JP3829753B2 - Dc−dcコンバータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体スイッチをオン・オフ制御することによって、所定の直流電圧値に変換された電源電圧を負荷に供給するDC−DCコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体スイッチのオン・オフ制御によって、直流電源電圧を所定の直流電圧値に変換するDC−DCコンバータには、入出力電圧の関係から降圧コンバータ、あるいは昇圧コンバータが用いられる。
【0003】
図16は、従来の同期整流型の降圧コンバータの構成を示す回路図である。同図において、Vinは電圧値の変動する直流電源電圧、Cは直流電源電圧Voutの脈動を抑える平滑コンデンサ、Qaは主スイッチ素子としてのPchMOSFET(金属酸化物電界効果型トランジスタ、以下では単にトランジスタという。)、Dは転流用のダイオード(フライホイルダイオード)、Lは出力電流平滑用のチョークコイル、Voutは図示しない負荷に印加される出力電圧である。
【0004】
また、16aはPchMOSFETゲート駆動回路であって、半導体スイッチをPWM制御するPchMOSFET駆動信号を受けて、トランジスタQaをオン・オフ制御するようにゲート信号を生成するものである。同様に、NchMOSFETゲート駆動回路16bは、転流用のダイオードDに対して接続されたトランジスタQbをゲート信号によってオン・オフ制御している。
【0005】
図17は、従来のDC−DCコンバータにおける変換効率を示す図である。
これは、図16に示すような同期整流型の降圧コンバータにおいて、直流電源電圧Vin=3.6[V]、出力電圧Vout=2.5[V]であって、それぞれ出力電流Ioutが30[mA]と300[mA]との場合について、各種損失を計算したものである。チョークコイルLのインダクタンスは1[μH]、平滑コンデンサCのキャパシタンスは4.7[μF]、スイッチング周波数は2.5[MHz]として計算した。
【0006】
各項目a〜gに示す損失は、DC−DCコンバータを構成する半導体集積回路のパラメータで決まる値であり、項目h、iの損失はチョークコイルの特性による。それぞれの損失の値をみると、項目a〜d及び項目hでは出力電流が小さい場合に、ほぼ出力電流Ioutの電流値に比例して小さくなっている。しかし、項目e〜g及び項目iでは、電流値にかかわらず常に一定値である。
【0007】
すなわち、出力電流Ioutが30[mA]と300[mA]の場合を比較したとき、全損失は出力電流及び出力パワーが1/10になっても、そこまで下がらないため、負荷電流が小さいほど変換効率が低下することになる。半導体集積回路のパラメータで決まる損失項目a〜gに着目してみるとき、項目a〜dが出力電流に関連した損失であるのに対して、項目e〜gは半導体集積回路内部の寄生容量と入力電圧とで決まる損失であることが理由であると推測される。
【0008】
このように、従来のDC−DCコンバータをPWM制御するときに、とりわけ負荷電流が小さいときの変換効率が低い。そこで、直流電源電圧を所定の直流電圧値に変換するDC−DCコンバータとして、PWM制御回路の場合と比較してスイッチング回数を減らせるPFM制御回路が用いられる場合がある。
【0009】
図18は、DC−DCコンバータへの駆動信号を生成するためのPFM制御回路を示すブロック図である。従来のPFM制御回路では、検出回路181で出力信号Voutの電圧を監視し、検出回路181から出力されるフィードバック信号Vfbの電圧が基準電圧信号Vrefより下がったときに、比較回路182の比較信号Vcmpがローレベルになる。ワンショットパルス発生回路183では、比較信号Vcmpを受けて、ある一定のパルス幅Twでゲートパルス信号Vpulseを生成してPchM0SFETQaをオンする。184は基準電圧信号Vrefを出力する基準電圧回路である。
【0010】
図19は、上述したPFM制御回路におけるPFM制御波形を示すタイミング図である。PFM制御では、必要なときのみスイッチング動作を行わせることができるため、特に出力電流が小さい場合のコンバータとして用いられている。そして、PWM制御回路の場合と比較してスイッチング回数を減らせることから、スイッチングに伴う損失を低減でき、変換効率が向上する利点がある。
【0011】
従来から、このPFM制御回路をPWM制御回路と一体に組み入れておいて、負荷に対する出力電流の大きさに応じて、いずれか一方に切り替えてコンバータを制御するように構成し、出力電流が小さい領域においてもコンバータの変換効率を低下させない方法が知られていた。
【0012】
図20は、PWM/PFM切替え制御によるDC−DCコンバータの構成を示す図である。
