JP3913583B2 - カーボンナノチューブの製造方法 - Google Patents

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    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直径及び/又は層数が制御されたカーボンナノチューブを効率良く製造することができるカーボンナノチューブの製造方法、及び該製造方法により得られ、均一な直径及び/又は層数を有し、電気的特性が均一な単層又は多層のカーボンナノチューブに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、カーボンナノチューブの作成方法としては、アーク放電法、レーザー蒸発法、熱CVD法、プラズマCVD法などが知られている。前記アーク放電法及びレーザー蒸発法により得られるカーボンナノチューブには、グラフェンシートが一層のみの単層カーボンナノチューブ(SWNT:Single Wall Nanotube)と、複数のグラフェンシートからなる多層カーボンナノチューブ(MWNT:Maluti Wall Nanotube)とが存在する。
また、熱CVD法及びプラズマCVD法では、主としてMWNTが作成できる。前記SWNTは、炭素原子同士がSP2結合と呼ばれる最も強い結合により6角形状につながったグラフェンシート一枚が筒状に巻かれた構造を有し、カーボンナノチューブの直径は最小0.4nm、長さは数100μmに達する。
【0003】
前記カーボンナノチューブは、炭素原子が自己組織的に成長したナノ構造体であるため、寸法ゆらぎは極めて少ないという特長がある。また、巻き方(カイラリティ)の違いによって電気伝導度が半導体的なものから金属的なものまで、幅広く変化することも知られている。金属的な電気伝導度を持つカーボンナノチューブの場合、格子欠陥などがないと、電荷はカーボンナノチューブ内で無散乱(バリステック)伝導を示し、抵抗はその長さに依存しない量子抵抗値(6.5Ω)を示すことが知られている。
【0004】
しかしながら、アーク放電法やレーザー蒸発法で成長するSWNTは煤状で大量の不純物を含有しているため高純度化が困難であり、パターニングされた基板への選択成長は不可能である。一方、熱CVD法やプラズマCVD法ではパターニングされた基板上に選択成長が可能であり、カーボンナノチューブの触媒金属として遷移金属類(例えば、Ni、Co、Feなど)の蒸着膜、スパッタ膜、超微粒子などが用いられる。
【0005】
これらの触媒金属上に熱CVD法やプラズマCVD法によりカーボンナノチューブを成長させると、その直径は触媒金属薄膜の粒界、膜厚等に影響を受ける。このため、アニールによる触媒金属の微粒子化によりカーボンナノチューブ直径の制御を行っていたが、この方法による微粒子化プロセスにおいては触媒金属の直径が数nm程度までしか微小化できないという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、直径及び/又は層数が制御されたカーボンナノチューブを効率良く製造することができるカーボンナノチューブの製造方法、及び該製造方法により得られ、均一な直径及び/又は層数を有し、電気的特性が均一な単層又は多層のカーボンナノチューブを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。
<1> カーボンナノチューブの成長の種原料として触媒金属によってコーティングされてなるナノ炭素材料を基板上に配置し、カーボンナノチューブを前記基板に対して略垂直に選択成長させることを特徴とするカーボンナノチューブの製造方法である。前記<1>に記載のカーボンナノチューブの製造方法においては、種原料として直径が均一な、触媒金属によってコーティングされてなるナノ炭素材料を用いる。この種原料からカーボンナノチューブを成長させることにより、直径及び/又は層数の均一なカーボンナノチューブを効率良く製造することができる。該直径及び/又は層数の均一なカーボンナノチューブは電気的特性が均一であるため、電解放出型ディスプレイ、蛍光表示ランプ等の電子材料、燃料電池、リチウムイオン電池等のエネルギー材料、強化プラスチック、帯電防止材、強化プラスチック等の複合材料、ナノデバイス、走査型プローブ顕微鏡の探針、DNAチップ等のナノテクノロジー材料として幅広い分野に用いることができる。
