JP3830376B2 - 送信ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光伝送システムに関し、より特定的には、マルチモードファイバを通じて、送信ユニットから受信ユニットへと光信号を伝送するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の技術進展により、光ファイバは、広帯域・低損失を満足できるものとなってきたため、インターネットに代表されるネットワークにおいて、交換局同士を結ぶ基幹系への導入が進みつつある。今後は、交換局から各家庭を結ぶアクセス系、さらには、ホームネットワークへの適用が、光ファイバには期待されている。
【0003】
光ファイバは、その特性に基づいて2種類に大別される。1つはシングルモードファイバ(以下、SMF(Single Mode Fiber )と称する)である。SMFにおいて、コアおよびクラッド双方の材質はシリカ(SiO2)である。SMFは、そのコア径が10μm程度と極めて小さい。さらに、SMFでは特定のモードのみが伝播するため、広い伝送帯域を有するという特徴がある。それゆえ、SMFは、主として、基幹系における長距離伝送・大容量伝送用に開発が進められ、広く普及してきた。
【0004】
もう1つはマルチモードファイバ(以下、MMF(Multi Mode Fiber)と称する)である。MMFのコア径は、SMFのそれに比べて、50μm〜1mmと大きい。MMFは、コアまたはクラッドの材質に基づいて、幾種類かに分けられる。コアおよびクラッド双方の材質がシリカであるものは、GOF(Glass Optical Fiber )と呼ばれる。また、コアの材質のみがシリカで、クラッドの材質がポリマーであるものは、PCF(Polymer Clad Fiber)と呼ばれる。さらに、コアおよびクラッドすべての材質がプラスチックであるものは、POF(Plastic Optical Fiber )と呼ばれる。
【0005】
以上のMMFでは、光の道筋である伝播モードが複数存在する。ここで、図12は、複数の伝播モードを示す模式図である。図12には、コア71およびクラッド72とから構成されるMMF73が示されている。光は、コア71およびクラッド72の境界面Fbdで反射を繰り返しながら、当該コア71内を進んでいく。したがって、境界面Fbdに対して平行なモードほど、1回の反射から次の反射までに、ファイバ軸上で到達できる距離が長くなる。このようなモード(一点鎖線参照)を低次モードMLOと称する。逆に、1回の反射から次の反射までに、ファイバ軸上で到達できる距離が短いモード(二点鎖線参照)を高次モードMHIと称する。高次モードMHIは、ファイバ軸に対して大きな角度を有しているので、同じ長さのMMF73で考えた場合、低次モードMLOに比べて境界面Fbdでの反射回数が多く、当該低次モードMLOとの光路差が生じる。このような光路差によって、各モード毎でMMF73の入射面から出射面に到達する時間に差異が生じる。
【0006】
以上のように、各モードは固有の伝播速度を持つので、伝播時間の短い低次モードMLOに含まれるパルス列(信号はパルス列として伝送される)と、それが長い高次モードMHIに含まれるパルス列とは、同じ情報であるにも関わらず、当該情報の受信端には時間的なずれをもって到達してしまい、その結果、当該受信端は、正確に信号を受信できなくなる場合がある。このような現象はモード分散として知られており、SMFの伝送帯域に比べて、MMFのそれを大きく制限する要因となっている。
【0007】
ところで、光ファイバの伝送帯域は、通常、光信号の伝送速度と伝送距離との積(例えば、Mbps×km)で表され、伝送速度が高いほど、伝送距離は短くなり、また、伝送距離を長くするためには、伝送速度を遅くしなければならない。モード分散の影響も、伝送速度が高いほど、または伝送距離が長いほど大きくなる。以上のことから、MMFを使った従来の光伝送システムでは、必要な伝送速度を得るためには、伝送距離を短くしなければならないという問題点があった。
【0008】
しかしながら、MMFはSMFに比べて安価であるため、単純に比較すると、当該MMFを使った光伝送システムは、SMFを使ったものと比べて、安価に構築できる。さらには、MMFのコア径はSMFのそれよりも大きいため、MMF同士の軸合わせが容易となり、MMF同士を接続するコネクタの実装精度が緩和される。以上のことから、MMFは、低コストの光伝送システムの構築に大きく貢献できる。そのため、モード分散の影響がそれほど問題にならない距離での光伝送にはMMFが好んで使用される。
【0009】
