JP3837247B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、モータが発生した駆動力をステアリング機構に与えて操舵補助を行う電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、モータが発生する駆動力を減速機などを介してステアリング機構に伝達することにより、操舵補助を行う電動パワーステアリング装置が用いられている。
この種の電動パワーステアリング装置では、従来からの油圧式パワーステアリング装置に比較して、モータおよび減速機などの多くの機構部品がステアリング機構に関連して設けられている。そのため、メカ系のフリクションロスが大きく、とくに低速走行時の操舵後の操舵トルクをぬき、車両のセルフアライニングトルクによりハンドルが戻る時の戻りが悪いという問題がある。
【0003】
そこで、従来では、ステアリング機構に回転角センサを取り付け、この回転角センサの出力信号に基づいて、マイクロコンピュータによって舵角を演算し、ハンドルの戻り方向にモータ電流を制御している(たとえば、特開平2−303973号公報参照)。これにより、良好なハンドル戻りを実現している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述の従来技術では、回転角センサおよびその出力信号をマイクロコンピュータに入力するためのインタフェース回路の追加が必要である。加えて、舵角の演算を要するから、マイクロコンピュータには、演算能力の高いものを適用する必要がある。したがって、戻し制御のために大幅にコストが嵩むこととなっていた。
【0005】
そこで、この発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、コストを増大させることなく良好な戻し制御を実現できる電動パワーステアリング装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、ステアリング機構に与えるべき操舵補助力を発生するモータ(4)と、このモータをPWM制御するPWM制御手段(24)と、このPWM制御手段により制御されて上記モータを駆動するモータ駆動回路(5)と、上記PWM制御手段が上記モータを制御するために設定するPWMデューティに基づいてハンドルの戻し制御を行う戻し制御手段(8,GR,GL,23)とを備え、この戻し制御手段は、基準電圧に基づいてオフセット電圧を発生するオフセット発生回路(8)が接続されたモータ電流検出回路(6)によって上記モータの電流が検出され、このモータ電流検出回路からPWMデューティに応じてオフセットされたモータ電流検出電圧が出力されることにより、このモータ電流検出電圧を用いてPWMデューティに基づくハンドル戻し制御を行うものであり、上記モータ電流検出回路は、上記モータ駆動回路と接地との間に接続されたモータ電流検出用のシャント抵抗(RS)と、このシャント抵抗の端子間電圧を検出するシャント抵抗両端電圧検出回路(61)と、このシャント抵抗両端電圧検出回路の出力に基づいて、上記モータに右方向トルクを発生させている電流成分を電圧増加方向として出力する右方向電流検出回路(62R)と、上記シャント抵抗両端電圧検出回路の出力に基づいて、上記モータに左方向トルクを発生させている電流成分を電圧減少方向として出力する左方向電流検出回路(62L)と、これら右方向電流検出回路および左方向電流検出回路の出力を加算して、上記モータに実質的に流れているモータ電流の平均値を表すモータ電流検出電圧を出力する加算部(63)とを備えていることを特徴とする電動パワーステアリング装置である。
【0007】
なお、括弧内は、後述の実施形態における対応構成要素等の参照符号を表す。以下、この項において同じである。
典型的な電動パワーステアリング装置では、モータに流れるモータ電流が検出され、このモータ電流を電流指令値と一致させるようにPWMデューティが定められる。
【0008】
電流指令値を零としておくと、PWMデューティはこの電流指令値に対応した一定の値をとるはずである。ところが、走行時のハンドルが右または左に切り込まれた状態から中立方向への戻り時には、ステアリング機構からの逆入力によってモータが回転して発電する。そのために、戻り時には、モータ停止時と同じPWMデューティでは、モータ電流が零とはならず、これを打ち消すために、PWMデューティが上記一定の値からずれた値をとる。
【0009】
そこで、この発明では、PWMデューティに応じてオフセットされたモータ電流検出電圧モータ電流検出回路から出力され、これにより、ハンドルの戻り方向および速度が間接的に検出される。そして、検出されたPWMデューティに応じてオフセットされたモータ電流検出電圧に応じて戻し制御が行われ、ハンドル戻りを改善する。
