JP3831073B2 - フロアパネルの浮き上り防止用固定金具及び固定方法 - Google Patents

フロアパネルの浮き上り防止用固定金具及び固定方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フリーアクセスフロアを構成するフロアパネルの浮き上がりを防止する固定方法及び固定金具、とくにフリーアクセスフロア敷設後にフロアパネルの浮き上がりの防止工事を追加施行する際に使用されるフロアパネルの浮き上がりを防止する固定方法及び固定金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8にフリーアクセスフロアを構成するフロアパネルの施行の一例を示すが、クリーンルームなどのフロアパネル1は、図に示すように床面に固定した支柱2の上にI形鋼またはH形鋼などの型材を組んだ根太組み3を載せ、その上に支持脚4を固定してフロアパネル1の4隅を支持して構成するものである。従来は、フロアパネル1を脱着してフロアパネル1の下の空間の配線の点検などが容易にできるようにフロアパネル1を固定しないでその上に機器を設置していた。しかし、フロアパネルを固定しないままにしておくと、地震の際にフロアパネルが浮き上がりその上に設置した機器が転倒して機器を破損したり、床下の配線を損傷したりすることが認められた。このため、地震対策としてフロアパネルを固定することが要望されるようになった。この対策として、例えば特公平5−46418号公報や、特開平5−79171号公報記載のフロアパネルが開示されており、本出願人も特開平7−313688号公報記載のフロアパネルを開示した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のフロアパネルの固定方法は、フロアパネル自体に固定部材を設けたものであるので、新規にフリーアクセスフロアを施行するときは良いが、固定部材の無いフロアパネルがすでに敷設された上に機器が設置されている場合には、新しいフロアパネルに入れ替えなければならず費用がかかる上、機器を停止して移転しなければならないなど工事が容易ではない。そこで、既設フリーアクセスフロア上に機器を設置したままフロアパネルの浮き上り防止工事の施行の要望が高まっている。とくに、クリーンルームなどのフリーアクセスフロアでは、フロアパネルの下に図1に示すような通気調整用のスライドシャッタ5が設けられている場合があり、フロアパネルの固定工事が困難であるためその対策が必要である。
【0004】
そこで本発明は、既設のフロアパネルの場合でも、その上に設置された機器を動かさないで簡易・迅速に工事できるフロアパネルの浮き上り防止用固定金具及び固定方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のフロアパネルの浮き上り防止用固定金具は、立上がりのウエッブ部と床面に水平のフランジ部とを有する型材からなる根太組み上に敷設されたフロアパネルの浮き上がりを防止する固定金具において、フロアパネルに設けられた貫通孔を通してフロアパネルの表面から裏面まで挿通され、その先端部が前記根太組みの係止面に係止されるJ字型に湾曲した棹状の腕部と、該腕部をフロアパネル面に固定させるための装着部とが設けられ、前記J字型腕部のJ字の湾曲部先端を前記根太のフランジ部の裏面に上向きに当接させ、前記装着部をフロアパネル面に固定することによりフロアパネルの浮き上りを防止することを特徴とするものである。
【0006】
上記のように、本発明の浮き上り防止用固定金具は、係止部材に湾曲した腕部を設けている点に特徴がある。即ち、この湾曲により腕部の先端をフロアパネル板に設けられた貫通孔から容易に繰り出すようにして挿入できる。そして、腕部をフロアパネルの貫通孔を通してフロアパネルの表面から裏面まで挿通し、腕部の先端を根太組みの係止面に上向きに当接させるなどにより根太組みに係止させればフロアパネルの上向きの移動が拘束されてフロアパネルの浮き上がりが防止できる。この状態で腕部を固着した装着部を装着部材を用いてフロアパネル面に固定すればフロアパネルは腕部先端で根太組みに拘束されてフロアパネルは浮き上がらない。これにより、既設のフロアパネルの場合もフロアパネルを外さないで表面側から浮き上がり防止の固定工事ができる。