【0008】
<2> ナノ炭素材料が基板上にパターン状に配置された前記<1>に記載のカーボンナノチューブの製造方法である。
【0009】
<3> 選択成長がCVD法により行われる前記<1>又は<2>に記載のカーボンナノチューブの製造方法である。前記<3>に記載のカーボンナノチューブの製造方法においては、CVD法を採用することで、基板上の任意の位置に該基板に対して垂直方向にカーボンナノチューブを選択成長させることができる。
【0010】
<4> ナノ炭素材料がリソグラフィーにより基板上にパターン状に配置された前記<2>に記載のカーボンナノチューブの製造方法である。
【0011】
<5> 触媒金属が、遷移金属及び遷移金属化合物の少なくともいずれかである前記<4>に記載のカーボンナノチューブの製造方法である。前記<5>に記載のカーボンナノチューブの製造方法においては、触媒金属が化学修飾又はコーティングされたナノ炭素材料の金属が繊維金属又は繊維金属化合物であると、その触媒作用により、該金属含有ナノ炭素材料を種原料としてカーボンナノチューブの成長を効率良く行うことができる。
【0012】
<6> ナノ炭素材料の直径を制御することによってカーボンナノチューブの直径を制御する前記<1>から<5>のいずれかに記載のカーボンナノチューブの製造方法である。前記<6>に記載のカーボンナノチューブの製造方法においては、種原料であるナノ炭素材料の直径を制御することにより、該種原料から成長するカーボンナノチューブの直径及び/又は層数を制御することができる。
【0013】
<7> 触媒金属によってコーティングされてなるナノ炭素材料の該触媒金属層の厚みを制御することによって多層カーボンナノチューブの層数を制御する前記<1>から<6>のいずれかに記載のカーボンナノチューブの製造方法である。前記<6>に記載のカーボンナノチューブの製造方法においては、基板上に種原料であるナノ炭素原料を周期的に配列し、この配列した種原料からカーボンナノチューブを成長させることにより、直径及び/又は層数が均一であり、かつ周期的に高精度に配列したカーボンナノチューブが得られる。
【0014】
<8> ナノ炭素材料がフラーレンである前記<1>から<7>のいずれかに記載のカーボンナノチューブの製造方法である。前記<6>に記載のカーボンナノチューブの製造方法においては、ナノ炭素材料としてフラーレンを用いる。このフラーレンはナノ炭素材料の中でも、純度が高く、直径が小さいので、均一な直径及び/層数のカーボンナノチューブを製造するのに適している。
【0015】
<9> 前記<1>から<8>のいずれかの製造方法により得られ、単層構造を有することを特徴とするカーボンナノチューブである。前記<9>に記載の単層カーボンナノチューブは、直径が均一である。このため、電気的特性も均一となる。
【0016】
<10> 前記<1>から<8>のいずれかの製造方法により得られ、多層構造を有することを特徴とするカーボンナノチューブである。前記<10>に記載の多層カーボンナノチューブは、直径及び/又は層数が均一である。このため、電気的特性も均一となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(カーボンナノチューブの製造方法)
本発明のカーボンナノチューブの製造方法においては、カーボンナノチューブの成長の種原料として触媒金属によってコーティングされてなるナノ炭素材料を用いる。本発明のカーボンナノチューブの製造方法においては、基板上にナノ炭素材料を配置し、該ナノ炭素材料を種原料としてカーボンナノチューブを前記基板に対して垂直に選択成長させる。
【0018】
−ナノ炭素材料−
前記ナノ炭素材料としては、カーボンナノチューブの成長の種原料となる限り特に制限はなく、目的に応じて公知の炭素材料の中から適宜選択することができ、例えば、フラーレン、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、天然黒鉛(鱗状黒鉛、鱗片状黒鉛、土状黒鉛など)、人工黒鉛、などが挙げられ、これらの中でも、フラーレン、カーボンブラックが好ましい。
