JP3835576B2 - 油圧さく岩機のピストンストローク制御機構 - Google Patents

油圧さく岩機のピストンストローク制御機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、さく孔中にさく孔条件の変化に従って打撃機構のピストンのストロークを変更することのできる油圧さく岩機のストローク制御機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
油圧さく岩機は、打撃機構と回転機構とを備えており、送り機構によってガイドシェル上を移動し、これらの作動機構によってロッドに打撃と回転と送りを与えてさく孔を行う。
【0003】
従来、油圧さく岩機の打撃機構としては、図8に示すように、中央に大径部1Bその前後に小径部1A、1Cを有するピストン1をシリンダ2内に摺嵌して前室3と後室4とを形成し、前室3を高圧回路5へ連通させる前室高圧ポート6と、制御弁7の前後進切換えにより後室4を高圧回路5と低圧回路8とへそれぞれ連通させる後室高圧ポート9と後室低圧ポート10とを設け、制御弁7の前後進切換えを行う弁制御室11に弁制御回路12で接続される弁前進制御ポート13を、ピストン1が後進したとき前室3と連通する位置に設け、その後方に所定距離離隔して弁制御室11に弁制御回路12で接続される弁後進制御ポート14と、低圧回路8に連通される排液ポート15とを設け、ピストン1が前進したとき弁後進制御ポート14と排液ポート15とを連通させる排液溝16をピストン1の大径部1Bの外周に設けたものが用いられている。
【0004】
図8の油圧さく岩機の打撃機構では、制御弁7は次のように構成されている。シリンダ1にバルブプラグ17を嵌着して、バルブプラグ17の外周とシリンダ1の内周との間に、ピストン1と同心状の弁室18を形成し、この弁室18に円筒状の制御弁7を摺嵌している。弁室18には、制御弁7の前後進切替えを行なう弁制御室11と、高圧回路5と連通して制御弁7を後方に付勢する弁規制室19が設けられ、弁室18の前端部及び後端部は常時低圧回路8と連通している。
【0005】
この油圧さく岩機の打撃機構は、制御弁7が前方にある状態では、後室4が給液孔20で後室高圧ポート9と連通されているので、後室4と前室3とは共に高圧回路5と連通する。ピストン1の後室4側の受圧面積は前室3側の受圧面積より大となっているので、ピストン1は前進する。この状態では、弁前進制御ポート13が前室3側に開かれており、弁後進制御ポート14はピストン1の大径部1Bで閉じられているので、弁制御回路12を介して前室3と連通している弁制御室11は高圧になっている。従って、弁規制室19と弁制御室11とは共に高圧であり、弁制御室11側の受圧面積が弁規制室19側の受圧面積より大となっているので、制御弁7は前方に保持されている。
【0006】
ピストン1が前進すると、ピストン1の大径部1Bで弁前進制御ポート13が閉じられ、弁後進制御ポート14が排液溝16を介して排液ポート15と連通するので、弁制御回路12、弁制御室11が低圧となる。このとき、弁規制室19は高圧のままであるから、制御弁7は後進する。制御弁7が後進すると給液孔20が閉じ排液孔21が開いて、後室4が後室低圧ポート10を経て低圧回路8に連通する。前進したピストン1は、ロッド22の後端を打撃して前進を停止し、後室4が低圧となっているため後進を開始する。
【0007】
ピストン1が後進すると、弁前進制御ポート13が前室3側に開かれ、弁後進制御ポート14がピストン1の大径部1Bで閉じられるので、弁制御回路12を介して前室3と連通した弁制御室11は再び高圧となって制御弁7が前進する。制御弁7が前進すると、後室4が後室高圧ポート9を経て高圧回路5と連通し、後室4の圧力が上昇して、慣性により後進を続けようとするピストン1は制動を受け、後進の運動エネルギーが高圧液の形でアキュムレータ(図示略)に蓄積される。後進を停止したピストン1は再び前進行程に入り、以後同様のサイクルが繰返される。
【0008】
また、この打撃機構には、さく孔する岩盤の岩質の変化や掘削工法の相違に対応して、打撃力、打撃数を変更するために、弁前進制御ポート13の前方に所定距離離隔してショートストロークポート23を設け、ショートストロークポート23をストローク調整回路24で弁制御回路12と接続し、ストローク調整回路24に開閉可能なストローク調整絞り25を設けて、ピストン1のストロークを変更できるようにしている。
