JP3828358B2 - 射出装置及びその駆動方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出装置及びその駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、射出成形機においては、射出装置の加熱シリンダ内に射出部材としてのスクリューが回転自在に、かつ、進退自在に配設され、駆動手段を駆動することによって前記スクリューを回転させたり、進退させたりすることができるようになっている。そして、計量工程において、スクリューを回転させると、ホッパから加熱シリンダ内に供給された樹脂が、加熱され、溶融させられて前進させられ、スクリューヘッドの前方に蓄えられる。また、射出工程において、スクリューを前進させると、前記スクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂が、射出ノズルから射出され、金型装置のキャビティ空間に充填(てん)される。
【0003】
図2は従来の射出装置の概念図である。
【0004】
図において、11は加熱シリンダ、12は該加熱シリンダ11内において回転自在に、かつ、進退(図における左右方向に移動)自在に配設されたスクリュー、13は前記加熱シリンダ11の前端(図における左端)に形成された射出ノズル、14は該射出ノズル13に形成されたノズル口、15は前記加熱シリンダ11の後端(図における右端)の近傍の所定の位置に形成された樹脂供給口、16は、該樹脂供給口15に取り付けられ、樹脂を収容するホッパである。
【0005】
前記スクリュー12は、スクリュー本体26、及び該スクリュー本体26の前端に取り付けられたスクリューヘッド27を備え、スクリュー本体26の外周面にフライト23が螺(ら)旋状に形成され、該フライト23によって螺旋状の溝24が形成される。
【0006】
計量工程時に、前記スクリュー12を正方向に回転させると、ホッパ16から落下した樹脂が溝24内を前進(図における左方に移動)させられ、それに伴って、スクリュー12が後退(図における右方に移動)させられ、樹脂がスクリューヘッド27の前方(図における左方)に蓄えられる。
【0007】
射出工程時に、前記スクリュー12を前進させると、スクリューヘッド27の前方に蓄えられた樹脂は、射出ノズル13から射出され、図示されない金型装置のキャビティ空間に充填される。このとき、スクリューヘッド27の前方に蓄えられた樹脂が逆流しないように、スクリューヘッド27の周囲に逆流防止装置25が配設される。
【0008】
ところで、前記加熱シリンダ11及びスクリュー12は、スクリュー12を回転させ、進退させる駆動部に連結される。すなわち、前記加熱シリンダ11の後端は前方射出サポート31に取り付けられ、該前方射出サポート31と所定の距離を置いて後方射出サポート32が配設される。また、前記前方射出サポート31と後方射出サポート32との間にガイドバー33が架設され、該ガイドバー33に沿ってプレッシャプレート34が進退自在に配設される。なお、前記前方射出サポート31及び後方射出サポート32は、図示されないボルトによって図示されないスライドベースに固定される。
【0009】
また、前記スクリュー12の後端に、ドライブシャフト35が一体的に取り付けられる。該ドライブシャフト35は、ベアリング36、37によってプレッシャプレート34に対して回転自在に、かつ、軸方向に移動不能に支持される。そして、スクリュー12を回転させるために、電動の計量用モータ41が配設され、該計量用モータ41とドライブシャフト35との間に、プーリ42、43及びタイミングベルト44から成る第1の回転伝動手段が配設される。したがって、前記計量用モータ41を駆動することによって、ドライブシャフト35を正方向又は逆方向に回転させることができる。なお、本実施の形態においては、電動の計量用モータ41を使用してドライブシャフト35を回転させるようにしているが、油圧のモータを使用してドライブシャフト35を回転させることもできる。
【0010】
また、前記プレッシャプレート34より後方(図における右方)に、互いに螺合させられたボールねじ軸45及びボールナット46から成るボールねじ47が配設され、該ボールねじ47によって回転運動を直進運動に変換する運動方向変換手段が構成される。そして、前記ボールねじ軸45はベアリング48によって後方射出サポート32に対して回転自在に支持され、前記ボールナット46はプレート51及びロードセル52を介してプレッシャプレート34に固定される。なお、前記ロードセル52は、射出力を検出する射出力検出手段、及び保圧力を検出する保圧力検出手段を構成する。
【0011】
