JP3836877B2 - Mplリガンド類似体 - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は、少なくとも一つの変化したO−またはN−結合型グリコシル化部位を有するmplリガンド類似体に関する。本発明は、これらのmplリガンド類似体をコードするDNA配列、ならびに類似体発現のための組み換えプラスミドおよび宿主細胞にも関する。
発明の背景
MGDF、すなわち巨核球成長および発生因子は、循環血小板量の主要な調節物質であるらしい最近クローニングされたサイトカインである。バートレイ(Bartley,T.D.)らのCell第77巻:1117〜1124頁(1994年);ロック(Lok,S.)らのNature第369巻:565〜568頁(1994年);ドゥ・ソーベジ(de Sauvage,F.J.)らのNature第369巻:533〜538頁(1994年);ミヤザキ(Miyazaki,H)らのExp.Hematol.第22巻:838頁(1994年);およびクッター(Kuter,D.J.)らのPNASUSA第91巻:11104〜11108頁(1994年)参照。バートレイ(Bartley,T.D.)らのCell第77巻:1117〜1124頁(1994年)に記載されたMGDFは、トロンボポイエチン(thrombopoietin:TPO)、mplリガンドおよびメガポイエチン(megapoietin)とも呼ばれる。本明細書中で、“mplリガンド”という用語は、一般的に、TPOおよびMGDFを含む、mplレセプターを活性化する全てのポリペプチドに言及するのに用いられる。mplレセプターは、活性化時に巨核球および血小板の生成および/または発生に導く細胞表面タンパクである。WO92/07074を参照されたい。
“mplリガンド類似体”は、炭水化物結合部位の数、位置または型に影響を与えるように天然の配列と異なるポリペプチドである。そのようなポリペプチドは、本発明の一つの態様である。成熟した天然ヒトmplリガンドは、合計で332個のアミノ酸を有するタンパクである。(21アミノ酸長のリーダー配列に結合された)このタンパクの配列および対応するcDNAを、図1に示す(配列番号1および2)。
チャイニーズハムスター卵巣(CHO)およびE.coli細胞の両方において生成される組み換えmplリガンドは、マウス、ラットおよびサルの生体内において巨核球および/または血小板を特異的に刺激または増加させる生物学的活性を有することが示された。例えば、フント(Hunt,P.)らのBlood第84(10)巻:390A頁(1994年)を参照のこと。図1のアミノ酸位置22から出発して少なくとも151個のアミノ酸をもつように切頭(truncated)されたヒトmplリガンド分子は(ヒトのcDNAによりコードされる332アミノ酸のタンパクと比較して)、生体内において生物学的活性を維持している。図2(配列番号3および4)は、成熟型で174個のアミノ酸を有し生物学的活性を有する切頭型mplリガンド分子の一例を示す。図2には、21アミノ酸のN末端リーダー配列に結合している174アミノ酸長のタンパクが示されている。下記の実施例において、この分子を用いてmplリガンド類似体の幾つかを製造した。他の類似体は、図1のアミノ酸1〜199、1〜191、および1〜183に基づく。成熟型ヒト配列mplリガンドタンパクのN末端の最初の6個のアミノ酸を除去し、生物学的活性を維持することも可能である。従って、図1に示すヒトmplリガンドの成熟型アミノ酸配列のアミノ酸7〜151(7および151も含む)内に生物学的活性が維持されるようである。
通常、真核生物細胞により産生された多くの細胞表面の分泌タンパクは、一またはそれ以上のオリゴ糖基により修飾される。この修飾は、グリコシル化と呼ばれるが、タンパクの物理的性質に大きく影響を与えることができ、タンパクの安定性、分泌および細胞内局限において重要でもあり得る。適正なグリコシル化は、生物学的活性に必須であり得る。実際、真核生物からの一部の遺伝子は、タンパクをグリコシル化するための細胞過程を欠くバクテリア(例えば、E.coli)において発現されたときに、グリコシル化の欠如により活性がほとんどないかまたは全く無い状態で回収されるタンパクを生成する。
グリコシル化は、ポリペプチド主鎖に沿った特異的な位置または部位において生じ、通常二つの型がある。すなわち、O−結合型オリゴ糖はセリン(Ser)またはトレオニン(Thr)残基に結合し、一方、N−結合型オリゴ糖(鎖)は、配列Asn−X−Ser/Thr(Xはプロリンを除く任意のアミノ酸であり得る)の一部である場合、アスパラギン(Asn)残基に結合する。Xは、好ましくは、プロリンを含まない19個の天然アミノ酸の一つである。N−結合型およびO−結合型オリゴ糖と各型において見られる糖残基の構造は異なる。両方において共通して見られる一つの型の糖はN−アセチルノイラミン酸(以下、シアル酸と呼ぶ)である。シアル酸は、通常、N−結合型およびO−結合型オリゴ糖の両方の末端残基であり、その陰電荷故に、糖タンパクに酸性を付与し得る。
本明細書中で用いられるグリコシル化“部位”は、グリコシル残基に構造的に結合することのできるアミノ酸残基であるが、そのような部位はグリコシル残基に実際に結合しても結合しなくてもよい。前述したように、O−結合部位はSerまたはThr残基であるが、N−結合部位はAsn−X−SerまたはAsn−X−Thrであり、XはPro以外の任意のアミノ酸と定義される(好ましくはProを除く19個の天然アミノ酸の一つである)。所定の部位がグリコシル鎖でグリコシル化されるかどうかは、分子が発現される宿主細胞、その部位に隣接するアミノ酸、および他の因子により決定される。
本明細書中で用いられる、所定のmplリガンド類似体に結合される“鎖”の数は、特定の宿主細胞により発現される所定のmplリガンド分子に結合される炭水化物(すなわちグリコシル)鎖の平均の数である。特に、天然および対応する組み換えmplリガンドのためのグリコシル化部位は通常同じであるが、鎖の数は、組み換え発現のために用いられる特定の宿主細胞がグリコシル鎖を、天然源と比べて同じ部位に結合させるか否かによっておそらく変化する。本明細書中で、組み換え型と天然型のmplリガンド類似体を比較する場合常に、天然源がその長さを有するmplリガンド分子を実際に生成するか否かに拘わらず同じ数のアミノ酸が比較される。すなわち、“天然型”とは、そのような天然源中に実際に発現される分子の長さよりも特定の種(例えばヒト)において用いられる配列に言及する。
天然型mpl配列はグリコシル化分子である。天然型mplリガンドのグリコシル化パターンは、mplリガンドにおいて見られた二つの重要なドメインに関係する。分子の活性部分に相当する、成熟型ヒトmplリガンドの最初の約151個のアミノ酸の配列は、エリトロポエチン(erythropoietin:EPO)、すなわち赤血球の生成を刺激することのできるサイトカインに著しく類似しており、ヒトmplリガンドの“EPO様”ドメインと呼ばれる。成熟型タンパクの残りのアミノ酸は、N−結合型グリコシル化のための天然部位の全てでないにしても大部分を含むので、いわゆる“N−結合型炭水化物”ドメインを構成する。ヒトmplリガンドにおいて、N−結合型グリコシル化ドメインに全てが含まれる6つのN−結合型グリコシル化部位が存在する。両方のドメインがO−結合型グリコシル化部位を含む。分子内に推定12〜14個のO−結合型グリコシル化鎖が存在する。CHO細胞内に組み換え的に発現されたヒトmplリガンドDNAを用いた実験的証拠は、EPO様ドメインにおいて少なくとも二つのO−結合部位が1位(Ser)および37位(Thr)においてグリコシル化されることを示している。
mplリガンドのような糖タンパクは、等電点電気泳動(IEF)のような技術を用いて異なる電荷形に分離され得る。例えば、幾つかのグループが、粗製のまたは部分精製のエリスロポイエチン調製物のIEFによる研究を報告している(ルコフスキー(Lukowsky)らのJ.Biochem.第50巻:909頁(1972年);シェルトン(Shelton)らのBiochem.Med.第12巻:45頁(1975年);フール(Fuhr)らのBiochem.Biophys.Res.Comm.第98巻:930頁(1981年))。
mplリガンド分子のグリコシル化に関する前記情報にも拘わらず、異なるグリコシル化パターンを有し向上した生物学的活性を維持または有するmplリガンド分子を得る必要性が残っている。
従って、本発明の目的は、mplリガンド類似体と呼ばれる新規グリコシル化mplリガンド分子を提供することである。本発明のさらなる目的は、そのような分子を含む医薬組成物、およびmplリガンドで治療できる症状を、本発明のmplリガンド類似体を用いて治療する方法を提供することにある。
発明の要約
一つの実施態様において、本発明は、対応する天然型配列mplリガンドと比べて、グリコシル化のための部位が少なくとも一つ付加された、少なくとも一つ欠失された、および/または少なくとも一つ付加されると共に欠失されたアミノ酸配列を含むmplリガンドの類似体に関する。グリコシル化のための付加または欠失された部位によって、対応する天然型配列mplリガンド、特にヒトmplリガンドよりも、炭水化物鎖の数がより多くまたはより少なくなり、またシアル酸含量がより高くまたはより低くなる。例えば、一つの型の類似体は、同じ位置または別の位置における、一つ以上のN−またはO−結合部位の除去、および一つ以上のN−またはO−結合部位の付加を含み得る。
前記実施態様のもう一つの態様において、本発明は、一つ以上のN−またはO−結合型グリコシル化部位が一つ以上の非天然部位で置換されているアミノ酸配列を含むリガンドmplリガンド類似体に関する。すなわち、N−結合部位は異なるN−結合部位で置換されてよく;N−結合部位はO−結合部位で置換されてよく;O−結合部位は異なるO−結合部位で置換されてよく;およびO−結合部位はN−結合部位で置換されてよい。
いかなる前記変化の組み合わせも、さらに本発明に含まれる。
本発明は、さらに、そのようなmplリガンド類似体をコードするDNA配列、ならびに類似体発現のための組み換えプラスミドおよび宿主細胞に関する。
前記の全ての場合において、グリコシル化部位の変化は、得られるmplリガンド類似体におけるグリコシル鎖の数、量、位置または型(N−とO−)の変化を導き、mplリガンドの生物学的活性を維持する、すなわち、類似体はmplレセプターをなお、活性化することができる。mplレセプターの活性化は、巨核球産生が高められ、それにより生体内で血小板が増加することを意味する。
【図面の簡単な説明】
図1は、シグナルペプチド(アミノ酸−21〜−1)および成熟アミノ酸配列(1〜332)を含む天然ヒトmplリガンドのDNAおよびアミノ酸配列を示す。
図2は、21アミノ酸長のシグナルペプチドに結合しているヒト成熟mplリガンド配列のアミノ酸1〜174に対応するmplリガンドのDNAおよびアミノ酸配列を示す。コード領域に隣接する配列が、XbaIおよびSalIクローニング部位をそれぞれ5’および3’末端に導入した。
図3は、E.coliおよびCHO発現mplリガンドを用いたウエスタンブロットを示す。MKは、E.coli内において発現されるようにmplリガンドのN−末端に付加されるMet−Lysを表し、カテプシンCのようなジペプチダーゼを用いて切除され得る。MKが除去された分子はdesMKと呼ばれる。グリコシダーゼノイラミニダーゼおよびO−グリカナーゼでの処理が示されている。
図4は、正常マウスにおけるE.coliおよびCHO発現mplリガンドの生体内活性を血小板数として示す。データは、グリコシル化mplリガンド(CHO)物質が非グリコシル化(E.coli)物質よりも優れた活性を有することを示している。これは、グリコシル化物質についての増加した半減期の結果であり得る。例えば、CHO332は、CHO細胞内に発現されたヒトmplリガンドアミノ酸1〜332(図1)を示す。
図5は、組み換えヒトmplリガンドおよび類似体4、6、7、9、10および11のCOS細胞上澄みのウエスタンブロット分析を示す。類似体の構築は実施例4に示されている。類似体4、7および10は、ゲル移動が遅いことにより証明されるように少なくとも一つのさらなる炭水化物鎖を有する。類似体番号は表1に提供されている類似体番号に相当する(すなわち、11は類似体N11に相当する)。対照は、表1中のN1である。
図6は、組み換えヒトmplリガンドおよび類似体4、5、13、14および15のCOS細胞上澄みのウエスタンブロット分析を示す。類似体の構築は実施例4に示されている。類似体4、13、14および15は、ゲル移動が遅いことにより証明されるように少なくとも一つのさらなる炭水化物鎖を有する。
図7は、N−グリカナーゼで処理した後のヒトmplリガンドおよび示されたmplリガンド類似体のCOS細胞上澄みのウエスタンブロット分析を示す。結果は、類似体が異なるグリコシル化パターンを有することを示している。
図8は、mplリガンド類似体を用いたヒト巨核球成長バイオアッセイの結果を示す。パネルAおよびDは、それぞれ陽性および陰性の対照である。パネルAに示されるウエルには、37.5pgの野生型(すなわち天然型配列)mplリガンド1〜174COS−1ならし培地を入れたが、実質的な巨核球成長を示している。パネルDには、1.5μlのCOS−1mockならし培地を入れたが、成長を示していない。パネルBおよびCは、それぞれmplリガンド1〜174類似体7および10である。パネルBには、9.0pgのmplリガンドCOS−1ならし培地を入れ、パネルCには、27pgを入れたが、共に優れた巨核球成長を示している。
