JP3837971B2 - 内視鏡のアングル部 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療用等として用いられる内視鏡において、その挿入部を構成するアングル部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡は、一般に、概略図4に示した構成となっている。同図において、1は本体操作部、2は挿入部、3はユニバーサルコードである。挿入部2は本体操作部1への連設部側から大半の長さが体腔内等の挿入経路に沿って任意の方向に曲がる軟性部2aであって、この軟性部2aの先端には所定長さのアングル部2bが連設され、さらにアングル部2bの先端には先端硬質部2cが連設される。先端硬質部2cには、図示は省略するが、少なくとも照明部及び観察部が設けられる。アングル部2bは、この先端硬質部2cを所望の方向に向けるためのものであり、上下及び左右に湾曲可能となっている。この湾曲操作はアングル操作と呼ばれるものであり、本体操作部1に設けたアングルノブ4を、例えば本体操作部1を把持している手の指等でマニュアル操作によって回動させることにより行われる。
【0003】
次に、図5にアングル部2bの構成を示す。なお、同図には、例えばライトガイド,信号ケーブル(またはイメージガイド),処置具挿通チャンネル等の内部挿通部材は省略している。而して、アングル部2bは、所定数のアングルリング10を枢着ピン11で順次枢着することにより節輪構造となったアングル部構造体12を備えている。枢着ピン11による前後のアングルリング10,10間の枢着箇所は上下、左右と交互になっており、これによって全体としてのアングル部構造体12は上下及び左右に湾曲できるようになる。アングル部構造体12には金属等の線材の編組からなるネット13で覆われており、さらにこのネット13の外周には外皮チューブ14が被着される。
【0004】
アングル部構造体12を構成するアングルリングのうち、両端に位置する端部リング10a,10bは、それぞれ軟性部2a及び先端硬質部2cに連結される。このために、軟性部2a側から延在させた連結リング15に端部リング10aが嵌合・固着され、また端部リング10bは先端硬質部2cを構成する先端部本体16に嵌合・固着される。そして、湾曲操作用の操作ワイヤ17が端部リング10bにおいて上下及び左右の4箇所で止着される。これら各操作ワイヤ17は枢着ピン11内に設けた挿通孔に挿通されて、それぞれ所定の位置に位置決めした状態で端部リング10aにまで延在され、この端部リング10aに固定して設けた挿通パイプ18から密着コイル19内に挿通されている。密着コイル19に挿通させた操作ワイヤ17は本体操作部1にまで延在されて、アングルノブ4で回動操作されるアングルプーリ(図示せず)に巻回されている。
【0005】
ここで、アングル部2bを湾曲させるのは、先端硬質部2cを任意の方向に向けるためであり、しかも体腔内という狭い空間内で、先端硬質部2cをほぼ反対方向に向かせることも必要であるから、アングル部2bは極めて急激に曲げられることになる。そして、アングル操作はマニュアル操作で行われることから、操作負荷をできるだけ低減させる必要がある。このために、アングル部2bの外装部である外皮チューブ14は、アングル操作を行った時には、部分的に伸長し、部分的に収縮することから弾性部材、通常はゴム材で形成され、かつアングル部2b内を完全に密閉状態となるように保持するようにしている。
【0006】
挿入部2は体腔内等に挿入されるものであるから、人体にとって有害なものではないものを用いるのは当然として、繰り返し洗浄・消毒される等から、耐薬品性に優れたものとしなければならない。従って、アングル部2bにおける外皮チューブ14の材質としてのゴム材は、耐薬品性及び伸縮性等の要求から、その材質は極めて限られたものとなり、一般的にはEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)が用いられ、さらにこのEPDMの他にも、例えばシリコンゴム等を用いたものも知られている。また、アングル操作時における操作負荷をより小さくし、かつアングル部2bを細径化する等のために、外皮チューブ14の肉厚を薄くするようにしている。
【0007】
