JP3835550B2 - 放送波受信用システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、放送波の受信用アンテナのコンバータとチューナとの間を同軸ケーブルで接続してチューナ側からコンバータに電源電圧を供給し、受信用アンテナで受信された放送波の信号をコンバータを介してチューナに供給する放送波受信用システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の放送波受信用システムは、例えば、BS(Broadcasting satellite
)放送、CS(Communication satellite)放送のように超高周波の放送波を受信用アンテナで受信し、その受信波をコンバータで周波数逓減し同軸ケーブルを介してチューナ側に供給するようになっている。即ち、受信用アンテナから離れて位置する受信装置のチューナに対し受信された信号を同軸ケーブルで良好に伝送するため、受信波はコンバータで周波数逓減している。そして、コンバータは、電源電圧を要するためにチューナ側から同軸ケーブルの芯線を用いて電源電圧を供給を受けている。この電源電圧の供給に当たっては、受信信号と芯線を共用するが受信信号が高周波であるため相互干渉を生じることがない。
【0003】
このように、同軸ケーブルにおいて放送波の受信と電源供給とを共用しているが、同軸ケーブルで2つの機能を果たすということは、例えば下記の特許文献1、特許文献2で示す技術がある。これは、同軸コネクタと同軸プラグとの接続と共に、常閉接点を開成するという2つの機能を有するものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−154569号公報
【特許文献2】
特開平11−185889号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の技術においては、同軸ケーブルの端に設けられた同軸プラグの芯線プラグが折れてしまう事故が多発しやすい。これは、同軸プラグと同軸コネクタが小型化にされているので中心コンタクトが細線で形成され、その挿入孔も小径となっているため、折れやすい。また、折れないまでも不用意に曲がってしまうことが多い。
【0006】
このように芯線が折れたり曲がったりして、接触不良を生じるとチューナ側からのコンバータへの電源電圧供給がなされなくなり受信が不可能になってしまう。このように同軸プラグ内に原因があって生ずる事故は、ユーザにとっては発見することが不可能に近い。受信不良の原因は、受信装置の回路上の事故、電源回路の事故及び受信アンテナ部分の事故等というようの多くの原因が予想されるので同軸プラグ内の中心コンタクトの不具合を発見することは極めて困難なことである。
【0007】
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであり、同軸ケーブルの中心コンタクトに電源電圧が印加されているか否かの判別を行うことにより、コンバータへの電源供給状況を判別し、従来の問題点を解決した放送波受信用システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による放送波受信用システムは、放送波の受信用アンテナのコンバータとチューナとの間を同軸ケーブルで接続して当該チューナ側から当該コンバータに電源電圧を供給し、当該受信用アンテナで受信された放送波の信号を当該コンバータを介して当該チューナに伝送する放送波受信用システムにおいて、前記同軸ケーブルの端に設けられ、その芯線に接続されている中心コンタクト(例えば、中心コンタクト21)を有する同軸プラグと、前記中心コンタクトが挿入される挿入孔内に互いに離間して配され、挿入された当該中心コンタクトによって接続される対で設けられた接触子(例えば、接触子15a、15b)を有する前記チューナ側の同軸コネクタと、前記同軸プラグと前記同軸コネクタとの結合状態において前記チューナから前記一方の接触子を介して前記コンバータに供給される電源電圧が前記中心コンタクトを介して前記他方の接触子に印加されていることの有無を判別する判別回路(例えば、判別回路18)と、前記判別回路の出力側に接続され当該判別回路の出力信号に基づき前記コンバータへの電源電圧の供給状態を表示する表示部(例えば、ディスプレイ4)とを備えてなるので、前記同軸ケーブルに接続された同軸プラグと前記チューナ側に設けられた同軸コネクタとを結合すると、前記コンバータのための電源電圧が前記中心コンタクトに供給されているか否かを前記接触子に接続した判別回路で判別し、この判別結果を表示するため、前記中心コンタクトの折損、接触不良等を簡単な構成で確実に認識できる効果を有する。
