JP2003080571A - 射出装置 - Google Patents

射出装置

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JP2003080571A
JP2003080571A JP2001279179A JP2001279179A JP2003080571A JP 2003080571 A JP2003080571 A JP 2003080571A JP 2001279179 A JP2001279179 A JP 2001279179A JP 2001279179 A JP2001279179 A JP 2001279179A JP 2003080571 A JP2003080571 A JP 2003080571A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型化することができ、射出部材の位置を容易
に検出することができるようにする。 【解決手段】射出枠と、シリンダ部材と、射出部材と、
射出部材に一体的に取り付けられた回転摺(しゅう)動
部材68と、計量工程において回転摺動部材68を回転
させる第1の駆動部と、射出工程において回転摺動部材
68を軸方向に移動させる第2の駆動部と、射出枠に対
して回転が拘束され、かつ、回転摺動部材68を回転自
在に支持し、軸方向における回転摺動部材68の移動に
伴って軸方向に移動させられる移動部材101と、射出
枠及び移動部材101のうちの少なくとも一方に配設さ
れた位置検出装置111とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、射出装置
の加熱シリンダ内に射出部材としてのスクリューが回転
自在に、かつ、進退自在に配設され、駆動部を駆動する
ことによって前記スクリューを回転させたり、進退させ
たりすることができるようになっている。そして、計量
工程において、スクリューを回転させると、ホッパから
加熱シリンダ内に供給された樹脂が、加熱され、溶融さ
せられて前進させられ、スクリューヘッドの前方に蓄え
られる。また、射出工程において、スクリューを前進さ
せると、前記スクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂
が、射出ノズルから射出され、金型装置のキャビティ空
間に充填(てん)される。
【0003】図2は従来の射出装置の概念図である。
【0004】図において、11は加熱シリンダ、12は
該加熱シリンダ11内において回転自在に、かつ、進退
(図における左右方向に移動)自在に配設されたスクリ
ュー、13は前記加熱シリンダ11の前端(図における
左端)に取り付けられた射出ノズル、14は該射出ノズ
ル13に形成されたノズル口、15は前記加熱シリンダ
11の後端(図における右端)の近傍の所定の位置に形
成された樹脂供給口、16は、該樹脂供給口15に取り
付けられ、樹脂を収容するホッパである。
【0005】前記スクリュー12は、スクリュー本体2
6、及び該スクリュー本体26の前端に取り付けられた
スクリューヘッド27を備え、スクリュー本体26の外
周面にフライト23が螺(ら)旋状に形成され、該フラ
イト23によって螺旋状の溝24が形成される。
【0006】計量工程時に、前記スクリュー12を正方
向に回転させると、ホッパ16から落下した樹脂が溝2
4内を前進(図における左方に移動)させられ、それに
伴って、スクリュー12が後退(図における右方に移
動)させられ、樹脂がスクリューヘッド27の前方(図
における左方)に蓄えられる。
【0007】射出工程時に、前記スクリュー12を前進
させると、スクリューヘッド27の前方に蓄えられた樹
脂は、射出ノズル13から射出され、図示されない金型
装置のキャビティ空間に充填される。このとき、スクリ
ューヘッド27の前方に蓄えられた樹脂が逆流しないよ
うに、スクリューヘッド27の周囲に逆流防止装置25
が配設される。
【0008】ところで、前記加熱シリンダ11及びスク
リュー12は、スクリュー12を回転させ、進退させる
駆動部に連結される。すなわち、前記加熱シリンダ11
の後端は前方射出サポート31に取り付けられ、該前方
射出サポート31と所定の距離を置いて後方射出サポー
ト32が配設される。また、前記前方射出サポート31
と後方射出サポート32との間にガイドバー33が架設
され、該ガイドバー33に沿ってプレッシャプレート3
4が進退自在に配設される。なお、前記前方射出サポー
ト31及び後方射出サポート32は、図示されないボル
トによって図示されないスライドベースに固定される。