負荷9と接続されたDC−DCコンバータ10には、直流電源Eから電源電圧Vinが供給されている。DC−DCコンバータ10は、PWM制御回路15とPFM制御回路16とを備え、端子17から基準電圧信号Vrefが供給されている。この基準電圧信号Vrefに基づいて、負荷9に流れる出力電流の大きさを負荷判定回路18により判定し、その結果を判定信号としてPWM制御回路15、PFM制御回路16、及びマルチプレクサ(MUX)19に出力している。MUX19では判定信号に応じて、軽負荷のときにはPFM制御を選択し、中〜重負荷のときはPWM制御を選択する。使用していない制御回路15,16は消費電流を削減する目的で、停止させることも可能である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述したPWM/PFM切替え制御によれば、軽負荷のときにはPFM制御回路を使うことによって、変換効率の低下を防ぐことが可能である。
【0014】
しかし、DC−DCコンバータにはPFM制御を使用することができない用途もある。例えば、無線を使う電子回路の電源として利用するときは、搬送波や変調波の周波数と、DC−DCコンバータの発振周波数やその高調波が干渉を起こさないよう、帯域を離す必要がある。ところが、PFMモードでは負荷電流や入出力電圧などの条件で発振周波数が変わることから、上述した干渉が起こりうるため、PFM制御を使用することができないという問題があった。
【0015】
この発明の目的は、出力電流を流すスイッチング素子を複数のMOSFETで構成することにより、負荷電流が小さくなっても変換効率が低下しないようにしたDC−DCコンバータを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、半導体スイッチをオン・オフ制御することによって、所定の直流電圧値に変換された電源電圧を負荷に供給するDC−DCコンバータが提供される。このDC−DCコンバータは、複数のトランジスタのドレーン、ソース、及び基板が共通に接続され、それぞれ分割されたゲートを備える半導体スイッチと、前記半導体スイッチを構成する各トランジスタにゲート信号を供給して、前記トランジスタをそれぞれ独立にオン・オフ制御するPWM制御手段と、前記PWM制御手段に負荷判定信号を供給することによって、前記トランジスタをオン・オフ制御するイネーブル状態と常時オフするディスエーブル状態とに切り替える切替え手段と、を備え、前記切替え手段は、前記半導体スイッチのゲート容量への充放電電流による損失電力と、前記半導体スイッチのオン抵抗による損失電力との比を1に近づけるように、前記ディスエーブル状態のトランジスタ数を制御する。
【0017】
この発明のDC−DCコンバータによれば、負荷電流の大きさに応じて使用するスイッチング素子の数を変更し、負荷電流が小さいときには使用するスイッチング素子の数を少なくすることで、主な損失要因であるゲート・基板間の寄生容量による損失を減らし、効率を上げることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第一の実施の形態)
図1は、この発明の実施の形態である同期整流型の降圧コンバータの構成を示す回路図である。
【0019】
図1において、Vinは電圧値の変動する直流電源電圧、Cは直流電源電圧Voutの脈動を抑える平滑コンデンサ、Dは転流用のダイオード、Lは出力電流平滑用のチョークコイル、Voutは負荷に印加される出力電圧である。n個のPchM0SFETQp1〜Qpnから構成される半導体スイッチQPは、先に図16にて示した従来の降圧コンバータにおける主スイッチ素子に相当する。半導体スイッチQPは、n個のトランジスタQp1〜Qpnのドレーン、ソース、及び基板が共通に接続され、分割された各ゲート端子はそれぞれ独立してPchM0SFETゲート駆動回路1に接続されている。
【0020】
また、同様にn個に分割されたNchM0SFETQn1〜Qnnは、各ゲート端子がNchM0SFETゲート駆動回路2に接続され、転流用のダイオードDに対して各ドレーン、ソースが共通に接続された半導体スイッチQNを構成している。ゲート駆動回路1,2には、それぞれ後述するPWM制御回路からPchM0SFET駆動信号3、及びNchM0SFET駆動信号4が供給されている。これらの半導体スイッチを構成する各トランジスタQp1〜Qpn,Qn1〜Qnnは、ゲート駆動回路1,2からのゲート信号によってそれぞれ独立にオン・オフ制御される。
【0021】
各ゲート駆動回路1,2は負荷判定回路5に接続され、ここから負荷状態を判断するための負荷判定信号Vloadが供給されている。負荷判定信号Vloadは、トランジスタQp1〜Qpn,Qn1〜Qnnをそれぞれオン・オフ制御するイネーブル状態と常時オフするディスエーブル状態とに切り替える。トランジスタQp1〜QpnのソースはVDD端子6と接続され、VDD端子6には電圧値の変動する直流電源電圧Vinが印加される。トランジスタQp1〜Qpnのドレーンは、チョークコイルLを介して出力端子7と接続されている。なお、VSS端子8は接地されている。
