JP3828971B2 - 容積型ポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリンダ内を往復動する摺動ピストンによって流体の圧送を行なう容積型ポンプに関するもので、詳しくは、組み立てを容易にすると同時に、吐出効率を向上させるための改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
容積型ポンプは、一般に、シリンダ内を往復動してシリンダ内のポンプ室容積を圧縮・膨張させる摺動ピストンと、前記ポンプ室に装備された吸入口を前記摺動ピストンの膨張工程時に開く吸入弁と、前記ポンプ室の吐出口を前記摺動ピストンの圧縮工程時に開く吐出弁と、前記ポンプ室内の流体が摺動ピストンとシリンダとの間の隙間から漏れないように前記シリンダと摺動ピストンとの間に圧縮状態で装備される弾性シール材とを備えた構成からなり、前記摺動ピストンの往復運動によって流体の圧送を行なう。
【0003】
このような容積型ポンプの内、シリンダの直径が比較的に大きく、前記摺動ピストンとして有頭筒状のピストンを使用したものは、ピストンポンプと呼ばれている。また、シリンダの直径が比較的に小さく、前記摺動ピストンとして丸棒状のプランジャを使用したものは、プランジャポンプと呼ばれている。
【0004】
従来の容積型ポンプでは、通常、図6に示すように、シリンダ1の内周に周方向に沿う溝2を形成して、該溝2に嵌合させたリング状の弾性シール材3をピストンやプランジャ等の摺動ピストン4の外周に弾性接触させることで、ポンプ室5内の流体がシリンダ1と摺動ピストン4との間の隙間6から漏れることを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図6に示したような弾性シール材3の装備の仕方では、吐出圧が高圧になる場合、図7に示すように、弾性シール材3は、ポンプ室5内の流体の圧力によって、矢印(イ)に示すように、ポンプ室5から離間する方向に変位、変形して、ポンプ室5の実質的容積を増大させる。そして、このような弾性シール材3の変位や変形によるポンプ室5の容積の増大分は、摺動ピストン4により加圧された流体の逃げ空間となり、吐出量のロスという問題を招く。
このような問題は、前記摺動ピストン4の1回の移動ストロークXが小さくなるほど影響が大きくなり、ポンプの吐出効率の向上を妨げる重大な欠陥となる虞があった。
【0006】
以上の弾性シール材3の変位や変形によるポンプ室容積の増大は、溝2と弾性シール材3との嵌合精度を高めたり、シリンダ1と摺動ピストン4との嵌合精度を高めて、弾性シール材3の変位や変形を小さくすれば、低減させることができる。しかし、嵌合精度を高めると、加工コストが増大してコストアップが生じたり、組み立て性が低下するという新たな問題が生じる。
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することにあり、シリンダやピストン等の嵌合精度を高めずとも、弾性シール材の変位や変形によるポンプ室容積の増大を防止することができ、組み立て性に優れ、しかも、吐出効率を向上させることのできる容積型ポンプを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る容積型ポンプは、往復動してシリンダ内のポンプ室容積を圧縮・膨張させる摺動ピストンと、前記ポンプ室に装備された吸入口を前記摺動ピストンの膨張工程時に開く吸入弁と、前記ポンプ室の吐出口を前記摺動ピストンの圧縮工程時に開く吐出弁と、前記ポンプ室内の流体が前記摺動ピストンと前記シリンダとの間の隙間から漏れないように前記シリンダと前記摺動ピストンとの間に圧縮状態で装備される弾性シール材とを具備し、前記摺動ピストンの往復運動によって流体の圧送を行なう容積型ポンプであって、前記弾性シール材は、前記摺動ピストンの圧縮工程時に該摺動ピストンの先端面によって圧縮力を受けて、該圧縮力による弾性変形でポンプ室内に膨出してポンプ室容積を低減させるように、前記摺動ピストンの先端側で、かつシリンダ内周面に沿って装備されたことを特徴とするものである。