図9は、CHOmplリガンド1〜174ならびに類似体N4およびN15のウエスタンブロット分析を示している(表1参照)。ゲル移動が遅いことは、類似体N4(4B)が一つの更なるオリゴ糖を有し、類似体N15(15−8)が二つの更なるオリゴ糖を有することを示している。
図10は、示されるN−グリカナーゼでの処理を行うまたは行わないときのCHO細胞産生mplリガンド類似体のウエスタンブロットを示す。N−グリカナーゼでの処理後のゲル移動が遅いことは、N−結合オリゴ糖の存在を示している。
図11は、種々の形態のmplリガンドを種々の投与量で用いて処理したマウスからの血小板数を示している。データは、N−および/またはO−結合型炭水化物の量の増加が生体内活性の向上につながることを示している。
図12は、類似体N10、N15、N33、N39、N31、N35およびN40と共に、COS産生mplリガンド1〜174のウエスタンブロット分析を示している。付加されたN−結合型グリコシル化部位の数も示されている。図は、N−結合部位の数が増加すると、N−結合型炭水化物の量の増加のためにmplリガンドの移動度が低下することを示している。
図13は、類似体N15、N29、N30およびN38と共に、COS産生mplリガンド1〜174のウエスタンブロット分析を示している。N−結合型グリコシル鎖の数も示されている。
発明の詳細な説明
本発明は、対応する配列を有する天然型mplリガンドと比べて異なるグリコシル化部位を有するmplリガンドを提供する。好ましくは、得られる分子は、哺乳動物細胞内(例えばCOS、CHOおよびヒト細胞)において発現された際にグリコシル鎖により占有される付加的グリコシル化部位を有するものである。
第一の実施態様において、本発明は、対応する天然型配列mplリガンドと比べて、グリコシル化のための部位が少なくとも一つ付加された、少なくとも一つ欠失された、および/または少なくとも一つ付加されると共に欠失されたアミノ酸配列を含むmplリガンドの類似体に関する。グリコシル化のための付加または欠失された部位によって、対応する天然型配列mplリガンド、特にヒトmplリガンドよりも、炭水化物鎖の数がより多くまたはより少なくなり、またシアル酸含量がより高くまたはより低くなる。一つの部位の欠失と別の部位の付加との組み合わせにより、部位の数は正味変化せず、むしろ部位の位置および/または型が変化する。そのように組み合わせた変化類似体も本発明の範囲に入る。
前記実施態様のもう一つの態様において、本発明は、一つ以上のN−またはO−結合型グリコシル化部位が一つ以上の非天然部位で置換されているアミノ酸配列を含むmpl類似体に関する。すなわち、N−結合部位は異なるN−結合部位で置換されてよく;N−結合部位はO−結合部位で置換されてよく;O−結合部位は異なるO−結合部位で置換されてよく;および/またはO−結合部位はN−結合部位で置換されてよい。実質的に同じ位置においてある一つの部位を別の部位で置換することは、その部位におけるグリコシル化効率の上昇または他の効果につながり得る。例えば、Ser残基ではなくThr残基がO−結合部位においてグリコシル化効率を向上させ得る効果がここで提供される。
本明細書中で用いられる“mplリガンド”という用語は、天然mplリガンド、天然mplリガンドの切頭体(truncation)、ならびに、巨核球および/または血小板の成長、発生および/または産生を特異的に刺激する生物学的活性を有するように天然mplリガンドと充分に重複するグリコシル化およびアミノ酸配列を有する非天然ポリペプチドを含む。少なくとも図1のアミノ酸7〜151からアミノ酸1〜332に基づくmplリガンド類似体が好ましい。
好ましい実施態様において、mplリガンドは、真核生物宿主細胞内にトランスフェクションされている外来性DNA配列の発現生成物である;すなわち好ましい実施態様において、mplリガンドは“組み換えmplリガンド”である。好ましい真核生物宿主は哺乳動物、特に好ましくはCHO細胞である。組み換えmplリガンドは、mplリガンドのクローニングおよび発現に関して本明細書に引用されている刊行物および本明細書に記載されている手順に従って有利に生成される。
一部の更なる好ましいmplリガンド分子は図1に基づいて以下のアミノ酸配列を有する:
mplリガンド1〜332 図1のアミノ酸1〜332
mplリガンド1〜199 図1のアミノ酸1〜199
mplリガンド1〜191 図1のアミノ酸1〜191
mplリガンド1〜183 図1のアミノ酸1〜183
mplリガンド1〜174 図1のアミノ酸1〜174
mplリガンド1〜163 図1のアミノ酸1〜163
mplリガンド1〜153 図1のアミノ酸1〜153
mplリガンド1〜152 図1のアミノ酸1〜152
mplリガンド1〜151 図1のアミノ酸1〜151
mplリガンド7〜332 図1のアミノ酸7〜332
mplリガンド7〜199 図1のアミノ酸7〜199
mplリガンド7〜191 図1のアミノ酸7〜191
mplリガンド7〜183 図1のアミノ酸7〜183
mplリガンド7〜174 図1のアミノ酸7〜174
mplリガンド7〜163 図1のアミノ酸7〜163
mplリガンド7〜153 図1のアミノ酸7〜153
mplリガンド7〜152 図1のアミノ酸7〜152
mplリガンド7〜151 図1のアミノ酸7〜151
例えば、mplリガンド1〜183、1〜191、7〜183および7〜191は、より短い配列と比べて、そのC−末端に一つまたは二つの付加的天然グリコシル化部位を有することに注目すべきである。前述の各場合において、そのN−末端にMet−Lysがさらに含まれ得る。
本明細書中で言うインビトロ比活性は、相対的なインビトロ比活性の測定値であり、絶対的なインビトロ比活性の測定値ではない。この出願の目的において、比活性は、同じアッセイを用いて、同じ内部標準を含む同じ条件を用いてアッセイされ、比活性等の計算に用いられる同じデータ解析を有するmplリガンド類似体の相対的活性の比較にのみ用いられる。
本明細書中で用いられる“mplリガンドの類似体”または“mplリガンド類似体”という表現は、mplリガンドのアミノ酸配列に一つ以上の変化を有し、それにより炭水化物結合の部位の型(N−またはO−結合:結合炭水化物の量に影響を与え得る)、数または位置が変化しているmplリガンドを示す。好ましい実施態様において、グリコシル化部位の変化は、mplリガンド分子に結合しているグリコシル鎖の数の変化につながる。特に好ましい実施態様において、グリコシル化部位の変化は、少なくとも一つ(通常1〜6、好ましくは1〜5、特に好ましくは2〜4)のグリコシル鎖を付加し、最も好ましくは鎖はN−結合を介して付加される。もう一つの特に好ましい実施態様において、mplリガンド類似体は、天然配列mplリガンド(例えばヒトmplリガンド)と比べて少なくとも同等のインビボ生物学的活性を維持し、生物学的活性のアッセイにおいて測定して、インビボにおいて実質的により高い活性を有し得る。そのようなアッセイは、巨核球または血小板産生を検出するアッセイを含む。
そのようなmplリガンドの類似体の製造のために、好ましくは、グリコシル化に利用できる部位を付加、除去または変化させるアミノ酸残基の付加、欠失または置換につながる部位特異的変異誘発により生成が行われる。“変化”というのは、一つの部位が欠失され、別の部位が欠失部位と同じかまたは別の位置において付加されていることを示す。しかしながら、当業者が認めるように、他の方法により同じアミノ酸配列をコードする遺伝子を得ることができ、そのような方法も本明細書に含まれる。得られる類似体は、天然ヒト/組み換えmplリガンドよりも少ないかまたは多い(好ましくは多い)結合炭水化物鎖を有し得る。
一つ以上の炭水化物(すなわちグリコシル)鎖のmplリガンドへの付加は、本発明の一つの重要な目的である。対応する天然アミノ酸配列(例えば1〜332または1〜174、等)において見付かるよりも多くの炭水化物鎖を有するmplリガンド類似体は、実質的に生物学的活性を活性を低下させるような方法で二次構造または三次構造を乱すことのないグリコシル化部位を付加することにより生成される。本明細書中で用いられる“天然”mplリガンドとは、特定の長さのmplリガンド種が実際に天然種で発現されなくとも、関連類似体に対応する数のアミノ酸を有するアミノ酸配列を意味する。有利には、mplリガンドの類似体は、N−グリコシル化またはO−グリコシル化のための6個以下の付加的部位を有し、それにより1〜6個の付加的N−結合型またはO−結合型炭水化物鎖(またはその組み合わせ)が付加される。
例えば、30位におけるProがAsnにより置換され、32位におけるValがThrにより置換されて、N−グリコシル化のための新しい部位として役立つ配列Asn−Glu−Thrが得られる(以下の類似体N4;表1参照)。
突然変異を組み合わせることにより二つ以上の更なるN−結合鎖を有する類似体も構築することができ;例えば、表1に記載された類似体N4とN10とを組み合わせて炭水化物付加のための二つの更なる部位を有する類似体を生成することができる(すなわち表1の類似体N15)。同様にして、三つ以上鎖が付加された類似体を構築することができる。当業者に認められるように、本発明は、(部位の数、型または位置において)グリコシル化のための異なる部位を有するmplリガンドの多くの他の類似体を含む。本発明のmplリガンド類似体は、全ての場合において特に好ましくはヒトアミノ酸配列を有するmplリガンドに基づく(図1および2を参照)が、他の種(例えば、イヌ、ブタ、サル、マウスまたはラット)からのmplリガンド配列に基づく類似体も本明細書中で意図されている。
グリコシル化部位の形成のためにアミノ酸を挿入することも考えられる。例えば、以下のように、57位のGluがThrで置換され、Asnが55位のMetの直後に挿入される。
Figure 0003836877
これにより新しいグリコシル化部位が付加される(アミノ酸55’、56および57)。以下の類似体N23を参照のこと。
本発明の類似体には、mplリガンドのカルボキシ末端から伸びる一つ以上のアミノ酸を有し、カルボキシ末端の伸長により少なくとも一つの付加的炭水化物部位が提供される類似体も含まれる。mplリガンドのカルボキシ末端は、使用するmplリガンド(例えば、mplリガンド1〜332アミノ酸、またはmplリガンド1〜163アミノ酸)の特定の型により変化するだろう。一つ以上のN−またはO−結合型グリコシル化部位を含むアミノ酸をカルボキシ末端に付加することにより、mplリガンド種のカルボキシ末端に更なる炭水化物部位を付加することができる。
表1および表6は、N−結合型炭水化物鎖のための更なる部位を有する幾つかの例としてのmplリガンド類似体を列挙する。類似体は、N−結合部位を形成するためにヒトアミノ酸配列に基づくヒトmplリガンドポリペプチド鎖中の種々の位置に含まれる配列Asn−X−SerまたはAsn−X−Thrを有する。表4および表7は、SDSゲル上での糖タンパクの移動により検証される、少なくとも一つの追加のN−結合炭水化物鎖を付加する類似体を列挙する(実施例6および図3、5、6、7、9、10、12および13)。これらの表は、本明細書で定義される“類似体”でない幾つかの切頭型種(すなわち、N1、N16、N17およびN31)も含む。種々の切頭型種がいかに製造されたかを示すためにこれらのものが表に列挙されている。
本明細書に開示されるmplリガンド類似体をコードするDNA配列、好ましくはN−結合鎖のための追加の部位を有する類似体をコードするものも本発明に含まれる。炭水化物のための結合部位を形成、欠失および/または変更させる目的でmplリガンドDNA配列に変化を導入するために用いられる手順が、実施例4および14に開示されている。
これらmplリガンド類似体は、外来性DNA配列の発現産物である、すなわち組み換えDNA技術により製造することができ、それらは化学的に合成された生成物であってもよいし、または組み合わせた方法により製造されてもよい。外来性DNA配列は、mplリガンド類似体をコードするcDNA、ゲノムDNA又は化学合成DNAを含む。そのような類似体の発現のために有用な真核生物宿主細胞および組み換えDNAプラスミドも提供される。発現ベクターは、真核生物宿主細胞中においてクローン化DNA配列を発現することのできる任意のベクター、特にCOSおよびCHO細胞中での発現に用いられるベクターを含む。そのようなベクターの例は、プラスミドpDSRαおよびpDSRα2を含む(Mol.Cell.Biol.第8巻:466〜472頁(1988年);WO91/13160(1991年);およびWO90/14363(1990年)参照)。当業者に知られている標準的手順により、mplリガンド類似体を発現するCOSおよびCHO宿主細胞の培養を行った。
mplリガンドに結合している炭水化物鎖の数、型、位置または量を変化させることにより、増加した溶解性、タンパク分解に対するより大きな抵抗性、低下した免疫原性、増加した血清半減期、および増加したまたは変化した生物学的活性のような有利な性質が付与され得る。
mplリガンド類似体N2〜N15(N1はヒトmplリガンド1〜174;表2参照)を発現するCOS細胞からのならし培地を、インビトロ生物学的活性について分析し、結果を表4に示す。
mplリガンド類似体/切頭体N15〜N40を発現するCOS細胞からのならし培地を、インビトロ生物学的活性について分析し、結果を表7に示す。
種々の型についてのインビボ生物学的活性の結果を図11に示す(実施例13参照)。
