JP3833626B2 - テストケース生成装置及びテストケース生成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機能試験を行う場合に、検証対象の製品が有する資源を、試験として活性化させた後、資源に対する期待値と実効値(活性化後の資源の値)との比較の結果エラーが発生した場合や、資源の変化するタイミングが期待値と異なる結果エラーが発生した場合に、エラーの原因を解析する際の作業負荷を軽減する機能検証システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
機能試験を行う場合に、試験プログラムをシミュレータ上で実行した結果、エラーとなったテストケースを抽出後、エラーの原因を解析する為に、製品を構成する資源に対する試験プログラムを逐次シミュレータ上で実行する際に変化する推移情報を記録する為の市販のツールなどを利用しながら、エラーを再現する為に先程のテストケースを再度論理シミュレータ上で再実行する。また、再現した後、全ての資源に対する推移情報と、試験プログラムの実行順などを意識しながら、エラーが発生した試験プログラムの箇所と関与する資源及び時間を段階的に特定することで、エラーの原因を解明していた。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−2753号公報
【特許文献2】
特開2001−5841号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
エラーとなったテストケースを抽出後再実行し、市販のツールなどを用いテストケースの実行途中の製品が保有する全ての資源の推移情報を記録するので、エラーを再現する際のテストケースのシミュレータ上での実行時間は、記録しない通常の実行時間よりも数倍の時間を要する。また、エラー解析作業においては、製品の高機能化が進むのにつれて、製品を構成する資源の数が増大し、製品の機能が複雑化するため、これを試験する為のテストケースもまた複雑化する。このため、試験の実行結果がエラーとなった際の、エラー解析作業において、プログラムの実行順を把握しながら、エラーが発生する箇所と関与する資源を抽出して、人手で解析するには、多大な時間と労力を要していた。
本発明は、システムLSI(大規模集積回路)等の機能検証方式、方法において、試験の再実行の抑止や、解析時間の大幅な短縮を実現することができるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明のテストケース生成装置は、複数の資源を有する回路をモデル化した機能モデルの動作を試験する試験手続きを生成しテストケースとして記憶するテストケース生成部と、
テストケース生成部が生成した試験手続きによる機能モデルの動作の試験の結果がエラーになる場合、このエラー原因を解析するためのエラー原因解析情報を生成して記憶する原因解析情報生成部と
を備えたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に述べる実施の形態のシステムLSI(大規模集積回路)機能検証方式では、テストケースを生成する際に、各ステップで使用する製品の資源と、ステップの実行順と、資源の継承関係などをエラー原因解析情報として生成しメモリに記録する手段と、これらのエラー原因解析情報をテストケースに追加して記録する手段を有する事で、試験の再実行の抑止や、解析時間の大幅な短縮を実現する。
【0007】
本システムLSI機能検証方式によって、従来の方法において発生していた、エラーを再現させる為のテストケースを再実行する作業や、エラーの原因を解析する作業における多大な解析における労力と時間を軽減できる。
【0008】
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本エラー解析支援付きシステムLSI検証方式の全体構成図である。システムLSIの機能検証作業は、検証対象であるシステムLSIが機能的に正しく動作する事を確認する作業である。よって、システムLSIに関する機能説明が記載されている製品仕様書101から、システムLSIの機能を果たす為に保有しているH/W(ハードウェア)資源(以下、単に資源ともいう)を抽出した資源構成情報103と、システムLSIの各機能に関する試験を実施するためのテストシナリオ102を作成する。また、システムLSIに関する機能説明が記載されている製品仕様書101から、システムLSIの回路をモデル化した機能モデル104を作成する。機能モデル104は、検証対象であるシステムLSIの機能記述を記したものである。また、システムLSIに関する機能説明が記載されている製品仕様書101から、機能モデル104を試験するためのテストベンチ107を作成する。テストベンチ107は、機能モデル104と接続して機能モデルへの入出力を制御するものである。
【0009】
ここで、H/W資源とは、例えば、プログラムカウンタ、汎用レジスタ、メモリ、入出力(I/O)を制御するレジスタなどをいう。また、H/W資源の特定とは、プログラムカウンタのID、汎用レジスタの番号、メモリのアドレス、入出力(I/O)を制御するレジスタの番号などの識別子により複数のH/W資源の中から1種かつ1つのH/W資源を一意に定めるこという。また、H/W資源の実効値とは、H/W資源に設定される情報やデータや値をいい、例えばプログラムカウンタに設定される値、汎用レジスタに設定される値、メモリに設定される値、入出力(I/O)を制御するレジスタに設定される値などをいう。H/W資源の実効値は、H/W資源を識別子により識別して設定コマンドや書き込みコマンドを用いることによりH/W資源に保持される。また、読み込みコマンドによりH/W資源から読み込まれる。
