JP2004109193A - 光学部材、光ファイバコリメータ、光デバイス - Google Patents
光学部材、光ファイバコリメータ、光デバイス Download PDFInfo
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Abstract
【課題】挿入損失を低減し、光学的特性を向上する。
【解決手段】シングルモード型光ファイバ11と、このシングルモード型光ファイバ11に光軸を一致させて設けられシングルモード型光ファイバ11から入射された光ビームを伝送するコア部12aを有する集束用光ファイバ12とを備える。そして、集束用光ファイバ12のコア部12aは、光ビームが入射される入射側端部が、シングルモード型光ファイバ11のコア部11aの直径以上に形成されるとともに、光ビームを出射する出射側端部が、シングルモード型光ファイバ11のコア部11aの直径より小さく形成される。
【選択図】 図3
【解決手段】シングルモード型光ファイバ11と、このシングルモード型光ファイバ11に光軸を一致させて設けられシングルモード型光ファイバ11から入射された光ビームを伝送するコア部12aを有する集束用光ファイバ12とを備える。そして、集束用光ファイバ12のコア部12aは、光ビームが入射される入射側端部が、シングルモード型光ファイバ11のコア部11aの直径以上に形成されるとともに、光ビームを出射する出射側端部が、シングルモード型光ファイバ11のコア部11aの直径より小さく形成される。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば情報通信等に用いられる光学部材、光ファイバコリメータおよびこの光ファイバコリメータを備える光デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば情報通信等に用いられて光デバイス間を光学的に接続するための光デバイスが知られている。この種の光デバイスには、一対の入力側および出力側の各光ファイバコリメータを対向して配置したものがある。
【0003】
従来の光ファイバコリメータは、一般に、光ファイバの端部に、光ファイバから出射された光ビームを平行光に変換するためのコリメータレンズが設けられて構成されている。しかしながら、コリメータレンズは、外径が、光ファイバの外径に比較して著しく大きいため、光ファイバコリメータ全体が大型化する不都合があった。また、コリメータレンズは、外径が比較的小さいものを用いた場合に収差が比較的大きくなるという不都合があった。
【0004】
そこで、コリメータレンズの代わりに、グレーディッドインデックス型光ファイバ(以下、GIFと称する。)によって形成された所定の長さの集束型ロッドレンズが用いられた光ファイバコリメータが提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
このような光ファイバコリメータを備える従来の光デバイスは、図8に示すように、一対の入力側光ファイバコリメータ106および出力側光ファイバコリメータ107を備えている。入力側光ファイバコリメータ106および出力側光ファイバコリメータ107は、シングルモード型光ファイバ111(以下、SMF111と称する。)と、このSMF111から入射された光ビームを平行光に変換するGIF112とを備えている。
【0006】
一対の入力側光ファイバコリメータ106および出力側光ファイバコリメータ107は、互いにGIF112を対向させて、光軸を一致させて配置されている。
【0007】
SMF111は、図9(a)および図9(b)に示すように、光ビームを伝送するコア部111aと、このコア部111aを包囲するクラッド部111bとを有している。SMF111は、例えば、コア部111aの直径が10μm程度に形成されており、クラッド部111bの外径が125μm程度に形成されている。そして、SMF111は、開口数NAが0.14程度にされ、コア部111aとクラッド部111bとの比屈折率差Δnが、0.3%程度に設定されている。GIF112は、所定の長さの集束型ロッドレンズとして形成されており、SMF111の一端に、光軸を一致させて設けられている。
【0008】
以上のように構成された従来の光デバイスは、入射側光ファイバコリメータ106において、SMF111から入射された光ビームがGIF112によって平行光に変換されて、出射側光ファイバコリメータ107のGIFに入射される。
【0009】
【特許文献1】
特開平6−138342号公報(第7欄1行―16行、図3)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の光デバイスでは、光ファイバコリメータによる接続損失を抑えるとともに、光ファイバコリメータによる挿入損失を抑えることが求められている。ここで言う接続損失とは、異なる光学部材を接合する際の屈折率差による損失のことである。また、ここで言う挿入損失とは、光ファイバコリメータを対にした場合に発生する損失のことである。
【0011】
しかしながら、図8および図9(a)、図9(b)に示したように、従来の光ファイバコリメータ106,107は、SMF111のコア部111aの直径が10μm程度に形成されているため、SMF111から出射された光ビームをGIF112に入射させる際に、光ビームを出射する光源の大きさが有限の値であって点光源ではなかった。このため、GIF112から出射された光ビームは、収差の影響を受けて、純粋な平行光ではなくなる問題がある。
【0012】
また、SMF111から出射された光ビームの一部は、コア部111aの端面外周側からクラッド部111b側に屈折されて出射されること等によって、GIF112で接続損失が生じてしまう不都合が生じる。すなわち、GIF112に入射させる光ビームは、点光源にすることが求められている。
【0013】
また、従来の光ファイバコリメータ106,107は、GIF112の端面から平行光を出射させる場合、SMF111から入射された光ビームを平行光に効率良く変換し、平行光にする際の接続損失を低減することが求められている。
【0014】
したがって、従来の光デバイスは、光ファイバコリメータ106,107が有するSMF111のコア部111aとGIF112のコア部112aとの屈折率差が比較的大きいため、接続損失が生じ、挿入損失が増大するという不都合があった。
【0015】
そこで、本発明は、挿入損失を低減し、光学的特性を向上することができる光学部材、光ファイバコリメータおよびこの光ファイバコリメータを備える光デバイスを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明に係る光学部材は、シングルモード型光ファイバと、このシングルモード型光ファイバに光軸を一致させて設けられシングルモード型光ファイバから入射された光ビームを伝送する伝送路を有する光学手段とを備える。そして、光学手段の伝送路は、光ビームが入射される入射側端部が、シングルモード型光ファイバのコア部の直径以上に形成されるとともに、光ビームを出射する出射側端部が、シングルモード型光ファイバのコア部より小さく形成される。
【0017】
以上のように構成された本発明に係る光学部材によれば、シングルモード型光ファイバから入射される光ビームが、光学手段によって集束させて、光学手段から出射される光ビームを、点光源に近似させることが可能になる。
【0018】
また、本発明に係る光ファイバコリメータは、本発明の光学部材と、この光学手段の出射側端部に光軸を一致させて設けられ、前記光学手段から入射された光ビームを平行光に変換するコリメート手段を備える。
【0019】
