JP3831923B2 - 潜熱利用蓄熱装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば建屋内を冷、暖房する空調システムや冷却、加熱を必要とするプロセスに適用し、電気料金の割安な夜間電力で熱源機を運転して蓄熱し、昼間の時間帯に放熱するように空調機器を運転するようにした潜熱利用蓄熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の潜熱利用蓄熱装置として、蓄熱槽をヒートポンプなどの熱発生機器に接続し、空調機器が運転休止している深夜の時間帯には安価な深夜電力を使用して熱発生機器を運転し、この熱発生機器で生成した熱量を伝熱媒体を介して蓄熱槽に蓄熱するとともに、昼間の時間帯には蓄熱槽を放熱モードにしてこの蓄熱槽と空調機器との間で伝熱媒体を循環させて空調機器を運転するようにした蓄熱装置が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
ところで、このような従来の蓄熱装置は、図6に示すように、蓄熱槽301の下流側には、二方弁302,303およびポンプ304を介して蓄熱・空調用熱源機であるブラインヒートポンプ装置305が直列に配管接続され、ポンプ304の運転により循環するブラインを、冷房時に冷却し、暖房時に加熱する。
【0004】
蓄熱槽301には、三方弁312、二方弁306,307、およびポンプ309を介して第1熱交換器310の熱源側コイル310aが配管接続され、三方弁312を介して放熱温度調節用のバイパス配管314が接続されている。
【0005】
三方弁312、バイパス配管314、温度センサ311およびコントローラ313の働きにより、蓄熱槽301からの放熱温度が調節されるようになっており、ポンプ304およびブラインヒートポンプ装置305と並列に、二方弁315,316を介して第2熱交換器317の熱源側コイル317aが配管接続されている。
【0006】
蓄熱槽301の流出部には、三方弁312、二方弁303、ポンプ304を介してヒートポンプ装置305の吸込口が接続され、ブラインヒートポンプ装置305の吐出口には、二方弁315、熱源側コイル317a、及び二方弁306を介して蓄熱槽301の流入部が接続された構成となっている。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−61996号公報(段落0024〜段落0029、
図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の蓄熱装置では、熱源機と蓄熱槽とが熱交換器に対し並列に配設されていることから、熱源機は、蓄熱槽の温度と同等の温度レベルの出力が必要となり、これが熱交換器1次側の温度となる熱負荷に必要な温度レベルを得るためには、熱源機のCOP(エネルギー利用効率)が低い運転となる問題を有していた。
【0009】
また、熱源機と蓄熱槽がそれぞれ熱交換器に対して独立していることから、熱源機のON/OFF時の温度変動が熱源機に直接影響するため、運転効率が低くなる原因となるだけでなく、それぞれに循環ポンプが必要となりエネルギーロスの要因となっていた。
【0010】
従って、本発明の目的とする所は、放熱運転時に於ける熱源機出口温度を熱交換器入口の設定温度に対し到達前の高温または低温への設定を可能とすることで、熱源機のCOPを向上すると共に蓄熱槽の熱バッファ機能により熱負荷への供給温度の安定性と制御性を向上した潜熱利用蓄熱装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決する為の手段】
