JP3835011B2 - 太陽電池付き携帯機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は太陽電池付き携帯機器に係り、特にカメラ等の携帯機器の表示器等に透明な太陽電池を重ねて設置した太陽電池付き携帯機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、光電変換素子である太陽電池において、可視光を透過する透明なシースル型アモルファスシリコン太陽電池が開発されている(例えば、特開平5−152593号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来から一般に知られている不透明な太陽電池は、カメラ等の携帯機器においてバッテリー充電用等の電源として使用されている。しかしながら、携帯機器の多くは、その表面が液晶表示器(LCD)や操作スイッチ等によって占められているため太陽電池を配置するスペースが小さく、太陽電池の表面積も小さいものに限られる場合が少なくない。このため、光エネルギーから回収できる電力が少なく、機器使用中に電力が不足するという場合が生じていた。
【0004】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、可視光を透過するという透明な太陽電池の特性を生かして、携帯機器に設置しても他の部材の機能を損ねることなく、できるだけ大きな表面積で光エネルギーを電力として回収できるようにした太陽電池付き携帯機器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、可視光を透過する透明の太陽電池をカメラの光学部材に重ねて設置し、表面積の大きな太陽電池を設けるようにしたことを特徴としている。本発明によれば、従来の不透明な太陽電池では設置することができなかったレンズ等のカメラの光学部材に重ねて透明な太陽電池を設置するようにしたため、専用スペースを設けることなく太陽電池の表面積を大きくすることができ、太陽電池から十分な電力を取得することができるようになる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る太陽電池付き携帯機器の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は本発明が適用される太陽電池付きカメラの正面図である。同図に示すようにカメラ(デジタルカメラ)10の正面側には他の部分よりも前方に隆起したグリップ部12(図中左側)が設けられ、その右側の平面部にストロボ14、ファインダ16及びレンズ18が配設される。そして、この平面部のストロボ14、ファインダ16及びレンズ18の前面に重ねて平板状に形成された透明な太陽電池(太陽電池パネル)20が設置される。
【0008】
この太陽電池20は、主に紫外線のエネルギーを電力に変換し、可視光については透過させるという特性を有している。従って、この太陽電池20によって光(可視光)が遮断されることがないため、カメラ10に設置された各部材の機能を損なうことなく、上述のようにストロボ14、ファインダ16及びレンズ18等の光学部材の前面に重ねてこの太陽電池20を配置することができる。これにより、カメラ10に配設される部材に制限されることなく、また、カメラ10に太陽電池20を設置するための専用スペースを設けることなく、大きな表面積を有する太陽電池20を設置することができ、十分に大きな電力をこの太陽電池20からカメラ10に供給することができるようになる。また、太陽電池20はレンズ18のレンズカバーとしても作用する。
【0009】
図2は、カメラ10の正面側ではなく背面側に太陽電池を設置するようにした場合を示したカメラ10の背面図である。同図に示すようにカメラ10の背面側には、ファインダ(接眼部)22、各種操作スイッチ24及び液晶表示器(LCD)26等が配設される。LCD26は、撮像素子から取り込まれた画像や各種文字情報等を表示するもので、このLCD26の表面に重ねて図1に示したのと同様の透明な太陽電池28が設置される。上述のようにこの太陽電池28は、可視光を透過することからLCD26に表示された画像や文字等が太陽電池28によって遮断されて見えなくなるという不具合が生じないようになっている。また、デジタルカメラのように撮影した画像を表示するためのLCDは通常カメラの平面部の面積の大部分を占めることから、LCD26の全面に渡って太陽電池28を設置することによって太陽電池28も大きな表面積を確保することができる。従って、十分に大きな電力をカメラ10に供給することができる。また、太陽電池28はLCD26の保護ガラスとして作用するという効果も有する。
【0010】
尚、太陽電池28の大きさはLCD26の大きさに合わせてもよいが、特に合わせる必要はなく太陽電池28をLCD26より大きくしてもよいし、当然小さくすることもできる。
また、上記図1、図2に示したように上記太陽電池はカメラの正面、背面のいずれか一方に設けるようにしてもよいし、両面に設けるようにしてもよい。
【0011】
