JP3834859B2 - クリーニングカセット及び磁気記録再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気記録再生装置のヘッドのクリーニングを行うクリーニングカセット及び、このクリーニングカセットを利用可能な磁気記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタルデータを磁気テープに記録/再生することのできる記録/再生装置として、いわゆるテープストリーマドライブが知られている。このようなテープストリーマドライブは、メディアであるテープカセットのテープ長にもよるが、例えば数十〜数百メガバイト程度の膨大な記録容量を有することが可能であり、このため、コンピュータ本体のハードディスク等のメディアに記録されたデータをバックアップするなどの用途に広く利用されている。また、データサイズの大きい画像データ等の保存に利用する場合にも好適とされている。
【0003】
そして、上述のようなテープストリーマドライブとして、例えば、8ミリVTRのテープカセットを記録媒体として、回転ヘッドによるヘリカルスキャン方式を採用してデータの記録/再生を行うようにされたものが提案されている。
この場合、このようなテープストリーマドライブのメンテナンスとして、クリーニングテープにより回転ヘッドやガイドピンなどのクリーニングをすることが当然考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなクリーニングテープは、一般に半永久的なものではなく、使用回数が増すのに応じてそのクリーニング性能が劣化する。そして仮にクリーニング性能が著しく劣化して既に寿命となったようなクリーニングテープを用いてクリーニングを行っても、クリーニング効果が得られないばかりか、場合によっては回転ヘッドを傷めることにもなる。このため、クリーニングテープの寿命の管理はエンドユーザにとって不可欠である。
また、いたずらに長時間クリーニングテープを走らせてクリーニングを行うことは、かえって回転ヘッドを摩耗させて損傷を与えてしまうことにもなりかねないため、1回のクリーニング時間にも注意を払う必要がある。
【0005】
そこで、従来のクリーニングテープにおいては、例えば取り扱い説明書等に推奨されるクリーニングテープの総使用可能回数(クリーニングテープの寿命と見做される)や1回あたりのテープ走行時間などが記載されている。そしてエンドユーザは、この記載内容を参照して、1回のクリーニング時間については自分で計測するようにして管理を行い、クリーニングテープの総使用回数については、例えば添え付けの記入シートやテープカセットのラベル等にユーザ自身が1回の使用ごとに記載を行うようにして管理を行い、クリーニングテープの寿命を確認するようにされる。
【0006】
ところが、上述のようなクリーニングテープの総使用可能回数や1回あたりのクリーニングテープ走行時間の管理方法では、エンドユーザ自身にその管理を依存することになるため、エンドユーザにとっては面倒が強いられることになる。また、仮にこのような管理すべき事柄に無頓着にエンドユーザがクリーニングテープを使用しているような場合には、やはり結局回転ヘッドを傷めてしまう可能性は大きくなる。
【0007】
また、クリーニングテープは上述のようなテープ走行時間の制限等を考慮して、一般に走行時間が短くなるように全テープ長は短いものとされている。このため、クリーニングテープをまめに使用するような場合にはすぐに寿命が来てしまい不経済でもある。
更に、ある程度のテープ長を有するクリーニングテープであっても、その使用方法としては1回のクリーニングごとに規定の走行時間づつテープを走行させることになり、テープは部分的に使用されていく。このため、上述のようなユーザに依存する管理方法では、テープ全体のどの部分を何回利用したかというレベルでの管理は困難なものとなる。
このように、ユーザにその管理を依存する限り、常にクリーニングテープの寿命やクリーニング時間などを適確に管理できることにはならない。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は上記した問題点を解決するため、デジタルデータの記録が可能とされると共に、ヘッドのクリーニングが可能なように形成されたパーティション単位で区切られたクリーニング用磁気テープと、少なくとも、当該クリーニングカセットに関連する情報と、上記クリーニング用磁気テープの使用履歴に関連する情報の記憶領域を備えた不揮発性メモリと、を備え、上記クリーニング用磁気テープの使用履歴に関連する情報の記憶領域は、パーティションごとに対応して設るようにした。
また、上記のようなクリーニングカセットに対応する磁気記録再生装置として、
装着されたテープカセットに備えられた不揮発性メモリの情報を読み取ることが可能とされる不揮発性メモリ読み取り手段と、上記不揮発性メモリ読み取り手段により読み取った、テープカセットに関連する情報と、上記テープカセットの磁気テープ上に設けられるパーティションごとに対応して格納された磁気テープの使用履歴に関連する情報に基づいて、上記装着されたテープカセットの種別を判別すると共に、装着されたテープカセットの種別としてクリーニングカセットであると判別した場合には、上記磁気テープ上に設けられるパーティション単位で分割するようにして磁気テープの寿命を判定し、所定期間内において、クリーニングカセットの磁気テープに対してデータの書き込みを行うと共に、リードアフターライト動作に基づく記録データのエラー状態の測定を実行するようにされ、上記所定期間内において、記録データのエラー状態の測定結果が改善されたと判別した場合には、クリーニング動作を終了させる制御を行うことのできる制御手段とを備えて構成することとした。
【0009】
そして、上記構成によればクリーニングカセットに設けられた不揮発性メモリに格納された情報に基づいて、テープストリーマドライブ自身でクリーニングカセットの寿命判断及び1回のクリーニングに適合するクリーニング時間などの管理を行うことが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図1〜図8を参照して説明する。
本実施の形態としてのクリーニングカセット及び記録/再生装置は、不揮発性メモリが設けられたテープカセット、及びこのような不揮発性メモリ付きのテープカセットに対応した記録/再生動作が可能なテープストリーマドライブシステムとされる。なお、本明細書においては、以降、テープカセットに設けられる不揮発性メモリについてはMIC(Memory In Cassete)ということにする。
また、以降の実施の形態についての説明は次の順序で行う。
1.テープカセット(クリーニングカセット)の構成
2.記録/再生装置の構成
3.磁気テープ上に記録されるデータの構造
4.MICのデータ構造
(a) MIC全体のデータ構造
(b) MICヘッダ
(c) システムログエリア
5.本実施の形態のクリーニングカセットのデータ管理形態及びクリーニング時の記録/再生装置の動作
【0011】
1.テープカセット(クリーニングカセット)の構成
先ず、本実施の形態のテープストリーマドライブに対応するテープカセットについて図2及び図3を参照して説明する。本実施の形態としてのクリーニングカセットの構造は、通常のデータ記録/再生用のテープカセットと基本的に同一の構造とされる。従って、以下図2及び図3に示される構成については、本実施の形態のテープストリーマドライブシステムに対応するテープカセットの一般的な構造であることを前提として説明する。
【0012】
図2は、テープカセットの内部構造を概念的に示すものとされ、この図に示すテープカセット1の内部にはリール2A及び2Bが設けられ、このリール2A及び2B間にテープ幅8mmの磁気テープ3が巻装される。