上記目的を達成するために、本発明は次の技術的手段を有する。即ち、実施の形態に対応する添付図面に使用した符号を用いて説明すると、熱源機、蓄熱槽、熱使用機器側に伝熱媒体を循環する循環管路を備え、夜間の蓄熱モード時に熱源機と蓄熱槽の間で伝熱媒体を循環して生成熱を蓄熱し、昼間の放熱モード時に蓄熱槽と熱使用機器側との間で伝熱媒体を循環して蓄熱槽に蓄えた熱量を熱使用機器側の熱交換器に放熱するようにした潜熱利用蓄熱装置に於いて、蓄熱動作をするための冷熱蓄熱モード時に於いては、冷熱源機20を出た伝熱媒体を、上記冷熱源機20下流の循環管路25aから分岐し冷熱蓄熱モード時伝熱管23bに接続された蓄熱槽1に通して蓄熱し、該蓄熱槽1を出た伝熱媒体を、上記蓄熱槽1と循環管路25a下流の循環管路25bに接続した冷熱蓄熱モード時伝熱管23cを介して上記循環管路25bの下流側に合流したのち、ポンプPによって再び冷熱源機20に戻るように構成し、放熱動作をするための冷熱放熱モード時に於いては、上記冷熱源機20下流の循環管路25aから分岐した上記冷熱放熱モード時伝熱管23aを介して蓄熱槽1を通し、該蓄熱槽1を出た伝熱媒体を、上記蓄熱槽1と循環管路25a下流に接続した冷熱放熱モード時伝熱管23b’を介して再び上記循環管路25aの下流側に合流したのち、上記循環管路25a下流に配設した冷熱使用機器26側の熱交換器28あるいは該熱交換器28の上、下流の間に接続されたバイパス管27を通し、該熱交換器28から上記循環管路25bに出た伝熱媒体をポンプPによって上記冷熱源機20側あるいはその上、下流間に接続されたバイパス管24を通し、上記冷熱源機20下流の循環管路25aから分岐した上記蓄熱モード時伝熱管23aを介して再び蓄熱槽1に戻るように構成し、上記冷熱源機20の下流側に蓄熱槽1、冷熱使用機器26順次直列に配設することで、冷熱放熱モード時に於ける冷熱源機20出口側の温度設定値を、上記冷熱使用機器26側の熱交換器28入口側の温度設定値以上に設定されるようにしたことを特徴とする潜熱利用蓄熱装置である。
上記によれば、冷熱蓄熱モード時では、冷熱源機20から出た低温の伝熱媒体は、循環管路25aから分岐した冷熱蓄熱モード時伝熱管23bを介して蓄熱槽1に通して蓄熱し、該蓄熱槽1を出た伝熱媒体は冷熱蓄熱モード時伝熱管23cを介して循環管路25bの下流側に合流したのち、ポンプPによって再び冷熱源機20に戻る。また、冷熱放熱モード時では、冷熱源機20下流の循環管路25aから分岐した冷熱放熱モード時伝熱管23aを介して蓄熱槽1を通し、蓄熱槽1を出た伝熱媒体は、冷熱放熱モード時伝熱管23b’を介して再び上記循環管路25aの下流側に合流し、上記循環管路25a下流に配設した冷熱使用機器26側の熱交換器28あるいは該熱交換器28の上、下流間に接続されたバイパス管27を通し、該熱交換器28から上記循環管路25bに出た伝熱媒体をポンプPによって上記冷熱源機20側あるいはその上、下流間に接続されたバイパス管24を通して、循環管路25a下流側から分岐した蓄熱モード時伝熱管23aを介して再び蓄熱槽1に戻るようにすることで、冷熱放熱モード時に於ける冷熱源機20出口側の温度設定値を、上記冷熱使用機器26側の熱交換器28入口側の温度設定値以上に設定することが可能となる。
従って、冷熱源機20のCOPを向上することが可能となり、蓄熱槽1が熱バッファ機能を備えることにより冷熱源機20のON/OFF作動による冷熱源機20出口温度の変動を吸収することができ、熱負荷への供給温度の安定性と制御性が向上する。