【0009】
ストローク調整絞り25を全開の状態にした場合は、ピストン1が後進するとき、図9に示す位置までくると、弁前進制御ポート13が前室3側に開かれるより早く、ショートストロークポート23が前室3側に開かれて、前室3と弁制御室11とが弁制御回路12を介して連通し、制御弁7が前進してピストン1が前進行程に入るタイミングが早くなるので、ピストン1のストロークが短くなり、打撃数が増加して打撃力が小さくなる。
【0010】
ストローク調整絞り25を全閉の状態にした場合は、ピストン1が後進するとき、図10に示す位置まできて弁前進制御ポート13が前室3側に開かれるまで、前室3と弁制御室11とは弁制御回路12を介して連通しないので、制御弁7が前進してピストン1が前進行程に入るタイミングが遅くなり、ピストン1のストロークは最大で、打撃数が減少し打撃力が大きくなる。
【0011】
そして、ストローク調整絞り25の開度を調整すれば、制御弁7の切換えのタイミングを調整できるので、ピストン1のストロークを最小から最大まで変更することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のストローク調整絞り25の開度の調整は、油圧さく岩機本体に設けられた調整ねじで行うようになっていたので、掘削工法の相違に対応して調整するのには差し支えないが、さく孔中に岩質が変化したときこれに対応して打撃機構のピストンのストロークを変更するには、一旦さく孔を停止し、オペレータが運転席からさく岩機の機側まで移動して調整ねじを調整しなければならなず時間と手間を要する。
【0013】
従って、さく孔中に岩質が変化してストロークを変更すべき場合でも、直ちに対応できずそのまま一定のストロークでさく孔作業が行われるので、さく孔能率が低下する。
【0014】
この発明は、さく孔中に岩質が変化したとき、これに対応して直ちにピストンのストロークを変更することるできる油圧さく岩機のピストンストローク制御機構を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明の油圧さく岩機のピストンストローク制御機構は、シリンダ内に、中央に大径部その前後に小径部を有するピストンを摺嵌して前室と後室とを形成し、前室を高圧回路へ連通させ、制御弁の前後進切換えによって前記後室を高圧回路と低圧回路とに交互に切換え連通させてピストンを前後進させる油圧さく岩機の打撃機構において、制御弁の前後進切換えを行う弁制御室に弁制御回路で接続される弁前進制御ポートを、ピストンが後進したとき前室と連通する位置に設け、その後方に所定距離離隔して弁制御室に弁制御回路で接続される弁後進制御ポートと、低圧回路と連通する排液ポートとを設け、ピストンが前進したとき弁後進制御ポートと排液ポートとを連通させる排液溝をピストンの大径部の外周に設け、弁前進制御ポートの前方にショートストロークポートを設け、ショートストロークポートをストローク調整回路で弁制御回路に接続し、ストローク調整回路にパイロット操作可能な絞り弁を設け、絞り弁のパイロットポートをシャトル弁を介して油圧さく岩機の作動機構の作動回路と運転席から圧力調整されるパイロット操作回路とに接続することにより油圧さく岩機のピストンストローク制御機構における上記課題を解決している。
【0016】
絞り弁が開いてショートストロークポートが弁制御回路と連通されている状態では、ピストンが前進行程に入るタイミングが早くなるので、打撃機構のピストンのストロークは最小となり打撃数が増加して打撃力が小さくなる。
【0017】
絞り弁が閉じてショートストロークポートと弁制御回路との連通が遮断されている状態では、ピストンが前進行程に入るタイミングが遅くなり、打撃機構のピストンのストロークは最大となるので打撃数が減少し打撃力が大きくなる。
【0018】
絞り弁の開度を調整すれば、制御弁の切換えのタイミングが調整されるので、ピストンのストロークを最小から最大まで変更することができる。そして、絞り弁のパイロットポートが油圧さく岩機の作動機構の作動回路と接続されているので、岩質が変化して油圧さく岩機の作動機構の作動状態が変わると、作動回路の圧力変化によって絞り弁の開度が自動的に調整され、岩質の変化に対応してピストンストロークが制御される。
【0019】