さらに、ドライブシャフト35を進退させるために、射出用モータ53が配設され、該射出用モータ53とボールねじ軸45との間に、プーリ54、55及びタイミングベルト56から成る第2の回転伝動手段が配設される。したがって、前記射出用モータ53を駆動し、ボールねじ軸45を回転させることによってボールナット46及びプレッシャプレート34を移動させ、ドライブシャフト35を進退させることができる。この場合、プレッシャプレート34を貫通してガイドバー33が延在させられるので、射出用モータ53を駆動することよって発生させられた回転力はドライブシャフト35に伝達されない。すなわち、プレッシャプレート34に作用する回転力は、ガイドバー33によって拘束され、前記ドライブシャフト35に伝達されない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の射出装置においては、前記回転力がガイドバー33によって拘束されるようになっているので、ガイドバー33に沿ってプレッシャプレート34を移動させる必要があるだけでなく、該プレッシャプレート34に伴って計量用モータ41、プーリ42、43、タイミングベルト44等を移動させる必要もあり、直動部の重量が大きくなる。
【0013】
したがって、射出用モータ53に加わる負荷が大きくなるので、射出用モータ53として大型の電動機を使用する必要があり、射出装置が大型化してしまう。また、ドライブシャフト35及びスクリュー12の前進速度、すなわち、スクリュー速度を制御しようとする際のスクリュー速度の応答性が低下してしまう。さらに、スクリュー速度を変化させる際に、射出装置に振動、騒音等が発生してしまう。
【0014】
また、前記回転力を拘束するためのガイドバー33は、少なくとも2本以上必要であり、プレッシャプレート34のガイドバー貫通穴、及びガイドバー33のピッチの管理を厳しくしないと、摺(しゅう)動部の摩擦抵抗が変化してしまい、射出力の検出精度が低下してしまう。
【0015】
さらに、プレッシャプレート34に対してスクリュー12及びドライブシャフト35を回転自在に支持する必要があるので、ベアリング等の部品の数が多くなり、射出装置のコストが高くなってしまう。
【0016】
本発明は、前記従来の射出装置の問題点を解決して、射出部材の応答性を向上させることができ、射出力の検出精度を向上させるとともに、振動、騒音等が発生するのを防止することができ、コストを低くすることができる射出装置及びその駆動方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の射出装置においては、射出枠と、該射出枠に取り付けられたシリンダ部材と、該シリンダ部材内において回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材と、該射出部材に一体的に取り付けられ、射出部材と共に回転自在に、かつ、進退自在に配設された回転摺動部材と、第1の駆動状態において前記回転摺動部材を回転させ、第2の駆動状態において前記回転摺動部材に伝達される回転力を拘束する第1の駆動手段と、駆動状態において前記回転摺動部材を軸方向に移動させる第2の駆動手段と、直進運動を前記回転摺動部材に伝達するために、前記第2の駆動手段を駆動することによって発生させられた回転力による回転運動を回転直進運動に変換する運動方向変換手段とを有する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0028】
図1は本発明の実施の形態における射出装置の要部を示す断面図である。
【0029】
図において、11はシリンダ部材としての加熱シリンダ、12は該加熱シリンダ11内において回転自在に、かつ、進退(図における左右方向に移動)自在に配設された射出部材としてのスクリューであり、前記加熱シリンダ11の前端に図示されない射出ノズルが形成され、該射出ノズルにノズル口が形成される。
【0030】
前記スクリュー12は、スクリュー本体、及び該スクリュー本体の前端に取り付けられた図示されないスクリューヘッドを備え、スクリュー本体の外周面に図示されないフライトが螺旋状に形成され、該フライトによって螺旋状の溝が形成される。
【0031】
ところで、前記加熱シリンダ11の後端(図における右端)は、筒状支持体60を介して前方射出サポート61に取り付けられ、該前方射出サポート61と所定の距離を置いて後方射出サポート62が配設される。前記前方射出サポート61は、箱状の本体61a及びカバー61b、61cから成る。そして、前記前方射出サポート61と後方射出サポート62との間にロッド63が架設され、該ロッド63によって前記前方射出サポート61と後方射出サポート62との間に所定の距離が保持される。また、前方射出サポート61、後方射出サポート62及びロッド63によって射出枠が構成される。
【0032】