【0012】
また本発明は、熱源機、蓄熱槽、熱使用機器側に伝熱媒体を循環する循環管路を備え、夜間の蓄熱モード時に熱源機と蓄熱槽の間で伝熱媒体を循環して生成熱を蓄熱し、昼間の放熱モード時に蓄熱槽と熱使用機器側との間で伝熱媒体を循環して蓄熱槽に蓄えた熱量を熱使用機器側の熱交換器に放熱するようにした潜熱利用蓄熱装置に於いて、蓄熱動作をするための温熱蓄熱モード時に於いては、温熱源機20を出た伝熱媒体を、上記温熱源機20下流の循環管路25aから分岐し温熱蓄熱モード時伝熱管23bに接続された蓄熱槽1に通して蓄熱し、該蓄熱槽1を出た伝熱媒体を、上記蓄熱槽1と循環管路25a下流の循環管路25bに接続した温熱蓄熱モード時伝熱管23cを介して上記循環管路25bの下流側に合流したのち、ポンプPによって再び温熱源機20に戻るように構成し、放熱動作をするための温熱放熱モード時に於いては、上記温熱源機20下流の循環管路25aから分岐した上記温熱放熱モード時伝熱管23aを介して蓄熱槽1を通し、該蓄熱槽1を出た伝熱媒体を、上記蓄熱槽1と循環管路25a下流に接続した温熱放熱モード時伝熱管23b’を介して再び上記循環管路25aの下流側に合流したのち、上記循環管路25a下流に配設した温熱使用機器26側の熱交換器28あるいは該熱交換器28の上、下流の間に接続されたバイパス管27を通し、該熱交換器28から上記循環管路25bに出た伝熱媒体をポンプPによって上記温熱源機20側あるいはその上、下流間に接続されたバイパス管24を通し、上記温熱源機20下流の循環管路25aから分岐した上記蓄熱モード時伝熱管23aを介して再び蓄熱槽1に戻るように構成し、上記温熱源機20の下流側に蓄熱槽1、温熱使用機器26順次直列に配設することで、上記温熱放熱モード時に於ける温熱源機20出口側の温度設定値を、上記温熱使用機器26側の熱交換器28入口側の温度設定値以下に設定されるようにしたことを特徴とする潜熱利用蓄熱装置である。
上記によれば、温熱蓄熱モード時では、温熱源機20から出た高温の伝熱媒体は、循環管路25aから分岐した温熱蓄熱モード時伝熱管23bを介して蓄熱槽1に通して蓄熱し、該蓄熱槽1を出た伝熱媒体は温熱蓄熱モード時伝熱管23cを介して循環管路25bの下流側に合流したのち、ポンプPによって再び温熱源機20に戻る。また、温熱放熱モード時では、温熱源機20下流の循環管路25aから分岐した温熱放熱モード時伝熱管23aを介して蓄熱槽1を通し、蓄熱槽1を出た伝熱媒体は、温熱放熱モード時伝熱管23b’を介して再び上記循環管路25aの下流側に合流し、上記循環管路25a下流に配設した温熱使用機器26側の熱交換器28あるいは該熱交換器28の上、下流の間に接続されたバイパス管27を通し、上記熱交換器28から循環管路25bに出た伝熱媒体はポンプPによって温熱源機20を通して循環管路25a下流側から分岐した蓄熱モード時伝熱管23bを介して再び蓄熱槽1に戻るようにすることで、温熱放熱モード時に於ける温熱源機20出口側の温度設定値を、上記温熱使用機器26側の熱交換器28入口側の温度設定値以下に設定することが可能となる。
従って、温熱源機20のCOPを向上することが可能となり、蓄熱槽1が熱バッファ機能を備えることにより温熱源機20のON/OFF作動による温熱源機20出口温度の変動を吸収することができ、熱負荷への供給温度の安定性と制御性が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明に係る蓄熱槽の実施例であって、(A)、(B)は円筒形胴体の蓄熱槽の一部断面を示す側面図、(C)は矩形胴体の蓄熱槽の斜視図である。