このような利点を生かすために、MMFにおけるモード分散の影響を低減し、かつ光伝送システムの伝送帯域を向上させる技術が多数提案されている。以下には、その一例として、特開平10−227935号公報に開示された技術を、図13および図14を参照して説明する。図13は、従来の光伝送システムScvの全体構成を示すブロック図である。図13において、光伝送システムScvは、レンズ81を有する発光源82と、MMF83と、モード分離器84と、受信部85とを備える。また、図14は、図13に示すレンズ81およびMMF83の光結合関係を示す模式図である。図14に示すように、レンズ81とMMF83とは、結合効率が最大になるように配置される。より具体的には、レンズ81の光軸Alz(一点鎖線参照)とMMF83のファイバ軸Afr(二点鎖線参照)とが一直線になるように、かつ入射面(MMF83の一方端面)Finと当該ファイバ軸Afrとの交点が、レンズ81の焦点Zfpに一致するように、MMF83は固定される。
【0010】
以上の光伝送システムScvにおいて、レンズ81からの光信号は、MMF83の入射面Fin上で焦点を結ぶので、少ない結合損失で効率的にMMF83へと入射される。その後、光信号は、当該MMF83のコアを伝播するに従って、モード分散の影響を強く受ける。その結果、互いに伝播遅延量が異なる複数のモードを有する光信号がMMF83の出射面(MMF83の他方端面)Fout から出射される。MMF83からの出射光信号は、モード分離器84に入射し、当該モード分離器84によって必要なモードのみが選択される。その後、受信部85は、モード分離器84で選択された光信号を受信する。これによって、受信部85は、モード分散の影響が低減された光信号を受信できるので、MMF83の伝送帯域を向上させることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、モード分離器84は、主として、複数のレンズおよびミラーを含む光学系で構成されるため高価である。このような光学系により、光伝送システムScvは複雑な構成になってしまう。さらに、モード分離器84の構成要素同士の光軸合わせの精度が厳しい。そのため、従来の光伝送システムScvの構築および保守が高コストになるという問題点があった。
【0012】
さらに、モード分離器84におけるモード選択効率を上げることが難しいという問題もある。ここで、モード選択効率とは、1モード当たりのモード分離器84の入出力パワーの比である。上記モード選択効率が悪いと、受信部85への入力パワーが小さくなってしまうので、発光源82からの光信号のパワーを上げたり、受信部85の受光感度をあげたり、モード分離器84の後段に光増幅器を配置したりする必要も生じ、さらなるコストアップを招く。
【0013】
それゆえに、本発明の目的は、モード分散の影響を低減しかつ低コストの、マルチモードファイバを使用した光伝送システムを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
以上の目的は、以下の各発明により達成される。また、各発明は、以下のような技術的効果を奏する。
第1の発明は、光信号を生成して、マルチモードファイバに向けて出射する送信ユニットであって、光信号を生成する発光素子と、発光素子で生成された光信号を収束して、焦点を結ばせる少なくとも1つのレンズとを含む。レンズにより収束された光信号は、マルチモードファイバの入射面に入射される。また、レンズの光軸は、マルチモードファイバのファイバ軸と同軸上に整列し、レンズは、レンズの頂点からレンズの焦点までの距離とは異なる所定距離だけ、レンズの頂点がマルチモードファイバの入射面から離れるように配置される。更に、レンズの頂点から所定距離だけ離れた位置で光軸と直交する平面による光信号の断面を、入射光伝搬面と規定すると、レンズの焦点と入射面との距離は、入射光伝搬面の面積が、入射面におけるマルチモードファイバのコアの面積より大きくなるように設定される。
【0015】
第2の発明は、第1の発明の構成において、マルチモードファイバが接続され、前記入射面を前記焦点以外の位置に固定するレセプタクルを更に備える。
【0016】
第3の発明は、第1の発明の構成において、所定距離は、光信号の出力パワーとアイ開口率とに基づき、設計要件として決定されることを特徴とする。
【0017】
第1〜第3の発明によれば、マルチモードファイバの入射面は焦点以外の位置に配置されるので、出射面からの光信号におけるモード分散の影響は低減される。これによって、マルチモードファイバの伝送帯域を向上させることができる。さらに、従来のようにモード分離器を付加する必要が無くなるので、低コストの光伝送システムを実現することが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光伝送システムSa の全体構成を示すブロック図である。また、図2は、図1の光伝送システムSa における光結合を示す模式図である。以上の光伝送システムSa は、送信ユニット11と、マルチモードファイバ(以下、MMFと称す)12と、受信ユニット13とを備えている。
【0029】
