JP3831462B2 - ウインドガラスへのシーラー塗布装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、自動車等の車体の開口部にシーラー(密封剤、封止剤または接着剤ともいう。)を介して固着されるフロントウインドガラスおよびリヤウインドガラスに対して、前記ウインドガラスの周縁部近傍の全周にわたって前記シーラーを塗布するためのウインドガラスへのシーラーの塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、自動車等の車体の組立生産ラインでは、搬送されてくる車体のフロント側およびリヤ側の開口部に、ロボットを使用してウインドガラスを自動的に装着する作業が行われている(例えば、特公平6−31027号公報参照)。
【0003】
一般的に、ウインドガラスを前記開口部に固着する場合には、ロボットの先端部に取り付けられた塗布ガンによりウインドガラスの周縁部近傍の全周に連続してシーラーを塗布し、そのシーラーの塗布面を前記開口部の縁の座部に密着させることで、ウインドガラスを車体に固着封止するようにしている。
【0004】
この場合、ウインドガラスへのシーラーの塗布量(塗布高さ)は一定であることが好ましい。シーラーの塗布量を一定にするためには、塗布ガンからの単位時間当たりの吐出量を一定に制御したうえで、ウインドガラスから一定の高さ位置上を一定相対速度で前記塗布ガンがシーラーを吐出しながら進行する必要がある(必要条件という。)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ロボットの先端部に取り付けられた塗布ガンによりウインドガラスの周縁部近傍の全周にシーラーを塗布する場合、前記ウインドガラスは湾曲しているので、前記必要条件を満足させるためには、前記ウインドガラスの塗布面に倣って塗布ガンを進行させる必要がある。
【0006】
このため、予め基準となるウインドガラスを準備し、この基準となるウインドガラスに対して、いわゆるティーチングを行って基準となるティーチングデータを得、これを用いて、実際のウインドガラスへの塗布作業を行うことが考えられる。
【0007】
しかしながら、ウインドガラスの湾曲量はばらついており、前記基準となるティーチングデータにより、ワークとしてのウインドガラスへの塗布作業を行った場合、前記湾曲量のばらつきを原因として塗布量が一定にはならないという問題があった。
【0008】
また、最悪の場合には、ワークとしてのウインドガラスに対して塗布ガンが接触(干渉)するという問題があった。
【0009】
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであって、湾曲量のばらつきのあるウインドガラスに対しても塗布ガンによりシーラーを一定の塗布量で塗布することを可能とするウインドガラスへのシーラー塗布装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明は、ロボットに取り付けられた塗布ガンにより車体用ウインドガラスに対してシーラーを塗布する装置において、
前記塗布ガンから前記塗布ガンの進行方向前方に延びる取付部材に取り付けられた高さセンサと、
前記高さセンサからの出力信号が供給されて、前記ロボットを制御する制御手段とを備え、
予め、基準となるウインドガラスに対して前記ロボットに取り付けられた塗布ガンの基準軌跡教示データを求めて、前記制御手段に記憶し、
前記制御手段は、前記高さセンサからの出力信号に応じて、前記ロボットに取り付けられた塗布ガンの前記ウインドガラスからの高さを、前記塗布ガンの前記ウインドガラスからの高さ位置が略一定の高さ位置となるように前記基準軌跡教示データを変更しながら前記ロボットを制御するとともに、前記塗布ガンによる前記ウインドガラスに対するシーラーの塗布を連続して行うように制御し、
さらに、前記ウインドガラスのコーナー部にシーラーを塗布する際に、前記塗布ガンの進行方向前方に延びる取付部材に取り付けられた高さセンサの軌跡が前記ウインドガラスから外れ、該高さセンサからの所定の出力信号が得られなくなる前記基準軌跡教示データ上の位置においては、前記出力信号が得られなくなる状態に至る前に得られた出力信号を基に前記塗布ガンの高さを制御することを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、ロボットに取り付けられた塗布ガンの進行方向前方の位置におけるウインドガラス面の高さを、塗布ガンの進行方向前方に一体的に取り付けられた高さセンサにより先行して測定するようにしているので、この先行して測定した高さ位置に基づいて前記ロボットの制御手段により塗布ガンの高さを制御することで、湾曲量のばらついているウインドガラスに塗布されるシーラーの塗布量を略一定にすることができる。