本発明の別の実施態様は、1分子当たり特定数を超えるシアル酸を有する、例えば、真核生物細胞中において天然にまたは組み換えにより生成されるmplリガンド1〜332、1〜199、1〜191、1〜183、1〜174、1〜163、1〜153、1〜152または1〜151において見られるよりも多くを有するmplリガンドまたはmplリガンド類似体を優先的に合成する哺乳動物(例えば、チャイニーズハムスター卵巣:CHO)宿主細胞に関する。
類似体N4およびN15のインビトロ活性を、CHO細胞中に発現される全長および種々の切頭型種のインビトロ活性と共に表5に示す。
mplリガンド分子のシアル酸含量は、そのインビボ生物学的活性に影響を与え得る。例えば、テトラアンテナリィ(4分岐)N−結合型オリゴ糖は、最も一般的に、シアル酸結合のための4つの可能な部位を提供し、一方アスパラギン結合部位においてテトラアンテナリィ型に取って代わり得るバイアンテナリィおよびトリアンテナリィオリゴ糖は、一般的に、せいぜい2つまたは3つの結合シアル酸しか有さない。O−結合型オリゴ糖は一般的にシアル酸結合のための二つの部位を提供する。すなわち、O−結合型炭水化物に取って代わったN−結合型炭水化物を有するmplリガンド分子は、N−結合型オリゴ糖がテトラアンテナリィであるならば、鎖当たり二つの追加のシアル酸を含み得る。テトラアンテナリィ鎖を選択的に組み換えmplリガンドに付加し、それによりシアル酸結合部位の数を最大にする細胞について培養哺乳動物細胞をスクリーニングした。
ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)を欠くチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞が、組み換えmplリガンドを含む組み換え糖タンパクの生成のために一般的に用いられる宿主細胞である。
本発明の治療的に有効量のmplリガンド類似体を、mplリガンド療法において有用な適当な希釈剤、アジュバントおよび/または担体と共に含む組成物もまた、本発明に含まれる。本明細書で用いられる“治療的に有効量”とは、所定の条件および投与計画に治療的効果を提供する量を意味する。
本発明の組成物は、非経口的に全身的に投与することができる。あるいは、組成物を静脈内または皮下に投与することができる。全身的に投与するときに、本発明で用いられる治療組成物は、発熱因子を含まない非経口的に許容され得る水溶液の形態とし得る。pH、等張性、安定性等に関して薬学的に許容できるタンパク溶液の調製は、当分野の技術内のことである。選択される特定の投与経路は、治療される症状による。mplリガンドまたはmplリガンド類似体の投与は、好ましくは、ヒト血清アルブミンのような適当な担体、緩衝塩溶液のような適当な希釈剤、および/または適当なアジュバントを含む製剤の一部として行われる。必要な投与量は、患者の血小板レベルを上昇させるのに充分な量であり、治療される症状の重さ、および使用される投与方法等により変化する。
本発明の方法および組成物により治療すべき症状は、通常、存在する巨核球/血小板欠乏または将来の予想される巨核球/血小板欠乏(例えば、予定されている手術のために)を含むものである。そのような症状は、通常は、インビボにおける活性mplリガンドの欠乏(一時的または永久的)の結果である。血小板欠乏の一般的用語は、血小板減少症であり、本発明の方法および組成物は、通常、血小板減少症の治療に利用できる。
血小板減少症(血小板欠乏)は、化学療法、骨髄移植、種々の薬剤を用いる他の療法、放射線治療、手術、事故による出血および他の特定の症状を含む種々の理由に起因する。血小板減少症を含み本発明により治療され得る特定の症状としては、例えば、再生不良性貧血、突発性血小板減少症、血小板減少症につながる転移性腫瘍、全身性紅斑性狼そう、巨脾腫、ファンコーニ症候群、ビタミン12欠乏、葉酸欠乏、メイ−ヘグリン異常、ヴィスコット−オールドリッチ症候群、および発作性夜間血色素尿症を含む。また、AIDSのためのある治療は血小板減少症(例えばAZT)につながる。特定の創傷の癒合障害も血小板数の増加により有利となる。
例えば将来の手術または将来の血小板減少症誘発治療による予想される血小板欠乏に関して、本発明のmplリガンド類似体を、血小板が必要となる数日〜数時間前に投与することができる。急性の状況、例えば、事故による大量の出血に関して、mplリガンド類似体を血液または精製血小板と共に投与することができる。
前記疾病の治療のための方法に含まれる投与計画は、薬剤の作用を変える種々の因子、例えば、患者の年齢、症状、体重、性別および食事、感染の重さ、投与時間、および他の臨床的因子を考慮して担当医により決められる。通常、一日の投与量は、体重1kg当たりmplリガンド類似体0.01〜1000μg、好ましくは体重1kg当たり0.1〜10μgである。
本発明の治療法、組成物およびポリペプチドを、他の症状により特徴付けられる症状および血小板欠乏の治療において、単独でまたは他のサイトカイン、可溶性mpl(すなわちmplリガンド)レセプター、造血因子、インターロイキン、成長因子または抗体と組み合わせて用いることができる。mplリガンド類似体分子が、IL−3またはGM−CSFのような通常の造血刺激剤と組み合わせて、ある状態の血小板減少症を治療するのに有用であることが明らかである。他の巨核球刺激因子、すなわち、meg−CSF、幹細胞因子(SCF)、白血病抑制因子(LIF)、オンコスタチンM(OSM)、または巨核球刺激活性を有する他の分子も、mplリガンドと一緒に用いることができる。そのような同時投与のためのサイトカインまたは造血因子の更なる例は、IL−1アルファ、IL−1ベータ、IL−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−11、コロニー刺激因子−1(CSF−1)、GM−CSF、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、EPO、インターフェロン−アルファ(INF−アルファ)、INF−ベータ、またはINF−ガンマを含む。巨核球がいったん成熟状態に達すると巨核球を血小板に断片化する効果を有すると思われる可溶性哺乳動物Mplレセプターの有効量を同時にまたは連続的に投与するのが、さらに有用であり得る。すなわち、mplリガンド類似体を投与(成熟巨核球の数を増やすために)し、続いて可溶性mplレセプターを投与(類似体を不活性化し成熟巨核球から血小板を産生させるために)することは、血小板産生を刺激する特に有効な手段であることが期待される。前述の投与量は、治療組成物中のそのような追加の成分を補うように調整される。治療した患者の経過は、一般的方法によりモニターすることができる。
例えば活性、安定性、半減期等を向上させるために本発明の類似体の更なる変更を行うこともできる。例えば、タンパク上のアミノ基を介してまたは炭水化物基を介してmplリガンド類似体にペグ化(pegylation)(ポリまたはモノ)を付加することができる。また、脂肪酸または他のポリマーをタンパクまたは炭水化物基に結合することができる。
以下の実施例は、本発明をより詳しく説明するために提供されるが、本発明の限定を意図するものではない。実施例で用いられるバイオアッセイで使用されるmplリガンド標準は、E.coli中に発現され、再び活性構造に折り畳まれ、精製された組み換えmplリガンド標準である。すなわち、相対的比活性のみが測定される。
実施例1
Mplリガンド1〜174の構築
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により、ヒト胎児肝臓cDNAライブラリー(バートレイ(Bartley)らのCell第77巻:1117から1124頁(1994年))から図2のアミノ酸1〜174(S−P−A−P−P−A..からはじまる)をコードするヒトmplリガンド遺伝子を生成した。5’PCRプライマーは、ヒトmplリガンドのアミノ末端、XbaI部位および最適化Kozak配列をコードした。3’プライマーは、終止コドンおよびSalI制限部位を含んでいた。増幅したDNAフラグメントをXbaIおよびSalIで消化し、次にXbaIおよびSalIで切断したpDSRα2に連結した。得られたプラスミドであるpDSRα2mplリガンド1〜174を、哺乳動物細胞発現のために用いた。得られる遺伝子(シグナルペプチドを含む)の配列を図2に示す。
mplリガンド1〜174を含むプラスミドDNAをXbaIおよびSalI制限酵素で消化し、得られるDNAフラグメントをアガロースゲル電気泳動に付し、GeneCleanTMキットおよび製造者(BIO 101社)により提供される手順を用いてゲルから605nt mplリガンド1〜174DNAフラグメントを単離した。WO90/14363(1990年)に記載のプラスミドpDSRα2もXbaIおよびSalI制限酵素で消化し、ベクターフラグメントを回収した。二つのフラグメントの連結によりpDSRα2(mplリガンド1〜174)が得られる。
実施例2
CHO細胞中におけるmplリガンド1〜174の発現および精製
ジヒドロ葉酸リダクターゼ欠乏(DHFR-)チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞をpDSRα2−mplリガンド1〜174でトランスフェクションした。CHO D-培地(DMEM、10%牛胎児血清、1%ペニシリン/ストレプトマイシン/グルタミン、1%非必須アミノ酸(ギブコ社(Gibco)製)および1%HT助剤(ギブコ社製))中で成長させた1×106CHO DHFR-細胞を、トランスフェクションの前日に100mm組織培養皿にプレーティングした。4つのトランスフェクションを行った。4つの各トランスフェクションにおいて、PvuIおよび緩衝液H(ベーリンガーマンハイム社(Boehringer Mannheim)製)で消化することによりプラスミドDNA(50μg)を線状化した。DNA沈殿物を形成し、哺乳動物細胞トランスフェクテョンキット(Specialty media)によりプレートに滴加した。組織培養培養器内で24時間後、培地を新しいCHOD-培地で置き換えた。24時間後、ウエル当たりCHO選択培地(D−MEM、5%透析牛胎児血清、1%ペニシリン/ストレプトマイシン/グルタミン、1%非必須アミノ酸(ギブコ社(Gibco)製))100μlと共に細胞を96ウエル組織培養プレートに分け、形質転換株を選択した。コロニーが出現するまで培地を1週間毎に変えた。2週間後、以下の32D細胞増殖アッセイ(実施例9参照)の使用についてmplリガンド発現をスクリーニングした。1×105単位/mlを越えて発現されるこれらのクローンを増やし、凍結貯蔵器内で凍結した。一つのクローンをローラー瓶製造のために増やし、ならし培地約8リッターを製造した。
mplリガンド1〜174cDNAを含むプラスミドpDSRα2を前述のようにDHFR欠損CHO細胞中にトランスフェクションした。mplリガンド1〜174を発現するCHO細胞を接種したローラー瓶からの血清非含有CHO細胞ならし培地(50%D−MEM、50%HAMS−F12、1%ペニシリン/ストレプトマイシン/グルタミン、1%非必須アミノ酸(ギブコ社(Gibco)製)2リッターを、2Lアミコンモデル2000攪拌セルおよび10000ダルトン分子量カットオフ薄膜(YM10、アミコン社(Amicon)製)を用いて15倍に濃縮した。次に、濃縮したならし培地45mlを、ファーマシア社(Pharmacia)製FPLCを用いて流速0.4ml/分で4ml hu−MPL−Xアフィニテイカラムに直接負荷した。アフィニテイカラムは、ファーマシア社製CNBr活性化セファロース(Sepharose)樹脂1ml当たり1.5〜2.5mgのMpl−X(mplレセプターの可溶性細胞外ドメイン)を製造者に指示されるように結合することにより作製した。負荷後、カラムを燐酸塩緩衝塩水(PBS:10mM Na・PO4 pH6.8/150mM NaCl)16mlで洗い、次に、10mM Tris、pH8.0/1M NaClの24mlで洗った。mplリガンド(1〜174)を、20mM CAPS(3−[シクロヘキシルアミノ]−1プロパンスルホン酸)pH10.5/1M NaCl/5mM CHAPS(3−[(3−コルアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−1−プロパンスルホネート)の40mlで6mlずつの分画量で溶離した。第2のフラクションは14%SDSゲル上にシングルバンドを形成した。この物質を濃縮し、0.9%NaClの塩溶液で緩衝液交換すると、インビトロ及びインビボで生物学的に活性であった。他の型のCHO細胞発現mplリガンドを同様にして精製した。
実施例3
組み換えヒトmplリガンドのインビボ生物学的活性
種々の型のmplリガンドで処理したマウスからの血小板数を測定した。CHO由来mplリガンド1〜332、1〜174、1〜163および1〜153を製造し、Mplレセプター親和性クロマトグラフィーにより精製した。E.coli由来Met−Lys−mplリガンド1〜332、Met−Lys−mplリガンド1〜174、Met−Lys−mplリガンド1〜163およびMet−Lys−mplリガンド1〜153を製造し、従来のクロマトグラフィーで精製した。