そして、前記スクリュー12の後端には、円形の形状を有する連結体64が一体的に取り付けられ、該連結体64に筒状体65がボルトbt1を介して取り付けられ、前記連結体64及び筒状体65によって回転摺動部材68が構成される。前記筒状体65は軸方向においてスクリュー12のストローク分の長さを有し、外周にスプライン66が形成される。
【0033】
そして、前記回転摺動部材68は、筒状の回転部材78によって包囲され、該回転部材78は筒状部78a、及び該筒状部78aの後端にボルトbt2によって取り付けられたスプライン78bから成り、該スプライン78bと前記スプライン66とがスプライン係合させられる。また、回転部材78は、前記前方射出サポート61に対してベアリングb1、b2によって回転自在に支持される。
【0034】
そして、第1の駆動手段及び回転力拘束手段として電動の計量用モータ70が配設され、該計量用モータ70は、計量工程において第1の駆動状態に、射出工程において第2の駆動状態に置かれ、第1の駆動状態において前記回転摺動部材68を回転させ、第2の駆動状態において前記回転摺動部材68に伝達される回転力を拘束する。なお、この場合、駆動状態とは、後述されるエンコーダ70aの検出信号に基づいて前記計量用モータ70が制御される状態にあることを意味する。そして、前記計量用モータ70は、前方射出サポート61に固定されたケース71、該ケース71に取り付けられたステータ72、該ステータ72の径方向における内方に配設されたロータ73、及び該ロータ73に取り付けられた中空の出力軸74、該出力軸74を前記ケース71に対して回転自在に支持するベアリングb3、b4、及び前記出力軸74に取り付けられ、計量用モータ70の回転速度を検出する第1の回転速度検出手段としてのエンコーダ70aを備える。そして、前記計量用モータ70と前記回転摺動部材68との間に、出力ギヤ75、カウンタドライブギヤ76、カウンタドリブンギヤ77及び前記回転部材78が配設され、前記出力軸74に出力ギヤ75が取り付けられ、出力ギヤ75とカウンタドライブギヤ76とが噛(し)合させられ、カウンタドライブギヤ76とカウンタドリブンギヤ77とが噛合させられ、カウンタドリブンギヤ77が回転部材78にボルトbt3によって取り付けられる。なお、本実施の形態において、エンコーダ70aは計量用モータ70に一体に配設されているが、エンコーダ70aを計量用モータ70と別体に形成することができる。
【0035】
したがって、前記計量用モータ70を第1の駆動状態において駆動することによって出力軸74に回転力を発生させると、回転力が出力ギヤ75、カウンタドライブギヤ76、カウンタドリブンギヤ77、回転部材78を介して前記回転摺動部材68に伝達され、該回転摺動部材68が正方向、又は、必要に応じて逆方向に回転させられる。さらに、前記計量用モータ70を第2の駆動状態に置き拘束力を発生させ、出力軸74を停止させると、回転摺動部材68に伝達される回転力が拘束される。したがって、スクリュー12の回転も拘束される。
【0036】
また、前記前方射出サポート61より後方(図における右方)に、互いに螺合させられたボールねじ軸81及びボールナット82から成る運動方向変換手段としてのボールねじ83が配設される。前記ボールねじ軸81は、前端(図における左端)から後端にかけて順次形成された小径のシャフト部84、大径のねじ部85、連結部86及び中径のスプライン部87から成る。なお、前記シャフト部84とねじ部85との段部に環状フランジ部材89が外嵌(かん)される。
【0037】
そして、第2の駆動手段として電動の射出用モータ90が配設され、該射出用モータ90は、射出工程において駆動状態に置かれる。なお、この場合、駆動状態とは、後述されるエンコーダ90aの検出信号に基づいて前記計量用モータ90が制御される状態にあることを意味する。該射出用モータ90は、後方射出サポート62に固定されたケース91、該ケース91に取り付けられたステータ92、該ステータ92の径方向における内方に配設されたロータ93、該ロータ93に取り付けられた中空の出力軸94、該出力軸94の内周に取り付けられたスリーブ95、前記出力軸94を前記ケース91に対して回転自在に支持するベアリングb5、b6、及び前記出力軸94に取り付けられ、射出用モータ90の回転速度を検出する第2の回転速度検出手段としてのエンコーダ90aを備える。そして、前記スプライン部87の外周面の全体にわたって形成されたスプライン87aと前記スリーブ95の前端部(図における左端部)の内周面に形成されたスプライン95aとがスプライン係合させられる。
【0038】
なお、本実施の形態において、エンコーダ90aは射出用モータ90に一体に配設されているが、エンコーダ90aを射出用モータ90と別体に形成することができる。
【0039】
