JP3835375B2 - 呼び樋の施工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、呼び樋を軒下部位に納めて、この呼び樋を前後の軒樋及び竪樋と接続する呼び樋の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図5に示す如く、下方へ開口した断面略コ字型の樋支持天井材33を軒下部位Cで前後略水平方向に設け、この樋支持天井材33内に下方から呼び樋4を嵌め込み取り付けて、この呼び樋4の前端部5を軒樋6に接続すると共に、同呼び樋4の後端部7に竪樋8を接続し、この呼び樋4の両側では、軒下部位Cに複数並設された野縁2の下側に軒天井板3を取着固定してなる呼び樋の取り付け構造は知られている。この呼び樋の取り付け構造は、特開2000−64536号公報に開示されたものである。この場合、樋支持天井材33はその両側の野縁2間に装着固定されている。
【0003】
したがって、この呼び樋の取り付け構造においては、呼び樋4が軒下部位Cに埋設されて外観良く仕舞われ、同呼び樋4を樋支持天井材33内に下方から嵌め込んで容易に取り付けることができる。又、施工後に、呼び樋4を樋支持天井材33から下方へ取り外して、容易にそのメンテナンスを行うこともできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術にあっては、下方へ開口した断面略コ字型の樋支持天井材33がその両側の野縁2間に装着固定されるものであるため、野縁2の配設位置によって同樋支持天井材33内に嵌め込み取り付けられる呼び樋4の施工位置が限定されてしまい、しかも、この呼び樋4の巾寸法も同野縁2間の間隔寸法によって決定されてしまい、同呼び樋4の施工部位や形状寸法に多くの制約を受けるという問題があった。又、呼び樋4を樋支持天井材33内に嵌め込み取り付けて施工した後に、野縁2の下側に軒天井板3を取着固定する工事が行われる場合、同呼び樋4を傷つけ破損させてしまうという問題もあった。
【0005】
本発明は、上記従来の技術における問題を悉く解決するために発明されたもので、その課題は、所望の形状寸法の呼び樋を、野縁の配設位置や間隔にとらわれずに簡単且つ確実に、しかも、傷つけたり破損させたりしないように施工することができる呼び樋の施工方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の呼び樋の施工方法は、下方へ開口した断面略コ字型の呼び樋保護カバーの前端を軒先部位に取着固定する共に、同呼び樋保護カバーの後端を外壁部位に取着固定して、この呼び樋保護カバーを軒下部位で前後略水平方向に架設し、その際、同呼び樋保護カバーの両側で軒下部位に野縁が複数並設されていて、この呼び樋保護カバーはその両側の野縁との間に間隔をあけてこの両側の野縁で支持されることなく架設され、次に、前記呼び樋保護カバーの両側で、軒下部位に複数並設された野縁の下側に軒天井板を取着固定して、この両側の軒天井板間に同呼び樋保護カバーを下方へ露出させ、その後に、前記呼び樋保護カバー内に下方から呼び樋を収容して、この呼び樋の前端部を軒樋に接続すると共に、同呼び樋の後端部に竪樋を接続するものである。
【0007】
したがって、この場合、呼び樋保護カバーの前端を軒先部位に、後端を外壁部位に各々取着固定することで、この呼び樋保護カバーを軒下部位で前後略水平方向に架設しているため、同呼び樋保護カバーは野縁の配設位置や間隔にとらわれずに簡単且つ確実に取り付け支持される。そして、前記呼び樋保護カバーの両側で、軒下部位に複数並設された野縁の下側に軒天井板を取着固定する工事が行われる。その後に、前記両側の軒天井板間で下方へ露出する呼び樋保護カバー内に下方から呼び樋を収容して、この呼び樋の前端部を軒樋に、後端部に竪樋を各々接続する施工を行うことができる。
【0008】