なお、このナノ炭素材料の平均粒径は、特に制限されないが、0.4〜100nmが好ましい。
【0019】
前記フラーレンとしては、例えば、C36、C60、C70、C76、C78、C80、C82、C84などが挙げられ、これらの中でも、純度が高く均一な直径を有するものが得られ、取扱いが容易である等の点でC60が好ましい。なお、前記フラーレンは、公知の炭素電極を用いたアーク放電法などにより大量に合成することができる。
【0020】
前記ナノ炭素材料は、触媒金属を含有する化合物で化学修飾するか、又は触媒金属によって外側からコーティングして用いられることが、カーボンナノチューブの成長に該触媒金属による触媒作用を発揮し得る点で好ましい。
【0021】
前記触媒金属を含有する化合物で化学修飾する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ナノ炭素材料を、金属イオン、界面活性剤等を添加した溶液と接触させて、金属イオンをナノ炭素材料の表面に吸着、担持させる方法、などが挙げられる。
前記溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、トルエン、ベンゼン、二硫化炭素、水、などが好適に挙げられる。
前記界面活性剤としては、例えば、シクロデキストリン、レシチン、ポリビニルピロリドン、などが挙げられる。
【0022】
前記ナノ炭素材料を外側から触媒金属でコーティングする方法については、膜厚を制御することができる方法であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができ、例えば、蒸着法、スパッタリング、などが挙げられる。
この場合、ナノ炭素材料にコーティングする触媒金属層の厚みを制御すること、即ち、触媒金属層を含むナノ炭素材料の直径を制御することにより、カーボンナノチューブの直径及び/又は層数を制御することができる。
前記触媒金属層の厚み(触媒金属の量)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、1nm〜100nmである。
【0023】
また、前記ナノ炭素材料にコーティングする前記触媒金属層の厚み(即ち、触媒金属層の厚みを含むナノ炭素材料全体の直径)を制御することでカーボンナノチューブの層数を制御することができる。
例えば、前記触媒金属層の厚みが3nm以下の場合には単層のカーボンナノチューブを製造することができる。また、前記触媒金属層の厚みが10nmを超えると2層以上の多層のカーボンナノチューブを製造することができる。
【0024】
前記触媒金属としては、触媒能を有するものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、遷移金属又は遷移金属化合物が好適である。
前記遷移金属としては、例えば、Al、Ti、V,Cr、Mn、Fe、Ni、Co、Cu、Zn、Zr、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、W、Re、Os、Ir、Pt又はこれら金属元素を含む合金などが挙げられ、これらの中でも高触媒活性を有する点でFe、Co、Niが好ましい。
前記遷移金属化合物としては、前記遷移金属の酸化物、前記遷移金属のハロゲン化物、前記遷移金属の水酸化物、前記遷移金属の硫酸塩、前記遷移金属の硝酸塩、などが挙げられる。
なお、前記触媒金属の平均粒径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、通常1〜100nm程度である。
【0025】
前記基板としては、特に制限はなく通常使用されているものを用いることができ、例えば、Si基板、ガラス基板、石英基板、アルミナ基板、ポーラスシリカ基板、アルミナの陽極酸化板、などが挙げられる。
なお、カーボンナノチューブの製造の際には、基板表面を十分に清浄化することが望ましい。クリーニング方法としては、溶剤洗浄の他、コロナ処理、プラズマ処理、プラズマ灰化などの放電処理が好適に用いられる。また、いくつかのクリーニング方法を組合せて、洗浄効果を上げることもできる。
【0026】