【0010】
次に、テストケース生成部105は、資源構成情報103とテストシナリオ102から、検証対象であるシステムLSIの機能記述を記した機能モデル104及び、機能モデル104と接続して機能モデルへの入出力を制御するテストベンチ107を制御する為の試験プログラムであるテストケース106を生成する。テストケース106とは、試験プログラムのことであり、試験データを含んでもよいし含まなくてもよい。また、この実施の形態のテストケース106は後述するエラー解析を支援する各種の情報(エラー原因解析情報)を保持し、各種の情報に基づいてエラー結果を解析するメッセージを出力する。テストケース106はプログラムファイルとして磁気ディスク等の記録媒体に記録されている。
【0011】
このテストケース106と、機能モデル104と、テストベンチ107とをシミュレータ108で実行し、正常終了またはエラー終了を示すシミュレーション実行結果としてのテストケース実行結果109を得る。
【0012】
エラー解析部110は、例えば、テストケース106内に試験手続の一部として含まれており、テストケース106の実行後に動作するプログラムルーチンである。エラー解析部110は、独立したプログラムでもかまわない。
エラー解析部110は、このシミュレーション実行結果のうち、エラー終了したテストケース実行結果109に対し、エラーの発生した原因を解析する。この際に、従来は、人間が、製品仕様書101に書かれている機能説明と、機能モデル104が保有している各H/W資源の実効値と、試験の手続き内容を表すテストケース106とを総合的に参照することでエラー解析していたが、本システムLSI検証方式では、エラー解析を支援する情報(エラー原因解析情報)が含まれているテストケース106を出力することで、製品仕様書101や機能モデル104を特に調査しなくても、エラー解析部110が、エラーの原因を解明できる。エラー解析部110はテストケース106に含まれているエラー解析を支援する情報(エラー原因解析情報)を参照することにより、自動で或いは半自動でエラー解析をする。或いは、エラー解析部110は、テストケース106に含まれているエラー解析を支援する情報(エラー原因解析情報)を検索してエラーの原因を推定或いは判定しその推定判定結果をテストケースに表示し人間のエラー解析作業を支援する。
【0013】
このエラー解析を支援する情報(エラー原因解析情報)を出力する為に、本システムLSI検証方式では、図1に示す原因解析情報生成部156を有している。原因解析情報生成部156は、図1のように独立して存在していてもよいし、テストケース生成部105の内部にあってもよい。また、原因解析情報生成部156は、テストケース106の内部にあってもよい。原因解析情報生成部156は、テストケース106を生成する際に、試験手続き毎に使用するH/W資源との関係を記録する試験手続き別資源記録部105aと、各試験手続きの実行後に格納されるべき期待値をH/W資源別に生成する資源別期待値生成部の一例としての資源別アクセス順序・期待値生成部105bと、試験手続きの実行順序の期待値を生成する試験手続き実行順序期待値生成部105cと、テストケース実行結果でエラーと判定された場合に備え、エラーの原因を解析する作業を支援する為のメッセージを出力するエラー解析用メッセージ生成部105dと、エラーを予測して使用するH/W資源の近傍にデータを配置するための擬似データ生成部105eと、各試験手続きの継承関係を生成する試験手続き間継承関係生成部105fを備えている。
【0014】
上記擬似データ生成部105eは、エラー原因解析情報として、複数の資源それぞれに設定され、いずれの資源であるかを特定可能な擬似データを生成する。上記テストケース生成部105は、上記試験手続きの実行前に擬似データ生成部105eが生成した擬似データ値を各資源に設定した後に、機能モデルの動作を試験する試験手続きを生成する。こうして、上記テストケースの試験手続きが実行された結果、資源から得られる結果値からその結果値を提供した資源がいずれの資源であるかを特定可能にする。
【0015】
また、上記エラー解析用メッセージ生成部105dは、エラー原因解析情報として、想定されるエラー結果とそのエラー要因とを対応させたエラー解析用メッセージを生成する。
テストケース生成部105は、回路機能を構成する複数の資源の少なくとも1つの資源に対して試験が実行される場合その資源から得られるはずの期待値が既知の試験を実行し、その試験の実行の結果、その資源から得られる結果値と資源別アクセス順序・期待値生成部105bが生成した期待値とを比較することにより試験結果がエラーか否かを判定するとともに、試験結果がエラーであると判定される場合にエラー解析用メッセージを出力する試験手続きを生成する。
【0016】
図2は、試験手続き別資源記録部105aがメモリに生成しテストケース106に記録する試験手続き構成情報106aの説明図である。
テストケース106は、複数の試験手続き(以下、試験アクセスともいう)から構成されている。この試験手続きを生成する際に、試験手続きの内容を、システムLSIが保有する動作手段の概要やテストベンチが保有する動作手段の概要を記した「試験アクセス種類」と、これらを番号付けした「試験アクセスID」と、アドレスを格納する為に使用する「アドレス格納資源」と、データを格納する為に使用する「データ格納資源」と、アドレス格納資源を通してアクセスする「メモリアクセス資源」と、「データ格納資源」に値をセットする際の「即値」とに分類して記録する。「アドレス格納資源」と、「データ格納資源」と、「メモリアクセス資源」は、試験としてアクセスした際に使用するH/W資源である。