ここで、この図に示すテープカセットがクリーニングカセットである場合には、例えば、通常の記録/再生用テープカセットの磁気テープに塗布される磁性体材料を粗く塗布したものが用いられ、この塗布面の粗性によって回転ヘッドのクリーニングを行うようにされる。従って、本実施の形態のテープカセット1の磁気テープ3に対しては、通常のテープカセットと同様にデジタルデータの記録/再生を行うことが可能とされ、実際のクリーニング時には、後述するようにしてデータの記録が行われるものである。
また、図2に示すテープカセット1には不揮発性メモリであるMIC4が設けられており、このMIC4のモジュールからは電源端子5A、データ入力端子5B、クロック入力端子5C、アース端子5D等が導出されている。このMIC4にはテープカセットごとの製造年月日や製造場所、テープの厚さや長さ、材質、磁気テープの使用履歴情報、記録データのための管理情報、ユーザ情報等が記憶される。また、クリーニングカセットの場合には、このデータ構造中の所定の領域に対して当該テープカセットがクリーニングカセットのであることを示す情報が格納されるが、これについては後述する。
【0013】
例えば、パーティションごとの記録データの管理情報などは、通常のテープストリーマドライブシステムにおいては、例えば磁気テープ上のパーティションの先頭位置などに対して書き込みが行われるものであり、テープストリーマドライブは一旦パーティションの先頭位置の管理情報にアクセスして後に、記録/再生動作に移行するものとされる。
これに対して、本実施の形態のテープストリーマドライブシステムでは、テープカセットが機器側に単に装填されている状態において、MIC4から記録データの管理情報を読み出すことが可能とされる。このため、通常のテープストリーマドライブでは困難であったアクセス速度の向上を図ることが可能とされる。
【0014】
図3は、テープカセット1の外観例を示すものとされ、筺体全体は上側ケース6、下側ケース7、及びガードパネル8からなり、通常の8ミリVTRに用いられるテープカセットの構成と基本的には同様となっている。このテープカセット1の側面のラベル面9には、端子ピン10A、10B、10C、10Dが設けられており、上記図2にて説明した電源端子5A、データ入力端子5B、クロック入力端子5C、アース端子5Dとそれぞれ接続されているものとされる。
【0015】
2.記録/再生装置の構成
次に、図1により本実施の形態のテープストリーマドライブの構成について説明するが、ここでは、通常のテープカセットについて記録/再生を行う場合を前提として各機能回路部の説明する。このテープストリーマドライブは、テープ幅8mmのテープカセットを用いて、ヘリカルスキャン方式により磁気テープに対して記録/再生を行うようにされている。
この図において回転ドラム11には、例えば2つの記録ヘッド12A、12B及び2つの再生ヘッド13A、13Bが設けられる。記録ヘッド12A、12Bは互いにアジマス角の異なる2つのギャップが究めて近接して配置される構造となっている。同様に再生ヘッド13A及び13Bも互いにアジマス角の異なる2つのギャップが究めて近接して配置される構造となっている。
【0016】
回転ドラム11はドラムモータ14により回転されると共に、テープカセット1から引き出された磁気テープ3が巻き付けられる。また、磁気テープ3は、ここでは図示しないキャプスタンモータ及びピンチローラにより送られる。ドラムモータ14は、メカコントローラ17の制御によって駆動される。メカコントローラ17ではドラムモータ14のサーボ制御及びトラッキング制御を行うものとされ、システム全体の制御処理を実行するシステムコントローラ15と双方向に接続されている。
【0017】
このテープストリーマドライブにおいては、データの入出力にSCSIインターフェイスが用いられており、例えばデータ記録時にはホストコンピュータ25から、後述する固定長のレコード(record)という伝送データ単位によりSCSIインターフェイス20を介して逐次データが入力され、圧縮/伸長回路21に供給される。なお、このようなテープストリーマドライブシステムにおいては、可変長のデータの集合単位によってホストコンピュータ25よりデータが伝送されるモードも存在するが、ここでは説明は省略する。
【0018】
圧縮/伸長回路21では、入力されたデータについて必要があれば、所定方式によって圧縮処理を施すようにされる。圧縮方式の一例として、例えばLZ符号による圧縮方式を採用するのであれば、この方式では過去に処理した文字列に対して専用のコードが割り与えられて辞書の形で格納される。そして、以降に入力される文字列と辞書の内容とが比較されて、入力データの文字列が辞書のコードと一致すればこの文字列データを辞書のコードに置き換えるようにしていく。辞書と一致しなかった入力文字列のデータは逐次新たなコードが与えられて辞書に登録されていく。このようにして入力文字列のデータを辞書に登録し、文字列データを辞書のコードに置き換えていくことによりデータ圧縮が行われるようにされる。
【0019】
なお、ホストコンピュータ25からデータが供給される段階において、例えば画像データ等について既に圧縮処理がなされている場合などは、特に圧縮/伸長回路21により圧縮処理を行う必要はないことから、この場合圧縮/伸長回路21においては入力データの圧縮を行わずにそのままデータを出力するようにされる。この圧縮処理を行うか否かの判断は、例えば予めユーザにより設定可能とされていると共に、SCSIインターフェイス20を介して入力されたデータをシステムコントローラ15が参照して圧縮処理の是非を判別するようにもされている。
【0020】
上記圧縮/伸長回路21の出力は、バッファコントローラ22に供給されるが、バッファコントローラ22においてはその制御動作によって圧縮/伸長回路21の出力をバッファメモリ23に一旦蓄積する。このバッファメモリ23に蓄積されたデータはバッファコントローラ22の制御によって、最終的に後述するようにしてグループ(Group)という磁気テープの40トラック分に相当する固定長の単位としてデータを扱うようにされ、このデータがECC・変調/復調回路18に供給される。
【0021】
ECC・変調/復調回路18では、入力データについてエラー訂正コードを付加すると共に、磁気記録に適合するように入力データについて変調処理を行ってRFアンプ19に供給する。RFアンプ19で増幅された記録信号は記録ヘッド12A、12Bに供給されることにより磁気テープ3に対するデータの記録が行われることになる。
【0022】
また、データ再生動作について簡単に説明すると、磁気テープ3の記録データが再生ヘッド13A、13BによりRF再生信号として読み出され、その再生出力はRFアンプ19を介してECC・変調/復調回路18に供給されて、復調処理を経た後エラー訂正処理が施される。ECC・変調/復調回路18の復調出力はバッファコントローラ22の制御によってバッファメモリに一時蓄積され、ここから圧縮/伸長回路21に供給される。
圧縮/伸長回路21では、システムコントローラ15の判断に基づいて、記録時に圧縮/伸長回路21により圧縮が施されたデータであればここでデータ伸長処理を行い、非圧縮データであればデータ伸長処理を行わずにそのままパスして出力される。
圧縮/伸長回路21の出力データはSCSIインターフェイス20を介して再生データとしてホストコンピュータ25に出力される。
【0023】
また、この図にはテープカセットの磁気テープ3と共にMIC4が示されている。このMIC4は、テープカセット本体がテープストリーマドライブに装填されると、図3に示した端子ピンを介してシステムコントローラ15とデータの入出力が可能なように接続される。また、MIC4と外部のホストコンピュータ25間はSCSIのコマンドを用いて情報の相互伝送が行われる。このため、特にMIC4とホストコンピュータ25間との間に専用のラインを設ける必要はなく、結果的にテープカセットとホストコンピュータ25とのデータのやりとりは、SCSIインターフェイスだけで結ぶことができる。