ここで、内視鏡の挿入部2において、アングル部2bは前述したようにアングル操作により湾曲する構造となっているが、さらに軟性部2aも曲げ可能な構造となっている。従って、軟性部2aの外装部も可撓性のある外皮層を有する構成となっている。しかしながら、挿入部2における外装部として、アングル部2bに設けられる外皮層と軟性部2aにおける外皮チューブとでは、耐薬品性が必要である点では共通するが、それ以外に要求される特性が異なってくる。即ち、軟性部2aは体内への挿入経路に沿って緩やかに曲がれば良いものであり、従って外皮層自体には必ずしも伸縮性を持たせる必要はなく、要は曲げ方向に可撓性を持っておれば良いことから、この外皮層の材質としては、通常は軟性の樹脂、例えばウレタン樹脂で形成され、そして表面に滑り性、耐薬品性を良好にする等のために、トップコート層が形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
内視鏡の挿入部は長尺のものであり、持ち運び時等において、この挿入部、特にその先端部分が誤って周囲の物体等と衝突するおそれがある。従って、このような衝突時における衝撃により外皮チューブが損傷したり、また破損したりすると、体内の汚物が損傷部分に付着して完全な洗浄を行うのが困難になり、甚だしい場合には洗浄液,消毒液等が挿入部の内部に浸透して、挿入部内に設けた固体撮像素子等の部材を汚損して故障を発生させたり、ケーブルや光ファイバを断線させる等の不都合が発生する。ただし、挿入部全体の外装部のうち、先端硬質部は衝撃等外力の作用に対する強度は極めて高いものである。また、アングル部及び軟性部は曲げ可能な構造となっているので、衝撃が加わると、曲がることによりその吸収機能を発揮する。従って、通常の状態では、外部からの衝撃により挿入部の外装部が損傷する可能性は少ない。
【0009】
ところで、アングル部のうち、実際に曲がる部分は両端部リング間の部位であって、両側の端部リングの位置、つまり先端硬質部への連結部分及びアングル部と軟性部への連結部分は非湾曲部分となっている。このために、これら非湾曲部分に大きな衝撃力が作用すると、この軟性の外装部が損傷したり破損したりする可能性が高くなる。しかも、アングル部の外皮チューブは薄肉ゴム材で構成されているから、非湾曲部分に大きな衝撃等が作用すると、湾曲可能部分、さらには同様の位置に設けられている軟性部の外皮層等と比較しても損傷が発生するおそれは高い。特に、アングル部の外皮チューブとして要求される耐薬品性及び伸縮性の特性を備えた上で、さらに衝撃等に対する高い強度を有する材質を選択するのは、実質的に不可能なことである。
【0010】
そこで、本発明者は、アングル部の外皮チューブとして要求される特性について検討したところ、外装部を構成する以上、耐薬品性が良好な部材でなければならないのは当然であるにしても、伸縮性と耐衝撃性とは必ずしも同時に備えていなければならないものではないことを知見するに至って、本発明を完成させた。つまり、アングル部には、湾曲可能部分と非湾曲部分とがあり、非湾曲部分であるが故に伸縮性を持たせる必要はなく、伸縮性が必要なのはアングル操作により湾曲し、また外力の作用によっても曲がる湾曲可能部分である。従って、本発明の目的とするところは、アングル操作に対する抵抗が増大する等のおそれがなく、しかもアングル部の外装部を構成する外皮チューブの耐久性を向上させることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明は、両端がそれぞれ先端硬質部及び軟性部への連結用の端部リングで、これら両端部リング間に所定数のアングルリングが配置され、これら端部リング及び各アングルリングを枢着ピンで順次枢着したアングル部構造体と、このアングル部構造体の外面に装着したネットと、このネットの外側に装着した外装部としての外皮チューブとから構成したものにおいて、前記アングル部構造体は、その両端から前記端部リングとそれに隣接するアングルリングとを連結する枢着ピンの位置までを非湾曲部分とし、またこれら両端部リングとアングルリングとを連結した両枢着ピン間の部位を湾曲可能部分としたときに、前記外皮チューブは、前記中間に位置する湾曲可能部分に装着される外皮部を第1の外皮部とし、前記両端に位置する非湾曲部分に装着される外皮部を、前記第1の外皮部とは異なる材質からなる第2の外皮部となし、前記第1の外皮部は前記第2の外皮部より伸縮性が大きく、前記第2の外皮部は前記第1の外皮部より耐衝撃性が高い部材から構成したことをその特徴とするものである。