【0022】
PchM0SFETゲート駆動回路1では、PchMOSFET駆動信号3に基づいてトランジスタQp1〜Qpnをスイッチング制御するためのゲート信号が生成されているが、負荷判定信号Vloadによって特定の数のトランジスタをイネーブル状態にする。NchM0SFETゲート駆動回路2も、NchMOSFET駆動信号4に基づいてトランジスタQn1〜Qnnのスイッチング制御を行うためのゲート信号を生成するとともに、負荷判定信号Vloadによって特定の数のトランジスタのみをイネーブル状態にして、それ以外は動作しないように制御している。すなわち、イネーブル状態ではトランジスタにゲート信号を出力してPWM制御するが、ディスエーブル状態ではトランジスタがオフとなるように信号を出力する。
【0023】
このようにして、負荷判定回路5では、負荷電流が小さいときはディスエーブル状態のトランジスタ数を増やすように負荷判定信号Vloadを制御して、駆動信号3,4が伝えられるトランジスタの数を減らし、残りのトランジスタではオフ状態が保持される。したがって、駆動信号3,4によって各ゲート端子の電位を決定し、半導体スイッチをオン・オフ制御する場合に、DC−DCコンバータの負荷電流が小さいときには、NchMOSFETゲート駆動回路1,2においてディスエーブル状態の数を増やすことにより、ゲート・基板容量への充放電電流を減らして、損失を低減できる。このとき、オン抵抗は大きくなるが、負荷電流が小さいので、オン抵抗により増加する損失は僅かで済む。
図2は、別の降圧コンバータの構成を示す回路図である。図2において、Vinは電圧値の変動する直流電源電圧、Cは直流電源電圧Voutの脈動を抑える平滑コンデンサ、QPは主スイッチ素子を構成する複数のPchMOSFETからなる半導体スイッチ、Dは転流用のダイオード(フライホイルダイオード)、Lは出力電流平滑用のチョークコイル、Voutは負荷に印加される出力電圧である。
【0024】
図2では半導体スイッチQPとして、1つのトランジスタ(PchMOSFET)だけしか描いていないが、図1と同様に複数のトランジスタから構成されているものである。また、PchMOSFETゲート駆動回路1では、PchMOSFETをPWM制御するための駆動信号を受けて、半導体スイッチQPの各トランジスタをオン・オフ制御する複数のゲート信号が生成される。
【0025】
図3は、昇圧コンバータの構成を示す回路図である。この昇圧コンバータが図2の降圧コンバータと異なるのは、半導体スイッチQPに代えてダイオードDが、また、転流用のダイオードDに代えて複数のNchMOSFETから構成された半導体スイッチQNが用いられている点である。この半導体スイッチQNをオン・オフ制御する複数のゲート信号は、図1のものと同様に、NchMOSFETゲート駆動回路2で生成されている。
【0026】
また、図3に示した回路の中のダイオードDをトランジスタに置き換えて、ダイオードの順方向電流が流れる期間だけトランジスタをオンさせるようにした同期整流型の昇圧コンバータも広く知られている。
【0027】
図4は、同期整流型の昇圧コンバータの構成を示す回路図である。
図4の昇圧コンバータでは、ダイオードDに対して複数のPchMOSFETからなる半導体スイッチQPを接続し、この半導体スイッチQPをゲート駆動回路1からのゲート信号によってオン・オフ制御している。
【0028】
図1や図4におけるダイオードDは、それぞれ半導体スイッチQN、QPの基板ダイオードを使うことができる。また、順方向電圧を下げて損失を低減するために、外付けのショットキーダイオードを使う場合もある。
【0029】
このようなDC−DCコンバータでは、出力電圧と入力電圧との関係がトランジスタのオン・オフ時間で決まる。例えば降圧コンバータにおいて、入出力電圧の比Vout/Vinは、トランジスタのオン時間をTon、オフ時間をToffとすると、式(1)に示す関係がある。
【0030】
Vout/Vin=Ton/(Ton+Toff) …(1)
したがって、トランジスタのオン期間の割合(デューティ)をDutyとすると、入出力電圧の比Vout/Vinが式(2)によって示される。
【0031】
Vout/Vin=Duty …(2)
一方、昇圧コンバータでは、入出力電圧の関係は、次の式(3)で表せる。
【0032】
Vout/Vin=(Ton+Toff)/Toff=1/(1−Duty) …(3)
図5は、DC−DCコンバータへの駆動信号を生成するためのPWM制御回路を示すブロック図である。図中のDC−DCコンバータ10は、図1〜図4に示したコンバータのいずれかに相当する。負荷9と接続されたDC−DCコンバータ10には、直流電源Eから電源電圧Vinが供給されている。
【0033】