以上のように構成した本発明に係る光ファイバコリメータによれば、シングルモード型光ファイバから出射された光ビームが光学手段によって集束されて、コリメート手段に入射されるため、コリメート手段に入射する光ビームが、点光源に近似される。このため、コリメート手段によって平行光に変換された光ビームは、収差が抑制される。したがって、この光ファイバコリメータを対にした構成では、挿入損失が低減される。
【0020】
また、本発明に係る光ファイバコリメータは、光学部材が有するシングルモード型光ファイバのコア部の屈折率より大きく、コリメート手段であるグレーディッドインデックス型光ファイバのコア部の屈折率より小さく形成される。したがって、この光ファイバコリメータは、シングルモード型光ファイバのコア部とコリメート手段との屈折率差が小さくなり、シングルモード型光ファイバのコア部からコリメート手段に伝送される光ビームの接続損失が低減される。
【0021】
また、本発明に係る光デバイスは、本発明の光ファイバコリメータをそれぞれ有する一対の入力側光学系および出力側光学系を備える。
【0022】
以上のように構成された本発明に係る光デバイスは、上述した光ファイバコリメータを有することによって入力側光学系および出力側光学系の接続損失、さらには光デバイスの挿入損失が抑えられるため、光学特性が向上される。
【0023】
また、本発明に係る光デバイスは、入力側光学系および出力側光学系が有する各コリメート手段が、対向面が光軸に直交する平面に対して傾斜されて形成されることが好ましい。これによって、この光デバイスは、光ビームが出射および入射される際に、コリメート手段の対向面による反射損失が低減される。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態について、光デバイスを図面を参照して説明する。
【0025】
図1に示すように、光デバイス1は、光学的に接続される一対の入力側光ファイバコリメータ6および出力側光ファイバコリメータ7と、これら各光ファイバコリメータ6,7の接続部分を内部に収容する筐体8とを備えている。
【0026】
図2および図3に示すように、入力側光ファイバコリメータ6は、入力側光ファイバであるシングルモード型光ファイバ11(以下、SMF11と称する。)と、このSMF11から入射された光ビームを集束する集束用光ファイバ12と、この集束用光ファイバ12から入射された光ビームを平行光に変換するグレーディッドインデックス型光ファイバ13(以下、GIF13と称する。)とを備えている。
【0027】
出力側光ファイバコリメータ7は、入力側光ファイバコリメータ6と同一構成であるため、同一部材には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0028】
筐体8は、図1に示すように、矩形状の有底箱状に形成されており、内部に、入力側光ファイバコリメータ6および出力側光ファイバコリメータ7の各GIF13の端面を対向させた接続部分が気密状態で封止されている。また、筐体8には、入力側光ファイバコリメータ6および出力側光ファイバコリメータ7の各SMF11が、スリーブ15を介してそれぞれ固定されている。
【0029】
入力側光ファイバコリメータ6が有するSMF11は、光ビームを伝送するコア部11aと、このコア部11aを包囲するクラッド部11bとを有しており、光ビームを出射する一端に、集束用光ファイバ12の一端が接合されている。SMF11は、例えば、コア部11aの直径が10μm程度に形成されており、クラッド部11bの外径が125μm程度に形成されている。そして、このSMF11は、開口数NAが0.14程度にされ、コア部11aとクラッド部11bとの比屈折率差Δnが、0.3%程度に設定されている。
【0030】
集束用光ファイバ12は、例えばSMF11と同一の光ファイバを用いて形成されており、SMF11のコア部11aから光ビームが入射されるコア部12aと、このコア部12aを包囲するクラッド部12bとを有している。この集束用光ファイバ12は、外径がSMF11のクラッド部11bの外径と同等程度に形成されており、例えば、光軸方向の長さが1mm程度に形成されている。なお、1mm以下に形成されてもよい。また、集束用光ファイバ12は、コア部12の屈折率が、SMF11のコア部11aの屈折率より大きく、GIF13のコア部13aの屈折率より小さく形成されている。
【0031】
そして、集束用光ファイバ12のコア部12aは、直径が、GIF13の一端側に向かって次第に縮径されて形成されており、GIF13に接合される一端が、光ビームの伝送に影響がない程度に小さくされて、ほぼ一点に集束されている。したがって、集束用光ファイバ12のコア部12aは、GIF13に接合される一端が、いわゆる点光源に近似されている。
【0032】
また、集束用光ファイバ12のコア部12aは、SMF11に接合される一端の直径が、SMF11のコア部11aの直径よりやや大きく形成されている。このため、集束用光ファイバ12には、SMF11のコア部11aの端面外周側からクラッド部11b側に屈折されて出射された光ビームも、コア部12a内に良好に入射されるため、接続損失が抑えられている。
【0033】
集束用光ファイバ12は、コア部12aの光軸をSMF11のコア部11aの光軸に一致させて、一端が、SMF11の一端に融着されて接合されている。この集束用光ファイバ12は、SMF11の一端に融着して接合する際に、追加放電することによってコア部12aの一端が拡げられるとともに、加熱して光軸方向に伸ばす力を付与することによって、コア部12aが光軸方向に沿って容易に縮径された、いわゆるテーパ状に形成される。あるいは、集束用光ファイバ12は、予め、コア部が光軸方向に沿って縮径されて形成されている光ファイバを用いて、このコア部の両端が、所定の直径になる位置でそれぞれ切断して形成されてもよい。
【0034】
また、集束用光ファイバ12の一端は、SMF11の一端に融着される際に、クラッド部12bの外径方向に膨張されて拡径するため、上述したようにコア部12aのSMF11側近傍の直径が、SMF11のコア部11aの直径よりやや大きく形成される。なお、必要に応じて、追加放電の際に加熱して光軸方向に伸ばす力を付与することによって、上述した拡径を防止することも可能である。
【0035】
GIF13は、集束用光ファイバ12のコア部12aから光ビームが入射されるコア部13aと、このコア部13aを包囲するクラッド部13bとを有しており、光軸方向が所定の長さに形成されることによって、いわゆる集束型ロッドレンズとして構成されている。GIF13は、例えば、コア部13aの直径が50μmから200μm程度に形成されており、クラッド部13bの外径が125μmから300μm程度に形成されている。また、GIF13は、例えば、光軸方向の長さが1mm程度に形成されている。
【0036】
なお、GIF13は、外径が、集束用光ファイバ12の外径と等しく形成されることが好ましく、外径を位置決め基準として、集束用光ファイバ12に光軸を容易に一致させることが可能になる。
【0037】
GIF13は、図4(a)および図4(b)に示すように、コア部13aの屈折率分布が、光軸上を最大とする曲線状に変化しており、集束用光ファイバ12のコア部12aからコア部13aに入射される光ビームが、点光源に近似されている。このため、GIF13は、点光源から出射される光ビームを平行光に変換することになり、集束用光ファイバ12から入射される光ビームのほぼ全てが平行光に変換される。したがって、GIF13によれば、収差が大幅に低減されて平行光に効率的に変換される。また、GIF13は、コア部13aとクラッド部13bとの比屈折率差Δnが、0.5〜3%程度に設定されている。