前記種原料であるナノ炭素材料を基板上に配置する方法としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができ、例えば、種原料を含む塗布液を基板上に塗布し、リソグラフィー法によりパターニングして、基板上の任意の位置に種原料を配置することができる。また、種原料を基板上に周期的に配列することにより高密度で、しかも高精度に配列されたカーボンナノチューブを得ることもできる。
【0027】
本発明のカーボンナノチューブの製造方法において、前記基板上に配置された種原料からカーボンナノチューブを選択成長させる方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、特にCVD法(化学的気相成長法)が基板に対してカーボンナノチューブを垂直に選択成長可能である点で好ましい。
【0028】
前記CVD法(化学的気相成長法)としては、例えば、熱CVD(単にCVDとも呼ばれる)、ホットフィラメントCVD、プラズマエンハンストCVD(プラズマアシステッドCVD、プラズマCVDとも呼ばれる)、プラズマエンハンストホットフィラメントCVD、レーザーエンハンストCVD(レーザーCVDとも呼ばれる)、などが挙げられる。これらの中でも、熱CVD、プラズマCVDが好ましい。
【0029】
前記熱CVDは、フィラメント温度が500〜2000℃程度であり、フィラメントの熱により原料ガスの分解を促進するものである。
前記プラズマCVDは、プラズマの励起には通常高周波(RF)が好適に用いられるが、低周波、マイクロ波(MW)又は直流(DC)を用いることもできる。
このプラズマにより原料ガスの分解を促進するものである。高周波プラズマの出力は0.1〜1000W/cm程度である。
【0030】
前記CVD法によるカーボンナノチューブの選択成長における条件は、特に制限はなく、通常のCVD法によるカーボンナノチューブの製造方法と同様の条件を適宜採用することができる。
この場合、原料ガスの流量を制御して行うことが好ましく、該原料ガスとしては、炭素供給ガスと導入ガスとの混合ガスが好適に用いられる。
前記炭素供給ガスとしては、例えば、メタン、エチレン、アセチレン、ベンゼン、ブタン、イソプロパノール、C1016、CS、C60、などが挙げられる。
前記導入ガスとしては、水素、NH、などが挙げられる。
この場合、混合ガスの混合割合は、特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができ、例えば、炭素供給ガスとしてメタンガスを用い、導入ガスとして水素ガスを用いた場合には、流量比でメタンガス:水素ガス=1〜5:9〜5の範囲であることが好ましい。
また、真空チャンバの圧力としては、1〜10Torrであることが好ましい。
【0031】
本発明のカーボンナノチューブの製造方法の具体例としては、図1に示すように、フラーレンをメタノール、IPA、トルエン等の溶媒に分散させて。その溶液中に触媒金属を含む化合物を混入することでフラーレンにFe、Co、Ni等の触媒金属を化学修飾して種原料とする。この種原料をSi等の基板に配置し、プラズマCVD法によりカーボンナノチューブの選択成長を行う。
その結果、プラズマCVD法では前記触媒金属は先端部分に残留する。このように前記触媒金属で化学修飾されたフラーレンを用いることで、直径が均一に制御されたカーボンナノチューブを選択成長させることができる。
また、種原料であるナノ炭素材料が周期的に配列している基板を用いることにより、基板上に周期性をもって高精度かつ高密度に配列したカーボンナノチューブが得られる(図5参照)。
【0032】
また、本発明のカーボンナノチューブの製造方法では、フラーレンにコーティングする触媒金属層の厚みを制御することにより、カーボンナノチューブの直径及び多層のカーボンナノチューブの層数を制御することができる。
例えば、図4(A)に示すように、フラーレンに触媒金属を蒸着法やスパッタなどによりコーティングする。この際、コーティングする触媒金属層の厚みを3nm以下に制御したフラーレンA(種原料)を基板に配置し、プラズマCVD法によりカーボンナノチューブを成長させると、単層のカーボンナノチューブが得られる。
また、図4(B)に示すように、触媒金属層の厚みを10nmに制御したフラーレンB(種原料)を基板に配置し、プラズマCVD法によりカーボンナノチューブを成長させると、多層のカーボンナノチューブが得られる。
