JPH1140282A - 電気的接続用コネクタ - Google Patents

電気的接続用コネクタ

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Publication number
JPH1140282A
JPH1140282A JP9191370A JP19137097A JPH1140282A JP H1140282 A JPH1140282 A JP H1140282A JP 9191370 A JP9191370 A JP 9191370A JP 19137097 A JP19137097 A JP 19137097A JP H1140282 A JPH1140282 A JP H1140282A
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JP
Japan
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coaxial cable
plug
plug pin
jack
lug
Prior art date
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Application number
JP9191370A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Takabayashi
斉 高林
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Yokowo Co Ltd
Original Assignee
Yokowo Co Ltd
Yokowo Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 コネクタ内に用いられる給電路内の配線経路
の断線を防止して給電路の確保が可能であると共に、コ
ネ間での結合を確実に維持することが可能な構成を備え
たコネクタを提供する。 【解決手段】 外郭部材内に同軸ケーブルおよびプラグ
ピン12が挿通されているプラグと、プラグピン12が
嵌合可能な弾性体からなる端子部17と同軸ケーブル1
3’とが内部に挿通され、プラグピン12の挿通方向に
おける端子部17前方にプラグ側に設けられている接地
部と接触可能な導電部材が配置されているジャック15
とを備え、プラグはラグ部12Aが形成されると共に周
方向の略半分の領域を開放されて形成され、その開放部
に上記同軸ケーブルの芯線が接合され、ジャック15は
絶縁部材13A’を挟持固定可能なラグ部17Aが形成
され、プラグの外郭部材およびジャック15には、係合
部11Aが係脱可能な受け部15Cが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的接続用コネ
クタに関し、さらに詳しくは車載アンテナ装置とラジオ
との間の配線に用いられる同軸ケーブルのコネクタに関
する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、自動車に搭載されるラジ
オは、車体に設置されるアンテナ装置によって電波を受
信し、その受信信号が受信回路に送信されるようになっ
ている。受信回路には、アンテナ装置からの信号を伝送
するための送信用あるいは給電用配線として同軸ケーブ
ルが用いられている。ところで、車体の組立順序や電装
部品の組み付け順序の関係あるいは各電装品の交換など
の保守を容易にする目的からアンテナ装置とラジオとの
間の配線はこれら電装品と分割できる構成とされること
が多く、この配線に用いられる同軸ケーブルがその端末
部に設けられているコネクタを介して電装品と電気的接
続できる構成が採用されている。このようなコネクタに
は、アンテナ装置の給電プラグとして用いられるもの
(例えば、実公並−42733号公報)や、ラジオとア
ンテナ装置との間の配線途中に配置された増幅器や分配
器との接続に用いられるものあるいはリヤガラスに埋設
されたアンテナ装置を対象とした場合のアンテナ装置と
ラジオとの間に配置されている増幅器や分配器との接続
に用いられるものなどがある。上記コネクタの構成の一
つに、図7に示す構成がある。図7は、プラグアンドジ
ャック形式のコネクタのうちのプラグ1を示しており、
同図においてプラグ1は、外郭部をなすモールド部1A
の内部にプラグピン1Bおよび同軸ケーブル2が挿通固
定され、同軸ケーブル2の芯線2Aがプラグピン1A内
に挿入されてその先端が半田付けによって固定されてい
る構成を備えている。また、モールド部1Aの外周面に
は、外側に向け膨出した形状のバネ材3が一体化されて
いる。
【0003】一方、ジャック4は、図8に示すように金