【0038】
そして、GIF13は、コア部13aの光軸を集束用光ファイバ12のコア部12aの光軸に一致させて、一端が、集束用光ファイバ12のコア部12aに融着されて接合されている。
【0039】
また、図示しないが、GIF13は、必要に応じて、出力側光ファイバコリメータ7のGIF13に対向する端面が、光軸に直交する平面に対して所定の傾斜角をもって傾斜されて形成されてもよい。GIF13は、端面が傾斜されることにより、この端面で光ビームが光軸方向に反射された反射光によって生じる、いわゆる反射損失を抑えることができる。すなわち、GIF13の端面に形成された傾斜面で反射された反射光は、光軸方向に対して傾斜された方向に反射されるため、伝送される光ビームに影響を及ぼすことなくコア部13aから外方に漏れる。なお、GIF13の端面を傾斜させる場合には、例えば切断加工によって傾斜面を形成することによって、加工コストを抑えることが可能である。
【0040】
さらに、GIF13の端面は、必要に応じて、傾斜面上に反射防止用コーティングを被覆することで、反射損失および光デバイス1全体の挿入損失を低減することができる。
【0041】
また、上述した入力側光ファイバコリメータ6では、GIF13からなる集束型ロッドレンズが採用されたが、例えば、ボール状のレンズや、屈折率分布型ロッドレンズ(Graded Refractive Index rod lens)等の他の光学レンズが用いられてもよい。
【0042】
また、上述した入力側光ファイバコリメータ6では、集束用光ファイバ12を備える構成にされたが、集束用光ファイバ12の代わりに例えば、基板上にコア部およびクラッド部が積層されて形成された光導波路を有する半導体素子が適用されてもよい。
【0043】
以上のように構成された光デバイス1について、入力側光ファイバコリメータ6によって伝送される光ビームの状態を説明する。
【0044】
まず、入力側光ファイバコリメータ6は、SMF11のコア部11aによって伝送された光ビームが、集束用光ファイバ12のコア部12aに入射されて、このコア部12aによって良好に集束されて点光源に近似される。このときに、SMF11のコア部11aの端面外周側からさらに外周方向に出射された光ビームも、集束用光ファイバ12のコア部12aの直径がコア部11aの直径よりも大径であるため、コア部12aに入射される。
【0045】
そして、集束用光ファイバ12のコア部12aから出射される光ビームは、点光源から出射されるため、GIF13のコア部13aによって平行光に効率的に変換されてコア部13aから出射される。
【0046】
上述したように、光デバイス1は、SMF11とGIF13との間に集束用光ファイバ12が設けられた入力側光ファイバコリメータ6を備えることによって、上述した従来の光ファイバコリメータで課題になっていたSMFのコアとGIFのコアとの屈折率差を小さくすることが可能になり、接続損失を低減させるとともに、GIFに入射する光ビームを点光源に近似させて、GIFから出射される光ビームの収差を抑えることにより挿入損失を低減することができる。したがって、この光デバイス1によれば、光学特性を向上することができる。
【0047】
また、光デバイス1が備える光ファイバコリメータ6,7は、SMF11、集束用光ファイバ12、GIF13の各外径がそれぞれ等しく形成されることによって、外径を基準として接合することで、光軸を互いに容易に一致させることができる。
【0048】
なお、上述した各光ファイバコリメータ6,7は、コア部12aが光軸方向全体に亘って縮径された集束用光ファイバ12を備える構成にされたが、他の集束用光ファイバを備える他の光ファイバコリメータについて説明する。なお、他の光ファイバコリメータは、集束用光ファイバを除いて、上述した各光ファイバコリメータ6,7と構成が同一であるため、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0049】
図5に示すように、他の入力側光ファイバコリメータ16が備える集束用光ファイバ22は、SMF11のコア部11aから光ビームが入射されるコア部22aと、このコア部22aを包囲するクラッド部22bとを有している。
【0050】
そして、コア部22aは、SMF11のコア部11aに隣接する一端部に位置して設けられてコア部11aから入射された光ビームを伝送する第1の伝送路23と、この第1の伝送路23に連設されてGIF13のコア部13aに光ビームを伝送する第2の伝送路24とを有している。
【0051】
第1の伝送路23は、SMF11のコア部11a側の一端の直径が、コア部11aの直径よりやや大きく形成されるとともに、この一端から第2の伝送路24側である他端側に向かって直径が次第に縮径されて形成されている。第2の伝送路24は、SMF11のコア部11aの直径よりも小径に形成されており、第1の伝送路23の縮径された他端に連続して形成されている。
【0052】
以上のように構成された入力側光ファイバコリメータ16について、光ビームが伝送される状態を簡単に説明する。
【0053】
まず、入力側光ファイバコリメータ16は、SMF11のコア部11aによって伝送された光ビームが、集束用光ファイバ22のコア部22aの、第1の伝送路23に入射されて、この第1の伝送路23によって良好に集束されて、第2の伝送路24に伝送される。第2の伝送路24によって伝送される光ビームは、第2の伝送路24がSMF11のコア部11aの直径よりも小径に形成されているため、点光源に近似される。
【0054】
このときに、SMF11のコア部11aの端面外周側からさらに外周方向に出射された光ビームも、集束用光ファイバ22のコア部22aの直径がコア部11aの直径よりも大径であるため、コア部22aに入射される。
そして、集束用光ファイバ22のコア部22aから出射される光ビームは、第2の伝送路24によって点光源から出射されるため、GIF13のコア部13aによって平行光に効率的に変換されてコア部13aから出射される。
【0055】
上述したように、入力側光ファイバコリメータ16は、SMF11とGIF13との間に集束用光ファイバ22が設けられたことによって、SMF11のコア11aとGIF13のコア13aとの屈折率差が緩和されるため、SMF11のコア11aとGIF13のコア13aとの屈折率差を小さくすることが可能になり、接続損失を低減させるとともに、GIF13のコア13aに入射する光ビーム点光源に近似させて、GIF13のコア13aから出射される光ビームの収差を抑えることにより挿入損失を低減することができる。
【0056】
最後に、上述した光デバイス1は、一対の入力側光ファイバコリメータ6および出力側光ファイバコリメータ7を備える構成にされたが、入力側光ファイバコリメータおよび複数の出力側光ファイバコリメータを備える他の光デバイスについて図面を参照して説明する。なお、他の光デバイスにおいて、上述した光デバイスと同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0057】
図6および図7に示すように、他の光デバイス2は、いわゆる光スイッチとして構成されており、入力側光ファイバコリメータ6と、この入力側光ファイバコリメータ6から光ビームが選択的に入射される第1の出力側光ファイバコリメータ7Aおよび第2の出力側光ファイバコリメータ7Bと、これら第1の出力側光ファイバコリメータ7Aおよび第2の出力側光ファイバコリメータ7Bのいずれか一方に光ビームの光路を切り換えるための切り換え部30とを備えている。
【0058】