【0009】また、前記スクリュー12の後端に、ドラ
イブシャフト35が一体的に取り付けられる。該ドライ
ブシャフト35は、ベアリング36、37によってプレ
ッシャプレート34に対して回転自在に、かつ、軸方向
に移動不能に支持される。そして、スクリュー12を回
転させるために、電動の計量用モータ41が配設され、
該計量用モータ41とドライブシャフト35との間に、
プーリ42、43及びタイミングベルト44から成る第
1の回転伝動系が配設される。したがって、前記計量用
モータ41を駆動することによって、ドライブシャフト
35を正方向又は逆方向に回転させることができる。
【0010】また、前記プレッシャプレート34より後
方(図における右方)に、互いに螺合させられたボール
ねじ軸45及びボールナット46から成るボールねじ4
7が配設され、該ボールねじ47によって回転運動を直
進運動に変換する運動方向変換部が構成される。そし
て、前記ボールねじ軸45はベアリング48によって後
方射出サポート32に対して回転自在に支持され、前記
ボールナット46はプレート51及びロードセル52を
介してプレッシャプレート34に固定される。
【0011】さらに、ドライブシャフト35を進退させ
るために、電動の射出用モータ53が配設され、該射出
用モータ53とボールねじ軸45との間に、プーリ5
4、55及びタイミングベルト56から成る第2の回転
伝動系が配設される。したがって、前記射出用モータ5
3を駆動し、ボールねじ軸45を正方向又は逆方向に回
転させることによってボールナット46及びプレッシャ
プレート34を移動させ、ドライブシャフト35を進退
させるとともに、スクリュー12を進退させることがで
きる。この場合、プレッシャプレート34を貫通してガ
イドバー33が延在させられるので、射出用モータ53
を駆動することよって発生させられ、ボールナット46
に作用する回転力はドライブシャフト35に伝達されな
い。すなわち、ボールナット46からプレッシャプレー
ト34に作用する回転力は、ガイドバー33によって拘
束され、前記ドライブシャフト35に伝達されない。そ
して、前方射出サポート31に図示されない位置検出装
置が配設され、該位置検出装置によってスクリュー12
の位置が検出される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出装置においては、前記プレッシャプレート34
に作用する回転力がガイドバー33によって拘束される
ようになっているので、ガイドバー33に沿ってプレッ
シャプレート34を移動させる必要があるだけでなく、
該プレッシャプレート34に伴って計量用モータ41、
プーリ42、43、タイミングベルト44等の直動部を
移動させる必要もあり、直動部の重量が大きくなる。
【0013】したがって、射出用モータ53に加わる負
荷が大きくなるので、射出用モータ53として大型の電
動機を使用する必要があり、射出装置が大型化してしま
う。
【0014】そこで、加熱シリンダ11の後端に配設さ
れた前方射出サポート31に計量用モータを取り付け、
該計量用モータを駆動することによって発生させられた
回転を、スクリュー12に伝達するようにすることが考
えられる。その場合、スクリュー12に回転を伝達する
間に、スクリュー12が後退することができるように、
スクリュー12の後端に、外周面にスプラインが形成さ
れた筒状体が連結され、該筒状体と前記計量用モータと
が回転伝動系によって連結される。
【0015】また、射出用モータ53を駆動したとき
に、前記筒状体が回転することがないように、前記計量
用モータによるトルクの拘束力によって前記筒状体に作
用する回転力が拘束される。
【0016】このようにして、プレッシャプレート34
を使用することなく、射出用モータ53を駆動すること
によって発生させられた回転がスクリュー12に伝達さ
れるのを防止することができる。
【0017】ところが、前記筒状体は計量工程において
回転する構造を有し、筒状体に位置検出装置を配設する
ことはできず、前記スクリュー12の位置を検出するこ
とができない。
【0018】本発明は、前記従来の射出装置の問題点を
解決して、小型化することができ、射出部材の位置を容
易に検出することができる射出装置を提供することを目
的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出装置においては、射出枠と、該射出枠に取り付けられ
たシリンダ部材と、該シリンダ部材内において回転自在
に、かつ、進退自在に配設された射出部材と、該射出部
材に一体的に取り付けられた回転摺(しゅう)動部材
と、計量工程において前記回転摺動部材を回転させる第