このようにして、この発明によれば、回転角センサなどを用いることなく、良好なハンドル戻りを実現できるので、コスト高となることがない。
【0011】
請求項記載の発明は、請求項記載の電動パワーステアリング装置において、上記右方向電流検出回路および左方向電流検出回路と上記加算部との間にゲート回路(GR,GL)が各々設けられており、各ゲート回路には、上記モータ駆動回路を相補的に駆動する駆動パルスが各々入力され、上記右方向電流検出回路のゲート回路は、上記モータに右方向トルクを発生させる電流を流すための駆動パルスが印加されている期間にのみ開成されるようになっており、上記左方向電流検出回路のゲート回路は、上記モータに左方向トルクを発生させる電流を流すための駆動パルスが印加されている期間にのみ開成されるようになっていることを特徴とする電動パワーステアリング装置である。
請求項記載の発明は、請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置において、上記オフセット発生回路は、上記基準電圧から接続され、オン/オフ制御されるゲート(83)と、このゲートに直列に接続された抵抗(84)と、この抵抗とともに平滑化回路を形成するコンデンサ(85)と、上記抵抗およびコンデンサの接続点に入力端子が接続された演算増幅器(OP6)とを備え、上記オン/オフ制御のデューティ比によって上記コンデンサの充電電流を制御することにより、上記オフセット電圧を可変設定することができるものであることを特徴とする電動パワーステアリング装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の電気的構成を示すブロック図である。ステアリング機構には、操舵トルクを検出するためのトルクセンサ1が付設されており、制御部2は、トルクセンサ1の出力信号と、車速を検出する車速センサ3の出力信号とに基づいて、モータ4を制御する。このモータ4が発生する駆動力が、減速機などを含む適当な駆動力伝達機構を介して、操舵補助力としてステアリング機構に伝達され、操舵補助が行われるようになっている。
【0013】
モータ4には、モータ駆動回路5からの電流が供給されるようになっている。そして、モータ4に流れるモータ電流は、モータ電流検出回路6によって検出され、モータ4の端子間電圧は、モータ端子電圧検出回路7によって検出されて、いずれも、フィードバック制御のために、制御部2に入力されるようになっている。
【0014】
制御部2は、マイクロコンピュータなどにより構成されており、このマイクロコンピュータが所定の動作プログラムに従って動作することにより、必要な機能を実現するようになっている。これにより、制御部2は、次に説明する複数の機能ブロックを実質的に有している。
すなわち、制御部2は、トルクセンサ1の出力信号の位相を進め、系を安定化させるための位相補償部21と、位相補償部21の出力などに基づいて適切な電流指令値を生成する電流指令値演算部22と、電流指令値とモータ電流検出回路6によって検出されるモータ電流値との偏差を演算する減算部23と、この減算部23の出力に基づいてPWM駆動パルスを生成するPWM生成部24とを備えている。
【0015】
電流指令値演算部22は、位相補償部21が出力するトルク値Tに対応した目標電流値Iを出力するトルク−モータ電流特性テーブル31と、位相補償部21の出力トルク値Tの時間微分値ΔTに基づいて電流補正値ΔIを出力する微分制御テーブル32と、モータ電流検出回路6およびモータ端子電圧検出回路7の各出力に基づいてモータ4の回転速度Nを検出するモータ回転検出部33と、このモータ回転検出部33が出力する回転速度Nに基づいて電流補正値Δiを出力するダンピング制御テーブル34とを含む。トルク−モータ電流特性テーブル31は、車速域ごとに異なるトルク−モータ電流特性を設定した複数のテーブルを有しており、車速センサ3の出力信号が与えられているゲイン決定部35によって、いずれか1つのテーブルが選択されるようになっている。
【0016】
トルク−モータ電流特性テーブル31は、右方向操舵に対する補助力を発生する方向のトルク(以下「右方向トルク」という。)をモータ4から発生させる場合に正の値の目標電流Iを出力し、左方向操舵に対する補助力を発生する方向のトルク(以下「左方向トルク」という。)をモータ4から発生させる場合に負の値の目標電流Iを出力する。また、位相補償部21から入力されるトルク値Tは、ハンドルに右方向操舵トルクが作用しているときに正の値をとり、ハンドルに左方向操舵トルクが作用しているときに負の値をとる。そして、目標電流値Iは、一定の範囲内において、トルク値Tに対して目標電流値Iが単調に増加するように定められている。
