JP3836846B2 - 河川堤防遮水マット及び河川堤防遮水マットによる堤防遮水工法 - Google Patents
河川堤防遮水マット及び河川堤防遮水マットによる堤防遮水工法 Download PDFInfo
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Description
本発明は、河川堤防遮水マット及び河川堤防遮水マットによる堤防遮水工法に関するものであり、さらに詳しくは、下記の(1)の河川堤防遮水マット及び(2)の河川堤防遮水マットによる堤防遮水工法に関するものである。
(1)止水材層に被覆材層を接着又は溶着してなる遮水シートの上記被覆材層側に、樹脂ネット層を接着し、全体を一体として構成した河川堤防遮水マットであって、上記止水材層が、ポリ塩化ビニール製あるいはエチレン酢酸ビニール製の止水材からなり、上記被覆材層が、補強布付き繊維性フェルトからなり、上記樹脂ネット層が、網状の熱可塑性合成樹脂からなる基層に網状の熱可塑性合成樹脂を一定の間隔で外折内折を交互に行って蛇腹状に折曲加工した土留層を接合して一体化してなることを特徴とする河川堤防遮水マット。
(2)止水材層に被覆材層を接着又は溶着してなる遮水シートの上記被覆材層側に、樹脂ネット層を接着し、全体を一体として構成した河川堤防遮水マットであって、上記止水材層が、ポリ塩化ビニール製あるいはエチレン酢酸ビニール製の止水材からなり、上記被覆材層が、補強布付き繊維性フェルトからなり、上記樹脂ネット層が、網状の熱可塑性合成樹脂からなる基層に網状の熱可塑性合成樹脂を一定の間隔で外折内折を交互に行って蛇腹状に折曲加工した土留層を接合して一体化してなる河川堤防遮水マットを、上記樹脂ネット層を上にして河川堤防の堤体の表法面よりやや深い位置の敷設面に敷設し、該河川堤防遮水マット上に直接客土を施して堤体を構成することを特徴とする河川堤防遮水マットによる堤防遮水工法。
従来の河川堤防遮水シートSを図17に示す。従来の河川堤防遮水シートSは、ポリ塩化ビニール製あるいはエチレン酢酸ビニール製の止水材からなる止水材層S1にニトリルゴム系接着剤等の接着性に優れた接着剤SC(又は熱溶着法)を用いて、補強布S23を中間に挿んだ繊維性フェルトS21、S22からなる被覆材層S2を接着し、止水材層S1と被覆材層S2を一体化したものである。なお、被覆材層S2は、全体がニードルパンチングにより一体化されている。
上記河川堤防遮水シートSは国土交通省河川遮水シート規格の根拠である「土木工事共通仕様書」(非特許文献1)の河川遮水シート項目(第1章第5節の1−5−1から1−5−2)に規定されている規格の製品(該土木工事共通仕様書にいう「遮水シートA」)であって、止水材層S1の材質は純ポリ塩化ビニールあるいはエチレン酢酸ビニール製で厚さは1mm、色は透明で、シボ(標準菱形)付とされている。
止水材層S1を構成する純ポリ塩化ビニールの品質規格を表1に、エチレン酢酸ビニールの品質規格を表2に掲げる。
また、止水材層S1に接着(又は熱溶着)されている被覆材層S2(厚さ10mm)の品質規格を表3に掲げる。
また、補強布S23はポリエチレンまたはポリプロピレン製のネットである。
上記河川堤防遮水シートSは本願出願人の取得せる特許(特許文献1)に基づくものであり、上記河川堤防遮水シートSが国土交通省河川遮水シート規格の製品に指定された背景は、以下に述べるとおりである。
平成9年に「河川法」が改正され、それまで治水、利水に重点が置かれていた護岸工事において、環境を考慮する設計が義務付けられた。これにより、堤防の工法も、それまでの治水重視の工法から、環境を考慮する親水設計の工法へと変化してきた。
すなわち、以前は堤体の表法面(堤外側法面)にコンクリートを張って護岸の安全を確保するコンクリート張り護岸工法が主体であったが、コンクリートが表面に出ないように堤防の内部に埋設し、表法面の表面に客土を施して芝によって緑化する親水性の高い護岸工法へと変化してきた。
堤防の表法面(堤外側法面)にコンクリートを張って護岸の安全を確保するコンクリート張り護岸工法が多用されてきた理由を、図面を用いて説明すれば、以下のとおりである。
すなわち、図15に見るように、堤体Tがすべて土Dのみで構成されていた場合、河川R側から表法面T1を通って堤体T内に浸入する滲透水Wbは、浸潤勾配ρと称される勾配をもって堤体T内に深く浸透する。