【0024】
3.磁気テープ上に記録されるデータの構造
次に、上述してきたテープストリーマドライブとテープカセットよりなるデータストレージシステムに適用されるデータフォーマットについて説明する。
図4は、磁気テープ3に記録されるデータの構造を示している。図4(a)には1本の磁気テープ3が模式的に示されている。本実施の形態においては、図4(b)のように1本の磁気テープ3をパーティション(Partition)単位で分割して利用することができるものとされ、本実施の形態のシステムの場合には例えば最大256のパーティション数を設定して管理することが可能とされている。また、各パーティションは、それぞれパーティション#0、#1、#2、#3・・・として記されているように、パーティションナンバが与えられて管理されるようになっている。
従って、本実施の形態においてはパーティションごとにそれぞれ独立してデータの記録/再生等を行うことが可能とされるが、例えば図4(b)に示す1パーティション内におけるデータの記録単位は、図4(c)に示すグループ(Group)といわれる固定長の単位に分割することができ、このグループごとの単位によって磁気テープ3に対する記録が行われる。
この場合、1グループは20フレーム(Frame)のデータ量に対応し、図4(d)に示すように1フレームは2トラック(Track)により形成される。従って、1グループは40トラックにより形成されることになる。
【0025】
また、1トラック分のデータの構造は図5(a)及び図5(b)に示され、図5(a)にはブロック(Block)単位のデータ構造が示されている。1ブロックは1バイトのSYNCデータA1に続いてサーチ等に用いる6バイトのIDデータA2、2バイトのIDデータのためのエラー訂正用のパリティA3、64バイトのデータA4より形成される。
そして、図5(b)に示す1トラック分のデータは471ブロックにより形成され、1トラックは図のように、両端に4ブロック分のマージンA11、A17が設けられ、これらマージンA11の後ろとマージンA17の前にはトラッキング制御用のATFエリアA12、A16が設けられる。更に1トラックの中間に対してATFエリアA14が設けられる。これらATFエリアA12、A14、A16としては5ブロック分の領域が設けられる。そして、上記ATFエリアA12、A14の間と、ATFエリアA14、A16との間にそれぞれ224ブロック分のデータエリアA13、A15が設けられる。
そして上記トラックは、磁気テープ3上に対して図5(c)に示すようにして物理的に記録され、前述のように40トラック(=20フレーム)で1グループとされる。
【0026】
また、図4(a),(b)に示した、実際の1パーティションは図6に示すデータ構造により形成されている。なお、この図においては、全テープ長に対して1パーティションが形成されているものと仮定して説明する。
この図6の場合には、磁気テープの最初の部分に対して物理的にリーダーテープが先頭に位置しており、次にテープカセットのローディング/アンローディングを行う領域となるデバイスエリアが設けられている。このデバイスエリアの先頭が物理的テープの先頭位置PBOT(Phisycal Bigining of Tape)とされる。上記デバイスエリアに続いては、現パーティション内のテープの使用履歴情報等が格納されるシステム・ログエリアが設けられて、以降にデータエリアが設けられる。システム・ログエリアの先頭が論理的テープの開始位置LBOT(Logical Bigining of Tape) とされる。
このデータエリアにおいては、最初にデータを作成して供給するベンダーに関する情報が示されるベンダーグループが設けられ、続いて実際に図4(c)に示したグループが、ここではグループ1〜nとして示すように複数連続して形成されていくことになる。そして、最後のグループnに続いては、パーティションの終了を示すEOD(End of Data)の領域が設けられる。そしてEODの最後が、論理的テープの終了位置LEOT(Logical End of Tape)とされる。
PEOT(Phisycal End of Tape) は、物理的テープの終了位置を示す。
【0027】
また、図7に1グループのデータ構造を示す。上述のように1グループは20フレームより成る。そして、図7に示すように1グループを形成する20フレームのうち最後の2フレームにはエラー訂正用のC3パリティが割り当てられる。なお、C1、C2パリティは、ここでは詳しい説明は省略するが、例えば1トラック単位で完結するようにして図5に示したデータについて付加される。
そして、データの記録時に際しては、データは図の矢印Ar1に示すように1グループの先頭のフレームから順次書き込まれていくようにされる。
これに対して、現グループの内容を示すGIT(Group Information Table)の情報は、矢印Ar2で示すように17番目のフレームからデータの書き込み方向とは逆方向(矢印Ar2で示す)から書き込みが行われ、続いて、主として後述する現グループに含まれるエンティティ(場合によってはレコード)単位の管理情報となるBAT(Block Access Table)のデータが書き込まれていくようにされる。
上記GITは例えば40バイトの固定長とされ、BATはグループの内容に基づいて作成される4バイト単位のアクセスエントリーよりなり、従ってグループの内容に応じて可変長とされている。なお、本実施の形態ではGIT及びBATをまとめてインデックス情報ということにする。
【0028】
4.MICのデータ構造
(a) MIC全体のデータ構造
図8は、テープカセット1に備えられるMIC4に記憶されるデータの構造を示すものとされる。このMIC4の容量は例えば2メガバイトとされており、この領域に対して図のようにフィールドF1〜F6が設定されている。
これらフィールドF1〜F6において、フィールドF1はMICヘッダ(MIC HEADER)とされて、テープカセットの製造時の各種情報、及び初期化時のテープ情報やパーティションごとの情報などが書き込まれる。
また、フィールドF2はアブソリュートボリュームマップ(Absolute Volume Map) とされて、例えば1巻の磁気テープに対して記録されたデータに関する絶対位置情報が格納され、フィールドF3はボリュームインフォメーション(Volume Information) とされて、1巻の磁気テープに関する各種使用履歴情報が格納される。これらの領域に格納された情報はテープストリーマドライブにおける記録/再生制御等のために利用される。
フィールドF4はユーザボリュームノート(User Volume Note)とされ、テープカセット自体に関してユーザ(ベンダー等)が提供した情報が格納され、必要があれば外部のホストコンピュータ25に供給されて、所要の処理制御のために利用することができる。
フィールドF5は、パーティションインフォメーション(Partitions Information)とされ、磁気テープに対して書き込まれたパーティションごとの磁気テープに対する使用履歴に関する各種情報が格納され、テープストリーマドライブが自身の記録/再生動作の管理のための情報として利用するものとされる。このパーティションインフォメーションは、図のようにシステムログエリアF5aの領域により形成される。
システムログエリアF5aは、磁気テープ上に実際に記録されたパーティションごとに対応して作成されることから、システムログエリアF5aのテーブル数は、磁気テープに設けられたパーティション数に対応することになる。また、先に図6に示した磁気テープ上のシステムログエリアの領域に対しても、このMIC内のシステムログエリア領域F5aと同様の内容の情報が書き込まれるものとされる。なお、このシステムログエリアF5aごとのデータ構造については後述する。
