JP3628639B2 - 射出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、射出成形機においては、射出装置の加熱シリンダ内に射出部材としてのスクリューが回転自在に、かつ、進退自在に配設され、駆動部を駆動することによって前記スクリューを回転させたり、進退させたりすることができるようになっている。そして、計量工程において、スクリューを回転させると、ホッパから加熱シリンダ内に供給された樹脂が、加熱され、溶融させられて前進させられ、スクリューヘッドの前方に蓄えられる。また、射出工程において、スクリューを前進させると、前記スクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂が、射出ノズルから射出され、金型装置のキャビティ空間に充填(てん)される。
【0003】
図2は従来の射出装置の概念図である。
【0004】
図において、11は加熱シリンダ、12は該加熱シリンダ11内において回転自在に、かつ、進退(図における左右方向に移動)自在に配設されたスクリュー、13は前記加熱シリンダ11の前端(図における左端)に取り付けられた射出ノズル、14は該射出ノズル13に形成されたノズル口、15は前記加熱シリンダ11の後端(図における右端)の近傍の所定の位置に形成された樹脂供給口、16は、該樹脂供給口15に取り付けられ、樹脂を収容するホッパである。
【0005】
前記スクリュー12は、スクリュー本体26、及び該スクリュー本体26の前端に取り付けられたスクリューヘッド27を備え、スクリュー本体26の外周面にフライト23が螺(ら)旋状に形成され、該フライト23によって螺旋状の溝24が形成される。
【0006】
計量工程時に、前記スクリュー12を正方向に回転させると、ホッパ16から落下した樹脂が溝24内を前進(図における左方に移動)させられ、それに伴って、スクリュー12が後退(図における右方に移動)させられ、樹脂がスクリューヘッド27の前方(図における左方)に蓄えられる。
【0007】
射出工程時に、前記スクリュー12を前進させると、スクリューヘッド27の前方に蓄えられた樹脂は、射出ノズル13から射出され、図示されない金型装置のキャビティ空間に充填される。このとき、スクリューヘッド27の前方に蓄えられた樹脂が逆流しないように、スクリューヘッド27の周囲に逆流防止装置25が配設される。
【0008】
ところで、前記加熱シリンダ11及びスクリュー12は、スクリュー12を回転させ、進退させる駆動部に連結される。すなわち、前記加熱シリンダ11の後端は前方射出サポート31に取り付けられ、該前方射出サポート31と所定の距離を置いて後方射出サポート32が配設される。また、前記前方射出サポート31と後方射出サポート32との間にガイドバー33が架設され、該ガイドバー33に沿ってプレッシャプレート34が進退自在に配設される。なお、前記前方射出サポート31及び後方射出サポート32は、図示されないボルトによって図示されないスライドベースに固定される。
【0009】
また、前記スクリュー12の後端に、ドライブシャフト35が一体的に取り付けられる。該ドライブシャフト35は、ベアリング36、37によってプレッシャプレート34に対して回転自在に、かつ、軸方向に移動不能に支持される。そして、スクリュー12を回転させるために、電動の計量用モータ41が配設され、該計量用モータ41とドライブシャフト35との間に、プーリ42、43及びタイミングベルト44から成る第1の回転伝動系が配設される。したがって、前記計量用モータ41を駆動することによって、ドライブシャフト35を正方向又は逆方向に回転させることができる。
【0010】
また、前記プレッシャプレート34より後方(図における右方)に、互いに螺合させられたボールねじ軸45及びボールナット46から成るボールねじ47が配設され、該ボールねじ47によって回転運動を直進運動に変換する運動方向変換部が構成される。そして、前記ボールねじ軸45はベアリング48によって後方射出サポート32に対して回転自在に支持され、前記ボールナット46はプレート51及びロードセル52を介してプレッシャプレート34に固定される。
【0011】