1の駆動部と、射出工程において前記回転摺動部材を軸
方向に移動させる第2の駆動部と、前記射出枠に対して
回転が拘束され、かつ、前記回転摺動部材を回転自在に
支持し、軸方向における前記回転摺動部材の移動に伴っ
て軸方向に移動させられる移動部材と、前記射出枠及び
前記移動部材のうちの少なくとも一方に配設された位置
検出装置とを有する。
【0020】本発明の他の射出装置においては、さら
に、前記移動部材と回転摺動部材との間に、ラジアル荷
重及びスラスト荷重を受けて回転摺動部材を回転自在に
支持する軸受部材が配設される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】図1は本発明の実施の形態における射出装
置の要部を示す横断面図、図3は本発明の実施の形態に
おける射出装置の縦断面図、図4は本発明の実施の形態
における射出装置の要部を示す縦断面図である。なお、
図1は図4のX−X断面図である。
【0023】図において、11はシリンダ部材としての
加熱シリンダ、12は該加熱シリンダ11内において回
転自在に、かつ、進退(図1及び3における左右方向に
移動)自在に配設された射出部材としてのスクリューで
あり、前記加熱シリンダ11の前端に図示されない射出
ノズルが取り付けられ、該射出ノズルにノズル口が形成
される。
【0024】前記スクリュー12は、スクリュー本体、
及び該スクリュー本体の前端に取り付けられた図示され
ないスクリューヘッドを備え、スクリュー本体の外周面
に図示されないフライトが螺旋状に形成され、該フライ
トによって螺旋状の溝が形成される。
【0025】ところで、前記加熱シリンダ11の後端
(図3における右端)は、筒状支持体60を介して前支
持体としての前方射出サポート61に取り付けられ、該
前方射出サポート61と所定の距離を置いて後支持体と
しての後方射出サポート62が配設される。前記前方射
出サポート61は、箱状の本体61a及びカバー61
b、61cから成る。そして、前記前方射出サポート6
1と後方射出サポート62との間にロッド63が架設さ
れ、該ロッド63によって前記前方射出サポート61と
後方射出サポート62との間に所定の距離が保持され
る。また、前方射出サポート61、後方射出サポート6
2及びロッド63によって射出枠が構成される。
【0026】そして、前記スクリュー12の後端には、
カプラ59及びボルトbt1を介して円形の形状を有す
る連結体64が一体的に取り付けられ、該連結体64に
支持体65が図示されないボルトによって取り付けら
れ、さらに、前記連結体64の一部の外周面及び支持体
65の外周面を覆うように筒状体66が支持体65に図
示されないボルトによって取り付けられる。なお、前記
連結体64、支持体65及び筒状体66によって、スク
リュー12と一体に回転する回転摺動部材68が構成さ
れる。前記筒状体66は軸方向においてスクリュー12
のストローク分の長さ以上の長さを有し、外周面に雄ス
プライン67が形成される。
【0027】前記回転摺動部材68に回転を伝達するた
めに、前記回転摺動部材68を包囲して筒状の回転部材
78が配設される。該回転部材78は筒状部78a、及
び該筒状部78aの後端にボルトbt2によって取り付
けられたスプラインナット78bから成り、該スプライ
ンナット78bの内周面に形成された図示されない雌ス
プラインと前記雄スプライン67とがスプライン係合さ
せられる。また、回転部材78は、前記前方射出サポー
ト61に対してベアリングb1、b2によって回転自在
に支持される。なお、前記回転部材78及び回転摺動部
材68によって第1の回転伝達部が構成され、回転部材
78によって第1の伝達要素が、回転摺動部材68によ
って第2の伝達要素が構成される。
【0028】そして、第1の駆動部及び回転力拘束部と
して電動の計量用モータ70が配設され、該計量用モー
タ70は、計量工程において第1の駆動状態に、射出工
程において第2の駆動状態に置かれ、第1の駆動状態に
おいて前記回転摺動部材68を回転させ、第2の駆動状
態において拘束力を発生させ、前記回転摺動部材68に
伝達される回転力を拘束する。
【0029】前記計量用モータ70は、前方射出サポー
ト61に固定されたケース71、該ケース71に取り付
けられたステータ72、該ステータ72の径方向におけ
る内方に配設されたロータ73、該ロータ73に取り付
けられた中空の出力軸74、該出力軸74を前記ケース
71に対して回転自在に支持するベアリングb3、b
4、及び前記出力軸74に取り付けられ、計量用モータ
70の回転速度を検出する第1の回転速度検出部として