そして、前記出力ギヤ75、カウンタドライブギヤ76、カウンタドリブンギヤ77及び回転部材78によって回転力伝達・拘束手段及び伝達手段が構成され、前記出力ギヤ75、カウンタドライブギヤ76、カウンタドリブンギヤ77及び回転部材78は、回転部材78に対する回転摺動部材68の軸方向における相対的な移動を許容しながら、前記計量用モータ70の第1の駆動状態において発生させられた回転力を回転摺動部材68に伝達し、前記計量用モータ70の第2の駆動状態において発生させられた拘束力を回転摺動部材68に伝達し、回転摺動部材68が回転するのを拘束する。そのために、該回転摺動部材68は、前記出力ギヤ75、カウンタドライブギヤ76、カウンタドリブンギヤ77及び回転部材78に対して回転不能に、かつ、軸方向に移動自在に配設される。また、前記スリーブ95及びスプライン部87によって回転力伝達手段が構成され、前記スリーブ95及びスプライン部87は、前記射出用モータ90の駆動状態において、出力軸94に対するねじ部85の軸方向における相対的な移動を許容しながら、前記射出用モータ90を駆動することによって発生させられた回転力をねじ部85に伝達する。そして、前記ボールねじ83は、直進運動を前記回転摺動部材68に伝達するために、前記射出用モータ90によって発生させられた回転力による回転運動を回転直進運動に変換する。
【0040】
そのために、前記ボールねじ軸81は、前端において、ベアリングb7、b8によって回転摺動部材68に対して回転自在に、かつ、軸方向に移動不能に支持され、後端において、ボールナット82に対して回転自在に支持される。すなわち、前記回転摺動部材68は、前記ボールねじ83に対して回転自在に、かつ、軸方向に移動不能に配設される。前記シャフト部84の前端部に雄ねじが形成され、該雄ねじに螺合させてベアリングナット80が配設される。該ベアリングナット80は、筒状体65の内周面に形成された突起65aと共にベアリングb7を位置決めし、筒状体65を介して環状フランジ部材89と共にベアリングb8を位置決めする。また、前記ボールナット82はロードセル96を介して後方射出サポート62に固定される。なお、前記ロードセル96は、射出力を検出する射出力検出手段、及び保圧力を検出する保圧力検出手段を構成する。
【0041】
したがって、前記射出用モータ90を正方向及び逆方向に駆動することによって発生させられた回転力が、スリーブ95及びスプライン部87を介してボールねじ軸81に伝達され、ボールナット82と螺合することによりボールねじ軸81が回転しながら進退させられる。
【0042】
前記ボールねじ軸81の運動成分は、ベアリングb7、b8を介して回転摺動部材68に伝達され、ボールねじ軸81の進退による直進運動成分、及びボールねじ軸81の回転による回転運動成分から成る。回転摺動部材68には、前記直進運動成分及び回転運動成分が伝達される。
【0043】
そして、回転摺動部材68を回転させることなく、進退させる射出工程等においては、前記計量用モータ70を第2の駆動状態、すなわち、回転拘束状態に置き、前記射出用モータ90を駆動状態に置くことによって、回転摺動部材68に伝達される回転力を拘束し、回転摺動部材68を回転させることなく軸方向に移動させることができる。その結果、回転摺動部材68に一体的に取り付けられたスクリュー12に直進運動を伝達し、スクリュー12を前進(図における左方に移動)させることができる。
【0044】
次に、前記構成の射出装置の駆動方法について説明する。
【0045】
まず、計量工程時に、図示されない制御部の計量処理手段は、計量処理を行い、前記計量用モータ70を第1の駆動状態に置いて駆動すると、出力軸74に発生させられた回転力は、出力ギヤ75、カウンタドライブギヤ76、カウンタドリブンギヤ77、回転部材78及び回転摺動部材68を介してスクリュー12に伝達され、該スクリュー12を正方向に回転させる。この場合、エンコーダ70aによって計量用モータ70の回転速度が検出され、前記制御部にフィードバックされ、制御部においてフィードバック制御が行われる。
【0046】
これに伴って、前記加熱シリンダ11に配設された図示されないホッパから落下した樹脂が前記溝内を前進させられ、スクリュー12が後退(図における右方に移動)させられ、樹脂がスクリューヘッドの前方(図における左方)に蓄えられる。このとき、スクリュー12に発生させる後退力に伴って、回転摺動部材68は回転部材78に対して相対的に移動させられ、後退させられる。また、回転摺動部材68の後退に伴って、ボールねじ軸81も回転しながら後退させられる。なお、前記計量処理手段は、スクリュー12が後退させられる間、前記射出用モータ90を駆動し、スクリュー12に背圧を加える。
【0047】