【0029】
フィールドF6は、ユーザパーティションノート(User Partition Notes)とされ、パーティションごとにユーザが書き込み可能なコメント等の各種情報が格納される。このフィールドF6のユーザパーティションノートは、磁気テープ上に記録されたパーティションごとに対応して作成されるユーザデータ領域F6a(User Data for every Partition ) により形成される。
【0030】
(b) MICヘッダ
図9は、上記図8のフィールドF1とされるMICヘッダのデータ構造を示すものとされる。
MICヘッダは、図のようにフィールドF11〜フィールドF38の各領域により形成されると共に、フィールドF11〜フィールドF30の領域よりなるマニュファクチャパート(Manufacture Part) と、フィールドF31〜フィールドF38の領域よりなるイニシャライズパート(Initialize Part)との領域に2分割される。マニュファクチャパートはMIC及びテープカセットの製造時に関連する情報が格納され、イニシャライズパートには初期化時に与えられることになるMICデータに関連する情報が記録される。
【0031】
先ず、マニュファクチャパートにおいて、フィールドF11はマニュファクチャパート・チェックサム(manufacture_part_checksum)とされ、マニュファクチャパートのチェックサムの情報が格納される。このマニュファクチャパート・チェックサムの情報はカセット製造時に与えられる。
フィールドF12はMICタイプ(mic_type) のフィールドとされ、当該テープカセットに実際に備えられるMICのタイプを示すようにされる。
フィールドF13は、MICマニュファクチャ・デート(mic_manufacture_date)の領域とされて、当該MICの製造年月日(及び時間)が示される。フィールドF14はMICマニュファクチャ・ラインネーム(mic_manufacture_line_name )の領域とされてMICを製造したライン名の情報が示される。フィールドF15は、MICマニュファクチャ・プラントネーム(mic_manufacture_plant_name)の領域とされてMICを製造した工場名の情報が示される。フィールドF16はMICマニュファクチュアラ・ネーム(mic_manufacturer_name )とされて、MICの製造社名の情報が示され、フィールドF17はMICネーム(mic_name)の領域とされてMICのベンダー名の情報が示される。
【0032】
フィールドF18〜F22は、それぞれカセットマニュファクチャデート(cassette_manufacture_date) 、カセットマニュファクチャ・ラインネーム(cassette_manufacture_line_name)、カセットマニュファクチャ・プラントネーム(cassette_manufacture_plant_name) 、カセットマニュファクチュアラ・ネーム(cassette_manufacturer_name)、カセットネーム(cassette_name) の領域とされている。なお、その定義内容は上記したフィールドF13〜F17の各領域の定義内容をカセット自体に適用したものとされる。
【0033】
フィールドF23はOEMカスタマーネーム(oem_customer_name )の領域とされて、OEM(Original Equipment Manufactures)の相手先の会社名の情報が格納される。
フィールドF24はロウフォーマットID(RawFormat ID)の領域とされて、例えば、テープの材質、テープ厚、テープ長、トラックピッチ、フレームサイズ、1ブロックあたりのバイト数等の、物理的な磁気テープの特性の情報が示される。
フィールドF25はマキシマムクロックフリケンシー(maximum_clock_frequency )の領域とされて当該MICが対応する最大クロック周波数を示す情報が格納される。フィールドF26はマキシマムライトサイクル(maximum_write_cycle) の領域とされて、例えばMICの特性として1回で何バイト記録可能かという情報が示される。この情報はMICとして使用する不揮発性メモリの物理的な特性に依存するものとされる。
フィールドF27は、MICキャパシティ(mic_capacity)の領域とされて、当該MICの記憶可能容量の情報が示される。
【0034】
フィールドF28はライトプロテクト・トップアドレス(write_protect_top_address )の領域とされて、この領域はMICの所要の一部の領域を書き込み禁止とするために用いられ、書き込み禁止領域の開始アドレスを示す。
続くフィールドF29は、ライトプロテクトカウント(write_protect_count)の領域とされて書き込み禁止領域のバイト数が示される。つまり、上記フィールドF28のライトプロテクト・トップアドレスで指定されたアドレスから、このライトプロテクトカウントの領域により示されるバイト数により占められる領域が書き込み禁止領域として設定されることになる。
フィールドF30の領域は未定義(reserved)とされ、将来更に必要となる情報を格納するためにリザーブされている。
【0035】
次に、イニシャライズパートにおいて、フィールドF31はドライブパートチェックサム(drive part_checksum )とされて、このイニシャライズパートのチェックサムの情報が格納される。
フィールドF32は、MICロジカルフォーマットタイプ(mic_logical_format_type )の領域とされて、MICの論理フォーマットのIDナンバが格納されることになっている。MICフォーマットとしては、例えば、基本MICフォーマットのほかに、ファームウェア更新テープMICフォーマット、リファレンステープMICフォーマット、クリーニングカセットMICフォーマット等に関連するフォーマットが各種存在するものとされ、当該テープカセットのMICフォーマットに応じたIDナンバが示されることになる。
【0036】
フィールドF33は、ボリュームインフォメーションポインタ(volume_info_pointer )の領域とされ、先に図8のフィールドF3に示したボリュームインフォメーションの領域のアドレスを示すポインタが配置される。
フィールドF34は、ユーザパーティションノートポインタ(user_partition_note_pointer )の領域とされ、図8のフィールドF6に示したユーザパーティションノートの領域のアドレスを示すポインタが配置され、続くフィールドF35は、アブソリュートボリュームマップポインタ(absolute_volume_map_pointer )の領域とされて、図8のフィールドF2に示したアブソリュートボリュームマップの領域のアドレスを示すポインタが配置される。フィールドF36の領域は未定義(reserved)とされている
【0037】
フィールドF37の領域はガベージセルポインタ(garbage_cellpointer )とされる。MICにおいては図示しないが、特に使用しないとされるデータを格納しておくためのガベージセルという領域が設けられており、上記ガベージセルポインタの領域には、ガベージセル領域のアドレスを示すポインタが配置されることになる。
フィールドF38はコメント(comment )の領域とされて、ユーザやベンダーなどにより何らかのコメントの情報が格納される。
【0038】
(c) システムログエリア