すなわち、この施工方法では、軒天井板を取着固定する工事を行った後に呼び樋の施工が行われるので、この呼び樋を傷つけたり破損させたりしないように施工することができる。しかも、呼び樋保護カバーが野縁の配設位置や間隔にとらわれずに簡単且つ確実に取り付け支持されることで、呼び樋も同様に野縁の配設位置や間隔にとらわれずに施工され、この呼び樋はその形状寸法に自由度が増して同呼び樋保護カバー内に簡単且つ確実に取り付けられるようになり、そのメンテナンスも容易に行われるようになる。
【0009】
本発明の請求項2記載の呼び樋の施工方法は、上記請求項1記載の呼び樋の施工方法において、呼び樋保護カバーの上板部の前端を軒先部位の鼻板部の下側に取着固定し、同呼び樋保護カバーの上板部の後端を外壁部位に設けた上下の支持部材間で挟持させて取着固定することを特徴とするものである。
【0010】
したがって、この場合は特に、呼び樋保護カバーの上板部の前端を軒先部位の鼻板部の下側に、同上板部の後端を外壁部位に設けた上下の支持部材間で挟持させて、各々取着固定するので、この呼び樋保護カバーはより簡単且つ確実に取り付け支持されるようになる。
【0011】
本発明の請求項3記載の呼び樋の施工方法は、上記請求項1又は2記載の呼び樋の施工方法において、呼び樋保護カバーの後端部分を断面略ロ字型にして枠状支持部を形成し、この枠状支持部に呼び樋の後端部を嵌合保持させることを特徴とするものである。
【0012】
したがって、この場合は特に、呼び樋保護カバーの後端部分を断面略ロ字型にして枠状支持部が容易に形成され、この枠状支持部に呼び樋の後端部を嵌合保持させて、同呼び樋の後端部を簡単且つ確実に支持させることができる。
【0013】
本発明の請求項4記載の呼び樋の施工方法は、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の呼び樋の施工方法において、呼び樋を偏平な形状に形成して、この呼び樋の外側底面と軒天井板の下面とを略面一状に連続させることを特徴とするものである。
【0014】
したがって、この場合は特に、偏平な形状の呼び樋の外側底面と軒天井板の下面とが略面一状に連続されるので、同呼び樋は軒下部位に違和感なく外観良好に納められる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1〜4は、本発明の請求項1〜4全てに対応した一実施形態である呼び樋の施工方法を示している。この呼び樋の施工方法では、下方へ開口した断面略コ字型の呼び樋保護カバー1の前端を軒先部位Aに取着固定する共に、同呼び樋保護カバー1の後端を外壁部位Bに取着固定して、この呼び樋保護カバー1を軒下部位Cで前後略水平方向に架設する。その際、同呼び樋保護カバー1の両側で軒下部位Cに野縁2が複数並設されていて、この呼び樋保護カバー1はその両側の野縁2との間に間隔をあけてこの両側の野縁2で支持されることなく架設される。
【0016】
次に、前記呼び樋保護カバー1の両側で、軒下部位Cに複数並設された野縁2の下側に軒天井板3を取着固定して、この両側の軒天井板3間に同呼び樋保護カバー1を下方へ露出させる。その後に、前記呼び樋保護カバー1内に下方から呼び樋4を収容して、この呼び樋4の前端部5を軒樋6に接続すると共に、同呼び樋4の後端部7に竪樋8を接続するものである。
【0017】
又、この実施形態の呼び樋の施工方法では、呼び樋保護カバー1の上板部9の前端を軒先部位Aの鼻板部10の下側に取着固定し、同呼び樋保護カバー1の上板部10の後端を外壁部位Bに設けた上下の支持部材11間で挟持させて取着固定するものである。しかも、呼び樋保護カバー1の後端部分を断面略ロ字型にして枠状支持部12を形成し、この枠状支持部12に呼び樋4の後端部7を嵌合保持させるものである。更に、呼び樋4を偏平な形状に形成して、この呼び樋4の外側底面13と軒天井板3の下面とを略面一状に連続させるものである。
【0018】
以下、この実施形態の呼び樋の施工方法を、より詳細に説明する。建物の軒下部位Cには、複数の野縁2が一定間隔で並設されている。野縁2は木質角材でなり、軒下部位Cで前後方向にして、軒先部位Aと外壁部位Bとの間に架設固定されている。この場合、野縁2の前端は軒先部位Aの鼻板部10に取着され、同野縁2の後端は外壁部位Bの外壁下地面15に取着されている。