【0033】
(カーボンナノチューブ)
本発明のカーボンナノチューブの製造方法により得られる単層のカーボンナノチューブは、直径が均一なものであり、その直径としては0.4〜3nm程度であり、長さとして10nm〜10μm程度である。
【0034】
本発明のカーボンナノチューブの製造方法により得られる多層のカーボンナノチューブは、直径及び/又は層数が均一なものであり、その直径としては3〜100nm程度であり、長さとしては10nm〜10μm程度であり、層数としては2〜100層程度である。
【0035】
本発明のカーボンナノチューブの製造方法により得られるカーボンナノチューブは、直径及び/又は層数が均一であり、基板上に周期的に高密度かつ高精度に配列することができる。このため、電気的特性が均一となり、例えば、電解放出型ディスプレイ、蛍光表示ランプ等の電子材料、燃料電池、リチウムイオン電池等のエネルギー材料、強化プラスチック、帯電防止材、強化プラスチック等の複合材料、ナノデバイス、走査型プローブ顕微鏡の探針、DNAチップ等のナノテクノロジー材料として幅広い分野に用いることができる。
【0036】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0037】
(実施例1)
実施例1では、図1に示す方法で、触媒金属で化学修飾されたフラーレンを種原料として用いプラズマCVD法によりカーボンナノチューブを成長させた。
【0038】
まず、フラーレンを水に分散し、その溶液中にNiイオンと界面活性剤(シクロデキストリン)を添加してフラーレンにNiを化学修飾した。
【0039】
次に、Si基板(縦10mm×横10mm×厚み0.5mm)上に、Niを化学修飾したフラーレン溶液を塗布し、リソグラフィー法によりパターニングして基板上の任意の位置にNiで化学修飾されたフラーレンを配置し、プラズマCVD法によりカーボンナノチューブを成長させた。
【0040】
プラズマCVD法は、図2に示すようなプラズマCVD装置10を用いて、励起源として2.45GHzのマイクロ波電源7を用い、真空チャンバ3内に基板8を配置し、圧力2Torr、H流量/CH流量=80sccm/20sccmの条件で、直流バイアス160Vを基板8に印加し、5〜30分間成長させて行った。
【0041】
得られたカーボンナノチューブの形成状態を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察したところ、図1に示すように、基板上に配置したNiで化学修飾されたフラーレン位置に対応して単層のカーボンナノチューブが基板に対して垂直に均一な直径(3nm)で立設していることが認められた。なお、Niで化学修飾されたフラーレンは、カーボンナノチューブの先端部分に残留していた(先端成長)。
【0042】
(比較例1)
比較例1は、図3に示す従来のカーボンナノチューブの製造方法であり、この製造方法では、基板としてNi多結晶基板を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてプラズマCVD法によりカーボンナノチューブを成長させた。なお、プラズマCVD法の条件は実施例1と同様である。
【0043】
得られたカーボンナノチューブの形成状態をSEMで観察したところ、図3に示すように、Ni多結晶基板の結晶粒界の大きさに応じて高さ、直径の異なる不均一な単層のカーボンナノチューブが基板に対して垂直方向に立設していることが認められた。
【0044】
(実施例2)
実施例2では、図4に示す方法で、フラーレンにコーティングする触媒金属の膜厚を制御することにより、成長するカーボンナノチューブの直径と層数を制御した例である。
【0045】
図4(A)に示すように、フラーレンにNiをスパッタリングにより膜厚3nmにコーティングし、これをフラーレンAとした。
このフラーレンAをSi基板(縦10mm×横10mm×厚み0.5mm)上に、Niをコーティングしたフラーレン溶液を塗布し、リソグラフィー法によりパターニングして基板上の任意の位置にフラーレンAを配置した。このフラーレンAを配置した基板を用いてプラズマCVD法によりカーボンナノチューブを成長させた。なお、プラズマCVD法の条件は実施例1と同様である。