のエンコーダ70aを備える。そして、前記計量用モー
タ70は、前記第1、第2の駆動状態において、エンコ
ーダ70aの検出信号に基づいて制御される。なお、本
実施の形態において、エンコーダ70aは計量用モータ
70に一体に配設されているが、エンコーダ70aを計
量用モータ70と別体に形成することもできる。
【0030】そして、前記計量用モータ70と前記回転
摺動部材68との間に、出力ギヤ75、カウンタドライ
ブギヤ76、カウンタドリブンギヤ77及び前記回転部
材78が配設され、前記出力軸74に出力ギヤ75が取
り付けられ、出力ギヤ75とカウンタドライブギヤ76
とが噛(し)合させられ、カウンタドライブギヤ76と
カウンタドリブンギヤ77とが噛合させられ、カウンタ
ドリブンギヤ77が回転部材78にボルトbt3によっ
て取り付けられる。前記出力ギヤ75、カウンタドライ
ブギヤ76、カウンタドリブンギヤ77及び回転部材7
8によって回転伝達・拘束系が構成される。
【0031】前記出力ギヤ75、カウンタドライブギヤ
76、カウンタドリブンギヤ77及び回転部材78は、
該回転部材78に対する回転摺動部材68の軸方向にお
ける相対的な移動を許容しながら、前記計量用モータ7
0の第1の駆動状態において発生させられた回転を回転
摺動部材68に伝達し、前記計量用モータ70の第2の
駆動状態において発生させられた拘束力を回転摺動部材
68に伝達し、回転摺動部材68が回転するのを拘束す
る。そのために、該回転摺動部材68は、前記回転部材
78に対して相対的に回転不能に、かつ、軸方向に移動
自在に配設され、前記連結体64の外周面と筒状部78
aの内周面とが摺動自在に接触させられる。
【0032】したがって、前記計量用モータ70を第1
の駆動状態において駆動することによって出力軸74を
回転させると、回転が出力ギヤ75、カウンタドライブ
ギヤ76、カウンタドリブンギヤ77、回転部材78を
介して前記回転摺動部材68に伝達され、該回転摺動部
材68が正方向、又は必要に応じて逆方向に回転させら
れ、スクリュー12が回転させられる。さらに、前記計
量用モータ70を第2の駆動状態において駆動すること
によって拘束力を発生させ、出力軸74を停止させる
と、回転摺動部材68に伝達される回転が拘束され、ス
クリュー12の回転も拘束される。
【0033】また、前記前方射出サポート61より後方
(図3における右方)に、互いに螺合させられたボール
ねじ軸81及びボールナット82から成る運動方向変換
部としてのボールねじ83が配設される。なお、ボール
ねじ軸81によって第1の変換要素が、ボールナット8
2によって第2の変換要素が構成される。前記ボールね
じ軸81は、前端(図3における左端)から後端にかけ
て順次形成された小径のシャフト部84、大径のねじ部
85、連結部86及び中径のスプライン部87から成
る。なお、前記シャフト部84とねじ部85との段部に
環状フランジ部材89が外嵌(かん)される。
【0034】そして、第2の駆動部として電動の射出用
モータ90が配設され、該射出用モータ90は、射出工
程において駆動状態に置かれる。前記射出用モータ90
は、後方射出サポート62に固定されたケース91、該
ケース91に取り付けられたステータ92、該ステータ
92の径方向における内方に配設されたロータ93、該
ロータ93に取り付けられた中空の出力軸94、該出力
軸94の内周面に取り付けられたスリーブ95、前記出
力軸94を前記ケース91に対して回転自在に支持する
ベアリングb5、b6、及び前記出力軸94に取り付け
られ、射出用モータ90の回転速度を検出する第2の回
転速度検出部としてのエンコーダ90aを備える。そし
て、前記スプライン部87の外周面の全体にわたって形
成された雄スプライン87aと前記スリーブ95の前端
部(図3における左端部)の内周面に形成された雌スプ
ライン95aとがスプライン係合させられる。前記射出
用モータ90は、駆動状態において、エンコーダ90a
の検出信号に基づいて制御される。なお、本実施の形態
において、エンコーダ90aは射出用モータ90に一体
に配設されているが、エンコーダ90aを射出用モータ
90と別体に形成することもできる。
【0035】また、前記スリーブ95及びスプライン部
87によって第2の回転伝達部が構成され、スリーブ9
5によって第1の伝達要素が、スプライン部87によっ
て第2の伝達要素が構成される。前記スリーブ95及び
スプライン部87は、前記射出用モータ90の駆動状態
において、出力軸94に対するねじ部85の軸方向にお
ける相対的な移動を許容しながら、前記射出用モータ9
0を駆動することによって発生させられた回転力をねじ