15はPWM制御回路であって、検出回路51、誤差増幅回路52、比較回路53、基準電圧回路54、及び三角波発振回路55を備えている。DC−DCコンバータ10の出力電圧Voutは、検出回路51により適当な値のフィードバック信号Vfbに変換され、誤差増幅回路52に入力される。誤差増幅回路52には基準電圧回路54から基準電圧信号Vrefが与えられていて、誤差増幅信号Verrを比較回路53に出力している。三角波発振回路55からは、比較回路53に三角波信号Vtriを供給しており、比較回路53では基準電圧信号Vrefに基づいてPWM信号VpwmをDC−DCコンバータ10に対して出力する。
【0034】
ここで、出力電圧Voutを決めるために使われる基準電圧信号Vrefは、PWM制御回路15の内部に集積化された基準電圧回路54から与えられているが、PWM制御回路15の外部から与えられた信号を基準電圧信号Vrefとする場合もある。また、この基準電圧信号Vrefの値は、固定されている場合もあれば、変化する場合もある。
【0035】
図6は、図5のPWM制御回路における検出回路の具体的構成を示す回路図である。この検出回路51の入力端子510には、DC−DCコンバータ10の出力電圧Voutが印加され、直列接続された抵抗Rb,Rcによって分圧されて、出力端子511からフィードバック信号Vfbとして出力される。
【0036】
図7は、図5のPWM制御回路における誤差増幅回路の具体的構成を示す回路図である。誤差増幅回路52は、オペアンプ520、フィードバック抵抗Ra、及びコンデンサCaから構成されていて、オペアンプ520は、そのマイナス入力端子521に与えられている基準電圧信号Vrefと、プラス入力端子522に入力するフィードバック信号Vfbとの差を積分した値を、誤差増幅信号Verrとして出力する働きがある。
【0037】
つぎに、DC−DCコンバータの制御動作を説明する。
図8は、図5のPWM制御回路におけるPWM制御波形を示すタイミング図である。誤差増幅回路52の誤差増幅信号Verrは、比較回路53で三角波信号Vtriと比較される。三角波信号Vtriは、常に一定の周期と最低電圧値、最高電圧値で発振を繰り返している。
【0038】
図8(a)には、入力電圧Vinの半分より小さな出力電圧Voutを出力する場合、比較回路53の出力であるPWM信号Vpwmのローレベル期間がハイレベル期間より短くなることを示している。さらに、検出回路51の出力端子511から得られるフィードバック信号Vfbが基準電圧信号Vrefより高い場合にも、誤差増幅回路52からの誤差増幅信号Verrが時間とともに低下するので、PWM信号Vpwmのローレベル期間はさらに短くなる。図8(b)には、上記の場合とは逆の例が示されている。
【0039】
このようにして形成されるPWM信号Vpwmは、図2に示す降圧コンバータであればPchM0SFETゲート駆動回路1に駆動信号として供給され、スイッチング素子としてのPchM0SFETQPを駆動する。この場合のPchMOSFETゲート駆動回路1は、通常はゲート信号に対するバッファ能力を高め、必要に応じてゲート信号の電圧レベルを変換する機能を備え、そこに入力する駆動信号(PWM信号Vpwm)と出力されるゲート信号とは、ほぼ同じタイミングと極性になる。このため、図8(b)に示すように、出力電圧Voutが目標値より高く、誤差増幅信号Verrが大きくなる場合であっても、PchM0SFETQPのオン時間を短くして、フィードバック信号Vfbと基準電圧信号Vrefとが等しくなるまで出力電圧Voutを低くするように、PWM信号Vpwmによるフィードバック動作が働く。
【0040】
以上では、一般に知られているPWM制御について説明したが、このようなPWM制御では、図2に示す降圧コンバータについてだけでなく、図3に示す昇圧コンバータや図1、図4の同期整流型のものについても、同様にPWM信号Vpwmによるフィードバック動作が働く。
【0041】
同期整流型の昇圧コンバータ、あるいは降圧コンバータにおいて直流電源電圧を所定の直流電圧値の出力電圧に変換する場合、スイッチング素子が2つ必要とされるために、それぞれにゲート信号を生成しなければならない。例えば同期整流型の降圧コンバータ(図1)では、2組のトランジスタQp1〜Qpn,Qn1〜Qnnが同時にオンすれば入力側が短絡し、昇圧コンバータ(図4)の場合には出力側が短絡してしまう。そのため、同期整流型のPWM制御回路では、スイッチング素子を同時オンしないように、2つのゲート信号を生成する必要がある。
【0042】
図9は、同期整流型のコンバータへの駆動信号を生成するPWM制御回路を示すブロック図である。図5のPWM制御回路15に対応するブロックには同一の符号を付けてある。デッドタイム生成回路90では、比較回路53の出力であるPWM信号Vpwmに基づいて、PchM0SFET駆動信号とNchM0SFET駆動信号とが生成される。このデッドタイム生成回路90は、それぞれ同期整流型の降圧コンバータ(図1)のゲート駆動回路1,2を介してトランジスタQp1〜Qpn,Qn1〜Qnnのゲート端子と接続されている。