【0017】
微分制御テーブル32は、モータ4およびこれに関連した機構部品の慣性に起因する応答遅れを改善するためのものである。すなわち、急操舵が行われることによりトルク値Tの時間微分値ΔTの絶対値が大きな値をとるときには、それに応じて絶対値の大きな電流補正値ΔIが生成される。この電流補正値ΔIは、加算部36において、トルク−モータ電流特性テーブル31が出力する目標電流値Iに加算され、これにより、応答性改善のための補正が施された目標電流値I+ΔIが得られる。
【0018】
ダンピング制御テーブル34は、モータ4の慣性モーメントの影響を電流指令値に加味するためのものである。すなわち、モータ4が回転状態にあるとき、その回転方向と同方向のトルクをモータ4から発生させるには、モータ4が停止状態のときに比較して絶対値の小さな電流指令値が適切である。一方、モータ4が回転状態にあるときに、その回転方向と逆方向のトルクをモータ4から発生させるためには、モータ4を速やかに停止状態に導かなければならないから、モータ4が停止状態のときよりも絶対値の大きな電流指令値が適値となる。
【0019】
そこで、ダンピング制御テーブル34は、一定範囲内で、モータ4の回転速度Nに比例した電流補正値Δiを生成する。ただし、モータ回転検出部33が出力する回転速度Nは、モータ4の右方向回転に対しては正の値をとり、モータ4の左方向回転に対しては負の値をとる。
また、ダンピング制御テーブル34は、車速域ごとに異なるテーブルを有しており、いずれかのテーブルが、車速センサ3によって検出された車速に基づいて、ゲイン決定部35により選択されるようになっている。
【0020】
ダンピング制御テーブル34が出力する電流補正値Δiは、減算部37によって、目標電流値I+ΔIから減算される。これにより、モータ4の慣性モーメントを考慮して補正した目標電流値I+ΔI−Δiが得られ、これが電流指令値とされる。
モータ電流検出回路6には、オフセット発生回路8からオフセット電圧が供給されている。これにより、モータ電流検出回路6は、PWMデューティに応じてオフセットされたモータ電流検出値を出力する。
【0021】
図2は、モータ駆動回路5およびモータ電流検出回路6に関連する構成を示す電気回路図である。モータ駆動回路5は、車両に搭載されたバッテリ(電圧+B)に、パワートランジスタTR1,TR2の直列回路と、パワートランジスタTR3,TR4の直列回路とを並列に接続したブリッジ回路からなる。パワートランジスタTR1,TR2の接続点と、パワートランジスタTR3,TR4の接続点とに、モータ4の両端子が接続されている。PWM生成部24が発生するPWM駆動パルスは、バッファ51を介して、一対のパワートランジスタTR1,TR4のゲートに入力されている。また、PWM駆動パルスは、反転部52に入力されて反転PWM駆動パルスに変換され、この反転PWM駆動パルスは、他の一対のパワートランジスタTR2,TR3のゲートに入力されるようになっている。これにより、パワートランジスタTR1,TR4の対と、パワートランジスタTR2,TR3の対とは、交互に導通/遮断することになり、これに応じて、モータ4に印加される電圧の方向は交互に切り替わるようになっている。
【0022】
PWM生成部24は、モータ4に流れるモータ電流を零にすべきときには、PWMデューティが50パーセントのPWM駆動パルスを生成する。そして、モータ4に右方向トルクを発生させるべきときには、PWMデューティを50パーセントよりも大きく設定し、モータ4に左方向トルクを発生させるべきときには、PWMデューティを50パーセントよりも小さく設定する。
【0023】
図2に示されているように、モータ電流検出回路6は、モータ駆動回路5と接地との間に接続されたモータ電流検出用のシャント抵抗RSを備えている。このシャント抵抗RSの端子間電圧を検出することにより、シャント抵抗RSを流れる電流値を知ることができる。
モータ電流検出回路6は、さらに、シャント抵抗RSの端子間電圧を検出するシャント抵抗両端電圧検出回路61と、このシャント抵抗両端電圧検出回路61の出力などに基づいて、モータ4に右方向トルクを発生させている電流成分(トランジスタTR1,TR4の導通によってモータ4に流れる電流)を電圧増加方向として出力する右方向電流検出回路62Rと、モータ4に左方向トルクを発生させている電流成分(トランジスタTR2,TR3の導通によってモータ4に流れる電流)を電圧減少方向として出力する左方向電流検出回路62Lと、これら右方向電流検出回路62Rおよび左方向電流検出回路62Lの出力を加算して、モータ4に実質的に流れているモータ電流の平均値を表すモータ電流検出電圧VSを出力する加算部63とを備えている。