図1に示すように、送信ユニット11は、発光素子111と、少なくとも1つのレンズ112と、レセプタクル113とを含んでいる。発光素子111は、典型的には、半導体レーザまたは発光ダイオードからなり、入力電気信号ESinにより駆動され、それによって、光信号OSinを出射する。また、レンズ112は、発光素子111と光軸合わせされた状態で配置され、当該発光素子111の出射光信号OSinを通過させる。ここで、本実施形態において、レンズ112の頂点Z0 は、図2に示すように、当該レンズ112の光軸Alzおよび表面Flzの2交点の内、発光素子111から遠い方を意味する。また、焦点Zfpは、光軸Alz上において、レンズ112の通過光信号OSinが焦点を結ぶ位置を意味する。なお、図1に示すレセプタクル113については後述する。
【0030】
また、図1において、MMF12は、グレーディッドインデックス型のガラスファイバ、ポリマークラッドファイバまたはプラスチック光ファイバである。また、図2に示すように、MMF12は、コア121およびクラッド122から構成されており、その一方端の外周にはコネクタプラグ123が取り付けられている。コネクタプラグ123は、送信ユニット11のレセプタクル113に填り込む。その結果、図2に示すように、MMF12のファイバ軸Afrと、レンズ112の光軸Alzとが光軸合わせされ、同時に、コア121の一方側の端面(以下、入射面と称す)Finは、レンズ112の頂点Z0 に対して、ファイバ軸Afrに沿って予め定められた距離Z1 だけ離れて位置する。距離Z1 は、頂点Z0 から焦点Zfpまでの値以外に設定され、より好ましくは、焦点Zfpまでの値よりも大きい値に設定される。
【0031】
また、図2に示すように、コア121の他方端の外周にはコネクタプラグ124が取り付けられる。以上のようなMMF12において、レンズ112の通過光信号OSinは、入射面Finに入射される。詳細は後述するが、入射光信号OSinは、入射面Finが頂点Z0 から距離Z1 だけ離されることで、モード分散の影響を実質的に受けることなく、コア121を伝播し、その他方側の端面(以下、出射面と称する)Fout から光信号OSout1として出射される。
【0032】
また、図1において、受信ユニット13は、レセプタクル131と受光素子132とを含んでいる。レセプタクル131には、MMF12に取り付けられたコネクタプラグ124が填り込む。これによって、受信ユニット13とMMF12とが接続される。受光素子132は、好ましくは、Si PIN フォトダイオード(以下、Si PIN PDと称す)からなり、MMF12の出射光信号OSout1を受光する面(以下、受光面と称す)FPD1 を有する。受光面FPD1 は、出射面Fout と実質的に同じ面積を有する。なお、受光面FPD1 は、出射面Fout よりも大きな面積を有していてもよい。さらに、受光面FPD1 は、受信ユニット13およびMMF12の接続の結果、MMF42の出射面Fout と平行に向かい合う。以上の受光素子132は、受光面FPD1 の受光光信号OSout1を、前述の電気信号ESinと同じ情報を表す電気信号ESout1に変換する。
【0033】
なお、受光素子132としてSi PIN PDが好しいのは、当該Si PIN PDは一般的に大きな受光面FPD1 を有するからである。しかし、受光面FPD1 の大きさは本実施形態の本質に関係ないので、受光素子132は、Si PIN PD以外の種類のフォトダイオードから構成されてもよい。
【0034】
次に、本実施形態の特徴である距離Z1 について説明する。本出願人は、距離Z1 を決めるために、上述の光伝送システムSa を使って、以下のような実験を行った。本実験の環境は下記の通りである。発光素子111は、30mAの直流電流注入時に1.8mWの光を発する。MMF12として、短距離伝送および長距離伝送の実験を行えるように、互いに長さが異なる2本のPCF(Polymer Clad Fiber)が準備される。より具体的には、短距離伝送用のMMF12の長さLfrは2mであり、長距離伝送用のMMF12の長さLfrは100mである。また、各MMF12のコア121はシリカ(SiO2)からなり、当該コア121の直径(以下、コア径と称する)φcr(図2参照)は200μmである。また、クラッド122はメタクリル樹脂(PMMA)に代表されるポリマーからなり、その直径は230μmである。
【0035】
次に、本実験の測定対象となるアイ開口率Rおよび出力パワーPを説明する。ここで、図3は、MMF12の出射光信号OSout1のアイパターンを示す模式図である。アイ開口率Rは、図3に示すようなアイパターンにおける振幅の最小値Vpp1 と最大値Vpp2 との比であり、Vpp1 /Vpp2 で表される。以上のアイ開口率Rから、光伝送システムSa における伝送帯域を調べることができる。また、出力パワーPは、MMF12の出射光信号OSout1の光パワーである。