次に、図8を参照してシステムログエリアF5aについて説明する。システムログエリアF5aは、前述のようにパーティションインフォメーション(フィールドF5)の領域を形成するものとされて、磁気テープ3に記録された個々のパーティションに対応して形成される。この場合、磁気テープ記録されているパーティションが複数の場合には、システムログエリアF5aはパーティションに関する情報を格納することとなるが、仮にパーティションが1つであればシステムログエリアF5aの情報は磁気テープ全体に関するものとなる。なお、以下の説明は、システムログエリアF5aがパーティションに関する情報を格納する、前者についての場合を前提とする。
【0039】
1システムログエリアF5aのデータ構造は、例えば図8に示すように定義されており、この場合にはフィールドF101〜F115により形成されている。
これらフィールドF101〜F115において、先ず、フィールドF101はプリビアスグループリトゥン(Previous Groups written )の領域とされている。この領域には、当該システムログエリアF5aが最後に更新されたときから起算して、磁気テープに対して物理的に記録された当該パーティション内のグループ数の情報が示される。また、フィールドF102はトータルグループリトゥン(Total Groups written) の領域とされ、これまで当該パーティションに対して記録されたグループの総数が示される。この値は、例えばテープカセットが寿命となって使用不能あるいは廃棄処分されるまで積算される。
これらプリビアスグループリトゥン及びトータルグループリトゥンは、例えば、テープストリーマドライブにより磁気テープ3に対してデータを記録中の状態であれば、テープストリーマドライブのシステムコントローラ15の処理により、現在の記録動作によって新たに記録されるグループ数に応じて、その領域の値がインクリメントされていくことになる。
【0040】
フィールドF103は、プリビアスグループリード(Previous Groups read) とされて、当該システムログエリアF5aが最後に更新されたときから起算して、物理的に読み出しが行われたグループ数が示される。フィールドF104は、トータルグループリード(Total Groups read)とされて、これまで当該パーティションより読み出されたグループ数が積算された値を示す。
【0041】
フィールドF105は、トータルリリトゥンフレーム(Total Rewritten frames)の領域とされる。
ところで、本実施の形態のテープストリーマドライブでは、再生ヘッド13A、13Bが記録ヘッド12A、12Bに対して、所定数のトラック分先行する位置関係となるように回転ヘッド11に配置されて設けられている。そして記録時においては、2つの記録ヘッド12A、12Bにより磁気テープ上にフレーム(2トラック)単位で記録していくことになるが、再生ヘッド13A、13Bでは、先程記録ヘッド12A、12Bによって磁気テープに対して書き込まれたフレームからデータの読み出しを行うようにされている。このような動作をREAD−AFTER−WRITE(以下略してRAWと記述する)という。そして、RAWにより読み出されたフレームのデータは、システムコントローラ15によってエラーレートの検出がなされ、エラーが発生したと検出された場合には、そのエラーが発生したフレームのデータの再書き込みを行うように記録系を制御することが行われる。
フィールドF105のトータルリリトゥンフレームは、当該パーティションにおいて上記RAWに基づいてデータ再書き込みの要求がなされたフレーム数を積算した値を示すものとされる。
【0042】
フィールドF106は、トータル3rdECCカウント(Total 3rd ECC count )の領域とされる。本実施の形態のテープストリーマドライブシステムでは、磁気テープ3より読み出したデータについて、C1,C2,C3のパリティによりエラー訂正を行うようにしているが、C3パリティは、C1,C2パリティのみではデータの回復が図れなかった場合に用いられる。このトータル3rdECCカウントは、当該パーティションにおいてC3パリティを用いてエラー訂正を行ったグループ数が積算された値が示される。
フィールドF107はロードカウント(Load count)の領域とされ、テープをロードした回数を積算した値が示される。
フィールドF108はアクセスカウント(Access count)の領域であり、テープストリーマドライブが当該パーティションにアクセスした回数が示される。
フィールドF109はプリビアスリリトゥンフレーム(Previous rewritten frames )の領域とされて、先に説明したRAWにより、当該システムログエリアF5aが最後に更新されたときから起算して、データ再書き込みの要求がなされたパーティション内のフレーム数の情報が示される。
フィールドF110は、プリビアス3rdECCカウント(Previous 3rd ECC count)とされて、当該システムログエリアF5aが最後に更新されたときから起算して、C3パリティを用いてエラー訂正を行ったグループ数が示される。
なお、フィールドF105〜F110の5つの領域は、本実施の形態のクリーニングテープの寿命を判定するための判定要素の候補である判定領域DFとされるが、これについては後述する。
【0043】
フィールドF111は、IDマップナンバ(ID Map number )とされてサーチ用インデックスの定義番号の情報が格納されるが、本実施の形態の場合には常に値として『0』にセットされている。
フィールドF112のバリッド・マキシマム・アブソリュートフレームカウント(Valid Max.Absolute frame count)は、当該パーティションで有効とされる最後のフレームまでのフレームカウントの情報が示され、フィールドF113のマキシマム・アブソリュートフレームカウント(Max.Absolute frame count)の領域は、当該パーティションの最後のフレームカウントの情報が示される。
また、フィールドF114のアップデートリプレイスカウント(Update Replace count)の領域には、アップデートにより当該パーティションにおいて磁気テープに対してデータを書き換えた回数を積算した情報が示される。
最後のフィールドF115のフラグ(Flags )の領域には、例えば当該パーティションに対する書き込み許可/禁止、読み出し許可/禁止、及び記録時のRAWに基づくデータの再書き込み許可/禁止を示すフラグ、テープストリーマドライブにより当該パーティションに対して現在何らかの処理が行われていることを示すフラグなどのデータが格納される。
【0044】
5.本実施の形態のクリーニングカセットのデータ管理形態及びクリーニング時の記録/再生装置の動作
前述のように、本実施の形態としてのクリーニングカセットは、図2及び図3に示した構造とされて、内部にMIC4を備えるものとされる。
例えば、通常のクリーニングカセットにおいては、クリーニングテープに対してデータを記録することは行われず、単にヘッドをクリーニングする機能を有するようにされている。
これに対して本実施の形態のクリーニングカセットでは、以降説明するように、通常のテープカセットに対して行われるデータ記録形態に準ずるようにして、クリーニングテープに対してデータ記録を行うと共に、その記録履歴等に応じてMIC4のデータの書き換えを行うようにして、クリーニングカセットの1回あたりクリーニング時間やクリーニングカセットの寿命を、テープストリーマドライブシステムにより管理可能なようにされる。従って、前述したように、本実施の形態のクリーニングカセットに設けられるクリーニングテープは、データ記録が可能なように、例えば通常のテープカセットの磁気テープに対して塗布される磁性体材料と同じものが用いられる。そしてこの塗布面が通常よりも粗くなるように処理することで磁気ヘッドに対するクリーニング効果を有するようにされているものである。
【0045】
図10は、本実施の形態のクリーニングカセットのクリーニングテープ(磁気テープ)に対して記録されるパーティションの構造例を概念的に示すものとされる。