【0019】
呼び樋保護カバー1は合成樹脂や金属でなり、呼び樋4の外周形状に沿った形状で、下方へ開口した断面略コ字型に形成されていて、同呼び樋4を保護する強度を有している。呼び樋保護カバー1は、その略全長にわたって断面略コ字型であるが、その後端部分のみが断面略ロ字型とされて枠状支持部12が形成されている。この枠状支持部12は横長矩形枠形状で前後に開口し、この中に前方から呼び樋4の後端部7が挿入嵌合される。なお、呼び樋4を取り付ける作業は、後述する軒天井板3を取着固定する工事の後に行われる。
【0020】
又、前記枠状支持部12の上板部9の後端は、外壁部位Bに設けた上下の支持部材11間で挟持される。この支持部材11は木片や樹脂製ブロック片等でなり、外壁部位Bの外壁下地面15に上下に間隔をあけて取着固定されていて、同間隔に枠状支持部12の上板部9の後端が挿入係止されて容易に挟持される。なお、上下の支持部材11は、両者の間に枠状支持部12の上板部9の後端を挿入係止する間隔が設けられるようにして、一体に形成されても良い。
【0021】
他方、呼び樋保護カバー1の上板部9の前端は、軒先部位Aの鼻板部10の下面に釘、ネジ等の止め具14で取着固定される。この場合、前記の如く、呼び樋保護カバー1の後端側を挟持させた状態で、同呼び樋保護カバー1の前端側を止め具14で楽に取着固定することができる。このように、呼び樋保護カバー1は軒下部位Cで前後の軒先部位Aと外壁部位Bとの間に架設固定され、野縁2の間であれば所望の位置に簡単且つ確実に取り付けられる。
【0022】
次に、前記呼び樋保護カバー1の両側で、軒下部位Cに複数並設された前記野縁2の下側に無機質板や木質板等でなる軒天井板3を取着固定する。その際、両側の軒天井板3間には呼び樋保護カバー1が下方へ露出される。その後に、前記呼び樋保護カバー1内に下方から呼び樋4を収容して、この呼び樋4の前端部5を軒樋6に接続すると共に、同呼び樋4の後端部7に竪樋8を接続するものである。このように、この実施形態の呼び樋の施工方法では、軒天井板3を取着固定する工事を行った後に、呼び樋4を接続する施工が行われる。
【0023】
ところで、軒樋6は合成樹脂や金属等で形成され、上方へ開口した断面略コ字状である。この軒樋6は、前方へ傾倒しその外面側が断面略階段形状に形成された前壁部16と、この前壁部16よりも低い直立状の後壁部17と、同前壁部16及び後壁部17をその下端部分で連続させる平坦状の底部18と、でなる。それ故、降り落ちる雨が軒樋6の前壁部16で確実に受けられ、この受けられた雨水は同前壁部16の傾斜に沿い後方へと流れて、呼び樋4から排水され易いものである。
【0024】
又、軒樋6の後壁部17には、その下端に沿って同軒樋6の底部18内面と連続する横長矩形状の排水開口19が形成される。この排水開口19は、通常は施工現場において、排水接続具20の外周径よりも若干大きめに開口形成される。そして、排水開口19には、その前方から排水接続具20が挿入して取り付けられる。排水接続具20の前端部分にはフランジ片21が一体に形成されており、このフランジ片21の背面が軒樋6の内面に当接される。その際、フランジ片21の背面と軒樋6の内面との間は、接着剤が介在されて、接着結合されると両者の間は密閉される。
【0025】
前記排水接続具20の後端部分には接続筒部22が一体に形成されており、呼び樋4の前端部5はこの接続筒部22に挿入嵌合されて接続される。呼び樋4はブロー成形により合成樹脂で一体に形成されたもので、その外側底面13が平坦状となっている。そして、呼び樋4は軒樋6の後方へ略水平に突設され、この軒樋6の底部18下側面と同呼び樋4の外側底面13とは略同一高さとなって略水平に連設される。呼び樋4の後端部7は閉塞されており、前記呼び樋保護カバー1の枠状支持部12に前方から挿入嵌合されて保持され、同呼び樋4は前記軒樋1とこの枠状支持部12とによって前後で確実に支持され取り付けられる。