絞り弁のパイロットポートをシャトル弁を介して油圧さく岩機の作動機構の作動回路と運転席から圧力調整されるパイロット操作回路とに接続しているから、オペレータが運転席からピストンストロークを変更することも可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の一形態を示すピストンストローク制御機構を備えた油圧さく岩機の打撃機構の構成図、図2及び図3は絞り弁の説明図である。
【0021】
ここで、打撃機構Dのシリンダ2内にはピストン1が前後(図1上左右)方向へ往復動可能に摺嵌され、ピストン1の前方にはロッド22が挿着されている。ピストン1は、中央に大径部1B、その前方に小径部1A、後方に小径部1Cを有し、この径の相違により前室3と後室4とを形成している。後方の小径部1Cは、前方の小径部1Aより更に径が小さく、従って、ピストン1は後室4側の受圧面積が前室3側の受圧面積より大である。
【0022】
シリンダ2には前室3を高圧回路5へ連通させる前室高圧ポート6と、制御弁7の前後進切換えにより後室4を高圧回路5と低圧回路8とへそれぞれ連通させる後室高圧ポート9と後室低圧ポート10とが設けられている。また、制御弁7の前後進切換えを行う弁制御室11に弁制御回路12で接続される弁前進制御ポート13が、ピストン1が後進したとき前室3と連通する位置に設けられ、その後方に所定距離離隔して弁制御室11に弁制御回路12で接続される弁後進制御ポート14と、低圧回路8に連通される排液ポート15とが設けられている。
【0023】
ピストン1の大径部1Bの外周には、ピストン1が前進したとき弁後進制御ポート14と排液ポート15とを連通させる排液溝16が設けられている。
シリンダ1にはバルブプラグ17が嵌着され、バルブプラグ17の外周とシリンダ1の内周との間に、ピストン1と同心状の弁室18が形成されており、この弁室18に円筒状の制御弁7が摺嵌されている。弁室18には、制御弁7の前後進切替えを行なう弁制御室11と、高圧回路5と連通して制御弁7を後方に付勢する弁規制室19が設けられ、弁室18の前端部及び後端部は常時低圧回路8と連通している。弁規制室19側の受圧面積は弁制御室11側の受圧面積より小となっている。
【0024】
この油圧さく岩機の打撃機構Dは、制御弁7が前方にある状態では、後室4が制御弁7の給液孔20で後室高圧ポート9と連通されているので、後室4と前室3とは共に高圧回路5と連通する。ピストン1の後室4側の受圧面積は前室3側の受圧面積より大となっているので、ピストン1は前進する。この状態では、弁前進制御ポート13が前室3側に開かれており、弁後進制御ポート14はピストン1の大径部1Bで閉じられているので、弁制御回路12を介して前室3と連通している弁制御室11は高圧になっている。従って、弁規制室19と弁制御室11とは共に高圧であり、弁制御室11側の受圧面積が弁規制室19側の受圧面積より大となっているので、制御弁7は前方に保持されている。
【0025】
ピストン1が前進すると、ピストン1の大径部1Bで弁前進制御ポート13が閉じられ、弁後進制御ポート14が排液溝16を介して排液ポート15と連通するので、弁制御回路12、弁制御室11が低圧となる。このとき、弁規制室19は高圧のままであるから、制御弁7は後進する。制御弁7が後進すると給液孔20が閉じ排液孔21が開いて、後室4が後室低圧ポート10を経て低圧回路8に連通する。前進したピストン1は、ロッド22の後端を打撃して前進を停止し、後室4が低圧となっているため後進を開始する。
【0026】
ピストン1が後進すると、弁前進制御ポート13が前室3側に開かれ、弁後進制御ポート14がピストン1の大径部1Bで閉じられるので、弁制御回路12を介して前室3と連通した弁制御室11は再び高圧となって制御弁7が前進する。制御弁7が前進すると、後室4が後室高圧ポート9を経て高圧回路5と連通し、後室4の圧力が上昇して、慣性により後進を続けようとするピストン1は制動を受け、後進の運動エネルギーが高圧液の形でアキュムレータ(図示略)に蓄積される。後進を停止したピストン1は再び前進行程に入り、以後同様のサイクルが繰返される。
【0027】
また、この打撃機構Dには、さく孔する岩盤の岩質の変化や掘削工法の相違に対応して、打撃力、打撃数を変更するために、弁前進制御ポート13の前方に所定距離離隔してショートストロークポート23が設けられ、ショートストロークポート23はストローク調整回路24で弁制御回路12と接続されていて、ストローク調整回路24の途中には、絞り弁35が設けられている。
