JP3837236B2 - キーボード一体型情報機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ内部の回路から発生する熱を外部へ放出することができるキーボード一体型情報機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は、従来のキーボード一体型情報機器(ノート型のコンピュータ等)に組込まれて使用されるキーボード装置のキー30を示す断面図である。
前記キーボード装置のキー30は、キートップ31、支持部材38、ベース基板39、付勢部材8および押圧部材9が組み合わされ、前記組み合わせによるキー30が複数配列されて形成されている。
【0003】
前記キートップ31には、裏面にキートップ31を支持する支持部材38が設けられている。この支持部材38は、2つの支持部35a,35bが組み合わされてパンタグラフ状に形成されている。
また支持部35a,35bの上側の先端には側方へ円柱状の突起36a,36bが形成され、前記突起36aは前記キートップ31の裏面に形成された支持部32aと回動可能に連結され、前記突起36bは前記キートップ31の裏面に形成された支持部32bにスライド可能に掛止されている。
【0004】
また支持部35a,35bの下側の先端には側方へ円柱状の突起37a,37bが形成され、前記突起37aは前記ベース基板39上に形成された支持部33aと回動可能に連結され、前記突起37bは前記ベース基板39上に形成された支持部33bにスライド可能に掛止されている。
【0005】
前記キートップ31の裏面中央には半円状の押圧部材9が一体に形成され、且つ前記ベース基板39上の前記押圧部材9が対向する位置に付勢部材8が設けられている。前記付勢部材8はゴムなどの弾性体で形成されて、前記押圧部材9を常に上方へ付勢しており、手でキートップ31が押し下げられ、そして手が離れたときには前記付勢部材8の付勢力により上方へ押し戻されるようになっている。
【0006】
また図示していないが、ベース基板39には、フィルム状のスイッチ素子が配設され、キートップ31が押し下げられると付勢部材8が変形し、付勢部材8内に形成された突起(図示せず)がスイッチ素子を押圧し、各キー30毎に決められている信号がホストコンピュータ側に送られて処理される。
【0007】
上記のようにして形成されたキー30を用いたキーボード装置は、例えばノートタイプのコンピュータに装着されて使用されるが、近年のノートタイプのコンピュータ等にあっては、処理能力の向上に伴い、コンピュータ本体に内蔵されたCPU等をはじめとする電子部品の熱源Qからの発熱量が増大する傾向にある。
【0008】
そこで、上記のような熱源Qからの発熱を抑えるため、(イ)コンピュータ本体に放熱用のファンを内蔵して熱風を外部へ排気するという強制的に空冷する方法、(ロ)ヒートパイプなどの熱伝導体により熱源Qからコンピュータ本体の筐体に熱を伝達し、筐体から自然放熱させる方法、(ハ)上記(イ)と(ロ)を併用する方法、等が採用されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のキーボード装置を用いた放熱構造では、以下に示す問題があった。
すなわち、強制的に空冷する上記(イ)の方法においては、ノートタイプのような携帯用コンピュータの分野では屋外等の外部から電源を確保できない場所で使用する場合電源として搭載するバッテリの持続時間がコンピュータの性能にとって重要となり、放熱用ファンを用いるとファンを駆動するために余計な電力を消費してしまうため、バッテリの持続時間が低下してしまう。またコンピュータ本体の筐体内に放熱用ファンを内蔵するとそのためのスペースが必要となり、コンピュータ本体を小型化するには適さなくなると共に、放熱用ファンの駆動音が発生して操作者に不快感を与えるなどの問題があった。
【0010】
また自然放熱を利用した上記(ロ)の方法においては、コンピュータ本体の筐体から自然放熱させることから、例えばコンピュータ本体を木製の机等の熱伝導率の低い物体の上に置くと放熱効果が低減し、十分に放熱することができないという問題があった。