このクリーニングカセットでは、クリーニングテープは、予め設定されたT秒のテープ走行時間に対応するデータ長ごとに、複数のパーティション#0〜#nによって区切られるようにされる。従って、クリーニングテープに設けられる各パーティションは固定長となる。
なお、T秒のテープ走行時間を実際に何秒に設定するかは任意とされるが、例えば1回あたりのクリーニング規定時間に対応するようにして、十数秒程度に設定されればよい。また、パーティション数も、フォーマットとして管理可能な最大数(この場合は256とされている)の範囲内であれば、テープ長等の各種条件に応じて任意に設定可能である。また、本実施の形態の場合、必ずしも各パーティションのデータサイズが同じとなるようにする必要はないが、固定長とした場合のほうが製造管理、及び実際の使用時のデータ管理の効率は向上される。
【0046】
このようにしてパーティションごとに区切られたクリーニングテープに対して、本実施の形態ではテープストリーマドライブによってクリーニング時にダミーデータを記録していくようにされる。この際、磁気テープ全体、及び各パーティション内に記録されるデータフォーマットは、通常のテープカセットの場合と同様とされて、先に図4〜図7にて説明したフォーマットに則ってデータの記録が行われるものとされる。
そして、クリーニング時のデータ書き込みが行われるのに伴って、MIC4に対しても、図8に示したデータ構造の所要の領域の情報を適宜更新するようにデータの書き込みを行うものである。つまり、本実施の形態のクリーニングテープは、パーティションごとに分割された磁気テープに対してダミーデータを書き込むようにすると共に、先に図8及び図9にて説明したようにして、通常のテープカセットと同様にMIC4に対して磁気テープ(クリーニングテープ)に関する情報が格納されることになる。
【0047】
また、MICヘッダにおけるクリーニングカセット特有の情報として、MICヘッダのフィールドF32のMICロジカルフォーマットタイプの領域(図9参照)に対しては、クリーニングカセットであることを示すIDナンバの情報が格納される。
テープストリーマドライブ側では装着されたクリーニングカセットのMIC4からMICロジカルフォーマットタイプの領域の情報を読み込むことで、現在装着されているテープカセットがクリーニングカセットであることを識別することができる。そして、テープストリーマドライブ及びホストコンピュータでは、クリーニングカセットに対応する動作や制御を実行することが可能とされる。なお、同じクリーニングカセットでも複数タイプが存在する場合には、それぞれのタイプに異なるMICロジカルフォーマットタイプのID番号を与えるようにすることで、クリーニングカセットのタイプの区別を識別することが可能となる。
また、後述するようにして、テープストリーマドライブ側では1回ごとのクリーニング効果の有無をRAW(READ−AFTER−WRITE)により検出される記録データのエラーレートの程度により判断するようにされるが、このエラーレートの閾値の情報が、クリーニングテープに関する情報としてMICのフィールドF3のボリュームインフォメーションの領域(図8参照)に格納される。また、後述するクリーニングテープの寿命判断に用いるシステムログエリアF5aの判定領域DFに関する設定情報も、上記ボリュームインフォメーションの領域に対して格納される。
【0048】
図11は、本実施の形態のクリーニングカセットによりクリーニングを行う場合に対応するテープストリーマドライブのシステムコントローラ15の処理動作を示すフローチャートとされるが、以下、この図を参照してクリーニング時のテープストリーマドライブの動作と、これに伴うクリーニングカセットの管理について説明する。
【0049】
なお、この図に示す処理動作によると、テープストリーマドライブはMICを備えたテープカセットだけでなく、MICの代わりに「IDボード」を備えたテープカセットにも対応するものとされている。本実施の形態では例えばIDボードを備えたテープカセットがテープストリーマドライブに装填されると、IDボード内に設けられた抵抗値により特定されるIDナンバに基づいて、そのテープカセットのタイプなどをテープストリーマドライブ側で識別可能なように構成されているものとされる。なお、図1においてはIDボードのための検出機構の構成は図示を省略している。
【0050】
図11に示すルーチンにおいては、先ずステップS101によりテープカセットが装填されたことを検出すると、ステップS102において装填されたテープカセットがMICとIDボードの何れを備えたものであるかを識別する。ここで、IDボードを備えたテープカセットであると判別された場合には、ステップS117に進んで、IDボードに設定されたIDナンバに基づいて、クリーニングカセットであるかどうかが判別され、クリーニングカセットであればステップS108に進み、クリーニングカセット以外のタイプのテープカセットであれば、このクリーニング動作のためのルーチンは抜けて、判別されたテープカセットのタイプに基づく他の処理動作を実行するようにされる。
【0051】
またステップS102においてMICを備えたテープカセットであることが識別された場合には、システムコントローラ15はステップS103に進んで、装填されたテープカセットのMIC4からデータの読み出しを行って内部に取り込むようにされる。次に、システムコントローラ15は、MICより読み出したデータからMICヘッダのMICロジカルフォーマットタイプの領域(図9、フィールドF32)を参照して、当該テープカセットがクリーニングカセットであるか否かを判別する。ここで、クリーニングカセットでないと判別された場合には、このルーチンを抜けて判別されたテープカセットのタイプに基づく他の処理動作を実行するが、クリーニングカセットであると判別された場合にはステップS105に進む。
【0052】
ステップS105では、装填されたクリーニングカセットのクリーニングテープについて寿命がきているかどうかについて判別が行われる。この判別は、MICデータを利用することにより、例えば以下のようにして行うことができる。
【0053】
クリーニングカセットの寿命の判断要素としては、図8のシステムログエリアF5aにおいて、斜線により強調して示すフィールドF105〜F110の判定領域DFの情報の全て、あるいは一部を利用するようにされる。
上記フィールドF105〜F110の各領域の定義は、先に説明したため、ここでは説明を省くが、これらフィールドF105〜F110において、ロードカウント(フィールドF107)及びアクセスカウント(フィールドF108)は、クリーニングカセットにおいて、そのシステムログエリアF5aが対応するパーティションの実質的使用回数の情報と見なして扱うことができる。
そこで、予めクリーニングテープの寿命に対応するロードカウント数、アクセスカウント数を設定してこれを閾値とし、MICのシステムログエリアF5aに格納されたロードカウント、アクセスカウントの値と上記閾値とを比較することにより、クリーニングテープの寿命を判断する材料とすることができる。
【0054】
また、フィールドF105〜F110において、トータルリリトゥンフレーム(フィールドF105)、トータル3rdECCカウント(フィールドF106)、プリビアスリリトゥンフレーム(フィールドF109)、プリビアス3rdECCカウント(フィールドF110)は、実質的なクリーニングテープのクリーニング能力の劣化を示す情報として扱うことができる。
つまり、クリーニングを行う回数が増えていくほど、クリーニングテープ自体にも汚れが付着したり、磁性体の塗布面の状態が変化することなどによって、クリーニング効果は劣化していき、最終的にクリーニング効果は得られなくなる(寿命となる)ものである。このようなテープ自体の劣化は、クリーニングテープに記録/再生されるデータとしてみた場合、データのエラー頻度が高くなったり、エラーの程度が重くなるなどの症状として反映される。