【0009】
また、本発明の請求項2による放送波受信用システムによれば、放送波の受信用アンテナのコンバータとチューナとの間を同軸ケーブルで接続して当該チューナ側から当該コンバータに電源電圧を供給し、当該受信用アンテナで受信された放送波の信号を当該コンバータを介して当該チューナに伝送する放送波受信用システムにおいて、前記同軸ケーブルの端に設けられ、その芯線に接続されている中心コンタクト(例えば、中心コンタクト21)を有する同軸プラグと、前記中心コンタクトが挿入される挿入孔内に互いに離間して配され、挿入された当該中心コンタクトによって接続される対で設けられた接触子(例えば接触子15a、15b)を有する前記チューナ側の同軸コネクタと、前記同軸プラグと前記同軸コネクタとの結合状態において前記チューナから前記一方の接触子を介して前記コンバータに供給される電源電圧が前記中心コンタクトを介して前記他方の接触子に印加されていることの有無を判別する判別回路(例えば、判別回路18)とを備えてなるので、前記同軸ケーブルに接続された同軸プラグと前記チューナ側に設けられた同軸コネクタとを結合すると、前記コンバータのための電源電圧が前記中心コンタクトに供給されているか否かを前記接触子に接続した判別回路で判別できるため、前記中心コンタクトの折れ、接触不良等の不具合によって生じる障害を除去することが簡単な構成で確実にできる効果を有する。
【0010】
更に、本発明の請求項3による放送波受信用システムによれば、放送波の受信用アンテナのコンバータと複数のチューナとの間を分配器を介して同軸ケーブルで接続し、当該チューナ側から当該コンバータに電源電圧を供給し、当該受信用アンテナで受信された放送波の信号を当該コンバータを介して当該複数のチューナに伝送し、当該複数のチューナから供給される電源電圧の値が予め既定された互いに異なるものである放送波受信用システムにおいて、前記同軸ケーブルの夫々の端に設けられ、その芯線に接続されている中心コンタクト(例えば、中心コンタクト21)とを有する同軸プラグと、前記中心コンタクトが挿入される挿入孔内に互いに離間して配され、挿入された当該中心コンタクトを介して接続される対で設けられた一方が他方より短い接触子(例えば、一方に接触子15a)を有する前記チューナ側の同軸コネクタと、前記同軸プラグと前記コネクタとの夫々の結合状態において、前記中心コンタクトを介して当該チューナの前記他方の接触子に印加されている、既に前記他のチューナから前記一方の接触子を介して前記コンバータに供給されている電源電圧が、予め規定された値以上の高電圧であることを判別し、当該チューナへの当該高電圧の電源電圧の供給を防護する判別制御回路(例えば、第1の判別制御回路27x、第2の判別制御回路27y及び第3の判別制御回路27z)とを備えてなるので、前記コンバータに分配器を介して互いに異なる電源電圧を供給する前記複数のチューナにおいて、規定されている電源電圧が低いチューナを後から接続する際に、まず高電圧が既に供給されていることを判別し、後から接続するチューナに前記コンバータから高電圧が供給されることを遮断するように制御するため、電源電圧の規定値が低いチューナに高電圧が印加され破損するという事故を確実に防止できる効果が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態の第1の実施例における放送波受信用システムの概要を示すブロック図、図2はその要部における同軸プラグと同軸コネクタの非結合状態を示す説明図、図3、図4は同じくその要部における同軸プラグと同軸コネクタとの結合状態を示す説明図である。
【0012】
図1において、1はBS放送、CS放送の受信装置であり、チューナ2、復調部3、ディスプレイ4から構成されている。5は受信用アンテナ、6は受信用アンテナ5側に設けられたコンバータ、7はチューナ2とコンバータ6との間を接続する同軸ケーブルである。受信用アンテナ5で受信されたBS放送波、CS放送波は超高周波であるため、コンバータ6において同軸ケーブル7で伝送するのに適した周波数まで逓減するようになっている。そして、コンバータ6は電源電圧を必要とするため、受信装置1側から同軸ケーブル7を用いて電源電圧を供給するようになっている。この電源電圧は受信装置1に設けられた電源回路8からDC/DCコンバータ9により、例えば直流の15Vを得て、チューナ2から同軸ケーブル7を介してコンバータ6に供給されるようになっている。