その他の放熱構造としては、コンピュータ本体や蓋の筐体に給気孔、排気孔を設け、これらの筐体内に外気を導入することによって内部を冷却するという方法も提案されている。しなしながら、この場合も給気孔や排気孔は限られた大きさであり、十分な放熱効果が得られるとは言い難かった。
【0011】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、余計な電力を消費することなく、簡単な構成で信頼性が高く且つ高効率な放熱を行なうことができるキーボード装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、情報機器本体に設けられ、複数個配列されたキートップと、前記キートップを上下動可能に支持する支持部材と、前記キートップを上方へ付勢する付勢部材と、キートップにより操作されるスイッチ素子と、その表面側に前記支持部材とスイッチ素子とが取り付けられたベース基板と、前記ベース基板の表面側に設けられて前記情報機器本体の内部に設けられた熱源から発せられた熱を導く熱伝達部材と、を有するキーボード一体型情報機器において、
前記ベース基板には、板厚方向に貫通する挿通口が形成され、前記熱伝達部材には前記熱源方向へ折り曲げられた底部が形成されており、前記底部が前記挿通口を介して前記熱源に接触していることを特徴とするものである。
【0013】
この場合、熱伝達部材として例えばベース基板に熱伝導性の良好な薄板を積層し、前記薄板と熱源とを接触させて熱源からの熱をベース基板の表面側へ伝え、さらに熱伝達部材の放熱部に山型の突起をキートップ方向へ突設する。これにより熱源からの熱の対流が発生して上昇し、キーとキーとの間の間隙から熱風が外部へ放出されることにより、機器本体が冷却される。またキートップを押し下げた場合にもキートップとベース基板との間に生じた圧力により熱が上昇して外部へ放出されることにより、機器本体が冷却される。
【0015】
さらには熱源から生じて上昇した熱が貫通孔を通って外部へ放出される。またキートップの裏面に形成されている凹部に保持されている熱も貫通孔を通って外部へと放出される。さらにキートップを押し下げた場合には、キートップとベース基板との間に生じた圧力により熱が外部へ逃げようとするがこの場合も貫通孔を通って外部へ放出される。このようにして機器本体が冷却される。
また前記熱伝達部材には前記キートップ方向へ突出する突起が形成されており、前記キートップには前記突起に対向する部分に貫通孔が形成されていることを特徴とするものである。
【0016】
上記手段によれば、熱伝達部材を有し、且つ前記と同様な突起と貫通孔の両方を形成することにより、さらに熱を効率良く外部へ放出することができるようになる。よって熱源からの発熱量が大きい場合には効果的であり、冷却効果を高めることができる。
上記手段として山型の突起を設けた場合、前記突起が前記貫通孔と対向する位置にあることにより、熱をより効率的に外部へ放出することができる。
【0017】
また本発明は、前記熱伝達部材が、金属製のベース基板であり、このベース基板に一体に形成された脚部が前記熱源に接触していることが好ましい。
上記手段によれば、金属製のベース基板を放熱手段として形成し、このベース基板を熱源に接触させることにより、熱源からの熱をベース基板の表面側に導くことができる。
さらに、前記ベース基板には、上面から見たときにコ字状の切り込み部が形成されていることを特徴とするものである。
また、前記熱伝達部材又はベース基板に、冷却用ヒートパイプが設けられていることが好ましい。
上記手段により、熱源で発生した熱を均一に拡散することができ、一部分が高熱になり周辺の回路などに不具合を生じさせることがなくなるとともに放熱機能も持たせることができる。
【0018】
以上のようにして形成されたキーボード一体型情報機器は、シンプルな構成で熱源からの熱を効率良く外部へ排出することができる。よって機器本体特に携帯型コンピュータの処理能力の向上に伴って発生する発熱量の増大に対しても、電力を用いた冷却方法ではないためバッテリ駆動させた場合でも駆動時間を短縮させることがない。
また木製の机などの熱伝導率の低い場所に置いた場合でも放熱効果が低減することはない。
