JP3829344B2 - スイッチ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は主に自動車室内に装置される各種操作用のスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のスイッチを図3により説明する。21は内ケース22に上下方向に摺動可能に挿入され、復帰用バネ27により元位置である上方へ付勢されている摺動体であり、内ケース22より上方へ突出している操作部23と一体になっている。また24は内ケース22にケース中心部へ向って角度の付けられた節度山部であり、摺動体21に保持され節度用バネ25に付勢されている節度部材26が常に節度山部24に当接している。この節度山部24および節度用バネ25、節度部材26とで節度手段を形成している。28は摺動体21に保持された接触片であり、内ケース22に保持されている端子板29に常にその一端が当接しており、操作部23を動作することにより回路の開閉を行える回路接触手段を構成している。30は端子板29に固定された端子であり、回路の信号をスイッチ外部の機器(図示せず)へ接続している。31は内ケース22を保持している外ケースであり、車両への取付部を形成している。
【0003】
次に上記従来例の動作について説明すると、操作部23を押圧操作すると同時に摺動体21も押込まれ、また摺動体21に設けられた節度部材26も摺動される。この時、ある程度の操作量までは、節度用バネ25に付勢されている節度部材26が節度山部24の斜面に当接されているため、節度用バネ25の分力が力学的に操作方向の反対へ向って復帰力を発生することになる。この状態から更に押圧すると、図4のように節度山部24の斜面に当接されている節度部材26が、節度山部24のフラット面24aに位置することになるため、節度用バネ25の付勢力の方向と節度山部24のフラット面24aの角度が垂直になり力学的に復帰力は0となる。この復帰力の変化が操作時の節度感となる。但し復帰用バネ27によるたわみ量にてスイッチ全体の復帰力は0にはならない。
【0004】
このとき、摺動体21に取付けられた接触片28が端子板29上を摺動して回路の開閉を行う。
【0005】
また、押圧操作を解除すると、復帰用バネ27による付勢力によって元位置へ復帰される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のスイッチでは、節度手段により復帰力の変化を利用して操作時の節度感を発生していたが、節度山部24の構成を斜面とフラット部24aとしていたために、フラット部24aでの復帰力確保ができず、復帰用バネ27を必ず設定しなければならず、部品単価および組込工数が上昇するとともに、構造が複雑になるという課題があった。
【0007】
本発明は以上のような従来の欠点を除去し、構成が簡単で安価なスイッチを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のスイッチは、内ケースに上下方向に摺動可能に保持され、上方から押圧操作される摺動体と、前記内ケースの内面に設けられ、上下方向に連続した2つ以上の異なる傾斜角度の斜面を有する節度山部と、前記摺動体に保持され、前記節度山部の斜面と常に当接するように節度部材を付勢するための弾性部材と、前記摺動体に保持され、前記内ケースに設けた端子板に常に当接する接触片と、この接触片によって前記摺動体の摺動に伴い回路の開閉を行う回路接触手段からなり、前記節度山部上側の斜面の傾斜角度に対して前記節度山部下側の斜面の傾斜角度を前記摺動体の押圧方向を基準として小さいものとすることにより、前記摺動体を押圧操作しない場合は、前記摺動体の節度部材が前記節度山部上側の斜面に保持され、前記摺動体を押圧操作した場合には、前記摺動体の節度部材が節度山部上側の斜面から下側の斜面へ摺動されることにより節度感を有し、前記摺動体の押圧操作を解除した場合には、上記摺動体の節度部材への反発力により元の位置に復帰する関係に前記弾性部材のバネ力を前記節度部材に作用させるように構成したものである。
さらに、摺動体には節度部材の挿入口から摺動方向に、内ケースの節度山部がはまりこむ溝を設け、前記摺動体の押圧操作時に、前記内ケースの節度山部が前記摺動体と干渉しないようにしたものである。
【0009】
【作用】
したがって本発明によれば、摺動体の節度部材挿入口に溝を設け節度山部のフラット部を先に設けてある斜面に対し小さくなるよう角度をつけているので、先に設けた斜面からの復帰力に対し今回設けた斜面からの復帰力は小さくなり、この復帰力の差が操作時の節度感となる。また、角度をつけたことにより押圧操作の全ての工程で常に復帰力を発生させることが可能なため、従来必要としていた復帰用バネを必要とせず、節度山部の角度および節度用バネの設定のみで対応でき、部品の単価および組込工数が削減できる。
【0010】
更に、摺動体の組込みにおいても、節度部材挿入口に溝を設けたことにより、節度山部を摺動体内部に位置させることが可能なため、これにより節度部材も同様に摺動体内部に位置させることができ、節度部材が安定し摺動体からの脱落の危険性が少なくなり、前記内容に合わせて組込工数が削減できる。
【0011】
【実施例】
本発明のスイッチの一実施例を図1、図2により説明する。1は内ケース2に上下方向に摺動可能に挿入されている摺動体であり、内ケース2より上方へ突出している操作部3と一体に形成されている。また4は内ケース2の中心部へ向って2つの異なる角度の斜面4aおよび斜面4bから構成されている節度山部であり、摺動方向を基準に斜面4aより斜面4bを鈍角に設定し、摺動体1の溝部1a内にはまりこんで干渉しないように構成されている。6は摺動体1に保持され節度用バネ5に付勢されている節度部材であり、常に節度山部4に当接している。この節度部材6および節度用バネ5、節度山部4とで節度手段を形成している。
【0012】
7は摺動体1に保持された接触片であり、内ケース2に保持されている端子板8に常にその一端が当接しており、操作部3を動作することにより回路の開閉を行えるよう回路接触手段を構成している。9は端子板8に固定された端子であり、回路の信号をスイッチ外部の機器(図示せず)へ接続している。10は内ケース2を保持している外ケースであり、車両への取付や回路をジョイントさせるためのカプラ部を形成している。
【0013】