図3は、上記太陽電池付きカメラ10において、上記太陽電池20又は太陽電池28の使用形態の一例を示したブロック図である。同図に示すカメラ10は、レリーズスイッチ62が押されると、メインCPU50がこれを検知し、カメラCPU42にコマンドを送る。カメラCPU42は、フォーカス制御、測光、露出制御を行い、光学ユニット30を介して被写体の画像光をCCD32の受光面上に結像させる。CCD32は、受光面に結像された画像光をその光量に応じた量の信号電荷に変換する。このようにして蓄積された信号電荷は、クロック発生回路44からのクロックパルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。CCD32から出力された画像信号は、アナログ処理回路34に加えられ、ここでホワイトバランス調整やガンマ補正等が行われる。このアナログ処理回路34でアナログ処理された画像信号は、A/Dコンバータ36でデジタル信号に変換された後、一旦バッファメモリ38に保存される。
【0012】
尚、カメラCPU42は、被写体が暗い場合にストロボ制御回路46を動作させ、レリーズスイッチ62の操作に同期してキセノン管48への放電(発光)を行わせる。
YC処理回路40は、メインCPU50からのコマンドでバッファメモリ38上の画像信号をYC信号(輝度信号Yとクロマ信号C)に変換し、このYC信号を再びバッファメモリ38に保存する。その後、メインCPU50は、圧縮・伸長回路32にコマンドを送り、これにより圧縮・伸長回路32はバッファメモリ38上のYC信号を圧縮し、その圧縮した画像データをカードインタフェース54を介してメモリカード56に記録する。また、メインCPU50は、前記YC信号をLCD表示用の信号に変換し、この信号をカメラ10の背面に設置されたLCD26(図2参照)に出力することで、撮像した画像をLCD26に表示させる。
【0013】
尚、プリント・連写CPU58及び連写・プリントメモリ60は、撮影した画像をプリンタに出力する場合や連写撮影を行う際に作動するものである。
カメラ10の電源は、カメラ10に搭載されたバッテリー64又は上述のようにカメラ10の正面(又は背面)に設置された太陽電池20(又は太陽電池28)からDC/DCコンバータ66を介して供給される。カメラ10に外部電源68を接続した場合には外部電源68からカメラ10に電源を供給することも可能である。太陽電池20(又は太陽電池28)は、大きな表面積を有し、大きな電力を回収できるため、光を十分に得ることができる状況下での撮影においては、バッテリー64からの電力の供給を不要にすることができるようになっている。また、カメラ10の電力消費が少ない間では太陽電池20で回収した電力をバッテリー64に充電することもできるようになっている。
【0014】
以上、上記実施の形態では、特にデジタルカメラに透明な太陽電池を設置する場合について説明したが、本発明は、デジタルカメラに限らず全てのカメラ(スチルカメラ、ムービカメラ等の種類を問わない)、又は、カメラに限らず商用電源の確保が困難な携帯機器全てに適用することができる。LCD等の表示器を有する多くの携帯機器では、表示器が大きなスペースを占めるので、このような携帯機器の表示器の表示面上に透明な太陽電池を設置することによって、太陽電池を設置するための専用スペースを設けなくても太陽電池から大きな電力を取得することができるようになる。
【0015】
また、上述のようにカメラ等の携帯機器に設置した太陽電池で回収した電力をカメラでどのように使用するかは、メインの電源、携帯機器に搭載されたバッテリーの充電用の電源、補助電源等の特定の用途のものに限定されないが、いずれにしても、透明な太陽電池を上述のようにLCDや光学部材に重ねて設置することで太陽電池から十分大きな電力が得られるため、バッテリーの交換回数を減らすことができ、又は、バッテリー交換を不要にすることもできるようになる。バッテリー交換が不要になれば、バッテリー交換の為の機構部品、例えば電池蓋/電池箱が不要になりカメラ等の携帯機器の更なる小型化が可能である。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、従来の不透明な太陽電池では設置することができなかった表示器の表示面上に重ねて透明な太陽電池を設置するようにしたため、専用スペースを設けることなく太陽電池の表面積を大きくすることができ、太陽電池から十分な電力を取得することができるようになる。
【0017】
また、カメラにおいて、従来の不透明な太陽電池では設置することができなかったレンズ等のカメラの光学部材に重ねて透明な太陽電池を設置するようにしたため、上述と同様に専用スペースを設けることなく太陽電池の表面積を大きくすることができ、太陽電池から十分な電力を取得することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明が適用される太陽電池付きカメラの正面図である。
【図2】図2は、本発明が適用される太陽電池付きカメラの背面図である。
【図3】図3は、本発明が適用される上記太陽電池付きカメラの内部構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
10…カメラ
12…グリップ部
14…ストロボ
16…ファインダ
18…レンズ
20、28…太陽電池
22…ファインダ
24…操作スイッチ
Claims (1)
- 可視光を透過する透明の太陽電池をカメラの光学部材に重ねて設置し、表面積の大きな太陽電池を設けるようにしたことを特徴とする太陽電池付き携帯機器。
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