図4は、種々の型のCHO細胞由来(実線)またはE.coli由来(破線)組み換えヒトmplリガンドで処理したマウスからの血小板数を示す。正常な雌のBalb/cマウスに示された濃度のmplリガンドを5日間連続して皮下注射した。最後の注射から24時間後に尾静脈の横の小さな切り口から試験血液を採血した。シスメックス(Sysmex)電気血球分析機(カリフォルニア州アーヴィン在バックスター・ダイアグノスティクス社(Baxter Diagnostics,Inc.)製)を用いて血球分析を行った。データは、4匹の動物の平均値に平均の+/−標準誤差を付して表す。合計白血球数または赤血球数のような他の血球パラメーターは、これらの処理により影響を受けなかった(データは示さない)。
結果は、CHO細胞発現型mplリガンドが、E.coli中で製造した同じ型のmplリガンドと比べて増加したインビボ活性を有することを示している。実施例6において示されるように、CHO細胞発現型mplリガンドは全てN−および/またはO−結合型炭水化物を含み、E.coli発現mplリガンド型のものはそのような炭水化物を含まない。これは、炭水化物がmplリガンドのインビボ活性を高めることを示している。炭水化物により付与された増加したインビボ活性は、増加した循環半減期、増加した安定性または両者の組み合わせの結果であり得る。
実施例4
mplリガンド類似体N2〜N15の構築
mplリガンドのための追加のグリコシル化部位を生成させる手順を以下に記載する。
以下のオリゴヌクレオチドプライマーを合成してインビトロ変異誘発に用いて類似体N2〜N14を製造した(これらの類似体の構造については表1参照)。
Figure 0003836877
m13mp18 mplリガンド1〜174を構築するために、図2の遺伝子を、XbaIおよびSalI制限酵素消化m13mp18DNA中に導入した。クンケル(Kunkel)らのMethods in Enzymol.第154巻:367頁(1987年)およびメシング(Messing)のMethods in Enzymol.第101巻:20頁(1983年)に記載されているようにして、m13mp18(mplリガンド1〜174)により感染されたE.coli菌株RZ1032の上澄みから一本鎖DNAを回収した。インビトロ変異誘発のために、一本鎖DNA約0.5μgおよび前記合成プライマーの一つ0.125pmoleを緩衝液(250mMTris pH7.8、50mM MgCl2、50mMジチオスレイトールおよび1%牛血清アルブミン(BSA−ファーマシア社製))6μlと混合した。プライマーを、添加前にATPおよびT4ポリヌクレオチドキナーゼで予めキナーゼ処理した。プライマーを鋳型にアニーリングするために、反応容積を水で10μlに調節し、混合物を65℃で5分間加熱し、次に室温まで冷却した。伸長反応のために、dTTP、dATP、dGTPおよびdCTPの各2.5μlとATP1mlを(全て10μMで)添加し、続いてE.coliDNAポリメラーゼ(Klenowフラグメント)1μl(1単位)およびT4DNAリガーゼ1μl(1単位)を添加した。次に混合物を14℃で一晩インキュベートし、それを用いてE.coliJM109(ヤニッシュ−ペロン(Yanisch−Perron)らのGene第33巻:103頁(1985年))を前述(前記メシング)のように形質転換した。
異なるハイブリッド化(differential hybridization)により突然変異クローンを同定するために、栄養寒天上のプラクをジーンスクリーンフィルター(ニュー・イングランド・ニュークリアー社(New England Nuclear)製)に移した。DNAを、UVストラタリンカー(Stratalinker)モデル1800(ストラタジーン社(Stratagene)製)内で自己架橋モードを用いて照射することによりフィルターに架橋させた。次にそれらを、1%SDSを含む6×SSC(0.9M NaCl/0.09M Na・クエン酸塩)内において60℃で1時間インキュベートした。ハイブリッド化のために、前記オリゴヌクレオチドプライマー(8pmole)の末端をT4ポリヌクレオチドキナーゼおよびγ32P−標識ATPで標識し、6×SSC、0.5%SDSおよびニシン精子DNA125μg/ml内でフィルターと一緒に一晩インキュベートした。ハイブリッド化温度は、オリゴヌクレオチド融点の推定値により選んだ。通常、ハイブリッド化温度は、融点より約10℃低くした。翌日、フィルターを、ハイブリッド化温度で6×SSC/1%SDSにより2回洗い、続いてハイブリッド化温度で6×SSCにより2回洗い、オートラジオグラフィーに付した。必要な場合、野生型mplリガンドcDNA配列を有するプラークへのハイブリッド化が殆どまたは全く検出されなくなるまで温度を上昇させながらフィルターを6×SSCで洗った。これらの条件下に陽性のハイブリッド化シグナルを出すクローンを同定し、再度JM109中にトランスフェクションして純水なクローンを単離した。ジデオキシ鎖終止配列分析は、突然変異が存在することを示した。
所望の変化を有する二本鎖m13 mplリガンド1〜174DNAを、QIAGENキット(カリフォルニア州在チャッツワース社(Chatsworth)製)で製造社により提供された方法を用いて、トランスフェクションされたJM109細胞から回収した。DNAをXbaIおよびSalIで消化し、605bp mplリガンドDNAフラグメントを単離した。pDSRα2をXbaIおよびSalIで消化した。ベクターフラグメントを単離し、前記mplリガンドフラグメントに結合させた。組み換えプラスミドを制限分析により同定した。得られるプラスミド(mplリガンド1−174−NX(NXは類似体番号)と表される)は、示された位置に変更されたアミノ酸残基を有するmplリガンド類似体をコードするDNAを含む。次に得られるプラスミドを再度配列決定して所望突然変異の存在を確認する。
30位および120位に二つの追加のN−結合型グリコシル化部位を有する類似体N15を構築した。Asn30およびThr32突然変異を含むpDSRα2mplリガンド174−N4を、XbaIおよびPstI制限酵素で消化し、約385ntDNAフラグメントを単離した。Asn120およびThr122突然変異を含むpDSRα2mplリガンド174−N10を、PstIおよびSalI制限酵素で消化し、約220ntDNAフラグメントを単離した。pDSRα2を、XbaIおよびSalIで消化した。ベクターフラグメントを単離し、前記mplリガンドフラグメントに連結した。これにより、Asn30、Thr32、Asn120およびThr122置換を含むpDSRα2mplリガンド174−N15が得られる。
これらの一般的手順を用いて表1に示すmplリガンド類似体を構築した。各々の類似体についてのDNA配列の変化を示す;あるいは変異誘発のために用いられるオリゴヌクレオチドプライマーがヒトmplリガンドの配列に相補的な配列を有していた。
Figure 0003836877
註:類似体N2〜N15をここで同義的に類似体2〜15と呼ぶ。さらに、本明細書中で用いられているように、例えば、[Asn22]mplリガンドは、好ましくは少なくとも図1のアミノ酸7〜151を有するヒト配列(先に示した好ましいヒトmplリガンド配列を含む)である、考慮される特定のmplリガンド種中の22位においてアミノ酸の代わりにアスパラギン酸が置換されていることを示している。すなわち、mplリガンド1〜174(ヒト配列)の22位においてロイシン残基の代わりにアスパラギン残基を置換することによって、[Asn22]mplリガンド1〜174により表され得るmplリガンド類似体が得られる。
pDSRα2 1−174−NX(ここでNXは類似体番号)と示されるプラスミドは、mplリガンドDNAをpDSRα2に挿入することにより構築された。発現ベクターpDSRα2は、WO90/14363(1990年)に一般的に記載されている。pDSRα2をXbaIおよびSalIで消化することによりpDSRα2 mpl-リガンド1−174−NXプラスミドを形成した。ベクターフラグメントを単離し、所望の配列を含む約605bpフラグメントに連結する。
実施例5
COS細胞中におけるmplリガンドおよびmplリガンドN1〜N15の発現
表1に記載されているmplリガンド類似体およびヒトmplリガンドのcDNAクローンを、電気穿孔法によりCOS−1細胞(ATCC No.CRL−1650)中に移入した。COS−1細胞を半集密化した培養皿から採取し、培地(10%牛胎児血清および1%L−グルタミン/ペニシリン/ストレプトマイシン(アービン・サイエンティフィック社(Irvine Scientific)製)を含むダルベッコ(Dulbecco)の改良必須培地)で洗い、6×106細胞/mlに再懸濁させた。細胞0.5mlを0.2cm電気穿孔キュベット(バイオ−ラッド社(Bio−Rad)製)に移し、BTX電気穿孔システムエレクトロセルマニピュレーター600を用い、mplリガンド類似体をコードするプラスミドDNA50μgで電圧を低く設定して、650μFおよび130ボルトで電気穿孔した。電気穿孔細胞を、培地10ml中で100mm組織培養皿にプレーティングした。プレーティングしてから12〜24時間後、培地を新しい培地10mlで置き換えた。ならし培地を、電気穿孔後3〜5日に採取した。
実施例6
mplリガンドおよびmplリガンドN1〜N15の特徴付け
A.炭水化物付加の測定
実施例5に記載のmplリガンド類似体cDNAでトランスフェクションしたCOS細胞からのmplリガンド類似体またはmplリガンド約30〜60ngを含む上澄みを、ウサギ抗mplリガンドポリクローナル抗体を用いて、室温で一晩免疫沈殿させた。発現が低い場合、免疫沈殿において約8〜9mlの最大体積を用いた。抗体は、E.coliから発現され精製されたmplリガンド1〜163に対するものであった。0.1%アジ化ナトリウムを含む燐酸塩緩衝塩水(PBS)中の1:1タンパクA−セファロース30μlを免疫沈殿に添加し、室温で1時間インキュベートした。サンプルを遠心分離し、PBSで洗い、SDSサンプル緩衝液(0.125M Tris−HCl pH6.8/4%SDS/20%グリセロール/10%β−メルカプトエタノール/0.001%ブロモフェノールブルー)中に再び懸濁させた。そのサンプルを12%SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動により分析し、ニトロセルロースに移し、合成mplリガンドペプチド(例えば図1のアミノ酸残基47〜62に相当する)に対するマウス抗mplリガンドモノクローナル抗体を用いて前記ウエスタン分析(ブルネット(Burnette)らのAnal.Biochem.第112巻:195〜203頁(1981年);エリオット(Elliott)らのGene第79巻:167〜180頁(1989年))に付した。バンドを含むmplリガンドをECLキット(アマーシャム社(Amersham)製)を用いて視覚化した。
図5は、類似体N4、N7およびN10DNAでトランスフェクションした細胞からのCOS細胞上澄みがヒト配列mplリガンド174(N1)と比べて寸法(size)が大きくなっていることを示している。図6は、類似体N13、N14およびN4DNAでトランスフェクションした細胞からのCOS細胞上澄みもヒト配列mplリガンドと比べて寸法が大きくなっていることを示している。この寸法増加は、付加的N−結合型炭水化物鎖を示している。N15は、二つの付加的N−結合型グリコシル化部位を含む。図6は、ただ1つの付加的N−結合型グリコシル化を含む類似体より大きな寸法を有する物質をこの類似体が有することを示している。タンパクの寸法は、分子量が既知のタンパク標準と比べた、SDS−PAGE上での移動度から推定した。図6から計算されたより大きなバンドの推定寸法を表2に示す。この結果は、N15が二つの付加的N−結合鎖を含むことを示している。他の選択された類似体のウエスタンブロット分析を図6に示す。
Figure 0003836877
mplリガンド類似体の寸法増加がN−結合型炭水化物によることを示すために実験を行った。mplリガンドを含むCOS細胞ならし培地を免疫沈殿させ、前述のようにPBSで洗った。次に各チューブに0.5%SDS10μlを加え、各サンプルを3分間沸騰させた。次に以下の成分を添加した:10.8μlの0.5M NaPO4 pH8.6、5mlの7.5%ノニデット(nonidet)P40および3μlの250単位/ml N−グリカナーゼ(ゲンザイム社(Genzyme)製)。N−グリカナーゼ処理はN−結合型炭水化物を除去する。サンプルを37℃で6時間インキュベートした。SDS−PAGEサンプル緩衝液の添加により反応を停止し、次に、抗mplリガンドモノクローナル抗体および前記抗マウスECLウエスタン検出キット(アマーシャム社製)を用いてSDS−PAGEウエスタン分析(12%アクリルアミド)に付した。この方法を用いるN−結合鎖の分析を、ヒトmplリガンドおよびmplリガンド類似体について図7に示した。N−グリカナーゼでの処理後、N4、N7およびN10についてのウエスタンブロット上での移動度はN1の移動度まで低下した。予想されるように、N1はN−結合型グリコシル化部位を有さないのでN−グリカナーゼによるN1の処理は、移動度に影響を与えなかった。これらの結果は、観察される寸法増加がN−結合型炭水化物の付加によるものであることを示している。
B.mplリガンド上のO−結合型炭水化物の分析