【0008】
あるいは、上記目的を達成するために、前記弾性シール材は、一端が前記摺動ピストンの先端面に当接すると共に、他端が前記摺動ピストンの先端面に対峙している前記ポンプ室の端面に当接し、かつ外周面が前記シリンダの内周面に接触する円筒状に設けられたことを特徴とするものである。
または、前記弾性シール材は、前記摺動ピストンの先端面に当接する端部に、金属または硬質の樹脂材料で形成された当て板を埋設装備していることを特徴とするものである。
【0009】
そして、以上の構成によれば、摺動ピストンの圧縮工程時には、弾性シール材がポンプ室容積を低減させるようにポンプ室内に膨出し、該弾性シール材の膨出によってポンプ室容積が低減した分だけ、摺動ピストンの1回の移動ストロークで吐出口から吐出される流体量が増大される。
また、弾性シール材は、一端が摺動ピストンの先端面に当接すると共に、他端が前記摺動ピストンの先端面に対峙しているポンプ室の端面に当接し、かつ外周面が前記シリンダの内周面に接触した円筒状に設けられた構造とした場合には、シリンダ内面や摺動ピストンの外周面に、弾性シール材が嵌合するシール溝を形成する必要がなくなるため、シリンダや摺動ピストンの構造を簡略化して製造コストを低減させることができ、さらに、弾性シール材の組み付け時の位置決め作業等が簡易になり、組み立て性を更に向上させることができる。
さらに、弾性シール材が端部に当て板を埋設装備した構造とした場合には、摺動ピストンによる圧縮工程時、弾性シール材の一部が摺動ピストンとシリンダとの嵌合部の隙間にはみ出すことを確実に防止して、弾性シール材のポンプ室内への膨出量を最大限にすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る容積型ポンプの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1及び図2は本発明に係る容積型ポンプの第1実施形態を示したもので、図1は容積型ポンプの縦断面図、図2は同容積型ポンプの圧縮工程時及び膨張工程時における弾性シール材の挙動を示す要部断面図である。
この容積型ポンプ10は、例えば、車両のディスクブレーキ装置において、摩擦パッドを円盤状のディスクロータに押し付けるための高油圧を発生する電動式の油圧ポンプとして利用されるものである。
【0011】
この容積型ポンプ10は、筒状のシリンダ13と、シリンダ13内に往復動可能に装備された摺動ピストン14と、シリンダ13内で前記摺動ピストン14を往復動させてシリンダ13内のポンプ室15の容積を圧縮・膨張させる電動式アクチュエータ16と、この電動式アクチュエータ16の動作を制御するコントロール・ユニット18と、前記ポンプ室15に装備された吸入口15aを前記摺動ピストン14の膨張工程(吸入工程)時に開く吸入弁20と、前記ポンプ室15の吐出口15bを前記摺動ピストン14の圧縮工程(吐出工程)時に開く吐出弁21と、前記ポンプ室15内の作動油が摺動ピストン14とシリンダ13との間の隙間から漏れないように前記シリンダ13と摺動ピストン14との間に圧縮状態で装備される弾性シール材11とを具備し、前記摺動ピストン14の往復運動によって流体の圧送を行なう。
【0012】
この第1実施形態の場合、シリンダ13は比較的に直径が大きく、摺動ピストン14はポンプ室15を圧縮・膨張させるピストンとして往復動する。即ち、この第1実施形態の容積型ポンプ10は、ピストンポンプとして機能する。
【0013】
前記電動式アクチュエータ16は、前記摺動ピストン14の先端面14aと該先端面14aに対峙するポンプ室15の端面15cとの間に圧縮状態で装備されて前記摺動ピストン14を後退方向(図1では、左方向)に付勢するプリストレスばね23と、該プリストレスばね23の付勢力が前記摺動ピストン14を介して作用するように前記摺動ピストン14の後端側に装備されて磁界が加えられると磁歪によって長さが変化する超磁歪素子25と、入力電流に応じた磁界を前記超磁歪素子25に加える電磁コイル26とを備えて、超磁歪素子25の磁歪による伸縮動作によって前記摺動ピストン14を前後方向に往復動させる。