属製スリーブで構成されたカバー4Aを有し、その内部
には、プラグピン1Aが嵌合可能なレセプタクルをなす
端子4Bおよび同軸ケーブル(便宜上、符号2’で示
す)が挿入されて固定され、同軸ケーブル2’の芯線
(便宜上、符号2A’で示す)が、端子4Bに有するラ
グ部に半田付けされて固定されている。なお図中、符号
4Cは樹脂からなる絶縁部材を示し、符号4Dはカバー
4Aに内接させた導通部材であり、同軸ケーブル2の接
地用平編み線2Bが接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成を
備えたコネクタにおいては、プラグ1側では同軸ケーブ
ル2の芯線2Aとプラグピン1Aとの電気的接触が確実
に行われているかどうかを確認することが困難な場合が
あり、このため、不良品の発見が行えないという問題が
あった。つまり、プラグピン1Aと心線2Aとは、プラ
グピン1Aの先端に形成されている開口部から内部に半
田を浸漬させて芯線2Aをプラグピン1Aの先端内部に
接合させるようになっているが、プラグピン1Aの構造
がジャック側との接触面積を大きくする目的で筒状にさ
れている場合がある。このため、プラグピンA1の内部
を外部から観察することができないのが現状であった。
【0005】一方、ジャック4においては、同軸ケーブ
ル2’の芯線2A’が断線してしまうという問題があっ
た。つまり、ジャック4に有する端子4Bに先端が接合
される同軸ケーブル2’の芯線2A’は、折り曲げられ
て弛ませた状態で端子4Bに接合されている。これは、
端子4Bに対するプラグ1の抜き差し操作の際の端子4
Bの変位を弛みの部分で吸収して芯線2A’に直接端子
4Bの変位が伝わらないようにして芯線2A’の断線を
防止するためである。しかし、予め折り曲げた状態に変
形させることで芯線2A’には曲げ応力が残留応力とし
て生じたままとなり、弛みの部分にプラグ1の抜き差し
の繰り返しによる負荷が繰り返して作用した場合には金
属疲労が大きくなって断線しやすくなり、コネクタ内で
の給電路が確保できなくなる。
【0006】また、プラグ1とジャック4とは、プラグ
1の外周面に設けられたバネ材3をジャック4の挿嵌部
内周面に圧接させて抜け止めが行われるようになってい
るが、バネ材3の圧接力が低いと確実な抜け止めができ
ないばかりでなく、プラグ1側の同軸ケーブル2の接地
ラインをなす平編み線をこのバネ材3に接続してジャッ
ク2側の接地ラインと接続させるような場合には、接地
ラインの接触が不十分となる虞がある。さらにこれとは
逆にバネ材3の圧力が高いと、抜き差しの際の操作力が
必要以上に大きくなる。このため、同軸ケーブルの芯線
に作用する外力が大きくなると芯線の断線が起こりやす
くなり、給電路が確保できなくなる。このようなバネ材
3の圧力が高い場合としては、同軸ケーブルの端部に設
けられているプラグおよびジャック同士を接続する形式
だけでなく、パネルなどに取り付けられている固定型の
ジャックに対してプラグを抜き差しする形式の場合にお
いてもいえる。
【0007】本発明の目的は、上記従来のコネクタにお
ける問題に鑑み、コネクタ内に用いられる給電路内の配
線経路の断線を防止して給電路の確保が可能であると共
に、コネ間での結合を確実に維持することが可能な構成
を備えたコネクタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、同軸ケーブルの端末同士を
接続するための用いられる電気的接続用コネクタにおい
て、樹脂モールドで成形された外郭部材内に挿通されて
いる同軸ケーブルおよびプラグピンとを備え、上記プラ
グピンは、挿通方向一端に上記同軸ケーブルの端末部で
露出された同軸ケーブルの絶縁性コア部を挟持固定する
ラグ部が形成され、挿通方向他端に至る途中が周方向で
略半分の領域を開放された芯線固定部で構成され、上記
同軸ケーブルの芯線が上記プラグピンの芯線固定部にて
接合されていることを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明は、同軸ケーブルの端
末同士を接続するために用いられる電気的接続用コネク
タにおいて、樹脂モールドで成形された外郭部材内に同
軸ケーブルおよびプラグピンが挿通されているプラグ
と、上記プラグピンが嵌合可能な弾性体からなる端子部
と同軸ケーブルとが内部に挿通され、上記プラグピンの
挿通方向における上記端子部前方に上記プラグ側に設け
られている接地部と接触可能な導電部材が配置されてい
るジャックとを備え、上記プラグは、上記プラグピンの
一部に上記同軸ケーブルの端末部にて露出されている絶
縁部材を挟持固定可能なラグ部が形成されると共にその
ラグ部に連続する箇所が周方向の略半分の領域を開放さ
れて形成され、その開放部に上記同軸ケーブルの芯線が