O−結合型炭水化物のヒトmplリガンドへの寄与を分析するために、前述のCHO細胞ならし培地から種々の型のタンパクを精製した。それぞれが、O−グリカナーゼ(グリコペプチドアルファ−N−アセチルガラクトースアミニダーゼ、オックスフォード・グリコシステムズ(Oxford GlycoSystems)による+/−処理を受けた。O−グリカナーゼは糖タンパクからO−結合型炭水化物を除去する。それぞれの型のE.coli発現バージョンを、非グリコシル化対照として用いた。O−結合型炭水化物に起因する分子量の相違を解決するために、まずN−結合型炭水化物を除去する必要があった。全長バージョンであるmplリガンド1〜332はN−結合型炭水化物を含むので、N−グリカナーゼ処理が一晩のインキュベーションであること以外はCOS細胞発現mplリガンド類似体について前述したように、CHO細胞発現全長サンプルに、N−グリカナーゼ(ペプチド−N4−(N−アセチル−ベータ−グルコサミニル)アスパラギンアミダーゼ)処理を行った。
全長(1〜332)mplリガンドについてO−グリカナーゼ処理を進める前に、サンプルのpH範囲を、100mM酢酸1/15容、pH2.2を用いてpH6.0〜7.0に調節した。SDS中で3分間沸騰することによりタンパク1μgを変性し、1mM酢酸カルシウム、pH6.8中の1U/mlノイラミニダーゼ(Arthrobacter urefaciens由来のシアリダーゼ、ベーリンガーマンハイム社製)および20mM燐酸ナトリウム、pH6.8を用いて37℃で60分間インキュベートした。
次に、最終容量が100μlになるように5mUの酵素を添加することによりO−グリカナーゼによる処理を行い、続いて37℃で一晩インキュベートした。SDS−PAGE(15%アクリルアミド)でタンパク(0.2μg/レーン)を分離した。0.2μmのニトロセルロースに移し、抗mplリガンドポリクローナル抗体で一晩インキュベートした後、mplリガンドタンパクを、抗ウサギECLウエスタン検出キット(アマーシャム社製)を用いて視覚化した。
図3は、4つの異なる型のヒトmplリガンドのウエスタンブロットを示す。全長mplリガンド1〜332をレーン1〜3に、mplリガンド1〜174をレーン4〜6に、mplリガンド1〜163をレーン7〜9に、およびmplリガンド1〜153をレーン10〜12に表す。レーン2、5、8および11に示されるノイアミニダーゼおよびO−グリカナーゼでの処理は、レーン3、6、9および12の非グリコシル化物質より分子量を低下させた。全ての場合において、移動度が、E.coli中に発現される非グリコシル化バージョンよりも増加した。これらの結果は、レーン1、4、7および10のより大きな寸法のバンドがO−結合型炭水化物によることを示している。各バンドの分子量は、分子量の知られているタンパクの移動度と比較することにより推定した。
異なるタンパクの推定分子量を示す表3に見られるように、移動度のみかけのシフトは、mplリガンド1〜332について14個ものO−結合型炭水化物鎖(おそらく950ダルトン/鎖)、mplリガンド1〜174について9個の鎖、mplリガンド1〜163について4個の鎖、およびmplリガンド1〜153について2個の鎖を説明できる。レーン2におけるサンプルランは全長mplリガンド1〜332である。おそらく37℃でのグリコ酵素中での延長されたインキュベーションのために、このタンパクが分解されたことが明らかである。従って、レーン3におけるE.coli発現非グリコシル化バージョンを用いて、CHO細胞発現mplリガンド1〜332に付加されたO−結合型炭水化物のおよその分子量を計算した。
これらの結果は、全てのCHO発現型の試験したmplリガンド上の炭水化物の存在と一致する。単糖組成物の直接分析によりCHO細胞発現mplリガンド1〜332、1〜174および1〜163についてO−結合型炭水化物の存在を確認した。酸加水分解によりシアル酸、GalNAcおよびGalを糖タンパクから分離した。高速アニオン交換クロマトグラフィーおよびパルス電流滴定検出により単糖を検出した。各型のmplリガンドにおいて全部で三つの糖を検出した。この結果は、O−結合型炭水化物を含むシアル酸の存在を示している。このータは、CHO細胞発現型のmplリガンドが全て、E.coli中で発現された対応する型よりもインビボでより活性である図4に見られるインビボデータと相関する。すなわち、炭水化物の存在はmplリガンドのインビボ活性を高める。
Figure 0003836877
実施例7
mplリガンドELISAアッセイ
ポリクローナル抗体の作製−−ニュージーランド白ウサギを、E.coli中で製造された組み換えヒトmplリガンド1〜163を用いて3ケ月間、過免疫化した。高抗体力価を示す6匹のウサギからの抗血清を貯留し、特異的抗mplリガンド抗体をアフィニティ精製した。
アフィニティ精製−−組み換えヒトmplリガンド1〜163を、製造者の指示に従ってActigel−ALD(ステロジーンバイオセパレーションズ社(Sterogene Bioseparations,Inc)製)に共有結合させた。ウサギ抗血清の一部をmplリガンドアフィニティゲルに添加し、スラリーをロッカープラットフォームで一晩4〜8℃で穏やかに攪拌した。非結合血清タンパクを、ゲル床からPBSで洗い、次に特異的に結合した抗mplリガンド抗体をイムノピュアジェントルAg/Ab溶離緩衝液(ピアースケミカル社(Pierce Chemical Co.)製)で溶離した。回収された抗体を数回交換したPBSで透析し、次に抗体溶液をアミコン攪拌セル限外濾過装置で濃縮し、得られた抗体濃縮物を特異的抗mplリガンド抗体の供給源として、続いてウエル被覆および酵素結合体調製に用いた。
ELISA試薬−−イムロン4リムーブウエルストリップ(ダイナテックラボラトリーズ社(Dynatech Laboratories,Inc.)製)をアフィニティ精製したウサギ抗mplリガンド抗体で被覆した。アフィニティ精製抗体を0.1M重炭酸ナトリウム(pH約8.2に新しく調製)で2.5μg/mlの濃度に希釈した。各ウエルに100μlの抗体を入れ、密閉し加湿したチャンバー内でプレートを室温で24時間インキュベートした。次に、TEN(50mM Tris7.4/10mM EDTA/150mM NaCl)中の1%牛胎児血清5%スクロースからなるブロッキング溶液200μlを各ウエルに添加し、密閉し加湿したチャンバー内でプレートを室温でさらに24時間インキュベートした。併せた被覆およびブロッキング溶液をウエルから除去した。さらなる過被覆/ブロッキング工程はPBS中スーパーブロックブロッキング緩衝液(ピアースケミカル社(Pierce Chemical Co.)製)300μlを各ウエルに添加することを含んだ。室温で約5分間放置した後、この溶液を除去し、ウエルを室温で24時間風乾させた。mplリガンドELISAで使用するまで、被覆ウエルを密封プラスチック袋内に4〜8℃で貯蔵した。
貯留ウサギ抗血清からのアフィニティ精製抗mplリガンド抗体を西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRPO)に共有結合させてシグナル発生抗体として用いた。アフィニティ精製抗体を、イミノチオレーンHCl(フルカケミカル社(Fluka Chemical Corp.)製)で誘導体化した。別途、HRPOを、N−スクシンイミジル6−マレイミドカプロエート(フルカケミカル社(Fluka Chemical Corp.)製)で誘導体化した。二つの活性化タンパクを併せて共有結合させた。次に反応混合物をクロマトグラフィーにかけてFPLCスパロース(Superose)6(ファーマシア社(Pharmacia)製)カラム内を流下させて、所望の分子量(すなわち約200kD)の抗体:HRPO結合体を単離した。所望の結合体を含むフラクションを併せ、セントリコン(Centricon)30(グレース社(W.R.Grace & co.)アミコン部製)中で濃縮し、−20℃で50%グリセロール溶液として貯蔵した。この抗mplリガンドAb:HRPO濃縮物をPBS中2%牛胎児血清中に希釈してELISAで使用した。ELISAで使用した結合体の最終濃度は250〜500ng/mlであった。
E.coli細胞中で製造した組み換えヒトmplリガンド1〜163を標準の調製に用いた。このmplリガンドを、防腐剤として0.05%チメロサールを含むTEN緩衝液中の2%牛胎児血清(シグマケミカル社(Sigma Chemical Co.)製)中に希釈した。調製した標準は1.0、0.5、0.25、0.125および0.062ng/mlのmplリガンドを含んでいた。
アッセイ−−mplリガンド標準又はサンプル100μlをウエルに添加し、次に密封し加湿したチャンバー中で室温で18〜24時間インキュベートした。次にウエルの内容物と残留溶液を除去し、ウエルを洗浄溶液(TEN緩衝液中0.05%Tween20)で一度洗浄した。抗mplリガンドAb:HRPO結合体溶液(100μl)を各ウエルに添加し、次に密封した加湿チャンバー中で室温で2時間インキュベートした。ウエルの内容物を除去し、次にTEN緩衝液中の0.05%Tween20で4回洗浄した。
発色のために、TBS/過酸化物基質溶液(Kirkegaard & Perry溶液A&B混合1:1)100μlを添加し、室温で20分インキュベートした。停止溶液100μl(0.5N硫酸)を添加することにより反応を停止し、マイクロタイタープレートリーダーにより450nmで吸光度を読んだ。曲線適合プログラムを用いて作成した標準曲線からサンプル中のmplリガンド濃度を計算した。
実施例8
短時間液体培養巨核球アッセイにおけるmplリガンド1〜174類似体の生物学的活性
前述のようにしてmplリガンド1〜174の類似体を調製し、液状培養中での巨核球の成長を刺激する能力を検定した。ヒト白血球搬出装置(ニコル(Nichol)らのStem Cells第12巻:494〜505頁(1994年))から単離したCD34選択細胞を培地(IMDM/1%Pen−Strepグルタミン/1%非必須アミノ酸/1%MEMピルビン酸ナトリウム/1%MEMビタミン/10%脱イオンBSA/10%正常ヒトAB血漿/10μMアルファ−チアシルグリセロール/20μg/ml L−アスパラギン)に2×105/mlでプレーティングした。さらに、mplリガンド(1〜174)またはmplリガンド1〜174類似体を含むCOS−1ならし培地1.5μlを各ウエルに添加した。最終容積は、テラサキ型マイクロタイター組織培養プレート(ヴァンガードインターナショナル社(Vangard International)製)中で15μlとした。細胞を、5%CO2中加湿箱内で37℃にて8日間培養し、1%グルタルアルデヒドで培養ウエルに直接固定し、次に、抗−GPIb、抗−GPIIb(バイオデザイン社(Biodesign)製)および抗−GPIb(カリフォルニア州カルピンテリア在ダコ社(Dako)製)からなるモノクローナル抗体カクテルと一緒にインキュベートした。ストレプトアビジン−β−ガラクトシダーゼ検出装置(HistoMark、Kirkegaard and Perry)を用いて免疫反応を発色させた。より濃い色(実際の写真では青色)で確認された巨核球が図8に見られる。
図8のパネルAおよびDは、それぞれ陽性および陰性の対照である。パネルAに示すウエルには、37.5pgの野生型mplリガンド1〜174COS−1ならし培地を入れ、実質的な巨核球成長を示す。パネルDには、1.5μlのCOS−1mockならし培地を入れたが、成長を示さない。図8のパネルBおよびCは、それぞれmplリガンド1〜174類似体N7およびN10である。パネルBには、9.0pgのmplリガンドCOS−1ならし培地を入れ、パネルCには27pgを入れ、両者は優れた巨核球成長を示す。
この実験は、試験したmplリガンドの類似体がインビトロでのヒト巨核球の産生を刺激することができることを示している。
実施例9
インビトロ細胞増殖アッセイにおけるmplリガンド1〜174類似体の生物学的活性
前述のようにmplリガンド1〜174の類似体を調製し、32D−mpl細胞の増殖を刺激する能力を検定した。32D−mpl細胞を構築するために、全長ヒトmplレセプター配列(ヴィゴン(Vigon,I.)らのPNAS第89巻:5640〜5644頁(1992年)製)をモロニーマウス肉腫ウイルスの転写プロモーターを含む発現ベクターにサブクローニングした。この構築物6μgおよび両栄養性レトロウイルスパッケージング構築物(ランドー(Landau,N.R.)、リットマン(Littman,D.R.)のJournal of Virology第66巻:5110〜5113頁(1992年))6μgを、CaPO4哺乳動物トランスフェクションキット(ストラタジーン社(stratagene)製)を用いて3×106293細胞中にトランスフェクションした。2日後に同じ細胞をトランスフェクションし、4日後に再度トランスフェクションした。最後のトランスフェクションの後日、IL−3依存性マウス細胞系(32D、クローン23;グリーンバーガー(Greenberger)らのPNAS第80巻:2931〜2936頁(1983年))を用いて293細胞を共培養した。24時間後、32D細胞を取り出し、BSAグラジエント(Path−o−cyte;マイルス社(Miles Inc.)製)中でバンド形成した。1ng/mlマウスIL−3中で細胞を増やし、次に、20%APK9血清(バートレイ(Bartley)らのCell第77巻:1117〜1124頁(1994年))中での成長により選択した。ポリクローナルウサギ抗ペプチド(MPL)血清を用いるFACSによりレセプターの細胞表面発現について細胞を分類した。これらのサイトカイン依存性マウス32D−mpl細胞はmplリガンドに反応性がある。10%胎児クローンII血清(ハイクローンラボラトリーズ社(Hyclone Laboratories)製)および1.0ng/ml muIL3を1×106細胞/mlの細胞密度となるように含むMEM培地において32D−MPL細胞を成長させた。細胞を遠心分離(約500XG)により収集し、muIL3を欠く成長培地で2回洗浄し、1×105細胞/mlで再懸濁させた。