このように、テストケース生成部105は、所定の順序で実行される複数の試験手続きからなる試験手続きを生成するとともに、試験手続き別資源記録部105aは、エラー原因解析情報として試験手続き(試験アクセス)別に試験手続きの内容と試験手続きが使用するH/W資源の情報を生成し、試験手続き構成情報106bとしてメモリに記録する。
エラー解析用メッセージ生成部105dは、試験手続き別資源記録部105aがメモリに記録した試験手続き構成情報106aを用いてエラー解析用メッセージ情報106dを生成する。
試験手続き構成情報106bとエラー解析用メッセージ情報106dとは、テストケース106に出力され、記録される。
【0017】
図3は、資源別アクセス順序・期待値生成部105bがメモリに生成しテストケース106に記録する資源別アクセス順序・期待値情報106bの説明図である。
資源別アクセス順序・期待値生成部105bは、H/W資源別にそのH/W資源をアクセスする試験手続きのリストを生成する。
例えば、図3では、レジスタ3は、
試験アクセスID−0002
試験アクセスID−0005
試験アクセスID−0007
の順にアクセスされることを示している。
【0018】
また、資源別アクセス順序・期待値生成部105bは、試験手続き別資源記録部105aが生成した試験手続き構成情報106aの「試験アクセス種類」に従って、試験アクセスが使用するH/W資源に対する、試験アクセス実行後の値(変化後の値)または変化しない場合は試験アクセス実行直前に保持している値を、試験アクセス実行直後の「期待値」としてH/W資源別に保持しておく。ここで、「期待値」とは、機能モデルが正常に動作する場合に試験アクセス実行後にH/W資源から得ることができるはずの値である。
例えば、図3では、レジスタ3に保持される値は、
試験アクセスID−0002の実行後、値0になり、
試験アクセスID−0005の実行後、値3000になり、
試験アクセスID−0007の実行後、値3300になる
ことを示している。
【0019】
上記資源別アクセス順序・期待値生成部105bは、H/W資源別にそのH/W資源をアクセスする試験手続きのリストを生成し、試験手続きが実行され資源が試験されることにより資源に保持されることが期待される期待値を生成してメモリに記憶するとともに、テストケース106に記憶する。上記テストケース生成部105は、資源が試験された結果、その資源から得られる結果値と資源別アクセス順序・期待値生成部105bが生成した期待値とを比較することにより試験結果がエラーか否かを判定し、試験結果がエラーであると判定される場合に期待値を含むエラー解析用メッセージを出力する試験手続きを、例えば、エラー解析部110の一部として生成する。
【0020】
図4は、擬似データ生成部105eがメモリに生成しテストケース106に記録する資源別擬似データ情報106eの説明図である。
試験アクセスで、検証対象であるシステムLSIが誤って動作した際にその誤り方を特定するために、試験アクセスとしては全く使用しないが、誤った箇所を特定するために、使用するH/W資源の近傍に、擬似的なデータを予め設定しておく事を表す。ここで、擬似データとは、本来アクセスすべきH/W資源が特定できる値であり、擬似データの解析により、本来アクセスすべきメモリやレジスタなどのH/W資源を検出できる。
【0021】
例えば、機能モデルが32ビット単位の計算が可能な演算器を有しており、メモリを4バイト(4番地)単位でアクセスするものと仮定する。試験アクセスID−0005で、レジスタを経由してアクセスするメモリのアドレス2000番地(「RAM−2000」)に対し、擬似データを例えば、以下のように生成する。
アドレス1FF8番地(「RAM−1FF8」)に対し、擬似データを、「F88F1FF1」とする。
アドレス1FFC番地(「RAM−1FFC」)に対し、擬似データを、「FCCF1FF1」とする。
アドレス2004番地(「RAM−2004」)に対し、擬似データを、「04400220」とする。
アドレス2008番地(「RAM−2008」)に対し、擬似データを、「08802002」とする。
上記擬似データは、誤ってアクセスされるメモリのアドレスを所定のアルゴリズムで加工した値である。
【0022】
図2に示すように試験アクセスID−0005では、レジスタ2(REG2)に格納された値(アドレス2000番地)に対応する「RAM−2000」から、「RAM−2000」に格納されているデータ「3000」をレジスタ3(REG3)に格納する「CPU READ」というシステムLSI機能に対する試験アクセスを実行する。この試験アクセスID−0005において、システムLSIが誤って、隣の「RAM−2004」からデータを読み出してしまった場合には、REG3には期待値「3000」ではなく、擬似データである誤ったデータ「04400220」が格納されており、このデータが検索されることによって、データ「04400220」からアドレス2004番地が計算され、「本来アクセスすべきアドレス2000番地のメモリから4加算したアドレス2004番地へ誤ってアクセスした」事を検出できる。
【0023】
或いは、擬似データとして、以下のように、誤ってアクセスされるメモリのアドレスそのものを用いてもよい。
アドレス1FF8番地(「RAM−1FF8」)に対し、擬似データを、「00001FF8」とする。
アドレス1FFC番地(「RAM−1FFC」)に対し、擬似データを、「00001FFC」とする。
アドレス2004番地(「RAM−2004」)に対し、擬似データを、「00002004」とする。
アドレス2008番地(「RAM−2008」)に対し、擬似データを、「00002008」とする。
【0024】
或いは、擬似データとして、以下のように、本来アクセスすべきメモリのアドレスと誤ってアクセスされたメモリのアドレスとの差分値を用いてもよい。
