JP3838498B2 - 蓄熱燃焼装置のガスバ−ナユニット - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓄熱燃焼装置のガスバ−ナを制御するための機器及び配管と燃焼空気用送風機を組み合わせたガスバ−ナユニットに関する。
【０００２】
【従来の技術】
蓄熱燃焼装置において炉内の温度を上昇させるためには何らかの燃焼機器が必要であり、その一つにガスバ−ナがある。このガスバ−ナを制御するためにはガス、空気それぞれの配管に多数の機器が必要であり、それら機器と配管を一つの箱体内に納めたユニットがある。
【０００３】
しかしこのユニットが屋外に設置された場合、直射日光や機器からの熱により内部の温度が上昇してそれら機器に悪影響を及ぼしてしまう。
また、配管及び機器からのガス漏れ時には箱体となっているためガスが溜り易く爆発の危険がある。一方ガスバ−ナを燃焼させるためには燃焼空気が必要である。この燃焼空気のための送風機も騒音を低減させるために防音箱に入れる場合がある。しかしこの防音箱を取り付けるには余分な設置場所が必要である。
そのために設置場所が限られ、箱自体を小さくするために送風機の電動機の熱などが溜り易くなり送風機の事故の原因となる。
【０００４】
次にユニット自体の設置場所であるが蓄熱燃焼装置では、ガスバ−ナは燃焼室内に取付けられるため一般に高い位置となる。そのために燃焼空気用送風機及び配管機器が同一の経路をたどらない場合に配管が複雑となってしまう問題があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題に鑑みて成されたもので、配管及び機器と送風機を巧みに組み合わせることによりユニット化及び省スペ−ス化することができると共に熱による機器の故障及びガス漏れによるガス爆発の危険性を解消できる蓄熱燃焼装置のガスバ−ナユニットを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明における蓄熱燃焼装置のガスバ−ナユニットは、それぞれの配管に多数の機器を取り付けたガス配管及び空気配管を一つの箱体内に納めると共に該箱体の側面に燃焼空気用送風機を納めた送風機室を連設し、前箱体の底側部に空気吸引口を開口させて設けると共に前記箱体の側面と送風機室との連設側面に通気口を開口させて設け、前記燃焼空気用送風機の送風口側を前記箱体の空気配管に連通接続すると共に燃焼空気用送風機の吸引口側を送風機室内に開口させたことを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。図1は本発明のガスバ−ナ−ユニットＥの設置例を示す。図2（イ）は本発明のガスバ−ナユニットを示す一部切欠き正面図、図2（ロ）は左側面図、図2（ハ）は右側面図、図2（ニ）は背面図、図2（ホ）は図2（イ）におけるＡ−Ａ矢視図である。
【０００８】
図２において、配管に多数の機器１、１を取り付けたガス配管２と、配管に多数の機器３、３を取り付けた空気配管４を納めユニット化した箱体５の前面がアクリル板６により透視できるようにされている。該箱体５の右側部には燃焼空気用送風機７を納めた送風機室８が連設されている。
【０００９】
該送風機７の送風口側は、空気配管４に補助配管４Ａを介して連通され吸引口側は、送風機室８内に開口させてある。前記箱体５の底側部には、図2（ニ）に示すように空気吸引口９が開口させて設けられ、かつ前記箱体５の右側面と送風機室８との連設側面には図2（ホ）に示すように通気口１０が開口されている。なお前記送風機室８は、前記通気口１０に対応する仕切り板１１により仕切られて空気通路を形成している。
【００１０】
このように構成されたガスバ−ナユニットＵは、蓄熱燃焼装置Ｅの燃焼室に対応した高さ位置あるいは蓄熱燃焼装置Ｅの足元位置に設置され、ガス配管２及び空気配管４がガスバ−ナに関連する配管に連通される（図1参照）。なお、本発明のガスバ−ナユニットＥは、図1の場所に、その設置が限定されるものではなく、コンパクトなため、さまざまな場所に設置することができる。
【００１１】
【発明の効果】
本発明のガスバ−ナユニットは、送風機の吸引作用により送風機室内及び箱体内において空気の流れが生じ、ガス漏れ時にもガスが箱体内に溜ることなく爆発の危険性がない。また空気の流れにより箱体及び送風機室内部の温度を抑えることができ、さまざまな熱から機器を守ることができるようになる。
さらに送風機と配管ユニットを一体化したことにより配管を短縮することができ、送風機の遮音（送風機室）も熱影響を受けないことから、よりコンパクト化できるなど種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のガスバ−ナユニットの設置例を示す概略図である。
【図２】本発明のガスバ−ナユニットを示す一部切欠き正面図（イ）、左側面図（ロ）、右側面図（ハ）、背面図（ニ）、図2（イ）のＡ−Ａ矢視図（ホ）である。
【符号の説明】
２ ガス配管
４ 空気配管
５ 箱体
７ 送風機
８ 送風機室
９ 空気吸引口
１０ 通気口
１１ 仕切り板
Ｕ ガスバ−ナ−ユニット
Ｅ 蓄熱燃焼装置

Claims (2)

1. それぞれの配管に多数の機器１、１，３、３を取り付けたガス配管２及び空気配管４を一つの箱体５内に納めると共に該箱体５の側面に燃焼空気用送風機７を納めた送風機室８を連設し、前記箱体５の底側部に空気吸引口９を開口させて設けると共に前記箱体５の側面と送風機室８との連設側面に通気口１０を開口させて設け、前記燃焼空気用送風機７の送風口側を前記箱体５の空気配管４に連通接続すると共に燃焼空気用送風機７の吸引口側を送風機室８内に開口させたことを特徴とする蓄熱燃焼装置のガスバ−ナユニット。
2. 前記送風機室８内を仕切り板１１により前記通気口１０を入り口とする空気通路に形成したことを特徴とする請求項１記載の蓄熱燃焼装置のガスバ−ナユニット。

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