堤体T内においては、滲透水Wbは土粒子の間隙を縫って流れるので、堤体Tが大きく損傷されることはない。しかし、裏法面T2(堤内側法面)付近においては、滲透水Wbが土粒子の間隙を縫って流れる際に、裏法面T2に滲出する浸透圧により、流出面α付近で土粒子を押し出して孔hを作る。
一旦孔hができると、滲透水Wbがこの孔hを通る際には、土粒子の間隙を縫って流れる場合より流速が大となるので、土粒子を押し出す力が増加して、さらに孔hは拡大する。
孔hの径は、最初は裏法面T2で拡大するが、前記浸潤勾配ρを逆にたどって(矢印λ)孔hの拡大は漸次表法面T1側へと進行し、ついに表法面T1まで貫通する。こうなると、河川水Waは、この孔hに集中し、一気に堤体Tの破壊にまで進む。これが、所謂「パイピングによる破壊」と称される現象である。
この「パイピングによる破壊」を防止するためには、表法面T1側に河川水Waが滲透しないように堤体Tを構成する必要がある。この必要性から生まれたのが、図16に示すコンクリート護岸の工法であった。
従来の代表的なコンクリート護岸の工法は、図16に見るように、表法面T1を完全にコンクリートCによって被覆する方法であって、コンクリートCによって河川水Waの滲透を防止するものである。しかしながら、この工法は、前記のように、親水性が重視される時代の要請により、改変されざるをえなくなってきた。
そこで、上記コンクリート護岸の工法に変わって登場したのが、前記河川堤防遮水シートSを用いる堤体漏水防止工法である。以下に、この工法の概略を、図面を用いて説明する。
図18に見るように、堤体Tの表法面T1側の敷設面T4、Thに、天端T3付近から高水敷Hの直下部分にまで、河川堤防遮水シートSを敷設する。この際、高水敷Hより下の表法面T5側の敷設面T6には、透水性シートPを敷設する。
なお、敷設面T4は表法面T1よりやや深い位置に、敷設面Thは高水敷Hよりやや深い位置に、敷設面T6は表法面T5よりやや深い位置に設定される。また、この時点では、表法面T1、高水敷H、表法面T5は仮想面として表現される。
敷設面T6に透水性シートPを敷設する理由は、図15に見るように、この部分では浸潤勾配ρにより滲透水Wbは堤防基底部T7に滲透して裏法面T2に達しないため、前記「パイピングによる破壊」が起きないので、かえって滲透水Wbを早く堤防基底部T7に滲透させた方が好結果となるからである。
次に、図18に見るように、河川堤防遮水シートS及び透水性シートPの上に、表面に突起Ba(図20参照)を有するコンクリートブロックB、B、…を連続的に載置する。
次に、図19に見るように、コンクリートブロックB、B、…の上に客土Kを施して、表法面T1の勾配を1:3程度の緩やかなものとなるように整え、表法面T1の表面に芝Gを貼って完成となる。なお、図19については、図面描画上、縦方向の縮尺を伸ばして描いているので、表法面T1の勾配は1:3にはなっていないが、実際には1:3程度で施工される。
本発明の解決しようとする課題を詳細に述べれば、次のとおりである。すなわち、上記堤体漏水防止工法は、図20の拡大説明図(縦断面図)に見るように、河川堤防遮水シートSとコンクリートブロックB、B、…を必ず併用しなければならないという点にその特徴があり、それにより、下記の問題点を生じていた。
河川堤防遮水シートSのみでは、客土Kが河川堤防遮水シートS上を滑り、河川水Waに流されてしまうので、コンクリートブロックB、B、…に施された突起Baにより客土Kを噛んで安定させるとともに、コンクリートブロックB、B、…自体の重量が河川堤防遮水シートSを堤体Tに固定する錘の役割を果たすものである。
河川堤防遮水シートSの敷設は、工法上は比較的容易であり、熟練工の手によらずとも簡単に施工が可能である。しかしながら、その上にコンクリートブロックB、B、…を連続的に載置する作業は、緻密な計算とコンクリートブロックB、B、…の配列に関する熟練を要するため、熟練工の手によらねばならず、上記堤体漏水防止工法における作業手間のネックの部分となっていた。
またさらに、比較的高価なコンクリートブロックB、B、…を河川堤防遮水シートSの上に全面に載置しなければならない点と該コンクリートブロックB、B、…の載置に賃金の高い熟練工を要する点が、堤体漏水防止工法の施工経費を押し上げる要因となっていた。
