JP3828188B2 - 着脱可能な紙票保持シート及びその積層体 - Google Patents

着脱可能な紙票保持シート及びその積層体 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は着脱可能な紙票保持シートに関し、さらに詳しく述べると、該シート自体を机、着衣等の被着体の所定の部位に着脱可能に貼着することができるとともに、シートの所定の部位に紙票を剥離可能な形で貼着できる紙票保持シートに関する。本発明はまた、このような紙票保持シートの複数枚をひとつにまとめた紙票保持シート積層体に関する。本願明細書において、「紙票」なる語は、紙、木材、プラスチック等の各種の材料の票片に必要な情報を印字等の手段によって担持させたものを意味し、具体的には、以下に列挙するものに限定されるわけではないけれども、受験票、受講票、入館票、入場カード、識別カード及びその他の情報担持手段を包含する。
【0002】
【従来の技術】
従来、入学試験、資格試験等の試験が実施される試験会場や、説明会、講習会等の会場では、受験者、受講者等の机の上に、予め定められた者がそこに着席できるように、そしてまた、着席者に誤りがないか等を主催者が確認するために、受験番号、受講番号等が記入された紙片、フィルム片からなる番号シートが載置されている。これらの番号シートは、通常、人の動きや風の影響などで机上を移動したり、机から落下するのを予防するために、粘着テープや画鋲、ピンなどで机上に固定されている。しかし、このような番号シートの固定作業は、多数の受験者、受講者等をかかえた主催者にとっては非常に煩雑な作業である。また、固定のための手段として画鋲、ピン等を使用する場合には、机を傷つけることを避けることができず、特に会場を主催者が借りている場合には重要な問題である。加えて、主催者には、机上にしっかりと固定された使用済みの番号シートを最後に1枚1枚剥がしていかなければならないという作業も残されている。このシート剥がし作業は、テープの粘着剤や粘着テープの一部が残留しないように注意しなければならず、時間と手間を必要とする。このような煩雑な作業を軽減するために、1側面に受験番号、受講番号等を付した三角柱を厚紙、プラスチック等で作製し、両面粘着テープ等で机上に固定する方法も試みられている。この方法は、しかし、三角柱の作製に手間がかかり、受験者等が多人数の場合には不向きである。
【0003】
上記したような番号シートの固定の問題に加えて、受験者等が持参した受験票等の紙票の配置の問題も存在している。すなわち、紙票は、着席者が受験票等に記載の本人に間違いないことなどを主催者が確認できるようにするために、予め机上に固定してある番号シートの上あるいはその近傍に配置することが一般的である。ところが、紙票は非固定であるため、試験中、受講中などの間に机上の書類の間に紛れ込んだり、机から落下することが屡々である。特に受験者にとっては、試験官が確認できる位置に受験票を置くことが義務づけられているので、それが移動することなどは、試験への集中度及びひいては試験の結果に対しても悪影響を及ぼすことは必至である。
【0004】
同様な問題点は、被着体が机ではなくて、人の着衣のような場合にも認められている。すなわち、例えば、商品の展示会、発表会などの会場において、入場者の確認等のために、その入場者の着衣の胸の部分などに先ず安全ピンなどで細長いシートを取り付け、次いでそのシートの所定の部位に入場者の名刺等を粘着剤で貼り付けたり、ステップラーで止めたりすることが一般的に行われている。しかしながら、この方法は、主催者及び入場者の両方にとって極めて煩雑であり、また、会場の受付付近に入場待ちの多くの入場者が集中する原因にもなる。したがって、入場手続きが簡単で、より円滑に入場が行えるような製品を提供することが望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記したような従来の技術の問題点を解決して、机、着衣等の被着体上に容易かつ確実に貼着しかつ使用後に容易に取り外すことが可能であり、そしてその上方に紙票を容易かつ確実に貼着しかつ使用後に容易に取り外すことが可能な紙票保持シートを提供することにある。
【0006】
本発明のもう1つの目的は、通常一度に多量に使用される紙票保持シートの使用者の取り扱いの便をはかったシート製品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、その1つの面において、基材と、該基材の表面の一部分を占有する第1の領域に施された紙票保持用再剥離性粘着剤層と、前記表面の第1の領域以外の部分を占有する第2の領域に離型剤層とを含んでなるとともに、前記基材の裏面には、前記第1の領域に対応する部分に離型剤層がかつ前記第2の領域に対応する部分に再剥離性粘着剤層が、それぞれ施されていることを特徴とする着脱可能な紙票保持シートを提供する。