接合され、上記ジャックは、上記端止部から上記同軸ケ
ーブルに向け延長されて上記同軸ケーブルの端末部にて
露出されている絶縁部材を挟持固定可能なラグ部が形成
されていることを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明は、同軸ケーブルの端
末同士を接続するために用いられる電気的接続用コネク
タにおいて、樹脂モールドで成形された外郭部材内に同
軸ケーブルおよびプラグピンが挿通されているプラグ
と、上記プラグピンが嵌合可能な弾性体からなる端子部
と同軸ケーブルとが内部に挿通され、上記プラグピンの
挿通方向における上記端子部前方に上記プラグ側に設け
られている接地部と接触可能な導電部材が配置されてい
るジャックとを備え、上記プラグは、上記プラグピンの
一部に上記同軸ケーブルの端末部にて露出されている絶
縁部材を挟持固定可能なラグ部が形成されると共にその
ラグ部に連続する箇所が周方向の略半分の領域を開放さ
れて形成され、その開放部に上記同軸ケーブルの芯線が
接合され、上記ジャックは、上記端止部から上記同軸ケ
ーブルに向け延長されて上記同軸ケーブルの端末部にて
露出されている絶縁部材を挟持固定可能なラグ部が形成
され、上記プラグの外郭部材および上記ジャックには、
上記外郭部材に設けられている可撓性の係合部が係脱可
能な受け部が形成され、上記係合部を縮径させて上記受
け部内に嵌合させた後、該係合部の可撓性による形状復
帰によって係合部を上記受け部内に係合させた状態を維
持させる構成としたことを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1および2記載の発明では、プラグおよ
びジャックにおいて同軸ケーブルとプラグピンおよび端
子部とはプラグピンあるいは端止部から延長されたラグ
部によって一体化され、同軸ケーブルの芯線が直接外力
の影響を受けないようにすることができる。
【0012】請求項3記載の発明では、プラグの外郭部
材に設けられている係合部とジャックに設けられている
受け部との係脱関係の設定によってプラグおよびジャッ
クの抜け止めが維持されるので不用意な抜けによる同軸
ケーブルの断線が防止できる。
【0013】
【実施例】以下、図示実施例により請求項1乃至3記載
の発明の詳細を説明する。図1は、請求項1記載の発明
の実施例を示す断面図である。図1は、プラグアンドジ
ャック形式のコネクタのうちでプラグを示しており、同
図においてプラグ10は、外郭部材11、プラグピン1
2および同軸ケーブル13により構成されている。以
下、各部材を説明する。外郭部材11は、内部にプラグ
ピン12および同軸ケーブル13を挿通可能な形状に成
形された樹脂モールド品で構成され、周方向の一部が軸
方向に沿って分割可能とされている。外郭部材11の周
面の一部には係合部11Aが形成されている。係合部1
1Aは、図2に示すように、周面で挿通方向(図中、矢
印で示す方向)の一端側を除いた3方に形成されたスリ
割り11Bによって他の周面と分割され、他の周面と独
立して径方向に撓み変形することができるようになって
おり、その先端には後述するジャックへのプラグ10の
挿入方向(図において右側への移動方向)に沿って拡径
する勾配面で構成された係合鈎部11A1が形成され、
さらにその近傍には係合部11Aを外郭部材11の中心
に向け押圧して縮径させる際の押圧操作部11A2が形
成されている。なお、図1および図2において符号14
で示す部材は接地用端子バネであり、この接地用端子バ
ネ14は、外郭部材11の外表面に露出し、一部が外郭
部材11に形成されている凹部11Cに嵌入することで
外郭部材11の挿通方向での位置ずれが防止されてい
る。接地用端子バネ14は、同軸ケーブル13の接地ラ
インを構成するために設けられており、同軸ケーブル1
3の外皮内に位置する接地用平編み線が接続されてい
る。
【0014】図1においてプラグピン12は、外郭部材
11から外部に露出する部分が円柱状とされ、外郭部材
11の内部に位置する部分が同軸ケーブル13の絶縁性
コア部材をなす絶縁材13Aの外形に見合う形状とされ
て周方向半分の領域が開放された筒形状をなし、その先
端には絶縁材13Aを挟持可能なラグ部12Aとされて
いる。プラグピン12の軸方向の途中には、図3に示す
ように同軸ケーブル13の芯線13Bを固定するための
芯線固定部12Bが設けられている。芯線固定部12B
は、周方向半分が開放されている筒状部をかしめること
で狭幅部が形成され、その狭幅部に芯線13Bを位置さ
せて半田付けするようになっている。上記プラグピン1
2の芯線固定部12Bは外郭部材11の分割面に対向す
る位置関係が設定されている。これにより、外郭部材1
1の分割面を開放することにより芯線固定部12Bにお
けるプラグピン12と同軸ケーブル13の芯線13Bと