さらに、ドライブシャフト35を進退させるために、電動の射出用モータ53が配設され、該射出用モータ53とボールねじ軸45との間に、プーリ54、55及びタイミングベルト56から成る第2の回転伝動系が配設される。したがって、前記射出用モータ53を駆動し、ボールねじ軸45を正方向又は逆方向に回転させることによってボールナット46及びプレッシャプレート34を移動させ、ドライブシャフト35を進退させるとともに、スクリュー12を進退させることができる。この場合、プレッシャプレート34を貫通してガイドバー33が延在させられるので、射出用モータ53を駆動することよって発生させられ、ボールナット46に作用する回転力はドライブシャフト35に伝達されない。すなわち、ボールナット46からプレッシャプレート34に作用する回転力は、ガイドバー33によって拘束され、前記ドライブシャフト35に伝達されない。そして、前方射出サポート31に図示されない位置検出装置が配設され、該位置検出装置によってスクリュー12の位置が検出される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の射出装置においては、前記プレッシャプレート34に作用する回転力がガイドバー33によって拘束されるようになっているので、ガイドバー33に沿ってプレッシャプレート34を移動させる必要があるだけでなく、該プレッシャプレート34に伴って計量用モータ41、プーリ42、43、タイミングベルト44等の直動部を移動させる必要もあり、直動部の重量が大きくなる。
【0013】
したがって、射出用モータ53に加わる負荷が大きくなるので、射出用モータ53として大型の電動機を使用する必要があり、射出装置が大型化してしまう。
【0014】
そこで、加熱シリンダ11の後端に配設された前方射出サポート31に計量用モータを取り付け、該計量用モータを駆動することによって発生させられた回転を、スクリュー12に伝達するようにすることが考えられる。その場合、スクリュー12に回転を伝達する間に、スクリュー12が後退することができるように、スクリュー12の後端に、外周面にスプラインが形成された筒状体が連結され、該筒状体と前記計量用モータとが回転伝動系によって連結される。
【0015】
また、射出用モータ53を駆動したときに、前記筒状体が回転することがないように、前記計量用モータによるトルクの拘束力によって前記筒状体に作用する回転力が拘束される。
【0016】
このようにして、プレッシャプレート34を使用することなく、射出用モータ53を駆動することによって発生させられた回転がスクリュー12に伝達されるのを防止することができる。
【0017】
ところが、前記筒状体は計量工程において回転する構造を有し、筒状体に位置検出装置を配設することはできず、前記スクリュー12の位置を検出することができない。
【0018】
本発明は、前記従来の射出装置の問題点を解決して、小型化することができ、射出部材の位置を容易に検出することができる射出装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の射出装置においては、射出枠と、該射出枠に取り付けられたシリンダ部材と、該シリンダ部材内において回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材と、計量工程において前記射出部材を回転させる第1の駆動部と、射出工程において前記射出部材を軸方向に移動させる第2の駆動部と、前記射出部材に一体的に取り付けられ、かつ、射出部材の進退に伴って第1の駆動部に対して軸方向に移動自在に配設された回転摺動部材と、前記射出枠に対して回転が拘束され、かつ、前記回転摺動部材を回転自在に支持し、軸方向における前記回転摺動部材の移動に伴って軸方向に移動させられる移動部材と、前記射出枠及び前記移動部材のうちの少なくとも一方に配設された位置検出装置とを有する。
【0020】
本発明の他の射出装置においては、さらに、前記移動部材と回転摺動部材との間に、ラジアル荷重及びスラスト荷重を受けて回転摺動部材を回転自在に支持する軸受部材が配設される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】
図1は本発明の実施の形態における射出装置の要部を示す横断面図、図3は本発明の実施の形態における射出装置の縦断面図、図4は本発明の実施の形態における射出装置の要部を示す縦断面図である。なお、図1は図4のX−X断面図である。
【0023】