【0013】
同軸ケーブル7の芯線には、コンバータ6から得られた高周波の信号と直流の電源電圧とが重畳されるが、これらは高周波信号と直流電圧というように本質的にことなるため相互に干渉をすることがない。
【0014】
図2、図3において、同軸ケーブル7の受信装置1への接続部分を示す。10はチューナ1の枠体に取り付けられた同軸コネクタ、11は同軸ケーブル7の端に取り付けられた同軸プラグであり、この同軸プラグ11は同軸コネクタ10に結合され、受信用アンテナ5で受信されてコンバータ6で周波数逓減された高周波信号が同軸ケーブル7を伝送され、同軸プラグ11、同軸コネクタ10を介してチューナ2に供給されるようになっている。
【0015】
同軸コネクタ10は導電性金属材からなるアース用のコネクタ側外筒12を有し、その中に絶縁性樹脂層13からなる挿入孔14が形成されている。この挿入孔14内の中心には、一対の導電性材からなり互いに離間されて配された接触子15a、15bが設けられている。これら接触子15a、15bは、チューナ2の基板16まで延びており基板16上の所定の回路端子に接続されている。一方の接触子15aはチューナ2の入力に接続されているが、同時に図1で示すようにチューナ2を介してDC/DCコンバータ9から直流15Vの電源電圧が印加されるようになっている。他方の接触子15bは3,3V又は5Vに分圧する分圧回路17を介して電源電圧の有無を判別するCPUからなる判別回路18が接続されている。この判別回路18の出力側には表示用データ形成回路19が接続され、判別回路18で電源電圧無しの判別がなされるとその旨を表示する画像データを生成する。そして、表示用データ生成回路19の出力は表示部であるディスプレイ4に供給するように接続されている。
【0016】
同軸プラグ11は、コネクタ側外筒12が嵌合する導電性金属材からなるアース用のプラグ側外筒20を有し、このプラグ側外筒20と同軸ケーブル7の外部導体7aとが接続されている。またプラグ側外筒20内の中心には、同軸ケーブル7の芯線7bに接続された中心コンタクト21が設けられている。図3で示すように同軸プラグ11が同軸コネクタ10に結合された状態において、中心コンタクト21は挿入孔14内に挿入され一方の接触子15aと他方の接触子15bとの間を接続するようになっている。
【0017】
上述した構成によれば、DC/DCコンバータ9で得られた電源電圧は同軸プラグ11の同軸コネクタ10への結合状態において、一方の接触子15a、中心コンタクト21、同軸ケーブル7の芯線7bを通して受信用アンテナ5側に設けられたコンバータ6に供給される。一方、受信用アンテナ5で受信された放送波はコンバータ6で周波数逓減され、同軸ケーブル7の芯線7b、中心コンタクト21、一方に接触子15aを通してチューナ2に伝送される。チューナ2において、所定のチャンネルを選択して復調部3で復調し、ディスプレイ4で画像表示を行う。
【0018】
このように放送波受信システムが正常に作動している場合は問題にならないが、図4で示すように中心コンタクト21が折損し、一方の接触子15aとの接続がなされないと受信された放送波がチューナ2に伝送されなくなる。そのため、放送波の画像をディスプレイ4で表示することができない。
【0019】
この状態では、中心コンタクト21と他方の接触子15bとが接触されていないので、他方の接触子15bには電源電圧が印加されていない。判別回路18は受信装置1が受信状態に設定されることによりDC/DCコンバータから同軸コネクタ7側に電源電圧を供給していることを判別の前提条件として、他方の接触子15bに電源電圧が印加されている状態を正常とし、印加されていない状態を異常として判別する。この異常の判別出力で表示用データ生成回路19はその旨の画像データを生成してディスプレイ4に供給してその旨の表示を行う。
【0020】