【0014】
以下この実施例では熱使用機器として、冷房,冷凍装置に適用した例をとって説明する。
【0015】
図1(A)〜(C)における符号1は、本発明の蓄熱装置として使用される蓄熱槽の実施例であって、この蓄熱槽1は、円筒形あるいは矩形の胴体2と、円筒形の場合では上下あるいは左右両端に取着された胴体蓋4,5とを有している。
【0016】
円筒形の場合では、上下あるいは左右両端の胴体蓋4,5中央には夫々上下の接続口6,8が設けられており、これら上下の接続口6,8には図示しない伝熱管が接続されている。上記胴体蓋4,5の内部には、上下の接続口6,8に対向して配設された伝熱媒体の分散器10,12が設置されており、これら分散器10,12には、胴体内部16に伝熱媒体を拡散流通させる多数の小孔が形成されている。
【0017】
上記分散器10,12によって仕切られる胴体2の内部には、周知の小球状蓄熱体18(例えば特公平5−81832号公報)が多数、密に充填されており、これら小球状蓄熱体18は、相変化温度で液相から固相に変わる時に固化の潜熱として冷熱を蓄熱し、固相から液相に相変化する時に先に蓄熱した冷熱を放出する蓄熱材を球状のシェル内に封入したものであり、好適な蓄熱材としては、例えば、HO(水)に発核剤を微量添加した組成物を主液としている。
【0018】
勿論、温熱を対象とする場合には、小球状蓄熱体18内に封入された蓄熱媒材は、相変化温度で融解した時に蓄熱し、凝固した時に潜熱を放出する。
【0019】
次に、図2〜図5に従い本発明の好適な実施形態に付き詳述する。図2は本発明の冷熱/温熱源機の単独運転モード時における説明図、図3は冷熱/温熱蓄熱モード時に於ける説明図、図4は冷熱/温熱放熱運転モード時における説明図であり、図5は蓄熱装置の放熱ピーク時に冷熱/温熱機を併用運転している放熱運転モード時の説明図である。
【0020】
先ず、図2〜図5に示される共通の装置に付き説明する。以下に説明する全図において、開閉弁のバルブ記号は黒塗りが閉弁状態、白塗りが開弁状態、また半分黒塗り、半分白塗りが閉弁状態、開弁状態の何れかのケースもあり得ることを示している。図2〜図5に示す20は冷熱源機であって、22は冷熱を発生する冷凍機などの冷凍装置を示し、28は冷熱使用機器26側の熱交換器である。
【0021】
図2に示すように、冷熱源機20側の冷凍装置22に接続された循環管路25aの下流側に2つの分岐点B1,B2が配設されており、上流分岐点B1からは蓄熱槽1に接続すべく開閉弁V4を備えた後述する冷熱放熱モード時伝熱管23aが分岐されると共に、下流分岐点B2からは蓄熱槽1に接続すべく、互いに共用となる冷熱蓄熱モード時伝熱管23b、冷熱放熱モード時伝熱管23b’が分岐され、上、下流分岐点B1,B2の間の循環管路25aには開閉弁V3が配置されている。
【0022】
下流分岐点B2の循環管路25a下流側には、冷熱使用機器26側の熱交換器28に接続されていて、この熱交換器28の上流と下流の間にバイパス管27が接続されている。
【0023】
更に、熱交換器28の下流は循環管路25bに接続されており、循環管路25b下流側の分岐点B3には蓄熱槽1に接続され開閉弁V8を備えた冷熱蓄熱モード時伝熱管23cが接続され、分岐点B3下流側の循環管路25bには冷熱源機20側の冷凍装置22が接続されており、冷凍装置22の上流と下流の間にはバイパス管24が接続されている。
【0024】
冷熱使用機器26は、例えば冷房装置などの空調機であって、この空調機は、熱交換器28で冷やされた伝熱流体をポンプP1によってOUT側からIN側に循環させる過程で放冷されるようになっている。