また、施工検査においても、河川堤防遮水シートSを敷設した段階で検査を受け、次にコンクリートブロックB、B、…を載置した段階で検査を受けるというように、客土工程に至るまでに2度の検査を受ける必要が生じ、施工期間が長くかかる傾向があった。
また、コンクリートブロックB、B、…を用いる上記堤体漏水防止工法は、排水性の面でも問題点があった。すなわち、洪水時には高水位であった河川水Wa(図20参照)も、洪水が引くと同時に急速にその水位は低下する。
しかし、堤体T内の客土K部分に蓄積された滲透水Wbの水位低下にはある程度時間を要する。この際、客土K部分に蓄積された滲透水Wbは河川堤防遮水シートSのフェルト性の被覆材層S2を通過して流下するが、河川堤防遮水シートSの表面にはコンクリートブロックB、B、…が連続的に載置されているため、滲透水WbはコンクリートブロックB、B、…が障害となり、滲透水Wbと河川堤防遮水シートSの接触面積は著しく狭小とならざるを得ず、被覆材層S2による排水効果の悪化を招く結果となる。
したがって、コンクリートブロックB、B、…の存在ゆえに堤体T内の客土K部分に蓄積された滲透水Wbの水位低下にかえって時間がかかる結果となり、滲透水Wbを含んで弱くなった客土K部分を有する堤体Tの状態が長時間持続する結果となる。
したがって、発明が解決しようとする課題は、以下のとおりである。すなわち、上記堤体漏水防止工法において、施工手間の点からも、熟練工を要するという点からも、堤体内の客土部分に蓄積された滲透水の水位低下の面からも、また施工費用の面からも、障害となっているのは、上記河川堤防遮水シートの表面に連続的に敷設する必要があるコンクリートブロックの存在である。
したがって、本発明においては、従来の河川堤防遮水シートの構成に工夫を加えて、コンクリートブロックの機能も併せ持つ構成を実現し、コンクリートブロックを載置することなく客土の安定を図り、さらに堤体内の客土部分に蓄積された滲透水の水位低下を速やかに図れるような新たな河川堤防遮水マットの構成を開発し、該河川堤防遮水マットを用いた堤防遮水方法を開発することを課題とする。
なお、本発明の河川堤防遮水マットを、「シート」ではなく「マット」と呼称するのは、従来の河川堤防遮水シートとの名称による差別化を図るとともに、コンクリートブロックの機能も併せ持つ構成として、従来の河川堤防遮水シートより厚い構成であるという意味合いを持たせたためである。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、課題を解決するための手段として、次の(A)及び(B)に記述する解決手段を提供するものである。
(A)止水材層に被覆材層を接着又は溶着してなる遮水シートの上記被覆材層側に、樹脂ネット層を接着し、全体を一体として構成した河川堤防遮水マットであって、
上記止水材層が、ポリ塩化ビニール製あるいはエチレン酢酸ビニール製の止水材からなり、
上記被覆材層が、補強布付き繊維性フェルトからなり、
上記樹脂ネット層が、網状の熱可塑性合成樹脂からなる基層に網状の熱可塑性合成樹脂を一定の間隔で外折内折を交互に行って蛇腹状に折曲加工した土留層を接合して一体化してなる、
ことを特徴とする河川堤防遮水マット。
上記止水材層が、ポリ塩化ビニール製あるいはエチレン酢酸ビニール製の止水材からなり、
上記被覆材層が、補強布付き繊維性フェルトからなり、
上記樹脂ネット層が、網状の熱可塑性合成樹脂からなる基層に網状の熱可塑性合成樹脂を一定の間隔で外折内折を交互に行って蛇腹状に折曲加工した土留層を接合して一体化してなる、
ことを特徴とする河川堤防遮水マット。
(B)止水材層に被覆材層を接着又は溶着してなる遮水シートの上記被覆材層側に、樹脂ネット層を接着し、全体を一体として構成した河川堤防遮水マットであって、
上記止水材層が、ポリ塩化ビニール製あるいはエチレン酢酸ビニール製の止水材からなり、
上記被覆材層が、補強布付き繊維性フェルトからなり、
上記樹脂ネット層が、網状の熱可塑性合成樹脂からなる基層に網状の熱可塑性合成樹脂を一定の間隔で外折内折を交互に行って蛇腹状に折曲加工した土留層を接合して一体化してなる、
河川堤防遮水マットを、
上記樹脂ネット層を上にして河川堤防の堤体の表法面よりやや深い位置の敷設面に敷設し、
該河川堤防遮水マット上に直接客土を施して堤体を構成する、
ことを特徴とする河川堤防遮水マットによる堤防遮水工法。