【0015】
さらに、制御手段により、ウインドガラスのコーナー部にシーラーを塗布する際に、塗布ガンの進行方向前方に延びる取付部材に取り付けられた高さセンサの軌跡がウインドガラスから外れ、高さセンサからの所定の出力信号が得られなくなる基準軌跡教示データ上の位置においては、出力信号が得られなくなる状態に至る前に得られた出力信号を基に前記塗布ガンの高さを制御するようにするため、ウインドガラスのコーナー部を好適に塗布することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、この発明の一実施の形態が適用されたシーラー塗布機構42を含むウインドガラス取付ライン10の概略的構成を示している。
【0018】
ウインドガラス取付ライン10は、リヤ側ウインドガラス(リヤウインドガラス)12を供給する第1供給装置14と、フロント側ウインドガラス(フロントウインドガラス)16を供給する第2供給装置18と、車体20をライン22に沿って搬送する車体搬送装置24と、ウインドガラス12を車体20のリヤ側取付部26に取着するリヤ側取付装置28と、ウインドガラス16を車体20のフロント側取付部30に取着するフロント側取付装置32とを備える。
【0019】
第1供給装置14は、ウインドガラス12を矢印方向に移送する搬送コンベア34と、このウインドガラス12を一旦位置決めする仮位置決め機構36と、脱脂機構38と、プライマ塗布機構40と、この実施の形態に係るシーラー塗布機構42と、移送機構44とを備える。移送機構44は、載置台46上のウインドガラス12をガラスセンシング位置48に移送する。
【0020】
第2供給装置18は、第1供給装置14と同様に構成されており、以下、対応する構成要素には同一の符号を付けてその詳細な説明を省略する。
【0021】
リヤ側取付装置28およびフロント側取付装置32は、それぞれ取付ロボット58を有している。取付ロボット58は、床面に固定された基台部62を備え、この基台部62上に旋回アーム64が設けられている。旋回アーム64の先端には、揺動および回動自在な手首部66が連結されている。
【0022】
この手首部66に、ウインドガラス12を車体20の取付部26に対して位置決め自在な把持手段54と、この把持手段54を進退させる押圧手段56とが取り付けられている。
【0023】
図2は、この発明の要部に係るシーラー塗布機構42の全体構成を模式的に示している。この場合、シーラー塗布機構42は、リヤウインドガラス12用およびフロントウインドガラス14用とも同様な構成および作用を有するため、繁雑となるので、以下、リヤウインドガラス12を例として説明する。
【0024】
シーラー塗布機構42は、ロボット102を有し、ロボット102の先端部には、自動式の塗布ガン104が取着されている。
【0025】
塗布ガン104は、図3の矢印付きの塗布ライン106で示すように、リヤウインドガラス12の周縁部近傍の印刷等により黒色とされたウインドガラス12の周囲帯部108の全周にシーラーSLを塗布する機能を有する。矢印Pは塗布方向を表すので、塗布方向Pまたは進行方向Pともいう。
【0026】
シーラーSLは、ウインドガラス12の塗布面上に均一な高さに塗布される(盛られる)ことが好ましく、そのため、塗布ガン104は、そのノズルからの単位時間当たりの吐出量が一定に制御されるとともに、一定速度でかつウインドガラス12の塗布面上一定の高さ位置{この基準の高さをHr(例えば、Hr=3mmである。)とする。}を保持しながら、前記塗布ライン106に沿って移動するように予めティーチングされることが好ましい。
【0027】
実際上、塗布高さ(塗布量)は、塗布ガン104の吐出量と塗布ガン104の移動速度の積に依存するので、この実施の形態においては、その積が一定になるように、ロボットコントローラ112とガラスシーラー供給制御盤114との共同作業下に、塗布ガン104を移動させるロボット102と、塗布ガン104からシーラーSLを吐出させるためのシーラー供給ポンプ116とに対して、いわゆる速度の見合い制御が行われる。
【0028】
図4に示すように、塗布ガン104のノズルの先端位置から一定の高さ位置に、進行方向P側に延びるブラケット170が固着され、このブラケット170の先端側にレーザ距離計である高さセンサ172が固着されている。高さセンサ172は、ウインドガラス12の塗布面12a上の高さYを塗布ガン104の移動に先行して測定する。高さセンサ172の測定基準点Mは、塗布ガン104の軸に対して進行方向Pに距離P0(この実施の形態では、P0=40mm)の点であって、塗布ガン104のノズルの先端位置(図4中、ウインドガラス12の塗布面12a上の高さHの位置)から距離(Y−H)(ウインドガラス12が湾曲していなくて平面であると仮定した場合には一定距離であり、この実施の形態ではY−H≒107mm)離れた点にある。