このように本発明の実施の形態の第1の実施例によれば、中心コンタクト21が折損し、一方の接触子15aと接続されていないことが原因で放送波がチューナ2に伝送されない場合は、他方の接触子15bに電源電圧が印加されないことを判別回路18で検出することにより判別し、その旨をディスプレイ4で表示する。そのため、ユーザは事故の原因を直ちに知ることができる。放送波の映像がディスプレイ4で表示されないという現象からその原因を探り出すことは、受信装置1の回路、受信用アンテナ5等とシステム全般に亘って検討しなければならない。一方、チューナ2と同軸ケーブル7との間での中心コンタクト21の損障事故は、頻繁に接続を繰り返すので多発し易い。従って、ユーザにとっては、放送波受信用システム全体の故障原因を発見することにとって好都合な表示手段である。
【0021】
尚、上述の構成において、判別回路18を受信装置1の既存のCPUを利用する場合は、受信開始時点で判別動作を行いその結果を得た後は判別動作の機能をリセットするようにしてもよい。このようにして、判別動作の処理がCPUによる受信動作本来の演算処理に対し負荷とならないようにする。また、高周波が重畳された直流電圧がCPUに印加されているとノイズの発生の原因となるが、これを防止できる。勿論、内蔵されたタイマーにより一定間隔で定期的に判別動作を行うようにすることも可能である。
【0022】
次に、本発明の実施の形態における第2の実施例ついて説明するが、図5は第2の実施例における放送波受信システムの概要を示すブロック図、図6はその要部における同軸プラグと同軸コネクタとの結合状態を示す説明図である。
【0023】
この第2の実施例は、第1の受信装置22xにおける第1のチューナ23xがBS/CS用、第2の受信装置22yにおける第2のチューナ23yがBS用、第3の受信装置22zにおける第3のチューナ23zがCS用というように複数のものが受信用アンテナ5を共用したものである。従って、分配器24を用い、受信用アンテナ5と分配器24との間を単一の同軸ケーブル25で結び、分配器24と第1のチューナ23xとを第1の同軸ケーブル26xで結び、分配器24と第2のチューナ23yとを第2の同軸ケーブル26yで結び、分配器24と第3のチューナ23zとを第3の同軸ケーブル26zで結んでいる。そして、第1の受信装置22x、第2の受信装置22y及び第3の受信装置22zの回路構成は、第1の判別制御回路27x、第2の判別制御回路27y及び第3の判別制御回路27zを有する以外は前述した本発明の第1の実施例と同一である。従って、同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0024】
図6において、第1の同軸ケーブル26xの第1のチューナ23xへの接続部分、第2の同軸ケーブル26yの第2のチューナ23yへの接続部分及び第3の同軸ケーブル26zの第3のチューナ23zへの接続部分である同軸コネクタ10、同軸プラグ11部分を説明する。受信用アンテナ5で受信されコンバータ6で周波数逓減された高周波信号は、同軸ケーブル25を通し分配器24で第1の同軸ケーブル26xから同軸プラグ11、同軸コネクタ10を介して第1の受信装置22xに、第2の同軸ケーブル25yから同軸プラグ11、同軸コネクタ10を介して第2の受信装置22yに、第3の同軸ケーブル25zから同軸プラグ11、同軸コネクタ10を介して第2の受信装置22zに分配して供給されるようになっている。
【0025】
同軸コネクタ10は、コネクタ側外筒12の中に絶縁性樹脂層13からなる挿入孔14が形成され、この挿入孔14内の中心には一対の導電性材からなり互いに離間されて配された接触子28a、28bが設けられて構成されている。そして、一方の接触子28aは他方の接触子28bに比し短くなっている。この一方の接触子28aと他方の接触子28bは、第1のチューナ23x、第2のチュ−ナ23y及び第3のチューナ23zの基板16まで延びており基板16上の所定の回路端子に接続されている。一方の接触子28aは、第1のチューナ23x、第2のチューナ23y、第3のチューナ23zの入力側に接続されているが、図5で示すように、同時に夫々DC/DCコンバータ9から電源電圧が印加されるようになっている。他方の接触子28bは分圧回路17を介して電源電圧の有無を判別するCPUからなる第1の判別制御回路27x、第2の判別制御回路27y及び第3の判別制御回路27zが接続されている。この第1の判別制御回路27x、第2の判別制御回路27y及び第3の判別制御回路27zの出力側には画像データ形成回路19を介してディスプレイ4が接続されている。また、第1の判別制御回路27x、第2の判別制御回路27y及び第3の判別制御回路27zの出力は夫々に対応した第1のチューナ23x、第2のチューナ23y及び第3のチューナ23zの防護機能のために供給されるようになっている。この防護機能は、例えば、第3の受信装置22zはコンバータ6へ供給する電源電圧が直流の11Vと規定されているものであって、他の受信装置から供給された直流の15Vの電圧が一方の接触子28aから第3のチューナ23zの入力に印加されることを遮断するものである。