第1の出力側光ファイバコリメータ7Aは、入力側光ファイバコリメータ6に並列されて配置されている。第2の出力側光ファイバコリメータ7Bは、入力側光ファイバコリメータ6に直列されて配置されている。
【0059】
切り換え部30は、入力側光ファイバコリメータ6と第2の出力側光ファイバコリメータ7Bとの間に配置されており、光ビームの光路を切り換えるための切り換え用ミラー31と、この切り換え用ミラー31によって反射された光ビームを第1の出力側光ファイバコリメータ7A側のGIF13に導光するための導光用ミラー32と、切り換え用ミラー31を図6中矢印P1,P2方向に移動させるための移動機構(不図示)とを有している。
【0060】
切り換え用ミラー31は、入力側光ファイバコリメータ6の光軸上に位置される反射位置と、入力側光ファイバコリメータ6の光軸から離間された退避位置とに移動可能に設けられている。導光用ミラー32は、第1の出力側光ファイバコリメータ7AのGIF13に対向する位置に設けられている。
【0061】
以上のように構成された光デバイス2について、入力側光ファイバコリメータ6から出射された光ビームの光路が切り換えられる動作を図面を参照して説明する。
【0062】
まず、光デバイス2は、図6に示すように、移動機構によって切り換え用ミラー31がP1方向に移動された反射位置で、入力側光ファイバコリメータ6から出射された光ビームが導光用ミラー32側に反射される。切り換え用ミラー31によって反射された光ビームは、導光用ミラー32に反射されて、第1の出力側光ファイバコリメータ7Aに入射される。したがって、光デバイス2は、切り換え部30によって切り換え用ミラー31がP1方向に移動されることで、入力側光ファイバコリメータ6から第1の出力側光ファイバコリメータ7Aに導かれる。
【0063】
つぎに、光デバイス2は、図7に示すように、移動機構によって切り換え用ミラー31がP2方向に移動された退避位置で、入力側光ファイバコリメータ6から出射された光ビームが、第2の出力側光ファイバコリメータ7BのGIF13に入射される。すなわち、入力側光ファイバコリメータ6から出射された光ビームは、導光用ミラーを介して第1の出力側光ファイバコリメータ7A側に伝送されることなく、第2の出力側光ファイバコリメータ7Bに伝送される。したがって、光デバイス2は、切り換え部30によって切り換え用ミラー31がP2方向に移動されることで、入力側光ファイバコリメータ6から第2の出力側光ファイバコリメータ7Bに導かれる。
【0064】
上述した光デバイス2によれば、集束用光ファイバ13を有する入力側光ファイバコリメータ6、第1および第2の出力側光ファイバコリメータ7A,7Bを備えることによって、各光ファイバコリメータ6,7A,7Bにおける接続損失が抑えられるため、挿入損失を低減することができる。
【0065】
なお、上述した光デバイス2は、光学機能部材として、光ビームの光路を切り換えるための切り換え部30を備える光スイッチとして構成されたが、例えば光学フィルタや減衰板等が用いられて、光フィルタや光アッテネータとして構成されてもよいことは勿論である。
【0066】
【発明の効果】
上述したように本発明に係る光学部材によれば、光ビームが入射される入射側端部がシングルモード型光ファイバのコア部の直径以上に形成されるとともに、光ビームを出射する出射側端部がシングルモード型光ファイバのコア部より小さく形成された伝送路を有する光学手段を備えることによって、光学手段から出射される光ビームを、点光源に近似させることができる。
【0067】
また、本発明に係る光ファイバコリメータによれば、本発明の光学部材と、この光学手段の出射側端部に光軸を一致させて設けられ光学手段から入射された光ビームを平行光に変換するコリメート手段を備えることによって、シングルモード型光ファイバからコリメート手段に伝送される光ビームの接続損失を低減することができる。また、この光ファイバコリメータによれば、光学手段から出射される光ビームを、点光源に近似させることが可能であり、コリメート手段を介して平行光に変換された光ビームの収差を抑え、挿入損失を低減することができる。
【0068】
また、本発明に係る光デバイスによれば、一対の入力側光学系および出力側光学系が、本発明の光ファイバコリメータをそれぞれ有することによって、各入力側光学系および出力側光学系の接続損失が抑えられるため、挿入損失が低減されて、光学特性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光デバイスを示す斜視図である。
【図2】前記光デバイスが備える一対の入力側光ファイバコリメータおよび出力側光ファイバコリメータを示す側面図である。
【図3】入力側光ファイバコリメータを示す透視側面図である。
【図4】(a)は、前記入力側光ファイバコリメータが有するグレーディッドインデックス型光ファイバを示す模式図であり、(b)は、前記グレーディッドインデックス型光ファイバの屈折率分布を示す図である。
【図5】他の入力側光ファイバコリメータを示す透視側面図である。
【図6】他の光デバイスにおいて入力側光ファイバコリメータから第1の出力側光ファイバコリメータに光ビームが伝送される状態を示す模式図である。
【図7】前記他の光デバイスにおいて入力側光ファイバコリメータから第2の出力側光ファイバコリメータに光ビームが伝送される状態を示す模式図である。
【図8】従来の光デバイスを説明するための模式図である。
【図9】(a)は、従来の光ファイバコリメータが有する光ファイバを説明するための模式図であり、(b)は、前記光ファイバの屈折率分布を示す図である。
【符号の説明】
1 光デバイス
6 入力側光ファイバコリメータ
7 出力側光ファイバコリメータ
8 筐体
11 シングルモード型光ファイバ(SMF)
11a コア部
11b クラッド部
12 集束用光ファイバ
12a コア部
12b クラッド部
13 グレーディッドインデックス型光ファイバ(GIF)
13a コア部
13b クラッド部
15 スリーブ
23 第1の伝送路
24 第2の伝送路
30 切り換え部
31 切り換え用ミラー
32 導光用ミラー
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば情報通信等に用いられる光学部材、光ファイバコリメータおよびこの光ファイバコリメータを備える光デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば情報通信等に用いられて光デバイス間を光学的に接続するための光デバイスが知られている。この種の光デバイスには、一対の入力側および出力側の各光ファイバコリメータを対向して配置したものがある。
【0003】
従来の光ファイバコリメータは、一般に、光ファイバの端部に、光ファイバから出射された光ビームを平行光に変換するためのコリメータレンズが設けられて構成されている。しかしながら、コリメータレンズは、外径が、光ファイバの外径に比較して著しく大きいため、光ファイバコリメータ全体が大型化する不都合があった。また、コリメータレンズは、外径が比較的小さいものを用いた場合に収差が比較的大きくなるという不都合があった。
【0004】
そこで、コリメータレンズの代わりに、グレーディッドインデックス型光ファイバ(以下、GIFと称する。)によって形成された所定の長さの集束型ロッドレンズが用いられた光ファイバコリメータが提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
このような光ファイバコリメータを備える従来の光デバイスは、図8に示すように、一対の入力側光ファイバコリメータ106および出力側光ファイバコリメータ107を備えている。入力側光ファイバコリメータ106および出力側光ファイバコリメータ107は、シングルモード型光ファイバ111(以下、SMF111と称する。)と、このSMF111から入射された光ビームを平行光に変換するGIF112とを備えている。