【0008】
また、本発明は、そのもう1つの面において、寸法が同一な上記のような紙票保持シートの複数枚を、それぞれのシートにおいて、前記第1の領域の再剥離性粘着剤層がその上方のシートの裏面の離型剤層に接しかつ前記第2の領域の離型剤層がその上方のシートの裏面の再剥離性粘着剤層に接するように上下に重ね合わせたものであることを特徴とする紙票保持シート積層体を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の着脱可能な紙票保持シートは、基材と、その表裏両面に施されたそれぞれ再剥離性粘着剤領域と離型剤領域の組み合わせからなる薄膜とを含んで構成される。
紙票保持シートの基材は、それが紙票を保持可能である限りにおいて特に限定されるものではなく、一般的には、例えば上質紙、中質紙、レジンコート紙、合成紙などのような各種の紙材料から構成するかもしくは例えばポリエステル、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどのような各種のプラスチック材料から構成することができる。基材は、必要に応じて透明であってもよいというものの、一般的には、基材表面の第2の領域に担持された紙票関連情報の識別を容易にするため、白色不透明であるかもしくはその他の色で着色されているのが好ましい。特に、紙票保持シートの使途によっては、1種類の基材をいくつかの色に分類して、色ごとに使い分けることが推奨される。例えば、紙票保持シートを受験票保持シートとして使用する場合、受験部門別などで色分けすることなどが考えられる。
【0010】
基材は、通常、フィルムあるいはシート、そして場合により薄板の形で用いられる。基材の形状は、正方形、長方形、菱形、円形、楕円形等、任意に選択することができ、しかし、被着体に貼着した時に邪魔にならないように配慮することが必要である。基材の大きさは、紙票保持シートの使途等のファクターに応じて広く変更し得るというものの、一般的には、名刺サイズから葉書サイズまで、そして場合によってはそれよりもさらに大きなサイズとすることができる。また、基材の厚さは、基材の材質や紙票保持シートの使途などに応じて広く変動し得るというものの、一般的には約0.5〜10mm、好ましくは約1〜5mmである。一例を示すと、紙票保持シートを着衣に貼着して使用する場合などは、基材としてフレキシブルな材料を使用し、そしてその厚さも薄くすることなどが推奨される。
【0011】
基材の表面及び裏面に施される薄膜は、それぞれ、再剥離性粘着剤領域と離型剤領域の組み合わせである。ここで、再剥離性粘着剤領域と離型剤領域の面積比は特に限定されるものではなく、前者が大きくても、後者が大きくても、あるいは両者ともほぼ同じ大きさを有していてもよい。これらの2つの領域の区分は、いろいろな形で行うことができる。しかし、例えば基材が長方形、正方形等の矩形である場合、引き続いて行う紙票の貼着を考慮してそのための貼着面積をなるべく大面積で確保するため、基材の対向する2辺に平行な線分によって基材を二分するのが好ましい。
【0012】
基材表面の第1の領域に施される再剥離性粘着剤は、第1の領域に紙票を貼着するためのものであって、この技術分野において一般的に用いられている再剥離性粘着剤のなかから適当なものを選択して使用することができる。適当な再剥離性粘着剤は、例えば、住友スリーエム社から商業的に入手可能な再剥離性メモ用紙「ポストイットTM」に用いられている粘着剤、すなわち、アクリル系粘着剤、その他であることができる。ここで使用する再剥離性粘着剤の粘着力は、ことさら大きくある必要はなく、紙票を確実に保持するのに十分な程度であればよい。再剥離性粘着剤の粘着力は、一般的に、30〜70g/25mmの範囲内であるのが好適である。この第1の領域の粘着剤の粘着力が30g/25mmを下回ると、紙票の保持が十分に行えず、また、反対に70g/25mmを上回ると、紙票の使用後にそれをシートから剥離するのに困難を伴うことになる。
【0013】
第1の領域の再剥離性粘着剤層の大きさ及び厚さは、基材の大きさ及び紙票の大きさに依存していろいろに変更可能であり、一般的には、縦及び横の少なくとも一方が少なくとも約10〜20mmもしくはそれ以上、そして膜厚が少なくとも約20μm もしくはそれ以上あれば十分である。