【0028】
絞り弁35は、図2に示すように、スプール形の絞り弁で、そのポートP1 、P2 がストローク調整回路24と接続されており、スプール36はスプリング37で付勢されストローク調整回路24を遮断する位置にオフセットされる。スプール36のスプリング37と反対側にはパイロットピストン38が設けられており、パイロット油室39の圧力が所定値を越えるとパイロットピストン38がスプール36をスプリング37の付勢力に抗して移動させ、ストローク調整回路24を連通させるようになっている。
【0029】
絞り弁35のパイロットポートPr は、油圧さく岩機の回転機構Rの回転用油圧モータ30の正転側作動回路31と接続されている。また、ポートLは、ドレン回路33に接続されている。
【0030】
通常のさく孔時には、回転機構Rの回転用油圧モータ30は、圧油が正転側作動回路31回路から供給され、逆転側作動回路32から流出し正回転している。一般に、さく孔する岩盤が安定しているいわゆる硬岩のときは回転抵抗は小さく、破砕帯を含むような不安定な状態であるいわゆる軟岩になると回転抵抗は大きくなる。
【0031】
さく孔作業では岩盤が硬岩のときは打撃力を大とし、軟岩のときには打撃力を小とすることが望ましい。
さく孔の際の回転抵抗が小さく、正転側作動回路31回路の圧力が所定値より低いときには、スプール36は、図2に示すように、ストローク調整回路24を遮断する位置にある。この場合は、ピストン1が後進するとき、弁前進制御ポート13が前室3側に開かれるまで、前室3と弁制御室11とは弁制御回路12を介して連通しないので、制御弁7が前進してピストン1が前進行程に入るタイミングが遅くなり、ピストン1のストロークは最大となる。従って、打撃数は少なく打撃力は最大となる。
【0032】
さく孔中に回転抵抗が増加し、正転側作動回路31の圧力が上昇すると、パイロット油室39の圧力が上昇するので、パイロットピストン38がスプール36をスプリング37の付勢力に抗して移動させ、ストローク調整回路24を連通させる。
【0033】
スプール36が図3に示す位置まで移動すると絞り弁35は全開の状態となり、この場合は、ピストン1が後進するとき、ショートストロークポート23が前室3側に開かれると、前室3と弁制御室11とが弁制御回路12を介して連通し、制御弁7が前進してピストン1が前進行程に入るタイミングが早くなるので、ピストン1のストロークが最小となる。従って、打撃数が増加して打撃力が最小となる。
【0034】
さく孔中に岩質が変化して回転抵抗が増減すると、正転側作動回路31回路の圧力が変化して絞り弁35の開度が調整されるので、岩質の変化に対応してピストン1のストロークを最小から最大まで自動的に制御される。
【0035】
ここでは、ストローク制御のパラメータをさく岩機の回転圧力としているが、パラメータを送り圧力等他の要素とすることもできる。例えば、送り圧力をパラメータとする場合には、絞り弁35のパイロットポートPr を送り機構の作動回路と接続する。
【0036】
図4乃至図6は、絞り弁の他の例を示す説明図である。
図4の絞り弁40はアジャストボルト41を備えており、このアジャストボルト41でスプリング37の付勢力を調節して、スプール36を作動させるパイロット油室39の圧力の範囲を変更することができる。
【0037】
図5の絞り弁50はスプール36の配置が図2の絞り弁35の場合と逆向きとなっており、正転側作動回路31の圧力が所定値より高いときストローク調整回路24を遮断し、正転側作動回路31の圧力が低下するとストローク調整回路24を連通させるようになる。
【0038】
通常のさく孔作業では、岩盤が硬岩のときは打撃力を大とし、軟岩のときには打撃力を小とすることが望ましい。しかし、岩盤が極端に硬いいわゆる超硬岩の場合には、岩盤からの反発力が大きくなり、さく岩機の振動が増加してさく孔能率が低下しロッド22やスリーブ(図示略)等の消耗品の損耗が著しく増加する。このとき岩盤にビット(図示略)が食い込む量が小さくなるので回転圧力は小くなる。このような場合には、打撃力を小さくして振動を低減しなければならない。
【0039】
従って、硬岩と超硬岩とが混在する地層でさく孔する場合には、回転圧力の低下によってピストン1のストロークを小とし打撃力を小さくするという制御が必要になる。図5の絞り弁50は、このような場合に使用するのに好適である。