【0043】
図10は、デッドタイム生成回路の具体的構成を示す回路図であり、図11には、デッドタイムを有するPWM制御波形のタイミング図を示している。
PWM信号Vpwmが供給される入力端子91はインバータINV1と接続され、インバータINV1は抵抗Rdを介してインバータINV2と接続されるとともに、抵抗Rdの一端はコンデンサCdを介して接地されている。また、インバータINV2はオアゲートORaを介して出力端子92と接続されるとともに、アンドゲートANDaを介して出力端子93と接続されている。
【0044】
ここで、PWM信号Vpwmには、インバータINV1とインバータINV2の間で、抵抗RdとコンデンサCdによる遅延時間Tdが生じるが、その他の遅延を無視できるものとする。図11に示すように、PWM信号Vpwmが入力したとき出力端子92から出力されるPchM0SFET駆動信号は、入力信号よりローレベルの期間がTdだけ短くなり、出力端子93からのNchM0SFET駆動信号は、入力信号よりハイレベルの期間がTdだけ短くなっている。この遅延時間Tdによって、同期整流型の降圧コンバータ(図1)であれば、それぞれゲート駆動回路1,2からデッドタイムを有するゲート信号が出力されることになり、両トランジスタQp1〜Qpn,Qn1〜Qnnが同時にオンしないようにPWM制御が実施される。
【0045】
図12は、負荷判定回路5の具体的構成を示す回路図である。図12(a)に示す例では、チョークコイルLと直列に検出抵抗Reが接続され、そこに出力電流Ioutが流れたときに発生する検出抵抗Reの両端電位差が用いられる。すなわち、検出抵抗Reの両端電位差はオペアンプ151と抵抗Rf,Rg(いずれも抵抗値をK1とする。)、及び抵抗Rh、Ri(いずれも抵抗値をK2とする。)によって、(K2/K1)倍された電位の信号として、オペアンプ151から出力される。検出抵抗Reを流れる出力電流Ioutには振動成分が含まれるため、オペアンプ151の出力側には抵抗RjとコンデンサC2で構成されたローパスフィルタが接続され、これにより平滑化された平均値が取り出される。
【0046】
こうして、出力電流Ioutの平均値に比例した電圧値を持つ負荷信号Sを、出力端子153から取り出すことができる。負荷信号Sは、さらにコンパレータ152のプラス入力端子に与えられる。このコンパレータ152のマイナス入力端子には、任意のレベルの基準電圧信号Vref1が与えられて、基準電圧信号Vref1と負荷信号Sとが比較され、出力端子154から負荷判定信号Vloadとして出力される。この負荷判定信号Vloadは、負荷信号Sが基準電圧信号Vref1より低ければ、DC−DCコンバータ10に接続された負荷9は軽負荷、高ければ中・重負荷として処理される。
【0047】
図12(b)に示す負荷判定回路は、図7に示す誤差増幅回路52に相当する回路部分と、コンパレータ155とによって構成されている。すなわち、オペアンプ520の誤差増幅信号Verrを基準電圧信号Vref1とコンパレータ155で比較して、出力端子156から負荷判定信号Vloadが出力される。
【0048】
ところで、以上のようなDC−DCコンバータ10では、その変換効率は重要な特性の一つである。いま、DC−DCコンバータ10における電圧変換のときに生じる全損失をPtotal、入力電流をIin、出力電流をIoutとするとき、変換効率は次の式(4)で表される。
【0049】
(第二の実施の形態)
図13は、降圧コンバータのPchM0SFETを駆動するためのゲート駆動回路の具体的構成を示す回路図である。
【0050】
PchM0SFETゲート駆動回路1は、オアゲートOR1〜ORn-1、バッファゲートBUFと、各オアゲートOR1〜ORn-1を制御するコンパレータCMP1〜CMPn-1と、抵抗R0〜Rn-1によりn−1個の基準電圧をコンパレータCMP1〜CMPn-1のプラスの入力端子に与える抵抗ラダーとから構成されている。このPchMOSFETゲート駆動回路1は、n個のPchM0SFETQp1〜Qpnのゲート端子に接続される出力端子101,102,103…104,105、PchM0SFET駆動信号3が供給される駆動信号入力端子11、電源電圧VDDが印加される電源端子12、及び負荷判定信号Vloadが供給される制御端子13を備えている。
【0051】
抵抗ラダーから各コンパレータCMP1〜CMPn-1に設定される電位をそれぞれVp1,Vp2〜Vpn-1とすると、これらの電位の間には以下の関係がある。
Vp1>Vp2>…>Vpn-1 …(5)
ここでは、各コンパレータCMP1〜CMPn-1に所定のヒステリシス機能を持たせることにより、出力信号を安定化させることが可能である。