本発明の係止部材の腕部は、従来のフックによる固定方法のように、直下の係止部にフック部を引っ掛けて固定するのでなく、腕部先端を係止面に上向きに当接させ固定するので、係止部から離れた位置から固定できてフロアパネルの浮き上がりが防止できる特徴がある。
【0007】
また、前記装着部は一端に前記腕部のJ字の軸部端を固着した長形板状をなし、該長形板がねじ軸部がフロアパネルの貫通孔の一つに挿通されフック部がフロアパネルの裏側面に係合したフックボルトとナットによりフロアパネルの表面にフックボルトにより、フロアパネルの表面に固定されることが簡易に浮き上がり防止の効果が得られるので望ましい。
【0008】
即ち、フロアパネルを敷設している根太組みがI形鋼やH形鋼などのフランジ部を有する形鋼で構成されている場合は、J字型に湾曲した腕部を有する係止部材を用いて、この湾曲腕部をフロアパネルの貫通孔を通してフロアパネルの表面から裏面まで挿通し、そのJ字型足部の先端をフランジ部の裏面に上向きに当接するようにすれば簡易・確実に係止部材が根太組みに係止され移動が拘束される。また、係止部材を固定する装着部材としてフックボルトを用い、そのフック部をフロアパネルの裏側面に係合させてねじ軸をフロアパネルの貫通孔に挿通し、ねじ軸に螺嵌したナットをフロアパネルの上面から締めれば外側から容易にこの防止用固定金具を取り付けることができる。
【0009】
本発明のフロアパネルの固定方法は、立上がりのウエッブ部と床面に水平のフランジ部とを有する型材からなる根太組み上に敷設されたフロアパネルの浮き上がりを防止する固定方法において、フロアパネルに設けられた貫通孔を通してフロアパネルの表面から裏面まで挿通され、その先端部が前記根太組みの係止面に係止されるJ字型に湾曲した棹状の腕部と、該腕部をフロアパネル面に固定させるための装着部とが設けられ、前記J字型腕部のJ字の湾曲部先端を前記根太のフランジ部の裏面に上向きに当接させ、前記装着部をフロアパネル面に固定することによりフロアパネルの浮き上りを防止することを特徴とするものである。
【0010】
即ち、本発明の固定方法は、床面に設置された根太組み上に敷設されたフロアパネルの場合に、係止部材の湾曲した腕部をフロアパネル板に設けられた貫通孔に表側から裏側に通して、その腕部の先端部を上向きに根太組みの係止面に係止させてフロアパネルの浮き上りを防止しようとするものである。こうして腕部に固着した係止部材の装着部を装着部材を用いてフロアパネルに固定すれば、フロアパネルと一体になった係止部材が根太組に係止されるので地震などでもフロアパネルが浮き上がることがない。この場合に腕部は湾曲しており貫通孔から繰り出して容易に裏側に挿通することができるのでフロアパネルの固定工事はフロアパネルを動かすことなく表側から容易にできる。
【0011】
また、フロアパネルがグレーチンググリルであり、前記根太組みがウエッブ部と床面に水平のフランジ部とを有する型材からなるときは、フロアパネルにグレーチングの枠孔があるのでフロアパネルに別個に貫通孔を設ける必要はなく、係止部材の腕部をグレーチングの枠孔を通して前記フロアパネルの表面から裏面まで挿通し、その先端部を前記根太組みのフランジ部の裏側に上向きに当接させた状態で装着部を装着部材により前記フロアパネルに固定することによりフロアパネルの浮き上がりを防止することができる。この場合にフロアパネルの下部に通気調整用のスライドシャッタなどが設けられている場合にはグレーチングの枠孔とシャッタの通気孔とを貫通して前記腕部を通すようにすれば良い。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、グレーチンググリルのフロアパネルに本発明の浮き上り防止用金具を使用した実施の1形態を図面により具体的に説明する。図1は本発明のフロアパネルの浮き上り防止用固定金具と防止方法の一例を示す断面図、図2は本発明の防止用固定金具を使用したフロアパネルを上面から見た平面図、図3は本発明の浮き上がり防止用固定金具の詳細図である。
【0013】