mplリガンド1〜163を用いて5000〜1pg/mlにわたる、12点におよぶmplリガンド標準曲線を作成した。標準mplリガンドまたはアッセイサンプルの各希釈液100μlを、再懸濁細胞100μl(10000細胞/ウエル)を含む96ウエルマイクロタイター組織培養プレートの適当なウエルに添加し、37℃および10%CO2の条件下に加湿培養器内で培養した。48時間後、MTS試薬(水性非放射性細胞増殖キット、プロメガ社(Promega)製)40μlを各ウエルに添加し、14〜18時間後に、プレートリーダーで490nMにてプレートを読んだ。サンプル中のインビトロ活性を、各サンプルについての用量応答曲線から計算した。1単位は、最大刺激の50%を提供するのに必要な各サンプル中のmplリガンドの量と定義される。比活性は、mplリガンドELISAにより決められるmplリガンド濃度(ng/ml)で生物学的活性(単位/ml)を割ることにより計算した。
トランスフェクションされCOS細胞中で発現されるmplリガンド類似体の比生物学的活性を表4に示す。炭水化物付加に対するアミノ酸置換の効果も要約する。精製ヒト配列mplリガンドは、前記アッセイにより決定される200〜300単位/ngであるインビトロ活性を有する。表4から、付加的炭水化物鎖(実施例6のセクションAで決められる)、例えばN4およびN10を含んでいても、さらなるN−結合型炭水化物を含むmplリガンド類似体、ならびに天然型配列mplリガンドが発現されることが明らかである。これらの類似体はともに、インビトロ生物学的活性も完全に維持していた。従って、N−結合型炭水化物を含むmplリガンド類似体が哺乳動物細胞において正常に発現され、それらは正常なまたは高められたインビトロ生物学的活性を有し得る。
Figure 0003836877
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実施例10
CHO細胞中での発現およびmplリガンド1〜174、N4およびN15の精製
mplリガンド1〜174、N4およびN15cDNAを含むpDSRα2を、実施例2に記載のプロトコールを用い、以下の変更を加えてDHFR−欠損CHO細胞中にトランスフェクションした。
各類似体について一回のトランスフェクションを行った。トランスフェクションから3週間後、mplリガンドELISAによりmplリガンド発現をスクリーニングした。各型について三つの発現クローンを凍結貯蔵した。各類似体についての最も高い発現クローンをローラー瓶製造のため増殖した。N4について、ならし培地(50%D−MEM、50%HAMS−F12、1%ペニシリン/ストレプトマイシン/グルタミン、1%非必須アミノ酸(ギブコ社(Gibco)製))7.4リッターを製造し、N15について、ならし培地4.6リッターを製造した。
mplリガンド1〜174(2.9L)、N4(7.4L),N15(4.4L)を発現するCHO細胞を接種したローラー瓶からの血清非含有CHO細胞ならし培地を、S1Y10(10000ダルトン分子量カットオフ)アミコン螺旋限外濾過カートリッジを用いて、それぞれ12−、19−、および12−倍に濃縮した。次に、濃縮したならし培地150mlを、0.3ml/分の流速で3.3ml hu−MPL−X(レセプター)アフィニティカラムに直接負荷した。アフィニティカラムは、製造者により勧められるように、ファーマシア製CNBr活性化セファロース樹脂1ml当たりMpl−X(Mplレセプターの可溶性細胞外ドメイン)1.0〜1.5mgを結合させることにより構築した。負荷後、カラムを燐酸塩緩衝塩水(PBS:10mM NaPO4 pH6.8/150mM NaCl)30mlで洗浄し、次に10mM Tris、pH8.0/1M NaCl/1mM CHAPS60mlで洗浄した。mplリガンド1〜174を、20mM CAPS(3−[シクロヘキシルアミノ]−1 プロパンスルホン酸) pH10.5/1M NaCl/1mM CHAPS(3−[(3−コルアミドプロピル)ジメチルアモニオ]−1−プロパンスルホネート)30mlで溶離した。
各溶離フラクションに1M Tris pH7.0の0.6mLを添加することによりフラクションを中和した。SDS−PAGE分析は、10mM Tris、pH8.0/1M NaCl/1mM CHAPSでの洗浄中に、1〜174mplリガンドの明らかな「溶出(bleeding)」を示した。溶離フラクションをSDS−PAGEで分析した。mplリガンド1〜174を含むこれらのフラクションを貯留した。このアフィニティ精製を改良し、以下の変更を加えて繰り返した:0.5mL/分での負荷および溶離、10mM Tris、pH8.0/1M NaCl/1mM CHAPS洗浄での除去。
一本のmplリガンドバンドを含む全てのフラクションを、50mL攪拌セル中のYM10(10000ドルトン分子量カットオフ)膜を用いてかつセントリコン装置に切り換えて濃縮した。この濃縮物0.5mLを、0.25mL/分でPBS平衡ファーマシアスーパーデックス(Superdex)200HR10/30ゲル濾過カラムに直接添加して、フラクションを0.25mLずつ集めた。一本のmplリガンドバンド(SDS−PAGE分析に基づく)を含む全ての溶離フラクションを貯留した。
他の型(N4およびN15)のCHO細胞発現mplリガンドを同様に(二つのアフィニティ精製物を貯留し、一本のスーパーデックス200ゲル濾過カラムを通した)精製した。
実施例11
CHO細胞発現N4およびN15についての炭水化物付加の測定
CHO細胞中に発現されたmplリガンド中にN−結合型炭水化物が含まれるかどうか決定するために、実施例6に記載の方法で、以下の変更を加えてSDS−PAGEウエスタンブロットによりならし培地を分析した。
ローラー瓶からのCHO D−ならし培地を用いた。サンプルを、セントリコン(Centricon)−10遠心分離濃縮器(マサチューセッツ州ビバリー在アミコン社(Amicon)製)に添加し、固定角ローター(JA20.1)を用いるベックマンJ2−HS遠心分離器で6000rpmにて1時間回転させた。mplリガンド類似体約100ngを含む濃縮サンプルを、SDSサンプル緩衝液(実施例6に記載)と共にSDS−PAGEゲルに載置し、炭水化物を含まないE.coli発現mplリガンドMK1〜174も載置した。図9は、予想された量の炭水化物と相関する移動度の差異を示している。最も早い移動度の種であるMet−Lys(1〜174)E.colimplリガンドの後に、mplリガンド1〜174(CHO)、N4(CHO)およびN15(CHO)の順に続いた。図9参照のこと。非グリコシル化mplリガンドに対する寸法増加の最も可能性の高い説明は、mplリガンド1〜174(CHO)上の付加的O−結合型炭水化物、N4(CHO)上の付加的O−結合型炭水化物および一つの付加的N−結合型オリゴ糖、およびN15(CHO)上の付加的O−結合型炭水化物および二つの付加的N−結合型オリゴ糖である。
分子量の増加が本当にN−結合型炭水化物鎖の付加によるものであることを立証するために、実施例6に記載のN−結合型炭水化物を除去するためにN−グリカナーゼでサンプルを処理した。各サンプルは、ならし培地から精製されたmplリガンド類似体約100ngを含んでいた。
N−グリカナーゼでの処理後に、N4(CHO)およびN15(CHO)の移動度はmplリガンド1〜174(CHO)のものまで低下した。N−グリカナーゼでmplリガンドMK1〜174(E.coli)またはmplリガンド1〜174(CHO)を処理することは、いずれの型のものもN−結合型炭水化物を含むことが予想されないので、移動度に影響を与えなかった。N−グリカナーゼ処理を無処理に対して比較すると、N4についての寸法の差異は一本のN−結合型炭水化物鎖の寸法に対応し、N15についての寸法差異は二本の炭水化物鎖の寸法に対応することが示される。すなわち、これらの二つのmplリガンド型についてのN−結合型グリコシル化部位の付加は、これらの種がCHO細胞中に発現されたときに追加のN−結合型炭水化物を生じさせる。図10参照のこと。
実施例12
CHO細胞中に形成されたmplリガンド類似体のインビトロ生物学的活性
発現されCHO細胞またはE.coli細胞から精製された精製mplリガンドおよび類似体を、標準としてCHO細胞中に産生されたmplリガンド1〜332を用いて得た曲線から活性を算出した以外は実施例9に記載のアッセイおよび因子依存性細胞系32D−MPLを用いて、インビトロ生物学的活性について分析した。種々の型のインビトロ生物学的比活性を表5に示す。この表から、CHO細胞中に発現される付加的炭水化物を含むmplリガンド類似体がインビトロ生物学的活性を有することが明らかである。
Figure 0003836877
実施例13
mplリガンド類似体のインビボ生物学的活性
種々の型のmplリガンドで処理したマウスからの血小板数を測定し、結果を図11に示す。CHO由来mplリガンド1〜332、1〜174、N4およびN15を製造し、mplレセプターアフィニティクロマトグラフィーにより精製した。E.coli由来Met−Lys−mplリガンド1〜174を製造し、従来のクロマトグラフィーにより精製した。示された濃度の各型のものを、正常な雌Balb/cマウスに一日一回、5日間皮下投与した。最後の注射から24時間後に尾静脈の横の小さな切り口からの試験血液を採血した。シスメックス(Sysmex)電気血球分析機(カリフォルニア州アーヴィン在バックスター・ダイアグノスティクス社(Baxter Diagnostics,Inc.)製)を用いて血球分析を行った。データは、4匹の動物の平均測定値に平均の+/−標準誤差を付して表す。総白血球数または赤血球数のような他の血球パラメーターは、これらの処理により影響を受けなかった(データは示さない)。
全ての型のものが血小板数の増加を刺激した。しかしながら、異なる型のものの活性は異なった。相対インビボ活性は、mplリガンドMK1〜174(E.coli)<mplリガンド1〜174(CHO)<N4(CHO)<mplリガンド1〜332(CHO)<N15(CHO)であった。結果は、非天然N−結合型炭水化物の付加によりインビボ活性が増加することを示している。さらに、炭水化物の量の増加がインビボ活性を比例的に増加させることが示されている。
実施例14
オーバーラップPCRによるmplリガンド類似体および切頭型N16〜N40の構築
類似体N16〜N40(これらの類似体の構造については表6参照のこと)を、チェン(Cheng)らのPNAS第91巻:5695頁(1994年)に記載のプロトコールを用いて、オーバーラップPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)により構築した。各構築において一般的に一つまたは二つの突然変異が導入された。
以下のオリゴヌクレオチドプライマーを合成して、類似体N16〜N40の調製に用いた:
Figure 0003836877
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一つの新しいグリコシル化部位を導入する構築、二つの連続工程で行った。工程1において、4つの異なるオリゴヌクレオチドを用いて二つの反応を行った。これらのオリゴ化合物は、5’正方向プライマー、逆方向変異誘発プライマー、正方向変異誘発プライマー(通常、逆方向変異誘発プライマーに相補的である)および逆方向3’プライマーを含んでいた。逆方向3’プライマーは、停止コドンを導入し続いてSalI制限部位を導入する配列を含んでいた。停止コドンは、175、184、192および200位において導入された。すなわち、長さ1〜174、1〜183(N16)、1〜191(N17)および1〜199(N31)の型のものを製造することができた。PCR1は、鋳型DNA(mplリガンド1〜174配列または全長mplリガンド1〜332配列を含むpDSRα2)、5’正方向プライマーおよび逆方向変異誘発プライマーを使用した。PCR2は、鋳型DNA、3’逆方向プライマーおよび正方向変異誘発プライマーを使用した。次に、二つのPCR反応を行い、増幅DNAフラグメントをアガロースゲル電気泳動により分離した。正しい寸法のDNAフラグメントを含むアガロースの小片をゲルから切り出した。
PCR1およびPCR2からのDNAフラグメントを一緒にし、5’正方向および3’逆方向プライマーのみを用いて第3のPCR反応を実施した。すなわち、mplリガンドに挿入された所望の突然変異を含む全長DNAセグメントを増幅した。
アガロースゲル電気泳動により、増幅したフラグメントを再び分離し、正しい寸法のDNAフラグメントを、GeneCleanTMキットおよび製造者(BIO 101社)により提供される手順を用いて精製した。精製したDNAをXbaIおよびSalIで消化し、次に再びGeneCleanTMキットを用いて精製した。次にフラグメントをXbaIおよびSalIで切断したpDSRα2内に連結した。連結DNAを、キャリアtRNAの存在下に0.3M NaOAc pH5.2中エタノール2容を用いて沈殿させ、E.coli中に形質転換した。クローンを制限分析およびアガロースゲル電気泳動により試験して、これらが正しい寸法のDNA挿入物を含むことを確認した。次に精製プラスミドDNAを調製し、mplリガンド挿入体を配列決定して、所望の突然変異の存在を確認し、更なるアミノ酸変化が導入されていないことを確認した。