【0036】
以上の実験環境で、本出願人は、入射面Finの位置Z1 に対するアイ開口率Rおよび出力パワーPの特性を、パワーメータ等の測定機器を用いて測定した。その結果、本出願人は、図4のような測定結果を得た。図4において、横軸Z1 は、上述の光軸Alzに等しく、レンズ112の頂点Z0 の位置をZ1 =0として、そこから入射面Finまでの距離を表している。すなわち、図4は、MMF12の入射面Finを頂点Z0 から光軸Alz(Z1 軸)に沿って離していったときの、アイ開口率Rおよび出力パワーPを示している。
【0037】
より具体的には、図4には、MMF12の長さLfrが2mの時(つまり、短距離光伝送時)における光信号OSout1のアイ開口率R(以下、アイ開口率Rsdと称す)および出力パワーP(以下、出力パワーPsdと称す)が、●および○を使って示されている。さらに、図4には、長さLfrが100mの時(つまり、長距離伝送時)における、アイ開口率R(以下、アイ開口率Rldと称す)および出力パワーP(以下、出力パワーPldと称す)が、▲および△を使って示されている。
【0038】
以上の出力パワーPsdおよびPldの双方の最大値は、Z1 が1.0mmから1.5mmまでの範囲内で観測されることから、この範囲内で、レンズ112の通過光信号OSinが焦点Zfpを結ぶことが分かる。この意味で、Z1 が1.0mmから1.5mmまでの範囲を焦点範囲Dfp(図4中のドットのハッチング領域を参照)と称する。しかしながら、焦点範囲Dfpにおいて、アイ開口率Rldは著しく劣化している。このようなアイ開口率Rldが劣化した光信号OSout1のアイパターン(図3参照)を観測すると、振幅の最小値Vpp1 および最大値Vpp2 が大きく異なる。以上のことから、MMF12の入射面Finが焦点範囲Dfpに設定された場合、光信号OSinを長距離伝送(100m伝送)することは困難であることが分かる。
【0039】
一方、図4において、アイ開口率Rsdは、アイ開口率Rldと異なり、Z1 の値に関わらず、ほぼ一定である。このようなアイ開口率Rの相違は、Z1 の値に応じてモード分散の影響に違いがあり、当該光信号OSinの伝送距離が長くなる程モード分散の影響が顕著に現れるということを示している。
【0040】
ここで、再度、図14を参照する。従来の光伝送システムScvでは、MMF83への結合効率が最大になるように(つまり、光信号が結合損失なく効率的にMMF83と入射するように)、焦点ZfpにMMF83の入射面Finが配置されていた。しかしながら、図4の各特性曲線からは、入射面Finが焦点Zfpに配置された時、MMF12が長くなるほど、光信号OSinは、より大きくモード分散の影響を受けることが明らかになった。つまり、モード分散の影響で、従来の光伝送システムScvでは伝送帯域が制限されていたことが分かる。
【0041】
以上のことは、理論的に以下のように説明することができる。まず、以下の説明で必要となる3つのパラメータ、上述の送信ユニット11の開口数(以下、NAs と称す)、MMF12の開口数(以下、NAf と称す)およびMMF12への入射開口数(以下、NAinと称す)について説明する。
【0042】
ここで、図5は、図1に示す送信ユニット11のNAs を説明するための模式図である。図5に示すように、位置Zfpで焦点を結んだ光信号OSinは、光軸Alzに対してある角度αで広がりながら当該光軸Alz上を伝播していく。NAs は、このような広がりの度合いであり、次式(1)で表される。
【0043】
【数1】
【0044】
焦点を結んだ光信号OSinが広がれば広がるほど、以上のNAs は大きくなり、NAs は、0<NAs ≦1の値をとる。
【0045】
また、MMF12への入射光において出射面Fout まで伝播するのは、ある範囲内の角度(以下、MMF12の伝播角度と称する)を有する成分だけである。このようなMMF12への伝播角度の内、最大のものをβmax とすると、NAf は、次式(2)で表される。
【0046】
【数2】
【0047】
通常、以上のNAf は、コア121およびクラッド122の屈折率によって決まり、さらに言えば、上述のNAs には依存しないパラメータである。もし、NAf より大きな開口数の光が入射面Finに入射したとしても、上述のMMF12の伝播角度の範囲外の成分は、MMF12の外に透過する。また、上述のように、入射光信号OSinがNAf よりも小さな開口数を有する場合、入射面Finに入射した全ての光成分がコア121内を伝播する。しかも、この場合、入射光信号OSinがNAf よりも小さな開口数を有するので、入射光信号OSinにおける高次モードが少なくなり、モード分散が抑制される利点も得られる。
【0048】
