JP3838707B2 - 回路遮断器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、回路遮断器に係り、特に大電流容量の回路遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】
回路遮断器、特に大電流容量の回路遮断器には、接触抵抗によるジュール熱の発生を抑制するため、開閉接触子を分割して接触点を多くし、これにより接触抵抗を低減したものが多い。
【0003】
このような従来の回路遮断器の一例が特開平8−17322号公報に開示されている。図7はこの回路遮断器の閉路状態における側面断面図である。この回路遮断器は、引出枠1と遮断器本体2とからなり、引出枠1には上下一対の外線接続端子3が備えられている。一方、遮断器本体2には、外線接続端子3と接触する上下一対の第2接触子4と、開閉操作機構部7によって水平方向に移動する第1接触子8及び上下一対の消弧装置9が備えられている。各々の第2接触子4にはそれぞれ第2接点5が備えられ、第1接触子8の両端には双方の第2接点5と接触する一対の第1接点6が備えられている。
【0004】
図8及び図9は、それぞれ接触状態及び開離状態にある第1接触子8と第2接触子4との関係を説明する要部側面図であり、図10は図9の状態を下方から見た底面図である。第2接触子4は、図10に示されるように複数に分割されて平行に第1接触子8と対向して配置するように、成型絶縁物ベース10、磁性板11、非磁性板12及びアークランナ13で囲まれるケーシング内に遊嵌収納されている。各第2接触子4は、それぞれ一端において第1接圧ばね14で外線接続端子3方向に付勢されると共に他端において第2接圧ばね15で第1接触子8方向に付勢されている。
【0005】
第2接触子4は、図9及び図10に示されるように、第2接点5と第1接点6とが互いに開離しているとき、すなわちこの回路遮断器が開路状態にあるときは、第2接圧ばね15の付勢力により第2接触子4の端部4aが非磁性板12の係合縁12aと係合しており、一方図8に示されるように、回路遮断器が閉路しているときは、第2接圧ばね15の付勢力に抗して第1接点6が第2接点5を右方向に押圧し、これにより第2接触子4の端部4aと係合縁12aが互いに開離する。
【0006】
この従来の回路遮断器においては、図10に示されるように、非磁性板12に第1接点6と平行な直線状の係合縁12aが形成されているため、回路遮断器が開路状態にあるときは、複数の第2接触子4の第2接点5はそれぞれ第1接点6に対して互いに等しい開離距離となっている。
【0007】
図11は、遮断器本体2の上部側に配置された消弧装置9を示す正面図である。消弧装置9は、左右一対の絶縁板9aの間に下辺が略V字状に切欠かれた複数の磁性鋼板からなる消弧板9bが保持されて構成され、この消弧板9bに近接して第1接点6と第2接点5との接触部が位置するように取り付けられる。
なお、従来の回路遮断器の中には、上記のものとは逆に、固定接触子が幅広の接触部であって、可動接触子が複数に分割されているものもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の回路遮断器の接触子装置は、第1接点6と第2接点5が互いに平行に配置されているため、閉路操作において第1接点6が複数に分割された全ての第2接点5と同時に接触することとなる。したがって、複数の第2接点5をそれぞれ付勢している複数の第2接圧ばね15の作用力が同時に第1接触子8を介して開閉操作機構部7に作用するため、開閉操作機構部7に大きな閉路操作力と強固な機構が必要となる。
【0009】
また、開路操作にあっては、第1接点6と第2接点5の複数の接触点が同時に開離するため、アークが第1接点6と複数の第2接点5との間に分散して発生してしまい、アークが消弧装置9の方向へ誘引されにくく、消弧性能に間題があって電流遮断性能が抑制されるという問題点があった。
【0010】