基材表面の第2の領域(第1の領域を除く部分)に施される離型剤は、その基材を有するシート(以下、「本シート」という)の上面に別のシートを重ね合わせた時にその別のシートの基材の裏面に対して本シートの基材が付着するのを防止するためのものであって、この技術分野において一般的に用いられている離型剤のなかから適当なものを選択して使用することができる。適当な離型剤は、例えば、シリコーン系離型剤、フッ素系離型剤、ワックス、その他、例えば住友スリーエム社から商業的に入手可能な離型剤「ピールオイル1010TM」である。ここで使用する離型剤の剥離力は、一般的に、100〜200g/25mmの範囲内であるのが好適である。この第2の領域の離型剤の剥離力が100g/25mmを下回ると、複数枚の紙票保持シートを重ね合わせた時に得られる積層体の形状及び状態を安定的に維持することができず、また、反対に200g/25mmを上回ると、紙票の使用後にそれをシートから剥離するのに困難を伴い、最悪の場合には紙票を破いてしまうこともある。
【0014】
第2の領域の離型剤層の大きさ及び厚さは、第1の領域の再剥離性粘着剤層の場合と同様、基材の大きさ及び紙票の大きさに依存していろいろに変更可能であり、一般的には、縦及び横の少なくとも一方が少なくとも約15〜25mmもしくはそれ以上、そして膜厚が少なくとも約10μm もしくはそれ以上あれば十分である。なお、この離型剤層は、以下に説明するように、シートの使用前に受験番号、受講番号、その他の紙票関連情報を印字等により書き込むことがあるので、そのようなことが予想される場合には、必要なレベルの印刷性、筆記性を有していることが必要である。
【0015】
本発明の紙票保持シートでは、基材の裏面にも再剥離性粘着剤領域と離型剤領域の組み合わせが施される。この基材裏面における再剥離性粘着剤領域と離型剤領域の組み合わせは、基材表面における両領域との関係において決定することができる。すなわち、基材の裏面には、前記第1の領域に対応する部分に離型剤層がかつ前記第2の領域に対応する部分に再剥離性粘着剤層が、それぞれ施される。
【0016】
基材の裏面のうち前記第1の領域に対応する部分に施される離型剤層は、第2の領域に施された離型剤層と同様であってもよく、あるいは、必要に応じて適宜変更してもよい。一般的には、適当な離型剤は、例えば、シリコーン系離型剤、フッ素系離型剤、ワックス、その他であり、離型剤の好適な剥離力は、100〜200g/25mmの範囲内であり、そして離型剤層の好適な大きさ及び厚さは、縦及び横の少なくとも一方が少なくとも約15〜25mmもしくはそれ以上、そして膜厚が少なくとも約10μm もしくはそれ以上あればよい。この離型剤層は、本シートの下面に別のシートを重ね合わせた時に本シートに対して別のシートの基材の表面が付着するのを防止するためのものである。
【0017】
また、基材の裏面のうち前記第2の領域に対応する部分に施される再剥離性粘着剤層は、紙票保持シートの使用時、そのシートを被着体に強固に貼着するためのものである。したがって、この粘着剤層の形成に用いられる粘着剤の粘着力は、広く変更し得るというものの、一般的には、前記した基材表面の第1の領域に施された再剥離性粘着剤のそれよりも大であることが好ましい。すなわち、この粘着剤の粘着力は、一般的に、150〜300g/25mmの範囲内であるのが好適である。この基材裏面の部分の粘着剤の粘着力が150g/25mmを下回ると、例えば被着体に顕著な凹凸が存在する場合に、シートの被着体への貼着が難しくなり、また、反対に300g/25mmを上回ると、シートの使用後にそれを被着体から剥離するのが難しくなる。
【0018】
基材の表面及び裏面に施される再剥離性粘着剤層及び離型剤層は、それぞれ、そのような層の形成のために選択された粘着剤及び離型剤を常用の手法を使用して基材上に塗工することによって形成することができる。適当な塗工方法として、例えば、ロールコート、スピンコート、ブラシコート等を挙げることができる。
【0019】
本発明の好ましい1態様において、この基材裏面部分に施される再剥離性粘着剤層は、シートの使用後にそれを被着体から剥離するのを容易にするため、前記基材のコーナー部の少なくとも1つを包含しており、但し、包含されるコーナー部の少なくとも1つにおいて粘着剤を含有していないことが好ましい。