【0024】
加算部63が出力するモータ電流検出電圧VSは、図3に示すように、モータ4に流れる電流の平均値が、右方向トルクを発生する方向のときに基準電圧Vrより増加し、左方向トルクを発生する方向のときに基準電圧Vrより減少する、モータ電流平均値に比例した値となる。
制御部2は、下記第(1) 式に従ってモータ電流検出値ISを求め、減算部23に入力する。このモータ電流検出値ISは、モータ4の発生トルクの方向に対応した符号付きの値となる。
【0025】
【数1】
Figure 0003837247
【0026】
シャント抵抗両端電圧検出回路61は、演算増幅器OP1を備えており、この演算増幅器OP1の反転入力端子には、シャント抵抗RSのモータ駆動回路5側の端子の電圧が抵抗R1を介して入力されている。また、演算増幅器OP1の非反転入力端子には、シャント抵抗RSの接地側の端子の電圧が抵抗R2を介して入力されているとともに、抵抗R4を介して基準電圧Vrが与えられている。そして、演算増幅器OP1の出力端子とその反転入力端子との間には、抵抗R3が接続されており、これにより、シャント抵抗RSを流れる電流iに応じてリニアに変動する出力信号を出力する差動増幅回路が形成されている。
【0027】
右方向電流検出回路62Rは、演算増幅器OP2を備え、その非反転入力端子には、シャント抵抗両端電圧検出回路61の出力信号が入力されており、その反転入力端子には出力端子からの信号が帰還されていて、正相増幅回路が形成されている。そして、演算増幅器OP2の出力信号は、ゲート回路GRを介して、加算部63に入力されている。
【0028】
左方向電流検出回路62Lは、演算増幅器OP3を備え、その反転入力端子に、シャント抵抗両端電圧検出回路61の出力信号が抵抗R6を介して入力されており、その非反転入力端子には、基準電圧Vrが与えられている。そして、演算増幅器OP3の出力信号は、抵抗R5を介して、反転入力端子に帰還されている。抵抗R5,R6は、たとえば、等しい抵抗値を有しており、これにより、反転増幅回路が形成されている。演算増幅器OP3の出力信号は、ゲート回路GLを介して、加算部63に入力されている。
【0029】
ゲート回路GRには、右方向電流を流すための駆動パルスを出力するバッファ51からの駆動パルスが入力されている。また、ゲート回路GLには、左方向電流を流すための駆動パルスを出力する反転部52の出力信号が入力されている。これにより、ゲート回路GRは、モータ4に右方向電流を流すための駆動パルスが印加されている期間にのみ開成され、ゲート回路GLは、モータ4に左方向電流を流すための駆動パルスが印加されている期間にのみ開成される。バッファ51が出力するPWM駆動パルスのPWMデューティと、反転部52が出力する反転PWM駆動パルスのPWMデューティとは、いわば相補的な関係にあり、両者の加算結果は100パーセントとなる。
【0030】
加算部63は、右方向電流検出回路62Rおよび左方向電流検出回路62Lの出力信号が与えられる抵抗R7と、この抵抗R7を介する電流により充電されるコンデンサC1とを有する平滑化回路を含む。この平滑化回路の出力信号は、正相増幅器を形成している演算増幅器OP4を介して、モータ電流検出電圧VSとして出力される。
【0031】
加算部63では、右方向電流検出回路62Rの出力信号と左方向電流検出回路62Lの出力信号とが加算され、その出力は、モータ4に実質的に流れている電流値を表すことになる。
すなわち、図4(a) に示すように、モータ4に交互に電圧が印加されて図4(b) に示すモータ電流が流れているとき、シャント抵抗RSの端子間電圧は、図4(c) のようにシャント抵抗RSに流れる電流値を表すが、ゲート回路GR,GLの出力の合成結果は図4(d) のようにモータ電流の変化を忠実に表す。そして、これを、平滑化することにより、図4(e) のようにモータ電流の平均値を表す電圧値が得られる。
【0032】
図2に最も良く表されているように、シャント抵抗両端電圧検出回路61には、オフセット発生回路8が接続されている。このオフセット発生回路8は、たとえば、基準電圧Vrが与えられた半固定可変抵抗器66と、正相増幅器を形成している演算増幅器OP5とからなり、半固定可変抵抗器66によって基準電圧Vrを分圧して発生される電圧αVr(0<α<1)が、演算増幅器OP1の反転入力端子に抵抗Rofを介して与えられている。
【0033】