の接合状態を観察することができるようになっている。
【0015】同軸ケーブル13は、外郭部材11の内部
に挿通されている外皮部分が外郭部材1の内周面に形成
されている突起11Bによって挟持されて抜け止められ
ている。
【0016】一方、ジャック15は、図4に示すように
プラグ10の挿通方向一端が閉じられた筒状の樹脂製カ
バー15Aを有しており、樹脂製カバー15Aの内部に
は金属製の接地用筒部材16をはさんで樹脂製の絶縁部
材15Bが挿嵌されている。絶縁部材15Bは、接地用
筒部材16に形成されている凸部16Aに一部が係合す
ることによりプラグ10が挿通される方向での位置ずれ
を防止されている。この場合の位置ずれは、プラグ10
が抜かれる際に絶縁部材15Bに対して作用する外力に
夜位置ずれを意味する。樹脂製カバー15Aには、軸方
向において絶縁部材15Bが配置されている側と反対側
の端部が開口されており、その開口近傍には受け部15
Cが形成されている。受け部15Cは、プラグ10の外
郭部材11に有する係止鈎部11A1が嵌合可能な大き
さのリング状凹部で構成されており、小径部の寸法はプ
ラグ10の係合部11Aに有する係合鈎部11A1が形
状復帰した状態で受け部15Cから抜けることがない大
きさに設定されている。
【0017】絶縁部材15B内にはレセプタクル端子を
構成するバネ板17および同軸ケーブル(便宜上、符号
13’で示す)が挿通されている。バネ板17は、プラ
グ10のプラグピン12と圧接可能な形状とされ、その
一部からは同軸ケーブル13’の絶縁材(便宜上、符号
13A’で示す)を挟持可能なラグ部17Aが形成され
ている。同軸ケーブル13’はプラグ10側と同様に、
外皮部分が絶縁部材15A内に形成されている突起15
B1によって挟持されて抜け止められされており、さら
に芯線(便宜上、符号13B’で示す)がバネ板17の
ラグ部17Aに半田付けされている。
【0018】本実施例は以上のような構成であるから、
プラグ10を組み立てる際には、周方向で分割された状
態の外郭部材11内にプラグピン12および同軸ケーブ
ル13を配置する。同軸ケーブル13の芯線13Bはプ
ラグピン12の狭幅部12C内に位置決めされて半田付
けされることでプラグピン12との間の導電路を構成す
ることができる。プラグピン12に対する同軸ケーブル
13の配線処理後、外郭部材11が周方向で接合される
と、外郭部材11の突起11Bによって同軸ケーブル1
3の挟持固定がなされるとともに接合されるまでの過程
で芯線13Bとプラグピン12との接続状態を外部から
観察することができる。また、ジャック15側では、バ
ネ板17に有するラグ部17Aに対して同軸ケーブル1
3’の芯線13B’が半田付けされることでバネ板17
と同軸ケーブル13’との間の導電路が構成される。
【0019】同軸ケーブル13、13’に対する導電路
が構成されたプラグ10およびジャック15は、プラグ
ピン12がジャック15側のバネ板17に嵌合する向き
に差し込まれることにより互いに電気的導通状態とされ
る。つまり、プラグ10側に構成されている同軸ケーブ
ル13およびその芯線13Bとラグ部12Aを介したプ
ラグピン12との導電路が、バネ板17とそれに有する
ラグ部17Aに接合されている芯線13B’を介した同
軸ケーブル13’との導電路が導通状態とされる。
【0020】一方、ジャック15に対してプラグ10が
差し込まれる際には係合部11Aによってプラグ10の
抜け止めが行われる。つまり、プラグ10がジャック1
5に対して差し込まれると、ジャック15の受け部15
Cの小径部に係合鈎部11A1が対向当接したときに係
合鈎部11A1がその面形状により縮径し、受け部15
C内に入り込んだ時点で係合部11Aの形状復帰によっ
て受け部15Cに係合鈎部11A1が嵌合する。これに
より、プラグ10は挿通方向での移動が規制されるの
で、不用意に抜けるような事態が防止されてプラグ10
とジャック15との間の導通状態が維持される。
【0021】また、プラグ10をジャック15に対して
差し込みあるいは抜き取る場合には、同軸ケーブル1
3、13’の芯線13B、13B’に対してプラグ10
とジャック15との間で生起される引張り力および押圧
力が直接作用しないようになっている。つまり、コネク
タの導電路を構成するプラグピン12と同軸ケーブル1
3とは同軸ケーブル13の絶縁材13Aとプラグピン1
2のラグ部12Aとが直接結合されて一体化され、また
ジャック15と同軸ケーブル13’とは同軸ケーブル1
3’の絶縁材13B’とバネ板17のラグ部17Aとが
直接結合されて一体化されているので、ピンプラグ10
およびジャック15に作用する抜き差しの際の外力がラ
グ部12Aおよび17Aを介して結合部に直接作用する
だけで芯線13B、13B’には及ばない。このため、