【0026】
同軸プラグ11は、前述した本発明の第1の実施例と同一の構成を有したものであり、同軸プラグ11が同軸コネクタ10に結合された状態において、中心コンタクト21は挿入孔14内に挿入され一方の接触子28aと他方の接触子28bとの間を接続するようになっている。
【0027】
上述した本発明の第2の実施例における構成によれば、例えば、第1のチューナ23x、第2のチューナ23yが同軸コネクタ10と同軸プラグ11との結合状態にあってコンバータ6に直流15Vの電源電圧を供給している状態で、後から電源電圧が直流の11Vを供給するチューナ23zの同軸コネクタ10に同軸プラグ11の結合をすると、電源電圧15Vが印加されている中心コンタクト21がまず他方の接触子28bに接触する。
【0028】
そのため、第3の判別回路27zは規定以上の高電圧である15Vが供給されることを判別し、直ちに、第3のチューナ23zに対し一方の接触子28aから電源電圧が供給されることを遮断する第3のチューナ23z内の防護機能を作動させる。その後、中心コンタクト21が短い一方の接触子28aに接触した段階では、この15Vの電圧は第3のチューナ23zには印加されない。従って、第3のチューナ23zは過大な電圧が印加されて回路を損傷してしまうことがない。
【0029】
同時に、第3の判別回路27zの出力によって、過大な直流電圧が供給されたことを表示する画像データを表示用データ生成回路19で生成し、その旨をディスプレイ4で表示しユーザに知らしめる。
【0030】
このように過大な電源電圧の供給状態とは反対に、コンバータ6の規定の電源電圧は11Vである場合であって、この規定電圧11Vが既に、例えば、第3のチューナ23zから供給済みの状態において、後から電源電圧15Vの第1のチューナ23xを接続することがある。この場合は、第1のチューナ23xの同軸コネクタ10に同軸プラグ11を結合すると、電源電圧11Vが印加されている中心コンタクト21が先に他方の接触子28bに接触する。そのため、第1の判別制御回路27xが規定値以下の低電圧が印加されていることを判別し、直ちにその旨表示すると共に、15Vの直流電圧の供給を遮断し、コンバータ6、第3のチューナ23zへの過大な直流電圧の印加を妨げて回路の破損を防止する。
【0031】
また、中心コンタクト21が折損し、一方の接触子15aとの接続がなされないと受信された放送波が第1のチューナ23x、第2のチューナ23y及び第3のチューナ23zに伝送されなくなる。そのため、放送波の画像をディスプレイ4で表示することができない。
【0032】
この状態では、中心コンタクト21と他方の接触子15bとが接触されていないので、他方の接触子15bには電源電圧が印加されていない。そこで、第1の判別制御回路27x、第2の判別制御回路27y及び第3の判別制御回路27zは第1の受信装置22x、第2の受信装置22y及び第3の受信装置22zが受信状態に設定されることによりDC/DCコンバータ9から同軸コネクタ10側に電源電圧を供給していることを判別の前提条件として、他方の接触子15bに電源電圧が印加されている状態を正常とし、印加されていない状態を異常として判別し、この異常の判別出力でディスプレイ4上にその旨の表示を行うこともできる。
【0033】
更に、本発明の実施の形態の第3の実施例について、図7に示すブロック図に基づき説明するが、第1の実施例、第2の実施例と同一部分は同一符号を付してその説明を省略する。
【0034】
この第3の実施例は、前述した第2の実施例のように第1の受信装置22x,第2の受信装置22y及び第3の受信装置22zに共通の受信用アンテナ5から受信された放送波を分配器24で分配して伝送するものである。同軸コネクタ10は、前述した第1の実施例で示すように同一長の接触子15a、15bを適用したものである。
【0035】
