JPH10306677A - 油圧さく岩機のピストンストローク制御機構 - Google Patents

油圧さく岩機のピストンストローク制御機構

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JPH10306677A
JPH10306677A JP11301897A JP11301897A JPH10306677A JP H10306677 A JPH10306677 A JP H10306677A JP 11301897 A JP11301897 A JP 11301897A JP 11301897 A JP11301897 A JP 11301897A JP H10306677 A JPH10306677 A JP H10306677A
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valve
control
piston
circuit
port
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Tsutomu Kaneko
勉 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 さく孔中に岩質が変化したときピストンスト
ロークを自動的に変更する。 【解決手段】 油圧さく岩機の打撃機構Dにおいて、制
御弁7の前後進切換用の弁制御室11に弁制御回路12
で接続される弁前進制御ポート13を、ピストン1後進
時に前室3と連通する位置に設け、その後方に弁制御室
11に弁制御回路12で接続される弁後進制御ポート1
4と、低圧回路8と連通する排液ポート15とを設け、
ピストン1前進時に弁後進制御ポート14と排液ポート
15とを連通させる排液溝16をピストン1の大径部1
Bに設け、弁前進制御ポート13の前方にショートスト
ロークポート23を設けてストローク調整回路24で弁
制御回路12に接続し、ストローク調整回路24にパイ
ロット操作可能な絞り弁35を設け、絞り弁35のパイ
ロットポートPr を回転用油圧モータ30の正転側作動
回路31と接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、さく孔中にさく
孔条件の変化に従って打撃機構のピストンのストローク
を変更することのできる油圧さく岩機のストローク制御
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧さく岩機は、打撃機構と回転機構と
を備えており、送り機構によってガイドシェル上を移動
し、これらの作動機構によってロッドに打撃と回転と送
りを与えてさく孔を行う。
【0003】従来、油圧さく岩機の打撃機構としては、
図8に示すように、中央に大径部1Bその前後に小径部
1A、1Cを有するピストン1をシリンダ2内に摺嵌し
て前室3と後室4とを形成し、前室3を高圧回路5へ連
通させる前室高圧ポート6と、制御弁7の前後進切換え
により後室4を高圧回路5と低圧回路8とへそれぞれ連
通させる後室高圧ポート9と後室低圧ポート10とを設
け、制御弁7の前後進切換えを行う弁制御室11に弁制
御回路12で接続される弁前進制御ポート13を、ピス
トン1が後進したとき前室3と連通する位置に設け、そ
の後方に所定距離離隔して弁制御室11に弁制御回路1
2で接続される弁後進制御ポート14と、低圧回路8に
連通される排液ポート15とを設け、ピストン1が前進
したとき弁後進制御ポート14と排液ポート15とを連
通させる排液溝16をピストン1の大径部1Bの外周に
設けたものが用いられている。
【0004】図8の油圧さく岩機の打撃機構では、制御
弁7は次のように構成されている。シリンダ1にバルブ
プラグ17を嵌着して、バルブプラグ17の外周とシリ
ンダ1の内周との間に、ピストン1と同心状の弁室18
を形成し、この弁室18に円筒状の制御弁7を摺嵌して
いる。弁室18には、制御弁7の前後進切替えを行なう
弁制御室11と、高圧回路5と連通して制御弁7を後方
に付勢する弁規制室19が設けられ、弁室18の前端部