さらに、機器本体の薄型化に伴うキーボード一体型情報機器の薄型化および処理能力向上に伴う発熱量の増大によりキートップ自体が熱を持ち、操作者に不快感を与えるといったことが防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のキーボード一体型情報機器を図面を参照して説明する。
図1は本発明のキーボード一体型情報機器におけるキーを示す一部省略断面図、図2は本発明の第2の形態のキーボード一体型情報機器におけるキーを示す一部省略断面図、図3は本発明の第3の形態のキーボード一体型情報機器におけるキーを示す一部省略断面図、図4ないし図8は放熱手段としての冷却用ヒートパイプを示す図である。
【0020】
図1に示すキー1は、ベース基板3上にキートップ2が設けられている。なお図示していないがキー1に設けられる支持部材38、付勢部材8、押圧部材9などは図9で示したものと同様に形成することができる。また支持部材38の取付位置については適宜変更することができる。また図2および図3の他の実施の形態についても同様である。
【0021】
これによりキートップ2が上下動可能に支持され、キートップ2が指で操作して押し下げられた場合には押圧部材9が付勢部材8を圧縮するが、このとき押圧部材9が付勢部材8の付勢力に抗して押圧される。またキートップ2から指を離した場合には付勢部材8の付勢力によってキートップ2が上方へ押し上げられ、元の状態に復帰する。
【0022】
図1に示すように本発明のキーボード一体型情報機器は、例えばノートタイプのコンピュータに組込まれて使用されるが、このとき情報機器本体のキーボード装置の下側には熱源Qが位置している。この熱源Qは、大型のIC、電源回路、各種記録再生機構などである。
【0023】
図1で示されるキートップ2は、上面部2aがほぼ平坦な矩形状の部材で形成され、その周囲に下方へ延びるスカート部2bが一体に形成されている。またスカート部2bは、ベース基板3に対して垂直方向に貫通孔2c,2cが形成されている。この場合の貫通孔2c,2cの形状は、円形状または矩形状など種々変更することができる。また貫通孔2c,2cの形成位置は、キートップ2の前記スカート部よりも内側の上面部2aであってもよい。
【0024】
ベース基板3の表面側には、放熱手段として熱伝導性のよい熱伝達部材4が設けられている。この熱伝達部材4は、1〜2mm程度の厚さで且つ熱伝導率のよいアルミ材、銅材、金属板にアルミ箔を形成したものなど適宜選択することができる。
【0025】
図1に示すように、ベース基板3には挿通口3a,3aが形成され、この挿通口3a,3a内に、前記熱伝達部材4が溝状に折り曲げられ、前記挿通口3a,3aに嵌め込まれている。この溝状の底部5,5と熱源Qとが接触するように形成されている。また熱伝達部材4は、キートップ2に形成された貫通孔2c,2cに対向する位置に断面が山型の突起3b,3bが突設されている。
【0026】
前記熱伝達部材4としては、上記の他にグラファイトシートやヒートパイプを使用してもよい。このような部材としては、例えば図4ないし図8で示されるものを使用することができる。
図4は、冷却用ヒートパイプHの第1の実施の形態であり、冷却液を内蔵した一本のパイプ50aを並列にし、両端に空洞の筒部51を一体に設け、各パイプ50aと筒部51とが貫通構造となっている。
図5は、冷却用ヒートパイプHの第2の実施の形態であり、冷却液を内蔵した一本のパイプ50bをジグザグ状に蛇行させたものである。
図6は、冷却用ヒートパイプHの第3の実施の形態であり、冷却液を内蔵したパイプ50cを櫛形に形成したものである。
図7は、冷却用ヒートパイプHの第4の実施の形態であり、図4ないし図6に示すパイプ50(50a〜50c)の上下部に平板52を固定したものである。なおこの平板52は、上下部のいずれか一方に設けてもよい。
図8は、熱伝達部材4に冷却用ヒートパイプHを一体に形成したもので、熱伝達部材4にパイプ53の空洞が引き抜き加工や空洞に高圧を加えて空洞を広げる等により一体に形成されたものである。
【0027】
図1に示すベース基板3は、金属基板、ガラスエポキシ基板などで形成することができる。またベース基板3の表面側には、それぞれのキーに対向するようにスイッチ素子がパターン形成されたフィルム状のスイッチが設けられている。この場合、付勢部材8の変形によりスイッチ素子のスイッチをオンにしなければならないため、熱伝達部材4には付勢部材8が挿通可能な孔などが形成される。