この構成によると、例えば、第2の受信装置22yの同軸プラグ11において中心コンタクト21に折損事故が発生した場合、中心コンタクト21は接触子15a、15bに接触されない。しかし、中心コンタクト21と一方の接触子15aとのギャップ幅が狭いと放送波の信号はその間を飛び越してチューナ23bに到達する。そのため、ディスプレイ4上には正常に画像表示がなされる。しかし、判別回路18において電源電圧が印加されていないことが判別され、その旨の表示画像データを表示用データ生成回路19で生成し、ディスプレイ4上に表示する。従って、ユーザは第2の受信装置22yの同軸プラグ11の中心コンタクト21に折損事故が発生していることを認識できる。
【0036】
もし、この判別がなされない従来のシステムであると、コンバータ6には例えば、第1の受信装置22xによる電源電圧の供給がなされており、正常に放送波の画像表示がなされていても、第1の受信装置22xを都合により取り外す必要性から同軸プラグ11を同軸コネクタ10から外すとコンバータ6に対する電源電圧の供給が停止してしまう。そのため、コンバータ6は作動しなくなり自動的に第2の受信装置22yにおける画像表示が停止してしまう。このように突然に画像表示が停止する現象に対する原因を見出すことは極めて難しい。
【0037】
即ち、上述した本発明の第3の実施例によれば、予めディスプレイ4上に中心コンタクト21に折損事故等があることを表示するので、ユーザは何ら迷うことなく修理等の対応がとれる。
【0038】
尚、本発明の実施の形態の夫々の実施例では、折損事故等による接触不良をディスプレイ上で表示するようにしたが、この表示は表示用ランプによる表示等というように他の方法をとることもできる。
【0039】
尚又、本発明の放送波受信用システムは、複数のチューナに単一のディスプレイを組み合わせたシステムで、チューナを選択して受信された放送波をディスプレイ上で画像表示するようなものであってもよい。
【0040】
尚更に、本発明の判別回路18、表示用データ形成回路19等の各回路は、受信装置の各種の演算処理、画像表示データの生成のために既存する回路にその機能を付加するようにしてもよい等、回路構成を種々変更することができることは勿論である。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1による放送波受信用システムによれば、
コンバータに連なる同軸ケーブルに接続された同軸プラグとチューナ側に設けられた同軸コネクタとを結合すると、コンバータのための電源電圧が中心コンタクトに供給されているか否かを接触子に接続した判別回路で判別し、この判別結果を表示するため、中心コンタクトの折損、接触不良等を簡単な構成で確実に認識できる効果が得られる。
【0042】
また、本発明の請求項2による放送波受信用システムによれば、コンバータに連なる同軸ケーブルに接続された同軸プラグとチューナ側に設けられた同軸コネクタとを結合すると、コンバータのための電源電圧が中心コンタクトに供給されているか否かを接触子に接続した判別回路で中心コンタクトの折損、接触不良等を簡単な構成で確実に判別できる効果が得られる。
【0043】
更に、本発明の請求項3による放送波受信用システムによれば、コンバータに分配器を介して互いに異なる電源電圧を供給する複数のチューナにおいて、規定されている電源電圧が低いチューナを後から接続する際に、まず高電圧が既に供給されていることを判別し、後から接続するチューナにコンバータから高電圧が供給されることを遮断するように制御するため、電源電圧の規定値が低いチューナに高電圧が印加され破損するという事故を確実に防止できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の第1の実施例における放送波受信用システムの概要を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態の第1の実施例における要部の同軸プラグと同軸コネクタの非結合状態を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態の第1の実施例における要部の同軸プラグと同軸コネクタの結合状態を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態の第1の実施例における要部の折損を生じた同軸プラグと同軸コネクタとの結合状態を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態の第2の実施例における放送波受信用システムの概要を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態の第2の実施例における要部の同軸プラグと同軸コネクタの非結合状態を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態の第3の実施例における放送波受信用システムの概要を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 受信装置