幾つかの場合において、二つ異常の突然変異が同時に組み合わされた:すなわちN29、N33、N34、N35、N39およびN40を参照されたい。これは、新しい置換を、既に変化を含んでいるDNAに導入することにより行うことができる。例えば、N15中にN23変化を導入することによりN33を製造した。この場合、N23変異誘発プライマーおよびN15鋳型DNAを用いて前記手順を行った。
もう一つの方法において、鋳型DNA中に二つの変化を同時に導入することができる。鋳型DNAは天然型配列を含むことができるか、または既に変化を含むmplリガンド型をコードする配列を含むことができる。これらの場合、工程1は三つのPCR反応と6つのオリゴ化合物を含んでいた。オリゴ化合物は、5’正方向プライマー、2対の正方向および逆方向変異誘発プライマー、および逆方向3’プライマーを含んでいた。プライマーの各対は互いに相補的であり、一つの新しいグリコシル化部位を導入するように設計された配列を含んでいた。
PCR1は、鋳型DNA、5’正方向プライマーおよび逆方向変異誘発プライマー(pair1からのもの)を含んでいた。PCR2は、鋳型DNA、正方向変異誘発プライマー(pair1からのもの)および逆方向変異誘発プライマー(pair2からのもの)(ここでpair2プライマーはpair1プライマーに対して3’である)を含んでいた。PCR3は、鋳型DNA、正方向変異誘発プライマー(pair2からのもの)および逆方向3’プライマーを含んでいた。
各PCR反応からのDNAフラグメントを、アガロースゲル電気泳動により分離し、前述のように切り出した。次に、三つのDNAグラグメントを一緒にし、5’正方向および3’逆方向プライマーのみを用いて再びPCRにより増幅した。
次に、二つの新しいグリコシル化部位を含む配列を有する意図する遺伝子全体をコードするDNAセグメントを精製し、XbaIおよびSalIで切断し、前述のようにXbaIおよびSalI切断pDSRα2内に連結した。
既に突然変異を含む鋳型においてPCR反応を行うことにより複数の突然変異を組み合わせることもできる。例えば、N39を、N15鋳型DNAにN36およびN38変化を導入することにより製造した。これは、N36の製造に用いたもの(N36(1))とは異なる組み合わせのプライマー(N36(2))を用いて行った。前記プライマーを参照のこと。両方の組み合わせのプライマーが同じ突然変異を導入した。
より長いmplリガンド型を製造することもできた。すなわち、PCR3における3’逆方向プライマー、(工程1)および工程2のPCRプライマーがN31の製造に用いられたプライマーであること以外はN39と同様の方法によりN40を製造した。このプライマーは、SalI制限部位に続く200位に停止コドンを導入した。さらに、PCR3に用いられる鋳型DNAは、全長mplリガンド(1〜332)をコードする配列を含んでいた。
典型的PCR反応混合物は、正方向および逆方向プライマー(5pm/μl)の各4μl、鋳型(50ng)1μl、5×LP緩衝液(100mM Tricine pH8.7/25%グリセロール/425mM KOAc)10μl、dNTPストック(各1mMのdATP、dTTP、dCTP、dGTP)10μl、rtThポリメラーゼ(パーキンエルマー社(Perkin Elmer)製;2.5U/μl)0.8μl、およびVentポリメラーゼ(NEB;1×LP緩衝液中1:100の新しい希釈後に0.01U/μl)2μlを含んでいた。H2Oを添加して最終容量を50μlにした。全ての成分を示す順番で一緒に添加し、最初のサイクル中の温度が60℃を越えたときに50mM MgOAc 1μlを添加することによりPCRを開始した。反応条件:94℃、10秒/45℃、1分/68℃、5分の2サイクル、続いて94℃、10秒/55℃、1分/68℃、5分の25サイクル。
これらの一般的手順を用いて、表6に示すmplリガンド類似体および切頭型N16〜N40を構築した。各型についてのDNA配列の変化を示す。
Figure 0003836877
Figure 0003836877
前記表中の、符号(i)は記載のアミノ酸を挿入していることを示す。例えば、Glu57→Asn55'(i)、Thr57(表6中の類似体N23)は、57位のGluがThrで置換されており、さらに、55位においてMetの直後にAsnが挿入されており、その後のアミノ酸がその前に付された番号を維持するようにAsnは55’と番号が付けられた。
先の実施例からの全ての変化を含む実施例は、「+」の符号で結合された特定の類似体番号により示される。N35、N39およびN40を参照のこと。これらの類似体のアミノ酸鎖の長さを括弧内に示す。すなわち、類似体N35は、類似体N4、N23、N30およびN31についての全ての変化を組み合わせて含む。N31について示される変化は、類似体N35が199アミノ酸長であることを示す。表6中の全ての類似体は、異なる長さであることを示す場合を除いて174アミノ酸長である(あるいは、アミノ酸が挿入されている場合、合計の長さは挿入されたアミノ酸の数により増加する)。
実施例15
mplリガンド類似体および切頭型N16〜N40の特徴付け
A.mplリガンド類似体の発現レベルおよびインビトロ生物学的活性の測定
種N16〜N40を、電気穿孔法(実施例5)またはCaPO4法(哺乳動物細胞トランスフェクションキット;Specialty media)を用いてCOS細胞中にトランスフェクションした。3〜4日後、細胞非含有ならし培地を採取し、アリコートを取り−70℃で貯蔵した。実施例7に記載されているように発現レベルをELISAアッセイにより測定した。上澄みも、実施例9に記載の方法で一つの変更を加えて、生物学的活性について検定した。活性は、標準として精製CHO細胞発現mplリガンド1〜332を用いて標準曲線から算出した。
結果を表7に示す。表7に示すように、大部分のmplリガンド類似体は発現し分泌された。類似体の一部は、分泌が増加しているようであった。これらのサンプルのバイオアッセイは、大部分のものの比活性が非改変型のものにも匹敵することを示した。類似体の一部は、複数のN−結合型炭水化物鎖を含んでいた(以下参照のこと)。これは、炭水化物付加が類似体の分泌および正常インビトロ活性の増加につながり得ることを示している。
Figure 0003836877
Figure 0003836877
Figure 0003836877
B.炭水化物付加の測定
表6に示す類似体を、実施例6に記載の手順を用いてN−結合型炭水化物を付加しているか試験した。
一部の類似体(N21、N22、N30、N33およびN36)を、変更した手順を用いても試験した。この試験は必要である。なぜなら、ウエスタンブロットを行うために用いたモノクローナル抗体がアミノ酸残基47〜62を含むペプチドに対するものであり、表6に記載の類似体の一部がこの抗体(例えばN21)との免疫反応性に影響を与える置換を含むからである。従って、これらの類似体を分析するために、E.coli細胞発現mplリガンド1〜163に対するマウスモノクローナル抗体を用いて上澄みを免疫沈殿させた。
典型的に、mplリガンド類似体50ngを免疫沈殿させるために抗体15μgを使用した。ウサギ抗mplリガンドポリクローナル抗体(典型的に1μg/ml;E.coli細胞発現mplリガンド1〜163に対する抗体)および抗ウサギECLキット(アマーシャム社(Amersham)製)を用いてブロットをインキュベートすることにより免疫沈殿バンドを視覚化する以外は実施例6に記載の方法により、免疫沈殿材料を用いてウエスタンブロットを行った。種々の実験の結果を表7に示す。一部の類似体は、N−結合型炭水化物(N21、N22、N23、N29、N30、N31、N33、N34、N35、N36、N38、N39およびN40)の存在を示す寸法増加を示した。これらの類似体のサブセットは二つ以上のN−結合鎖を有していた:例えばN29、N33、N34、N35、N39およびN40。これらの類似体は正常またはより高いレベルで分泌され、mplリガンド1〜174に匹敵するインビトロ生物学的活性を有していた。このことは、発現または生物学的活性のいずれにも悪影響を与えることなく多機能性N−結合型グリコシル化部位をmplリガンドに導入し得ることを示している。
複数のオリゴ糖鎖をmplリガンドに付加し得ることを示すために、COS細胞中に発現した種々の類似体を実施例6に記載のようにしてウエスタンブロットにより分析した。図12は、付加したN−結合型グリコシル化部位の数の増加につれて類似体の移動度が低下することを示している。4つの新しい部位を有する類似体N39およびN40が示される。最もN−結合部位を有する類似体は移動度が最も低い。この結果は、1〜174および1〜199の両方の型のmplリガンドについて観察される。このことは、少なくとも4つの類似体を組み合わせて複数のN−結合型炭水化物鎖を有する新しい類似体を得ることができることを示している。
実施例16
Asn−X−Serを含むグリコシル化部位とAsn−X−Thrを含む部位との比較
N−結合型グリコシル化部位は、Asn−X−ThrまたはAsn−X−Ser(XはPro以外の20個の天然アミノ酸のうちの任意の一つであり得る)を含む。第3の位置においてSerまたはThrのいずれが好ましいかを決めることが望まれる。従って、第3の位置にSerまたはThrを含むmplリガンドグリコシル化類似体をそれぞれが含む2組の類似体を試験して、N−結合型グリコシル化部位の占有率%への影響があるかどうか調べた。N15は二つのAsn−X−Thr部位を含み、N29は正確に同じ位置に二つのAsn−X−Ser部位を含む。同様に、N30は一つのAsn−X−Ser部位を含み、N38は同じ位置に一つのAsn−X−Thr部位を含む。
これらの2組の類似体を比較するために、それらをCOS細胞中に発現させ、分泌mplリガンドを実施例6に記載のようにウエスタンブロットに付した。図13は結果を示す。N15は、N29と比べて大きく増加した割合でグリコシル化mplリガンドを有する。対照的に、N30とN38とを比較した場合、グリコシル化と非グリコシル化mplリガンドの割合には差異がほとんど無かった。これらの結果は、Asn−X−SerとAsn−X−Thrの両方をmplリガンド中に導入することができ、両者がN−結合型炭水化物付加のための部位として作用し得ることを示している。さらに、ある場合には、Asn−X−Thr列が好ましい(すなわち、より効果的にグリコシル化される)。
本発明を、その好ましい実施態様と考えられるものについて説明したが、開示された実施態様に限定されるものではなく、それどころか、添付の請求の範囲の思想および範囲内に含まれる種々の変更および均等物が包含され、請求の範囲は、そのような変更および均等物を含むように最も広く解釈されるべきものである。
配列表
配列番号:1の情報
配列の特徴
配列の長さ:1342塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:cDNA
特徴
特徴を示す記号:CDS
存在位置:36..1094
特徴
特徴を示す記号:sig ペプチド
存在位置:1..98
特徴
特徴を示す記号:成熟ペプチド
存在位置:99..1094
配列
Figure 0003836877
Figure 0003836877
配列番号:2の情報
配列の特徴
配列の長さ:353アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:タンパク質
配列
Figure 0003836877
Figure 0003836877
配列番号:3の情報
配列の特徴
配列の長さ:600塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:cDNA
特徴
特徴を示す記号:CDS
存在位置:12..596
特徴
特徴を示す記号:sig ペプチド
存在位置:12..74
特徴
特徴を示す記号:成熟ペプチド
存在位置:75..96
配列
Figure 0003836877
配列番号:4の情報
配列の特徴
配列の長さ:195アミノ酸
配列の型:アミノ酸
トポロジー:直鎖状
配列の種類:タンパク質
配列
Figure 0003836877
配列番号:5の情報
配列の特徴
配列の長さ:22塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:6の情報
配列の特徴
配列の長さ:22塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:7の情報
配列の特徴
配列の長さ:24塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:8の情報
配列の特徴
配列の長さ:25塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:9の情報
配列の特徴
配列の長さ:21塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:10の情報
配列の特徴
配列の長さ:24塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:11の情報
配列の特徴
配列の長さ:26塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:12の情報
配列の特徴
配列の長さ:21塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:13の情報
配列の特徴
配列の長さ:25塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:14の情報
配列の特徴