【0012】
第1,第2の外皮部はアングル部の外装部を構成することから、洗浄及び消毒時に消毒液等の薬液に浸漬される。従って、その全体は少なくとも耐薬品性の良好な材質から選択される。ゴム材のうち、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム),ウレタンゴム,フッ素ゴム等は耐薬品性が良好な材質である。例えば、天然ゴム等は耐薬品性が劣ることから、アングル部の外装部としての外皮チューブには用いることができない。外皮チューブとして必要な特性としては、耐薬品性に加えて、伸縮性が要求されるが、伸縮性はアングル部のうちの湾曲可能部分に要求されるものであり、従って湾曲可能部分では、耐薬品性と伸縮性とが良好なEPDM等を用いる。勿論、EPDMはある程度の耐衝撃性を備えている。ただし、耐衝撃性より伸縮性を優先させて、アングル操作時における操作負荷の低減を図る。一方、非湾曲部分の位置では、外皮チューブは実質的に伸縮性は要求されない。そこで、この部位では耐衝撃性を優先させる。フッ素ゴムやウレタンゴム等はEPDMと比較して耐衝撃性が高い材質である。
【0013】
以上のことから、アングル部の外皮チューブは、その軸線方向に向けて3つの異なる材質のものを組み合わせられることになる。第1,第2の外皮部は共にゴム材であるから、加熱状態で成形することによって、実質的に第1,第2の外皮部は実質的に境界がない一体物として形成できる。従って、アングル部に組み込んで、アングル操作により繰り返し頻繁に伸縮しても、第1,第2の外皮部が分離したり、亀裂が発生したりするおそれもない。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1に内視鏡の挿入部における先端部分の構成を示す。同図において、20は先端硬質部、21はアングル部、22は軟性部である。先端硬質部20には、図示は省略するが、照明用レンズを装着した照明部が設けられ、また観察部23が設けられて、これらにより内視鏡の観察手段が構成される。観察部23には、対物光学系24と、この対物光学系24の結像位置に設けたCCD等からなる固体撮像素子25とを備えている。さらに、先端硬質部20には鉗子その他の処置具を導出するために、処置具導出用開口26が設けられ、この処置具導出用開口26には連結パイプ26aが挿嵌して設けられると共に、処置具挿通チューブ27がこの連結パイプ26aに嵌合して設けられている。従って、先端硬質部20は、これら各部材を装着するために所定の形状を有する先端部本体28と、この先端部本体28の前面部分を覆う先端キャップ29とから構成される。そして、先端部本体28は構造上の強度や加工性等の観点から金属で形成され、かつこの金属である先端部本体28を外部に露出しないようにするために、その先端部分を覆う先端キャップ29は電気絶縁性を有する合成樹脂で形成される。
【0015】
アングル部21は、アングルリング30を順次枢着ピン31を介して連結することにより構成されるアングル部構造体32を有し、このアングル部構造体32にはネット33が被着され、さらにネット33上には外皮チューブ34が被着されている。前後のアングルリング30を枢着する枢着ピン31は、上下、左右の順にそれぞれ2箇所ずつ設けられており、これによってアングル部21は上下及び左右に湾曲操作できるようになっている。このアングル部21を湾曲させるアングル操作は本体操作部側から遠隔操作により行われるようになっており、このために90°の位相関係で4本の操作ワイヤ35が設けられ、これら操作ワイヤ35をマニュアル操作で押し引きすることによって、アングル部21は適宜の方向に湾曲することになる。
【0016】
このようにして構成されるアングル部21は軟性部22と先端硬質部20とに連結されるが、このためにアングルリング30のうち、最基端位置にある端部リング30aは軟性部22から延在させた連結リング36に嵌合され、最先端位置にある端部リング30bは先端部本体28に嵌合される。また、外皮チューブ34は端部リング30a,30bの端部位置乃至それを越えた位置まで延在されている。そして、この外皮チューブ34の両端は、それぞれ端部リング30a,30bを完全に覆い、軟性部22の連結リング36との連結部及び先端硬質部20への連結部を覆う位置まで延在されて、糸巻きと接着剤とを用いた固着部37a,37bとして固着されている。これによって、アングル部21の内部は外皮チューブ34により完全に密閉されている。