部85に伝達する。そして、前記ボールねじ83は、直
進運動を前記回転摺動部材68に伝達するために、前記
射出用モータ90によって発生させられた回転による回
転運動を回転直進運動に変換する。
【0036】そのために、前記ボールねじ軸81は、前
端において、ベアリングb7、b8によって回転摺動部
材68に対して回転自在に、かつ、軸方向に移動不能に
支持され、後端において、ボールナット82に螺合させ
られる。すなわち、前記回転摺動部材68は、前記ボー
ルねじ83に対して回転自在に、かつ、軸方向に移動不
能に配設される。なお、前記シャフト部84の前端部に
図示されない雄ねじが形成され、該雄ねじに螺合させて
ベアリングナット80が配設される。該ベアリングナッ
ト80は、筒状体65の内周面に形成された突起65a
と共にベアリングb7を位置決めする。
【0037】そして、前記ボールナット82はロードセ
ル96を介して後方射出サポート62に固定される。前
記ロードセル96は、射出力を検出する射出力検出部、
及び保圧力を検出する保圧力検出部を構成する。
【0038】したがって、前記射出用モータ90を正方
向及び逆方向に駆動することによって発生させられた回
転力が、スリーブ95及びスプライン部87を介してね
じ部85に伝達され、ボールナット82と螺合すること
によりボールねじ軸81が回転しながら進退させられ
る。
【0039】なお、該ボールねじ軸81の運動成分は、
ボールねじ軸81の進退による直進運動成分、及びボー
ルねじ軸81の回転による回転運動成分から成り、前記
直進運動成分及び回転運動成分はベアリングb7、b8
を介して前記回転摺動部材68に伝達される。
【0040】そして、回転摺動部材68を回転させるこ
となく、進退させる射出工程等においては、前記計量用
モータ70を第2の駆動状態、すなわち、回転拘束状態
に置き、前記射出用モータ90を駆動状態に置くことに
よって、回転摺動部材68に伝達される回転力を拘束
し、回転摺動部材68を回転させることなく軸方向に移
動させることができる。その結果、回転摺動部材68に
一体的に取り付けられたスクリュー12に直進運動を伝
達し、スクリュー12を前進(図1及び3における左方
に移動)させることができる。
【0041】次に、前記構成の射出装置の駆動方法につ
いて説明する。
【0042】まず、計量工程時に、図示されない制御部
の計量処理手段は、計量処理を行い、前記計量用モータ
70を第1の駆動状態に置いて駆動する。このとき、出
力軸74に発生させられた回転力は、出力ギヤ75、カ
ウンタドライブギヤ76、カウンタドリブンギヤ77、
回転部材78及び回転摺動部材68を介してスクリュー
12に伝達され、該スクリュー12を正方向に回転させ
る。この場合、エンコーダ70aによって計量用モータ
70の回転速度が検出され、検出信号に基づいて制御部
においてフィードバック制御が行われる。
【0043】これに伴って、前記加熱シリンダ11に配
設された図示されないホッパから落下した樹脂が前記溝
内を前進させられ、スクリュー12が後退(図1及び3
における右方に移動)させられ、樹脂がスクリューヘッ
ドの前方に蓄えられる。このとき、スクリュー12に発
生させられる後退力に伴って、回転摺動部材68は回転
部材78に対して相対的に移動させられ、後退させられ
る。また、回転摺動部材68の後退に伴って、ボールね
じ軸81も回転しながら後退させられる。なお、前記計
量処理手段は、スクリュー12が後退させられる間、前
記射出用モータ90を駆動し、スクリュー12に背圧を
加える。
【0044】また、射出工程時に、前記制御部の射出処
理手段は、射出処理を行い、前記射出用モータ90を駆
動する。このとき、出力軸94に発生させられた回転力
は、スリーブ95及びスプライン部87を介してねじ部
85に伝達され、ボールねじ83によって回転運動が回
転直進運動に変換される。また、前記射出処理手段は、
前記計量用モータ70を第2の駆動状態に置いて駆動
し、出力軸74の回転速度を制御して0〔rpm〕にす
ることによって拘束力を発生させる。該拘束力は前記出
力ギヤ75、カウンタドライブギヤ76、カウンタドリ
ブンギヤ77及び回転部材78を介して回転摺動部材6
8に伝達され、ボールねじ軸81を介して回転摺動部材
68に伝達された回転力が拘束される。その結果、ボー
ルねじ軸81が回転しながら前進させられ、ベアリング
b7、b8を介して回転摺動部材68を前進させ、回転
摺動部材68に一体的に取り付けられたスクリュー12
を回転しない状態で前進させる。この場合、エンコーダ
90aによって射出用モータ90の回転速度が検出さ
れ、検出信号に基づいて制御部においてフィードバック