及び後端部は常時低圧回路8と連通している。
【0005】この油圧さく岩機の打撃機構は、制御弁7
が前方にある状態では、後室4が給液孔20で後室高圧
ポート9と連通されているので、後室4と前室3とは共
に高圧回路5と連通する。ピストン1の後室4側の受圧
面積は前室3側の受圧面積より大となっているので、ピ
ストン1は前進する。この状態では、弁前進制御ポート
13が前室3側に開かれており、弁後進制御ポート14
はピストン1の大径部1Bで閉じられているので、弁制
御回路12を介して前室3と連通している弁制御室11
は高圧になっている。従って、弁規制室19と弁制御室
11とは共に高圧であり、弁制御室11側の受圧面積が
弁規制室19側の受圧面積より大となっているので、制
御弁7は前方に保持されている。
【0006】ピストン1が前進すると、ピストン1の大
径部1Bで弁前進制御ポート13が閉じられ、弁後進制
御ポート14が排液溝16を介して排液ポート15と連
通するので、弁制御回路12、弁制御室11が低圧とな
る。このとき、弁規制室19は高圧のままであるから、
制御弁7は後進する。制御弁7が後進すると給液孔20
が閉じ排液孔21が開いて、後室4が後室低圧ポート1
0を経て低圧回路8に連通する。前進したピストン1
は、ロッド22の後端を打撃して前進を停止し、後室4
が低圧となっているため後進を開始する。
【0007】ピストン1が後進すると、弁前進制御ポー
ト13が前室3側に開かれ、弁後進制御ポート14がピ
ストン1の大径部1Bで閉じられるので、弁制御回路1
2を介して前室3と連通した弁制御室11は再び高圧と
なって制御弁7が前進する。制御弁7が前進すると、後
室4が後室高圧ポート9を経て高圧回路5と連通し、後
室4の圧力が上昇して、慣性により後進を続けようとす
るピストン1は制動を受け、後進の運動エネルギーが高
圧液の形でアキュムレータ(図示略)に蓄積される。後
進を停止したピストン1は再び前進行程に入り、以後同
様のサイクルが繰返される。
【0008】また、この打撃機構には、さく孔する岩盤
の岩質の変化や掘削工法の相違に対応して、打撃力、打
撃数を変更するために、弁前進制御ポート13の前方に
所定距離離隔してショートストロークポート23を設
け、ショートストロークポート23をストローク調整回
路24で弁制御回路12と接続し、ストローク調整回路
24に開閉可能なストローク調整絞り25を設けて、ピ
ストン1のストロークを変更できるようにしている。
【0009】ストローク調整絞り25を全開の状態にし
た場合は、ピストン1が後進するとき、図9に示す位置
までくると、弁前進制御ポート13が前室3側に開かれ
るより早く、ショートストロークポート23が前室3側
に開かれて、前室3と弁制御室11とが弁制御回路12
を介して連通し、制御弁7が前進してピストン1が前進
行程に入るタイミングが早くなるので、ピストン1のス
トロークが短くなり、打撃数が増加して打撃力が小さく
なる。
【0010】ストローク調整絞り25を全閉の状態にし
た場合は、ピストン1が後進するとき、図10に示す位
置まできて弁前進制御ポート13が前室3側に開かれる
まで、前室3と弁制御室11とは弁制御回路12を介し
て連通しないので、制御弁7が前進してピストン1が前
進行程に入るタイミングが遅くなり、ピストン1のスト
ロークは最大で、打撃数が減少し打撃力が大きくなる。
【0011】そして、ストローク調整絞り25の開度を
調整すれば、制御弁7の切換えのタイミングを調整でき
るので、ピストン1のストロークを最小から最大まで変
更することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のストロ
ーク調整絞り25の開度の調整は、油圧さく岩機本体に
設けられた調整ねじで行うようになっていたので、掘削
工法の相違に対応して調整するのには差し支えないが、
さく孔中に岩質が変化したときこれに対応して打撃機構
のピストンのストロークを変更するには、一旦さく孔を
停止し、オペレータが運転席からさく岩機の機側まで移
動して調整ねじを調整しなければならなず時間と手間を
要する。
【0013】従って、さく孔中に岩質が変化してストロ