図において、11はシリンダ部材としての加熱シリンダ、12は該加熱シリンダ11内において回転自在に、かつ、進退(図1及び3における左右方向に移動)自在に配設された射出部材としてのスクリューであり、前記加熱シリンダ11の前端に図示されない射出ノズルが取り付けられ、該射出ノズルにノズル口が形成される。
【0024】
前記スクリュー12は、スクリュー本体、及び該スクリュー本体の前端に取り付けられた図示されないスクリューヘッドを備え、スクリュー本体の外周面に図示されないフライトが螺旋状に形成され、該フライトによって螺旋状の溝が形成される。
【0025】
ところで、前記加熱シリンダ11の後端(図3における右端)は、筒状支持体60を介して前支持体としての前方射出サポート61に取り付けられ、該前方射出サポート61と所定の距離を置いて後支持体としての後方射出サポート62が配設される。前記前方射出サポート61は、箱状の本体61a及びカバー61b、61cから成る。そして、前記前方射出サポート61と後方射出サポート62との間にロッド63が架設され、該ロッド63によって前記前方射出サポート61と後方射出サポート62との間に所定の距離が保持される。また、前方射出サポート61、後方射出サポート62及びロッド63によって射出枠が構成される。
【0026】
そして、前記スクリュー12の後端には、カプラ59及びボルトbt1を介して円形の形状を有する連結体64が一体的に取り付けられ、該連結体64に支持体65が図示されないボルトによって取り付けられ、さらに、前記連結体64の一部の外周面及び支持体65の外周面を覆うように筒状体66が支持体65に図示されないボルトによって取り付けられる。なお、前記連結体64、支持体65及び筒状体66によって、スクリュー12と一体に回転する回転摺動部材68が構成される。前記筒状体66は軸方向においてスクリュー12のストローク分の長さ以上の長さを有し、外周面に雄スプライン67が形成される。
【0027】
前記回転摺動部材68に回転を伝達するために、前記回転摺動部材68を包囲して筒状の回転部材78が配設される。該回転部材78は筒状部78a、及び該筒状部78aの後端にボルトbt2によって取り付けられたスプラインナット78bから成り、該スプラインナット78bの内周面に形成された図示されない雌スプラインと前記雄スプライン67とがスプライン係合させられる。また、回転部材78は、前記前方射出サポート61に対してベアリングb1、b2によって回転自在に支持される。なお、前記回転部材78及び回転摺動部材68によって第1の回転伝達部が構成され、回転部材78によって第1の伝達要素が、回転摺動部材68によって第2の伝達要素が構成される。
【0028】
そして、第1の駆動部及び回転力拘束部として電動の計量用モータ70が配設され、該計量用モータ70は、計量工程において第1の駆動状態に、射出工程において第2の駆動状態に置かれ、第1の駆動状態において前記回転摺動部材68を回転させ、第2の駆動状態において拘束力を発生させ、前記回転摺動部材68に伝達される回転力を拘束する。
【0029】
前記計量用モータ70は、前方射出サポート61に固定されたケース71、該ケース71に取り付けられたステータ72、該ステータ72の径方向における内方に配設されたロータ73、該ロータ73に取り付けられた中空の出力軸74、該出力軸74を前記ケース71に対して回転自在に支持するベアリングb3、b4、及び前記出力軸74に取り付けられ、計量用モータ70の回転速度を検出する第1の回転速度検出部としてのエンコーダ70aを備える。そして、前記計量用モータ70は、前記第1、第2の駆動状態において、エンコーダ70aの検出信号に基づいて制御される。なお、本実施の形態において、エンコーダ70aは計量用モータ70に一体に配設されているが、エンコーダ70aを計量用モータ70と別体に形成することもできる。
【0030】
そして、前記計量用モータ70と前記回転摺動部材68との間に、出力ギヤ75、カウンタドライブギヤ76、カウンタドリブンギヤ77及び前記回転部材78が配設され、前記出力軸74に出力ギヤ75が取り付けられ、出力ギヤ75とカウンタドライブギヤ76とが噛(し)合させられ、カウンタドライブギヤ76とカウンタドリブンギヤ77とが噛合させられ、カウンタドリブンギヤ77が回転部材78にボルトbt3によって取り付けられる。前記出力ギヤ75、カウンタドライブギヤ76、カウンタドリブンギヤ77及び回転部材78によって回転伝達・拘束系が構成される。
【0031】