【0025】
そして、冷凍装置22、冷熱使用機器26側の熱交換器28には、開閉弁V2,V5を備えたバイパス管24,27が接続され、冷凍装置22、冷熱使用機器26の上流側にはそれぞれ開閉弁V1,V6が設けられている。
【0026】
次に、上記のように構成された一連の動作に付き図2〜図5を参照して説明する。
【0027】
図2は冷熱源機側冷凍装置の単独運転モードを示している。この単独運転モードに於いては、冷熱源機20の冷凍装置22から循環管路25aに出た伝熱媒体は、図中太線で示すようにポンプPにより、循環管路25aの2つの上流ないし下流分岐点B1,B2間の開弁された開閉弁V3を介して冷熱使用機器側の熱交換器あるいは該熱交換器の上流と下流の間に接続されたバイパス管を通し、上記熱交換器から循環管路に出た伝熱媒体は開閉弁V7,V1を通して再び冷凍装置22に戻る。
【0028】
図3は、冷熱蓄熱運転モードを示している。この冷熱蓄熱運転モードに於いては、冷熱源機20の冷凍装置22から出た低温の伝熱媒体は、図中太線で示すように循環管路25a下流の開閉弁V3を介して下流分岐点B2から分岐した冷熱蓄熱モード時伝熱管23bを介して蓄熱槽1に通して蓄熱し、この蓄熱槽1を出た伝熱媒体は、冷熱蓄熱モード時伝熱管23cを介して循環管路25bの下流側に合流したのち、ポンプPによって開弁された開閉弁V1を通り再び冷熱源機に戻る。
【0029】
図4は、冷熱放熱運転モードを示している。この冷熱放熱運転モードに於いては、冷熱源機20の冷凍装置22を出た伝熱媒体は、図中太線で示すように下流の循環管路25aに於ける上流分岐点B1から分岐した冷熱放熱モード時伝熱管23aの開閉弁V4を介して蓄熱槽1を通り、この蓄熱槽1を出た伝熱媒体は、冷熱放熱モード時伝熱管23b’から下流分岐点B2を介して再び循環管路25aの下流側に合流し、冷熱使用機器26側の開閉弁V6を通して熱交換器28、あるいはこの熱交換器28の上流と下流の間の開閉弁V5を介してバイパス管27を通り、熱交換器28から出た伝熱媒体はポンプPによって循環管路25b下流側の開閉弁V7を介して冷凍装置22側あるいはその上流と下流の間に接続されたバイパス管24を通過し、循環管路25a下流側の上流分岐点B1から分岐した冷熱放熱モード時伝熱管23aの開閉弁V4を介して再び蓄熱槽1に戻る。
【0030】
図5は、蓄熱装置の放熱ピーク時に冷熱機を併用運転している冷熱放熱運転モードを示している。
【0031】
本実施例の場合は、上記の冷熱放熱運転モードに加え冷熱機を併用運転した運転モードであって、重複する冷熱放熱運転モードの説明は省略するが、熱交換器28から循環管路25bに出た伝熱媒体は、図中太線で示すように開放された開閉弁V1を介して冷熱源機20側の冷凍装置22を通過する過程で加熱されたのち、循環管路25aの開閉弁V3を通過すると共に蓄熱槽1を通り再び循環管路25aに合流し熱交換器28に循環する。
【0032】
従って、上記の実施形態によれば、熱交換器28側から下流側に冷熱源機20側の冷凍装置22、蓄熱槽1の順に直列に配設することで、冷熱放熱運転時に於ける冷凍装置22の出口温度を熱交換器28入口の設定温度以上に設定することが可能となり、冷凍装置22のCOPを向上することが可能となる。また、上記のように直列配置となることで、伝熱媒体を循環するポンプPを1台で対応することができる。
【0033】