【0014】
前記プリストレスばね23は、超磁歪素子25を圧縮方向に付勢して、磁界が加えられた時の超磁歪素子25の歪量を増大させると動時に、超磁歪素子25の縮長時に摺動ピストン14が速やかに元の位置に復帰するように付勢するリターンスプリングとして機能する。
前記超磁歪素子25は摺動ピストン14の摺動方向に軸線を向けた丸棒状のもので、電磁コイル26は超磁歪素子25の周囲を覆う円筒状をなしている。
これらの超磁歪素子25及び電磁コイル26は、前記シリンダ13と一体の筒状のポンプケース部28に収容保持されている。
【0015】
前記コントロール・ユニット18は、前記超磁歪素子25に加えられる磁界が周期的に変化して該超磁歪素子25が伸縮動作を繰り返すように前記電磁コイル26の入力電流を制御するもので、電磁コイル26へ印加する電流を発生する電源を内蔵している。
【0016】
前記吸入弁20及び吐出弁21は、前記摺動ピストン14の往復動時に弁体に作用する圧力で自動的に流路を開閉する逆止弁である。
前記弾性シール材11は、前記摺動ピストン14の圧縮工程時に該摺動ピストン14の先端面14aによって圧縮力を受けて、該圧縮力による弾性変形でポンプ室15内に膨出してポンプ室15の容積を低減させるように、前記摺動ピストン14の先端側で、シリンダ13内周面に沿う環状に装備されている。
【0017】
さらに詳述すると、この第1実施形態における弾性シール材11は、一端が摺動ピストン14の先端面14aに当接すると共に、他端が前記摺動ピストン14の先端面14aに対峙しているポンプ室15の端面15cに当接し、かつ外周面が前記シリンダ13の内周面に接触した円筒状に設けられている。
【0018】
以上に示した構成の容積型ポンプ10では、電磁コイル26に通電されていない状態の時は、超磁歪素子25が縮長状態にあって、図2の(a)に示すように、摺動ピストン14は、ポンプ室15の端面15cから一番離れた初期位置に位置している。この状態では、吸入弁20及び吐出弁21は、いずれも流路を閉じている。
【0019】
そして、コントロール・ユニット18からの通電により電磁コイル26が磁界を発生すると、その磁界によって超磁歪素子25がプリストレスばね23の付勢力に抗して伸張して、摺動ピストン14を図1及び図2の矢印(ロ)方向に前進させる。
この摺動ピストン14の前進により、ポンプ室15が圧縮されて、ポンプ室15内の作動油が吐出口15bから吐出されることになるが、この摺動ピストン14による圧縮工程では、弾性シール材11も、図2の(b)に示すように圧縮を受ける。この圧縮で、ポンプ室15内の液圧の上昇に伴って弾性シール材11によるシール圧も高まるようになり、弾性シール材11によるシール性能が向上する。また、それと同時に、弾性シール材11は、ポンプ室15内に向って膨出するように弾性変形して、ポンプ室15の容積を低減させる。即ち、摺動ピストン14の圧縮工程時には、弾性シール材11がポンプ室15内に膨出して、前記摺動ピストン14と同様にポンプ室15内の作動油を吐出口15bに押し出す働きをする。
従って、弾性シール材11の膨出による作動油の吐出分だけ、摺動ピストン14の1回の移動ストロークX当たりの吐出量が増大して、吐出効率が向上する。
【0020】
そして、コントロール・ユニット18からの電磁コイル26への通電が解除されると、電磁コイル26の磁界が消えて、超磁歪素子25は元の長さ寸法に縮長する。このとき、プリストレスばね23の付勢力で、摺動ピストン14は超磁歪素子25の縮長に伴って後進する。この摺動ピストン14の後進により、ポンプ室15はそれまでの圧縮工程から膨張工程に替って、図示略のリザーバタンクの作動油を吸入弁20を介して吸い上げる。また、同時に、弾性シール材11は摺動ピストン14による圧縮が開放されるため、図1及び図2の(a)に示した元の状態に戻る。