そして、この基材裏面部分に施される再剥離性粘着剤層も、前記した第1の領域に施された粘着剤層と同様であってもよく、あるいは、必要に応じて適宜変更してもよい。一般的には、適当な粘着剤は、例えば、アクリル系粘着剤、その他であり、また、粘着剤層の好適な大きさ及び厚さは、縦及び横の少なくとも一方が少なくとも約10〜20mmもしくはそれ以上、そして膜厚が少なくとも約20μm もしくはそれ以上あればよい。
【0020】
本発明の紙票保持シートにおいて、基材表面の第2の領域には、受験番号、受講番号又はその他の紙票関連情報が包含されている。この第2の領域の紙票関連情報は、基材の表面に印字等によって記録されていてもよく、さもなければ、基材上の離型剤層の表面に印字等によって記録されているかもしくは、シートの使用前、使用者自身が記録してもよい。ここで、紙票関連情報の記録は、この技術分野で一般的に用いられている技法を使用して任意に記録することができ、例えば、サーマルプリンタ、レーザープリンタ、インクジェットプリンタ等の印字手段を用いて印字してもよく、平版印刷機、グラビア印刷機等の印刷機を用いて印刷してもよく、また、水性ペン、油性ペン等の筆記具を用いて書き込んでもよい。
【0021】
【実施例】
以下、添付図面を参照して本発明のいくつかの実施例を説明する。なお、本発明は、以下に記載する実施例に限定されるものではないことを理解されたい。
図1は、本発明による紙票保持シートの好ましい1例を示した平面図である。図示の紙票保持シート10は、横長の受験票保持シートの例であり、第1の領域Aはそこに受験票(図示せず)を貼着でき、そして第2の領域Bはその基材表面に印字された受験番号4を有している。シート10のサイズは、縦50mm及び横100mmである。
【0022】
図1の紙票保持シートは、図2に示すような層構造とすることができる。基材1は白色の上質紙(秤量100g/m2)から構成し、その表面のうち領域Aの部分に再剥離性アクリル系粘着剤、SKダイン1495TM(綜研化学製)を被覆量20g/m2で塗工して再剥離性粘着剤層2を形成した。基材1の表面のうち領域Bには、先ず受験番号4をサーマルプリンタで印字した後、離型剤、ピールオイル1010TMを被覆量1g/m2で塗工して離型剤層3を形成した。基材1の裏面の領域Aの反対側には、図示されるように、領域Bで使用したものと同一の離型剤、ピールオイル1010TMを被覆量1g/m2で塗工して離型剤層5を形成した。また、基材1の裏面の領域Bの反対側には、図示されるように、領域Aで使用したものと同一の再剥離性アクリル系粘着剤、SKダイン1495TMを塗工して離型剤層6を形成した。なお、離型剤層6の形成に当たっては、その粘着力を離型剤層2のそれよりも大とするため、被覆量を35g/m2に増量した。
【0023】
図1及び図2に示した紙票保持シート10を使用して、図3に示すように被着体(ここでは木製机)11上に貼着した。さらに、受験票12として使用済みの葉書の代用品を用意し、これを再剥離性粘着剤層2上に貼着した。被着体11へのシート10の貼着及びシート10への受験票12の貼着のいずれとも簡単かつ手早く行うことができた。次いで、シート10からの受験票12の剥離及び被着体11からのシート10の剥離を試みたところ、先の貼着作業の場合と同様、簡単かつ手早く行うことができ、被着体11上にシート10の粘着剤が残留することもなかった。
【0024】
図4は、図1及び図2に示した紙票保持シート10の1変更例を示したものである。図示されるように、第1の領域Aと第2の領域Bとが逆転しており、紙票関連情報14は離型剤層3上に書き込めるようになっている。
図5及び図6は、図1及び図2に示した紙票保持シート10のもう1つの変更例を示したものである。図示されるように、基材1に関して領域Bの反対側に位置する離型剤層6には粘着剤不含領域Cがあり、シート10の使用後に、そのシート10を被着体から剥離し易いようになっている。すなわち、領域Cには粘着剤が含まれていないので、その領域からシート10を引き剥がし易い。
【0025】
図7は、本発明による紙票保持シート積層体20の一部を示した断面図である。図示されるように、紙票保持シート10の複数枚を重ね合わせて積層構造としてある。それぞれの紙票保持シート10は、再剥離性粘着剤層どうしが当接しないような構造となっており、ただし、再剥離性粘着剤層と離型剤層とは接触可能であるので、積層一体化構造を保ちつつ、使用時には上方から順に剥がして使用することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、机、着衣等の被着体上に特別な固定手段を使用しないで容易かつ確実に貼着し、そして使用後には一部の取り残し等もなくきれいにかつ容易に取り外すことが可能であり、そしてまた、使用時、再剥離性粘着剤を施した所定の部位に受験票、受講票等の紙票を容易かつ確実に貼着しかつ使用後に容易に取り外すことが可能な紙票保持シートを提供することができる。この紙票保持シートは、その表裏両面において再剥離性粘着剤層を有しているので、使用後、廃棄することなく、使用前と同様に積層して、後日において再び使用することができる。
