JP3837392B2 - カーボンナノチューブの製造方法、カーボンナノチューブデバイスおよび電気二重層キャパシタ - Google Patents

カーボンナノチューブの製造方法、カーボンナノチューブデバイスおよび電気二重層キャパシタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーボンナノチューブの製造方法、カーボンナノチューブデバイスおよび電気二重層キャパシタに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、チューブの直径が数μm以上の細長い形状の繊維状炭素材料は、カーボンファイバと呼ばれている。カーボンナノチューブと呼ばれるチューブ状炭素材料は、1991年に発見され、カーボンファイバよりも細い1μm以下のチューブ径を有する。狭義には、カーボンの6角網目の面が軸とほぼ平行である炭素材料がカーボンナノチューブと呼ばれている。狭義のカーボンナノチューブをさらに分類すると、6角網目のチューブが1枚だけのカーボンナノチューブは、シングルウォールナノチューブ(SWNT)と呼ばれ、6角網目が多層であるカーボンナノチューブはマルチウォールナノチューブ(MWNT)と呼ばれている。
【0003】
本明細書において、カーボンナノチューブとは、直径1μm以下のチューブ状の炭素材料をいい、チューブ内が中空である場合だけでなく、チューブ内が詰まっている場合も含み、さらにチューブの周囲にアモルファス的な炭素(結晶性の乱れを有する炭素)が存在す場合も含む。
【0004】
上記のカーボンナノチューブの製造方法には、アーク放電法、レーザー蒸発法および熱分解法(または熱CVD(化学的蒸着)法)の3種類がある。以下、3種類の製造方法について説明する。
【0005】
(アーク放電法)
アーク放電法では、1991年、飯島らが、アーク放電における陰極堆積物中の炭素物質の電子顕微鏡観察により、MWNTを発見した。その後、希ガス圧力を500Torr以上にするなどの工夫から、現在ではMWNTの高効率合成法がほぼ確立している。
【0006】
また、SWNTは、1993年、飯島およびBethuneらによって、独立に、同時に報告された。飯島らはFe(鉄)微粒子が共存したアーク炭素すす中で初めてSWNTを見出し、BethuneらはCo(コバルト)共存下でSWNTの作製に成功している。一方、1996年、Bernierらは、Niを含んだカーボンロッド中にさらにY(イットリウム)を添加することにより、SWNTの収率が著しく増大することを明らかにした。彼らは、原子比でNi(ニッケル)1%およびY4%を含んだカーボンロッドのアーク放電から得られる陰極堆積物の先端部にSWNTが大量に生成していることを見出した。その後、その際に生じる炭素すす中にも極めて収率よくカーボンナノチューブが生成していることが明らかになった。
【0007】
(レーザ蒸発法)
レーザ蒸発法は、1996年、Smalleyらのグループにより高収率合成法として明らかにされた。このレーザ蒸発法では、まず、石英管中にCoまたはNiを分散させたカーボンロッドを設置し、石英管中にAr(アルゴン)を約500Torrに満たし、全体を約1200℃に加熱する。そして、石英管の上流側の端からNd(ネオジム):YAGレーザを集光してカーボンロッドを加熱蒸発させる。それにより、石英管の下流側にカーボンナノチューブが堆積する。
【0008】
(熱分解法(熱CVD法))
熱分解法は、電気炉により加熱された反応容器中にエチレン、アセチレン、ベンゼン等の炭化水素ガスをキャリアガスとともに導入し、熱分解された炭素を容器中または基板上に分散された触媒金属の存在下でチューブ状に形成するものである。以下、熱分解法を用いた従来のカーボンナノチューブの製造方法について説明する。
【0009】
熱分解法を用いたMWNTの作製法として、アルミナ微粒子に硝酸鉄等を含浸させた触媒を用いて直径3.5〜70nmの炭素フィブリルを生成させる方法が提案されている(特許文献1参照)。
【0010】
本発明は、熱分解法で基板上にカーボンナノチューブを形成するものであるが、以下に触媒金属を基板上に準備し、カーボンナノチューブを形成する従来の作製法について示す。
【0011】