抵抗R1,R2,R3,R4の抵抗値は、たとえば、全て等しく設定される。この場合、オフセット発生回路8がなければ、演算増幅器OP3の出力電圧は、Vr+RS×IM (ただし、RSはシャント抵抗RSの抵抗値、IM はモータ電流の平均値。)と表される。
これに対して、たとえば、抵抗Rofの抵抗値を抵抗R1〜R4と等しく設定した場合、オフセット発生回路8の発生電圧αVrを下記第(2) 式のとおりに設定すると、演算増幅器OP1の出力電圧は、Vr−RS×IM +Xとなり、X(ボルト)のオフセットが与えられる。
【0034】
【数2】
Figure 0003837247
【0035】
この場合、右方向電流検出回路62Rの演算増幅器OP2の出力電圧のオフセットは+Xとなり、左方向電流検出回路62Lの演算増幅器OP3の出力電圧のオフセットは−Xとなる。
したがって、モータ電流が0アンペアのときのPWM生成部24におけるPWMデューティが50パーセントであれば、加算部63が出力するモータ電流検出電圧VSは、次のとおりとなる。
【0036】
Figure 0003837247
もしも、モータ電流が0アンペアのときのPWM生成部24におけるPWMデューティが70パーセントであれば、モータ電流検出電圧VSは、次のとおりとなる。
Figure 0003837247
【0037】
また、モータ電流が0アンペアのときのPWM生成部24におけるPWMデューティが20パーセントであれば、モータ電流検出電圧VSは、次のとおりとなる。
Figure 0003837247
【0038】
このようにして、PWMデューティの変化によりモータ電流検出電圧VSのオフセットが変化する。
次に、操舵トルクが0N・mの近傍、すなわち、電流指令値演算部22が生成する電流指令値が零である場合の動作について考察する。
【0039】
モータ4の回転停止に対応するPWMデューティは、図5(a) に示すように、50パーセントである。このとき、モータ4に実質的に流れる電流は0アンペアとなり、モータ電流検出回路6が出力するモータ電流検出電圧VSは、Vrとなって、オフセットXの寄与はない。よって、モータ電流検出値ISは、0アンペアとなる。
【0040】
たとえば、走行時ハンドルが右方向に切られている状態から操舵トルクをぬき、セルフアライニングトルクにより中立方向へ戻ろうとしているとき、電流指令値演算部22は、電流指令値を0アンペアとする。しかし、モータ4は左方向へ回されるため、モータ4が発電電圧を発生し、デューティが50パーセントでは、右アシスト方向電流が増加(左アシスト方向電流が減少)する。電流指示値とモータ電流を一致させようとするフィードバック制御の作用により、この電流を打ち消すため右アシスト電流を減少(左アシスト電流を増加)させる方向、すなわちPWMデューティ減少方向にデューティが変化する。この場合のPWMデューティの値は、モータ4の発電電圧、すなわち、回転速度に依存することになるから、結局、戻し操舵の方向および速さに対応したPWMデューティが設定されることになる。
【0041】
たとえば、PWMデューティが30パーセントの場合におけるオフセットXのモータ電流検出電圧VSに対する寄与は、次式で表される。
0.3 ×X +0.7 ×(-X)=−0.4X ・・・・・・(6)
すなわち、モータ電流検出値ISは、PWMデューティに対応して、−0.4X(ボルト)の分だけオフセットされることになる。そこで、オフセット値Xが負の適当な値となるように、オフセット発生回路8の半固定可変抵抗器66を調整しておけば、モータ電流検出値ISを右方向側(正の側)にオフセットすることができる。これにより、モータ電流検出値ISに基づくフィードバック制御によって、PWMデューティは、左方向トルクを発生させるための小さな値に設定されるから、モータ4は、左方向トルクを発生し、戻りが補助される。
【0042】
具体例として、オフセットXが−40mVに設定されており、操舵トルクが0N・m近傍、すなわち、電流指令値が零とされている場合を想定する。そして、右方向にハンドルが切られている状態からハンドルが戻ろうとして、PWMデューティが30パーセントになったものと仮定する。また、モータ電流検出回路6のゲインgが、モータ電流50アンペア当たり1ボルトであると仮定する。
【0043】
この場合に、モータ電流検出値ISに対するオフセットXの寄与は、次式で与えられる。
Figure 0003837247
すなわち、モータ電流検出値ISは、モータ4が回転していない場合に比較して、0.4A分だけ多くオフセットされる。すなわち、右回転方向にオフセットされる。
【0044】
これに応じて、PWMデューティは、モータ電流を−0.4Aだけオフセットするように設定されるから、モータ4は、左方向トルクを発生し、これより、戻りが助勢される。