上記のように形成することにより、キートップ2を押し下げたときに付勢部材8が押圧されて縮み、付勢部材8内に形成された突起(図示せず)がスイッチ素子を押圧することでスイッチがオンになり、それぞれのキーが有する固有の信号がホスト側に送られて処理される。
【0028】
上記のように形成されたキーボード一体型情報機器は、熱源Qから発生した熱が熱伝達部材4の底部5,5を伝わり、ベース基板3の表面側へ導かれる。またこのとき熱伝達部材4により熱が均一に拡散する。ここでキートップ2を指で押し下げることによりキートップ2と熱伝達部材4との間の圧力が増し、熱が外部へ逃げようとする。このとき突起3b,3bにより対流が発生して熱が突起3b,3bを伝って上昇し、突起3b,3bの上方に位置しているキートップ2の貫通孔2c,2c内を通って外部へ熱が放出される(図1中S1,S2)。
またキーを押し下げるという操作を行なっていない場合でも、キートップ2裏面の凹部41まで上昇して保持された熱は凹部41に溜まらずに貫通孔2c,2cを通って外部へ放出される。
【0029】
またキー1と隣り合うキーとの間に形成されている隙間40,40からも一部の熱を逃がすことができる。したがって、キートップ2に貫通孔2c,2cが形成されていない場合であっても、キートップ2の押圧時の移動力により、前記突起3b、3bとキートップ2の下面との間から前記隙間40,40に向けて熱を排出させることができる。
【0030】
図2は、本発明の他の形態のキーボード一体型情報機器にかかるキー10である。このときのキートップ2は、前記したキー1と同様の形状で形成され、貫通孔2c,2cも同様な位置に形成されている。
図2に示すように、キー10はべース基板13を有し、前記ベース基板13は、アルミなどの金属板により形成することができる。またベース基板13には貫通孔2c,2cと対向する部分にキートップ2方向へ突出した突起13a,13aが形成されている。この突起13a,13aはベース基板13の成形時に圧痕成形等で形成することができる。この形態では、ベース基板13自体が放熱手段として使用されている。
また前記ベース基板13は、熱源Q側へ脚部15,15が一体に突設され、熱源Qと接触する位置まで延びている。
【0031】
上記のように形成した場合も、図1に示したキー1と同様に、熱源Qからの熱がベース基板13を伝ってベース基板13の表面に伝えられる。このとき突起13a,13aによってキートップ2が指で押し下げられたときにキートップ2とベース基板13との間で熱の対流が発生し、突起13a,13aの部分では熱が上昇し、この上昇した熱がキートップ2の押し下げ力により発生する圧力とともに貫通孔2c,2c内を通って外部へ放出される。
【0032】
図3は、本発明のさらに他の形態のキーボード一体型情報機器のキー20を示す。この場合もキートップ2は、前記したキー1と同様の形状で形成され、貫通孔2c,2cも同様な位置に形成されている。
図3に示すキー20は、ベース基板23が設けられ、前記ベース基板23はアルミなどの金属板から形成されている。またベース基板23にはコ字状(上面から見た場合)に切り込み部24,24が形成されて切起こされ、山型に起立した突起23a,23aが形成されている。また突起23a,23aの位置は、キートップ2の貫通孔2c,2cの真下に位置している。また熱源Qからの熱が伝わり易いように脚部25,25を形成し、脚部25,25と熱源Qとが接触している。
【0033】
上記のように形成されたキー20は、上記したキー1,10と同様に、熱源Qからの熱がベース基板23の脚部25,25を伝ってベース基板23の表面側に伝達される。このときキートップ2を操作して押し下げることによりキートップ2とベース基板23との間の突起23a,23aの部分で対流が起こり、熱を上昇させ、突起23a,23aの上方に位置する貫通孔2c,2c内を通って外部へ放出される。
【0034】
またこのキー20では、ベース基板23に突起23a,23aを起立させるための切り込み部24,24が形成されているためその切り込み部24,24からも熱源Qからの熱がベース基板23の表面側に放出させることが可能になる。この熱もまた貫通孔2c,2cを通って外部へ放出される。