従来の第1の製造方法として、耐熱性の基体上に金属Pd(パラジウム)微粒子を分散させて炭素ガス中で熱処理する方法が提案されている(特許文献2参照)。この方法では、表面酸化膜を形成したシリコン基板を使用し、有機溶剤で洗浄した後、有機Pd錯体溶液をスピンナーコートし、大気中で300℃、12分間熱処理する。続いて、N2(98vol1%)+H2(2vol%)の混合ガス気流中で、185℃、10分間の熱処理を行う。その表面にはφ5nm程度の金属Pdが分散していたとされている。気相成長炭素繊維(カーボンナノチューブ)の形成はAr(99vol%)+C24(1vol%)の混合ガスとN2 とを1:9で混合した気流中で、700℃、10分間熱処理を行う。
【0012】
従来の第2の製造方法として、硝酸鉄(Fe(NO33)を用いた方法が提案されている(非特許文献1参照)。この方法では、硝酸鉄をエタノールに分散させた溶液をスピンコートで5〜10nmの厚さに塗布し、700℃の真空中熱処理で微粒子を固定し、カーボンナノチューブの形成前に窒素ガス中で還元処理して触媒を活性化させる。アルミニウムを基板に使用し、金属基板上へのカーボンナノチューブの形成に成功したと記載されている。
【0013】
従来の第3の製造方法として、Cu、Cr、AgおよびAuのうちの1種とFe、CoおよびNiのうち1種とを同時スパッタリングする方法が提案されている(特許文献3参照)。この方法では、基体として清浄したサファイヤ基板またはSiウエハ基板を使用している。基板上にRFスパッタリング法によりCoを100nm成膜し、さらにCu、Cr、AgおよびAuのうちの1種とFe、CoおよびNiのうち1種とを同時スパッタリングすることにより触媒微粒子の分散膜を作製している。この分散膜は水素4%、ヘリウム96%の雰囲気中で600℃で20分間アニールすると、基体表面に数〜数十nmのFe、CoまたはNiの触媒微粒子がCu、Cr、AgまたはAuの超微粒子支持膜中または表面にかなり高密度に分散された超微粒子分散膜が得られるとされている。
【0014】
【特許文献1】
米国特許第4663230号明細書
【特許文献2】
特開平8−100328号公報
【特許文献3】
特開平11−139815号公報
【非特許文献1】
Ch.Emmenegger et al.,Applied Surface Science,162-163 (2000),452-456
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の第1および第2の製造方法では、工程が複雑となり、かつスピンコート法で溶液を塗布する必要があるため、カーボンナノチューブの大面積化が困難である。
【0016】
また、上記の従来の第3の製造方法では、2元の同時スパッタリングという複雑なプロセスが必要となる。そのため、カーボンナノチューブの量産化および大面積化が困難である。
【0017】
本発明の目的は、簡単なプロセスでカーボンナノチューブを形成することができるとともに量産化および大面積化が可能なカーボンナノチューブの製造方法、それを用いたカーボンナノチューブデバイスおよび電気二重層キャパシタを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
本発明に係るカーボンナノチューブの製造方法は、少なくとも一面側にカーボンナノチューブの成長を促進する作用を有する触媒金属からなる第1の金属層を含む基板を用い、基板の第1の金属層上にチタンを主成分とする非触媒金属からなる第2の金属層を形成し、炭化水素ガスを原料ガスとして含む雰囲気中で熱分解法により基板上にカーボンナノチューブを成長させるものである。
【0019】
本発明に係るカーボンナノチューブの製造方法においては、少なくとも一面側に触媒金属からなる第1の金属層を含む基板を用い、その基板の第1の金属層上にチタンを主成分とする非触媒金属からなる第2の金属層を形成する。この状態で、炭化水素ガスを原料ガスとして含む雰囲気中で熱分解法を行うと、非触媒金属からなる第2の金属層上にカーボンナノチューブを形成することができる。これは、熱により第1の金属層の触媒金属が第2の金属層の非触媒金属と反応しまたは第2の金属層中に拡散することにより第2の金属層の表面に触媒金属の微粒子が形成されたことによるものと考えられる。
【0020】
このように、簡単なプロセスによりカーボンナノチューブを第2の金属層上に形成することができる。したがって、カーボンナノチューブの量産化および大面積化が可能となる。
【0021】
触媒金属は、Ni、Co、Fe、Y、Rh、Pd、Pt、La、Ce、Pr、Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、ErおよびLuよりなる群から選択された1種または2種以上の金属または合金であってもよい。それにより、第2の金属層の表面上にカーボンナノチューブが良好に形成される。