また、光伝送システムSa では、入射面Finの位置Z1 が決まれば、NAs の光信号OSinの内、ある範囲内の角度(以下、本実施形態において、MMF12への到達角度と称する)を有するものしか当該入射面Finに到達できない。つまり、上述の到達角度の範囲外の光成分は、入射面Finから外れるため、コア121を伝播されない。さらに、MMF12のNAf により、たとえ入射面Finに入射しても、入射光信号OSinは出射面Fout まで伝播されるとは限らない。ここで、入射面Finへの入射光信号OSinの内、MMF12により出射面Fout まで伝播する成分の最大入射角度をβthとする場合、上述のNAinは、次式(3)で表される。
【0049】
【数3】
【0050】
一般的に、上式(3)で表されるNAinが小さいほど、モード分散が抑制される。
【0051】
ここで、図6は、上述のNAinを詳細に説明するために必要な入射光伝播面Fipr を説明するための図である。以下の説明では、図6において斜線のハッチングで表される入射面Finの面積をSf とする。また、入射面Finつまりコア径を、図2に示したのと同様、φcrとする。さらに、図6においてドットのハッチングで表される入射光伝播面Fipr の面積をS(Z1 )とする。ここで、入射光伝播面Fipr を幾何学的に定義する。まず、レンズ112(図示せず)の通過光信号OSinは、焦点Zfpまでは集束し、その後、円錐状に広がる。また、頂点Z0 から距離Z1 だけ離れた位置に、光軸Alzに対する垂直面を仮想的に作る。入射光伝播面Fipr は、以上のような通過光信号OSinを仮想垂直面で切った時の切断面を意味する。また、図6から明らかなように、入射面Finの位置Z1 を変更することで、面積Sf と面積S(Z1 )との比が変化し、さらには、NAinを調整することができる。すなわち、NAinは、Z1 の関数となるので、NAin(Z1 )と表すことができる。つまり、入射面Finの位置Z1 を変更することで、光信号OSinの伝送可能な距離や速度に影響を与えるモード分散を抑制することができるのである。
【0052】
まず、NAs がNAf 以下である場合について考える。この場合には、レンズ112の通過光信号OSinの内、コア121に入射した成分は全て、出射面Fout まで伝播される。さらに、S(Z1 )がSf 以上である場合には、NAin(Z1 )は、Z1 が大きくなるにつれて小さくなり、次式(4)で表される。
【0053】
【数4】
【0054】
一方、S(Z1 )がSf よりも小さい場合には、通過光信号OSinは全て、入射面Finに入射し、さらに出射面Fout まで伝播する。この場合、NAinは、次式(5)で表される。
【0055】
【数5】
【0056】
次に、NAs がNAf よりも大きい場合について考える。この場合には、仮に、通過光信号OSinが入射面Finに全て入射したとしても、NAf を超える成分(モード)はコア121を伝播しない。そのため、NAin(Z1 )=NAf で固定される。しかし、Z1 が大きくなり、NAin(Z1 )<NAf が満たされると、NAin(Z1 )はZ1 の増加につれて小さくなり、次式(6)で表される。
【0057】
【数6】
【0058】
以上のように、位置Z1 を調整することで、NAin(NAin(Z1 ))を小さくすることが可能となる。これによって、光信号OSinを長距離伝送する場合に問題となるモード分散の影響を抑制することができる。
【0059】
実際の光伝送システムSa において、以上の位置Z1 を決定するには、設計要件であるMMF12からの出力パワーPおよびアイ開口率Rの双方を考慮する必要がある。なぜなら、Z1 の値を大きくしてモード分散の影響を抑制すればするほど、送信ユニット11およびMMF12の間の結合損失が大きくなり、要求される出力パワーPを得ることが難しくなるからである。
【0060】
例えば、図1に示す光伝送システムSa において、MMF12の長さLfrが100m、出力パワーPが0.1mW以上、アイ開口率Rが50%以上という3つの設計要件が定められていると仮定する。この仮定下では、図4のアイ開口率Rldの特性(▲を参照)および出力パワーPldの特性(△を参照)から、Z1 の値は、好ましくは、2.0mmから2.5mmであれば良いことが分かる(図4中の斜線のハッチング領域を参照)。なお、単にモード分散の影響を低減するのであれば、Z1 の値は、少なくとも2.0mm以上であれば良い。以上のように、本光伝送システムSa によれば、位置Z1 の調整により、MMF12におけるモード分散の影響を低減でき、それによって、MMF12の伝送帯域を広げることができる。以上のことから、光伝送システムSa には従来のようなモード分離器84(図13参照)が必要なくなる。これによって、低コストの光伝送システムSa を提供することが可能となる。
【0061】