2 チューナ
4 ディスプレイ
5 受信用アンテナ
6 コンバータ
7 同軸ケーブル
9 DC/DCコンバータ
10 同軸コネクタ
11 同軸プラグ
14 挿入孔
15a 一方の接触子
15b 他方の接触子
16 基板
18 判別回路
19 表示用データ形成回路
21 芯線コンタクト
22x 第1の受信装置
22y 第2の受信装置
22z 第3の受信装置
23x 第1のチューナ
23y 第2のチューナ
23z 第3のチューナ
24 分配器
27x 第1の判別制御回路
27y 第2の判別制御回路
27z 第3の判別制御回路
28a 一方の接触子
28b 他方の接触子
Claims (3)
- 放送波の受信用アンテナのコンバータとチューナとの間を同軸ケーブルで接続して当該チューナ側から当該コンバータに電源電圧を供給し、当該受信用アンテナで受信された放送波の信号を当該コンバータを介して当該チューナに伝送する放送波受信用システムにおいて、
前記同軸ケーブルの端に設けられ、その芯線に接続されている中心コンタクトを有する同軸プラグと、
前記中心コンタクトが挿入される挿入孔内に互いに離間して配され、挿入された当該中心コンタクトを介して接続される対で設けられた接触子を有する前記チューナ側の同軸コネクタと、
前記同軸プラグと前記同軸コネクタとの結合状態において前記チューナから前記一方の接触子を介して前記コンバータに供給される電源電圧が前記中心コンタクトを介して前記他方の接触子に印加されていることの有無を判別する判別回路と、
前記判別回路の出力側に接続され当該判別回路の出力信号に基づき前記コンバータへの電源電圧の供給状態を表示する表示部とを
備えてなることを特徴とする放送波受信用システム。 - 放送波の受信用アンテナのコンバータとチューナとの間を同軸ケーブルで接続して当該チューナ側から当該コンバータに電源電圧を供給し、当該受信用アンテナで受信された放送波の信号を当該コンバータを介して当該チューナに伝送する放送波受信用システムにおいて、
前記同軸ケーブルの端に設けられ、その芯線に接続されている中心コンタクトを有する同軸プラグと、
前記中心コンタクトが挿入される挿入孔内に互いに離間して配され、挿入された当該中心コンタクトを介して接続される対で設けられた接触子を有する前記チューナ側の同軸コネクタと、
前記同軸プラグと前記同軸コネクタとの結合状態において前記チューナから前記一方の接触子を介して前記コンバータに供給される電源電圧が前記中心コンタクトを介して前記他方の接触子に印加されていることの有無を判別する判別回路とを
備えてなることを特徴とする放送波受信用システム。 - 放送波の受信用アンテナのコンバータと複数のチューナとの間を分配器を介して同軸ケーブルで接続し、当該チューナ側から当該コンバータに電源電圧を供給し、当該受信用アンテナで受信された放送波の信号を当該コンバータを介して当該複数のチューナに伝送し、当該複数のチューナから供給される電源電圧の値が予め既定された互いに異なるものである放送波受信用システムにおいて、
前記同軸ケーブルの夫々の端に設けられ、その芯線に接続されている中心コンタクトを有する同軸プラグと、
前記中心コンタクトが挿入される挿入孔内に互いに離間して配され、挿入された当該中心コンタクトを介して接続される対で設けられ一方が他方より短い接触子を有する前記チューナ側の同軸コネクタと、
前記同軸プラグと前記コネクタとの夫々の結合状態において、前記中心コンタクトを介して当該チューナの前記他方の接触子に印加されている、既に前記他のチューナから前記一方の接触子を介して前記コンバータに供給されている電源電圧が、予め規定された値以上の高電圧であることを判別し、当該チューナへの当該高電圧の電源電圧の供給を防護する判別制御回路とを
備えてなることを特徴とする放送波受信用システム。
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