【0022】
基板として、触媒金属により形成された基板を用いてもよい。この場合、基板中の触媒金属が第2の金属層の非触媒金属と反応しまたは第2の金属層中に拡散し、第2の金属層の表面に触媒金属の微粒子が均一に形成される。その結果、第2の金属層上にカーボンナノチューブが成長する。
【0023】
基板として、耐熱性基板上に触媒金属からなる触媒金属層を有する基板を用いてもよい。この場合、耐熱性基板上に形成された触媒金属層中の触媒金属が第2の金属層の非触媒金属と反応しまたは第2の金属層中に拡散し、第2の金属層の表面に触媒金属の微粒子が均一に形成される。その結果、第2の金属層上にカーボンナノチューブが成長する。
【0024】
第2の金属層上に触媒金属からなる第3の金属層をさらに備えてもよい。この場合、第3の金属層上にカーボンナノチューブが形成される。このように、第2の金属層上に触媒金属からなる第3の金属層をさらに設けることにより、カーボンナノチューブを形成することが可能な第2の金属層の膜厚の範囲が広がる。したがって、製造工程における第2の金属層の膜厚の制御が容易になる。
【0025】
第2の金属層の膜厚は50Å〜400Åの範囲にあることが好ましい。それにより、第2の金属層上にカーボンナノチューブを形成することができる。
【0026】
第2の発明に係るカーボンナノチューブデバイスは、第1の発明に係る製造方法により製造されたカーボンナノチューブを水電解用電極または触媒電極として備えるとともに、基板を集電体として備えるものである。
【0027】
この場合、水電解用電極または触媒電極がカーボンナノチューブからなるので、電極の表面積が大きくなる。したがって、カーボンナノチューブデバイスの電気的特性が向上する。
【0028】
第3の発明に係る電気二重層キャパシタは、第1の発明に係る製造方法により製造された基板上のカーボンナノチューブを分極性電極として備えるとともに、基板を集電体として備えるものである。
【0029】
この場合、分極性電極がカーボンナノチューブからなるので、大きな電極面積を確保することができる。また、カーボンナノチューブの細孔の径はほぼ均一であるため、細孔に浸入可能な電解液を用いることにより、カーボンナノチューブの全体に均一に電解液を浸透させることができる。したがって、小型で大容量の電気二重層キャパシタを実現することが可能となる。
【0030】
また、カーボンナノチューブの製造工程において用いられる基板が集電体として働くので、集電体を設ける工程が不要となる。したがって、簡単なプロセスで電気二重層キャパシタを安価に製造することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
(1)第1の実施の形態
図1は本発明の第1の実施の形態に係るカーボンナノチューブの製造方法を説明するための模式的断面図である。図1を参照しながら第1の実施の形態に係るカーボンナノチューブの製造方法を説明する。
【0032】
まず、触媒金属からなる触媒金属基板1上に、電子ビーム蒸着法、スパッタリング法等の成膜法によりTi(チタン)を主成分とする非触媒金属層2を形成する。それにより、触媒金属基板1および非触媒金属層2の積層構造からなる基板100が形成される。
【0033】
触媒金属は、Ni(ニッケル)、Co(コバルト)またはFe(鉄)であることが好ましい。また、触媒金属は、Y(イットリウム)、Rh(ロジウム)、Pd(パラジウム)、Pt(白金)、La(ランタン)、Ce(セリウム)、Pr(プラセオジウム)、Nd(ネオジム)、Gd(ガドリニウム)、Tb(テルビウム)、Dy(ジスプロシウム)、Ho(ホルミウム)、Er(エルビウム)またはLu(ルテチウム)であってもよい。あるいは、触媒金属は、Ni、Co、Fe、Y、Rh、Pd、Pt、La、Ce、Pr、Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、ErおよびLuのうち2種以上の金属を含んでもよい。
【0034】
非触媒金属層2は、Ti単体からなってもよく、Tiを主成分として他の金属元素を含んでもよい。非触媒金属層2の膜厚は、50Å以上400Å以下であることが好ましい。この場合、カーボンナノチューブを非触媒金属層2上に形成することができる。また、非触媒金属層2の膜厚が100Å以上200Å以下であることがより好ましい。この場合、カーボンナノチューブを非触媒金属層2の全面に均一に形成することができる。
【0035】
非触媒金属層2は、カーボンナノチューブを形成すべき触媒金属基板1上の領域に形成する。非触媒金属層2を触媒金属基板1上の全面に形成してもよく、触媒金属基板1上の一部の領域に形成してもよい。