アドレス1FF8番地(「RAM−1FF8」)に対し、擬似データを、「−8(10進数)」とする。
アドレス1FFC番地(「RAM−1FFC」)に対し、擬似データを、「−4(10進数)」とする。
アドレス2004番地(「RAM−2004」)に対し、擬似データを、「+4(10進数)」とする。
アドレス2008番地(「RAM−2008」)に対し、擬似データを、「+8(10進数)」とする。
【0025】
以上のように、上記擬似データ生成部105eは、エラー原因解析情報として、複数の資源(複数のアドレスのメモリ)それぞれに設定され、いずれの資源(いずれのアドレスのメモリ)であるかを特定可能な擬似データ値を生成する。
テストケース生成部105は、上記試験手続きの実行前に擬似データ生成部105eが生成した資源別擬似データ情報106eを各資源に設定した後に、機能モデルの動作を試験する試験手続きを生成する。エラー解析用メッセージ生成部105dは、擬似データ生成部105eが生成した資源別擬似データ情報106eを含むエラー解析用メッセージを生成する。こうして、上記テストケース106の試験手続きが実行された結果、資源から得られる結果値(資源別擬似データ情報106e)からその結果値を提供した資源がいずれの資源であるかが特定可能になる。
【0026】
図5は、試験手続き実行順序期待値生成部105cがメモリに生成しテストケース106に記録する試験手続き実行順序情報106cの説明図である。
試験手続き実行順序期待値生成部105cは、テストシナリオ102に従って、試験アクセスが逐次生成される際に、その実行順序の期待値を保有しておく。図5に示すように、試験アクセスの実行順序は、試験アクセスIDの小さい順とは限らない。
【0027】
このように、テストケース生成部105は、所定の順序で実行される複数の試験手続きからなる試験手続き(試験アクセス)を生成する。試験手続き実行順序期待値生成部105cは、エラー原因解析情報として複数の試験手続きの実行順序を生成し、試験手続き実行順序情報106cとして記録する。
エラー解析用メッセージ生成部105dは、実行順序期待値生成部105cが生成した試験手続き実行順序情報106cを用いて試験手続きの実行の順序に従ってエラー解析用メッセージを出力する試験手続きを、例えば、エラー解析部110の一部として生成する。
【0028】
図6は、試験手続き間継承関係生成部105fがメモリ生成しテストケース106に記録する試験アクセス間継承情報106fの説明図である。
テストケース生成部105は、テストシナリオ102を実現する為の複数の試験手続きを生成する。この試験手続きを実現する試験アクセスで使用するH/W資源をテストケース生成部105が決定する時に、これまでに生成した試験アクセスで使用したH/W資源の情報(図2に記した試験手続き別資源記録情報105a)と、試験アクセスの実行順序の期待値(図5に記した試験手続き実行順序情報106c)とを参照する。テストケース生成部105が今回生成すべき試験アクセスで使用するH/W資源を決定する際に、試験手続き間継承関係生成部105fは既にこのH/W資源を使用した試験アクセスIDを抽出する。
例えば、試験手続き間継承関係生成部105fは、試験アクセスID−0005では、REG2とREG3を使用するが、図5に記した試験手続き実行順序情報106cの実行順序の期待値に従うと、試験アクセスID−0005より以前に実行する試験アクセスIDの中で、REG2を使用した試験アクセスID−0001と、REG3を使用した試験アクセスID−0002を抽出し、試験アクセスID−0005にとって関連のある試験アクセスIDとして、実行順序と逆順序、すなわち、試験アクセスID−0002、試験アクセスID−0001の順に、継承関係を生成し試験手続き間継承情報106fとしてメモリに保持する。
【0029】
図7は、エラー解析用メッセージ生成部105eがメモリに生成しテストケース106に記録するエラー解析用メッセージ情報106eの説明図である。
エラー解析用メッセージ生成部105dは、試験手続き構成情報106a(図2)と、資源別アクセス順序・期待値情報106b(図3)と、資源別擬似データ情報106e(図4)と、試験手続き実行順序情報106c(図5)と、試験手続き間継承情報106f(図6)から、複数の試験アクセスのうち、資源の値を期待値と比較する試験アクセスを起点に、エラー解析用メッセージ情報106dをメモリに生成して、テストケース106内に出力する。
【0030】
例えば、図7に示す用に、試験アクセスID−0008は、REG3に関して期待値「3300」と、本試験アクセスを実行した段階でREG3に格納されている実行値とを比較する「試験アクセス種類」であるが、もしテストケース106をシミュレータ108で実行した結果、本試験アクセスID−0008の所でエラーを検出し、停止した場合に備え、試験アクセスIDで比較対象としている資源REG3に関して、期待値となる値であるエラー予測値を、そのエラー原因付きで表示する。すなわち、資源から得た結果値とエラー予測値(期待値)と予測される1つ以上のエラー原因を表示する。エラー原因が確定していれば、そのエラー原因のみを表示する。
【0031】
すなわち、試験手続き実行順序情報106c(図5)を参照し、試験アクセスID−0008より前に実行した試験アクセスIDの中から、資源REG3をアクセスした最も近い(直前の)試験アクセスIDを探索した結果、試験アクセスID−0007を抽出する。同様に、試験アクセスID−0007に対し、最も直前に資源REG3をアクセスした試験アクセスID−0005を抽出する。このとき、試験アクセスID−0005を実行した結果、REG3には期待値「3000」が格納されるべきであるため、本試験アクセスID−0008のエラー予測値の一つとして「3000」を採択して、メッセージとして「試験アクセス−0005までは正常、試験アクセス−0007が失敗」を表示する。同様に、幾つかのエラー予測値を提示する事によって、テストケース実行時に試験アクセスID−0008でエラー停止した段階のREG3の値が、これらエラー予測値の中のいずれかと一致した場合には、そのメッセージを読む事でエラー要因を迅速に指摘する事が出来る。