【0040】
図6の絞り弁60は正転側作動回路31の圧力が最適値のときストローク調整回路24を遮断し、正転側作動回路31の圧力がそれより上昇しても低下してもストローク調整回路24を連通させるようになる。
【0041】
従って、軟岩と硬岩と超硬岩とが混在する地層でさく孔する場合に使用することができる。
図7は、本発明の他の実施の形態を示すピストンストローク制御機構を備えた油圧さく岩機の打撃機構の構成図である。
【0042】
ここでは、絞り弁35のパイロットポートPr がシャトル弁70を介して油圧さく岩機の回転機構Rの回転用油圧モータ30の正転側作動回路31と、運転席から圧力調整されるパイロット操作回路34とに接続されている。その他の構成は、図2のものと同様である。
【0043】
このピストンストローク制御機構では、オペレータが運転席でパイロット操作回路34の圧力を調整することにより、ピストンストロークを変更することも可能となる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の油圧さく岩機のピストンストローク制御機構は、さく孔中に岩質が変化したとき、これに対応して直ちにストロークロークを変更することができる。
【0045】
絞り弁のパイロットポートをシャトル弁を介して油圧さく岩機の作動機構の作動回路と運転席から圧力調整されるパイロット操作回路とに接続しているから、オペレータが運転席からピストンストロークを変更することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態を示すピストンストローク制御機構を備えた油圧さく岩機の打撃機構の構成図である。
【図2】絞り弁の説明図である。
【図3】絞り弁の説明図である。
【図4】絞り弁の他の例を示す説明図である。
【図5】絞り弁の他の例を示す説明図である。
【図6】絞り弁の他の例を示す説明図である。
【図7】本発明の他の実施の形態を示すピストンストローク制御機構を備えた油圧さく岩機の打撃機構の構成図である。
【図8】従来のピストンストローク制御機構を備えた油圧さく岩機の打撃機構の構成図である。
【図9】従来のピストンストローク制御機構を備えた油圧さく岩機の打撃機構の作動の説明図である。
【図10】従来のピストンストローク制御機構を備えた油圧さく岩機の打撃機構の作動の説明図である。
【符号の説明】
1 ピストン
1A、1C 小径部
1B 大径部
2 シリンダ
3 前室
4 後室
5 高圧回路
6 前室高圧ポート
7 制御弁
8 低圧回路
9 後室高圧ポート
10 後室低圧ポート
11 弁制御室
12 弁制御回路
13 弁前進制御ポート
14 弁後進制御ポート
15 排液ポート
16 排液溝
22 ロッド
23 ショートストロークポート
24 ストローク調整回路
30 回転用油モータ
31 正転側作動回路
34 パイロット操作回路
35 絞り弁
36 スプール
37 スプリング
38 パイロットピストン
39 パイロット油室
70 シャトル弁
D 打撃機構
r パイロットポート
R 回転機構

Claims (1)

  1. シリンダ内に、中央に大径部その前後に小径部を有するピストンを摺嵌して前室と後室とを形成し、前室を高圧回路へ連通させ、制御弁の前後進切換えによって前記後室を高圧回路と低圧回路とに交互に切換え連通させてピストンを前後進させる油圧さく岩機の打撃機構において、
    制御弁の前後進切換えを行う弁制御室に弁制御回路で接続される弁前進制御ポートを、ピストンが後進したとき前室と連通する位置に設け、その後方に所定距離離隔して弁制御室に弁制御回路で接続される弁後進制御ポートと、低圧回路と連通する排液ポートとを設け、ピストンが前進したとき弁後進制御ポートと排液ポートとを連通させる排液溝をピストンの大径部の外周に設け、弁前進制御ポートの前方にショートストロークポートを設け、ショートストロークポートをストローク調整回路で弁制御回路に接続し、ストローク調整回路にパイロット操作可能な絞り弁を設け、絞り弁のパイロットポートをシャトル弁を介して油圧さく岩機の作動機構の作動回路と運転席から圧力調整されるパイロット操作回路とに接続したことを特徴とする油圧さく岩機のピストンストローク制御機構。
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