【0036】
次に、基板100を熱CVD(化学的蒸着)装置の容器内にセットし、減圧下でヒータにより加熱し、約1時間保持する。その後、炭化水素ガスを容器内に導入し、約1時間保持する。それより、炭化水素が熱分解され、非触媒金属層2上にカーボンナノチューブが形成される。
【0037】
基板100の加熱温度は、400℃以上900℃以下であることが好ましい。加熱温度を400℃以上に設定することにより、炭化水素ガスを分解させることができる。また、加熱温度を900℃以下に設定することにより、触媒金属基板1および非触媒金属層2の変質を防止することかできる。炭化水素ガスとしては、アセチレン、メタン、エタン等を用いることができる。加熱時間は、1時間に限らず、任意の時間に設定することができる。
【0038】
本実施の形態に係るカーボンナノチューブの製造方法によれば、簡単なプロセにより触媒金属基板1および非触媒金属層2の積層構造からなる基板100上にカーボンナノチューブを均一に形成することができる。したがって、カーボンナノチューブの量産化および大面積化が可能となる。
【0039】
(2)第2の実施の形態
図2は本実施の第2の実施の形態に係るカーボンナノチューブの製造方法を説明するための模式的断面図である。図2を参照しながら第2の実施の形態に係るカーボンナノチューブの製造方法を説明する。
【0040】
まず、耐熱性基板11上に、電子ビーム蒸着法、スパッタリング法等の成膜法により触媒金属からなる触媒金属層12を形成する。ここで用いられる触媒金属は、第1の実施の形態における触媒金属基板1の触媒金属と同様である。
【0041】
次に、触媒金属層12上に、電子ビーム蒸着法、スパッタリング法等の成膜法によりTiを主成分とする非触媒金属層13を形成する。それにより、耐熱性基板11、触媒金属層12および非触媒金属層13の積層構造からなる基板100が形成される。
【0042】
非触媒金属層13は、Ti単体からなってもよく、Tiを主成分として他の金属元素を含んでもよい。非触媒金属層13の膜厚は、50Å以上400Å以下であることが好ましい。この場合、カーボンナノチューブを非触媒金属層13上に形成することができる。また、非触媒金属層13の膜厚が100Å以上200Å以下であることがより好ましい。この場合、カーボンナノチューブを非触媒金属層13の全面に均一に形成することができる。
【0043】
触媒金属層12および非触媒金属層13は、カーボンナノチューブを形成すべき耐熱性基板11上の領域に形成する。触媒金属層12および非触媒金属層13を耐熱性基板11上の全面に形成してもよく、耐熱性基板11上の一部の領域に形成してもよい。
【0044】
次に、基板100を熱CVD装置の容器内にセットし、減圧下でヒータにより加熱し、約1時間保持する。その後、炭化水素ガスを容器内に導入し、約1時間保持する。それにより、炭化水素が熱分解され、非触媒金属層13上にカーボンナノチューブが形成される。
【0045】
耐熱性基板11の加熱温度は第1の実施の形態と同様である。また、炭化水素ガスの種類も第1の実施の形態と同様である。
【0046】
本実施の形態に係るカーボンナノチューブの製造方法によれば、簡単なプロセスで耐熱性基板11、触媒金属層12および非触媒金属層13の積層構造からなる基板100上にカーボンナノチューブを均一に形成することができる。したがって、カーボンナノチューブの量産化および大面積化が可能となる。
【0047】
(3)第3の実施の形態
図3は本発明の第3の実施の形態に係るカーボンナノチューブの製造方法を説明するための模式的断面図である。図3を参照しながら第3の実施の形態に係るカーボンナノチューブの製造方法を説明する。
【0048】
まず、触媒金属からなる触媒金属基板1上に、電子ビーム蒸着法、スパッタリング法等の成膜法によりTiを主成分とする非触媒金属層2を形成する。触媒金属基板1および非触媒金属層2は第1の実施の形態と同様である。
【0049】
さらに、非触媒金属層2上に、電子ビーム蒸着法、スパッタリング法等の成膜法により触媒金属からなる触媒金属層3を形成する。それにより、触媒金属基板1、非触媒金属層2および触媒金属層3の積層構造からなる基板100が形成される。
【0050】
触媒金属層3の形成に用いる触媒金属の種類は、触媒金属基板1を構成する触媒金属と同様である。ただし、触媒金属層3の触媒金属と触媒金属基板1の触媒金属とは同一種類であってもよく、あるいは異なる種類であってもよい。
【0051】