抜き差し時での芯線13B、13B’への過剰な負荷が
作用しないので芯線13B、13B’の断線が防止され
る。なお、差し込まれている状態のプラグ10をジャッ
ク15から抜き取る場合には、プラグ10に有する押圧
操作部11A2を押圧把持して係合鈎部11A1を縮径
させて受け部15Cでの嵌合状態を解除しながら抜き取
る。
【0022】以上のような実施例によれば、プラグ10
の抜き差し動作の際の外力が直接作用するジャック15
では、同軸ケーブル13の芯線13B’に対して上記の
が威力が直接作用することがないので、従来の配線構造
と違って芯線13B’を折り曲げる必要がない。このた
め、折り曲げによる応力発生を抑制して金属疲労による
断線の早期化を防止することが可能になる。しかも、配
線構造としては、折り曲げなどの特殊な加工が不要であ
るので、加工工数の低減が図れる。
【0023】ところで、上記実施例において説明したプ
ラグ10における係合部11Aは、パネルなどの不動部
に取り付けられているジャックに対しても同様な作用を
得ることができる。つまり、図6は、図示されないパネ
ルに対してビスなどを用いて締結固定されているジャッ
ク18を示しており、このジャック18は、パネル面に
当接するフランジ18A1を有し、挿通方向一端にプラ
グ挿脱用開口が形成されているカバー部材18Aを備え
ている。カバー部材18Aのフランジ18A1近傍に
は、図4に示したジャック15における受け部15Cと
同様な機能を有する受け部材18Bが装填されている。
また、挿通方向におけるフランジ18A1と反対側の端
部には、端子バネ19が設けられている。端子バネ19
は、カバー部材18の内周面に挿嵌されて固定されてい
る絶縁部材20と一体化されてプラグピン12の周面に
当接可能な形状を有する部材であり、その一部には挿通
方向と直角な方向に折り曲げられた端子ラグ19Aが形
成されている。端子ラグ19には、同軸ケーブルの芯線
あるいは必要なワイヤハーネスが接続される。
【0024】以上のようなジャック18に対して図1に
示したプラグ(便宜上、符号10を用いる)が差し込ま
れると、プラグ10に有する係合部11A1(図1参
照)が受け部材18Bに対向すると撓み変形して縮径
し、受け部材18B内に嵌合することによりプラグ10
が抜け止めされる。以上のような構成によれば、プラグ
10がジャック18に差し込まれると、プラグピン12
が端子バネ19に挿入されることによりプラグ10側と
ジャック18側との電気的導通状態が設定される。この
状態は、プラグ10側の係合部11A1が受け部材18
B内に嵌合することで維持される。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1および2記
載の発明によれば、プラグおよびジャックにおいて同軸
ケーブルとプラグピンおよび端子部とはプラグピンある
いは端止部から延長されたラグ部によって一体化され、
同軸ケーブルの芯線が直接外力の影響を受けないように
することができる。これにより、同軸ケーブルの芯線が
断線してしまうのを未然に防止することが可能になる。
しかも、芯線に対してプラグとジャックの抜き際の際に
生じる端子の変位を許容するための弛みを設ける必要も
ないので、弛みを設けるための変形加工によって生じる
応力が芯線の金属疲労を早めてしまうような事態をなく
すことが可能になる。
【0026】請求項3記載の発明によれば、プラグの外
郭部材に設けられている係合部とジャックに設けられて
いる受け部との係脱関係の設定によってプラグおよびジ
ャックの抜け止めが維持されるので不用意な抜けによる
同軸ケーブルの断線が防止できる。これにより、プラグ
とジャックとの間の結合関係を常に適正に維持すること
が可能になるので、導電路の確保および配線の断線防止
をそれぞれ可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至3記載の発明の実施例を説明する
ためのコネクタの一部をなすプラグの要部断面図であ
る。
【図2】図1に示したプラグの斜視図である。
【図3】図1に示したプラグに用いられるプラグピンと
同軸ケーブルとの結合関係を示す局部的な平面図であ
る。
【図4】請求項1乃至3記載の発明の実施例を説明する
ためのコネクタの一部をなすジャックの要部断面図であ
る。
【図5】図1に示したプラグと図4に示したジャックと
の結合状態の一部を示す断面図である。
【図6】図4に示したジャックの変形例を示す断面図で
ある。
【図7】コネクタの一部をなすプラグの従来構造を説明
するための断面図である。
【図8】コネクタの一部をなすジャックの従来構造を説
明するための断面図である。
【符号の説明】