また、射出工程時に、前記制御部の射出処理手段は、射出処理を行い、前記射出用モータ90を駆動すると、出力軸94に発生させられた回転力は、スリーブ95及びスプライン部87を介してボールねじ軸81に伝達され、ボールねじ83によって回転運動が回転直進運動に変換される。その結果、ボールねじ軸81が回転しながら前進させられ、ベアリングb7、b8を介して回転摺動部材68を前進させる。この場合、エンコーダ90aによって射出用モータ90の回転速度が検出され、前記制御部にフィードバックされ、制御部においてフィードバック制御が行われる。そして、ロードセル96によって射出力が検出され、前記制御部に送られ、制御部において充填・保圧の切換制御が行われる。
【0048】
また、射出工程時に、前記射出処理手段は、前記計量用モータ70を第2の駆動状態に置いて駆動し、出力軸74の回転速度を制御して0〔rpm〕にすることによって拘束力を発生させる。その結果、拘束力が前記出力ギヤ75、カウンタドライブギヤ76、カウンタドリブンギヤ77及び回転部材78を介して回転摺動部材68に伝達され、ボールねじ軸81を介して回転摺動部材68に伝達された回転力が拘束される。その結果、回転摺動部材68に一体的に取り付けられたスクリュー12は回転しない状態で前進させられる。この場合、エンコーダ70aによって計量用モータ70の回転速度が検出され、前記制御部にフィードバックされ、制御部においてフィードバック制御が行われる。
【0049】
このようにして、前記スクリュー12が前進させられると、スクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂は、射出ノズルから射出され、図示されない金型装置のキャビティ空間に充填される。このとき、スクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂が逆流しないように、スクリューヘッドの周囲に図示されない逆流防止装置が配設される。
【0050】
このように、射出工程時に、第2の駆動状態において計量用モータ70を駆動することによって、回転摺動部材68に伝達される回転力が拘束されるので、前方射出サポート61と後方射出サポート62との間にプレッシャプレートを配設する必要がなく、ベアリング等の部品の数が少なくすることができ、射出装置のコストを低くすることができる。そして、前方射出サポート61に計量用モータ70、出力ギヤ75、カウンタドライブギヤ76、カウンタドリブンギヤ77、回転部材78等を取り付けることができ、移動させる必要がない。したがって、直動部の重量を小さくすることができる。
【0051】
その結果、射出用モータ90に加わる負荷が小さくなるので、射出用モータ90として小型の電動機を使用することができるようになり、射出装置を小型化することができる。また、スクリュー速度を制御しようとする際のスクリュー速度の応答性を向上させることができる。さらに、スクリュー速度を変化させる際に、射出装置に振動、騒音等が発生するのを防止することができる。
【0052】
また、第2の駆動状態において計量用モータ70を駆動することによって回転力を拘束することができ、複数のガイドバーを配設する必要がないので、ガイドバーのピッチを厳密に管理する必要がなく、摺動部の摩擦抵抗が変化するのを抑制することができ、射出力の検出精度を向上させることができる。
【0053】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0054】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、射出装置においては、射出枠と、該射出枠に取り付けられたシリンダ部材と、該シリンダ部材内において回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材と、該射出部材に一体的に取り付けられ、射出部材と共に回転自在に、かつ、進退自在に配設された回転摺動部材と、第1の駆動状態において前記回転摺動部材を回転させ、第2の駆動状態において前記回転摺動部材に伝達される回転力を拘束する第1の駆動手段と、駆動状態において前記回転摺動部材を軸方向に移動させる第2の駆動手段と、直進運動を前記回転摺動部材に伝達するために、前記第2の駆動手段を駆動することによって発生させられた回転力による回転運動を回転直進運動に変換する運動方向変換手段とを有する。
【0055】
この場合、射出工程時に、第2の駆動状態において第1の駆動手段を駆動することによって、回転摺動部材に伝達される回転力が拘束されるので、プレッシャプレートを配設する必要がなく、ベアリング等の部品の数を少なくすることができ、射出装置のコストを低くすることができる。そして、射出枠に第1の駆動手段、回転力伝達・拘束手段等を取り付けることができ、移動させる必要がない。したがって、直動部の重量を小さくすることができる。