非触媒金属層2および触媒金属層3は、カーボンナノチューブを形成すべき触媒金属基板1上の領域に形成する。非触媒金属層2および触媒金属層3を触媒金属基板1上の全面に形成してもよく、触媒金属基板1上の一部の領域に形成してもよい。
【0052】
次に、基板100を熱CVD装置の容器内にセットし、減圧下でヒータにより加熱し、約1時間保持する。その後、炭化水素ガスを容器内に導入し、約1時間保持する。それにより、炭化水素が熱分解され、触媒金属層3上にカーボンナノチューブが形成される。触媒金属基板1の加熱温度および加熱時間は第1の実施の形態と同様である。
【0053】
非触媒金属層2の膜厚は、50Å以上400Å以下であることが好ましい。この場合、カーボンナノチューブを触媒金属層3上にほぼ均一に形成することができる。また、非触媒金属層2の膜厚が100Å以上200Å以下であることがより好ましい。この場合、カーボンナノチューブを触媒金属層3の全面に均一に形成することができる。
【0054】
本実施の形態に係るカーボンナノチューブの製造方法によれば、簡単なプロセスにより触媒金属基板1、非触媒金属層2および触媒金属層3の積層構造からなる基板100上にカーボンナノチューブをほぼ均一に形成することができる。したがって、カーボンナノチューブの量産化および大面積化が可能となる。
【0055】
特に、非触媒金属層2上に触媒金属層3を形成することにより、カーボンナノチューブの形成が可能となる非触媒金属層2の膜厚の範囲が広がる。それにより、製造工程において非触媒金属層2の膜厚の制御が容易になる。
【0056】
(4)第4の実施の形態
図4は本発明の第4の実施の形態に係るカーボンナノチューブを用いた電気二重層キャパシタの構造を示す模式図であり、(a)は模式的平面図、(b)は模式的断面図である。図4を参照しながら第4の実施の形態に係る電気二重層キャパシタの製造方法を説明する。
【0057】
図4(b)に示すように、一対のカーボンナノチューブ電極21,22を形成する。カーボンナノチューブ電極21,22の各々は、基板100上にカーボンナノチューブ101を備える。基板100は図1〜図3のいずれかの構造を有する。カーボンナノチューブ100は、第1〜第3の実施の形態のいずれかの製造方法により基板100上に形成される。
【0058】
図4(a)に示すように、カーボンナノチューブ電極21には引き出し電極51が接続され、カーボンナノチューブ電極22には引き出し電極52が接続されている。
【0059】
一対のカーボンナノチューブ電極21,22を真空中で乾燥させる。その後、一対のカーボンナノチューブ電極21,22間にセルロース系のセパレータ40を挿入し、カーボンナノチューブ電極21,22を両側からガラス基板31,32で挟み込むことによりセルを作製する。このセルに電解液を含浸させる。
【0060】
電解液には、例えば1MのTEABF4(4フッ化ホウ酸テトラエチルアンモニウム)/PC(プロピレンカーボネート)を用いることができる。電解液の種類は、本例に限定されず、種々の電解液を用いることができる。このようにして、電気二重層キャパシタを作製することができる。
【0061】
本実施の形態に係る電気二重層キャパシタにおいては、各カーボンナノチューブ電極21,22がカーボンナノチューブ101からなるので、大きな表面積を確保することができる。また、カーボンナノチューブ101の細孔の径はほぼ均一であるため、細孔に浸入可能な電解液を用いることにより、カーボンナノチューブ101の全体に均一に電解液を浸透させることができる。したがって、小型で大容量の電気二重層キャパシタを実現することが可能となる。
【0062】
(5)第5の実施の形態
第1〜第3の実施の形態に係る製造方法により製造されるカーボンナノチューブは、電気二重層キャパシタの電極に限らず、電気化学デバイス等の種々のカーボンナノチューブデバイスの電極として用いることができる。
【0063】
本実施の形態に係るカーボンナノチューブデバイスは、第1〜第3のいずれかの実施の形態に係る方法により製造されたカーボンナノチューブを水電解用電極または触媒電極として備える。
【0064】
この場合、水電解用電極または触媒電極としては、図1、図2または図3に示した基板100上に形成されたカーボンナノチューブを用いることができる。あるいは、図1、図2または図3の基板100からカーボンナノチューブを酸等により分離し、カーボンナノチューブを独立して水電解用電極または触媒電極として用いてもよい。
【0065】
【実施例】
(実施例1)