上記止水材層が、ポリ塩化ビニール製あるいはエチレン酢酸ビニール製の止水材からなり、
上記被覆材層が、補強布付き繊維性フェルトからなり、
上記樹脂ネット層が、網状の熱可塑性合成樹脂からなる基層に網状の熱可塑性合成樹脂を一定の間隔で外折内折を交互に行って蛇腹状に折曲加工した土留層を接合して一体化してなる、
河川堤防遮水マットを、
上記樹脂ネット層を上にして河川堤防の堤体の表法面よりやや深い位置の敷設面に敷設し、
該河川堤防遮水マット上に直接客土を施して堤体を構成する、
ことを特徴とする河川堤防遮水マットによる堤防遮水工法。
本発明により、従来の堤防遮水方法(上記堤体漏水防止工法)において、従来の河川堤防遮水シートの表面に連続的に敷設する必要があったコンクリートブロックが全く不要となった。
すなわち、本発明の河川堤防遮水マットにおける最表層の構成である網状の熱可塑性合成樹脂を一定の間隔で外折内折を交互に行って蛇腹状に折曲加工した土留層が客土を捕捉し、安定させる作用を果たすので、従来の工法においてその役割を有していたコンクリートブロックが不要となった。
その結果として、コンクリートブロックの載置に要していた熟練工が不要となり、普通作業員のみで施工することが可能となった。
また、コンクリートブロックの載置工程が省かれるので作業手間が大きく省かれ、コンクリートブロックの載置状態の検査も不要となり、工期も著しく短縮することが可能となった。
さらに、比較的高価なコンクリートブロックを要せず、賃金の高い熟練工も不要なため、施工経費を大幅に下げることが可能となった。
また、熱可塑性合成樹脂からなる基層が網状であり、さらに熱可塑性合成樹脂を一定の間隔で外折内折を交互に行って蛇腹状に折曲加工した土留層が網状であるため、河川堤防遮水マットの表面を被覆する土中での水分の透過性は極めて良好で、客土部分の滲透水の残留水分は河川堤防遮水マットの樹脂ネット層(土留層と基層)を容易に通過してフェルト性の被覆材層に浸透し、該被覆材層中をすみやかに法尻方向へ流下する。すなわち、客土部分の排水が極めてすみやかに行われるものである。
熱可塑性合成樹脂からなる土留層が網状で、さらに蛇腹状に折曲加工されているため、土留層の延べ面積は河川堤防遮水マットの延べ面積よりもさらに大となる。土留層が客土部分に接する面積は、土留層の延べ面積となり、滲透水の透過は土留層の延べ面積全体に亘って行われるので、客土部分の排水効果は、土留層の延べ面積に略比例して大となる。
さらに、従来の河川堤防遮水シートにおいて客土部分の排水の障害となっていたコンクリートブロックがないため、客土中の滲透水と本発明の河川堤防遮水マットの接触面積は、従来のコンクリートブロックが載置された河川堤防遮水シートに比して極めて大となり、客土部分の排水効果も該接触面積に略比例して極めて大となる。
また、熱可塑性合成樹脂からなる土留層が蛇腹状に折曲加工されており、かつ熱可塑性合成樹脂からなる基層に固着されているため、土留層は丈夫なトラス構造の連続として構成されていることになり、客土を施した場合にも、土留層の蛇腹状の構成自体が変形を蒙ることがない。
また、樹脂ネット層(土留層と基層)に使用する熱可塑性合成樹脂は、水素基と炭素基のみからなるオレフィン系樹脂が望ましく、該オレフィン系樹脂を用いた場合には、土中にて有害化学物質が溶出するという心配が全くない。さらに、焼却してもダイオキシン等の有害物質の発生をみることがない。
本発明を実施するための最良の形態を、以下に詳細に記述する。
本発明の実施例1の河川堤防遮水マットMの構成を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1において、1は遮水シートであり、前記従来の技術における河川堤防遮水シートS(図17参照)と同一の構成を有するものである。
図1において、1は遮水シートであり、前記従来の技術における河川堤防遮水シートS(図17参照)と同一の構成を有するものである。
遮水シート1は、止水材層11に接着剤C1を用いて被覆材層12を貼着し一体として構成したものである。
止水材層11は、ポリ塩化ビニール製あるいはエチレン酢酸ビニール製の止水材からなり、厚さは約1mm、色は透明で、底面には菱形のシボ11aが連続的に刻設されている(図3参照)。詳細な品質規格は、前記(表1)、(表2)に示すとおりのものである。