【0032】
図7では、資源の値を期待値と比較する試験アクセス(試験アクセスID−0008)を起点にする場合を示したが、比較する試験アクセスを起点にする場合に限らず、他の試験アクセスに対してエラー結果とエラー要因とを生成して出力するようにしてもよい。例えば、図7の試験アクセスID−0005において、図4に示す擬似データが設定されることを前提として以下のようなエラー結果とエラー要因を生成しておいて記憶していてもよい。
1.試験アクセスID−0005の第1のエラー結果とエラー要因
期待値比較エラー REG3:DATA−F88F1FF1。
試験アクセスID−0005が失敗、アドレス1FF8番地のデータ「F88F1FF1」を誤って受け取っている。
2.試験アクセスID−0005の第2のエラー結果とエラー要因
期待値比較エラー REG3:DATA−FCCF1FF1。
試験アクセスID−0005が失敗、アドレス1FFC番地のデータ「FCCF1FF1」を誤って受け取っている。
3.試験アクセスID−0005の第3のエラー結果とエラー要因
期待値比較エラー REG3:DATA−04400220。
試験アクセスID−0005が失敗、アドレス2004番地のデータ「04400220」を誤って受け取っている。
4.試験アクセスID−0005の第4のエラー結果とエラー要因
期待値比較エラー REG3:DATA−08802002。
試験アクセスID−0005が失敗、アドレス2008番地のデータ「08802002」を誤って受け取っている。
【0033】
以上のように、テストケース生成部105は、所定の順序で実行される複数の試験手続きからなる試験手続きを生成する。
原因解析情報生成部156は、エラー原因解析情報として試験手続き別に試験手続きの内容と試験手続きが使用する資源の情報を生成し、試験手続き構成情報106aとして記録する試験手続き別資源記録部105aと、
エラー原因解析情報として複数の試験手続きの実行順序を生成し、試験手続き実行順序期待値として試験手続き実行順序情報106cを記録する試験手続き実行順序期待値生成部105cと、
試験手続き別資源記録部105aが生成した試験手続き構成情報106aと試験手続き実行順序期待値生成部105cが生成した試験手続き実行順序情報106cとを用いて、試験手続きが実行された場合にエラー結果を引き起こす試験手続きを試験手続き間継承情報106fとして生成する試験手続き間継承関係生成部105fとを備えている。
そして、エラー解析用メッセージ生成部105dは、試験手続き間継承関係生成部105fが生成した試験手続き間継承情報106fを用いてエラー結果を引き起こす試験手続きをエラー要因としたエラー解析用メッセージ情報106dをメモリに記憶するとともにテストケース106に記録する。
【0034】
前述したエラー原因解析情報は、図2〜図7によるデータや情報でもよいが、これらの情報を利用して解析支援情報やエラー解析用メッセージを出力するプログラムやルーチンを含んでいてもよい。これらプログラムやルーチンは、エラー解析部110を構成する。
【0035】
以上のように、この実施の形態のシステムLSI機能検証方式は、エラー原因解析情報や解析支援情報やエラー解析用メッセージを出力することに特徴がある。すなわち、この実施の形態のシステムLSI機能検証方式は、あるシステムLSIを機能的な側面から検証する為に作成する、製品仕様書に基いた試験項目を具現化した、試験の手続き(ステップ)を表したプログラム(テストケース106)を作成する際に、テストケース106をシミュレータ108で実行しその結果がエラーと判定される場合に備え、エラーの発生した手続きと、エラーと判定対象とされたシステムLSIを構成する資源の値(実効値)との組み合わせ別に、エラーの原因を推定しておき、テストケース106に出力する手段を有することを特徴とする。
【0036】
また、この実施の形態のシステムLSI機能検証方式は、各試験手続きの情報を記録することに特徴がある。すなわち、この実施の形態のシステムLSI機能検証方式は、テストケース106の実行結果がエラーとなった場合に備え、テストケース106を構成する試験の手続き毎に、各手続きが使用するシステムLSIの資源に関する情報と手続きの内容をテストケース106に出力する手段を有することを特徴とする。
【0037】
また、この実施の形態のシステムLSI機能検証方式は、H/W資源のアクセス順序履歴を記録することに特徴がある。すなわち、この実施の形態のシステムLSI機能検証方式は、テストケース106の実行結果がエラーとなった場合に備え、システムLSIを構成する資源毎に、資源を使用した手続きを出力する手段を有することを特徴とする。
【0038】
また、この実施の形態のシステムLSI機能検証方式は、試験手続き間の継承を記録することに特徴がある。すなわち、この実施の形態のシステムLSI機能検証方式は、テストケース106の実行結果がエラーとなった場合に備え、システムLSIの資源に格納された値(実効値)を期待値と比較する手続きを起点とし、その手続きが比較対照とした資源を使用した他の試験手続きをテストケース106の実行時における、各手続きの実行順の期待値に基づいた継承関係をテストケース106に出力する手段を有することを特徴とする。
【0039】