ークを変更すべき場合でも、直ちに対応できずそのまま
一定のストロークでさく孔作業が行われるので、さく孔
能率が低下する。
【0014】この発明は、さく孔中に岩質が変化したと
き、これに対応して直ちにピストンのストロークを変更
することるできる油圧さく岩機のピストンストローク制
御機構を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の油圧さく岩機
のピストンストローク制御機構は、シリンダ内に、中央
に大径部その前後に小径部を有するピストンを摺嵌して
前室と後室とを形成し、前室を高圧回路へ連通させ、制
御弁の前後進切換えによって前記後室を高圧回路と低圧
回路とに交互に切換え連通させてピストンを前後進させ
る油圧さく岩機の打撃機構において、制御弁の前後進切
換えを行う弁制御室に弁制御回路で接続される弁前進制
御ポートを、ピストンが後進したとき前室と連通する位
置に設け、その後方に所定距離離隔して弁制御室に弁制
御回路で接続される弁後進制御ポートと、低圧回路と連
通する排液ポートとを設け、ピストンが前進したとき弁
後進制御ポートと排液ポートとを連通させる排液溝をピ
ストンの大径部の外周に設け、弁前進制御ポートの前方
にショートストロークポートを設け、ショートストロー
クポートをストローク調整回路で弁制御回路に接続し、
ストローク調整回路にパイロット操作可能な絞り弁を設
け、絞り弁のパイロットポートを油圧さく岩機の作動機
構の作動回路と接続することにより油圧さく岩機のピス
トンストローク制御機構における上記課題を解決してい
る。
【0016】絞り弁が開いてショートストロークポート
が弁制御回路と連通されている状態では、ピストンが前
進行程に入るタイミングが早くなるので、打撃機構のピ
ストンのストロークは最小となり打撃数が増加して打撃
力が小さくなる。
【0017】絞り弁が閉じてショートストロークポート
と弁制御回路との連通が遮断されている状態では、ピス
トンが前進行程に入るタイミングが遅くなり、打撃機構
のピストンのストロークは最大となるので打撃数が減少
し打撃力が大きくなる。
【0018】絞り弁の開度を調整すれば、制御弁の切換
えのタイミングが調整されるので、ピストンのストロー
クを最小から最大まで変更することができる。そして、
絞り弁のパイロットポートが油圧さく岩機の作動機構の
作動回路と接続されているので、岩質が変化して油圧さ
く岩機の作動機構の作動状態が変わると、作動回路の圧
力変化によって絞り弁の開度が自動的に調整され、岩質
の変化に対応してピストンストロークが制御される。
【0019】絞り弁のパイロットポートをシャトル弁を
介して油圧さく岩機の作動機構の作動回路と運転席から
圧力調整されるパイロット操作回路とに接続すると、オ
ペレータが運転席からピストンストロークを変更するこ
とも可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態を示
すピストンストローク制御機構を備えた油圧さく岩機の
打撃機構の構成図、図2及び図3は絞り弁の説明図であ
る。
【0021】ここで、打撃機構Dのシリンダ2内にはピ
ストン1が前後(図1上左右)方向へ往復動可能に摺嵌
され、ピストン1の前方にはロッド22が挿着されてい
る。ピストン1は、中央に大径部1B、その前方に小径
部1A、後方に小径部1Cを有し、この径の相違により
前室3と後室4とを形成している。後方の小径部1C
は、前方の小径部1Aより更に径が小さく、従って、ピ
ストン1は後室4側の受圧面積が前室3側の受圧面積よ
り大である。
【0022】シリンダ2には前室3を高圧回路5へ連通
させる前室高圧ポート6と、制御弁7の前後進切換えに
より後室4を高圧回路5と低圧回路8とへそれぞれ連通
させる後室高圧ポート9と後室低圧ポート10とが設け
られている。また、制御弁7の前後進切換えを行う弁制
御室11に弁制御回路12で接続される弁前進制御ポー
ト13が、ピストン1が後進したとき前室3と連通する
位置に設けられ、その後方に所定距離離隔して弁制御室
11に弁制御回路12で接続される弁後進制御ポート1
4と、低圧回路8に連通される排液ポート15とが設け