【0052】
つぎに、図13に示したゲート駆動回路の動作を説明する。
上述したように、負荷判定回路5からは出力電流Ioutが増えるにしたがって、制御端子13に供給される負荷判定信号Vloadの電位が上昇する。いま、負荷判定信号Vloadの電位が
Vp2>Vload>Vp3
のとき、PchM0SFETゲート駆動回路1のコンパレータCMP1、CMP2はハイレベルを出力し、コンパレータCMP3〜CMPn-1はローレベルを出力する。
【0053】
その結果、PchM0SFETゲート駆動回路1の出力端子101,102は、オアゲートOR1,OR2によってハイレベルに固定されるが、それ以外の出力端子103〜105では、PchM0SFET駆動信号3に応じたスイッチング信号がゲート信号として出力される。
【0054】
図2の降圧コンバータでは、ゲート駆動回路1から出力されるゲート信号により、n個のPchM0SFETQp1〜Qpnのうち、Qp1,Qp2はオフ状態を保ち、残りの(n−2)個のトランジスタQp3〜Qpnだけが通常のオン・オフ動作を行う。したがって、軽負荷時にスイッチング動作するMOSFETの割合を減らして、ゲート容量での充放電損失を低減でき、コンバータの変換効率を高めることができる。
(第三の実施の形態)
図14は、NchM0SFETゲート駆動回路の一例を示す構成図である。
【0055】
NchM0SFETゲート駆動回路2は、n−1個のアンドゲートAND1〜ANDn-1とバッファゲートBUF、アンドゲートAND1〜ANDn-1を制御するコンパレータCMP1〜CMPn-1、抵抗R0〜Rn-1によりn−1個の基準電圧をコンパレータCMP1〜CMPn-1のマイナスの入力端子に与える抵抗ラダーから構成されている。このNchM0SFETゲート駆動回路2は、n個のNchM0SFETQn1〜Qnnのゲート端子と接続される出力端子201,202,203…204,205、NchM0SFET駆動信号4が供給される入力端子21、電源電圧VDDが印加される端子22、負荷判定信号Vloadが入力する制御端子23を備えている。
【0056】
各コンパレータCMP1〜CMPn-1に抵抗ラダーから与えられている電位をそれぞれVn1,Vn2〜Vnn-1とすると、これらの間には以下の関係がある。
Vn1>Vn2>…>Vnn-1 …(6)
ここでは、各コンパレータCMP1〜CMPn-1に所定のヒステリシス機能を持たせることにより、出力信号を安定化させることが可能である。また、実施の形態2で説明した場合と同様に、図3の昇圧コンバータでは、ゲート駆動回路2から出力されるゲート信号により、n個のNchM0SFETQn1〜Qnnのうち、Qn1,Qn2はオフ状態を保ち、残りの(n−2)個のトランジスタQn3〜Qnnだけが通常のオン・オフ動作を行うことになる。したがって、軽負荷時にスイッチング動作するMOSFETの割合を減らして、ゲート容量での充放電損失を低減でき、コンバータの変換効率を高めることができる。
(第四の実施の形態)
図15は、同期整流型の降圧コンバータにおけるPch/NchM0SFETのゲート駆動回路の具体的構成を示す回路図である。ここでは、PchMOSFET及びNchMOSFETをそれぞれ独立にオン・オフ制御するn−1個のオアゲートOR1〜ORn-1、及びアンドゲートAND1〜ANDn-1に対して、抵抗ラダー、及び複数のコンパレータCMP1〜CMPn-1が共通に設けられている。また、これらのコンパレータCMP1〜CMPn-1も、出力信号を安定化させるためのヒステリシス機能を持っている。
【0057】
図15に示したゲート駆動回路の動作を説明する。
図12で説明したように、負荷判定回路5から供給される負荷判定信号S1は、出力電流Ioutが増えるにしたがってその電位が上昇するものとする。いま、負荷判定信号Vloadの電位が
Vn2>Vload>Vn3
のとき、PchM0SFETゲート駆動回路1のコンパレータCMP1,CMP2はハイレベルを出力し、コンパレータCMP3〜CMPn-1はローレベルを出力する。一方、NchM0SFETゲート駆動回路2のコンパレータCMP1,CMP2からはローレベルが出力され、コンパレータCMP3〜CMPn-1からはハイレベル信号が出力される。
【0058】
その結果、PchM0SFETゲート駆動回路1の出力端子101,102は、オアゲートOR1,OR2によってハイレベルに固定されるが、それ以外の出力端子103〜105では、PchM0SFET駆動信号3に応じたスイッチング信号がゲート信号として出力される。一方、NchM0SFETゲート駆動回路2の出力端子201,202は、アンドゲートAND1,AND2によってローレベルに固定されるが、それ以外の出力端子103〜105では、NchM0SFET駆動信号4に応じたスイッチング信号がゲート信号として出力される。
【0059】