接着剤C1は、ニトリルゴム系接着剤で、止水材層11と被覆材層12を接着する。なお、接着剤C1を用いるかわりに、止水材層11と被覆材層12を熱溶着しても良い。
被覆材層12は止水材層11の数倍程度の厚さの第1フェルト層121と第1フェルト層121の半分程度の厚さの第2フェルト層122が補強布123を介して、ニードルパンチングにて一体化されている。
第1フェルト層121及び第2フェルト層122はポリエステル80パーセントの繊維性フェルトで、詳細な品質規格は前記(表3)に示すとおりである。また、補強布123は、ポリエチレンあるいはポリプロピレン製の薄膜状のネットであり、格子状に織られている。
2は、網状の熱可塑性合成樹脂からなる基層21と網状の熱可塑性合成樹脂からなる土留層22を、棒状の熱可塑性合成樹脂からなる接着材23で接合して一体化加工した樹脂ネット層であり、土留層22は網状の熱可塑性合成樹脂を一定の間隔で外折内折を交互に行って蛇腹状に折曲加工したものある。
基層21と土留層22は、熱して表面が半溶融状態となった接着材23を挟んで圧着されることにより一体化加工される。さらに、基層21の裏面が耐水性の接着剤C2により遮水シート1の第2フェルト層122の表面に接着されている。
なお、耐水性の接着剤C2を用いる代わりに、基層21の裏面を第2フェルト層122の表面に熱溶着その他の方法で固着しても良い。いずれの方法においても、樹脂ネット層2と遮水シート1は、一体として構成されるものである。
基層21の構成は、図1、図4、図5、図6、図7に示すとおりである。基層21は熱可塑性合成樹脂からなる平板21h(図7参照)で、滲透孔21a、21a…が連続的に穿設されている。
基層21に穿設される滲透孔21a、21a…は、目開径が10mm以下で、その形は図7に示す円形以外にも、3角形、4角形、6角形等各種の形態をとることができる。
この際、遮蔽率(樹脂部の、空隙部すなわち滲透孔21a、21a
…に対する割合)は40パーセントから10パーセントが望ましい。
…に対する割合)は40パーセントから10パーセントが望ましい。
その理由は、遮蔽率が40パーセントを超えると、空隙部の比率が小となる結果、透水性が悪くなるからであり、また遮蔽率が10パーセントを下回ると、樹脂部の比率が小となりすぎて基層21自体の強度が低下するからである。
接着材23は、図1に示すような断面が円形あるいは楕円形状の熱可塑性合成樹脂からなる棒材である。接着材23の断面形状は、この他にも4角形状、平板状等、さまざまな形状とすることが可能である。
土留層22は、図2、図4、図5、図6、図8に示すように、基層21を構成している熱可塑性合成樹脂の平板21h(図7参照)と同一の平板22h(図8参照)を一定の間隔で外折内折を交互に行って蛇腹状に折曲加工したものであり、滲透孔22a、22a…が連続的に穿設されている。
土留層22を構成する平板22hの遮蔽率(樹脂部の、空隙部すなわち滲透孔22a、22a…に対する割合)も、やはり40パーセントから10パーセントが望ましい。その理由は、基層21を構成する平板21hの場合と同様である。
また、図4に示す土留層22の1つの山mにおける底面の幅dmと山の高さhmの比率は、0.3:1から2:1、望ましくは0.5:1から1.7:1の間とする。
上記限定の理由は以下のとおりである。すなわち、底面の幅dmが上記0.3:1より狭くなると山m同士が近接しすぎて土留層22を通過する水の滲透性が悪化するからであり、底面の幅dmが上記2:1より広くなると土留層22の客土K(図14参照)を噛みこむ能力(土に対する静止摩擦係数)が低下するからである。
次に、実施例1の河川堤防遮水マットMによる堤防遮水方法を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図12に見るように、堤体Tの表法面T1側の敷設面T4、Thに、天端T3付近から高水敷Hの直下部分にまで、河川堤防遮水マットMを敷設する。この際、遮水シート1側を下に、樹脂ネット層2側を上にして敷設する。また、高水敷Hより下の表法面T5側の敷設面T6には、透水性シートPを敷設する。
なお、敷設面T4は表法面T1よりやや深い位置に、敷設面Thは高水敷Hよりやや深い位置に、敷設面T6は表法面T5よりやや深い位置に設定される。また、この時点では、表法面T1、高水敷H、表法面T5は仮想面として表現される。