10 プラグ 11 外郭部材 11A 係合部 11A1 係合鈎部 12 プラグピン 12A ラグ部 12B 芯線固定部 13、13’ 同軸ケーブル 13B、13B’ 芯線 15 ジャック 17 バネ板 17A ラグ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸ケーブルの端末同士を接続するため
    の用いられる電気的接続用コネクタにおいて、 樹脂モールドで成形された外郭部材内に挿通されている
    同軸ケーブルおよびプラグピンとを備え、 上記プラグピンは、挿通方向一端に上記同軸ケーブルの
    端末部で露出された同軸ケーブルの絶縁性コア部を挟持
    固定するラグ部が形成され、挿通方向他端に至る途中が
    周方向で略半分の領域を開放された芯線固定部で構成さ
    れ、 上記同軸ケーブルの芯線が上記プラグピンの芯線固定部
    にて接合されていることを特徴とする電気的接続用コネ
    クタ。
  2. 【請求項2】 同軸ケーブルの端末同士を接続するため
    に用いられる電気的接続用コネクタにおいて、 樹脂モールドで成形された外郭部材内に同軸ケーブルお
    よびプラグピンが挿通されているプラグと、 上記プラグピンが嵌合可能な弾性体からなる端子部と同
    軸ケーブルとが内部に挿通され、上記プラグピンの挿通
    方向における上記端子部前方に上記プラグ側に設けられ
    ている接地部と接触可能な導電部材が配置されているジ
    ャックとを備え、上記プラグは、上記プラグピンの一部
    に上記同軸ケーブルの端末部にて露出されている絶縁部
    材を挟持固定可能なラグ部が形成されると共にそのラグ
    部に連続する箇所が周方向の略半分の領域を開放されて
    形成され、その開放部に上記同軸ケーブルの芯線が接合
    され、 上記ジャックは、上記端止部から上記同軸ケーブルに向
    け延長されて上記同軸ケーブルの端末部にて露出されて
    いる絶縁部材を挟持固定可能なラグ部が形成されている
    ことを特徴とする電気的接続用コネクタ。
  3. 【請求項3】 同軸ケーブルの端末同士を接続するため
    に用いられる電気的接続用コネクタにおいて、 樹脂モールドで成形された外郭部材内に同軸ケーブルお
    よびプラグピンが挿通されているプラグと、 上記プラグピンが嵌合可能な弾性体からなる端子部と同
    軸ケーブルとが内部に挿通され、上記プラグピンの挿通
    方向における上記端子部前方に上記プラグ側に設けられ
    ている接地部と接触可能な導電部材が配置されているジ
    ャックとを備え、上記プラグは、上記プラグピンの一部
    に上記同軸ケーブルの端末部にて露出されている絶縁部
    材を挟持固定可能なラグ部が形成されると共にそのラグ
    部に連続する箇所が周方向の略半分の領域を開放されて
    形成され、その開放部に上記同軸ケーブルの芯線が接合
    され、 上記ジャックは、上記端止部から上記同軸ケーブルに向
    け延長されて上記同軸ケーブルの端末部にて露出されて
    いる絶縁部材を挟持固定可能なラグ部が形成され、上記
    プラグの外郭部材および上記ジャックには、上記外郭部
    材に設けられている可撓性の係合部が係脱可能な受け部
    が形成され、上記係合部を縮径させて上記受け部内に嵌
    合させた後、該係合部の可撓性による形状復帰によって
    係合部を上記受け部内に係合させた状態を維持させる構
    成としたことを特徴とする電気的接続用コネクタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006222840A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Vodafone Kk イヤホン、イヤホン本体及びイヤホンケーブル
JP2016525271A (ja) * 2013-07-18 2016-08-22 ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド 電源コネクタ及び当該電源コネクタを用いる安全帽
CN110323601A (zh) * 2018-03-30 2019-10-11 中航光电科技股份有限公司 板间接触偶、印制板部件及印制板组

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JP2016525271A (ja) * 2013-07-18 2016-08-22 ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド 電源コネクタ及び当該電源コネクタを用いる安全帽
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