図1及び図8に示すように、フロアパネル1は床面に固定した支柱2の上に根太組み3を組み、その上に支持脚4を固定してフロアパネル1の4隅を支持して敷設されている。グレーチンググリルのフロアパネル1には複数の縦長の枠孔1aが設けられているが図2のように1枚のパネル面は4区画に分けられ、相隣る区画の枠孔1aの長孔方向が直角になっている。根太組み3はリブ3bとフランジ3aを有するH形鋼を組んでつくられている。本実施形態では図1に示すようにフロアパネル1の下部に通気調節用スライドシャッタ5が設けられ、図示しないスライダにより通気口5aを開閉するようになっている。したがって、フロアパネル1を外さないで固定する工事は通常の方法では難しい。
【0014】
次に、図3を用いて本発明のフロアパネルの浮き上り防止用固定金具の構造を説明する。図3(a)は防止用固定金具の平面図、(b)はその側面図である。防止用固定金具10は、係止部材11と装着部材20とからなる。
【0015】
係止部材11は腕部12と装着部13からなる。腕部12は、棒材または板材を湾曲して曲げて作られた足部12a、軸部12bと、その中間を結ぶ湾曲部12cとを有するJ字型形状をなしている。軸部12bの一端は装着部13の下側端部にその板面にほぼ直角に溶接などにより固着されている。湾曲部12cの湾曲度は腕部12をロアパネル1の枠孔に繰り出しながら挿通できるような曲線に形成されている。また、腕部12の幅Wと厚さTは、フロアパネル1の枠孔1aを通るように枠孔寸法よりやや小さくされる。図2に示すようにフロアパネルの固定位置によって枠孔の長孔方向が異なるので、使用位置によって幅Wと厚さTの異なる係止部材が使用される。図2の固定金具10Aに示すように腕部12Aの幅を枠孔1aの長さ方向にとれる場合には腕部の幅寸法が大きくとれるが、固定金具10Bに示すように腕部12Bの幅が枠孔1aの幅方向になる場合は幅が大きくとれないので厚さを大きくして腕部の曲げの剛性を増すように寸法を決定する。図3の装着部13の下面と足部12aの先端との垂直距離Cは、図1に示すフロアパネル1を敷設した状態でフロアパネル1の上面から根太組みの形鋼のフランジ3aの裏側までの距離Eと同じか僅かに小さくなるようにされる。これにより係止部材11をフロアパネル1の上面に固定したとき腕部12の足部12aの先端が確実にフランジ3aの裏側に当接させるためである。腕部12の足部12aの先端と軸部12bとの距離Dはフロアパネル1上に置かれている機器の障害にならぬ位置の枠孔に腕部を挿入したとき足部12aの先端がフランジ3aの裏側に達するような長さにされる。また、図1に示すようにフロアパネルの下部に通気用シャッタが設けられている場合はこの通気孔に腕部を通すようにして長さ形状が決定される。
【0016】
図3に示すように係止部材11の装着部13は短冊型の板からなり、一端下面に上述の腕部12の軸部12bが溶接などにより固着され、他端近傍に装着部材20のフックボルト21のねじ軸21aが挿通される貫通長孔13aが設けられている。装着部13の短冊型の長さ・幅は用途・強度を考慮して定められ、長孔13aの短冊に対する長さの方向もフロアパネルの使用箇所により縦横方向に変えられ、また図1(a)に示すような切欠溝状にしておくと取り付けが容易になる。またフックボルトはフック部を貫通孔幅より小さくしておくと、フロアパネルの長孔の枠孔に上から挿入した後に90度捩じることにより簡易に上部から固定することができる。
【0017】
装着部材20は、ねじ軸21aにフック部21bを溶接により固着したフックボルト21とナット22を用いた。このフックボルト21のフック部21aをグレーチンググリルの枠孔から挿入して90度捩じってグレーチンググリルの枠の下側に引っ掛け、ねじ軸21aを装着部13の長孔13aに挿通し、座金23、スプリングワッシャ24を介してナット22により装着部13をフロアパネル1の上面に固定するようになっている。装着部材としては溶接構造のフックでなく軸を曲げてフック部を構成させても良く、また軸部を頭付きボルトにしてフック部を座板にしても良い。
【0018】
以下、図1〜3を用いて上記構成の浮き上り防止用固定金具によるフロアパネルの固定方法について説明する。まず、フロアパネル上に設置された機器などの位置を考慮して、フロアパネルの枠孔1aに係止部材11の腕部12を挿通したときにその足部12の先端12aが根太組みの形鋼のフランジ部裏側3aに当接するような位置の枠孔1aを選択する。図2の10A,10Bで示すように選択した枠孔の方向により腕部12の寸法の異なる係止部材を決定する。つぎに、係止部材11の湾曲した腕部12を前記選択した枠孔1aに挿入し、その足部12aの先端が根太組みのフランジ裏側3aに達する位置まで腕部12の湾曲線に沿って繰出す。腕部12は湾曲しているので枠孔から容易に挿入することができる。