また、冷熱放熱モード時に於ける冷凍装置22出口側の温度設定値が、冷熱使用機器26側の熱交換器28入口側の温度設定値以上に設定されることで、蓄熱槽1が熱バッファ機能を備えることにより冷凍装置22のON/OFF作動による冷凍装置22出口温度の変動を吸収することができ、熱負荷への供給温度の安定性と制御性が向上する。
【0034】
上記の実施例においては、この装置を冷房、冷凍装置に適用した例を示し、熱使用機器における熱交換器へ冷熱を伝える場合を示したが、本発明の潜熱利用蓄熱装置は、この例に限定されることなく、他の冷熱利用装置にも適用できる他、熱使用機器を太陽熱装置や、暖房熱源供給装置として、そこから熱使用機器に於ける熱交換器へ温熱を伝えるような装置にも、この潜熱利用蓄熱装置を適用でき、蓄熱時には、蓄熱槽内に潜熱が蓄熱され、放熱時には熱使用機器の熱交換器へ温熱が放熱される。
【0035】
勿論、温熱を対象とする場合には、小球状蓄熱体18内に封入された蓄熱材は、相変化温度で融解した時に蓄熱し、凝固した時に潜熱を放出する。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明によると次の様な効果を奏する。
【0037】
即ち、請求項1によると、熱交換器側から下流側に冷熱源機、蓄熱槽の順に直列に配設し、冷熱放熱運転時に於ける冷熱源機の出口温度を熱交換器入口の設定温度以上に設定可能とすることで、熱源機のCOPを向上することが可能となり、蓄熱槽が熱バッファ機能を備えることにより冷熱源機のON/OFF作動による冷熱源機出口温度の変動を吸収することができ、熱負荷への供給温度の安定性と制御性が向上する。
【0038】
また請求項2によると、熱交換器側から下流側に温熱源機、蓄熱槽の順に直列に配設し、温熱放熱運転時に於ける温熱源機の出口温度を熱交換器入口の設定温度以下に設定可能とすることで、熱源機のCOPを向上することが可能となり、蓄熱槽が熱バッファ機能を備えることにより温熱源機のON/OFF作動による温熱源機出口温度の変動を吸収することができ、熱負荷への供給温度の安定性と制御性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る蓄熱槽の実施例であって、(A)、(B)は円筒形胴体の蓄熱槽の一部断面を示す側面図、(C)は矩形胴体の蓄熱槽の斜視図である。
【図2】 本発明の冷熱/温熱源機の単独運転モード時における説明図である。
【図3】 同じく、冷熱/温熱蓄熱モード時に於ける説明図である。
【図4】 同じく、冷熱/温熱放熱運転モード時における説明図である。
【図5】 同じく、蓄熱装置の放熱ピーク時に冷熱/温熱機を併用運転している放熱運転モード時の説明図である。
【図6】 従来の蓄熱空調システム装置の説明図である。
【符号の説明】
1 蓄熱槽
2 胴体
4,5 胴体蓋
6,8 接続口
16 胴体内部
18 小球状蓄熱体
20 冷熱源機
10,12 分散器
22 冷凍装置
23a 冷熱放熱モード時伝熱管
23b,23c 冷熱蓄熱モード時伝熱管
23b’ 冷熱放熱モード時伝熱管
24 バイパス管
25a,25b 循環管路
26 冷熱使用機器
27 バイパス管
28 熱交換器
B1 上流分岐点
B2 下流分岐点
B3 分岐点
P,P1 ポンプ
V1〜V8 開閉弁

Claims (2)

  1. 熱源機、蓄熱槽、熱使用機器側に伝熱媒体を循環する循環管路を備え、夜間の蓄熱モード時に熱源機と蓄熱槽の間で伝熱媒体を循環して生成熱を蓄熱し、昼間の放熱モード時に蓄熱槽と熱使用機器側との間で伝熱媒体を循環して蓄熱槽に蓄えた熱量を熱使用機器側の熱交換器に放熱するようにした潜熱利用蓄熱装置に於いて、