【0056】
その結果、第2の駆動手段に加わる負荷が小さくなるので、第2の駆動手段として小型の電動機を使用することができるようになり、射出装置を小型化することができる。また、スクリュー速度を制御しようとする際のスクリュー速度の応答性を向上させることができる。さらに、スクリュー速度を変化させる際に、射出装置に振動、騒音等が発生するのを防止することができる。
【0057】
また、第2の駆動状態において第1の駆動手段を駆動することによって回転力を拘束することができ、複数のガイドバーを配設する必要がないので、ガイドバーのピッチを厳密に管理する必要がなく、摺動部の摩擦抵抗が変化するのを抑制することができ、射出力の検出精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における射出装置の要部を示す断面図である。
【図2】従来の射出装置の概念図である。
【符号の説明】
11 加熱シリンダ
12 スクリュー
61 前方射出サポート
62 後方射出サポート
63 ロッド
68 回転摺動部材
70 計量用モータ
70a エンコーダ
75 出力ギヤ
76 カウンタドライブギヤ
77 カウンタドリブンギヤ
78 回転部材
83 ボールねじ
87 スプライン部
90 射出用モータ
95 スリーブ

Claims (8)

  1. (a)射出枠と、
    (b)該射出枠に取り付けられたシリンダ部材と、
    (c)該シリンダ部材内において回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材と、
    (d)該射出部材に一体的に取り付けられ、射出部材と共に回転自在に、かつ、進退自在に配設された回転摺動部材と、
    (e)第1の駆動状態において前記回転摺動部材を回転させ、第2の駆動状態において前記回転摺動部材に伝達される回転力を拘束する第1の駆動手段と、
    (f)駆動状態において前記回転摺動部材を軸方向に移動させる第2の駆動手段と、
    (g)直進運動を前記回転摺動部材に伝達するために、前記第2の駆動手段を駆動することによって発生させられた回転力による回転運動を回転直進運動に変換する運動方向変換手段とを有することを特徴とする射出装置。
  2. 前記第1の駆動手段は、計量工程において第1の駆動状態に、射出工程において第2の駆動状態に置かれる請求項1に記載の射出装置。
  3. 前記第2の駆動手段は、射出工程において駆動状態に置かれる請求項1に記載の射出装置。
  4. 前記第1の駆動状態において、前記第1の駆動手段を駆動することによって発生させられた回転力を前記回転摺動部材に伝達し、前記第2の駆動状態において、前記第2の駆動手段を駆動することによって発生させられた回転力を、前記第1の駆動手段を介して拘束する回転力伝達・拘束手段を有する請求項1に記載の射出装置。
  5. (a)前記第1の駆動状態において、前記第1の駆動手段を駆動することによって発生させられた回転力を前記回転摺動部材に伝達し、前記第2の駆動状態において、前記第2の駆動手段を駆動することによって発生させられた回転力を、前記第1の駆動手段を介して拘束する回転力伝達・拘束手段を有するとともに、
    (b)前記回転摺動部材は、前記回転力伝達・拘束手段からの回転を受けて回転自在に、かつ、軸方向に移動自在に、前記運動方向変換手段に対して回転自在に配設される請求項1に記載の射出装置。
  6. 前記第2の駆動手段を駆動することによって発生させられた回転力を前記運動方向変換手段に伝達する回転力伝達手段を有する請求項1に記載の射出装置。
  7. 前記第1の駆動手段は、回転速度を検出する回転速度検出手段を備える請求項1に記載の射出装置。
  8. 射出枠、該射出枠に取り付けられたシリンダ部材、該シリンダ部材内において回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材、及び該射出部材に一体的に取り付けられ、射出部材と共に回転自在に、かつ、進退自在に配設された回転摺動部材を備えた射出装置の駆動方法において、
    (a)第1の駆動手段の第1の駆動状態において前記回転摺動部材を回転させ、
    (b)前記第1の駆動手段の第2の駆動状態において前記回転摺動部材に伝達される回転力を拘束し、
    (c)第2の駆動手段の駆動状態において前記回転摺動部材を軸方向に移動させるとともに、
    (d)直進運動を前記回転摺動部材に伝達するために、前記第2の駆動手段を駆動することによって発生させられた回転力による回転運動を運動方向変換手段によって回転直進運動に変換することを特徴とする射出装置の駆動方法。
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