前記出力ギヤ75、カウンタドライブギヤ76、カウンタドリブンギヤ77及び回転部材78は、該回転部材78に対する回転摺動部材68の軸方向における相対的な移動を許容しながら、前記計量用モータ70の第1の駆動状態において発生させられた回転を回転摺動部材68に伝達し、前記計量用モータ70の第2の駆動状態において発生させられた拘束力を回転摺動部材68に伝達し、回転摺動部材68が回転するのを拘束する。そのために、該回転摺動部材68は、前記回転部材78に対して相対的に回転不能に、かつ、軸方向に移動自在に配設され、前記連結体64の外周面と筒状部78aの内周面とが摺動自在に接触させられる。
【0032】
したがって、前記計量用モータ70を第1の駆動状態において駆動することによって出力軸74を回転させると、回転が出力ギヤ75、カウンタドライブギヤ76、カウンタドリブンギヤ77、回転部材78を介して前記回転摺動部材68に伝達され、該回転摺動部材68が正方向、又は必要に応じて逆方向に回転させられ、スクリュー12が回転させられる。さらに、前記計量用モータ70を第2の駆動状態において駆動することによって拘束力を発生させ、出力軸74を停止させると、回転摺動部材68に伝達される回転が拘束され、スクリュー12の回転も拘束される。
【0033】
また、前記前方射出サポート61より後方(図3における右方)に、互いに螺合させられたボールねじ軸81及びボールナット82から成る運動方向変換部としてのボールねじ83が配設される。なお、ボールねじ軸81によって第1の変換要素が、ボールナット82によって第2の変換要素が構成される。前記ボールねじ軸81は、前端(図3における左端)から後端にかけて順次形成された小径のシャフト部84、大径のねじ部85、連結部86及び中径のスプライン部87から成る。なお、前記シャフト部84とねじ部85との段部に環状フランジ部材89が外嵌(かん)される。
【0034】
そして、第2の駆動部として電動の射出用モータ90が配設され、該射出用モータ90は、射出工程において駆動状態に置かれる。前記射出用モータ90は、後方射出サポート62に固定されたケース91、該ケース91に取り付けられたステータ92、該ステータ92の径方向における内方に配設されたロータ93、該ロータ93に取り付けられた中空の出力軸94、該出力軸94の内周面に取り付けられたスリーブ95、前記出力軸94を前記ケース91に対して回転自在に支持するベアリングb5、b6、及び前記出力軸94に取り付けられ、射出用モータ90の回転速度を検出する第2の回転速度検出部としてのエンコーダ90aを備える。そして、前記スプライン部87の外周面の全体にわたって形成された雄スプライン87aと前記スリーブ95の前端部(図3における左端部)の内周面に形成された雌スプライン95aとがスプライン係合させられる。前記射出用モータ90は、駆動状態において、エンコーダ90aの検出信号に基づいて制御される。なお、本実施の形態において、エンコーダ90aは射出用モータ90に一体に配設されているが、エンコーダ90aを射出用モータ90と別体に形成することもできる。
【0035】
また、前記スリーブ95及びスプライン部87によって第2の回転伝達部が構成され、スリーブ95によって第1の伝達要素が、スプライン部87によって第2の伝達要素が構成される。前記スリーブ95及びスプライン部87は、前記射出用モータ90の駆動状態において、出力軸94に対するねじ部85の軸方向における相対的な移動を許容しながら、前記射出用モータ90を駆動することによって発生させられた回転力をねじ部85に伝達する。そして、前記ボールねじ83は、直進運動を前記回転摺動部材68に伝達するために、前記射出用モータ90によって発生させられた回転による回転運動を回転直進運動に変換する。
【0036】
そのために、前記ボールねじ軸81は、前端において、ベアリングb7、b8によって回転摺動部材68に対して回転自在に、かつ、軸方向に移動不能に支持され、後端において、ボールナット82に螺合させられる。すなわち、前記回転摺動部材68は、前記ボールねじ83に対して回転自在に、かつ、軸方向に移動不能に配設される。なお、前記シャフト部84の前端部に図示されない雄ねじが形成され、該雄ねじに螺合させてベアリングナット80が配設される。該ベアリングナット80は、筒状体65の内周面に形成された突起65aと共にベアリングb7を位置決めする。
【0037】