【0029】
塗布ガン104によりシーラーSLの塗布が行われる工程では、この高さセンサ172で連続的に測定されるウインドガラス12の塗布面12aからの高さ(の測定値)Yがロボットコントローラ112に供給される。
【0030】
図2に示すように、シーラー塗布機構42にもガラスセンシング位置148が設けられ、このガラスセンシング位置148には、ガラス位置検出機構150が設けられている。
【0031】
ガラス位置検出機構150は、白いアクリル板(アクリル白板)152と、このアクリル白板152の斜め上方にアクリル白板152の長手方向に平行して配置されるインバータ式の長尺な蛍光灯からなる照明装置154と、照明装置154から出射されて前記アクリル白板152で反射された光の直接光およびウインドガラス12の透過光を映像信号に変換するCCDエリアセンサ等を有する2台のCCDカメラ161、162とを備える。CCDカメラ161、162は、アクリル白板152の略垂直上方に固定されている。
【0032】
CCDカメラ161、162の出力信号である映像信号がロボットコントローラ112を構成する画像処理部164に供給され、この画像処理部164において、ウインドガラス12の2隅のコーナーポイントQ1、Q2の位置が検出される。
【0033】
ロボットコントローラ112には、ホストコンピュータとしても機能するパーソナルコンピュータから構成されるオフラインティーチング装置166が接続されている。
【0034】
オフラインティーチング装置166は、公知のように、その画面上の映像で模式的にティーチング(例えば、塗布ガン104によるウインドガラス12に対するシーラーSLの塗布作業のティーチング)を行うことが可能であり、そのオフラインティーチング結果のオフラインティーチングデータがロボットコントローラ112に設定記憶される。そして、記憶されたオフラインティーチングデータに基づき、ロボットコントローラ112により実際にロボット102を作動させ、いわゆる実機上でオフラインティーチングデータを修正し、校正された正確なティーチングデータ(教示データ)を得るように構成されている。校正されたティーチングデータは、オフラインティーチング装置166に機種(車種)やウインドガラスに対応してジョブデータとして記憶される。
【0035】
次に、シーラー塗布機構42に係わる動作をさらに詳しく説明する。
【0036】
まず、オフラインティーチング装置166を利用して、その画面上の映像で模式的に基準となるウインドガラスに対するシーラー塗布作業のオフラインティーチングを行い、そのオフラインティーチング結果のティーチングデータをロボットコントローラ112に設定する。
【0037】
次に、基準となるウインドガラス12rをガラスセンシング位置148の白色アクリル板150の所定位置に配置する。なお、基準となるウインドガラス12rは、仕様(所望の湾曲量、所望の湾曲形状)に対して寸法誤差のないものである。
【0038】
次いで、ガラス位置検出機構150を構成するCCDカメラ161、162により基準となるウインドガラス12rの2隅のコーナーポイントQ1、Q2の位置を検出する。
【0039】
検出されたコーナーポイントQ1、Q2を基準位置として、ロボット102(塗布ガン104)を、例えば、図示しないティーチングボックスを利用して、前記オフラインティーチングデータに基づきステップ送りで動作させ(この場合、シーラーSLは吐出させない。)、基準となるウインドガラス12rの塗布面12a上の塗布ガン104のノズル先端の高さHが基準の高さHrを保持する(H=Hr)ようにオフラインティーチングデータを校正し、校正後のオフラインティーチングデータをティーチングデータ(以下、基準ティーチングデータ、基準塗布軌跡データまたは基準軌跡教示データともいう。)TDrとしてオフラインティーチング装置166と、必要に応じてロボットコントローラ112に記憶しておく。なお、校正時においては、高さセンサ172とは別の高さセンサを塗布ガン104のノズルの先端に配されるように取り付け、その別の高さセンサによりノズル先端の高さHが各教示点において基準の高さHrとなるように基準ティーチングデータTDrを校正(変更)する。
【0040】