次に動作について説明すると、操作部3を押圧しない状態では、節度山部4の斜面4aに節度用バネ5により付勢された節度部材6が当接しており、よってこの節度用バネ5の付勢力が斜面4aにより、力学的に分力化され、押圧操作の反対方向へ反発力となって発生するため、内ケース2のストッパ部11により元位置へ保持される。
【0014】
操作部3を押圧操作すると、一体となった摺動体1も同時に押込まれ、また、摺動体1に設けられた節度部材6も摺動される。この時、節度部材6が斜面4a上にある場合、摺動体1に加わる反発力は、節度用バネ5のたわみ量が増加するに伴って上昇する。
【0015】
更に押圧操作を継続すると、図2のように節度部材6は斜面4b上に移動する。この時、斜面4aに対し斜面4bの角度を押圧方向を基準として小さくしているため、節度用バネ5のたわみ量は増加するが、斜面4bにより分力化された摺動体1が受ける反発力は斜面4aによる反発力よりも小さくなり、この反発力の落差が押圧操作時の節度感となって現われてくる。この動作によって接触片7が端子板8上を摺動して回路の開閉を行う。
【0016】
押圧操作を解除すると、節度用バネ5の付勢力が、斜面4bおよび斜面4aにより分力化された摺動体1が受ける反発力により押圧操作の反対方向へ摺動し、ストッパ11に係止される元位置に保持される。
【0017】
なお、操作力および復帰力を設定する場合節度用バネ5および節度山部4の斜面4a,4bを変化させることで対応が可能であり、また摺動体1の溝部1aの深さを考慮することで斜面の角度設定を自由に変えることができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明は上記実施例により明らかなように、摺動体に溝部を設け内ケースにスイッチ中心に向って連続した傾斜角度の異なる2つの斜面を構成し、更に常に節度部材を節度用バネにて付勢しているため、節度用バネの付勢力が斜面により分力化され摺動体に押圧操作の反対方向へ反発力となって発生させることが可能なため、押圧操作を解除すると、復帰用バネなどの復帰用弾性部材が無くとも元位置に復帰、保持することができる。
【0019】
また、上方の斜面に対し下方の斜面の角度を押圧方向を基準として小さくしているため、上方の斜面による反発力よりも下方の斜面による反発力が小さくなり、この反発力の落差が、押圧操作時の節度感となり、復帰用バネ無しで製品化が可能となる。また、斜面の角度の組合わせにより容易に目的の操作フィーリングを確保することができる。
【0020】
更に摺動体に溝部を設けているため、節度山部が摺動体の内部に位置されることになり、同様に節度部材も摺動体の内部に位置することになり、摺動体の組込みにおいて、節度部材が容易に摺動体から脱落することもなく、組込工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるスイッチの断面図
【図2】同スイッチの作動状態の説明図
【図3】従来のスイッチの断面図
【図4】同スイッチの作動状態の説明図
【符号の説明】
1 摺動体
1a 溝部
2 内ケース
4 節度山部
4a 斜面
4b 斜面
5 節度用バネ
6 節度部材
7 接触片
8 端子板
Claims (2)
- 内ケースに上下方向に摺動可能に保持され、上方から押圧操作される摺動体と、前記内ケースの内面に設けられ、上下方向に連続した2つ以上の異なる傾斜角度の斜面を有する節度山部と、前記摺動体に保持され、前記節度山部の斜面と常に当接するように節度部材を付勢するための弾性部材と、前記摺動体に保持され、前記内ケースに設けた端子板に常に当接する接触片と、この接触片によって前記摺動体の摺動に伴い回路の開閉を行う回路接触手段からなり、前記節度山部上側の斜面の傾斜角度に対して前記節度山部下側の斜面の傾斜角度を前記摺動体の押圧方向を基準として小さいものとすることにより、前記摺動体を押圧操作しない場合は、前記摺動体の節度部材が前記節度山部上側の斜面に保持され、前記摺動体を押圧操作した場合には、前記摺動体の節度部材が節度山部上側の斜面から下側の斜面へ摺動されることにより節度感を有し、前記摺動体の押圧操作を解除した場合には、上記摺動体の節度部材への反発力により元の位置に復帰する関係に前記弾性部材のバネ力を前記節度部材に作用させるように構成したスイッチ。
- 摺動体には節度部材の挿入口から摺動方向に、内ケースの節度山部がはまりこむ溝を設け、前記摺動体の押圧操作時に、前記内ケースの節度山部が前記摺動体と干渉しないようにした請求項1記載のスイッチ。
Priority Applications (1)
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JP22771495A JP3829344B2 (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | スイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22771495A JP3829344B2 (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | スイッチ |
Publications (2)
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JPH0973835A JPH0973835A (ja) | 1997-03-18 |
JP3829344B2 true JP3829344B2 (ja) | 2006-10-04 |
Family
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Family Applications (1)
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JP22771495A Expired - Fee Related JP3829344B2 (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | スイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3829344B2 (ja) |
-
1995
- 1995-09-05 JP JP22771495A patent/JP3829344B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0973835A (ja) | 1997-03-18 |
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