【0021】
即ち、前記した第1実施形態の容積型ポンプ10では、摺動ピストン14による圧縮工程時には、弾性シール材11がポンプ室15の容積を低減させるようにポンプ室15内に膨出し、この弾性シール材11の膨出によってポンプ室15の容積が低減した分だけ、摺動ピストン14の1回の移動ストロークで吐出口15bから吐出される吐出量が増大し、吐出効率が向上する。
しかも、このような弾性シール材11による作用効果は、弾性シール材11の装備位置を改善したことによって得たものであり、シリンダ13やピストン等の嵌合精度を高めずとも、圧縮工程時に弾性シール材の変位や変形によってポンプ室の容積が増大するという不都合を防止することができる。
従って、組み立て性が良く、しかも、吐出効率を向上させることができる。
【0022】
また、弾性シール材11は、一端が摺動ピストン14の先端面14aに当接すると共に、他端が前記摺動ピストン14の先端面14aに対峙しているポンプ室15の端面15cに当接し、かつ外周面が前記シリンダ13の内周面に接触した円筒状に設けられていて、ポンプ室15内に弾性シール材11を押し入れた後、この弾性シール材11の端部に摺動ピストン14を当接させるという簡単な操作で、弾性シール材11を所定位置に位置決めすることができる。
従って、シリンダ13内面や摺動ピストン14の外周面に、弾性シール材11が嵌合するシール溝を形成する必要がなくなり、シリンダ13や摺動ピストン14の構造を簡略化して製造コストを軽減させることができ、さらに、弾性シール材11の組み付け時の位置決め作業等が簡易になり、組み立て性をさらに向上させることができる。
【0023】
図3及び図4は本発明に係る容積型ポンプの第2実施形態を示したもので、図3は第2実施形態の容積型ポンプの要部断面図、図4は同容積型ポンプの圧縮工程時における弾性シール材の挙動を示す要部断面図である。
この第2実施形態の容積型ポンプ30は、摺動ピストン14とシリンダ13との間をシールする弾性シール材11の構造を一部改善したものである。
この第2実施形態における弾性シール材11では、摺動ピストン14の先端面14aに当接する弾性シール材11の端部に、金属または硬質の樹脂材料で形成された当て板31を埋設装備した構成になっている。
【0024】
前記当て板31は、摺動ピストン14とシリンダ13との嵌合部の隙間32を塞ぐように装備されている。
このように、当て板31を装備したことで、摺動ピストン14による圧縮工程時には、図4に示すように、弾性シール材11の一部が摺動ピストン14とシリンダ13との嵌合部の隙間32にはみ出すことを確実に防止して、圧縮工程時における弾性シール材11のポンプ室15内への膨出量を、最大限にすることができる。
【0025】
なお、以上の各実施形態では、弾性シール材11は、ポンプ室15の奥行の全長に渡る筒状にしたが、図5に示すように、ポンプ室15の奥行の全長よりも短いリング状として、弾性シール材11の先端側はシリンダ13内に組み付けた止め輪34に当接させるようにしても良い。
【0026】
また、上記の各実施形態は、シリンダ13径が比較的に大きく摺動ピストン14としてピストンを使用したピストンポンプの場合を示したが、本発明は、シリンダ13径が比較的に小さく、摺動ピストン14が丸棒状のプランジャを使用したプランジャポンプとしても利用できるものである。
また、本発明の容積型ポンプで吐出する流体は、ブレーキオイル等の液体に限るものではなく、気体も扱うことができ、本発明の容積型ポンプは、オイルポンプやエアーコンプレッサーなど、多様な用途に適用可能である。
【0027】