そして、上記4つの領域の情報のカウントは、データのエラー頻度及びエラーの程度が高くなるのに応じて増加するものである。従って、クリーニングテープが寿命とされるテープの傷み具合に対応するトータルリリトゥンフレーム数、トータル3rdECCカウント数、プリビアスリリトゥンフレーム数、及びプリビアス3rdECCカウント数の閾値として設定し、MICより参照した実際のカウント値と比較することでクリーニングテープの寿命を判断する材料とすることができる。
この場合には、記録データのエラーの状態がテープの傷みの程度に対応することから、従来のように単に利用回数のみによりクリーニングテープの寿命を判断するよりも実質的な寿命判定を行うことが可能となる。
【0055】
また、上記フィールドF105〜F110は、システムログエリアF5a内の領域とされてパーティションごとの情報が格納されるものである。このため、本実施の形態では、クリーニングテープ全体についてパーティションごとに対応する物理的単位で寿命を判断することが可能となる。
【0056】
本実施の形態においては、上記フィールドF105〜F110の判定領域DFにより提示される判断要素の候補のうち、すべてあるいは一部を組み合わせて採用して所定の判断条件により判断結果を導くようにしてもよいし、ある1つの候補を単独で採用しても構わなく、実際の使用条件に応じて任意に設定可能である。
そして本実施の形態では、実際にフィールドF105〜F110のうちから判定要素として採用する項目と、採用された項目ごとに設定した閾値、及び判定要素が複数の場合であれば、寿命判定結果を導くための各項目の閾値の組み合わせ条件などが予め定められる。そして、これらの設定条件をクリーニングカセットに関する設定情報として、MICのボリュームインフォメーション(フィールドF3)に格納するものとされる。
【0057】
従って、図11のステップS105においては、システムコントローラ15は上記ボリュームインフォメーションの領域に格納された寿命判定の設定条件に基づいて、MICのフィールドF105〜F110の判定領域DFのうちから、判定要素とされた領域のカウント値を閾値と比較すると共に、設定された判定条件からクリーニングテープの寿命を判定するという処理を実行することになる。この場合には、テープ上の全パーティションに対応するシステムログエリアF5aの各々について、判定要素の領域を参照する。そして、パーティションごとにテープの寿命を判断するようにされる。
【0058】
ステップS105で磁気テープ全体(つまり全パーティション)について寿命がきていると判別された場合にはステップS118に進み、ホストコンピュータ25に対してSCSIインターフェイス20を介して、クリーニングテープが寿命であることを示すデータをエラー情報として送信出力してステップS115に進むようにされる。この後、後述するステップS115、S116の処理を経て元のルーチンに戻ることにより、必要があればMICのデータ内容を書き換えて後にテープストリーマドライブよりイジェクトされることになる。
この際、例えばホストコンピュータ25側では、テープストリーマドライブに対応のドライバソフトウェアなどの処理によって、クリーニングカセットが寿命であることをエンドユーザに示すアラート表示などを出力するように構成することも可能である。そして、エンドユーザはこのように寿命が来たとされるクリーニングカセットを廃棄処分する等の対応をとればよい。
これに対して、ステップS105で磁気テープがまだ寿命とされていない場合には、ステップS106に進む。
【0059】
例えば、ステップS105において寿命が残っていると判別されたとしても、前述のように寿命判定はテープ上のパーティションごとに行われるため、既に寿命となっているパーティションと、まだ寿命に至っていないパーティションが混在しているという状況は当然あり得る。このため、ステップS106においてはまだ寿命に至っていないクリーニングに使用可能なパーティションを識別し、次のステップS107において、ステップS106で識別された使用可能なパーティションにアクセスするように所要の機能回路部の制御を実行する。なお、使用可能なパーティションが複数残っているような場合には、例えばそのクリーニングカセットがローディングされたときのテープ位置から最も近いパーティションにアクセスするようにすればよい。
なお、このアクセスのための処理の詳しい説明は省略するが、例えばMICのアブソリュートボリュームマップを参照することによって目的のパーティションの位置を高速サーチしてアクセスすることが可能である。
【0060】
そして、ステップS107で使用可能なパーティションへのアクセスが完了すると、システムコントローラは、ステップS108に進んでクリーニングを開始する。
このクリーニング動作としては装填されたクリーニングカセットに対してローディングを行い、このクリーニングテープに対して記録ヘッド12A、12Bによってダミーデータを書き込んでいく(ステップS109)ことが行われる。この際、当然のこととしてクリーニングテープの磁性体塗布面は回転駆動される回転ヘッド11に接触していることから、クリーニングテープによって記録ヘッド12A、12B及び再生ヘッド13A、13Bのクリーニングが行われることになる。
また、上記のようにしてクリーニングテープにダミーデータを書き込んでいく動作と平行して再生ヘッド13A、13BによるRAWの動作も行われるようにされ、システムコントローラ15ではRAWで読み出されたデータについてのエラーレート測定を行う(ステップS110)。この際、本実施の形態では例えばクリーニングテープとされても、RAWによるり記録データにエラーが検出された場合には、データの再書き込みを行うといった、通常のテープカセットに対する動作と同様の動作が行われるものとされ、例えばこのデータの再書き込みが実行されれば、そのパーティションに対応するトータルリリトゥンフレーム(フィールドF105)、プリビアスリリトゥンフレーム(フィールドF109)の値についてのインクリメントが行われていくものとされる。
【0061】
そして、上記ステップS109、S110の処理を継続しながら、システムコントローラ15は、ステップS111において予め設定された1回のクリーニング規定時間が経過するのを待機している。この1回のクリーニング規定時間の情報は、前述のようにクリーニングカセットに関連する情報としてMICのボリュームインフォメーション(フィールドF3)に格納されており、このステップS111における待機時間は、このクリーニング規定時間情報をシステムコントローラ15が参照することによって設定されることになる。
上記ステップS111において、クリーニング規定時間が経過していないとされる場合には、ステップS112に進む。このステップS112では、現クリーニング動作期間において、現在時点でRAWにより測定されるエラーレートと、現在時点より以前のRAWにより測定された過去のエラーレートの情報とを比較して、現在時点においてエラーレートが改善されていなければ、ステップS109に戻ってクリーニング動作を継続するようにされる。これに対して、エラーレートが改善されたと判断すると、システムコントローラ15は、既にヘッドは正常にクリーニングされたものとして、ステップS113に進んでクリーニング動作を終了する。つまり、磁気テープの走行及びデータの書き込み制御を停止するようにされる。
本実施の形態ではステップS112の判別ステップにより、ヘッドのクリーニングが完了したと見なされる場合には、クリーニング規定時間を経過していなくとも直ちにクリーニング動作を終了させるようにされている。これによって、1回のクリーニングあたりのクリーニングテープの使用量を無駄に消費することがなくなり、それだけ磁気テープの寿命も延ばすことが可能となる。
【0062】