制御が行われる。そして、ロードセル96によって射出
力が検出され、検出信号が前記制御部に送られ、制御部
において充填・保圧の切換制御が行われる。また、エン
コーダ70aによって計量用モータ70の回転速度が検
出され、検出信号に基づいて制御部においてフィードバ
ック制御が行われる。
【0045】このようにして、前記スクリュー12が前
進させられると、スクリューヘッドの前方に蓄えられた
樹脂は、射出ノズルから射出され、図示されない金型装
置のキャビティ空間に充填される。このとき、スクリュ
ーヘッドの前方に蓄えられた樹脂が逆流しないように、
スクリューヘッドの周囲に図示されない逆流防止装置が
配設される。
【0046】このように、射出工程時に、計量用モータ
70を第2の駆動状態において駆動することによって、
回転摺動部材68に伝達される回転力が拘束されるの
で、前方射出サポート61と後方射出サポート62との
間にプレッシャプレートを配設する必要がなく、ベアリ
ング等の部品の数を少なくすることができ、射出装置の
コストを低くすることができる。そして、前方射出サポ
ート61に計量用モータ70、出力ギヤ75、カウンタ
ドライブギヤ76、カウンタドリブンギヤ77、回転部
材78等を取り付けることができ、移動させる必要がな
い。したがって、直動部の重量を小さくすることができ
る。
【0047】その結果、射出用モータ90に加わる負荷
が小さくなるので、射出用モータ90として小型の電動
機を使用することができるようになり、射出装置を小型
化することができる。また、スクリュー速度を制御しよ
うとする際のスクリュー速度の応答性を向上させること
ができる。さらに、スクリュー速度を変化させる際に、
射出装置に振動、騒音等が発生するのを防止することが
できる。
【0048】また、計量用モータ70を第2の駆動状態
において駆動することによって回転力を拘束することが
でき、複数のガイドバーを配設する必要がないので、ガ
イドバーのピッチを厳密に管理する必要がなく、摺動部
の摩擦抵抗が変化するのを抑制することができ、射出力
の検出精度を向上させることができる。
【0049】ところで、スクリュー12の位置を検出す
るために、前記前方射出サポート61と後方射出サポー
ト62との間に、2本の回止め用のロッド100が架設
され、該ロッド100の前端(図1における左端)がカ
バー61cに、後端(図1における右端)が後方射出サ
ポート62に固定される。そして、前記ロッド100に
沿って、軸方向におけるスクリュー12及び回転摺動部
材68の移動に伴って、軸方向に移動させられる環状の
移動部材101が配設される。そのために、該移動部材
101の円周方向における2箇所に径方向外方に向けて
突出させて案内部103が形成され、該案内部103に
形成された貫通孔104を前記ロッド100が貫通させ
られ、該ロッド100によって、前記移動部材101は
前方射出サポート61、後方射出サポート62及びロッ
ド63に対して回転が拘束される。
【0050】そして、前記移動部材101の内周面と前
記筒状体66の後端の外周面との間に、軸受部材として
のベアリングb11が配設され、該ベアリングb11に
よって筒状体66が前記移動部材101に対して回転自
在に支持される。したがって、移動部材101は、前記
回転摺動部材68が回転させられても回転することな
く、回転摺動部材68の進退に伴って進退させられる。
【0051】また、前記移動部材101と後方射出サポ
ート62との間にスクリュー12の位置を検出するため
の位置検出装置111が配設される。該位置検出装置1
11は、後方射出サポート62に取り付けられた第1の
検出要素としての固定子115、及び移動部材101に
突起部117を介して取り付けられ、移動部材101と
共に移動させられる第2の検出要素としての可動子11
6を備える。したがって、前記固定子115に対する可
動子116の相対的な移動を検出することによって、ス
クリュー12の位置を容易に検出することができる。ま
た、位置検出装置として、移動部材101及び後方射出
サポート62のうちの少なくとも一方、又は移動部材1
01及び前方射出サポート61のうちの少なくとも一方
に取り付けた非接触式のセンサを使用することもでき
る。
【0052】ところで、前記ベアリングb11は、90
〔°〕の開き角度を有する「V」字状溝から成る転動面
を備えた内輪bi、前記「V」字状溝と対向させて90
〔°〕の開き角度を有する「V」字状溝から成る転動面
を備えた外輪bo、及び前記内輪biの転動面と外輪b
oの転動面との間に、図示されないスペーサリテーナを
介して交互に直交させて配設された複数の円筒コロbc