    蓄熱動作をするための冷熱蓄熱モード時に於いては、冷熱源機20を出た伝熱媒体を、上記冷熱源機20下流の循環管路25aから分岐し冷熱蓄熱モード時伝熱管23b
    に接続された蓄熱槽1に通して蓄熱し、該蓄熱槽1を出た伝熱媒体を、上記蓄熱槽1と循環管路25a下流の循環管路25bに接続した冷熱蓄熱モード時伝熱管23cを介して上記循環管路25bの下流側に合流したのち、ポンプPによって再び冷熱源機20に戻るように構成し、放熱動作をするための冷熱放熱モード時に於いては、上記冷熱源機20下流の循環管路25aから分岐した上記冷熱放熱モード時伝熱管23aを介して蓄熱槽1を通し、該蓄熱槽1を出た伝熱媒体を、上記蓄熱槽1と循環管路25a下流に接続した冷熱放熱モード時伝熱管23b’を介して再び上記循環管路25aの下流側に合流したのち、上記循環管路25a下流に配設した冷熱使用機器26側の熱交換器28あるいは該熱交換器28の上、下流の間に接続されたバイパス管27を通し、該熱交換器28から上記循環管路25bに出た伝熱媒体をポンプPによって上記冷熱源機20側あるいはその上、下流間に接続されたバイパス管24を通し、上記冷熱源機20下流の循環管路25aから分岐した上記蓄熱モード時伝熱管23aを介して再び蓄熱槽1に戻るように構成し、上記冷熱源機20の下流側に蓄熱槽1、冷熱使用機器26順次直列に配設することで、冷熱放熱モード時に於ける冷熱源機20出口側の温度設定値を、上記冷熱使用機器26側の熱交換器28入口側の温度設定値以上に設定されるようにしたことを特徴とする潜熱利用蓄熱装置。
  2. 熱源機、蓄熱槽、熱使用機器側に伝熱媒体を循環する循環管路を備え、夜間の蓄熱モード時に熱源機と蓄熱槽の間で伝熱媒体を循環して生成熱を蓄熱し、昼間の放熱モード時に蓄熱槽と熱使用機器側との間で伝熱媒体を循環して蓄熱槽に蓄えた熱量を熱使用機器側の熱交換器に放熱するようにした潜熱利用蓄熱装置に於いて、
    蓄熱動作をするための温熱蓄熱モード時に於いては、温熱源機20を出た伝熱媒体を、上記温熱源機20下流の循環管路25aから分岐し温熱蓄熱モード時伝熱管23bに接続された蓄熱槽1に通して蓄熱し、該蓄熱槽1を出た伝熱媒体を、上記蓄熱槽1と循環管路25a下流の循環管路25bに接続した温熱蓄熱モード時伝熱管23cを介して上記循環管路25bの下流側に合流したのち、ポンプPによって再び温熱源機20に戻るように構成し、放熱動作をするための温熱放熱モード時に於いては、上記温熱源機20下流の循環管路25aから分岐した上記温熱放熱モード時伝熱管23aを介して蓄熱槽1を通し、該蓄熱槽1を出た伝熱媒体を、上記蓄熱槽1と循環管路25a下流に接続した温熱放熱モード時伝熱管23b’を介して再び上記循環管路25aの下流側に合流したのち、上記循環管路25a下流に配設した温熱使用機器26側の熱交換器28あるいは該熱交換器28の上、下流の間に接続されたバイパス管27を通し、該熱交換器28から上記循環管路25bに出た伝熱媒体をポンプPによって上記温熱源機20側あるいはその上、下流間に接続されたバイパス管24を通し、上記温熱源機20下流の循環管路25aから分岐した上記蓄熱モード時伝熱管23aを介して再び蓄熱槽1に戻るように構成し、
    上記温熱源機20の下流側に蓄熱槽1、温熱使用機器26順次直列に配設することで、上記温熱放熱モード時に於ける温熱源機20出口側の温度設定値を、上記温熱使用機器26側の熱交換器28入口側の温度設定値以下に設定されるようにしたことを特徴とする潜熱利用蓄熱装置。
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