実施例1では、触媒金属基板1としてNi基板、Fe基板、Co基板およびSUS(ステンレス)基板を用い、第1の実施の形態の方法で次のようにしてカーボンナノチューブを形成した。SUS基板は、Fe中にCrを18%およびNiを8%を含有する。
【0066】
触媒金属基板1をアセトンで超音波洗浄し、窒素ガンにより乾燥させた。触媒金属基板1を電子ビーム蒸着装置の容器内にセットし、10-4Pa以下に真空引きした。ターゲットとしてTiを使用し、各触媒金属基板1上に非触媒金属層2として膜厚100ÅのTi膜を形成した。
【0067】
触媒金属基板1およびTi膜の積層構造を有する基板100を熱CVD装置にセットし、5×10-2Pa以下に真空引きした。その後、ヒータにより50℃/分で700℃まで昇温し、基板100を約1時間700℃で保持した。容器内にHeで20%に希釈されたアセチレンガスを15sccmで導入し、容器内の圧力を1000Paとした。この状態で基板10を1時間保持し、各基板100上にカーボンナノチューブを形成した。
【0068】
その後、ヒータの電源を遮断し、基板100を自然冷却させた。基板100が室温まで冷却された後、基板100を容器から取り出した。
【0069】
また、比較例として、触媒金属基板1の代わりにTa(タンタル)基板およびW(タングステン)基板を用い、実施例1と同様の方法でカーボンナノチューブの形成を試みた。
【0070】
実施例1および比較例におけるカーボンナノチューブの形成状況をSEM(走査型電子顕微鏡)で観察した。観察結果を表1に示す。また、図5にNi基板/Ti膜上に形成されたカーボンナノチューブのSEM写真を示し、図6にSUS基板/Ti膜上に形成されたカーボンナノチューブのSEM写真を示す。
【0071】
【表1】
Figure 0003837392
【0072】
表1および図5に示すように、Ni基板、Fe基板、Co基板およびSUS基板を用いた場合には、基板100上にカーボンナノチューブの形成が見られた。特に、Ni基板、Fe基板およびCo基板を用いた場合には、基板100上の全面にカーボンナノチューブが形成された。図6に示すように、SUS基板を用いた場合には、基板100上の一部にカーボンナノチューブが形成された。一方、Ta基板およびW基板を用いた場合には、基板上にカーボンナノチューブが全く形成されなかった。
【0073】
したがって、第1の実施の形態の方法では、触媒金属基板1としてNi基板、Fe基板、Co基板またはSUS基板を用いることが好ましく、特にNi基板、Fe基板およびCo基板を用いることがより好ましい。
【0074】
なお、SUS基板を用いた場合には、SUSがFeおよびNiを含有するためにカーボンナノチューブの成長が一部に見られたものと考えられる。
【0075】
(実施例2)
実施例2では、触媒金属基板1としてNi基板を用い、非触媒金属層2としてTi膜を用い、Ti膜の膜厚を20Å、50Å、100Å、150Å、200Å、400Åおよび1000Åとして、実施例1と同様の方法でカーボンナノチューブを形成した。
【0076】
実施例2におけるカーボンナノチューブの形成状況をSEMで観察した。観察結果を表2に示す。また、図7にTi膜の膜厚が400Åの場合に基板100上に形成されたカーボンナノチューブのSEM写真を示す。
【0077】
【表2】
Figure 0003837392
【0078】
表2に示すように、Ti膜の膜厚が50Å〜200Åの場合に、基板100上にカーボンナノチューブの形成が見られた。特に、Ti膜の膜厚が100Å〜200Åの場合には、基板100上の全面にカーボンナノチューブが形成された。一方、Ti膜の膜厚が20Åおよび400Åの場合には、基板100上にカーボンナノチューブがほとんど形成されなかった(図7参照)。Ti膜の膜厚が1000Åの場合には、基板100上にカーボンナノチューブが全く形成されなかった。
【0079】
したがって、第1の実施の形態の方法では、非触媒金属層2の膜厚が50Å〜200Åであることが好ましく、100Å〜200Åであることがより好ましい。
【0080】
(実施例3)
実施例3では、耐熱性基板11としてTa基板を用い、触媒金属層12としNi膜を用い、非触媒金属層13としてTi膜を用い、第2の実施の形態の方法でカーボンナノチューブを形成した。
【0081】
Ta基板をアセトンで超音波洗浄し、窒素ガンにより乾燥させた。Ta基板を電子ビーム蒸着装置の容器内にセットし、10-4Pa以下に真空引きした。まず、ターゲットとしてNiを使用し、Ta基板上に触媒金属層12として膜厚500ÅのNi膜を形成した。さらに、ターゲットとしてTiを使用し、触媒金属層12上に非触媒金属層13として膜厚150ÅのTi膜を形成した。