【0006】
一対の入力側光ファイバコリメータ106および出力側光ファイバコリメータ107は、互いにGIF112を対向させて、光軸を一致させて配置されている。
【0007】
SMF111は、図9(a)および図9(b)に示すように、光ビームを伝送するコア部111aと、このコア部111aを包囲するクラッド部111bとを有している。SMF111は、例えば、コア部111aの直径が10μm程度に形成されており、クラッド部111bの外径が125μm程度に形成されている。そして、SMF111は、開口数NAが0.14程度にされ、コア部111aとクラッド部111bとの比屈折率差Δnが、0.3%程度に設定されている。GIF112は、所定の長さの集束型ロッドレンズとして形成されており、SMF111の一端に、光軸を一致させて設けられている。
【0008】
以上のように構成された従来の光デバイスは、入射側光ファイバコリメータ106において、SMF111から入射された光ビームがGIF112によって平行光に変換されて、出射側光ファイバコリメータ107のGIFに入射される。
【0009】
【特許文献1】
特開平6−138342号公報(第7欄1行―16行、図3)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の光デバイスでは、光ファイバコリメータによる接続損失を抑えるとともに、光ファイバコリメータによる挿入損失を抑えることが求められている。ここで言う接続損失とは、異なる光学部材を接合する際の屈折率差による損失のことである。また、ここで言う挿入損失とは、光ファイバコリメータを対にした場合に発生する損失のことである。
【0011】
しかしながら、図8および図9(a)、図9(b)に示したように、従来の光ファイバコリメータ106,107は、SMF111のコア部111aの直径が10μm程度に形成されているため、SMF111から出射された光ビームをGIF112に入射させる際に、光ビームを出射する光源の大きさが有限の値であって点光源ではなかった。このため、GIF112から出射された光ビームは、収差の影響を受けて、純粋な平行光ではなくなる問題がある。
【0012】
また、SMF111から出射された光ビームの一部は、コア部111aの端面外周側からクラッド部111b側に屈折されて出射されること等によって、GIF112で接続損失が生じてしまう不都合が生じる。すなわち、GIF112に入射させる光ビームは、点光源にすることが求められている。
【0013】
また、従来の光ファイバコリメータ106,107は、GIF112の端面から平行光を出射させる場合、SMF111から入射された光ビームを平行光に効率良く変換し、平行光にする際の接続損失を低減することが求められている。
【0014】
したがって、従来の光デバイスは、光ファイバコリメータ106,107が有するSMF111のコア部111aとGIF112のコア部112aとの屈折率差が比較的大きいため、接続損失が生じ、挿入損失が増大するという不都合があった。
【0015】
そこで、本発明は、挿入損失を低減し、光学的特性を向上することができる光学部材、光ファイバコリメータおよびこの光ファイバコリメータを備える光デバイスを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明に係る光学部材は、シングルモード型光ファイバと、このシングルモード型光ファイバに光軸を一致させて設けられシングルモード型光ファイバから入射された光ビームを伝送する伝送路を有する光学手段とを備える。そして、光学手段の伝送路は、光ビームが入射される入射側端部が、シングルモード型光ファイバのコア部の直径以上に形成されるとともに、光ビームを出射する出射側端部が、シングルモード型光ファイバのコア部より小さく形成される。
【0017】
以上のように構成された本発明に係る光学部材によれば、シングルモード型光ファイバから入射される光ビームが、光学手段によって集束させて、光学手段から出射される光ビームを、点光源に近似させることが可能になる。
【0018】
また、本発明に係る光ファイバコリメータは、本発明の光学部材と、この光学手段の出射側端部に光軸を一致させて設けられ、前記光学手段から入射された光ビームを平行光に変換するコリメート手段を備える。
【0019】
以上のように構成した本発明に係る光ファイバコリメータによれば、シングルモード型光ファイバから出射された光ビームが光学手段によって集束されて、コリメート手段に入射されるため、コリメート手段に入射する光ビームが、点光源に近似される。このため、コリメート手段によって平行光に変換された光ビームは、収差が抑制される。したがって、この光ファイバコリメータを対にした構成では、挿入損失が低減される。
【0020】
また、本発明に係る光ファイバコリメータは、光学部材が有するシングルモード型光ファイバのコア部の屈折率より大きく、コリメート手段であるグレーディッドインデックス型光ファイバのコア部の屈折率より小さく形成される。したがって、この光ファイバコリメータは、シングルモード型光ファイバのコア部とコリメート手段との屈折率差が小さくなり、シングルモード型光ファイバのコア部からコリメート手段に伝送される光ビームの接続損失が低減される。
【0021】
また、本発明に係る光デバイスは、本発明の光ファイバコリメータをそれぞれ有する一対の入力側光学系および出力側光学系を備える。
【0022】
以上のように構成された本発明に係る光デバイスは、上述した光ファイバコリメータを有することによって入力側光学系および出力側光学系の接続損失、さらには光デバイスの挿入損失が抑えられるため、光学特性が向上される。
【0023】
また、本発明に係る光デバイスは、入力側光学系および出力側光学系が有する各コリメート手段が、対向面が光軸に直交する平面に対して傾斜されて形成されることが好ましい。これによって、この光デバイスは、光ビームが出射および入射される際に、コリメート手段の対向面による反射損失が低減される。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態について、光デバイスを図面を参照して説明する。
【0025】
図1に示すように、光デバイス1は、光学的に接続される一対の入力側光ファイバコリメータ6および出力側光ファイバコリメータ7と、これら各光ファイバコリメータ6,7の接続部分を内部に収容する筐体8とを備えている。
【0026】
図2および図3に示すように、入力側光ファイバコリメータ6は、入力側光ファイバであるシングルモード型光ファイバ11(以下、SMF11と称する。)と、このSMF11から入射された光ビームを集束する集束用光ファイバ12と、この集束用光ファイバ12から入射された光ビームを平行光に変換するグレーディッドインデックス型光ファイバ13(以下、GIF13と称する。)とを備えている。
【0027】
出力側光ファイバコリメータ7は、入力側光ファイバコリメータ6と同一構成であるため、同一部材には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0028】
筐体8は、図1に示すように、矩形状の有底箱状に形成されており、内部に、入力側光ファイバコリメータ6および出力側光ファイバコリメータ7の各GIF13の端面を対向させた接続部分が気密状態で封止されている。また、筐体8には、入力側光ファイバコリメータ6および出力側光ファイバコリメータ7の各SMF11が、スリーブ15を介してそれぞれ固定されている。