図1の同期整流型の降圧コンバータは、PchMOSFETゲート駆動回路1から出力されるゲート信号により、n個のPchM0SFETQp1〜Qpnのうち、Qp1,Qp2はオフ状態を保ち、残りの(n−2)個のトランジスタQp3〜Qpnだけが通常のオン・オフ動作を行う。同様に、ゲート駆動回路2から出力されるゲート信号により、n個のNchM0SFETQn1〜Qnnのうち、Qn1,Qn2はオフ状態を保ち、残りの(n−2)個のトランジスタQn3〜Qnnだけが通常のオン・オフ動作を行う。
【0060】
このようにして、負荷判定信号Vloadの電圧レベルに応じて、駆動信号3,4により実際にスイッチング動作するトランジスタの数が変化するようになるので、図1、或いは図2に示す同期整流型の降圧コンバータに適用した場合に、軽負荷時にスイッチング動作するMOSFETの割合を減らして、ゲート容量での充放電損失を低減でき、コンバータの変換効率を高めることができる。
【0061】
つぎに、この発明において、従来のコンバータにおける変換効率を、どの程度まで高めることができるかについて説明する。
いま、軽負荷時にスイッチング動作するMOSFETの割合が四分の一に減った場合を考える。このとき、Vin=3.6[V]、Vout=2.5[V]で、出力電流Ioutが30[mA]であったとして、PchM0SFETのオン抵抗損失(図17に示す項目a)については、オン抵抗が4倍になるため、1[mW]から4[mW]に増える。しかし、PchM0SFETのゲート容量損失(項目e)は、20[mW]から5[mW]に低減される。
【0062】
同様に、NchM0SFETのオン抵抗が4倍になるため、そのオン抵抗損失(項目c)は1[mW]から4[mW]に増える。しかし、ゲート容量損失(項目g)は10[mW]から2.5[mW]に低減される。その結果、全損失(項目j)について考えると、差引きで16.5[mW]だけ損失を減らすことができ、効率(項目l)は約10%アップして68.7%となる。
【0063】
以上では、軽負荷時にスイッチング動作するトランジスタの割合を四分の一に減らす場合について説明したが、半導体スイッチのゲート容量への充放電電流による損失電力と、半導体スイッチのオン抵抗による損失電力との比が1に等しくなるように、PchM0SFET及びNchM0SFETのサイズを変更することによって、損失電力の和(全損失)を最小にすることができる。そのため、予め各電流値における各損失を見積って、軽負荷時にスイッチング動作するトランジスタの割合をどのように設定するかを決めておくことによって、一層高い変換効率となる。
【0064】
以上、この発明の効果を同期整流型のコンバータについて説明したが、同期整流を用いないタイプのコンバータであっても、同様に高い変換効率を実現できる効果がある。
【0065】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明のDC−DCコンバータによれば、軽負荷時にスイッチングするトランジスタの割合を減らすことで、ゲート容量への充放電損失を減らし、変換効率を上げる効果がある。
また、半導体スイッチのゲート容量への充放電電流による損失電力と、オン抵抗による損失電力との比を1に近づけるように、ディスエーブル状態のトランジスタ数を制御することにより、一層高い変化効率を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態である同期整流型の降圧コンバータの構成を示す回路図である。
【図2】別の降圧コンバータの構成を示す回路図である。
【図3】昇圧コンバータの構成を示す回路図である。
【図4】同期整流型の昇圧コンバータの構成を示す回路図である。
【図5】DC−DCコンバータへの駆動信号を生成するためのPWM制御回路を示すブロック図である。
【図6】図5のPWM制御回路における検出回路の具体的構成を示す回路図である。
【図7】図5のPWM制御回路における誤差増幅回路の具体的構成を示す回路図である。
【図8】図5のPWM制御回路におけるPWM制御波形を示すタイミング図である。
【図9】同期整流型のコンバータへの駆動信号を生成するPWM制御回路を示すブロック図である。
【図10】図9のPWM制御回路におけるデッドタイム生成回路の具体的構成を示す回路図である。
【図11】図9のPWM制御回路におけるデッドタイムを有するPWM制御波形を示すタイミング図である。
【図12】負荷判定回路の具体的構成を示す回路図である。
【図13】降圧コンバータのPchM0SFETを駆動するためのゲート駆動回路の具体的構成を示す回路図である。
【図14】昇圧コンバータのNchM0SFETを駆動するためのゲート駆動回路の具体的構成を示す回路図である。
【図15】図1の同期整流型の降圧コンバータにおけるPch/NchM0SFETのゲート駆動回路の具体的構成を示す回路図である。
【図16】従来の降圧コンバータの構成を示す回路図である。