【0027】
したがって、例えば本発明の紙票保持シートを受験票保持シートとして使用するような場合には、主催者にとってはシートの机上への貼着作業及び机上からの回収作業を簡便にすることができるばかりか、受験票がシートの所定部位に貼着されているので、受験者の確認作業が容易になり、また、受験者にとっては、受験票の机上保持に関して注意する必要がなくなるので、集中して試験に挑むことができるというメリットがある。
【0028】
また、本発明の紙票保持シートを商品の展示会、発表会などの会場において名刺保持シートとして使用するような場合には、着衣へのシートの取り付け、そしてそのシートへの名刺の固着が容易にすばやく可能であるので、主催者及び入場者の両方にとって朗報であり、また、会場の受付付近における入場者の集中を防止してより円滑に入場が行えるようにすることができる。
【0029】
さらに、本発明によれば、上記したような紙票保持シートの表面及び裏面において、シートの重畳時に再剥離性粘着剤層と離型剤層とが接するように層構成を設計したので、剥離防止のための追加の手段を使用することなく、多量の紙票保持シートをコンパクトにまとめることができ、また、取り扱いも容易に可能な紙票保持シート積層体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙票保持シートの好ましい一例を示した平面図である。
【図2】図1に示した紙票保持シートの構成を示す断面図である。
【図3】図1に示した紙票保持シートの使用状況を示した断面図である。
【図4】図1に示した紙票保持シートの1変形例を示した断面図である。
【図5】図1に示した紙票保持シートのもう1つの変形例を示した断面図である。
【図6】図5に示した紙票保持シートの構成を示す断面図である。
【図7】本発明の紙票保持シート積層体の好ましい一例を示した断面図である。
【符号の説明】
1…基材
2…再剥離性粘着剤層
3…離型剤層
4…紙票関連情報
5…離型剤層
6…再剥離性粘着剤層
10…紙票保持シート
11…被着体
12…紙票
14…紙票関連情報
20…紙票保持シート積層体
A…第1の領域
B…第2の領域
C…粘着剤不含領域

Claims (6)

  1. 基材と、該基材の表面の一部分を占有する第1の領域に施された再剥離性粘着剤層と、前記表面の第1の領域以外の部分を占有する第2の領域に施された離型剤層とを含んでなるとともに、前記基材の裏面には、前記第1の領域に対応する部分に離型剤層がかつ前記第2の領域に対応する部分に再剥離性粘着剤層が、それぞれ施されていることを特徴とする着脱可能な紙票保持シート。
  2. 前記基材の表面の第2の領域に文字が記録されていることを特徴とする、請求項1に記載の紙票保持シート。
  3. 前記第2の領域が前記基材のコーナー部の少なくとも1つを包含しておりかつ、前記第2の領域に対応する基材裏面部分において、その部分に包含されるコーナー部の少なくとも1つが前記再剥離性粘着剤層を有していないことを特徴とする、請求項1又は2に記載の紙票保持シート。
  4. 前記第1の領域に施された再剥離性粘着剤層の粘着剤が30〜70g/25mmの粘着力を有していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の紙票保持シート。
  5. 前記基材の裏面の前記第2の領域に対応する部分に施された再剥離性粘着剤層の粘着剤が150〜300g/25mmの粘着力を有していることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の紙票保持シート。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の同一寸法の紙票保持シートの複数枚を、それぞれのシートにおいて、前記第1の領域の再剥離性粘着剤層がその上方のシートの裏面の離型剤層に接しかつ前記第2の領域の離型剤層がその上方のシートの裏面の再剥離性粘着剤層に接するように上下に重ね合わせたものであることを特徴とする紙票保持シート積層体。
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