【0019】
こうして、装着部13をフロアパネル1の上面に置き、フック部21bをグレーチンググリルの枠の下側に引っ掛けたフックボルト21のねじ軸21aを装着部13の長孔13aに挿通しナット22を螺締して座金23、スプリングワッシャ24を介して係止部材11をフロアパネル1の上に固定する。こうすると、図3の装着部13の下面と足部12aの先端との垂直距離Cが図1のフロアパネル1の上面から根太組みの形鋼のフランジ3aの裏側までの距離Eと同じか僅かに小さくされているので、装着部13の下面をフロアパネル1の上面に密着させればその足部12aの先端がフランジ13aの裏側に係止されることになりフロアパネル1の浮き上がりが防止される。
【0020】
【実施例】
図4に本実施例において試験した支持部材の寸法を示す。本実施例では寸法が600×600mmのグレーチンググリルの固定金具として使用する係止部材として、図4のようにTP1〜3の3種類の断面寸法の腕部を有する支持部材11をステンレス鋼(JIS304)で作成した。この試験片の装着部13を図に示すように固定台6に固定して腕12a先端にアムスラー試験機で加重Pを掛け加重−曲げ撓み曲線を得た。その結果を図5に示す。図のように、TP1、2、3でそれぞれ弾性限内の曲げ撓み量が4mmのとき、荷重は約120kgf、80kgf、25kgfとなり、破壊強度に近い曲げ撓み量が10mmのとき、150kg、200kgf、40kgfとなった。
【0021】
この結果、前記TP1〜TP3の支持部材は、それぞれ中地震(0.3G程度)に対しては弾性限内の120kgf、80kgf、25kgfとして、大地震(0.9G程度)に対しては破壊強度程度の150kgf、150kgf、40kgfとして設計使用できることが分かった。
【0022】
上記の浮き上がり防止用固定金具を実装する場合は、前述したように枠孔の長さ方向がフロアパネルの4隅で異なるので、図2、図6のように腕部の幅寸法の異なる係止部材を有する固定金具が使用される。図6は固定金具の種類と使用箇所を図示したものであり、図7は前記の試験に用いたTP1とTP2の係止部材の試験結果から計算したフロアパネルの引抜強度の値を示したものである。これらの図から判るように実装した場合のフロアパネルの中央部の引抜強度はTP1のみを対角に使用の場合は160kg、TP2のみを対角に使用の場合は240kg、TP1、TP2を共に対角に使用の場合は400kgになり、フロアパネルの端部での引き抜き強度はこの1/2になる。即ち、本発明の浮き上り防止用固定金具を使用する場合はこの引抜き力を考慮して使用箇所、使用個数を選択することによって所要の強度が得られる。
【0023】
以上述べたように、本発明実施形態のフロアパネルの浮き上り防止用固定金具及び固定方法によれば、固定金具の係止部材に湾曲した腕部を設けているので、腕部をフロアパネルの表面から貫通孔に挿入するときに湾曲面に沿って繰り出すことによりその先端を上向きにして挿通するすることが容易である。そして、その先端を根太組みの係止面に上向きに当接させた係止部材をフックボルトを用いてフロアパネルの上面に固定すれば、フロアパネルの上向きの移動が拘束されて浮き上がりが防止される。これにより、フロアパネルを外さないでも敷設したままで浮き上り防止の固定工事が可能である。
【0024】
フロアパネルを敷設している根太組みがI形鋼やH形鋼などの場合には、本実施形態のようにJ字型の腕部を有する係止部材を用いその腕部先端を形鋼のフランジ部の裏面に上向きに当接するようにすれば簡易・確実に拘束することができる。また、係止部材をフロアパネルに固定する装着部材としてフロアパネルの他の貫通孔に挿通したフックボルトを用いればフロアパネルの上面から簡易に係止部材をフロアパネルに固定できる。なお、根太組みが角鋼管などにより構成されている場合は鋼管の下面を係止部にするように係止部材の腕部の寸法、形状を考慮することにより本発明の固定金具が使用できる。
【0025】