【0046】
得られたカーボンナノチューブの形成状態をSEMで観察したところ、図3(A)に示すように、基板上に配置したNiをコーティングしたフラーレン位置に対応して単層のカーボンナノチューブが基板に対して垂直に均一な直径(3nm)で選択成長していることが認められた。なお、NiをコーティングしたフラーレンAは、カーボンナノチューブの先端部分に残留した(先端成長)。
【0047】
また、図4(B)に示すように、フラーレンにNiをスパッタリングにより膜厚20nmにコーティングし、これをフラーレンBとした。
このフラーレンBをSi基板(縦10mm×横10mm×厚み0.5mm)上に、Niをコーティングしたフラーレン溶液を塗布し、リソグラフィー法によりパターニングして基板上の任意の位置にフラーレンBを配置した。このフラーレンBを配置した基板を用いてプラズマCVD法によりカーボンナノチューブを選択成長させた。なお、プラズマCVD法の条件は、実施例1と同様である。
【0048】
得られたカーボンナノチューブの形成状態をSEMで観察したところ、図3(B)に示すように、基板上に配置したNiをコーティングしたフラーレンB位置に対応して10層のカーボンナノチューブが基板に対して垂直に均一な直径(20nm)で選択成長していることが認められた。なお、NiをコーティングしたフラーレンBはカーボンナノチューブの先端部分に残留した(先端成長)。
【0049】
以上の結果から、フラーレンにコーティングする触媒金属層の厚み(即ち、フラーレンの直径)を制御することにより、該触媒金属をコーティングしたフラーレンを種原料とするカーボンナノチューブの直径を制御できることが確認できた。また、触媒金属層の厚みを厚くすることにより、単層から2層以上の多層カーボンナノチューブを得ることができ、前記触媒金属層の厚み(即ち、フラーレンの直径)を制御することにより、該触媒金属をコーティングしたフラーレンを種原料とするカーボンナノチューブの層数を制御できることが確認できた。
【0050】
(実施例3)
実施例3では、図5に示す方法で、触媒金属で化学修飾されたフラーレンを種原料として用い熱CVD法によりカーボンナノチューブを選択成長させた。
【0051】
実施例1と同様にしてフラーレンにNiを化学修飾し、このNiを化学修飾したフラーレンを、Si基板(図示せず;縦10mm×横10mm×厚み0.5mm)にリソグラフィー法で図5に示したように周期的に配置し、熱CVD法によりカーボンナノチューブを選択成長させた。
【0052】
熱CVD法は、通常使用される熱CVD装置を用いて、温度800℃、圧力2Torr、H流量/CH流量=80sccm/20sccmの条件で、直流バイアス160Vを基板に印加し、5〜30分間成長させて行った。
【0053】
得られたカーボンナノチューブの形成状態をSEMで観察したところ、図5に示すように、基板上に周期的に配置したNiで化学修飾されたフラーレン位置に対応して単層カーボンナノチューブが基板に対して垂直に均一な直径(3nm)で立設していることが認められた。なお、熱CVD法ではNiで化学修飾されたフラーレンはカーボンナノチューブの根元部分に残留した(根元成長)。
【0054】
実施例3の結果から、本発明のカーボンナノチューブの製造方法によれば、基板上の所望の位置に高精度に配列された直径及び/又は層数が均一なカーボンナノチューブを得ることができる。
【0055】
ここで、本発明の好ましい態様を付記すると、以下の通りである。
(付記1) カーボンナノチューブの成長の種原料としてナノ炭素材料を用いることを特徴とするカーボンナノチューブの製造方法。
(付記2) 基板上にナノ炭素材料を配置し、カーボンナノチューブを前記基板に対して略垂直に選択成長させる付記1に記載のカーボンナノチューブの製造方法。
(付記3) 選択成長がCVD法により行われる付記2に記載のカーボンナノチューブの製造方法。
(付記4) CVD法がプラズマCVD法及び熱CVD法から選択される付記3に記載のカーボンナノチューブの製造方法。
(付記5) ナノ炭素材料が、触媒金属を含有する化合物で化学修飾されている付記1から4のいずれかに記載のカーボンナノチューブの製造方法。