なお、Z1 の値は、常に上述の2.0mm以上に限られるわけではなく、上述のMMF12の長さLfr、出力パワーPおよびアイ開口率Rに代表される設計要件に応じて変わりうる点には注意を要する。一般的に、伝送距離(長さLfr)が長くなるほど、モード分散の影響は顕著になる。したがって、逆に、伝送距離が短くなると、Z1 の値は小さくなる。
【0062】
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態に係る光伝送システムSb の全体構成を示すブロック図である。図8は、図7の光伝送システムSb における光結合を示す模式図である。以上の光伝送システムSb は、光伝送システムSa と比較すると、送信ユニット11および受信ユニット13が、送信ユニット21および受信ユニット22に代わる点で相違する。それ以外に両光伝送システムSb およびSa の間に相違点は無い。それゆえ、光伝送システムSb において、光伝送システムSa の構成に相当するものには、同じ参照符号を付けて、それらの説明を省略する。
【0063】
図7において、送信ユニット21は、図1の送信ユニット11と比較すると、レセプタクル113がレセプタクル211に代わる点で相違する。それ以外に両送信ユニット21および11の間に相違点は無い。それゆえ、送信ユニット21において、送信ユニット11の構成に相当するものには、同じ参照符号を付けてその説明を省略する。レセプタクル211には、MMF12の入射面Fin側に取り付けられているコネクタプラグ123が填り込む。その結果、図8に示すように、MMF12のファイバ軸Afrと、レンズ112の光軸Alzとが光軸合わせされ、同時に、入射面Finの位置は、レンズ112とMMF12との結合効率が最大になるように、実質的に焦点Zfpに合わされる。この点で、送信ユニット21は、図1の送信ユニット11と顕著に相違する。そのため、入射面Finへの入射光信号OSinは、モード分散の影響を受けながら、コア121内を伝播し、その出射面Fout から光信号OSout2として出射される。
【0064】
また、図7において、受信ユニット22は、レセプタクル221と受光素子222とを含んでいる。レセプタクル221には、MMF12に取り付けられたコネクタプラグ124が填り込む。受光素子222は、好ましくは、Si PINPDからなり、MMF12の出射光信号OSout2を受光する面(以下、受光面と称す)FPD2 を有する。本実施形態では、説明の便宜上、受光面FPD2 は、円形と仮定する。以上の受光面FPD2 は、図8に示すように、受信ユニット22およびMMF12の接続の結果、MMF12の出射面Fout と距離Z2 だけ離れた状態で平行に向かい合う。さらに、受光面FPD2 の中心軸APDはファイバ軸Afrと軸合わせされる。以上の受光素子222は、図7に示すように、受光面FPD2 の受光光信号OSout2を、電気信号ESinと同じ情報を表す電気信号ESout2に変換する。
【0065】
上述のように、本実施形態では、入射面Finが焦点Zfpに位置合わせされるので、入射光信号OSinは、第1の実施形態のそれよりも、大きなモード分散の影響を受ける。したがって、入射面Finに同時に入射される光信号OSinの各モードは、互いに異なる時間に出射面Fout に到着する。そのため、出射光信号OSout2のアイ開口は塞がっている。このような出射光信号OSout2の全モードが受光面FPD2 に到達した場合、受信ユニット22は、電気信号ESinが表す情報を正しく受信できない。
【0066】
ここで、図9は、図8に示す光信号OSout2に含まれる高次モードMHIの高次出射角度γHIと低次モードMLOの低次出射角度γLOとを示す模式図である。図9に示すように、高次モードMHIおよび低次モードMLOは、ファイバ軸Afrに対して互いに異なる高次出射角度γHIおよび低次出射角度γLOで出射される。ここで、低次出射角度γLOの方が、高次出射角度γHIよりも小さい。したがって、Z2 の値が大きくなるほど、高次モードMHIは、ファイバ軸Afrから離れていく。以上のことから、Z2 の値を調整することで、高次モードMHIが受光面FPDから外れるので、受光素子222は、低次モードMLOのみを限定的に受光することができるようになる。
【0067】
以上のような限定受光は、以下のように説明することができる。まず、以下の説明で必要となるパラメータ、MMF12の出射開口数(以下、NAout と称す)、および受光面FPD2の受光開口数(以下、NAPDと称す)について説明する。
【0068】
上述から明らかなように、MMF12の出射面Fout からは、様々な出射角度を有するモードが出射される。このような出射角度の内、最大のものをγmax とする場合、NAout は、次式(7)で表される。
【0069】
【数7】
【0070】
なお、本実施形態では、入射面Finが焦点Zfpに位置合わせされるので、以上のNAout は、前式(4)〜(6)から求められるNAin(Zfp)と実質的に同じ値である。