そして、前記ボールナット82はロードセル96を介して後方射出サポート62に固定される。前記ロードセル96は、射出力を検出する射出力検出部、及び保圧力を検出する保圧力検出部を構成する。
【0038】
したがって、前記射出用モータ90を正方向及び逆方向に駆動することによって発生させられた回転力が、スリーブ95及びスプライン部87を介してねじ部85に伝達され、ボールナット82と螺合することによりボールねじ軸81が回転しながら進退させられる。
【0039】
なお、該ボールねじ軸81の運動成分は、ボールねじ軸81の進退による直進運動成分、及びボールねじ軸81の回転による回転運動成分から成り、前記直進運動成分及び回転運動成分はベアリングb7、b8を介して前記回転摺動部材68に伝達される。
【0040】
そして、回転摺動部材68を回転させることなく、進退させる射出工程等においては、前記計量用モータ70を第2の駆動状態、すなわち、回転拘束状態に置き、前記射出用モータ90を駆動状態に置くことによって、回転摺動部材68に伝達される回転力を拘束し、回転摺動部材68を回転させることなく軸方向に移動させることができる。その結果、回転摺動部材68に一体的に取り付けられたスクリュー12に直進運動を伝達し、スクリュー12を前進(図1及び3における左方に移動)させることができる。
【0041】
次に、前記構成の射出装置の駆動方法について説明する。
【0042】
まず、計量工程時に、図示されない制御部の計量処理手段は、計量処理を行い、前記計量用モータ70を第1の駆動状態に置いて駆動する。このとき、出力軸74に発生させられた回転力は、出力ギヤ75、カウンタドライブギヤ76、カウンタドリブンギヤ77、回転部材78及び回転摺動部材68を介してスクリュー12に伝達され、該スクリュー12を正方向に回転させる。この場合、エンコーダ70aによって計量用モータ70の回転速度が検出され、検出信号に基づいて制御部においてフィードバック制御が行われる。
【0043】
これに伴って、前記加熱シリンダ11に配設された図示されないホッパから落下した樹脂が前記溝内を前進させられ、スクリュー12が後退(図1及び3における右方に移動)させられ、樹脂がスクリューヘッドの前方に蓄えられる。このとき、スクリュー12に発生させられる後退力に伴って、回転摺動部材68は回転部材78に対して相対的に移動させられ、後退させられる。また、回転摺動部材68の後退に伴って、ボールねじ軸81も回転しながら後退させられる。なお、前記計量処理手段は、スクリュー12が後退させられる間、前記射出用モータ90を駆動し、スクリュー12に背圧を加える。
【0044】
また、射出工程時に、前記制御部の射出処理手段は、射出処理を行い、前記射出用モータ90を駆動する。このとき、出力軸94に発生させられた回転力は、スリーブ95及びスプライン部87を介してねじ部85に伝達され、ボールねじ83によって回転運動が回転直進運動に変換される。また、前記射出処理手段は、前記計量用モータ70を第2の駆動状態に置いて駆動し、出力軸74の回転速度を制御して0〔rpm〕にすることによって拘束力を発生させる。該拘束力は前記出力ギヤ75、カウンタドライブギヤ76、カウンタドリブンギヤ77及び回転部材78を介して回転摺動部材68に伝達され、ボールねじ軸81を介して回転摺動部材68に伝達された回転力が拘束される。その結果、ボールねじ軸81が回転しながら前進させられ、ベアリングb7、b8を介して回転摺動部材68を前進させ、回転摺動部材68に一体的に取り付けられたスクリュー12を回転しない状態で前進させる。この場合、エンコーダ90aによって射出用モータ90の回転速度が検出され、検出信号に基づいて制御部においてフィードバック制御が行われる。そして、ロードセル96によって射出力が検出され、検出信号が前記制御部に送られ、制御部において充填・保圧の切換制御が行われる。また、エンコーダ70aによって計量用モータ70の回転速度が検出され、検出信号に基づいて制御部においてフィードバック制御が行われる。
【0045】
このようにして、前記スクリュー12が前進させられると、スクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂は、射出ノズルから射出され、図示されない金型装置のキャビティ空間に充填される。このとき、スクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂が逆流しないように、スクリューヘッドの周囲に図示されない逆流防止装置が配設される。