【0029】
入力側光ファイバコリメータ6が有するSMF11は、光ビームを伝送するコア部11aと、このコア部11aを包囲するクラッド部11bとを有しており、光ビームを出射する一端に、集束用光ファイバ12の一端が接合されている。SMF11は、例えば、コア部11aの直径が10μm程度に形成されており、クラッド部11bの外径が125μm程度に形成されている。そして、このSMF11は、開口数NAが0.14程度にされ、コア部11aとクラッド部11bとの比屈折率差Δnが、0.3%程度に設定されている。
【0030】
集束用光ファイバ12は、例えばSMF11と同一の光ファイバを用いて形成されており、SMF11のコア部11aから光ビームが入射されるコア部12aと、このコア部12aを包囲するクラッド部12bとを有している。この集束用光ファイバ12は、外径がSMF11のクラッド部11bの外径と同等程度に形成されており、例えば、光軸方向の長さが1mm程度に形成されている。なお、1mm以下に形成されてもよい。また、集束用光ファイバ12は、コア部12の屈折率が、SMF11のコア部11aの屈折率より大きく、GIF13のコア部13aの屈折率より小さく形成されている。
【0031】
そして、集束用光ファイバ12のコア部12aは、直径が、GIF13の一端側に向かって次第に縮径されて形成されており、GIF13に接合される一端が、光ビームの伝送に影響がない程度に小さくされて、ほぼ一点に集束されている。したがって、集束用光ファイバ12のコア部12aは、GIF13に接合される一端が、いわゆる点光源に近似されている。
【0032】
また、集束用光ファイバ12のコア部12aは、SMF11に接合される一端の直径が、SMF11のコア部11aの直径よりやや大きく形成されている。このため、集束用光ファイバ12には、SMF11のコア部11aの端面外周側からクラッド部11b側に屈折されて出射された光ビームも、コア部12a内に良好に入射されるため、接続損失が抑えられている。
【0033】
集束用光ファイバ12は、コア部12aの光軸をSMF11のコア部11aの光軸に一致させて、一端が、SMF11の一端に融着されて接合されている。この集束用光ファイバ12は、SMF11の一端に融着して接合する際に、追加放電することによってコア部12aの一端が拡げられるとともに、加熱して光軸方向に伸ばす力を付与することによって、コア部12aが光軸方向に沿って容易に縮径された、いわゆるテーパ状に形成される。あるいは、集束用光ファイバ12は、予め、コア部が光軸方向に沿って縮径されて形成されている光ファイバを用いて、このコア部の両端が、所定の直径になる位置でそれぞれ切断して形成されてもよい。
【0034】
また、集束用光ファイバ12の一端は、SMF11の一端に融着される際に、クラッド部12bの外径方向に膨張されて拡径するため、上述したようにコア部12aのSMF11側近傍の直径が、SMF11のコア部11aの直径よりやや大きく形成される。なお、必要に応じて、追加放電の際に加熱して光軸方向に伸ばす力を付与することによって、上述した拡径を防止することも可能である。
【0035】
GIF13は、集束用光ファイバ12のコア部12aから光ビームが入射されるコア部13aと、このコア部13aを包囲するクラッド部13bとを有しており、光軸方向が所定の長さに形成されることによって、いわゆる集束型ロッドレンズとして構成されている。GIF13は、例えば、コア部13aの直径が50μmから200μm程度に形成されており、クラッド部13bの外径が125μmから300μm程度に形成されている。また、GIF13は、例えば、光軸方向の長さが1mm程度に形成されている。
【0036】
なお、GIF13は、外径が、集束用光ファイバ12の外径と等しく形成されることが好ましく、外径を位置決め基準として、集束用光ファイバ12に光軸を容易に一致させることが可能になる。
【0037】
GIF13は、図4(a)および図4(b)に示すように、コア部13aの屈折率分布が、光軸上を最大とする曲線状に変化しており、集束用光ファイバ12のコア部12aからコア部13aに入射される光ビームが、点光源に近似されている。このため、GIF13は、点光源から出射される光ビームを平行光に変換することになり、集束用光ファイバ12から入射される光ビームのほぼ全てが平行光に変換される。したがって、GIF13によれば、収差が大幅に低減されて平行光に効率的に変換される。また、GIF13は、コア部13aとクラッド部13bとの比屈折率差Δnが、0.5〜3%程度に設定されている。
【0038】
そして、GIF13は、コア部13aの光軸を集束用光ファイバ12のコア部12aの光軸に一致させて、一端が、集束用光ファイバ12のコア部12aに融着されて接合されている。
【0039】
また、図示しないが、GIF13は、必要に応じて、出力側光ファイバコリメータ7のGIF13に対向する端面が、光軸に直交する平面に対して所定の傾斜角をもって傾斜されて形成されてもよい。GIF13は、端面が傾斜されることにより、この端面で光ビームが光軸方向に反射された反射光によって生じる、いわゆる反射損失を抑えることができる。すなわち、GIF13の端面に形成された傾斜面で反射された反射光は、光軸方向に対して傾斜された方向に反射されるため、伝送される光ビームに影響を及ぼすことなくコア部13aから外方に漏れる。なお、GIF13の端面を傾斜させる場合には、例えば切断加工によって傾斜面を形成することによって、加工コストを抑えることが可能である。
【0040】
さらに、GIF13の端面は、必要に応じて、傾斜面上に反射防止用コーティングを被覆することで、反射損失および光デバイス1全体の挿入損失を低減することができる。
【0041】
また、上述した入力側光ファイバコリメータ6では、GIF13からなる集束型ロッドレンズが採用されたが、例えば、ボール状のレンズや、屈折率分布型ロッドレンズ(Graded Refractive Index rod lens)等の他の光学レンズが用いられてもよい。
【0042】
また、上述した入力側光ファイバコリメータ6では、集束用光ファイバ12を備える構成にされたが、集束用光ファイバ12の代わりに例えば、基板上にコア部およびクラッド部が積層されて形成された光導波路を有する半導体素子が適用されてもよい。
【0043】
以上のように構成された光デバイス1について、入力側光ファイバコリメータ6によって伝送される光ビームの状態を説明する。
【0044】
まず、入力側光ファイバコリメータ6は、SMF11のコア部11aによって伝送された光ビームが、集束用光ファイバ12のコア部12aに入射されて、このコア部12aによって良好に集束されて点光源に近似される。このときに、SMF11のコア部11aの端面外周側からさらに外周方向に出射された光ビームも、集束用光ファイバ12のコア部12aの直径がコア部11aの直径よりも大径であるため、コア部12aに入射される。
【0045】
そして、集束用光ファイバ12のコア部12aから出射される光ビームは、点光源から出射されるため、GIF13のコア部13aによって平行光に効率的に変換されてコア部13aから出射される。
【0046】
上述したように、光デバイス1は、SMF11とGIF13との間に集束用光ファイバ12が設けられた入力側光ファイバコリメータ6を備えることによって、上述した従来の光ファイバコリメータで課題になっていたSMFのコアとGIFのコアとの屈折率差を小さくすることが可能になり、接続損失を低減させるとともに、GIFに入射する光ビームを点光源に近似させて、GIFから出射される光ビームの収差を抑えることにより挿入損失を低減することができる。したがって、この光デバイス1によれば、光学特性を向上することができる。