【0071】
また、光伝送システムSb では、距離Z2 が決まれば、NAout を有する出射光信号OSout2 において、ある範囲内の角度(以下、本実施形態において受光面FPD2 への到達角度と称する)を有するモードしか、受光面FPD2 に到達しない。ここで、出射面Fout からの出射光信号OSout2の内、受光面FPD2 に到達する各モードが有する出射角度の内、最大のものをγthとする場合、NAPDは、次式(8)で表される。
【0072】
【数8】
【0073】
ここで、図10は、上述のNAPDを詳細に説明するために必要な出射光伝播面Fopr を説明するための図である。以下の説明では、図10において格子状のハッチングで表される出射面Fout の面積をSf とする。また、出射面Fout つまりコア径をφcrとする。さらに、図10において斜線のハッチングで表される受光面FPD2 の面積をSPDとする。また、本実施形態では、受光面FPD2 は円形であると仮定する。この仮定下において、受光面FPD2 の直径をφPDとする。さらに、図10においてドットのハッチングで表される出射光伝播面Fopr の面積をS(Z2 )とする。ここで、出射光伝播面Fopr を幾何学的に定義する。まず、MMF12の出射光信号OSout2は、放射状に広がる。また、出射面Fout から距離Z2 だけ離れた位置に、ファイバ軸Afrに対する垂直面を仮想的に作る。出射光伝播面Fopr は、以上のような出射光信号OSout2を仮想垂直面で切った時の切断面を意味する。また、出射面Fout の距離Z2 を変更することで、最大出射角度γthが変化し、さらには、NAPDを調整することができる。すなわち、NAPDは、Z2 の関数としてNAPD(Z2 )と表すことができる。つまり、出射面Fout を原点とした受光面FPDの距離Z2 を変更することで、受光素子222は、出射光信号OSout2のアイ開口が塞がる原因となる高次モードMHIを避けて、低次モードMLO(図9参照)のみを限定受光することができる。これによって、受光素子222は、電気信号ESinと同じ情報を表す電気信号ESout2を生成することができるようになる。
【0074】
上述のNAPD(Z2 )をさらに詳しく説明する。まず、S(Z2 )がSPD以上の場合について考える。この場合、NAPD(Z2 )は、Z2 の値が大きくなるにつれて小さくなり、次式(9)で表される。
【0075】
【数9】
【0076】
MMF12からの出射光信号OSout2の内、出射角度が小さくなるほど、モードの次数が低くなるので、ファイバ軸Afr上で、受光面FPD2 を出射面Fout から距離Z2 だけ離すことにより、受光素子222は、高次モードMHIを避けて、低次モードMLOのみを限定受光できることが分かる。以上のことから、本実施形態によれば、図13に示すようなモード分離器84が必要とすることなく、位置Z2 の調整だけで、MMF12におけるモード分散の影響を低減でき、さらに、MMF12の伝送帯域を広げることができる。これによって、低コストで高伝送帯域の光伝送システムSb を提供することが可能となる。
【0077】
一方、S(Z2 )がSPDよりも小さな場合、受光面FDP2 には、MMF12の出射光信号OSout2に含まれる全てのモードが到達する。つまり、NAPD(Z2 )は、NAout と同じ値になり、次式(10)で表される。
【0078】
【数10】
【0079】
ここで、S(Z2 )がSPDよりも小さいということは、φcrがφPDよりも小さく、かつ受光面FPD2 が出射面Fout に近接していることを意味する。さらに、この場合には、受光素子222は低次モードMLOのみを限定受光することができない。以上のことからも、受光面FPD2 を出射面Fout から離すことの必要性が分かる。
【0080】
実際の光伝送システムSb において、以上の距離Z2 を決定するには、設計要件である受光面FPD2 への入力パワーと、当該受光面FPD2 の受光光信号Fout のアイ開口率の双方を考慮する必要がある。なぜなら、Z2 の値を大きくしてモード分散の影響を抑制すればするほど、MMF12および受信ユニット22の間の結合損失が大きくなり、要求される入力パワーを得ることが難しくなるからである。さらに、距離Z2 を決定するには、光伝送システムSb の設計要件であるMMF12の長さLfr、および光信号OSinの伝送速度も考慮する必要がある。つまり、モード分散の影響は、長さLfrおよび伝送速度が大きくなる程、顕著になるので、Z2 の値は大きくする必要がある。
【0081】
(第3の実施形態)
図11は、本発明の第3の実施形態に係る光伝送システムSc の全体構成を示すブロック図である。 簡単に説明すると、図11の光伝送システムSc は、第1および第2の実施形態の特徴的な部分を組み合わせであり、送信ユニット11、MMF12および受信ユニット22とを備えている。そのため、図11において、図1または図7の構成に相当するものには、同じ参照符号を付けて、その説明を簡素化する。