【0046】
このように、射出工程時に、計量用モータ70を第2の駆動状態において駆動することによって、回転摺動部材68に伝達される回転力が拘束されるので、前方射出サポート61と後方射出サポート62との間にプレッシャプレートを配設する必要がなく、ベアリング等の部品の数を少なくすることができ、射出装置のコストを低くすることができる。そして、前方射出サポート61に計量用モータ70、出力ギヤ75、カウンタドライブギヤ76、カウンタドリブンギヤ77、回転部材78等を取り付けることができ、移動させる必要がない。したがって、直動部の重量を小さくすることができる。
【0047】
その結果、射出用モータ90に加わる負荷が小さくなるので、射出用モータ90として小型の電動機を使用することができるようになり、射出装置を小型化することができる。また、スクリュー速度を制御しようとする際のスクリュー速度の応答性を向上させることができる。さらに、スクリュー速度を変化させる際に、射出装置に振動、騒音等が発生するのを防止することができる。
【0048】
また、計量用モータ70を第2の駆動状態において駆動することによって回転力を拘束することができ、複数のガイドバーを配設する必要がないので、ガイドバーのピッチを厳密に管理する必要がなく、摺動部の摩擦抵抗が変化するのを抑制することができ、射出力の検出精度を向上させることができる。
【0049】
ところで、スクリュー12の位置を検出するために、前記前方射出サポート61と後方射出サポート62との間に、2本の回止め用のロッド100が架設され、該ロッド100の前端(図1における左端)がカバー61cに、後端(図1における右端)が後方射出サポート62に固定される。そして、前記ロッド100に沿って、軸方向におけるスクリュー12及び回転摺動部材68の移動に伴って、軸方向に移動させられる環状の移動部材101が配設される。そのために、該移動部材101の円周方向における2箇所に径方向外方に向けて突出させて案内部103が形成され、該案内部103に形成された貫通孔104を前記ロッド100が貫通させられ、該ロッド100によって、前記移動部材101は前方射出サポート61、後方射出サポート62及びロッド63に対して回転が拘束される。
【0050】
そして、前記移動部材101の内周面と前記筒状体66の後端の外周面との間に、軸受部材としてのベアリングb11が配設され、該ベアリングb11によって筒状体66が前記移動部材101に対して回転自在に支持される。したがって、移動部材101は、前記回転摺動部材68が回転させられても回転することなく、回転摺動部材68の進退に伴って進退させられる。
【0051】
また、前記移動部材101と後方射出サポート62との間にスクリュー12の位置を検出するための位置検出装置111が配設される。該位置検出装置111は、後方射出サポート62に取り付けられた第1の検出要素としての固定子115、及び移動部材101に突起部117を介して取り付けられ、移動部材101と共に移動させられる第2の検出要素としての可動子116を備える。したがって、前記固定子115に対する可動子116の相対的な移動を検出することによって、スクリュー12の位置を容易に検出することができる。また、位置検出装置として、移動部材101及び後方射出サポート62のうちの少なくとも一方、又は移動部材101及び前方射出サポート61のうちの少なくとも一方に取り付けた非接触式のセンサを使用することもできる。
【0052】
ところで、前記ベアリングb11は、90〔°〕の開き角度を有する「V」字状溝から成る転動面を備えた内輪bi、前記「V」字状溝と対向させて90〔°〕の開き角度を有する「V」字状溝から成る転動面を備えた外輪bo、及び前記内輪biの転動面と外輪boの転動面との間に、図示されないスペーサリテーナを介して交互に直交させて配設された複数の円筒コロbcを備える。したがって、前記ベアリングb11によって、ラジアル荷重、スラスト荷重及びモーメント荷重を受けることができる。その結果、回転摺動部材68を精度良く回転自在に支持することができるので、スクリュー12の位置の検出精度を高くすることができる。
【0053】