られている。
【0023】ピストン1の大径部1Bの外周には、ピス
トン1が前進したとき弁後進制御ポート14と排液ポー
ト15とを連通させる排液溝16が設けられている。シ
リンダ1にはバルブプラグ17が嵌着され、バルブプラ
グ17の外周とシリンダ1の内周との間に、ピストン1
と同心状の弁室18が形成されており、この弁室18に
円筒状の制御弁7が摺嵌されている。弁室18には、制
御弁7の前後進切替えを行なう弁制御室11と、高圧回
路5と連通して制御弁7を後方に付勢する弁規制室19
が設けられ、弁室18の前端部及び後端部は常時低圧回
路8と連通している。弁規制室19側の受圧面積は弁制
御室11側の受圧面積より小となっている。
【0024】この油圧さく岩機の打撃機構Dは、制御弁
7が前方にある状態では、後室4が制御弁7の給液孔2
0で後室高圧ポート9と連通されているので、後室4と
前室3とは共に高圧回路5と連通する。ピストン1の後
室4側の受圧面積は前室3側の受圧面積より大となって
いるので、ピストン1は前進する。この状態では、弁前
進制御ポート13が前室3側に開かれており、弁後進制
御ポート14はピストン1の大径部1Bで閉じられてい
るので、弁制御回路12を介して前室3と連通している
弁制御室11は高圧になっている。従って、弁規制室1
9と弁制御室11とは共に高圧であり、弁制御室11側
の受圧面積が弁規制室19側の受圧面積より大となって
いるので、制御弁7は前方に保持されている。
【0025】ピストン1が前進すると、ピストン1の大
径部1Bで弁前進制御ポート13が閉じられ、弁後進制
御ポート14が排液溝16を介して排液ポート15と連
通するので、弁制御回路12、弁制御室11が低圧とな
る。このとき、弁規制室19は高圧のままであるから、
制御弁7は後進する。制御弁7が後進すると給液孔20
が閉じ排液孔21が開いて、後室4が後室低圧ポート1
0を経て低圧回路8に連通する。前進したピストン1
は、ロッド22の後端を打撃して前進を停止し、後室4
が低圧となっているため後進を開始する。
【0026】ピストン1が後進すると、弁前進制御ポー
ト13が前室3側に開かれ、弁後進制御ポート14がピ
ストン1の大径部1Bで閉じられるので、弁制御回路1
2を介して前室3と連通した弁制御室11は再び高圧と
なって制御弁7が前進する。制御弁7が前進すると、後
室4が後室高圧ポート9を経て高圧回路5と連通し、後
室4の圧力が上昇して、慣性により後進を続けようとす
るピストン1は制動を受け、後進の運動エネルギーが高
圧液の形でアキュムレータ(図示略)に蓄積される。後
進を停止したピストン1は再び前進行程に入り、以後同
様のサイクルが繰返される。
【0027】また、この打撃機構Dには、さく孔する岩
盤の岩質の変化や掘削工法の相違に対応して、打撃力、
打撃数を変更するために、弁前進制御ポート13の前方
に所定距離離隔してショートストロークポート23が設
けられ、ショートストロークポート23はストローク調
整回路24で弁制御回路12と接続されていて、ストロ
ーク調整回路24の途中には、絞り弁35が設けられて
いる。
【0028】絞り弁35は、図2に示すように、スプー
ル形の絞り弁で、そのポートP1 、P2 がストローク調
整回路24と接続されており、スプール36はスプリン
グ37で付勢されストローク調整回路24を遮断する位
置にオフセットされる。スプール36のスプリング37
と反対側にはパイロットピストン38が設けられてお
り、パイロット油室39の圧力が所定値を越えるとパイ
ロットピストン38がスプール36をスプリング37の
付勢力に抗して移動させ、ストローク調整回路24を連
通させるようになっている。
【0029】絞り弁35のパイロットポートPr は、油
圧さく岩機の回転機構Rの回転用油圧モータ30の正転
側作動回路31と接続されている。また、ポートLは、
ドレン回路33に接続されている。
【0030】通常のさく孔時には、回転機構Rの回転用
油圧モータ30は、圧油が正転側作動回路31回路から
供給され、逆転側作動回路32から流出し正回転してい
る。一般に、さく孔する岩盤が安定しているいわゆる硬