【0082】
Ta基板、Ni膜およびTi膜の積層構造を有する基板100を熱CVD装置にセットし、実施例1と同様の条件で熱分解法により基板100上にカーボンナノチューブを形成した。
【0083】
実施例3におけるカーボンナノチューブの形成状況をSEMで観察した。観察結果を表3に示す。
【0084】
【表3】
Figure 0003837392
【0085】
表3に示すように、Ta基板、Ni膜およびTi膜の積層構造を有する基板100上の全面にカーボンナノチューブが形成された。
【0086】
したがって、第2の実施の形態の方法においても、第1の実施の形態の方法と同様に、基板100上にカーボンナノチューブを均一に形成することができる。
【0087】
(実施例4)
実施例4では、触媒金属基板1としてNi基板を用い、非触媒金属層2としてTi膜を用い、触媒金属層3としてNi膜を用い、Ti膜の膜厚を20Å、50Å、100Å、150Å、200Å、400Åおよび1000Åとして、実施例1と同様の方法でカーボンナノチューブを形成した。
【0088】
Ni基板をアセトンで超音波洗浄し、窒素ガンにより乾燥させた。Ni基板を電子ビーム蒸着装置の容器内にセットし、10-4Pa以下に真空引きした。まず、ターゲットとしてTiを使用し、Ni基板上に非触媒金属層2としてTi膜を形成した。次に、ターゲットとしてNiを使用し、非触媒金属層2上に触媒金属層3として膜厚30ÅのNi膜を形成した。
【0089】
Ni基板、Ti膜およびNi膜の積層構造を有する基板100を熱CVD装置にセットし、実施例1と同様の条件で熱分解法により基板100上にカーボンナノチューブを形成した。
【0090】
実施例4におけるカーボンナノチューブの形成状況をSEMで観察した。観察結果を表4に示す。また、図8にTi膜の膜厚が400Åの場合に基板100上に形成されたカーボンナノチューブのSEM写真を示す。さらに、図9にTi膜の膜厚が400Åの場合に基板100上に形成されたカーボンナノチューブのTEM(透過型電子顕微鏡)写真を示す。
【0091】
【表4】
Figure 0003837392
【0092】
表4に示すように、Ti膜の膜厚が50Å〜400Åの場合に、基板100上にカーボンナノチューブの形成が見られた(図8および図9参照)。特に、Ti膜の膜厚が100Å〜200Åの場合には、基板100上の全面にカーボンナノチューブが形成された。一方、Ti膜の膜厚が20Åの場合には、基板100上にカーボンナノチューブがほとんど形成されなかった。Ti膜の膜厚が1000Åの場合には、基板100上にカーボンナノチューブが全く形成されなかった。
【0093】
したがって、第3の実施の形態の方法では、非触媒金属層2の膜厚が50Å〜400Åであることが好ましく、100Å〜200Åであることがより好ましい。
【0094】
実施例2の結果と実施例4の結果とを比較すると、Ti膜の膜厚が400Åの場合に、実施例2では、カーボンナノチューブがほとんど形成されなかったのに対し、実施例4では、カーボンナノチューブがほぼ全面に形成された。したがって、Ti膜上にNi膜を形成することにより、カーボンナノチューブが形成されるTi膜の膜厚の範囲が広がることがわかる。
【0095】
この現象は、Ti膜の膜厚が400Å以上に厚くなると、カーボンナノチューブ形成の効果が減少するが、Ti膜上にNi膜を形成することによりカーボンナノチューブ形成の効果が再び現われることによるものと考えられる。
【0096】
なお、Ni膜の膜厚が50Åを超えると、カーボンナノチューブを形成することが可能なTi膜の膜厚の範囲が広がらないことを実験で確認できた。したがって、Ni膜の膜厚は0よりも大きく50Å以下であることが好ましい。
【0097】
(実施例5)
実施例5では、図4に示した構造を有する第4の実施の形態に係る電気二重層キャパシタを作製し、充放電特性を測定した。
【0098】
本実施例では、一対のカーボンナノチューブ電極21,22を真空中で120℃、4時間乾燥した。一対のカーボンナノチューブ電極21,22間にセルロース系のセパレータ40を挿入し、カーボンナノチューブ電極21,22を両側からガラス基板31,32で挟み込むことによりセルを作製した。このセルに電解液として1MのTEABF4/PCを含浸させ、電気二重層キャパシタを作製した。
【0099】
なお、ここでは、Ni基板、膜厚150ÅのTi膜および膜厚30ÅのNi膜の積層構造を有する基板100を用いてカーボンナノチューブ電極21,22を形成した。