配列の長さ:32塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:15の情報
配列の特徴
配列の長さ:25塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:16の情報
配列の特徴
配列の長さ:22塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:17の情報
配列の特徴
配列の長さ:25塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:18の情報
配列の特徴
配列の長さ:38塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:19の情報
配列の特徴
配列の長さ:28塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
特徴
特徴を示す記号:−
存在位置:相補(1..28)
配列
Figure 0003836877
配列番号:20の情報
配列の特徴
配列の長さ:29塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
特徴
特徴を示す記号:−
存在位置:相補(1..29)
配列
Figure 0003836877
配列番号:21の情報
配列の特徴
配列の長さ:29塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
特徴
特徴を示す記号:−
存在位置:相補(1..29)
配列
Figure 0003836877
配列番号:22の情報
配列の特徴
配列の長さ:29塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:23の情報
配列の特徴
配列の長さ:29塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
特徴
特徴を示す記号:−
存在位置:相補(1..29)
配列
Figure 0003836877
配列番号:24の情報
配列の特徴
配列の長さ:33塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:25の情報
配列の特徴
配列の長さ:33塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
特徴
特徴を示す記号:−
存在位置:相補(1..33)
配列
Figure 0003836877
配列番号:26の情報
配列の特徴
配列の長さ:31塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:27の情報
配列の特徴
配列の長さ:31塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
特徴
特徴を示す記号:−
存在位置:相補(1..31)
配列
Figure 0003836877
配列番号:28の情報
配列の特徴
配列の長さ:31塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:29の情報
配列の特徴
配列の長さ:31塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
特徴
特徴を示す記号:−
存在位置:相補(1..31)
配列
Figure 0003836877
配列番号:30の情報
配列の特徴
配列の長さ:32塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:31の情報
配列の特徴
配列の長さ:32塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
特徴
特徴を示す記号:−
存在位置:相補(1..32)
配列
Figure 0003836877
配列番号:32の情報
配列の特徴
配列の長さ:32塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:33の情報
配列の特徴
配列の長さ:32塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
特徴
特徴を示す記号:−
存在位置:相補(1..32)
配列
Figure 0003836877
配列番号:34の情報
配列の特徴
配列の長さ:31塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:35の情報
配列の特徴
配列の長さ:31塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
特徴
特徴を示す記号:−
存在位置:相補(1..31)
配列
Figure 0003836877
配列番号:36の情報
配列の特徴
配列の長さ:32塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:37の情報
配列の特徴
配列の長さ:32塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
特徴
特徴を示す記号:−
存在位置:相補(1..32)
配列
Figure 0003836877
配列番号:38の情報
配列の特徴
配列の長さ:31塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:39の情報
配列の特徴
配列の長さ:31塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
特徴
特徴を示す記号:−
存在位置:相補(1..31)
配列
Figure 0003836877
配列番号:40の情報
配列の特徴
配列の長さ:31塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:41の情報
配列の特徴
配列の長さ:31塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
特徴
特徴を示す記号:−
存在位置:相補(1..31)
配列
Figure 0003836877
配列番号:42の情報
配列の特徴
配列の長さ:24塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:43の情報
配列の特徴
配列の長さ:24塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
特徴
特徴を示す記号:−
存在位置:相補(1..24)
配列
Figure 0003836877
配列番号:44の情報
配列の特徴
配列の長さ:24塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:45の情報
配列の特徴
配列の長さ:24塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
特徴
特徴を示す記号:−
存在位置:相補(1..24)
配列
Figure 0003836877
配列番号:46の情報
配列の特徴
配列の長さ:27塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:47の情報
配列の特徴
配列の長さ:27塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
特徴
特徴を示す記号:−
存在位置:相補(1..27)
配列
Figure 0003836877
配列番号:48の情報
配列の特徴
配列の長さ:33塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
特徴
特徴を示す記号:−
存在位置:相補(1..33)
配列
Figure 0003836877
配列番号:49の情報
配列の特徴
配列の長さ:31塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:50の情報
配列の特徴
配列の長さ:31塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
特徴
特徴を示す記号:−
存在位置:相補(1..31)
配列
Figure 0003836877
配列番号:51の情報
配列の特徴
配列の長さ:26塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:52の情報
配列の特徴
配列の長さ:26塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
特徴
特徴を示す記号:−
存在位置:相補(1..26)
配列
Figure 0003836877
配列番号:53の情報
配列の特徴
配列の長さ:31塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:54の情報
配列の特徴
配列の長さ:31塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
特徴
特徴を示す記号:−
存在位置:相補(1..31)
配列
Figure 0003836877
配列番号:55の情報
配列の特徴
配列の長さ:27塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
配列
Figure 0003836877
配列番号:56の情報
配列の特徴
配列の長さ:27塩基対
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直鎖状
配列の種類:他の核酸
記載:/desc=核酸
特徴
特徴を示す記号:−
存在位置:相補(1..27)
配列
Figure 0003836877

Claims (8)

  1. 配列番号2に示されるアミノ酸配列1〜332のうち少なくともアミノ酸7〜151を含むアミノ酸配列において、下記のものからなる群より選択される、変更されたグリコシル化部位を有するかつmplリガンド活性を有するmplリガンド類似体:
    [Asn30、Thr32]mplリガンド;
    [Asn82、Ala83]mplリガンド;
    [Asn53、Thr55]mplリガンド;
    [Asn58、Thr60]mplリガンド;
    [Asn30、Thr32、Asn120、Thr122]mplリガンド;
    [Asn54、Ser56]mplリガンド;
    [Asn52、Thr54]mplリガンド;
    [Asn81、Thr83]mplリガンド;
    [Asn56]mplリガンド;
    [Thr163、Asn164、Thr166]mplリガンド;
    [Asn30、Thr32、Asn120、Thr122、Asn55、Thr57、Thr163、Asn164、Thr166]mplリガンド;
    [Asn25]mplリガンド;及び
    [Asn120、Thr122]mplリガンド。
  2. 前記mplリガンドが下記のものからなる群より選択されるアミノ酸配列を有する、請求項に記載の類似体:
    mplリガンド1〜332 配列番号2のアミノ酸1〜332
    mplリガンド1〜199 配列番号2のアミノ酸1〜199
    mplリガンド1〜191 配列番号2のアミノ酸1〜191
    mplリガンド1〜183 配列番号2のアミノ酸1〜183
    mplリガンド1〜174 配列番号2のアミノ酸1〜174
    mplリガンド1〜163 配列番号2のアミノ酸1〜163
    mplリガンド1〜153 配列番号2のアミノ酸1〜153
    mplリガンド1〜152 配列番号2のアミノ酸1〜152
    mplリガンド1〜151 配列番号2のアミノ酸1〜151
    mplリガンド7〜332 配列番号2のアミノ酸7〜332
    mplリガンド7〜191 配列番号2のアミノ酸7〜191
    mplリガンド7〜199 配列番号2のアミノ酸7〜199
    mplリガンド7〜183 配列番号2のアミノ酸7〜183
    mplリガンド7〜174 配列番号2のアミノ酸7〜174
    mplリガンド7〜163 配列番号2のアミノ酸7〜163
    mplリガンド7〜153 配列番号2のアミノ酸7〜153
    mplリガンド7〜152 配列番号2のアミノ酸7〜152
    mplリガンド7〜151 配列番号2のアミノ酸7〜151。
  3. 真核生物細胞中での外来性DNAの発現生成物である、請求項1または2のいずれかに記載の類似体。
  4. 前記真核生物細胞が哺乳動物細胞である、請求項に記載の類似体。
  5. 前記哺乳動物細胞がチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞である、請求項に記載の類似体。
  6. 請求項1または2のいずれかに記載のmplリガンド類似体をコードするDNA。
  7. 宿主細胞にmplリガンド類似体を発現させるように請求項に記載のDNAでトランスフェクションされた真核生物宿主細胞。
  8. 薬学的に許容できる希釈剤、アジュバントまたは担体と共に、請求項1〜のいずれかに記載のmplリガンド類似体を治療的に有効な量で含む、血小板減少症治療用組成物。
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