また、本発明の容積型ポンプにおいて、摺動ピストン14をシリンダ13内で往復動させる駆動源は、上記の実施形態に示した超磁歪素子に限らない。超磁歪素子の代わりに圧電素子を利用したり、あるいは、従来のピストンポンプやプランジャポンプに使用されている公知の駆動源・駆動機構を利用することができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明の容積型ポンプでは、摺動ピストンの圧縮工程時には、弾性シール材がポンプ室容積を低減させるようにポンプ室内に膨出し、前記弾性シール材の膨出によってポンプ室容積が低減した分だけ、摺動ピストンの1回の移動ストロークで吐出口から吐出される流体量が増大し、吐出効率が向上する。
しかも、弾性シール材による作用効果は、弾性シール材の装備位置を改善したことによって得たものであり、シリンダやピストン等の嵌合精度を高めずとも、圧縮工程時に弾性シール材の変位や変形によってポンプ室容積が増大するという不都合を防止することができる。
従って、組み立て性が良く、しかも、吐出効率の良い容積型ポンプを提供することができる。
また、弾性シール材は、一端が摺動ピストンの先端面に当接すると共に、他端が前記摺動ピストンの先端面に対峙しているポンプ室の端面に当接し、かつ外周面が前記シリンダの内周面に接触した円筒状に設けられた構造とした場合には、シリンダ内面や摺動ピストンの外周面に、弾性シール材が嵌合するシール溝を形成する必要がなくなるため、シリンダや摺動ピストンの構造を簡略化して製造コストを軽減させることができ、さらに、弾性シール材の組み付け時の位置決め作業等が簡易になり、組み立て性をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る容積型ポンプの第1実施形態の縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の容積型ポンプの圧縮工程時及び膨張工程時における弾性シール材の挙動を示す要部断面図である。
【図3】本発明に係る容積型ポンプの第2実施形態の要部断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態の容積型ポンプの圧縮工程時における弾性シール材の挙動を示す要部断面図である。
【図5】本発明に係る容積型ポンプの第3実施形態の要部断面図である。
【図6】従来の容積型ポンプにおける弾性シール材の装備構造を示す要部断面図である。
【図7】図6に示した従来の容積型ポンプの圧縮工程時における弾性シール材の挙動を示す要部断面図である。
【符号の説明】
10 容積型ポンプ
11 弾性シール材
13 シリンダ
14 摺動ピストン
15 ポンプ室
15a 吸入口
15b 吐出口
16 電動式アクチュエータ
18 コントロール・ユニット
20 吸入弁
21 吐出弁
Claims (3)
- 往復動してシリンダ内のポンプ室容積を圧縮・膨張させる摺動ピストンと、前記ポンプ室に装備された吸入口を前記摺動ピストンの膨張工程時に開く吸入弁と、前記ポンプ室の吐出口を前記摺動ピストンの圧縮工程時に開く吐出弁と、前記ポンプ室内の流体が前記摺動ピストンと前記シリンダとの間の隙間から漏れないように前記シリンダと前記摺動ピストンとの間に圧縮状態で装備される弾性シール材とを具備し、前記摺動ピストンの往復運動によって流体の圧送を行う容積型ポンプであって、
前記弾性シール材は、前記摺動ピストンの圧縮工程時に該摺動ピストンの先端面によって圧縮力を受けて、該圧縮力による弾性変形でポンプ室内に膨出してポンプ室容積を低減させるように、前記摺動ピストンの先端側で、かつシリンダ内周面に沿って装備されたことを特徴とする容積型ポンプ - 前記弾性シール材は、一端が前記摺動ピストンの先端面に当接すると共に、他端が前記摺動ピストンの先端面に対峙している前記ポンプ室の端面に当接し、かつ外周面が前記シリンダの内周面に接触する円筒状に設けられたことを特徴とする請求項1記載の容積型ポンプ。
- 前記弾性シール材は、前記摺動ピストンの先端面に当接する端部に、金属または硬質の樹脂材料で形成された当て板を埋設装備していることを特徴とする請求項1又は2記載の容積型ポンプ。
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