岩のときは回転抵抗は小さく、破砕帯を含むような不安
定な状態であるいわゆる軟岩になると回転抵抗は大きく
なる。
【0031】さく孔作業では岩盤が硬岩のときは打撃力
を大とし、軟岩のときには打撃力を小とすることが望ま
しい。さく孔の際の回転抵抗が小さく、正転側作動回路
31回路の圧力が所定値より低いときには、スプール3
6は、図2に示すように、ストローク調整回路24を遮
断する位置にある。この場合は、ピストン1が後進する
とき、弁前進制御ポート13が前室3側に開かれるま
で、前室3と弁制御室11とは弁制御回路12を介して
連通しないので、制御弁7が前進してピストン1が前進
行程に入るタイミングが遅くなり、ピストン1のストロ
ークは最大となる。従って、打撃数は少なく打撃力は最
大となる。
【0032】さく孔中に回転抵抗が増加し、正転側作動
回路31の圧力が上昇すると、パイロット油室39の圧
力が上昇するので、パイロットピストン38がスプール
36をスプリング37の付勢力に抗して移動させ、スト
ローク調整回路24を連通させる。
【0033】スプール36が図3に示す位置まで移動す
ると絞り弁35は全開の状態となり、この場合は、ピス
トン1が後進するとき、ショートストロークポート23
が前室3側に開かれると、前室3と弁制御室11とが弁
制御回路12を介して連通し、制御弁7が前進してピス
トン1が前進行程に入るタイミングが早くなるので、ピ
ストン1のストロークが最小となる。従って、打撃数が
増加して打撃力が最小となる。
【0034】さく孔中に岩質が変化して回転抵抗が増減
すると、正転側作動回路31回路の圧力が変化して絞り
弁35の開度が調整されるので、岩質の変化に対応して
ピストン1のストロークを最小から最大まで自動的に制
御される。
【0035】ここでは、ストローク制御のパラメータを
さく岩機の回転圧力としているが、パラメータを送り圧
力等他の要素とすることもできる。例えば、送り圧力を
パラメータとする場合には、絞り弁35のパイロットポ
ートPr を送り機構の作動回路と接続する。
【0036】図4乃至図6は、絞り弁の他の例を示す説
明図である。図4の絞り弁40はアジャストボルト41
を備えており、このアジャストボルト41でスプリング
37の付勢力を調節して、スプール36を作動させるパ
イロット油室39の圧力の範囲を変更することができ
る。
【0037】図5の絞り弁50はスプール36の配置が
図2の絞り弁35の場合と逆向きとなっており、正転側
作動回路31の圧力が所定値より高いときストローク調
整回路24を遮断し、正転側作動回路31の圧力が低下
するとストローク調整回路24を連通させるようにな
る。
【0038】通常のさく孔作業では、岩盤が硬岩のとき
は打撃力を大とし、軟岩のときには打撃力を小とするこ
とが望ましい。しかし、岩盤が極端に硬いいわゆる超硬
岩の場合には、岩盤からの反発力が大きくなり、さく岩
機の振動が増加してさく孔能率が低下しロッド22やス
リーブ(図示略)等の消耗品の損耗が著しく増加する。
このとき岩盤にビット(図示略)が食い込む量が小さく
なるので回転圧力は小くなる。このような場合には、打
撃力を小さくして振動を低減しなければならない。
【0039】従って、硬岩と超硬岩とが混在する地層で
さく孔する場合には、回転圧力の低下によってピストン
1のストロークを小とし打撃力を小さくするという制御
が必要になる。図5の絞り弁50は、このような場合に
使用するのに好適である。
【0040】図6の絞り弁60は正転側作動回路31の
圧力が最適値のときストローク調整回路24を遮断し、
正転側作動回路31の圧力がそれより上昇しても低下し
てもストローク調整回路24を連通させるようになる。
【0041】従って、軟岩と硬岩と超硬岩とが混在する
地層でさく孔する場合に使用することができる。図7
は、本発明の他の実施の形態を示すピストンストローク
制御機構を備えた油圧さく岩機の打撃機構の構成図であ
る。
【0042】ここでは、絞り弁35のパイロットポート
r がシャトル弁70を介して油圧さく岩機の回転機構
Rの回転用油圧モータ30の正転側作動回路31と、運
転席から圧力調整されるパイロット操作回路34とに接