左側にハンドルが切られた状態から中立方向に戻ろうとしているときには、上述の場合とは逆に、モータ4の発電電圧の影響でPWMデューティが増加する。すなわち、図5(c) に示すように、PWMデューティは50パーセントよりも大きな値をとる。このPWMデューティに応じたオフセットXの寄与により、モータ電流検出値ISが少なくオフセットされることになる。すなわち、左方向側(負の側)にオフセットされる。これに応じて、PWMデューティは、モータ電流の右方向にオフセットされるから、モータ4は、右方向トルクを発生する。こうして、戻りが助勢される。
【0045】
以上のようにこの実施形態によれば、ハンドル戻り時におけるモータ4の発電電圧に起因してPWMデューティが変動すると、それに応じてモータ電流値ISがオフセットされるようになっている。そして、このモータ電流値ISのオフセットにより、戻り時に戻りが助勢されるようになっている。これにより、回転角センサやそのためのインタフェース回路などの高価な構成を要することなく、良好な戻りが実現される。しかも、制御部2を構成すべき、マイクロコンピュータは、回転角演算処理を行う必要がないので、さほど高性能のものである必要がない。これによっても、低コスト化を図ることができる。
【0046】
図6は、オフセット発生回路8に代えて用いることができるオフセット発生回路80の構成を示す電気回路図である。このオフセット発生回路80は、基準電圧Vrを分圧する抵抗81,82と、この抵抗81,82の分圧点に接続されたゲート83と、このゲート83に直列に接続された抵抗84と、この抵抗84とともに平滑化回路を形成するコンデンサ85とを備えている。抵抗84およびコンデンサ85の接続点は、演算増幅器OP6の非反転入力端子に接続され、演算増幅器OP6の出力は、抵抗Rof(図2参照)に接続される。
【0047】
ゲート83は、制御部2からの制御信号によって高速にオン/オフされる。このオン/オフのデューティ比によって、コンデンサ85の充電電流を制御できるから、オフセット発生回路80が発生するオフセット電圧を可変設定することができる。
また、ゲート83をオフ状態に制御すれば、オフセット発生回路80を、モータ電流検出回路6から切り離すことができる。
【0048】
この構成のオフセット発生回路80を採用することにより、たとえば、車種ごとに異なるオフセットXを容易に設定することができる。また、車速センサ3(図1参照)の出力信号に応じて制御部2からの制御信号のデューティ比を可変設定すれば、車速に応じてオフセットXを可変設定できる。これにより、高速走行時ほど戻り時の助勢力を小さくするなど、より適切な戻し制御を実現できる。
【0049】
図7は、参考例に係る電動パワーステアリング装置の電気的構成を示すブロック図である。この図7において上述の図1に示された各部と同等の機能を有する部分には、図1の場合と同一の参照符号を付して示す。この参考例では、オフセット発生回路は設けられておらず、PWM生成部24が発生するPWM駆動パルスのPWMデューティを検出するPWMデューティ検出部71と、このPWMデューティ検出部71によって検出されたPWMデューティに応じて、電流指令値を補正するための補正値Cを生成する戻し制御部72と、この戻し制御部72が生成する補正値Cを電流指令値から減算するための減算回路73とが備えられている。
【0050】
戻し制御部72は、操舵トルクが0N・m近傍、すなわち、電流指令値が0アンペアのときに、PWMデューティ検出部71によって検出されたPWMデューティが50パーセントよりも小さいときには、ハンドルが右方向に切られている状態から中立方向への戻り時と判断し、PWMデューティに応じた正の補正値Cを設定する。これにより、電流指令値が減少補正されるから、モータ4には左方向トルクを発生する電流が与えられる。
【0051】
一方、戻し制御部72は、操舵トルクが0N・m近傍、すなわち、電流指令値が0アンペアのときに、PWMデューティが50パーセントよりも大きいときには、ハンドルが左方向に切られている状態から中立方向への戻り時と判断し、PWMデューティに応じた負の補正値Cを設定する。これにより、電流指令値が増加補正されるから、モータ4には、右方向トルクを発生する電流が与えられる。
【0052】
このようにして、この参考例においても、PWMデューティの値に応じて、ハンドル戻り方向が検出され、それに応じた助勢が行われるので、ハンドル戻りを改善することができる。そして、回転角センサやこれに関連したインタフェース回路が不要であるので、コストの削減を図ることができる。
【0053】