高水敷Hより下の敷設面T6に透水性シートPを敷設する理由は、従来の河川堤防遮水シートSの場合と同様である。
次に、図13に見るように、河川堤防遮水マットMの上に、客土Kを施して、表法面T1の勾配を1:3程度の緩やかなものとなるように整え、表法面T1の表面に芝Gを貼って完成となる。
なお、高水敷Hより下の敷設面T6に敷設される透水性シートP上には、従来の堤体漏水防止工法と同様コンクリートブロックB、B、…が連続的に載置されるものである。
次に、実施例1の作用について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図14に見るように、河川Rが増水して水位が上昇し、河川水Waが表法面T1から客土K内に滲透した場合、滲透水Wbは浸潤勾配ρにより実施例1の河川堤防遮水マットMに到達する。
図14に見るように、河川Rが増水して水位が上昇し、河川水Waが表法面T1から客土K内に滲透した場合、滲透水Wbは浸潤勾配ρにより実施例1の河川堤防遮水マットMに到達する。
滲透水Wbは、網状の樹脂ネット層2を通過し、フェルト性の被覆材層12に滲透する。しかし、止水材層11の作用により滲透水Wbはフェルト性の被覆材層12まで滲透した段階で遮水され、敷設面T4を越えてさらに堤体Tの内部Tnにまで滲透することがない。
河川Rの水位が低下すると、滲透水Wbの滲透が停止され、フェルト性の被覆材層12にまで達していた滲透水Wbは、該被覆材層12の内部を通って、堤防法尻方面Eに流下する。
この際、樹脂ネット層2は、基層21、土留層22ともに前記のように遮蔽率40パーセントから10パーセントの構成であるので、客土Kに残留する滲透水Wbは樹脂ネット層2の土留層22の滲透孔22a,22a,…(図8参照)及び基層21の滲透孔21a,21a,…(図7参照)をすみやかに通過してフェルト性の被覆材層12に至り、迅速に堤防法尻方面Eに排水される。
この際、熱可塑性合成樹脂からなる土留層22が網状で、さらに蛇腹状に折曲加工されているため、土留層22の延べ面積は河川堤防遮水マットM自体の延べ面積よりもさらに大となる。
例えば、図4において、土留層22の山mの底面の幅dmと山の高さhmの比が1:1.7である場合、土留層22の延べ面積は河川堤防遮水マットM自体の延べ面積の略2倍となり、土留層22が客土Kに接する延べ面積も、河川堤防遮水マットM自体の延べ面積の略2倍となる。
滲透水Wb(図14参照)の透過は土留層22の延べ面積全体に亘って行われるので、滲透水Wbの排水効果は、土留層22の延べ面積に略比例して大となる。すなわち、上記構成(dm:hm=1:1.7)の場合、土留層22を欠いた構成(図17に示す従来の河川堤防遮水シートS)に比して、滲透水Wbの排水効果は略2倍となる。
また、樹脂ネット層2の土留層22は網状の熱可塑性合成樹脂を一定の間隔で外折内折を交互に行って蛇腹状に折曲加工した構成であるので、土留層22の山m、m、…(図8参照)が客土K(図14参照)に噛み込み、客土Kが河川水Waにより流されるのを防止する。
このように、本発明の実施例1の河川堤防遮水マットMは、まず、遮水作用と客土流失防止作用において、図18に見る従来の河川堤防遮水シートSの上にコンクリートブロックB、B、…を載置した構成と同様の作用を有するものである。
さらに、従来の河川堤防遮水シートSの上にコンクリートブロックB、B、…を載置した構成では発揮できなかったすみやかな排水作用を齎すものである。
すなわち、滲透水Wbを、樹脂ネット層2の土留層22の滲透孔22a,22a,…(図8参照)及び基層21の滲透孔21a,21a,…(図7参照)により被覆材層12(図14参照)に導き、すみやかに排水する作用を併せ持つものである。
なお、実施例1においては、従来の河川堤防遮水シートSのように(図18参照)コンクリートブロックB、B、…を載置していないので、コンクリートブロックB、B、…が錘として作用することがない。従って、安定性を欠くのではないかという疑問には、次のように答えられる。
すなわち、従来の河川堤防遮水シートSが、なぜ錘としてのコンクリートブロックB、B、…を必要としたかといえば、それは、コンクリートブロックB、B、…を欠いた場合、河川堤防遮水シートSのみでは客土Kを噛み込むことができず、図20のように河川水Waの水位が上昇した場合、客土Kが簡単に河川水Waに流され、河川堤防遮水シートSが露出して、河川堤防遮水シートS自体も流される結果となることによる。