なお、基準ティーチングデータTDrは、オフラインティーチング装置166を使用することなく、始めから図示していないティーチングボックスを使用して実機のロボット102を動作させ、いわゆる作業現場でティーチングして得るようにしてもよい。
【0041】
次いで、このようにして得られた基準ティーチングデータTDrに基づく、実際のウインドガラス12(基準ウインドガラス12rに対して湾曲している。)の塗布面12aへのシーラーSLの実際の塗布作業について説明する。
【0042】
この塗布作業の原理を簡単に説明すると、図4に示すように、ロボット102に取り付けられた塗布ガン104の進行方向Pの前方の位置P0におけるウインドガラス12の塗布面12aの高さYを、塗布ガン104の進行方向Pの前方にブラケット170を介して取り付けられた高さセンサ172により先行して測定する。そして、この先行して測定した高さYに基づいてロボットコントローラ112により塗布ガン104の高さ(ノズル105の先端の高さ)H、すなわち、基準ティーチングデータTDrにおける高さをリアルタイムに変更制御することで、塗布ガン104の高さHを略一定値(H=Hr)に保持することが可能となり、結果として、基準ウインドガラス12rに対して湾曲するウインドガラス12に塗布されるシーラーSLの塗布量を略一定にすることができる。
【0043】
以上の説明が原理説明である。
【0044】
図5は、塗布作業の動作例を示している。塗布ガン104は矢印P方向にウインドガラス12(の塗布面12a)に対して一定速度で連続的にシーラーSLを吐出しながら地点p0(等速移動であるので、時点t0と考えることもできる。)から地点p10(時点t10)の方向に進行する。
【0045】
図5において、基準ウインドガラス12r(の塗布面12a)に対して平行に引かれている実線は、高さHが基準高さHrになっている基準ティーチングデータTDrを示している。換言すれば、この基準ティーチングデータTDrは、基準ウインドガラス12rの塗布面12aの高さ位置に対して基準高さHrを加算したデータである。また、図5において、地点p0から地点p10側に向かって斜め上方に引いた1点鎖線は、基準ウインドガラス12rに対して湾曲している実際のウインドガラス12の塗布面12aの高さ位置を示している。
【0046】
時点t0の前の時点で、高さセンサ172が地点p0の直上にあるときの、その高さセンサ172の測定値YをY=Yr(図5例において、Yr=110mmに設定している。)とする。次に、塗布ガン104が時点t0〜t1(センサ測定区間)にある間に、進行方向Pの前方の一定位置(図示の位置。地点p2と地点p3との間)にある高さセンサ172により測定された測定値YをY=Y0とする。このとき、その高さセンサ172の位置のウインドガラス12の湾曲量は、地点p0における測定値Yrから地点p2と地点p3との間の測定地点における測定値Y0を引いた値Z0(Z0=Yr−Y0)として簡単に計算される。
【0047】
この湾曲量Z0が地点p1〜地点p2の移動中に連続的に補正される(シフト実行区間)。すなわち、塗布ガン104(のノズル105)が地点p1上に到達したときに、塗布ガン104の上方への移動が開始され、地点p2(現在値セット区間の開始位置)において、湾曲量Z0に等しい高さだけ塗布ガン104が上方に移動される(シフトされる)。この地点p2においては、湾曲量Z0が塗布ガン104の基準ティーチングデータTDr上の高さ位置から、その上方へのシフト量X0に等しい(X0=Z0)。
【0048】
同様にして、塗布ガン104が地点p3〜地点p4の間にあるとき、高さセンサ172により先行位置(地点p5と地点p6との間の位置)の高さがY=Y1として測定され、その高さセンサ172の位置のウインドガラス12の湾曲量Z1がZ1=Yr−Y1と計算され、地点p5における塗布ガン104の上方へのシフト量X1は、その前の現在値セット地点p2におけるシフト量X0を湾曲量Z1から引いた値として簡単に計算される。すなわち、シフト量X1はX1=Z1−X0=Z1−Z0と計算される。以下、同様に、地点p8におけるシフト量X2は、X2=Z2−Z1として計算される。
【0049】
このように、この実施の形態では、一定距離ps(時間も一定時間)毎にセンサ測定区間、シフト実行区間、現在地セット区間の動作を1サイクルtsとして動作を繰り返しながら、塗布ガン104を進行方向Pに連続に移動させることで、塗布ガン104のノズル105の先端部とワークとしてのウインドガラス12の塗布面12aとの間の距離Hが略一定(H=Hr)に保持されたままシーラーSLの塗布作業を実施することができる。
【0050】