また、この実施の形態のシステムLSI機能検証方式は、エラー原因の解析用情報をエラーが生じる可能性のある資源の周りにあらかじめ配置させておくことに特徴がある。すなわち、この実施の形態のシステムLSI機能検証方式は、テストケース106の実行結果がエラーとなった場合に備え、エラーを予測し、テストケース106で使用する資源の近傍あるいはすべてに、予め擬似的なデータを設定しておき、期待値比較対象の資源の実効値がこの擬似データと一致した場合に備え、擬似データに関する情報をテストケース106に出力する手段を有することを特徴とする。
【0040】
以上の結果、作成されたテストケース106は以下のような構成になる。
1.機能モデルの動作を試験する前に、擬似データを資源に設定する擬似データ設定部。
2.回路機能をモデル化した機能モデルの動作を試験する試験手続き部。
3.試験手続き部による機能モデルの動作の試験の結果がエラーになる場合、このエラー原因を解析するためのエラー原因解析情報を試験手続きに対応させて記憶する原因解析情報記憶部。
4.原因解析情報記憶部に記憶されたエラー原因解析情報を利用してエラー原因を解析するため情報を提供するエラー原因情報提供部(エラー解析部)。
【0041】
上記原因解析情報記憶部は、エラー原因解析情報として以下の情報を記憶する。
試験手続き構成情報106a(図2)
資源別アクセス順序・期待値情報106b(図3)
資源別擬似データ情報106e(図4)
試験手続き実行順序期待値情報106c(図5)
試験手続き間継承情報106f(図6)
エラー解析用メッセージ情報106d(図7)
【0042】
上記原因解析情報記憶部は、テストケース106内になくてもよい。メモリやディスクにファイル形式で独立して記録されていてもよい。
【0043】
また、上記エラー原因情報提供部(エラー解析部)も、テストケース106内になくてもよい。メモリやディスクにファイル形式で独立して記録されていてもよい。
【0044】
上記原因解析情報記憶部は、エラー原因解析情報として上記情報を全て記憶している必要はない。少なくとも1つ以上の情報を保持していればよい。望ましくは、エラー解析用メッセージ情報106d(図7)が、他の情報を多く含んでいること、及び、ユーザにメッセージを表示出力するために用いられるので、人間がエラー解析しやすくなることの理由によりエラー原因解析情報に含まれているのがよい。
【0045】
図8は、実施の形態1におけるプログラム生成装置(テストケース生成装置)の外観を示す図である。
図8において、プログラム生成装置(テストケース生成装置)100は、システムユニット200、CRT(Cathode Ray Tube)表示装置41、キーボード(K/B)42、マウス43、コンパクトディスク装置(CDD)86、プリンタ装置87、スキャナ装置88を備え、これらはケーブルで接続されている。さらに、プログラム生成装置(テストケース生成装置)100は、FAX機310、電話器320とケーブルで接続され、また、ローカルエリアネットワーク(LAN)5、ウェブサーバ500を介してインターネット501に接続されている。
【0046】
図9は、実施の形態1におけるプログラム生成装置(テストケース生成装置)のハードウェア構成図である。
図9において、プログラム生成装置(テストケース生成装置)100は、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)37を備えている。CPU37は、バス38を介してROM39(不揮発性記憶装置の一例である)、RAM40(メモリ、揮発性記憶装置の一例である)、通信ボード44、CRT表示装置41、K/B42、マウス43、FDD(Flexible Disk Drive)45、磁気ディスク装置46(不揮発性記憶装置の一例である)、CDD86、プリンタ装置87、スキャナ装置88と接続されている。通信ボード44は、FAX機310、電話器320、LAN5等に接続されている。
例えば、通信ボード44、K/B42、FDD45は、情報入力部の一例となる。或いは、情報入力部がおこなう処理をプログラムで構成する場合、プログラムは、例えば、通信ボード44、K/B42、FDD45という入力装置を用いて処理をおこなってもよい。或いは、CPU37を用いてCPU37の内部処理としておこなってもよい。
また、例えば、通信ボード44は、出力部の一例となる。出力部がおこなう処理をプログラムで構成する場合、プログラムは、例えば、通信ボード44という出力装置を用いて処理をおこなってもよい。或いは、CPU37を用いてCPU37の内部処理としておこなってもよい。
また、例えば、ROM39、RAM40、磁気ディスク装置46は、記憶部の一例となる。記憶部がおこなう処理をプログラムで構成する場合、プログラムは、例えば、ROM39、RAM40、磁気ディスク装置46という記憶装置を用いて処理をおこなってもよい。
上記以外の各部がハードウェアで構成される場合、例えば、CPU37は、上記以外の各部の一例となる。上記以外の各部がおこなう処理をプログラムで構成する場合、プログラムは、CPU37に処理をさせる。
【0047】
ここで、通信ボードは、LAN5に限らず、直接、インターネット、或いはISDN等のWAN(ワイドエリアネットワーク)に接続されていても構わない。直接、インターネット、或いはISDN等のWANに接続されている場合、プログラム生成装置100は、インターネット、或いはISDN等のWANに接続され、ウェブサーバ500は不用となる。
磁気ディスク装置46には、オペレーティングシステム(OS)47、ウィンドウシステム48、プログラム群49、ファイル群50が記憶されている。プログラム群は、CPU37、OS47、ウィンドウシステム48により実行される。
【0048】