【0082】
図11において、コネクタプラグ123は、送信ユニット11のレセプタクル113に填り込む。その結果、図2を参照して説明したように、MMF12のファイバ軸Afrと、レンズ112の光軸Alzとが光軸合わせされ、同時に、コア121の入射面Finは、レンズ112の頂点Z0 に対して、予め定められた距離Z1 だけ離れて位置する。距離Z1 は、頂点Z0 から焦点Zfpまでの値以外に設定され、より好ましくは、焦点Zfpまでの値よりも大きい値に設定される。
【0083】
また、MMF12に取り付けられたコネクタプラグ124はレセプタクル221に填り込む。その結果、図8を参照して説明したように、受光面FPD2 は、MMF12の出射面Fout と距離Z2 だけ離れて対向する。さらに、受光面FPD2 の中心軸APDはファイバ軸Afrと軸合わせされる。
【0084】
以上の光伝送システムSc では、MMF12からの光信号OSout2は、入射面Finが頂点Z0 から距離Z1 だけ離れているため、モード分散の影響を実質的に受けない。また、たとえ、モード分散の影響があったとしても、受光面FPD2 が出射面Fout から距離Z2 だけ離れているため、光信号OSout2の低次モードMLOのみを限定受光する。したがって、光伝送システムSc は、光伝送システムSa およびSb よりも、MMF12におけるモード分散の低減することができる。さらに、モード分離器84(図13参照)も不要となる。以上のことから、さらに低コストで広帯域の光伝送システムSc を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光伝送システムSa の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す光伝送システムSa の光結合を示す模式図である。
【図3】図1に示す光信号OSout1のアイパターンを示す模式図である。
【図4】図2に示す距離Z1 に対する光信号OSout1のアイ開口率Rおよび出力パワーPの変化を示すグラフである。
【図5】図1に示す送信ユニット11の開口数(=sinα)を説明するための模式図である。
【図6】入射光伝播面Fipr を説明するための模式図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る光伝送システムSb の全体構成を示すブロック図である。
【図8】図7に示す光伝送システムSb の光結合を示す模式図である。
【図9】高次出射角度γHIおよび低次出射角度γLOを説明するための模式図である。
【図10】出射光伝播面Fopr を説明するための模式図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る光伝送システムSc の全体構成を示すブロック図である。
【図12】一般的な高次モードMHIおよび低次モードMLOを示す模式図である。
【図13】従来の光伝送システムScvの全体構成を示すブロック図である。
【図14】図13に示す発光源82およびマルチモードファイバ83の光結合を示す模式図である。
【符号の説明】
11,21…送信ユニット
111…発光素子
112…レンズ
113,211…レセプタクル
12…マルチモードファイバ
13,22…受信ユニット
131,221…レセプタクル
132,222…受光素子
Claims (3)
- 光信号を生成して、マルチモードファイバに向けて出射する送信ユニットであって、
光信号を生成する発光素子と、
前記発光素子で生成された光信号を収束して、焦点を結ばせる少なくとも1つのレンズとを含み、
前記レンズにより収束された光信号は、前記マルチモードファイバの入射面に入射され、
前記レンズの光軸は、前記マルチモードファイバのファイバ軸と同軸上に整列し、
前記レンズは、前記レンズの頂点から前記レンズの焦点までの距離とは異なる所定距離だけ、前記レンズの頂点が前記マルチモードファイバの入射面から離れるように配置され、
前記レンズの頂点から前記所定距離だけ離れた位置で前記光軸と直交する平面による前記光信号の断面を、入射光伝搬面と規定すると、前記レンズの焦点と前記入射面との距離は、前記入射光伝搬面の面積が、前記入射面における前記マルチモードファイバのコアの面積より大きくなるように設定される、送信ユニット。 - 前記マルチモードファイバが接続され、前記入射面を前記焦点以外の位置に固定するレセプタクルを更に備える、請求項1に記載の送信ユニット。
- 前記所定距離は、光信号の出力パワーとアイ開口率とに基づき、設計要件として決定されることを特徴とする、請求項1に記載の送信ユニット。
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