【0035】
図1ないし図3に示したキー1,10,20を用いたキーボード一体型情報機器により、熱源からの熱をキーボード装置を介して外部へ放出することができ、コンピュータ本体を効率良くに冷却することができる。
【0036】
本発明のキーボード一体型情報機器は、上記した実施の形態に限られるものではなく、例えば貫通孔の形状をキートップ2の表面の開口部の面積より裏面の開口部の面積を大きくし、貫通孔内に熱を取り込み易いように形成してもよい。またベース基板に冷却用ヒートパイプを埋め込んでもよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明のキーボード一体型情報機器は、熱源から発生する熱をシンプルな構成で効率的に外部へ放出することができ、コンピュータ本体が高熱になることによって生じる不具合を防止することができる。しかも携帯型コンピュータに使用した場合、処理能力向上に伴う発熱量の増大に対して、冷却用として電力を消費することがないため、バッテリ駆動で使用した場合に駆動時間を短縮させるようなことがない。
また、木製の机などの熱伝導率の低い場所に置いた場合でも、放熱効果を低減させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキーボード一体型情報機器にかかるキーを示す断面図、
【図2】本発明の他の形態のキーボード一体型情報機器にかかるキーを示す断面図、
【図3】本発明のさらに他の形態のキーボード一体型情報機器にかかるキーを示す断面図、
【図4】第1の形態の冷却用ヒートパイプを示す平面図、
【図5】第2の形態の冷却用ヒートパイプを示す平面図、
【図6】第3の形態の冷却用ヒートパイプを示す平面図、
【図7】第4の形態の冷却用ヒートパイプを示す側面図、
【図8】第5の形態の冷却用ヒートパイプを示す斜視図、
【図9】従来のキーボード一体型情報機器にかかるキーを示す断面図、
【符号の説明】
Q 熱源
2 キートップ
2a 上面部
2b スカート部
2c 貫通孔
3 ベース基板
3a 挿通口
3b 突起
4 熱伝達部材
5 底部
Claims (5)
- 情報機器本体に設けられ、複数個配列されたキートップと、前記キートップを上下動可能に支持する支持部材と、前記キートップを上方へ付勢する付勢部材と、キートップにより操作されるスイッチ素子と、その表面側に前記支持部材とスイッチ素子とが取り付けられたベース基板と、前記ベース基板の表面側に設けられて前記情報機器本体の内部に設けられた熱源から発せられた熱を導く熱伝達部材と、を有するキーボード一体型情報機器において、
前記ベース基板には、板厚方向に貫通する挿通口が形成され、前記熱伝達部材には前記熱源方向へ折り曲げられた底部が形成されており、前記底部が前記挿通口を介して前記熱源に接触していることを特徴とするキーボード一体型情報機器。 - 前記熱伝達部材には、前記キートップに向けて突出する突起が形成されており、前記キートップには、前記突起に対向する部分に貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載のキーボード一体型情報機器。
- 情報機器本体に設けられ、複数個配列されたキートップと、前記キートップを上下動可能に支持する支持部材と、前記キートップを上方へ付勢する付勢部材と、キートップにより操作されるスイッチ素子と、その表面側に前記支持部材とスイッチ素子とが取り付けられたベース基板と、前記情報機器本体の内部に設けられた熱源と、を有するキーボード一体型情報機器において、
前記ベース基板が金属製の熱伝達部材であり、このベース基板に一体に形成された脚部が前記熱源に接触していることを特徴とするキーボード一体型情報機器。 - 前記ベース基板には、前記キートップに向けて突出する突起と、前記突起を起立させるための、上方から見た形状がコの字状の切り込み部が形成されていることを特徴とする請求項3記載のキーボード一体型情報機器。
- 前記熱伝達部材が、冷却用ヒートパイプであることを特徴とする請求項1または2に記載のキーボード一体型情報機器。
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