上記プログラム群49には、実施の形態の説明において「テストワーク」や「シミュレータ」や「〜部」として説明したものがプログラムで実現される場合、そのプログラムが記憶されている。また、「テストワーク」や「シミュレータ」や「〜部」と説明したものを「〜処理」、「〜ルーチン」、「〜手段」、「〜工程」、「〜ステップ」、「〜装置」と置き換えることにより、プログラムの発明、方法の発明、システムの発明とすることもできる。
【0049】
ファイル群には、上記実施の形態の説明において「テストシナリオ」、「テストケース」、「機能モデル」、「テストベンチ」、「〜結果」、「〜情報」として説明したものが「〜ファイル」として記憶されている。
【0050】
また、実施の形態の説明において「〜部」として説明したものは、ROM39に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、ハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。
【0051】
また、実施の形態を実施させるプログラムは、また、磁気ディスク装置、FD(Flexible Disk)、光ディスク、CD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)、DVD(Digital Versatile Disk)等のその他の記録媒体による記録装置を用いて記憶されても構わない。
【0052】
また、前述した説明において、「記憶する」、「保持する」という動作は、メモリや記憶装置に情報やデータを電気的又は磁気的にファイル形式やプログラム内の変数形式で保存することをいう。また、「試験する」、「実行する」、「生成する」、「解析する」、「判定する」という動作も、その結果がメモリや記憶装置に情報やデータを電気的又は磁気的にファイル形式やプログラム内の変数形式で保存されることを意味している。
【0053】
【発明の効果】
本発明により、例えば、試験対象であるシステムLSIに対する試験の手続きを表したテストケースをシミュレータ上で実行した結果、エラーとなった場合に発生する作業であるエラー解析作業を、テストケースに表示されている幾つかのエラー予測値と、テストケースの実行結果に表示されている、エラー発生箇所及びエラー対象資源の実効値とを比較する事で、大幅に軽減する事が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における全体構成図である。
【図2】 試験手続き別資源記録部105aがメモリに生成しテストケース106に記録する試験手続き構成情報106aの説明図である。
【図3】 資源別アクセス順序・期待値生成部105bがメモリに生成しテストケース106に記録する資源別アクセス順序・期待値情報106bの説明図である。
【図4】 擬似データ生成部105eがメモリに生成しテストケース106に記録する資源別擬似データ情報106eの説明図である。
【図5】 試験手続き実行順序期待値生成部105cがメモリに生成しテストケース106に記録する試験手続き実行順序情報106cの説明図である。
【図6】 試験手続き間継承関係生成部105fがメモリ生成しテストケース106に記録する試験アクセス間継承情報106fの説明図である。
【図7】 エラー解析用メッセージ生成部105eがメモリに生成しテストケース106に記録するエラー解析用メッセージ情報106eの説明図である。
【図8】 実施の形態1におけるプログラム生成装置(テストケース生成装置)の外観を示す図である。
【図9】 実施の形態1におけるプログラム生成装置(テストケース生成装置)のハードウェア構成図である。
【符号の説明】
5 LAN、37 CPU、38 バス、39 ROM、40 RAM、41CRT表示装置、42 K/B、43 マウス、44 通信ボート、45 FDD、46 磁気ディスク装置、47 OS、48 ウィンドウシステム、49プログラム群、50 ファイル群、86 CDD、87 プリンタ装置、88スキャナ装置、100 プログラム生成装置、101 製品仕様書、102 テストシナリオ、103 資源構成情報、104 機能モデル、105 テストケース生成部、105a 試験手続き別資源記録部、105b 資源別アクセス順序・期待値生成部、105c 試験手続き実行順序期待値生成部、105d エラー解析用メッセージ生成部、105e 擬似データ生成部、105f 試験手続き間継承関係生成部、106 テストケース、106a 試験手続き構成情報、106b 資源別アクセス順序・期待値情報、106c 試験手続き実行順序情報、106d エラー解析用メッセージ情報、106e 資源別擬似データ情報、106f 試験手続き間継承情報、107 テストベンチ、108 シミュレータ、109 テストケース実行結果、110 エラー解析部、200 システムユニット、310 FAX機、320 電話器、500 ウェブサーバ、501 インターネット。

Claims (8)

  1. 複数の資源を有する回路をモデル化した機能モデルの動作を試験する試験手続きを生成してテストケースとして記憶するテストケース生成部と、
    テストケース生成部が生成した試験手続きの実行前に、機能モデルの動作試験のエラー原因を解析するためのエラー原因解析情報を生成して記憶する原因解析情報生成部と
    備え、
    上記原因解析情報生成部は、エラー原因解析情報として、複数の資源それぞれに設定され、いずれの資源であるかを特定可能な擬似データを機能モデルの試験を実行する前に生成する擬似データ生成部を備え、
    上記テストケース生成部は、機能モデルの動作を試験する前に擬似データ生成部が生成した擬似データを各資源に設定する試験手続きを生成する