【0026】
この場合、外壁部位Bでは、図3に示す如く、呼び樋4の後端部7は枠状支持部12に前後方向スライド自在に嵌合保持されていて、同呼び樋4の熱による伸縮が吸収される。又、呼び樋4の後端部7の近傍には接続排水筒部23が一体に垂下突設されており、この接続排水筒部23に落とし口継手24を介して竪樋8の上端部分が嵌合接続される。この場合は、落とし口継手24に竪樋8の上端部分が、水漏れしないよう外嵌め状態で上下方向スライド自在に嵌合されていて、同竪樋8の熱による伸縮が吸収される。
【0027】
又、図2に示す如く、竪樋8は円筒形状で、外壁部位Bの外壁下地面15に取着固定される竪樋支持具25によって保持されるものである。なお、外壁部位Bの外壁下地面15には外装材26が施工されており、この外装材26に竪樋支持具25は貫通固定され、同外装材26の上端部分には、前記呼び樋保護カバー1の後端部分の枠状支持部12、及び、軒天井板3の後端部分が接合されて支持固定される。
【0028】
他方、軒先部位Aでは、鼻板部10の前面に鼻先カバー板27が取着固定されており、この鼻先カバー板27の前側に形成される取付支持部28に軒樋支持具29が嵌合固定され、この軒樋支持具29によって前記軒樋6は同軒先部位Aに吊り下げ支持されている。又、この場合には、鼻先カバー板27に貫通開口30が形成され、この貫通開口30を通して、前記呼び樋4と軒樋6とが排水接続具20を介して連設接続されるものである。
【0029】
そして、鼻先カバー板27の下端には前片31と後片32とが前後に略水平方向に突設されており、この前片31と後片32とで同鼻先カバー板27全体は断面略逆T字型に形成されている。この場合は、前片31によって軒樋6の底部18と軒下部位Cの下側面とが略面一状に連続されると共に、両者間の隙間は下方から見えないように隠される。又、後片32上には軒天井板3の前端部分が係止されて支持され、この軒天井板3と前記軒樋6の底部18とは略面一状に連続される。
【0030】
したがって、この実施形態の呼び樋の施工方法においては、呼び樋保護カバー1の前端を軒先部位Aに、後端を外壁部位Bに各々取着固定することで、この呼び樋保護カバー1を軒下部位Cで前後略水平方向に架設しているため、同呼び樋保護カバー1は野縁2の配設位置や間隔にとらわれずに簡単且つ確実に取り付け支持される。
【0031】
そして、前記呼び樋保護カバー1の両側で、軒下部位Cに複数並設された野縁2の下側に軒天井板3を取着固定する工事が行われる。その後に、前記両側の軒天井板3間で下方へ露出する呼び樋保護カバー1内に下方から呼び樋4を収容して、この呼び樋4の前端部5を軒樋6に、後端部7に竪樋8を各々接続する施工を行うことができる。
【0032】
すなわち、この施工方法では、軒天井板3を取着固定する工事を行った後に呼び樋4の施工が行われるので、この呼び樋4を傷つけたり破損させたりしないように施工することができる。しかも、呼び樋保護カバー1が野縁2の配設位置や間隔にとらわれずに簡単且つ確実に取り付け支持されることで、呼び樋4も同様に野縁2の配設位置や間隔にとらわれずに施工され、この呼び樋4はその形状寸法に自由度が増して同呼び樋保護カバー1内に簡単且つ確実に取り付けられるようになり、そのメンテナンスも容易に行われるようになる。
【0033】
又、この実施形態の呼び樋の施工方法においては、呼び樋保護カバー1の上板部9の前端を軒先部位Aの鼻板部10の下側に、同上板部9の後端を外壁部位Bに設けた上下の支持部材11間で挟持させて、各々取着固定するため、例えば、この呼び樋保護カバー1の後端側を挟持させた状態で、手前側にて楽に取着固定作業を行うことができ、同呼び樋保護カバー1はより簡単且つ確実に取り付け支持されるようになる。
【0034】