(付記6) ナノ炭素材料が、触媒金属によってコーティングされてなる付記1から4のいずれかに記載のカーボンナノチューブの製造方法。
(付記7) 触媒金属が、遷移金属及び遷移金属化合物の少なくともいずれかである付記5又は6に記載のカーボンナノチューブの製造方法。
(付記8) 遷移金属が、Fe、Co及びNiから選択される付記7に記載のカーボンナノチューブの製造方法。
(付記9) ナノ炭素材料の直径を制御することによってカーボンナノチューブの直径を制御する付記1から8のいずれかに記載のカーボンナノチューブの製造方法。
(付記10) 触媒金属によってコーティングされてなるナノ炭素材料の該触媒金属層の厚みを制御することによって多層カーボンナノチューブの層数を制御する付記1から8のいずれかに記載のカーボンナノチューブの製造方法。
(付記11) ナノ炭素材料を基板上に周期的に配列させる付記1から10のいずれかに記載のカーボンナノチューブの製造方法。
(付記12) ナノ炭素材料がフラーレンである付記1から11のいずれかに記載のカーボンナノチューブの製造方法。
(付記13) フラーレンがC60である付記12に記載のカーボンナノチューブの製造方法。
(付記14) 付記1から13のいずれかの製造方法により得られ、単層構造を有することを特徴とするカーボンナノチューブ。
(付記15) 直径が均一である付記14に記載のカーボンナノチューブ。
(付記16) 付記1から13のいずれかの製造方法により得られ、多層構造を有することを特徴とするカーボンナノチューブ。
(付記17) 直径及び層数の少なくとも一方が均一である付記16に記載のカーボンナノチューブ。
【0056】
【発明の効果】
本発明によると、直径及び/又は層数が制御されたカーボンナノチューブを効率良く製造することができるカーボンナノチューブの製造方法、及び該製造方法により得られ、均一な直径及び/又は層数を有し、電気的特性が均一な単層又は多層のカーボンナノチューブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1におけるカーボンナノチューブの製造方法の一例を段階的に示す概略説明図である。
【図2】図2は、実施例1で用いたプラズマCVD装置の一例を示す概略図である。
【図3】図3は、比較例1における従来のカーボンナノチューブの製造方法を示す概略説明図である。
【図4】図4は、実施例2におけるカーボンナノチューブの製造方法を示し、(A)は単層カーボンナノチューブの製造方法、(B)は多層カーボンナノチューブの製造方法をそれぞれ示す概略説明図である。
【図5】図5は、実施例3におけるカーボンナノチューブの製造方法を示す概略説明図である。
【符号の説明】
3 チャンバー
5 ガスボンベ
7 マイクロ波電源
8 基板
10 カーボンナノチューブ

Claims (8)

  1. カーボンナノチューブの成長の種原料として触媒金属によってコーティングされてなるナノ炭素材料を基板上に配置し、カーボンナノチューブを前記基板に対して略垂直に選択成長させることを特徴とするカーボンナノチューブの製造方法。
  2. ナノ炭素材料が基板上にパターン状に配置された請求項1に記載のカーボンナノチューブの製造方法。
  3. 選択成長がCVD法により行われる請求項1から2のいずれかに記載のカーボンナノチューブの製造方法。
  4. ナノ炭素材料がリソグラフィーにより基板上にパターン状に配置された請求項2に記載のカーボンナノチューブの製造方法。
  5. 触媒金属が、遷移金属及び遷移金属化合物の少なくともいずれかである請求項4に記載のカーボンナノチューブの製造方法。
  6. ナノ炭素材料の直径を制御することによってカーボンナノチューブの直径を制御する請求項1から5のいずれかに記載のカーボンナノチューブの製造方法。
  7. 触媒金属によってコーティングされてなるナノ炭素材料の該触媒金属層の厚みを制御することによって多層カーボンナノチューブの層数を制御する請求項1から6のいずれかに記載のカーボンナノチューブの製造方法。
  8. ナノ炭素材料がフラーレンである請求項1から7のいずれかに記載のカーボンナノチューブの製造方法。
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