【0047】
また、光デバイス1が備える光ファイバコリメータ6,7は、SMF11、集束用光ファイバ12、GIF13の各外径がそれぞれ等しく形成されることによって、外径を基準として接合することで、光軸を互いに容易に一致させることができる。
【0048】
なお、上述した各光ファイバコリメータ6,7は、コア部12aが光軸方向全体に亘って縮径された集束用光ファイバ12を備える構成にされたが、他の集束用光ファイバを備える他の光ファイバコリメータについて説明する。なお、他の光ファイバコリメータは、集束用光ファイバを除いて、上述した各光ファイバコリメータ6,7と構成が同一であるため、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0049】
図5に示すように、他の入力側光ファイバコリメータ16が備える集束用光ファイバ22は、SMF11のコア部11aから光ビームが入射されるコア部22aと、このコア部22aを包囲するクラッド部22bとを有している。
【0050】
そして、コア部22aは、SMF11のコア部11aに隣接する一端部に位置して設けられてコア部11aから入射された光ビームを伝送する第1の伝送路23と、この第1の伝送路23に連設されてGIF13のコア部13aに光ビームを伝送する第2の伝送路24とを有している。
【0051】
第1の伝送路23は、SMF11のコア部11a側の一端の直径が、コア部11aの直径よりやや大きく形成されるとともに、この一端から第2の伝送路24側である他端側に向かって直径が次第に縮径されて形成されている。第2の伝送路24は、SMF11のコア部11aの直径よりも小径に形成されており、第1の伝送路23の縮径された他端に連続して形成されている。
【0052】
以上のように構成された入力側光ファイバコリメータ16について、光ビームが伝送される状態を簡単に説明する。
【0053】
まず、入力側光ファイバコリメータ16は、SMF11のコア部11aによって伝送された光ビームが、集束用光ファイバ22のコア部22aの、第1の伝送路23に入射されて、この第1の伝送路23によって良好に集束されて、第2の伝送路24に伝送される。第2の伝送路24によって伝送される光ビームは、第2の伝送路24がSMF11のコア部11aの直径よりも小径に形成されているため、点光源に近似される。
【0054】
このときに、SMF11のコア部11aの端面外周側からさらに外周方向に出射された光ビームも、集束用光ファイバ22のコア部22aの直径がコア部11aの直径よりも大径であるため、コア部22aに入射される。
そして、集束用光ファイバ22のコア部22aから出射される光ビームは、第2の伝送路24によって点光源から出射されるため、GIF13のコア部13aによって平行光に効率的に変換されてコア部13aから出射される。
【0055】
上述したように、入力側光ファイバコリメータ16は、SMF11とGIF13との間に集束用光ファイバ22が設けられたことによって、SMF11のコア11aとGIF13のコア13aとの屈折率差が緩和されるため、SMF11のコア11aとGIF13のコア13aとの屈折率差を小さくすることが可能になり、接続損失を低減させるとともに、GIF13のコア13aに入射する光ビーム点光源に近似させて、GIF13のコア13aから出射される光ビームの収差を抑えることにより挿入損失を低減することができる。
【0056】
最後に、上述した光デバイス1は、一対の入力側光ファイバコリメータ6および出力側光ファイバコリメータ7を備える構成にされたが、入力側光ファイバコリメータおよび複数の出力側光ファイバコリメータを備える他の光デバイスについて図面を参照して説明する。なお、他の光デバイスにおいて、上述した光デバイスと同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0057】
図6および図7に示すように、他の光デバイス2は、いわゆる光スイッチとして構成されており、入力側光ファイバコリメータ6と、この入力側光ファイバコリメータ6から光ビームが選択的に入射される第1の出力側光ファイバコリメータ7Aおよび第2の出力側光ファイバコリメータ7Bと、これら第1の出力側光ファイバコリメータ7Aおよび第2の出力側光ファイバコリメータ7Bのいずれか一方に光ビームの光路を切り換えるための切り換え部30とを備えている。
【0058】
第1の出力側光ファイバコリメータ7Aは、入力側光ファイバコリメータ6に並列されて配置されている。第2の出力側光ファイバコリメータ7Bは、入力側光ファイバコリメータ6に直列されて配置されている。
【0059】
切り換え部30は、入力側光ファイバコリメータ6と第2の出力側光ファイバコリメータ7Bとの間に配置されており、光ビームの光路を切り換えるための切り換え用ミラー31と、この切り換え用ミラー31によって反射された光ビームを第1の出力側光ファイバコリメータ7A側のGIF13に導光するための導光用ミラー32と、切り換え用ミラー31を図6中矢印P1,P2方向に移動させるための移動機構(不図示)とを有している。
【0060】
切り換え用ミラー31は、入力側光ファイバコリメータ6の光軸上に位置される反射位置と、入力側光ファイバコリメータ6の光軸から離間された退避位置とに移動可能に設けられている。導光用ミラー32は、第1の出力側光ファイバコリメータ7AのGIF13に対向する位置に設けられている。
【0061】
以上のように構成された光デバイス2について、入力側光ファイバコリメータ6から出射された光ビームの光路が切り換えられる動作を図面を参照して説明する。
【0062】
まず、光デバイス2は、図6に示すように、移動機構によって切り換え用ミラー31がP1方向に移動された反射位置で、入力側光ファイバコリメータ6から出射された光ビームが導光用ミラー32側に反射される。切り換え用ミラー31によって反射された光ビームは、導光用ミラー32に反射されて、第1の出力側光ファイバコリメータ7Aに入射される。したがって、光デバイス2は、切り換え部30によって切り換え用ミラー31がP1方向に移動されることで、入力側光ファイバコリメータ6から第1の出力側光ファイバコリメータ7Aに導かれる。
【0063】
つぎに、光デバイス2は、図7に示すように、移動機構によって切り換え用ミラー31がP2方向に移動された退避位置で、入力側光ファイバコリメータ6から出射された光ビームが、第2の出力側光ファイバコリメータ7BのGIF13に入射される。すなわち、入力側光ファイバコリメータ6から出射された光ビームは、導光用ミラーを介して第1の出力側光ファイバコリメータ7A側に伝送されることなく、第2の出力側光ファイバコリメータ7Bに伝送される。したがって、光デバイス2は、切り換え部30によって切り換え用ミラー31がP2方向に移動されることで、入力側光ファイバコリメータ6から第2の出力側光ファイバコリメータ7Bに導かれる。
【0064】
上述した光デバイス2によれば、集束用光ファイバ13を有する入力側光ファイバコリメータ6、第1および第2の出力側光ファイバコリメータ7A,7Bを備えることによって、各光ファイバコリメータ6,7A,7Bにおける接続損失が抑えられるため、挿入損失を低減することができる。
【0065】
なお、上述した光デバイス2は、光学機能部材として、光ビームの光路を切り換えるための切り換え部30を備える光スイッチとして構成されたが、例えば光学フィルタや減衰板等が用いられて、光フィルタや光アッテネータとして構成されてもよいことは勿論である。
【0066】
【発明の効果】