【0017】
以上のように、アングル部21はアングル操作により湾曲することによって、先端硬質部20を所望の方向に向けることができるようになっているが、アングル部21はその全体が湾曲するものではない。つまり、図1において、端部リング30a,30bと、それに隣接するアングルリング30との間を接続する枢着ピン31の装着部までの長さ分が非湾曲部分Hであり、その間の部分が湾曲可能部分Bとなる。この湾曲可能部分Bが曲がるのは、端部リング30a,30bを含むアングルリング30の端面が斜めに突出しており、これによって相隣接するアングルリング30,30間及びアングルリング30と端部リング30a,30bとの間に所定の隙間が形成されているからであり、湾曲時にはこの隙間が変化することになる。そして、非湾曲部分Hは、厳格に言えば、端部リング30a,30bの全体、つまり枢着ピン31が装着される突出部分までである。
【0018】
ここで、外皮チューブ34全体の特性としては、まず耐薬品性が良好でなければならず、またその厚み寸法は挿入部の細径化を図るため等の点から薄肉に形成される。そして、アングル部構造体32において、湾曲可能部分Bを覆う部位では、さらに伸縮性が大きいことが要求され、また非湾曲部分Hでは、伸縮性よりむしろ耐衝撃性が必要となる。このために、外皮チューブ34の全体を同じ材質とするのではなく、湾曲可能部分Bを覆う部位は第1の外皮部34aとなっており、またこの湾曲可能部分Bの両端における非湾曲部分Hを覆う部位は、第1の外皮部34aの両端に連設した第2の外皮部34bとなっている。
【0019】
第1の外皮部34aはある程度の耐衝撃性を備えていることは必要であるが、むしろ伸縮性を優先し、伸縮性の良好なEPDM等を用いる。一方、伸縮性の良好なEPDM等のゴム材は衝撃に対する強度、つまり耐衝撃性の点で多少不満がある。特に、挿入部の細径化等を図るために外皮チューブ34は薄肉化されていることから、硬い部材に密着させた状態では、衝撃的な外力が作用すると、損傷するおそれが高い。ただし、この第1の外皮層34aが設けられているのは湾曲可能部分Bであるから、外力が作用した時に、この部分が曲がることによりかなりの衝撃吸収作用を発揮する。
【0020】
衝撃が加わった時に、構造的にこの衝撃を吸収しまたは緩和する機能を発揮させることができない非湾曲部分Hに装着される第2の外皮部34bは、第1の外皮部34aとは異なり、耐衝撃性、特に破損に対する強度を強くする必要があるが、湾曲しないことから、伸縮性は要求されない。このために、第1の外皮部34aを構成するEPDM等と比較して、第2の外皮部34bは伸縮性が劣るが、耐衝撃性に優れたゴム材、例えばフッ素ゴムやウレタンゴム等を用いる。
【0021】
このように構成することによって、アングル部21をアングル操作により湾曲させる際には、外皮チューブ34における伸縮性の良好な第1の外皮部34aが部分的に伸長し、かつ部分的に縮小することになるので、アングル操作に対する負荷の軽減が図られて、その操作性が良好になる。一方、アングル部21のうちの非湾曲部分Hは高強度を有する第2の外皮部34bが配置されて、耐衝撃性が良好となっているので、他の物体と衝突する等により大きな衝撃力が加わっても、容易には損傷乃至破損することはない。この結果、アングル操作の操作性を良好に保ち、しかもアングル部21の耐久性が向上する。
【0022】
ところで、外皮チューブ34は、アングル操作時等に強い引っ張り力が作用するが、この引っ張り力によって異なる材質からなる第1の外皮部34aと第2の外皮部34bとの境界部分が分離したり、亀裂が発生しないようにしなければならない。第1,第2の外皮部34a,34bは共にゴム材であるから、例えば図2に示した成形手段を用いて加熱状態で成形すれば、これら第1,第2の外皮部34a,34bは実質的に一体不可分の状態とすることができる。
【0023】
而して、図2に示したように、上下の割り型40,41と、芯金42とを用いる。割り型40,41には半円凹形状の成形面40a,41aが形成されている。また、一方の割り型40には位置決め孔40bが複数箇所形成されており、また他方の割り型41には、この位置決め孔40bに嵌合する位置決めピン41bが突設されている。さらに、芯金42は丸棒状のものからなり、この芯金42には帯状のゴムが密着螺旋状に巻回される。この帯状のゴムのうち、中央部分には高伸縮性を有するEPDM等のゴム帯片43を巻回し、また両端には強度の高いフッ素ゴム等からなるゴム帯片44が巻回される。そして、これら両ゴム帯片43,44は相互に密接するようになし、かつゴム帯片43の両端とゴム帯片44の端部との突き当て部を含めて全体に隙間のない状態に巻回される。