これに対し、実施例1の河川堤防遮水マットMにおいては、図14に見るように、遮水シート1に接着された樹脂ネット層2の土留層22自体が客土Kを噛み込んで、客土Kの流出を防止する結果、河川堤防遮水マットMが露出して河川水Waに晒されることはなく、客土K自体が錘の役割を果たし、従来の河川堤防遮水シートSでは不可欠であったコンクリートブロックB、B、…が不要となるのである。
本発明の実施例2の河川堤防遮水マットNの構成を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図9において、3は遮水シートであり、前記従来の技術における遮水シートS(図17参照)と同一の構成を有しており、また、前記実施例1の遮水シート1と全く同一の構成を有している。従って、遮水シート3の詳細な説明は省略する。
4は、網状の熱可塑性合成樹脂からなる基層41と網状の熱可塑性合成樹脂からなる土留層42を、棒状の熱可塑性合成樹脂からなる接着材43で接合して一体化加工した樹脂ネット層であり、土留層42は網状の熱可塑性合成樹脂を一定の間隔で外折内折を交互に行って蛇腹状に折曲加工したものある。基層41と土留層42は、熱して表面が半溶融状態となった接着材43を挟んで圧着されることにより一体化加工される。さらに、基層41の裏面が耐水性の接着剤(図示せず)により遮水シート3の表面に接着されている。
なお、上記耐水性の接着剤(図示せず)を用いる代わりに、基層41の裏面を遮水シート3の表面に熱溶着する等、他の固着方法を用いても良い。いずれの方法においても、樹脂ネット層4と遮水シート3は、一体として構成されるものである。
基層41は図10に示すように押出成型による線状の部材41aを同じく押出成型による線状の部材41bと、角度θをもって溶着したものである。溶着は、熱を持った部材41aと部材41bが金型より射出されると同時に行われ、これにより、滲透孔41c、41c…を有するネット41n状の基層41が構成される。
角度θは30°から120°の範囲、望ましくは50°から90°の範囲に設定される。この限定の根拠は以下の通りである。すなわち、角度θが30°に満たないか120°を越えた場合、滲透孔41c、41c…の形態が著しく縦長あるいは横長となり、透水性に悪影響を及ぼすためである。
基層41に形成される滲透孔41c、41c…は、目開径が10mm以下で、遮蔽率(樹脂部の空隙部すなわち滲透孔41c、41c…に対する割合)は40パーセントから10パーセントが望ましい。
その理由は、遮蔽率が40パーセントを超えると、空隙部すなわち滲透孔41c、41c…の比率が小となる結果、透水性が悪くなるからであり、また遮蔽率が10パーセントを下回ると、樹脂部の比率が小となりすぎて基層41自体の強度が低下するからである。
接着材43は、図9に示すような断面が円形あるいは楕円形状の熱可塑性合成樹脂からなる棒材である。接着材43の断面形状は、この他にも4角形状、平板状等、さまざまな形状とすることが可能である。
土留層42は、図11に示すように、基層41を構成している熱可塑性合成樹脂のネット41n(図10参照)を一定の間隔で外折内折を交互に行って蛇腹状に折曲加工したネット42nであり、滲透孔42c、42c…を有している。
図11に示すように、土留層42の1つの山nにおける底面の幅dnと山の高さhnの比率は、0.3:1から2:1、望ましくは0.5:1から1.7:1の間とする。
上記限定の理由は以下のとおりである。すなわち、底面の幅dnが上記0.3:1より狭くなると山n、n、…が近接して土留層42を通過する水の滲透性が悪化するからであり、底面の幅dnが上記2:1より広くなると土留層42の客土を噛みこむ能力(土に対する静止摩擦係数)が低下するからである。
実施例2の河川堤防遮水マットNによる堤防遮水方法は、実施例1の河川堤防遮水マットMによる堤防遮水方法と同一であるので、その説明は省略する。
また、実施例2の作用についても、実施例1の河川堤防遮水マットMの作用と同一であるので、その説明は省略する。
また、実施例2において、従来の河川堤防遮水シートSにおいて、錘の役割を果たしていたコンクリートブロックB、B、…(図17参照)が不要となる理由も、実施例1においてコンクリートブロックB、B、…が不要となった理由(前述)と同一である。