上述したように本発明に係る光学部材によれば、光ビームが入射される入射側端部がシングルモード型光ファイバのコア部の直径以上に形成されるとともに、光ビームを出射する出射側端部がシングルモード型光ファイバのコア部より小さく形成された伝送路を有する光学手段を備えることによって、光学手段から出射される光ビームを、点光源に近似させることができる。
【0067】
また、本発明に係る光ファイバコリメータによれば、本発明の光学部材と、この光学手段の出射側端部に光軸を一致させて設けられ光学手段から入射された光ビームを平行光に変換するコリメート手段を備えることによって、シングルモード型光ファイバからコリメート手段に伝送される光ビームの接続損失を低減することができる。また、この光ファイバコリメータによれば、光学手段から出射される光ビームを、点光源に近似させることが可能であり、コリメート手段を介して平行光に変換された光ビームの収差を抑え、挿入損失を低減することができる。
【0068】
また、本発明に係る光デバイスによれば、一対の入力側光学系および出力側光学系が、本発明の光ファイバコリメータをそれぞれ有することによって、各入力側光学系および出力側光学系の接続損失が抑えられるため、挿入損失が低減されて、光学特性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光デバイスを示す斜視図である。
【図2】前記光デバイスが備える一対の入力側光ファイバコリメータおよび出力側光ファイバコリメータを示す側面図である。
【図3】入力側光ファイバコリメータを示す透視側面図である。
【図4】(a)は、前記入力側光ファイバコリメータが有するグレーディッドインデックス型光ファイバを示す模式図であり、(b)は、前記グレーディッドインデックス型光ファイバの屈折率分布を示す図である。
【図5】他の入力側光ファイバコリメータを示す透視側面図である。
【図6】他の光デバイスにおいて入力側光ファイバコリメータから第1の出力側光ファイバコリメータに光ビームが伝送される状態を示す模式図である。
【図7】前記他の光デバイスにおいて入力側光ファイバコリメータから第2の出力側光ファイバコリメータに光ビームが伝送される状態を示す模式図である。
【図8】従来の光デバイスを説明するための模式図である。
【図9】(a)は、従来の光ファイバコリメータが有する光ファイバを説明するための模式図であり、(b)は、前記光ファイバの屈折率分布を示す図である。
【符号の説明】
1 光デバイス
6 入力側光ファイバコリメータ
7 出力側光ファイバコリメータ
8 筐体
11 シングルモード型光ファイバ(SMF)
11a コア部
11b クラッド部
12 集束用光ファイバ
12a コア部
12b クラッド部
13 グレーディッドインデックス型光ファイバ(GIF)
13a コア部
13b クラッド部
15 スリーブ
23 第1の伝送路
24 第2の伝送路
30 切り換え部
31 切り換え用ミラー
32 導光用ミラー
Claims (12)
- シングルモード型光ファイバと、
前記シングルモード型光ファイバに光軸を一致させて設けられ、前記シングルモード型光ファイバから入射された光ビームを伝送する伝送路を有する光学手段とを備え、
前記光学手段の前記伝送路は、光ビームが入射される入射側端部が、前記シングルモード型光ファイバのコア部の直径以上に形成されるとともに、光ビームを出射する出射側端部が、前記シングルモード型光ファイバの前記コア部より小さく形成された光学部材。 - 前記光学手段は、光ファイバによって形成された請求項1に記載の光学部材。
- 前記光学手段の前記光ファイバのコア部は、前記出射側端部に向かって次第に縮径されて形成された請求項2に記載の光学部材。
- 前記光学手段の前記コア部は、前記出射側端部に向かって次第に縮径された第1の伝送路と、前記第1の伝送路の出射側に連設されて前記シングルモード型光ファイバのコア部より小径に形成された第2の伝送路とを有する請求項3に記載の光学部材。
- 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光学部材と、
前記光学手段の出射側端部に光軸を一致させて設けられ、前記光学手段から入射された光ビームを平行光に変換するコリメート手段を備える光ファイバコリメータ。 - 前記コリメート手段は、グレーディッドインデックス型光ファイバによって形成された請求項5に記載の光ファイバコリメータ。
- 前記光学手段の前記コア部は、屈折率が、前記シングルモード型光ファイバのコア部の屈折率より大きく、前記グレーディッドインデックス型光ファイバのコア部の屈折率より小さい請求項6に記載の光ファイバコリメータ。
- 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の光ファイバコリメータをそれぞれ有する一対の入力側光学系および出力側光学系を備える光デバイス。
- 前記入力側光学系の前記コリメート手段と、前記出力側光学系の前記コリメート手段との対向間には、光学機能部材が設けられた請求項8に記載の光デバイス。
- 前記入力側光学系および前記出力側光学系が有する各コリメート手段は、対向面が光軸に直交する平面に対して傾斜されて形成された請求項8に記載の光デバイス。
- 前記入力側光学系と、
複数の前記出力側光学系と、
前記入力側光学系から出射された光ビームの光路を選択的に切り換える切り換え手段とを備える請求項8に記載の光デバイス。 - 前記切り換え手段は、前記入力側光学系から入射された光ビームを反射させて該光ビームの光路を切り換えるミラーを有する請求項11に記載の光デバイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002268306A JP2004109193A (ja) | 2002-09-13 | 2002-09-13 | 光学部材、光ファイバコリメータ、光デバイス |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002268306A JP2004109193A (ja) | 2002-09-13 | 2002-09-13 | 光学部材、光ファイバコリメータ、光デバイス |
Publications (1)
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JP2004109193A true JP2004109193A (ja) | 2004-04-08 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2002268306A Pending JP2004109193A (ja) | 2002-09-13 | 2002-09-13 | 光学部材、光ファイバコリメータ、光デバイス |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004109193A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014048493A (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Hitachi Chemical Co Ltd | 光学部材及び光デバイス |
WO2016147772A1 (ja) * | 2015-03-16 | 2016-09-22 | ウシオ電機株式会社 | 光ファイバ装置及び光学体 |
-
2002
- 2002-09-13 JP JP2002268306A patent/JP2004109193A/ja active Pending
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