【0024】
このように、ゴム帯片43,44を装着した芯金42は上下の割り型40,41における成形面40a,41a間に装着して、両割り型40,41を接合させた状態で、成形型全体を加熱しながら、所定の荷重を作用させることにより成形加工が行われる。ここで、成形時の温度としては、両方のゴム材が溶融状態となる温度、例えばEPDMとフッ素樹脂との双方が溶融状態となる180℃程度とする。
【0025】
このようにして成形されてできた外皮チューブ34は、図3に示したように、ゴム帯片43,44の側部における接合部分はもとより、ゴム帯片43とゴム帯片44とが接合している部分も完全に一体化される。この結果、第1の外皮部34aと第2の外皮部34bとは、境界部分は多少曖昧になるが、全体として一体不可分の外皮チューブ34を形成することができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明は以上のように、アングル部の外装部を構成する外皮チューブを2つの異なる部材で構成し、アングル部構造体における湾曲可能部分では伸縮性が大きい第1の外皮部で、衝撃等に対する強度がより必要な非湾曲部分では高強度の第2の外皮部でそれぞれ構成したので、アングル操作の容易性,円滑性を十分確保した上で、外皮チューブ全体に衝撃が加わった時の強度を向上させることができ、外皮チューブの耐久性を著しく改善できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すアングル部の断面図である。
【図2】外皮チューブを製造するための成形型の構成を示す外観図である。
【図3】図2の成形型で製造した外皮チューブの外観図である。
【図4】内視鏡の全体構成図である。
【図5】従来技術によるアングル部の断面図である。
【符号の説明】
20 先端硬質部 21 アングル部
22 軟性部 28 先端部本体
30 アングルリング 30a,30b 端部リング
31 枢着ピン 32 アングル部構造体
33 ネット 34 外皮チューブ
34a 第1の外皮部 34b 第2の外皮部
36 連結リング 37a,37b 固着部
40,41 割り型 42 芯金
43,44 ゴム帯片 B 湾曲可能部分
H 非湾曲部分
Claims (3)
- 先端硬質部に、遠隔操作で湾曲するアングル部を設け、またこのアングル部に任意の方向に曲げ可能な軟性部を連設した内視鏡の挿入部であって、前記アングル部は、両端がそれぞれ先端硬質部及び軟性部への連結用の端部リングで、これら両端部リング間に所定数のアングルリングが配置され、これら端部リング及び各アングルリングを枢着ピンで順次枢着したアングル部構造体と、このアングル部構造体の外面に装着したネットと、このネットの外側に装着した外装部としての外皮チューブとから構成したものにおいて、
前記アングル部構造体は、その両端から前記端部リングとそれに隣接するアングルリングとを連結する枢着ピンの位置までを非湾曲部分とし、またこれら両端部リングとアングルリングとを連結した両枢着ピン間の部位を湾曲可能部分としたときに、前記外皮チューブは、前記中間に位置する湾曲可能部分に装着される外皮部を第1の外皮部とし、前記両端に位置する非湾曲部分に装着される外皮部を、前記第1の外皮部とは異なる材質からなる第2の外皮部となし、
前記第1の外皮部は前記第2の外皮部より伸縮性が大きく、前記第2の外皮部は前記第1の外皮部より耐衝撃性が高い部材から
構成したことを特徴とする内視鏡のアングル部。 - 前記第1,第2の外皮部は加熱状態で成形される成形手段により分離不能に連設したものから構成したことを特徴とする請求項1記載の内視鏡のアングル部。
- 前記第1の外皮部はEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)からなり、また前記第2の外皮部はフッ素ゴムまたはウレタンゴムで構成したことを特徴とする請求項1記載の内視鏡のアングル部。
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