更に、この実施形態の呼び樋の施工方法においては、呼び樋保護カバー1の後端部分を断面略ロ字型にして枠状支持部12が容易に形成され、この枠状支持部12に呼び樋4の後端部7を嵌合保持させて、同呼び樋4の後端部7を簡単且つ確実に支持させることができる。又、偏平な形状の呼び樋4の平坦な外側底面13と軒天井板3の下面とが略面一状に連続されるので、同呼び樋4は軒下部位Cに違和感なく外観良好に納められる。
【0035】
【発明の効果】
上述の如く、本発明の請求項1記載の呼び樋の施工方法においては、軒天井板を取着固定する工事を行った後に呼び樋の施工が行われるので、この呼び樋を傷つけたり破損させたりしないように施工することができる。しかも、呼び樋は野縁の配設位置や間隔にとらわれずに施工され、この呼び樋はその形状寸法に自由度が増して呼び樋保護カバー内に簡単且つ確実に取り付けられるようになる。
【0036】
又、本発明の請求項2記載の呼び樋の施工方法においては、特に、呼び樋保護カバーの上板部の前端を軒先部位の鼻板部の下側に、同上板部の後端を外壁部位に設けた上下の支持部材間で挟持させて、各々取着固定するので、この呼び樋保護カバーはより簡単且つ確実に取り付け支持されるようになる。
【0037】
又、本発明の請求項3記載の呼び樋の施工方法においては、特に、呼び樋保護カバーの後端部分を断面略ロ字型にして枠状支持部が容易に形成され、この枠状支持部に呼び樋の後端部を嵌合保持させて、同呼び樋の後端部を簡単且つ確実に支持させることができる。
【0038】
又、本発明の請求項4記載の呼び樋の施工方法においては、特に、偏平な形状の呼び樋の外側底面と軒天井板の下面とが略面一状に連続されるので、同呼び樋は軒下部位に違和感なく外観良好に納められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の呼び樋の施工方法における全体構成を示す概略分解斜視図。
【図2】同呼び樋の施工方法における全体構成を示す縦断面図。
【図3】同呼び樋の施工方法における要部構成を拡大して示す縦断面図。
【図4】同呼び樋の施工方法における呼び樋と呼び樋保護カバーとの取付関係を示す斜め上後方からみた概略斜視図。
【図5】従来例である呼び樋の取り付け構造を示す概略分解斜視図。
【符号の説明】
1 呼び樋保護カバー
2 野縁
3 軒天井板
4 呼び樋
5 前端部
6 軒樋
7 後端部
8 竪樋
9 上板部
10 鼻板部
11 支持部材
12 枠状支持部
13 外側底面
A 軒先部位
B 外壁部位
C 軒下部位

Claims (4)

  1. 下方へ開口した断面略コ字型の呼び樋保護カバーの前端を軒先部位に取着固定する共に、同呼び樋保護カバーの後端を外壁部位に取着固定して、この呼び樋保護カバーを軒下部位で前後略水平方向に架設し、その際、同呼び樋保護カバーの両側で軒下部位に野縁が複数並設されていて、この呼び樋保護カバーはその両側の野縁との間に間隔をあけてこの両側の野縁で支持されることなく架設され、次に、前記呼び樋保護カバーの両側で、軒下部位に複数並設された野縁の下側に軒天井板を取着固定して、この両側の軒天井板間に同呼び樋保護カバーを下方へ露出させ、その後に、前記呼び樋保護カバー内に下方から呼び樋を収容して、この呼び樋の前端部を軒樋に接続すると共に、同呼び樋の後端部に竪樋を接続する呼び樋の施工方法。
  2. 呼び樋保護カバーの上板部の前端を軒先部位の鼻板部の下側に取着固定し、同呼び樋保護カバーの上板部の後端を外壁部位に設けた上下の支持部材間で挟持させて取着固定することを特徴とする請求項1記載の呼び樋の施工方法。
  3. 呼び樋保護カバーの後端部分を断面略ロ字型にして枠状支持部を形成し、この枠状支持部に呼び樋の後端部を嵌合保持させることを特徴とする請求項1又は2記載の呼び樋の施工方法。
  4. 呼び樋を偏平な形状に形成して、この呼び樋の外側底面と軒天井板の下面とを略面一状に連続させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の呼び樋の施工方法。
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