なお、前記内輪biに隣接させて環状の押え板121がボルトbt11によって筒状体66に、前記外輪boに隣接させて環状の押え板122がボルトbt12によって移動部材101に取り付けられ、ベアリングb11が筒状体66と移動部材101との間から抜け落ちるのが防止される。また、前記外輪boは、分割された構造を有するので、ベアリング隙(すき)間を調整することによって予圧を加えるとともに、調整することができる。
【0054】
このように、一つのベアリングb11によって回転摺動部材68を安定させて支持することができ、アンギュラタイプのベアリングを使用する必要がなくなるので、射出装置の軸方向寸法を小さくすることができるだけでなく、部品点数を少なくすることができる。
【0055】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0056】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、射出装置においては、射出枠と、該射出枠に取り付けられたシリンダ部材と、該シリンダ部材内において回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材と、計量工程において前記射出部材を回転させる第1の駆動部と、射出工程において前記射出部材を軸方向に移動させる第2の駆動部と、前記射出部材に一体的に取り付けられ、かつ、射出部材の進退に伴って第1の駆動部に対して軸方向に移動自在に配設された回転摺動部材と、前記射出枠に対して回転が拘束され、かつ、前記回転摺動部材を回転自在に支持し、軸方向における前記回転摺動部材の移動に伴って軸方向に移動させられる移動部材と、前記射出枠及び前記移動部材のうちの少なくとも一方に配設された位置検出装置とを有する。
【0057】
この場合、射出枠と、該射出枠に対して回転が拘束された移動部材との間に位置検出装置が配設されるので、射出部材の位置を容易に検出することができる。
【0058】
本発明の他の射出装置においては、さらに、前記移動部材と回転摺動部材との間に、ラジアル荷重及びスラスト荷重を受けて回転摺動部材を回転自在に支持する軸受部材が配設される。
【0059】
この場合、アンギュラタイプの軸受部材を使用する必要がなくなるので、射出装置の軸方向寸法を小さくすることができるだけでなく、部品点数を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における射出装置の要部を示す横断面図である。
【図2】従来の射出装置の概念図である。
【図3】本発明の実施の形態における射出装置の縦断面図である。
【図4】本発明の実施の形態における射出装置の要部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
11 加熱シリンダ
12 スクリュー
61 前方射出サポート
62 後方射出サポート
63 ロッド
68 回転摺動部材
70 計量用モータ
90 射出用モータ
101 移動部材
111 位置検出装置
b11 ベアリング

Claims (4)

  1. (a)射出枠と、
    (b)該射出枠に取り付けられたシリンダ部材と、
    (c)該シリンダ部材内において回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材と、
    (d)計量工程において前記射出部材を回転させる第1の駆動部と、
    (e)射出工程において前記射出部材を軸方向に移動させる第2の駆動部と、
    (f)前記射出部材に一体的に取り付けられ、かつ、射出部材の進退に伴って第1の駆動部に対して軸方向に移動自在に配設された回転摺動部材と、
    (g)前記射出枠に対して回転が拘束され、かつ、前記回転摺動部材を回転自在に支持し、軸方向における前記回転摺動部材の移動に伴って軸方向に移動させられる移動部材と、
    (h)前記射出枠及び前記移動部材のうちの少なくとも一方に配設された位置検出装置とを有することを特徴とする射出装置。
  2. 前記移動部材と回転摺動部材との間に、ラジアル荷重及びスラスト荷重を受けて回転摺動部材を回転自在に支持する軸受部材が配設される請求項1に記載の射出装置。
  3. 前記軸受部材の外輪に隣接させて押え板が配設される請求項2に記載の射出装置。
  4. 前記軸受部材の内輪に隣接させて押え板が配設される請求項2又は3に記載の射出装置
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