この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、小さな操作力で閉路でき且つ電流遮断性能に優れた回路遮断器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の間題点を解決するために、本発明に係る回路遮断器は、複数の消弧板を有する消弧装置と、この消弧装置に近接して配置される平面状の接触面を有する第1接触子と、それぞれが第1接触子の接触面と対向する接触面を有し且つそれぞれが遊嵌装着されて第1接触子の方向に付勢される、複数に分割された第2接触子と、第1接触子と複数の第2接触子との開離状態において、複数の第2接触子は中央部から両端部に配置されるにしたがって第1接触子の接触面との開離距離が順次大きくなるように複数の第2接触子を係止する係止縁を有する係止手段とを備えたものである。
【0012】
このような構成により、第1接触子と第2接触子とが接触するときは中央部に配置された第2接触子が先に接触し、次にその両隣の第2接触子が接触し、順次両端部の第2接触子まで次々と接触するため、閉路操作時に必要な荷重が段階的に増加し、全ての第2接触子が同時に接触するより少ない操作力で閉路可能となる。また、開路操作時には、両端部の第2接触子から開離を始めて最後に中央部の第2接触子が開離するため、アークが中央に集中して発生し消弧性能が改善される。
【0013】
また、複数の第2接触子をその接触面側に近づくほど互いの間隔が広がるように全体として扇形に配列することができる。このようにすれば、隣合う第2接触子の接触面近傍相互間のギャップが確保でき、大電流を遮断する際に高温のアークによって発生するかも知れない金属の小溶融物が隣合う第2接触子相互間をブリッジする虞れがなくなる。さらに、閉路時に中央部以外の第2接触子は第1接触子の接触面とは角度を持って接触し、接触後は係止縁から離脱して平面的に接触するが、この接触動作において第2接触子は遊嵌装着されているため横ゆれし、接触初期の接触位置からずれるため、接点の接触の瞬間にアークが発生しても、アークによる痕跡発生部と異なる位置で接触するようになり接触の安定性が保たれる。
【0014】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を実施例によって以下に説明する。なお、実施例に係る回路遮断器は、第2接触子の配設状態及び非磁性板の係合縁の形状以外は前述の図7〜図11に示した従来の回路遮断器と同一であるため、同一の部分については同一の記号を付し、詳細の説明は省略する。
【0015】
図1は、実施例に係る回路遮断器の開離状態にある第1接触子8と第2接触子4との関係を下方から見た底面図であり、従来技術の図10に相当する図である。複数に分割された第2接触子41〜44はそれぞれ非磁性板12の係合縁12bに係合する端部41a〜44aを有すると共に第1接触子8の平面状の第1接点6と対向する端部には第2接点51〜54が形成されている。ここで、非磁性板12の係合縁12bは、第1接触子8に向かって凸となるように円弧状に形成されている。非磁性板12及び係合縁12bがそれぞれこの発明の係止手段及び係止縁を構成している。
【0016】
また、各第2接触子41〜44は、図7に示した従来の回路遮断器と同様に、第2接圧ばね15により第1接触子8の方向へ付勢されている。このため、図1に示されるように、回路遮断器の開路状態において、複数の第2接触子41〜44は、中央部に配置された第2接触子41の第2接点51が第1接触子8の第1接点6に対して最も接近し、その両隣の第2接触子42の第2接点52が次に接近しており、両側端の第2接触子44の第2接点54に近づくほど第1接点6との開離距離が大きくなるように、且つ全体として第2接点51〜54側に近づくほど互いの間隔が広がる扇形状に配設されている。
【0017】
このように構成される本実施例の回路遮断器の閉路動作について説明する。
図7に示した開閉操作機構部7を操作して、図1の状態から第1接触子8を右方向すなわち第2接触子41〜44の方向へ移動させると、先ず平面状の第1接点6が中央部に配置された第2接触子41の第2接点51に平面的に接触する。さらに第1接触子8を右方向へ移動させると、第2接触子41の端部41aが非磁性板12の係合縁12bから離脱すると共に、第1接点6が図2及び図3のごとく第2接触子42の第2接点52の一方の角部で接触する。このとき、図4に示されるように、第2接触子42の端部42aはまだ係合縁12bに係合したままである。第1接触子8がさらに移動すると、図5のごとく第2接触子42の第2接点52の全面で第1接点6と接触し、図6のごとく第2接触子42の端部42aが係合縁12bから離脱する。このとき、第2接触子42は遊嵌装着されているため、接圧ばねの作用により第2接触子42の端部42bが第2接触子43の端部43bの方向へ移動して当接し、当接した後は第2接点52を備えた端部が第2接点51側へ摺動する。すなわち、第2接触子42は横ゆれして、接触初期の接触位置からずれる。同様に、順次第2接触子43の第2接点53、第2接触子44の第2接点54が第1接触子6と接触し閉路動作が完了する。