1 遮水シート
11 止水材層
11a シボ
12 被覆材層
121 第1フェルト層
122 第2フェルト層
123 補強布
2 樹脂ネット層
21 基層
21a 滲透孔
21h 平板
22 土留層
22a 滲透孔
22h 平板
23 接着材
3 遮水シート
4 樹脂ネット層
41 基層
41a 部材
41b 部材
41c 滲透孔
41h 平板
41n ネット
42 土留層
42a 部材
42b 部材
42c 滲透孔
42h 平板
42n ネット
43 接着材
B コンクリートブロック
Ba 突起
C コンクリート
C1 接着剤
C2 接着剤
D 土
E 堤防法尻方面
G 芝
H 高水敷
K 客土
M 河川堤防遮水マット
N 河川堤防遮水マット
P 透水性シート
R 河川
S 河川堤防遮水シート
S1 止水材層
S2 被覆材層
S21 繊維性フェルト
S22 繊維性フェルト
S23 補強布
SC 接着剤
T 堤体
T1 表法面
T2 裏法面
T3 天端
T4 敷設面
T5 表法面
T6 敷設面
T7 堤防基底部
Th 敷設面
Tn 内部
Wa 河川水
Wb 滲透水
dm 底面の幅
dn 底面の幅
h 孔
hm 山の高さ
hn 山の高さ
m 山
n 山
α 流出面
θ 角度
λ 矢印
ρ 浸潤勾配
11 止水材層
11a シボ
12 被覆材層
121 第1フェルト層
122 第2フェルト層
123 補強布
2 樹脂ネット層
21 基層
21a 滲透孔
21h 平板
22 土留層
22a 滲透孔
22h 平板
23 接着材
3 遮水シート
4 樹脂ネット層
41 基層
41a 部材
41b 部材
41c 滲透孔
41h 平板
41n ネット
42 土留層
42a 部材
42b 部材
42c 滲透孔
42h 平板
42n ネット
43 接着材
B コンクリートブロック
Ba 突起
C コンクリート
C1 接着剤
C2 接着剤
D 土
E 堤防法尻方面
G 芝
H 高水敷
K 客土
M 河川堤防遮水マット
N 河川堤防遮水マット
P 透水性シート
R 河川
S 河川堤防遮水シート
S1 止水材層
S2 被覆材層
S21 繊維性フェルト
S22 繊維性フェルト
S23 補強布
SC 接着剤
T 堤体
T1 表法面
T2 裏法面
T3 天端
T4 敷設面
T5 表法面
T6 敷設面
T7 堤防基底部
Th 敷設面
Tn 内部
Wa 河川水
Wb 滲透水
dm 底面の幅
dn 底面の幅
h 孔
hm 山の高さ
hn 山の高さ
m 山
n 山
α 流出面
θ 角度
λ 矢印
ρ 浸潤勾配
Claims (2)
- 止水材層に被覆材層を接着又は溶着してなる遮水シートの上記被覆材層側に、樹脂ネット層を接着し、全体を一体として構成した河川堤防遮水マットであって、
上記止水材層が、ポリ塩化ビニール製あるいはエチレン酢酸ビニール製の止水材からなり、
上記被覆材層が、補強布付き繊維性フェルトからなり、
上記樹脂ネット層が、網状の熱可塑性合成樹脂からなる基層に網状の熱可塑性合成樹脂を一定の間隔で外折内折を交互に行って蛇腹状に折曲加工した土留層を接合して一体化してなる、
ことを特徴とする河川堤防遮水マット。 - 止水材層に被覆材層を接着又は溶着してなる遮水シートの上記被覆材層側に、樹脂ネット層を接着し、全体を一体として構成した河川堤防遮水マットであって、
上記止水材層が、ポリ塩化ビニール製あるいはエチレン酢酸ビニール製の止水材からなり、
上記被覆材層が、補強布付き繊維性フェルトからなり、
上記樹脂ネット層が、網状の熱可塑性合成樹脂からなる基層に網状の熱可塑性合成樹脂を一定の間隔で外折内折を交互に行って蛇腹状に折曲加工した土留層を接合して一体化してなる、
河川堤防遮水マットを、
上記樹脂ネット層を上にして河川堤防の堤体の表法面よりやや深い位置の敷設面に敷設し、
該河川堤防遮水マット上に直接客土を施して堤体を構成する、
ことを特徴とする河川堤防遮水マットによる堤防遮水工法。
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JP2004001834A JP3836846B2 (ja) | 2004-01-07 | 2004-01-07 | 河川堤防遮水マット及び河川堤防遮水マットによる堤防遮水工法 |
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