話音声符号化回路が、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses)勧告STD−27に準拠するVSELP(Vector Sum Excited Linear Prediction)方式に基づく符号化方式からなっていることを特徴とする携帯電話装置。
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