【0018】
第2接点51〜54のそれぞれに作用する付勢力に抗して、第1接触子8の第1接点6がこのように時間差をもって分割された第2接点51〜54と順次接触して移動するため、小さな操作力で閉路が可能となる。さらに、それぞれの第2接点51〜54の接触初期の接触位置と接触完了時の接触位置が異なることによって、接触の瞬間に小さい投入アークが発生しても、接触完了時にはアークによる痕跡発生部と異なる部分で接触するため、良好な接触状態を確保でき通電容量の向上が望める。
【0019】
次に、本実施例の回路遮断器の開路動作について説明する。
第1接触子8の第1接点6と第2接触子41〜44の全ての第2接点51〜54とが接触している状態から開閉操作機構部7を操作して開路操作を行い第1接点6と第2接点51〜54が開離すると、複数に分割された第2接触子41〜44の第2接点51〜54のうち中央部に位置する第2接点51ほど第1接点6との開離距離が小さいため、発生するアークは、この中央部の方に集中する。このため、アークが消弧装置9の消弧板9bに誘引されやすくなる。また、複数に分割された第2接触子41〜44は開路状態において全体的に略扇形に配置されているため、隣合う第2接点間の隙間が大きく、アークによって小さい金属溶片が発生しても、この金属溶片が互いに隣合う第2接点の双方にまたがって付着することがなく、各第2接点の分割性が維持され所期の性能を維持することができる。
【0020】
なお、上記の実施例では係合縁12bが円弧状に形成されていたが、その頂部が第1接点6に最も近くなるように屈曲した直線状、すなわち「く」字形状に係合縁を形成することもでき、同様の効果を奏する。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、小さな操作力で閉路でき、電流遮断性能に優れた、通電容量の大きい回路遮断器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る回路遮断器の開路状態の接触子部分を示す底面図である。
【図2】図1の回路遮断器の閉路過程における接触子部分を示す底面図である。
【図3】図2の部分Aの拡大図である。
【図4】図2の部分Bの拡大図である。
【図5】閉路過程がさらに進んだ状態における部分Aの拡大図である。
【図6】閉路過程がさらに進んだ状態における部分Bの拡大図である。
【図7】従来の回路遮断器を示す側面断面図である。
【図8】図7の回路遮断器の閉路状態の接触子部分を示す要部断面図である。
【図9】図7の回路遮断器の開路状態の接触子部分を示す要部断面図である。
【図10】図7の回路遮断器の開路状態の接触子部分を示す底面図である。
【図11】図7の回路遮断器の消弧装置を示す正面図である。
【符号の説明】
1 引出枠
2 遮断器本体
3 外線接続端子
41〜44 第2接触子
41a〜44a 端部
42b,43b 端部
51〜54 第2接点
6 第1接点
7 開閉操作機構部
8 第1接触子
9 消弧装置
12 非磁性板
12b 係合縁
14 第1接圧ばね
15 第2接庄ばね

Claims (2)

  1. 複数の消弧板を有する消弧装置と、
    前記消弧装置に近接して配置される平面状の接触面を有する第1接触子と、
    それぞれが前記第1接触子の接触面と対向する接触面を有し且つそれぞれが遊嵌装着されて前記第1接触子の方向に付勢される、複数に分割された第2接触子と、
    前記第1接触子と前記複数の第2接触子との開離状態において、前記複数の第2接触子は中央部から両端部に配置されるにしたがって前記第1接触子の接触面との開離距離が順次大きくなるように前記複数の第2接触子を係止する係止縁を有する係止手段と
    を備えたことを特徴とする回路遮断器。
  2. 前記複数の第2接触子は、その接触面側に近づくほど互いの間隔が広がるように全体として扇形状に配列されたことを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
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