【図17】従来のDC−DCコンバータにおける変換効率を示す図である。
【図18】DC−DCコンバータへの駆動信号を生成するためのPFM制御回路を示すブロック図である。
【図19】図18のPFM制御回路におけるPFM制御波形を示すタイミング図である。
【図20】PWM/PFM切り替え制御によるDC−DCコンバータの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 PchM0SFETゲート駆動回路
2 NchM0SFETゲート駆動回路
3 PchM0SFET駆動信号
4 NchM0SFET駆動信号
5 負荷判定回路
L チョークコイル
C 平滑コンデンサ
6 VDD端子
7 出力端子
8 VSS端子
9 負荷
10 DC−DCコンバータ
11 駆動信号入力端子
12 抵抗ラダーの電源端子
13 制御端子
Vload 負荷判定信号
D ダイオード
OR1〜ORn−1 オアゲート
BUF バッファゲート
CMP1〜CMPn−1 コンパレータ
AND1〜ANDn−1 アンドゲート
INV1,INV2 インバータ
51 検出回路
52 誤差増幅回路
53 比較回路
54 基準電圧回路
55 三角波発振回路
90 デッドタイム生成回路
Claims (7)
- 半導体スイッチをオン・オフ制御することによって、所定の直流電圧値に変換された電源電圧を負荷に供給するDC−DCコンバータにおいて、
複数のトランジスタのドレーン、ソース、及び基板が共通に接続され、それぞれ分割されたゲートを備える半導体スイッチと、
前記半導体スイッチを構成する各トランジスタにゲート信号を供給して、前記トランジスタをそれぞれ独立にオン・オフ制御するPWM制御手段と、
前記PWM制御手段に負荷判定信号を供給することによって、前記トランジスタをオン・オフ制御するイネーブル状態と常時オフするディスエーブル状態とに切り替える切替え手段と、を備え、
前記切替え手段は、前記半導体スイッチのゲート容量への充放電電流による損失電力と、前記半導体スイッチのオン抵抗による損失電力との比を1に近づけるように、前記ディスエーブル状態のトランジスタ数を制御する、
ことを特徴とするDC−DCコンバータ。 - 前記半導体スイッチは、
複数のPチャネル型の金属酸化物電界効果型トランジスタ(PchMOSFET)によって構成され、
所定の直流電圧値に降圧された電源電圧を負荷に供給することを特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ。 - 前記半導体スイッチは、
複数のNチャネル型の金属酸化物電界効果型トランジスタ(NchMOSFET)によって構成され、
所定の直流電圧値に昇圧された電源電圧を負荷に供給することを特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ。 - 前記半導体スイッチは、
複数のPchMOSFET、及び複数のNchMOSFETによって、同期整流トランジスタとして構成されていることを特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ。 - 前記切替え手段は、
電源・グランド間に直列に接続された抵抗ラダーと、
前記抵抗ラダーで生成される複数の電位がそれぞれ一方入力端子に接続されるとともに、チョークコイルに直列に接続した抵抗の両端に生成される電位差を対接地電位に変換し、積分した電圧が他方入力端子に接続される複数のコンパレータと、
前記複数のコンパレータの出力信号によって前記各トランジスタのゲート信号を制御して、イネーブル/ディスエーブル状態を決定するゲート回路と、
を備えることを特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ。 - 前記切替え手段は、
電源・グランド間に直列に接続された抵抗ラダーと、
前記抵抗ラダーで生成される複数の電位がそれぞれ一方入力端子に接続されるとともに、前記負荷に供給される出力電圧に比例するフィードバック電圧と、前記出力電圧を決めるために用いられる基準電圧との差を積分した電圧が他方入力端子に接続される複数のコンパレータと、
前記複数のコンパレータの出力信号によって前記各トランジスタのゲート信号を制御して、イネーブル/ディスエーブル状態を決定するゲート回路と、
を備えることを特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ。 - 前記切替え手段を構成する抵抗ラダー、及び前記複数のコンパレータは、
PchMOSFET及びNchMOSFETをそれぞれ独立にオン・オフ制御する前記PWM制御手段に対して、共通に設けられていることを特徴とする請求項5または請求項6記載のDC−DCコンバータ。
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