すなわち、先行してウインドガラス12の塗布面12aの高さHを測定し、制御手段であるロボットコントローラ112の制御のもとにロボット102を介して塗布ガン104の上下方向の位置を移動するようにしているので、ウインドガラス12の塗布面12aと塗布ガン104との距離が略一定値(基準高さHr)に保持され、シーラーSLの塗布量が一定に制御されるとともに、塗布ガン104のノズル105とワークとしてのウインドガラス12とが接触(干渉)することがない。
【0051】
この場合、セット測定区間、シフト実行区間、現在値セット区間の長さ、および移動速度は、ワークとしてのウインドガラス12の湾曲量のばらつき範囲、塗布ガン104を移動させるロボット102、シーラーSLの吐出量等を考慮して最適の値に決定することができる。
【0052】
この実施の形態では、前記1サイクルの時間を約200msに設定し、区間の長さを一定距離ps=20mmとしている。
【0053】
なお、図6に示すように、ウインドガラス12のコーナー部においては、塗布ライン106、すなわち、基準ティーチングデータTDrの平面視的な軌跡105tに対して、高さセンサ172の軌跡172tが、地点pc2として示すように、一旦、ウインドガラス12の外側にはみ出す。高さセンサ172がウインドガラス12の外側にはみだした場合、高さセンサ172の出力信号が極端に変化する。このように、高さセンサ172の出力信号がある管理幅に対して極端に変化した場合には、所望の出力信号が得られない。
【0054】
この場合には、得られなくなった前の地点、例えば、図6中、地点pc1で得られた高さにより塗布ガン104のシフト量を決定し、一定の出力信号が再び得られた地点pc3から再度シフト量の補正処理を行うようにする。これにより、ウインドガラス12のコーナー部にも好適(塗布量が略一定)に塗布することができる。
【0055】
なお、この発明は上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、塗布ガンの進行方向前方の位置におけるウインドガラス面の高さを先行して測定するようにしているので、この先行測定した高さ位置に基づいて塗布ガンの高さを制御することで、湾曲するウインドガラスに塗布されるシーラーの塗布量を略一定にすることができ、ウインドガラス面と塗布ガンとの干渉を可及的に回避することができるという効果も達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態が適用されたウインドガラス取付ラインの概略的構成を示す平面図である。
【図2】図1例のライン中、シーラー塗布機構の全体的な構成を模式的に示す線図である。
【図3】ウインドガラスとそのウインドガラスの全周の塗布ラインの説明に供される平面図である。
【図4】塗布ガンに一体的に取り付けられた高さセンサの説明に供される側面視的線図である。
【図5】塗布ガンの高さ制御の説明に供される線図である。
【図6】ウインドガラスのコーナー部における塗布ガンの高さ制御の説明に供される線図である。
【符号の説明】
10…ウインドガラス取付ライン 12、16…ウインドガラス
42…シーラー塗布機構 102…ロボット
104…塗布ガン 112…ロボットコントローラ
114…ガラスシーラー供給制御盤 116…シーラー供給ポンプ
150…ガラス位置検出機構 172…高さセンサ
Claims (1)
- ロボットに取り付けられた塗布ガンにより車体用ウインドガラスに対してシーラーを塗布する装置において、
前記塗布ガンから前記塗布ガンの進行方向前方に延びる取付部材に取り付けられた高さセンサと、
前記高さセンサからの出力信号が供給されて、前記ロボットを制御する制御手段とを備え、
予め、基準となるウインドガラスに対して前記ロボットに取り付けられた塗布ガンの基準軌跡教示データを求めて、前記制御手段に記憶し、
前記制御手段は、前記高さセンサからの出力信号に応じて、前記ロボットに取り付けられた塗布ガンの前記ウインドガラスからの高さを、前記塗布ガンの前記ウインドガラスからの高さ位置が略一定の高さ位置となるように前記基準軌跡教示データを変更しながら前記ロボットを制御するとともに、前記塗布ガンによる前記ウインドガラスに対するシーラーの塗布を連続して行うように制御し、
さらに、前記ウインドガラスのコーナー部にシーラーを塗布する際に、前記塗布ガンの進行方向前方に延びる取付部材に取り付けられた高さセンサの軌跡が前記ウインドガラスから外れ、該高さセンサからの所定の出力信号が得られなくなる前記基準軌跡教示データ上の位置においては、前記出力信号が得られなくなる状態に至る前に得られた出力信号を基に前記塗布ガンの高さを制御することを特徴とするウインドガラスへのシーラー塗布装置。
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