続されている。その他の構成は、図2のものと同様であ
る。
【0043】このピストンストローク制御機構では、オ
ペレータが運転席でパイロット操作回路34の圧力を調
整することにより、ピストンストロークを変更すること
も可能となる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の油圧さく
岩機のピストンストローク制御機構は、さく孔中に岩質
が変化したとき、これに対応して直ちにストロークロー
クを変更することができる。
【0045】絞り弁のパイロットポートをシャトル弁を
介して油圧さく岩機の作動機構の作動回路と運転席から
圧力調整されるパイロット操作回路とに接続すると、オ
ペレータが運転席からピストンストロークを変更するこ
とも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態を示すピストンストローク制御
機構を備えた油圧さく岩機の打撃機構の構成図である。
【図2】絞り弁の説明図である。
【図3】絞り弁の説明図である。
【図4】絞り弁の他の例を示す説明図である。
【図5】絞り弁の他の例を示す説明図である。
【図6】絞り弁の他の例を示す説明図である。
【図7】本発明の他の実施の形態を示すピストンストロ
ーク制御機構を備えた油圧さく岩機の打撃機構の構成図
である。
【図8】従来のピストンストローク制御機構を備えた油
圧さく岩機の打撃機構の構成図である。
【図9】従来のピストンストローク制御機構を備えた油
圧さく岩機の打撃機構の作動の説明図である。
【図10】従来のピストンストローク制御機構を備えた
油圧さく岩機の打撃機構の作動の説明図である。
【符号の説明】
1 ピストン 1A、1C 小径部 1B 大径部 2 シリンダ 3 前室 4 後室 5 高圧回路 6 前室高圧ポート 7 制御弁 8 低圧回路 9 後室高圧ポート 10 後室低圧ポート 11 弁制御室 12 弁制御回路 13 弁前進制御ポート 14 弁後進制御ポート 15 排液ポート 16 排液溝 22 ロッド 23 ショートストロークポート 24 ストローク調整回路 30 回転用油モータ 31 正転側作動回路 34 パイロット操作回路 35 絞り弁 36 スプール 37 スプリング 38 パイロットピストン 39 パイロット油室 70 シャトル弁 D 打撃機構 Pr パイロットポート R 回転機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内に、中央に大径部その前後に
    小径部を有するピストンを摺嵌して前室と後室とを形成
    し、前室を高圧回路へ連通させ、制御弁の前後進切換え
    によって前記後室を高圧回路と低圧回路とに交互に切換
    え連通させてピストンを前後進させる油圧さく岩機の打
    撃機構において、 制御弁の前後進切換えを行う弁制御室に弁制御回路で接
    続される弁前進制御ポートを、ピストンが後進したとき
    前室と連通する位置に設け、その後方に所定距離離隔し
    て弁制御室に弁制御回路で接続される弁後進制御ポート
    と、低圧回路と連通する排液ポートとを設け、ピストン
    が前進したとき弁後進制御ポートと排液ポートとを連通
    させる排液溝をピストンの大径部の外周に設け、弁前進
    制御ポートの前方にショートストロークポートを設け、
    ショートストロークポートをストローク調整回路で弁制
    御回路に接続し、ストローク調整回路にパイロット操作
    可能な絞り弁を設け、絞り弁のパイロットポートを油圧
    さく岩機の作動機構の作動回路と接続したことを特徴と
    する油圧さく岩機のピストンストローク制御機構。
  2. 【請求項2】 絞り弁のパイロットポートをシャトル弁
    を介して油圧さく岩機の作動機構の作動回路と運転席か
    ら圧力調整されるパイロット操作回路とに接続したこと
    を特徴とする請求項1記載の油圧さく岩機のピストンス
    トローク制御機構。
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