なお、ソリッドのフロアパネルの場合には、適当な位置に腕部を挿入する貫通孔とフックボルトの軸部を挿入する長孔の貫通孔とを設けることが必要であるが、フロアパネルがグレーチンググリルの場合は、腕部を挿入するフロアパネルの貫通孔はグレーチングの枠孔を使用することができる。フロアパネルの下部に通気調整用のスライドシャッタなどが設けられている場合にはグレーチングの枠孔とシャッタの通気孔とを貫通して前記腕部を通すようにすれば良い。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のフロアパネル浮き上がり防止用固定金具及び固定方法によれば、既設のフロアパネルでも外さないで敷設したまま簡易に地震対策としてのフロアパネル浮き上がり防止工事ができるので、フロアパネル上の設置設備の移動の必要もなく費用が節減できる。とくに、フロアパネルが枠孔を有するグレーチンググリルの場合にはこの枠孔に係止部材の腕部を挿入するだけで浮き上がり防止工事ができるのでフロアパネルの加工も要せず安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフロアパネルの浮き上り防止用固定金具と固定方法の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の浮き上り防止用固定金具を使用したフロアパネルを上面から見た平面図である。
【図3】本発明の浮き上り防止用固定金具の詳細図である。
【図4】本発明の1実施例の浮き上り防止用固定金具の係止部材の強度試験方法を説明する図である。
【図5】本発明の1実施例の浮き上り防止用固定金具の強度試験の結果を示す図である。
【図6】本発明の浮き上り防止用固定金具の使用箇所を示す平面図である。
【図7】本発明の1実施例の浮き上り防止用固定金具の使用箇所によるフロアパネルの引抜強度の計算結果を示す図である。
【図8】フロアパネルの敷設状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 フロアパネル
1a 枠孔
2 支柱
3 根太組み
3a フランジ
3b リブ
4 支持脚
5 通気シャッタ
6 固定台
10 固定金具
11 係止部材
12 腕部
12a 足部
12b 軸部
13 装着部
20 装着部材
21 フックボルト
21a ねじ軸
21b フック部
22 ナット
23 座金
24 スプリングワッシャ

Claims (4)

  1. 立上がりのウエッブ部と床面に水平のフランジ部とを有する型材からなる根太組み上に敷設されたフロアパネルの浮き上がりを防止する固定金具において、フロアパネルに設けられた貫通孔を通してフロアパネルの表面から裏面まで挿通され、その先端部が前記根太組みの係止面に係止されるJ字型に湾曲した棹状の腕部と、該腕部をフロアパネル面に固定させるための装着部とが設けられ、前記J字型腕部のJ字の湾曲部先端を前記根太のフランジ部の裏面に上向きに当接させ、前記装着部をフロアパネル面に固定することによりフロアパネルの浮き上りを防止することを特徴とするフロアパネルの浮き上り防止用固定金具。
  2. 前記装着部は一端に前記J字形腕部の軸部端を固着した長形板状をなし、該長形板がねじ軸部がフロアパネルの貫通孔の一つに挿通されフック部がフロアパネルの裏側面に係合したフックボルトとナットによりフロアパネルの表面に固定されることを特徴とする請求項1に記載のフロアパネルの浮き上り防止用固定金具。
  3. 立上がりのウエッブ部と床面に水平のフランジ部とを有する型材からなる根太組み上に敷設されたフロアパネルの浮き上がりを防止する固定方法において、フロアパネルに設けられた貫通孔を通してフロアパネルの表面から裏面まで挿通され、その先端部が前記根太組みの係止面に係止されるJ字型に湾曲した棹状の腕部と、該腕部をフロアパネル面に固定させるための装着部とが設けられ、前記J字型腕部のJ字の湾曲部先端を前記根太のフランジ部の裏面に上向きに当接させ、前記装着部をフロアパネル面に固定することによりフロアパネルの浮き上りを防止することを特徴とするフロアパネルの固定方法。
  4. 前記装着部は一端に前記腕部のJ字の軸部端を固着した長形板状をなし、該長形板をねじ軸部がフロアパネルの貫通孔の一つに挿通されフック部がフロアパネルの裏側面に係合したフックボルトとナットによりフロアパネルの表面に固定することを特徴とする請求項3に記載のフロアパネルの固定方法。
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