を備える。したがって、前記ベアリングb11によっ
て、ラジアル荷重、スラスト荷重及びモーメント荷重を
受けることができる。その結果、回転摺動部材68を精
度良く回転自在に支持することができるので、スクリュ
ー12の位置の検出精度を高くすることができる。
【0053】なお、前記内輪biに隣接させて環状の押
え板121がボルトbt11によって筒状体66に、前
記外輪boに隣接させて環状の押え板122がボルトb
t12によって移動部材101に取り付けられ、ベアリ
ングb11が筒状体66と移動部材101との間から抜
け落ちるのが防止される。また、前記外輪boは、分割
された構造を有するので、ベアリング隙(すき)間を調
整することによって予圧を加えるとともに、調整するこ
とができる。
【0054】このように、一つのベアリングb11によ
って回転摺動部材68を安定させて支持することがで
き、アンギュラタイプのベアリングを使用する必要がな
くなるので、射出装置の軸方向寸法を小さくすることが
できるだけでなく、部品点数を少なくすることができ
る。
【0055】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出装置においては、射出枠と、該射出枠に取り
付けられたシリンダ部材と、該シリンダ部材内において
回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材と、
該射出部材に一体的に取り付けられた回転摺動部材と、
計量工程において前記回転摺動部材を回転させる第1の
駆動部と、射出工程において前記回転摺動部材を軸方向
に移動させる第2の駆動部と、前記射出枠に対して回転
が拘束され、かつ、前記回転摺動部材を回転自在に支持
し、軸方向における前記回転摺動部材の移動に伴って軸
方向に移動させられる移動部材と、前記射出枠及び前記
移動部材のうちの少なくとも一方に配設された位置検出
装置とを有する。
【0057】この場合、射出枠と、該射出枠に対して回
転が拘束された移動部材との間に位置検出装置が配設さ
れるので、射出部材の位置を容易に検出することができ
る。
【0058】本発明の他の射出装置においては、さら
に、前記移動部材と回転摺動部材との間に、ラジアル荷
重及びスラスト荷重を受けて回転摺動部材を回転自在に
支持する軸受部材が配設される。
【0059】この場合、アンギュラタイプの軸受部材を
使用する必要がなくなるので、射出装置の軸方向寸法を
小さくすることができるだけでなく、部品点数を少なく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における射出装置の要部を
示す横断面図である。
【図2】従来の射出装置の概念図である。
【図3】本発明の実施の形態における射出装置の縦断面
図である。
【図4】本発明の実施の形態における射出装置の要部を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
11 加熱シリンダ 12 スクリュー 61 前方射出サポート 62 後方射出サポート 63 ロッド 68 回転摺動部材 70 計量用モータ 90 射出用モータ 101 移動部材 111 位置検出装置 b11 ベアリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)射出枠と、(b)該射出枠に取り
    付けられたシリンダ部材と、(c)該シリンダ部材内に
    おいて回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部
    材と、(d)該射出部材に一体的に取り付けられた回転
    摺動部材と、(e)計量工程において前記回転摺動部材
    を回転させる第1の駆動部と、(f)射出工程において
    前記回転摺動部材を軸方向に移動させる第2の駆動部
    と、(g)前記射出枠に対して回転が拘束され、かつ、
    前記回転摺動部材を回転自在に支持し、軸方向における
    前記回転摺動部材の移動に伴って軸方向に移動させられ
    る移動部材と、(h)前記射出枠及び前記移動部材のう
    ちの少なくとも一方に配設された位置検出装置とを有す
    ることを特徴とする射出装置。
  2. 【請求項2】 前記移動部材と回転摺動部材との間に、
    ラジアル荷重及びスラスト荷重を受けて回転摺動部材を
    回転自在に支持する軸受部材が配設される請求項1に記
    載の射出装置。
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