【0100】
0.05mAの定電流で、電圧範囲0〜2.5Vの測定条件で電気二重層キャパシタの充放電を行った。図10に初期3サイクルの充放電カーブの測定結果を示す。また、図11に充放電サイクル試験での静電容量変化の測定結果を示す。
【0101】
図10に示すように、本実施例の電気二重層キャパシタは安定に充放電することを確認できた。また、図11に示すように、本実施例の電気二重層キャパシタは、活性炭を用いた場合と同様に、1000サイクルまで静電容量が低下することなく充放電できることを確認できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るカーボンナノチューブの製造方法を説明するための模式的断面図である。
【図2】本実施の第2の実施の形態に係るカーボンナノチューブの製造方法を説明するための模式的断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るカーボンナノチューブの製造方法を説明するための模式的断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係るカーボンナノチューブを用いた電気二重層キャパシタの構造を示す模式図であり、(a)は模式的平面図、(b)は模式的断面図である。
【図5】Ni基板/Ti膜上に形成されたカーボンナノチューブのSEM写真である。
【図6】SUS基板/Ti膜上に形成されたカーボンナノチューブのSEM写真である。
【図7】Ti膜の膜厚が400Åの場合に基板上に形成されたカーボンナノチューブのSEM写真である。
【図8】Ti膜の膜厚が400Åの場合に基板上に形成されたカーボンナノチューブのSEM写真である。
【図9】Ti膜の膜厚が400Åの場合に基板上に形成されたカーボンナノチューブのTEM写真である。
【図10】初期3サイクルの充放電カーブの測定結果を示す図である。
【図11】充放電サイクル試験の容量変化の測定結果を示す図である。
【符号の説明】
1 触媒金属基板
2,13 非触媒金属層
3,12 触媒金属層
11 耐熱性基板
21,22 カーボンナノチューブ電極
40 セパレータ
31,32 ガラス基板
100 基板

Claims (8)

  1. 少なくとも一面側にカーボンナノチューブの成長を促進する作用を有する触媒金属からなる第1の金属層を含む基板を用い、前記基板の前記第1の金属層上にチタンを主成分とする非触媒金属からなる第2の金属層を形成し、炭化水素ガスを原料ガスとして含む雰囲気中で熱分解法により前記基板上にカーボンナノチューブを成長させることを特徴とするカーボンナノチューブの製造方法。
  2. 前記触媒金属は、Ni、Co、Fe、Y、Rh、Pd、Pt、La、Ce、Pr、Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、ErおよびLuよりなる群から選択された1種または2種以上の金属または合金であることを特徴とする請求項1記載のカーボンナノチューブの製造方法。
  3. 前記基板として、触媒金属により形成された基板を用いることを特徴とする請求項1または2記載のカーボンナノチューブの製造方法。
  4. 前記基板として、耐熱性基板上に触媒金属からなる触媒金属層を有する基板を用いることを特徴とする請求項1または2記載のカーボンナノチューブの製造方法。
  5. 前記第2の金属層上に触媒金属からなる第3の金属層をさらに形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のカーボンナノチューブの製造方法。
  6. 前記第2の金属層の膜厚が50Å〜400Åの範囲にあることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のカーボンナノチューブの製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法により製造されたカーボンナノチューブを水電解用電極または触媒電極として備えるとともに、前記基板を集電体として備えたことを特徴とするカーボンナノチューブデバイス。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法により製造された基板上のカーボンナノチューブを分極性電極として備えるとともに、前記基板を集電体として備えたことを特徴とする電気二重層キャパシタ。
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