また、ステップS111においてクリーニング規定時間が経過した、即ち、クリーニング規定時間内にエラーレートが改善されなかった場合には、ステップS119に進んで、例えばホストコンピュータ25側に対してSCSIインターフェイス20を介して、クリーニング動作を規定時間だけ行ってもクリーニング効果が得られなかったことを示すデータをエラー情報として送信出力して後、ステップS113に進んで、クリーニング動作を終了する。
なお、このような状況としては、クリーニング前から既にヘッドはクリーニングが不要な程度にきれいな状態であった場合、逆に、規定時間内のクリーニングではエラーレートが回復できない程度にヘッドが汚れている場合、若しくはMICデータによりクリーニングテープが寿命であるという判定はされなかったが、実際には何らかの要因によって既に寿命が来ているような場合などが考えられる。このような場合には、例えばエンドユーザは、クリーニングはもうしばらく不必要であるとして行わない、あるいは再度クリーニング動作を行わせてみたり、場合によってはそのクリーニングカセットは廃棄してしまうといった対応をとることになる。
【0063】
そして、ステップS113においてクリーニング動作が終了されると、次のステップS114においては、現在装填されているテープカセットがMICを備えたものであるかIDボードを備えたものであるかの判別を行い、IDボードを備えたものである場合には、そのままステップS116に進んでクリーニングカセットのイジェクトを行って後に、元のルーチンに戻るようにされる。
これに対して、MICを備えたものであるとされる場合には、ステップS115に進んで、これまでのクリーニング動作に伴う記録動作によって、変更されるべきMICの情報について更新を行って後、ステップS116に進むことになる。従って、次のクリーニングの時にはこの更新されたMICのデータを参照して、システムコントローラ15がクリーニングテープの寿命判断等を行うことになる。
【0064】
なお、本発明はこれまで実施の形態として説明してきた内容に限定されるものではなく、テープストリーマドライブ及びクリーニングカセットの構成、及びデータフォーマット等については、実際の使用条件等に応じて適宜変更が可能とされる。例えば回転ヘッド以外の固定ヘッドや、ヘリカルスキャン以外のスキャン方式を採用している磁気記録再生装置と、これに対応するクリーニングカセットにも適用可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、クリーニングカセットに対して、磁気テープ及び磁気テープの使用履歴に関する情報が格納された不揮発性メモリを設けると共に、クリーニング時にはクリーニングテープに対して記録を行うようにして、このデータ記録動作に伴って変更されるテープ使用履歴情報等を不揮発性メモリに対して書き換えるようにしているが、これによって、クリーニングカセットに設けられた不揮発性メモリのデータ内容に基づいて、テープストリーマドライブシステム自体がクリーニングテープの寿命及び1回あたりのクリーニング時間を管理してクリーニング動作を行うことが可能とされる。
このため、従来のようにエンドユーザ自身がクリーニングテープの寿命(使用回数)や1回あたりのクリーニング時間に注意を払いながらクリーニングをする必要がなくなるので、エンドユーザにとっては非常に使い勝手がよくなる。また、本発明ではパーティションごとの不揮発性メモリ内のテープ使用履歴情報を利用してクリーニングを行うことで、クリーニングテープの使用状況をパーティションごとに管理することが可能であり、それだけクリーニング全体の寿命管理も効率的に行われることになる。また、従来クリーニングテープにはテープ長の短いものが多かったのであるが、パーティションごとにクリーニングテープの使用状況を管理できるために、1つの磁気テープに対して多くのパーティションを設けることで、長いテープ長のクリーニングテープも使用することが可能となり、それだけ経済性が向上するという利点も有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の記録/再生装置とされるテープストリーマドライブの構成例を示すブロック図とされる。
【図2】本実施の形態のテープカセットの内部構造を概略的に示す平面図である。
【図3】本実施の形態のテープカセットの外観を示す斜視図である。
【図4】磁気テープに記録されるデータ構造を示す模式図である。
【図5】磁気テープ上のトラックのデータ構造を示す模式図である。
【図6】磁気テープに記録される1パーティション内のデータ構造を示す模式図である。
【図7】グループのデータ構造を示す模式図である。
【図8】MICのデータ構造を示す模式図である。
【図9】MICヘッダのデータ構造を示す模式図である。
【図10】本実施の形態のクリーニングカセットにおいて磁気テープ上のパーティション構造を示す模式図である。
【図11】本実施の形態のテープストリーマドライブのクリーニング時の処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 テープカセット、3 磁気テープ、4 不揮発性メモリ、11 回転ドラム、12A,12B 記録ヘッド、13A,13B 再生ヘッド、15 システムコントローラ、17 メカコントローラ、18 ECC・変調/復調回路、19 RFアンプ、20 SCSIインターフェイス、21 圧縮/伸長回路、22 バッファコントローラ、23 バッファメモリ、25 ホストコンピュータ
Claims (4)
- デジタルデータの記録が可能とされると共に、ヘッドのクリーニングが可能なように形成されたパーティション単位で区切られたクリーニング用磁気テープと、
少なくとも、当該クリーニングカセットに関連する情報と、上記クリーニング用磁気テープの使用履歴に関連する情報の記憶領域を備えた不揮発性メモリと、
を備え、
上記クリーニング用磁気テープの使用履歴に関連する情報の記憶領域は、上記パーティションごとに対応して設けられること
を特徴とするクリーニングカセット。 - 装着されたテープカセットに備えられた不揮発性メモリの情報を読み取ることが可能とされる不揮発性メモリ読み取り手段と、
上記不揮発性メモリ読み取り手段により読み取った、テープカセットに関連する情報と、上記テープカセットの磁気テープ上に設けられるパーティションごとに対応して格納された磁気テープの使用履歴に関連する情報に基づいて、上記装着されたテープカセットの種別を判別すると共に、
装着されたテープカセットの種別としてクリーニングカセットであると判別した場合には、上記磁気テープ上に設けられるパーティション単位で分割するようにして磁気テープの寿命を判定し、
所定期間内において、クリーニングカセットの磁気テープに対してデータの書き込みを行うと共に、リードアフターライト動作に基づく記録データのエラー状態の測定を実行するようにされ、上記所定期間内において、記録データのエラー状態の測定結果が改善されたと判別した場合には、クリーニング動作を終了させる制御を行うことのできる制御手段と、
を備えて構成されていることを特徴とする磁気記録再生装置。 - 上記制御手段は、上記不揮発性メモリに格納されている磁気テープの使用履歴に関連する情報のうちから、磁気テープの使用頻度に関連する情報、及び磁気テープに記録されるデータのエラーに関連する情報のすべてあるいは一部を利用して寿命判定を行うようにされていることを特徴とする請求項2に記載の磁気記録再生装置。
- 上記制御手段は、クリーニングカセットの不揮発性メモリに対して、少なくともクリーニングに関する動作により変更された磁気テープの使用履歴に関連する情報を更新して書き込むようにされていることを特徴とする請求項2に記載の磁気記録再生装置。
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