    ことを特徴とするテストケース生成装置。
  2. 上記原因解析情報生成部は、エラー原因解析情報として、エラー結果とそのエラー要因との対応関係とエラー解析用メッセージとを機能モデルの試験を実行する前に生成するエラー解析用メッセージ生成部を備え、
    上記テストケース生成部は、資源に対する試験を実行するとその資源に保持されるはずの期待値が既知である資源の試験を実行する試験手続きと、その試験を実行すると得られる結果値と上記期待値とを比較して試験結果がエラーか否かを判定して、試験結果がエラーであると判定される場合にエラー解析用メッセージを出力する試験手続きを生成する
    ことを特徴とする請求項記載のテストケース生成装置。
  3. 上記原因解析情報生成部は、
    資源に対する試験を実行するとその資源に保持されることが期待される期待値を、機能モデルの試験を実行する前に生成する資源別期待値生成部を備え、
    上記テストケース生成部は、資源に対する試験を実行するとその資源から得られる結果値と資源別期待値生成部が生成した期待値とを比較して試験結果がエラーか否かを判定する試験手続きを生成する
    ことを特徴とする請求項1または2記載のテストケース生成装置。
  4. 上記テストケース生成部は、所定の順序で実行される複数の試験手続きを生成し
    上記原因解析情報生成部は、エラー原因解析情報として試験手続き別に試験手続きの内容と試験手続きが使用する資源の情報機能モデルの試験を実行する前に生成し、生成した試験手続きの内容と試験手続きが使用する資源の情報とを試験手続き構成情報として記録する試験手続き別資源記録部を備え、
    上記エラー解析用メッセージ生成部は、試験手続き別資源記録部が記録した試験手続き構成情報を用いてエラー解析用メッセージを機能モデルの試験を実行する前に生成する
    こと特徴とする請求項に記載のテストケース生成装置。
  5. 上記テストケース生成部は、所定の順序で実行される複数の試験手続きを生成し、
    上記原因解析情報生成部は、エラー原因解析情報として複数の試験手続きの実行順序を機能モデルの試験を実行する前に生成し、生成した複数の試験手続きの実行順序を試験手続き実行順序期待値として記録する試験手続き実行順序期待値生成部を備え、
    上記エラー解析用メッセージ生成部は、原因解析情報生成部が生成した試験手続き実行順序期待値を用いてエラー解析用メッセージを機能モデルの試験を実行する前に生成する
    こと特徴とする請求項記載のテストケース生成装置。
  6. 上記テストケース生成部は、所定の順序で実行される複数の試験手続きを生成し
    上記原因解析情報生成部は、
    エラー原因解析情報として試験手続き別に試験手続きの内容と試験手続きが使用する資源の情報機能モデルの試験を実行する前に生成し、生成した試験手続きの内容と試験手続きが使用する資源の情報とを試験手続き構成情報として記録する試験手続き別資源記録部と、
    エラー原因解析情報として複数の試験手続きの実行順序を機能モデルの試験を実行する前に生成し、生成した複数の試験手続きの実行順序を試験手続き実行順序期待値として記録する試験手続き実行順序期待値生成部と、
    試験手続き別資源記録部が生成した試験手続き構成情報と試験手続き実行順序期待値生成部が生成した試験手続き実行順序期待値とを用いて、試験手続きが使用する資源の情報に基づいて資源の継承関係を判定して、継承関係があると判定した場合に複数の試験手続き間の継承関係を示す試験手続き間継承情報を機能モデルの試験を実行する前に生成する試験手続き間継承関係生成部とを備え、
    上記エラー解析用メッセージ生成部は、試験手続き間継承関係生成部が生成した試験手続き間継承情報を用い試験手続きをエラー要因としたエラー解析用メッセージを機能モデルの試験を実行する前に生成する
    ことを特徴とする請求項記載のテストケース生成装置。
  7. 複数の資源を有する回路をモデル化した機能モデルの動作を試験する試験手続きを生成しテストケースとして記録媒体に記憶するテストケース生成部によるテストケース生成工程を実行するテストケース生成装置のテストケース生成方法において
    テストケース生成が生成した試験手続きの実行前に、原因解析情報生成部により機能モデルの動作試験のエラー原因を解析するためのエラー原因解析情報を生成して記録媒体に記憶する原因解析情報生成工程とを有し、
    上記原因解析情報生成工程は、擬似データ生成部により、上記エラー原因解析情報として、複数の資源それぞれに設定され、いずれの資源であるかを特定可能な擬似データを機能モデルの試験を実行する前に生成する擬似データ生成工程を含み、
    上記テストケース生成工程は、機能モデルの動作を試験する前に、テストケース生成部により、擬似データ生成工程で生成した擬似データを各資源に設定する試験手続きを生成する工程を含む
    ことを特徴とするテストケース生成方法。
  8. 上記原因解析情報生成工程は、機能モデルの試験を実行する前に、エラー原因を解析するためのエラー原因解析情報を、試験手続きに対応させて生成し、記録媒体に記憶する工程を含み、
    上記テストケース生成方法は、
    シミュレータにより、上記テストケース生成工程で生成した回路をモデル化した機能モデルの動作を試験するテストケースを実行する工程と
    テストケースを実行する工程による機能モデルの動作の試験の結果がエラーになる場合、原因解析情報生成工程で記録媒体に記憶したエラー原因解析情報を試験手続きに対応させて表示する原因解析情報表示工程とを有することを特徴とする請求項7記載のテストケース生成方法。
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