なお、上述の参考例において、補正値Cを、PWMデューティだけでなく、車速センサ3によって検出される車速をも加味して定めるようにしてもよい。これにより、車速に応じた最適なハンドル戻し制御を行える。
【0054】
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】モータ駆動回路およびモータ電流検出回路に関連する構成を示す電気回路図である。
【図3】モータ電流検出電圧とモータ電流検出値との関係を示す特性図である。
【図4】モータ電流検出回路等の各部の信号波形を示す波形図である。
【図5】電流指令値が0アンペアのときのPWM駆動パルスを例示した波形図である。
【図6】オフセットの可変設定が可能なオフセット発生回路の構成例を示す電気回路図である。
【図7】 参考例に係る電動パワーステアリング装置の電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 制御部
3 車速センサ
4 モータ
5 モータ駆動回路
6 モータ電流検出回路
8 オフセット発生回路
22 電流指令値演算部
23 減算部
24 PWM生成部
80 オフセット発生回路
71 PWMデューティ検出部
72 戻し制御部
73 減算回路

Claims (3)

  1. ステアリング機構に与えるべき操舵補助力を発生するモータと、
    このモータをPWM制御するPWM制御手段と、
    このPWM制御手段により制御されて上記モータを駆動するモータ駆動回路と、
    上記PWM制御手段が上記モータを制御するために設定するPWMデューティに基づいてハンドルの戻し制御を行う戻し制御手段とを備え、
    この戻し制御手段は、基準電圧に基づいてオフセット電圧を発生するオフセット発生回路が接続されたモータ電流検出回路によって上記モータの電流が検出され、このモータ電流検出回路からPWMデューティに応じてオフセットされたモータ電流検出電圧が出力されることにより、このモータ電流検出電圧を用いてPWMデューティに基づくハンドル戻し制御を行うものであり、
    上記モータ電流検出回路は、
    上記モータ駆動回路と接地との間に接続されたモータ電流検出用のシャント抵抗と、
    このシャント抵抗の端子間電圧を検出するシャント抵抗両端電圧検出回路と、
    このシャント抵抗両端電圧検出回路の出力に基づいて、上記モータに右方向トルクを発生させている電流成分を電圧増加方向として出力する右方向電流検出回路と、
    上記シャント抵抗両端電圧検出回路の出力に基づいて、上記モータに左方向トルクを発生させている電流成分を電圧減少方向として出力する左方向電流検出回路と、
    これら右方向電流検出回路および左方向電流検出回路の出力を加算して、上記モータに実質的に流れているモータ電流の平均値を表すモータ電流検出電圧を出力する加算部とを備えている
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項記載の電動パワーステアリング装置において、
    上記右方向電流検出回路および左方向電流検出回路と上記加算部との間にゲート回路が各々設けられており、
    各ゲート回路には、上記モータ駆動回路を相補的に駆動する駆動パルスが各々入力され、
    上記右方向電流検出回路のゲート回路は、上記モータに右方向トルクを発生させる電流を流すための駆動パルスが印加されている期間にのみ開成されるようになっており、
    上記左方向電流検出回路のゲート回路は、上記モータに左方向トルクを発生させる電流を流すための駆動パルスが印加されている期間にのみ開成されるようになっている
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. 請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置において、
    上記オフセット発生回路は、
    上記基準電圧から接続され、オン/オフ制御されるゲートと、
    このゲートに直列に接続された抵抗と、
    この抵抗とともに平滑化回路を形成するコンデンサと、
    上記抵抗およびコンデンサの接続点に入力端子が接続された演算増幅器とを備え、
    上記オン/オフ制御のデューティ比によって上記コンデンサの充電電流を制御することにより、上記オフセット電圧を可変設定することができるものである
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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